渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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オイラがnext recordsというレコード店をオープンしたのは2000年の春でした。
その頃というのは、以前のこのコラムでも書いたことがありますが
レコードがブレイクしていた時期なんですよ。
厳密に言えば真っ只中ではなくて後半でしたけどね。

2000年当時の渋谷って、今でもエリア的には「レコード店密度」 が高いですけど
今よりまだ200%くらい更に密度が高かったんですよ。
多い年には一年の間に5件くらい新しいレコード店がオープンしていた位ですからね。

かく言う、うちの next recordsも渋谷に1号店と 2号店と二つのレコード屋を
営業してましたからね。
しかも歩いて5分の距離に。
今思えば、かなりムチャなことしてたのかもって思います。
1号店をオープンさせて半年も経たないうちに 2号店をオープンさせてましたからね。
おまけにその2号店は一応センター街でした。 といってもセンター街の超端っこですがw

2号店が入っていたテナントビルは、小さなビルなんだけどそのテナントで
レコードを扱っているお店がnext recorsも含めて6店舗も入ってましたからね。
そのセンター街の端っこにあったnext2号店はオープンから2年経たないうちに
今のお店から歩いて10秒のちかくの場所に引っ越し。

そこのお店は渋谷一狭いレコード店の異名がついてました。
久しぶりにその狭い店の写真みて思ったのですが、なんかアムステルダムの
飾り窓みたいな店だなw
こんな狭い店だからかも知れませが、別の意味で目立ってたのかも知れませんが
ギャル系のファッション雑誌のロケに使われたり、トレンド系おしゃれサイトの
インタビューをオイラが受けたり、在庫レコードの内容よりも狭いということが
ある意味目立ってた様な気がしますw

その狭い2号店は、本店のアンテナショップ的なお店で、
「すぐ近くにもっと在庫ありますよ~」 ってお客さんに知ってもらう為に
あったお店でした。

狭い2号店も不動産の契約の都合で2年でその役目を終えて2004年でクローズ。
振り返ってみれば4年間に2店舗も開けては閉めてしてたんですよね。

以前は 「俺もレコード屋やりたいんですよー 」 って若い人に相談されたり
したんですが、最近はそんなこともないですね。
渋谷で新たにオープンするレコード店もあるみたいですけどクローズするお店も
ありますからね。
まぁ、レコード店に限らず洋服屋も、飲食店も、開店閉店のサイクルが
早いですからね。渋谷は。
next.recordsをオープンさせる前は、オイラも
「大好きな レコードに囲まれてお店がやりたい!」 
って甘い理想を抱いてましたが、現実は甘くないでした。
お店をオープンさせることより、お店を続けていく方が何倍もタイヘンだと言うことは、
お店をオープンする前には判らなかったですからね。 アマちゃんでしたね。

先日、若いお客さんに、
「俺もレコード屋やりたいなってちょっと思ってるんですよ。」
って久しぶりに聞いたんですよ。 その次に
「レコード屋って儲かりますか?」 って訊かれました。 オイラは、
「儲からないと思いますよ」 って応えました。
「儲からないけど好きな仕事が、出来てるからいいんじゃないかなぁ」 って。

世の中で本当に好きな仕事についてる人ばかりじゃないと思うんですよ。
オイラは儲かるからと言うだけで興味のない仕事につくことは出来ない人なんですよ。

まぁ、お店をやっていくのはタイヘンだけど好きな仕事が出来てるので幸せなのかな。


今回紹介するのは
JIMMY CASTOR / IT'S JUST BEGUN
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/j/jimmycastor_justbegun_larry.mp3

忘れもしない事ですが、next recordsをオープンさせた時に
はじめてお店で流したレコードです。

もう、「店で、はじめてかける曲はコレだ!」って決めてましたね。

FUNKYで、曲にパンチがあって、ヴォーカルにも勢いもあって
「何か新しい事をはじめよう!」って気合を入れるときにバッチリハマル良い曲です。
HIPHOPとかのネタにも使われているので若い人も知っていると思いますが
元はこの曲です。

イントロのホーンのフレーズでもう
「やられた~」っなワケですけど。

詳しいリリックは下記をどうぞ~
http://www.letssingit.com/the-jimmy-castor-bunch-lyrics-it-s-just-begun-gz3pbc3#axzz48UmdNYo0

リリックの中に出てくる
You gotta do your thing
ってフレーズが、志ある人が聴くとなんだか心に響きますね。

It's just begun (X 28)
って28回も言われて何にもはじめないわけにはいかないですね~w

マジかっこよすぎです!
ちなみに MIX BY LARRY LEVAN でした。

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http://www.nextrecordsjapan.com

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最近は、店に入荷したレコードのジャケットやレーベルのクレジットに
「1980」とか書いているのを見て、
「もう26年も前にリリースされたのか~・・・」ってしみじみ思うんですよ。
大体25年以上前のモノが今まで残ってるということ自体、
「奇跡」(ちょっと大げさ)なんじゃないのかなんて思います。
ふと自分の身の回りを見渡して見ても、20年以上前のモノってかなり少ないですよね。
そりゃあ、レコードの買い付けに海外に行っても年々買えるレコードって少なくなるハズだ。

当時、何十万枚、何百万枚とプレスされたレコードも月日と共に
捨てられたり破損したりで、ドンドン少なくなる一方ですからね。
例えば世界で一番売れたマイケルジャクソンのスリラーだけどアルバムは
やはり何千万枚(もしかして億?)も作られているので見つけるのはカンタンですよね。
じゃ、スリラーの12"シングル。 これもまだ、見かけます。
だけど同じアルバムに入っている、「ビリージーン」とかになると
スリラーに比べると厳しいんですよ。
マイケルみたいな超ビッグアーティストですらこれですからね。
しかもプロモ オンリーとかじゃなくて正規盤の話しです。

この前、nextスタッフのKと話ししていて、
80年代にリリースされた初期のマドンナの12"なんて
日本のどこの中古レコード屋でも掃いて棄てるほどドバドバあったのに
最近は以前と比べて見なくなったなぁ って話ししてたんですよね。
レコードを買う人間が増えているワケじゃないので、ほとんどのレコードは
たぶん破棄されているんでしょうね。

お店の買い付けの為だけに海外に行ってレコードだけを毎日見るんですが、
「どこかに、まだ、だれもレコードバイヤーが
見たことのないようなレコードの倉庫とかナイかなぁ~」
って甘い事を考える事あるんですよね。
現実、まだだれも行ったことナイレコード屋というのは、かなり厳しいと思います。
だけどレコードコレクターの個人の倉庫や何らかのカタチで(音楽関係の仕事なんかで)
レコードに携わっていた人の倉庫や会社の倉庫は、
まだ、誰にも知られずどこかにあるんじゃないかなぁって考えてます。
そんなにオイシイ話は、マジでないですけどね。
でも、やはりヤバい倉庫はナイナイと言いつつもあったりするんですよね。
「うぉーっ!!! ヤベーっ!!!」 って、言っても
2回程通うともう買うレコードなくなるんですけどね。
まず、そう言う倉庫ってだれかが見た後か、そうでないかは、
そこにあるレコードを見れば判るんですよ。
日本人ならゼッタイ買うレコードが残ってあればアタリですね。
オイラが入った倉庫では、ROGER / YOU SHOULD BE MINE が、
レコードレーベルから送られた箱に入った状態のまんま残っていたとかね。
その数約30枚!「マジキター!!!!」 でしたね。
その時は。嬉しくてニヤけてレコード掘ってたら買い付け人の相棒Nに、
「値段交渉が終わるまでニヤニヤするなっ!」 って怒られました。
そこの倉庫は、レコードプールのオーナーの倉庫でプールメンバーに配った残りの
レコードが眠ってたワケです。
初めて入った時はスゴく枚数買えたけど、3回くらい通うと枯れてしまって
何にも買うものなくなっちゃいましたけどね。

どこかにまだあるんでしょうね。タイムマシンみたいなレコード倉庫が・・・

こういったお宝探しのトレジャーハント的なところも買い付けの醍醐味ですね。
可能性はチョ~低いですけどね。


今回紹介するのは、

CHANTE MOORE / THIS TIME

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/c/chante_thistime.ram

NEW YORKで行われていた伝説のCLUB PARTY "BODY & SOUL" が
今年もGWに東京 velfarre で行われましたね。
全然ながらオイラは仕事でBODY & SOULには行けてないのですが、話によると
「チョ~盛り上がっていた!」様ですね~^^

レコード屋サンとしては、DJ の3人が 
Joaquin"Joe"Claussell、Danny Krivit、Francois K.
が、どんな曲をPLAYしていたのかが気になるところです。


今回紹介しているCHANTE MOORE / THIS TIME はPARTY の初日の
アンコールでPLAYされたようです。

ん~良い曲です。 このレコードは1995年のリリースの盤で
REMIXは、FRANKIE KNUCKLES が手掛けています。
FRANKIEらしいピアノの美しい旋律を聴かせる極上HOUSEです。

たしかにこんな綺麗な曲をvelfarreの様な大バコCLUBで大音響で聴くと
たまらんでしょ~な~^^

その他、
FATBACK BAND / SPANISH HUSTLE
MELBA MOORE / PICK ME UP I'LL DANCE
LOLEATTA HOLLOWAY / LOVE SENSATION
INNER LIFE / AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH
QUINCY JONES / AI NO CORRIDA
DAN HARTMAN / RELIGHT MY FIRE
EARTH. WIND & FIRE / FANTASY
LIL LOUIS & THE WORLD / DO U LOVE ME

などなどPLAYされていたようです。

Danny Krivitは5/3にnextに来てくれてPRINCEのレコードをお買い上げになりました・・・

ちなみに、オイラは、CHANTE MOORE / THIS TIME のJACKET好きなんですよね~
写真の取り方が良いのか、かなり「ソソられる」JACKETです。
「CHANTE MOORE って、いい女だな~」なんて思ってたんですが、
アメリカに買い付けに行ったときTVのコメンテーターとして出演している
動いている、CHANTE MOOREを見て「???ジャケットと全然違う!!」って
驚いたのを思い出しました。 TVに写っているCHANTE MOOREは
「ただのオバチャンでした・・・・」

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イロイロなジャンルのレコードが世の中にはありますよね。
その中でもやはり自分がフェバリットにしているジャンルや好きなタイプの曲が
あると思います。
例えば、HipHopが好きだ~とかダンクラが良いねとかね。
ジャンルをまたがって好きというのもモチロンあるハズです。

しかし一般的に評価されているレコードでも、自分ではその曲の良さが
理解出来ないレコードがあるんですよ。
ストレートな言い方をすれば、
「このレコードのどこがいいんだ??? 変な曲だ!」 とかね。

オイラにとってはいわゆる変態サウンドとかDUBやダビーな曲とかが
かなり理解不能な音楽でした。(過去形です)

ダンス系には多いと思うんですよ変態サウンド・・・
こういった曲は、カルトな盤として人気があったりするんですよね。
お店で入荷した時なんかコメント考えるのに苦労するんですよ。
そのレコードの良さを文章で表現しようと試みるのですが、
自分的にはその良さが理解出来ていないので、なんてオススメのコメントを
書けば良いのか全然わからないんですOTZ

例えば・・・
「ドープで変則的な4ッ打ちビートにブニュブニュとうねっているベースライン。
 その上をゴニョゴニョと呟くような歌が入る。」

「これのどこがいいねん!!!」 ってなるワケです。

世界的にも人気があるレコードで、こういったタイプの曲が
高評価されていたりするのは、やはりスゴく良いからなんだろうな~ と思います。

例えば
DINOSAUR L / GO BANG! #5
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/d/dinosaurl_gobang.ram

LIAISONS DANGEREUSES / LOS NINOS DEL PARQUE
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/l/liasonsdangereuses_losninos.ram

YOKO ONO / WAKING ON THIN ICE
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/y/yokoono_walkinonthinice.ram

ALEXANDER ROBOTNICK / LOVE SUPREME
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/a/alexanderrobo_lovesupreme.ram

などなど。

別にジャンルに偏って例を挙げたわけじゃないけど、心なしか偏っているなぁ。

DUBっていうのも技法としては「アリ」 なんだとは思いますが、
「なんでせっかく良いメロディなのに、必要以上にそんなに切り刻まなくても・・・」
とか思ってました。
その曲の解釈の仕方だと思うのですが、やはりオリジナルのMIXよりどこか秀でいて欲しいんですが、
そんなDUBばかりじゃないんだなと。

だけど、近頃はこういった考えも変わってきたんですよ。実は・・・。

nextのスタッフKは、この手のサウンドが結構好みなタイプみたいで、
お店でよくレコードをかけて聴いてるんですよ。
それを横でオイラも聴いているんですが、当初は前記した通りその曲の良さが判らなくて
正直キツイこともあったのですが、今ではそう言った思いは払拭されて、
「意外にカッコイイな~」 って思うようになったんですよね。

DJ MIXの流れの中で聴くとその曲のレコードを単発で聴くよりカッコ良いと思えるように
なってきました。
こういうのって、 「耳が出来てきた」っていうのかな・・・
それまで理解できなかったレコードの良さが、聴き込むことによって
理解出来る様になるみたいなカンジですね。

その曲の良さが理解できないレコードも何回も聴くことによって「イケる」様になるので
イロイロなサウンドにチャレンジするのも良い経験になると思います。


今回紹介するのは、
ARTHUR RUSSELL / LET'S GO SWIMMING

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/a/arthurrussell_letsgoswim2.ram

このレコードもオイラにとって今回のテーマでもある「理解不能レコード」のひとつでした。

ま~この試聴ファイルで聴いてもイマイチかもしれませんが、この曲は、デカイ音で聴くと
かなりカッコイイです。

いわゆる「トバされる」イチマイなんだと思います。
nextでも高額にも関わらず、入荷とともにすぐ売れてしまうレコードです。

ARTHUR RUSSELLは、チェロ奏者で前衛的な現代音楽からダンス系のサウンドまでこなしていた
「奇才」といわれるタイプのアーティストでした。
残念ながらエイズで亡くなってしまいましたが、GARAGEシーンのサウンドに
多大な影響を与えた良い曲を残しています。

ARTHUR RUSSELLを知らない人には、かなりアクの強いクセのある個性的な曲が多いと感じると
思われますが、好きな人にはタマらんサウンドですね。 
今ではオイラも結構好きですよ~ARTHUR RUSSELL

amazonで、ARTHUR RUSSELLのその他の曲の試聴も出来ますので興味のある人は、
ぜひ聴いてみてください。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001L3LX6/oopsmusiccomm-22/ref%3Dnosim/250-5422735-0935435

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レコードが好きな人は、なぜCDでなくてレコードなんだろうって
ふと思いました。個人的な範疇でしかわからないのですが思っている事を書いてみます。

オイラは、もう「レコード命」な考えなんですが、
(突っ込んで言うと「12インチシングル命」なんですが・・・)
レコードを買っている本人は、そんなにガツガツしてないと思っているのですが、
傍目から見たら 「すごく貪欲」 に思われてるんですよね。
そのこだわり方が「ヘン」 って言われたこともあります。
「音楽が好きなんじゃなくてレコードが好きなんダロ~」 って言われたこともあります。

もともと収集癖はあるんですよ。
あるシリーズのモノを集めだすと全部揃えたくなってカンジですね。
でも、これってよくあることなんじゃないかなと思うのですけどね。

だけど、音楽って「サウンド(音)」 なワケで、実態ってないじゃないですか。
レコードというメディアが発明される前から音楽は存在していたんだけど
その頃は 「ライブ演奏」 によってしか音楽て聴けなかったワケで、
そういう意味ではレコードで音楽をはじめて記録出来るモノなんですよね。
レコードってあの丸い塩化ビニールの他に「記録」という意味もありますからね。

話はちょっとズレてるかもしれませんが、好きなモノは自分のモノにしたいというか
手に入れたいという欲求とか所有欲というのは人間なら自然とあると思うんですよ。
つまり好きな音楽は形として所有したい気持ちがレコードのコレクションに
繋がるんだと思うんですよね。
オイラは生まれた時からレコード世代なんで音楽はレコードで聴くと言う感覚なんですよ。
CDが普及しだすのは、高校生の時なんですよね。
もうその頃はシングルのコレクションを始めていたのですが、洋楽のCDシングルが
一般のレコード店に普及するのはもう少し後になってからなんですよね。
普及した時でも全然興味なかったけどね。
CDが出回りだした頃って「音がクリアーでノイズが無く良い音」って
触れ込みだったのですが、たしかにレコードみたいにチリチリいわないしキラキラした音で
「ふ~んキレイな音だなぁ 」って漠然と感じましたが、それ以上に気になることがありました。
なにが気になったというと 「小さいこと」 と「レコードを聴くという感覚と全く違う違和感」 が
イヤだったんですよ。
小さいというのは便利な様な気がするのですが、コレクションという
音楽を聴くという行為以上に、そのモノに意味や価値観を感じている者にとっては
致命的でしたね。
ジャケットも小さくなってるし、しかも、プラスチックのケースにの中にペロペロの紙が
ジャケットになっているなんてあまりにもショボすぎました。
今までハードな厚手の紙で30cm四方あってそこにはオリジナリティ溢れるイラストや
写真が描写さかれていたものが、1/3の大きさに縮小されてるなんて寂しすぎです。
コレクションをする対象のモノが小さくなるというのはキツいですね。
たぶんオイラにとってあのレコードの大きさが一番、シックリきているんでしょうね。

「レコードを聴く感覚」 というのは、CDってあまりにも「オート(自動)」 すぎてなんか
ニュアンス的にはラジオに近い感覚の様な気がするんです。
レコードってあまりながらで聴けないと思うんですよ。
でもCDはラジオの様にながらで聴けるんですよね。
レコードに替わる音楽の記録メディアというとCDになるのですけど
オイラの中であくまでも「音楽を所有したい、音楽を聴きたい」 という気持ちの対象は
レコードであって、CDはその替わりにはなってないんですよ。
ましてやMP3なんてそれ以下のモノです。

「欲しい曲のレコードあげるよ」 って言われたらスゴく嬉しいんだけど、
CDあげるよって言われても一応受け取りますが、喜びはそんなに大きくありませんね。
ましてや「MP3データあげる」 と言われても、そんなのどうでもいいって感じです。

それにCDやMP3で全く同じモノがコピー出来るっていうのもモノの価値を 、
0(ゼロ)にしているのかもしれませんね。
ブートのレコードが、いくらがんばってもCDのコピーと全く同じようにオリジナルのレコードの
コピーは作れないですからね。

冒頭で書いたようにレコード命のオイラがCD命のコレクターに伺いたいのですが
内容が全く同じコピーしたCDは、はたしてコレクションに値するモノになるのでしょうか?

今回紹介するのは、

ALEEM / RELEASE YOURSELF

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/a/aleem_releaseyourself_dub.ram

映画 「MAESTRO」 の中でかかって一躍人気盤になりましたね。このレコードは。

確かに映画の中ではかなり印象的なシーンでかかっていましたね。
MTVなどPVの映像って音楽にとってかなり重要なのは、解っていましたが、映画のワンシーンで
かかるその時の映像も影響が大きいですね~。
映画 「MAESTRO」 は、基本的にドキュメンタリーなので、その音楽と映画のストーリーは
普通の物語のある映画のように結びつかないと思ってましたが
全然そんなことは無いということなのかな?

でも、MAESTROの中では、ALEEM / RELEASE YOURSELF と PRINCE / WHEN DOVES CRY が
つづけてかかるのですが、PRINCE / WHEN DOVES CRY の方は ALEEM のこの曲とは対照的に
全然話題にならないのは、あまり理解出来ません><
PRINCE / WHEN DOVES CRY も ALEEM / RELEASE YOURSELF に負けないくらい良い曲だと
思うのですけどね。 こちらも聴いて見てください。

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/p/prince_whendovescry.ram


映画の中では、RELEASE YOURSELF は DUB がPLAYされていました。
世間の人気もやはり、 DUB のようです。

ちなみにALEEM / RELEASE YOURSELF DUB は、MARLEY MARL が手がけています。


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donaldfagen_igy

もう、ず~っと何回も書いてる事だけどオイラはレコードが好きです。
でも、同じレコードって言ってもシングルとアルバムがあるんだけど
オイラはシングルが好きです。

アルバムは、ほとんどといってもいいくらい興味ありません。
アルバムの中にしか収録されていない曲でスゴ~く良い曲でもそのアルバムが
欲しいってかなりの確率でないです。

だからと言ってアルバムは、「ガベージだ!」とは思っているワケではないのです。
実を言うとアルバムの良さが自分ではわかっていないのかもしれません。

DJ的な聴き方だと、アルバムの中のある1曲だけをプレイするためにアルバム買うのかな。
シングルがリリースされていたらMIXにもよると思うけど、やはりシングルをプレイするんでしょうかね。

シングル盤というのは、その名前の通りシングルな曲しか収録されてないので
そのレコードの評価は、イコール その曲と言うことになります。
だけど、アルバムとなると少なくて、5~6曲 多くて 12~ 15曲収録されていて
良いなと思える曲もあるけどそうでもない曲もあると思うんですよ。
それで、全体の評価をするとなると、オイラ的にはかなり難しいんですよね。
そのアーティストのファンなら 「収録曲、全部好き !」 という感じになるんでしょうが、
そのアーティストに対して思い入れがなければ、やはり全ての曲が好きという風には
なかなかなれないです。

例えばの話しですが、「AROUND THE WAY 好きなんですょ~」 って言っている人がいるとすると
それは「REALLY INTO YOU」って言う1曲だけが好きなだけで、決してAROUND THE WAY が
良いって事じゃないと思うんですよ。 
アルバム聴いて善し悪しの判断した人は本当に少ないと思います。

個人的にはBABYFACE好きなんですけどね。
本人の曲だけでなくプロデュースの曲とかも。 だからと言っても全部ではないんですょ。
「良いな~」と思える曲は、たぶん1割未満だと思います。1割未満でも打率は高い方なので
BABYFACE イコール 「良い曲多いね」ってなるんでしょうか。
でも、アルバムを買って聴いてみようとまでは思わないんですよ。

今、この文章を考えてて思い出したんだけど、オイラは、中高校生だった頃、
よくアルバムを買ってました。
あの頃の自分を、今現在のオイラが自己分析すると、
「そのアルバムを買うキッカケはシングルだった。」
って言う事に気が付きました。一度買ったそのアーティストのシングルが良かったので
アルバムを買ってみた。 
つまり、シングルの良さをアルバムに期待してアルバム買ってたんだと思うんですよ。

マーケット的にはシングルって、やはりチャートランキングやプロモーションなどを
かなり、意識して聴いてもらうことや売ることを前提として作られているような気がするんですよね。
アルバムもセールスの事はモチロンあると思いますが、そういった意味で言えばシングルの方が
よりウエイトが高いと思うんですよ。
多分、想像だけど制作者側も気合いがかなり入ってる様なカンジがするんだけど。
聴き手側からアルバムの事を言えば、全曲シングルと同じクォリティーであって欲しいんだけど
現実手を抜いてるとは言わないけれど、やはりシングル並のクォリティーの曲は
そんなに多くないって感じるんですよ。
オイラの聴き方がワルいのか、それともなんかアルバムの聴き方みたいな事が
あるのかなって思ったりしますねW

ところで、最近 iTunes Music Storeよく見ています。
iTMSではアルバムに収録の曲を1曲単位で買うことが出来るのですが、
やはり一番人気なのは当たり前だけどダントツでシングルカットされた曲なんじゃないかな。
その他の曲は人気があるって言ってもシングルカットされた曲には、ほど遠いような気がします。
音楽をダウンロードして聴くというのは、つい最近始まったばかりで音楽リスナーの全体では
まだ数%で1桁だと思いますが、もしこの先、ダウンロードで音楽を買うのが主流になれば
アルバムを作る意味ってどうなるんだろうって思います。

追記
某メジャーレーベルからCDをリリースしているアーティストの人にアルバム収録の曲の
クォリティーの事をお話ししたところ、シングルはやはり売れるという事を大前提にして
アルバム収録曲は、
「アーティストが売れる売れないというより、
アーティスト本人が本当にやりたいことやってるんじゃないかなぁ」
ってコメントをもらいました。

そういったことを考えると、そのアーティストが好きってアーティストに惚れ込んでいるタイプの人は、
やはりアルバムなんでしょうね。


今回紹介するのは

DONALD FAGEN / I.G.Y. (WHAT A BEAUTIFUL WORLD)

良い曲なんですよ。 これ・・・
リリースは1982年です。
この曲が当時、ラジオでかかってたのはオイラが中学生だった頃です。
その時は、どちらかといえばビルボードとかのHITチャートは、UKのアーティストが
賑わしていたのですよ。
オイラも例に漏れず UK NEW WAVEのレコードを買ってましたね。
その中でこの曲は、ハマっいるUK NEW WAVEではなく、なぜか
「すごく良い曲だ~」なんて気になってました。
もうその頃には12"シングルをオイラは買っていたのですが、無いのですよ。
I.. G. Y. の12"シングルが・・・
当たり前なんだけど1982年にPROMOのレコードが日本の輸入レコード店の店頭に並ぶなんて
ことはあり得ませんでした。 
オイラもPROMO盤っていうレコード自体が存在していることすら知りませんでした。
「PROMOって何???」って感じです。

もう、アルバムしか選択の余地は無かったのでアルバム買いましたよ。
DONALD FAGEN / THE NIGHTFLY


だけど、I.G.Y.目当てだったのが、もう収録曲、全て良かったです。
今、アマゾンのDONALD FAGEN / THE NIGHTFLYのレビュー読んでたら
レビュー書いている人みんな、「ベタ褒め」ですね~w
オイラもその通りなんですけど・・・

もうジャケットからしてカッコいいしね。
当時、THE NIGHTFLYのレコード買ったら、アルバムジャケットと同じ写真のポスターを
もらっって部屋の壁に貼ってたのを思い出しました。

内容の良さ、ジャケットの良さ、共にサイコーのアルバムでした。

だけど I.. G. Y.は12"がオイラは良いですけどねw


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