渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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ある情報系テレビ番組の特集で、 オタク のコトを紹介していてたの観て
イロイロ感じることがあったので書いてみたいと思います。

これを読んでくれている人は感じていると思いますが、
モチロンオイラは、「レコードオタク」です。
全然判っているし自覚もしています。
テレビ番組の中ではNゲージ(鉄道模型)マニアの人や、プラモデルマニアの人が
紹介されていて奥さんにその趣味を理解されないって嘆いてましたけど、
オイラが思うにその同じ趣味同士でないとその良さは理解されにくいと思うんです。

「Nゲージをジオラマの中で走らせてローアングルで眺めるのがイイ!」
リアルな見え方するんだよね~その良さスゴくわかりますね。

「全然作るわけでもないのにせっせと欲しいプラモデルをコレクションする!」
あ~わかるな。身近にある安心感がイイんだよね。
なんてね。  趣味の相違はあるにせよそのマニアックぶりな所は共感できますね。
もうこの「渋谷レコード店日記」も50コ位 レコードのコトばかり書いているんだけど
好きなことについて語るわけだから全然書けるんですよね。

ところが、レコードが好きな者同士の中でもビミョーに違う観点から
相手のコダワリが理解出来ないことや判ってもらえないコトも多いですね。

ま~オイラは、お店を営んでいる立場からイロイロなお客さんの
レコードへの思い入れやこだわった主義の話を聞くので
「へ~そうなんだ・・・」
なんて思うこともしばしばあります。

お客さん 「この前、スゲー探していたDEBRA LAWS / VERY SPECIALの12 48000円で買ったんですよ!」

オイラ 「マジで? それ、すごくイイ買い物だと思うよ。
あのレコード、オイラも人生で2回しか見たことないよ。
海外ではその倍近い位のプライスで取引されてよ。」

お客さん 「いや~でも、DJ仲間の友達に話したら 「狂ってるよ 」って言われちゃいました。」

オイラ   「え~なんで?」

お客さん 「48000円って新譜レコード50枚買えるよ。1枚に4万以上なんてあり得ないよ。
って言われたんですよ。」

オイラ  「え~そうかな~。レコードって何枚持っているかって枚数よりも
      どんなレコードを持っているかっていう内容じゃないのかな。」

お客さん 「俺もそう思うんですよ。 でも、「そんなのLPとかブートで十分だよ。」
とか言うんですよ。でも聴き比べるとゼッタイ12の方が音が良いんですよ。」

オイラ  「そりゃそうだ。だけど、新譜で買ったレコードの内、10-20年後も聴けるレコードって
      何枚あるのかね~。確実なのは、DEBRA LAWS / VERY SPECIALは、
      20年後も余裕で聴くことが残るレコードだとオイラは思うよ。」

お客さん 「そうですよね~。ブートでもイイじゃんって言ってるソイツなんて
UREI(DJ MIXERの名器)持ってて、「ヤッパ、UREIは音がイイな~」なんて
PLAYするレコードは、音質が良くないブートでもイイくせにUREIは音がイイ
なんてワケ解んないこと言ってますからね。耳おかしいんじゃないの?って思いまよ。」

オイラ  「アハハハ (=^▽^=) 」


ま~イロイロなレコードをたくさんの枚数持ちたいって言う気持ちも判るんですよ。
だけど、何百枚もレコードを買っていくとある時、「枚数じゃない、内容だ!」 ってコトに
気が付くと思うんですよね。
それに気付かず、ずーっとレコードを買い続けていると何年か後、
たくさんのもう聴かないレコードの山が出来ると思います。
新譜やブート盤/再発等は、値段が安いのでその盤の音質や曲の良し悪しの判断になる基準が、
「ガク~ッ」と低くなって買っちゃうんでしょうね。
営業用としてそう言ったレコードが必要というのは確かにあるハズだしね。
割り切ってるというのも判ります。

こういったカンジで、同じ共有出来る趣味の者同士でもビミョーに理解されないトコロがあるんだから
趣味を共有出来ない人には更に理解出来ないでしょうね。

ま~他人に、「お願いだから理解して欲しい!」なんて思わないけど、奥さんや彼女には
ほんの少しだけでイイから理解して欲しいな~なんて思います。


今回紹介するのは、
JOHN GIBBS & U.S. STEEL ORCHESTRA / TRINIDAD

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/j/johngibbs_trinidad.ram

ん~STEEL DRUMってホントいい音出しますね~
打楽器なんだけど、ちゃんとメロディを奏でてて、尚かつ微妙に耳にやさしく聴こえる
個人的には、とてもステキな楽器だと思います。
夏っぽい曲なのでこれからの季節にぴったりですね。

このレコードは、Jumbo Caribben レーベルからリリースされる前に出た12です。
レーベルは、SOLID STEEL RECORDSってところから出てます。ちなみに1977年
Live at the Paradise Garageに収録されてから、最近では、海外でも全然見なくなりました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004W5BE/httpwwwgecco-5-22/ref%3Dnosim/249-3827764-5864335

日本では、ビッグネームのDJが手がけたMIX CDの影響がすごく大きいってのは実感として
すごく解るのですが海外でも全く同じようですね。

Live at the Paradise Garageの収録曲を見ていたら

disc-1
1.Bourgie Bourgie - Ashford & Simpson
2.It's Music - Damon Harris
3.At Midnight - T Connection
4.Put Your Body In It - Stephanie Mills
5.By The Way You Dance - Bunny Sigler
6.Right In The Socket - Shalamar
7.Take Me Home - Cher
8.Dreaming A Dream - Crown Heights Affair
9.Pick Me Up I'll Dance - Melba Moore
10.Funk Train - Munich Machine
11.Here We Go Again - People's Choice

disc-2
1.Here We Go Again - People's Choice (cont.)
2.Bad Mouthin' - Motown Sounds
3.Let Yourself Go - Supremes
4.Angel In My Pocket - Change
5.Smack Dab In The Middle - Janice McClain
6.Sun...Sun...Sun - Jakki
7.Trinidad - John Gibbs and the U.S. Steel Band
8.My First Mistake - Chilites
9.Erucu - Jermaine Jackson

ん~まだ、手に入れやすいモノもあるけど、もう何年も見ていないレコードも多数ありますね。
Larryが亡くなって、もうだいぶ年月が経っているのですが
CLUB MUSICフリークな人達の世代交代によってParadise GarageやLarry Levanの
伝説だけしか知らない人も多くなってきたから、日本だけでなく世界的に
こういったCDが唯一の情報になっているんでしょうね。

今回はレアなレコードの話しが出てきましたけど、海外のレコードコレクターの間では
「レアなレコード」をコレクションするって言うのも多いですからね。

オイラ的には、MIX CDの情報も良いけど、自分の耳で聴いて判断してくれたら
いいな~って思います。


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オイラのカミさんが、
「欲しいCDがあるんだけど、探してくれる?」って相談があったので
「そんなのわざわざ買わなくてもファイル共有で即ゲットだぜ~!」って
ビッグマウスで探したんですよね。
お目当てのアイテムは、チョ~ビッグネームの邦人アーティストで10年位前のCD。
ヤフオクをチェックしたら10点ほどHITしました。
落札価格は1000円位で全然買えそうです。
収録されている曲数は、13曲です。

早速、ファイル共有ソフトを起動して探したんですが
HITはするんですが、アルバム単位で引っかからなくて
曲単位のバラバラで、HITするのでひとつひとつ手作業で
ダウンロードしなきゃいけないんですよ。
んで、何曲かはダウンロード出来たんだけど、アルバム収録の全タイトル揃えるには
どうしても3曲足りません。
もう、ありとあらゆる手を尽くして探したんですが見つからない(;_;)
ふと、時計を見たら今まで探している時間が1時間程かかってたんですよね。
結局この日は、完全コンプリートは諦めてカミさんには
「後日探してCDに焼いておくよ~」と伝えて探すのを辞めたんですよ。

次の日、仕事から帰ってくると
カミさん 「あのお願いしてたCDもういいよ。 」
オイラ 「え? なんで? もうあと3曲見つかればCD焼けるよ。」
カミさん 「近所のBOOK OFFで700円で売ってたから買ったよ。 」
オイラ (+_+)

あと3曲探すのに30分位かかるかもしれない。
としたらそのCDを焼くのに1時間30分の時間を費やしたことになる。
ちょっと強引な物言いかもしれませんが、その時間と労力をお金に換算すると
千円以上かかっているとも言えるんじゃないでしょうか。
オイラのカミさんは、ヤフオクで千円で落札しても、送料や振り込み代金を
加算したら1700円位になる。
そのCDなら本体だけなら1000円位で買いたいと思ってたみたいです。

この場合、タダで手に入るモノ(音源)を700円を払ってCDを買ったんで、
もしかしたら損したようだけど、実はヤフオクで買うより
1000円程、安く手に入れるコトが出来て、しかもダウンロードによって
自力でタダで手に入れるよりもその労力をお金で換算した場合、
1000円以上安く手に入れている事になってるので、
結局、BOOK OFFで買った方がお得だったんです。

タダって一見、「お得!」なカンジがするんだけど
そうでないコトも意外と多いんじゃないスかね。

最近、音楽のダウンロードとか多くなって巷にファイルが
溢れかえっているけどホントに欲しいファイルって意外と見つからないんですよ。

欲しい度ランクってだれでもあると思います。

強烈に欲しい

ちょっと欲しい

どちらかというと欲しい

タダでも要らない

みたいなカンジでね。

オイラにとってネットの音楽関係のダウンロードファイルって
「聴くか聴かないかわからないけど取りあえずダウンロード!」
みたいなファイルばかりなんですよ。
もう99%位のモノが自分の価値観だとゴミ同然のモノばかりです。
こんな感じでダウンロードしたモノなので記憶にも全然残らなくて
後から「これ何のファイルだっけ?」みたいな感じになって
解らないから「削除」ってあっさりしちゃう事が多いですね。
ダウンロードファイルなんて価値というか値打ちなんて、
「殆ど0(ゼロ)」に近いですね。

やはり、ホントに価値のあるモノをタダで手に入れるには、インターネットの
世界でもそれ相応の労力とスキルなどが求められるんですね。
今回のコトからは、それ相応の対価を払った方が確実に、しかも早くモノが
手に入れることが出来るというのを実感しました。

今回紹介するのは
RHYTHIM IS RHYTHIM / STRINGS OF LIFE

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/r/rhythimisrhythim_stringsof.ram

この手のダンスミュージックというのは、クラブシーンの流行の早さの中では、
どうしても「消費される音楽」になることが多いと思うんです。

ヘビープレイされていた当時はイイ曲だと思っていても、ダンスミュージックの
サウンドの音色の流行り廃りみたいなのがあって、何年かたった後に聴き直して
「意外とショボい音だな・・・」なんて当時とは、違う聴こえ方がしたりしますが、
この曲は別格ですね。

リリースされたのは1987年なんですよ。
今じゃPCを使って曲を作るのは当たり前ですが、
イイ機材だとかそう言うのとは別次元にこの曲はあるんだと思います。
たぶんDERRICK MAYも STRINGS OF LIFE を作っている時は、
ダンスミュージックの神さまが降臨したんじゃないかなと思える程、
神懸かりのようにスバラシイ曲です。

「オ~ヤバイ!スゲ~キョクデキテルヨ!」 って感じかも。

この盤はUKのJACK TRAXというレーベルからリリースされたレコードで
PIANO MIX が収録されているレコードです。
TRANSMATからリリースしているUS盤にはPIANO MIX入ってないですね。

いや~20年も前の曲とは思えませんね。マジで。
'Strings Of Life' is a Techno masterpiece and a musical work of art.

DERRICK MAYについての下記を参照してください。
http://www.discogs.com/artist/Rhythim+Is+Rhythim

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nextスタッフのKがSOUND FINDERの主宰 新川氏がナビゲーターを務める
渋谷FMの番組"NEEDLE IN THE GROOVE"
http://www.needleinthegroove.jp/main.html
でDJ MIX をさせていただきました。

01:Super cool / Junior Soul
02:Braces tower dub / King Tubby
03:Twilight / Carl Craig
04:It's alright,I feel it / Nuyorican soul
05:Because I got it like that / Jungle brothers
06:African reggae / Nina Hagen Band
07:Nautilus(Mawatilus) / Nuyorican soul
08:Forever in my life / Prince
09:Let's do it / Convertion
10:Love fever / Gayle Adams
11:Jump to it / Aretha Franklin
12:Please don't go / Nayobe
13:Free man / South shore commision
14:Growing up / Eternal sun
15:DNA / Jeff Mills
16:In the dark we live / Aphrohead
17:Oh no / danny Tenaglia
18:Jazz carnival / Azymuth
19:Fun / Brick
20:You might need somebody / Randy Crawford
21:Taboo / Les nubians
22:Closer than close / Rosie Gains

手前味噌ではずかしいのですがホント、nextスタッフKのMIXはおもしろいんですよ。
このSONG LISTでも判るようにジャンルなんか全然関係無しにガシガシMIXしていくんですよね。
また、nextに来てくれたお客さん何人かに、彼がPLAYしたMIX CDをプレゼントしたことがあるのですが、
かなり好評で収録されているレコードとか買ってくれたりしました。

ま~文字だけではMIXのことなんて伝わらないのでいずれDL出来るようにしたいと思います。

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オイラがnext recordsというレコード店をオープンしたのは2000年の春でした。
その頃というのは、以前のこのコラムでも書いたことがありますが
レコードがブレイクしていた時期なんですよ。
厳密に言えば真っ只中ではなくて後半でしたけどね。

2000年当時の渋谷って、今でもエリア的には「レコード店密度」 が高いですけど
今よりまだ200%くらい更に密度が高かったんですよ。
多い年には一年の間に5件くらい新しいレコード店がオープンしていた位ですからね。

かく言う、うちの next recordsも渋谷に1号店と 2号店と二つのレコード屋を
営業してましたからね。
しかも歩いて5分の距離に。
今思えば、かなりムチャなことしてたのかもって思います。
1号店をオープンさせて半年も経たないうちに 2号店をオープンさせてましたからね。
おまけにその2号店は一応センター街でした。 といってもセンター街の超端っこですがw

2号店が入っていたテナントビルは、小さなビルなんだけどそのテナントで
レコードを扱っているお店がnext recorsも含めて6店舗も入ってましたからね。
そのセンター街の端っこにあったnext2号店はオープンから2年経たないうちに
今のお店から歩いて10秒のちかくの場所に引っ越し。

そこのお店は渋谷一狭いレコード店の異名がついてました。
久しぶりにその狭い店の写真みて思ったのですが、なんかアムステルダムの
飾り窓みたいな店だなw
こんな狭い店だからかも知れませが、別の意味で目立ってたのかも知れませんが
ギャル系のファッション雑誌のロケに使われたり、トレンド系おしゃれサイトの
インタビューをオイラが受けたり、在庫レコードの内容よりも狭いということが
ある意味目立ってた様な気がしますw

その狭い2号店は、本店のアンテナショップ的なお店で、
「すぐ近くにもっと在庫ありますよ~」 ってお客さんに知ってもらう為に
あったお店でした。

狭い2号店も不動産の契約の都合で2年でその役目を終えて2004年でクローズ。
振り返ってみれば4年間に2店舗も開けては閉めてしてたんですよね。

以前は 「俺もレコード屋やりたいんですよー 」 って若い人に相談されたり
したんですが、最近はそんなこともないですね。
渋谷で新たにオープンするレコード店もあるみたいですけどクローズするお店も
ありますからね。
まぁ、レコード店に限らず洋服屋も、飲食店も、開店閉店のサイクルが
早いですからね。渋谷は。
next.recordsをオープンさせる前は、オイラも
「大好きな レコードに囲まれてお店がやりたい!」 
って甘い理想を抱いてましたが、現実は甘くないでした。
お店をオープンさせることより、お店を続けていく方が何倍もタイヘンだと言うことは、
お店をオープンする前には判らなかったですからね。 アマちゃんでしたね。

先日、若いお客さんに、
「俺もレコード屋やりたいなってちょっと思ってるんですよ。」
って久しぶりに聞いたんですよ。 その次に
「レコード屋って儲かりますか?」 って訊かれました。 オイラは、
「儲からないと思いますよ」 って応えました。
「儲からないけど好きな仕事が、出来てるからいいんじゃないかなぁ」 って。

世の中で本当に好きな仕事についてる人ばかりじゃないと思うんですよ。
オイラは儲かるからと言うだけで興味のない仕事につくことは出来ない人なんですよ。

まぁ、お店をやっていくのはタイヘンだけど好きな仕事が出来てるので幸せなのかな。


今回紹介するのは
JIMMY CASTOR / IT'S JUST BEGUN
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/j/jimmycastor_justbegun_larry.mp3

忘れもしない事ですが、next recordsをオープンさせた時に
はじめてお店で流したレコードです。

もう、「店で、はじめてかける曲はコレだ!」って決めてましたね。

FUNKYで、曲にパンチがあって、ヴォーカルにも勢いもあって
「何か新しい事をはじめよう!」って気合を入れるときにバッチリハマル良い曲です。
HIPHOPとかのネタにも使われているので若い人も知っていると思いますが
元はこの曲です。

イントロのホーンのフレーズでもう
「やられた~」っなワケですけど。

詳しいリリックは下記をどうぞ~
http://www.letssingit.com/the-jimmy-castor-bunch-lyrics-it-s-just-begun-gz3pbc3#axzz48UmdNYo0

リリックの中に出てくる
You gotta do your thing
ってフレーズが、志ある人が聴くとなんだか心に響きますね。

It's just begun (X 28)
って28回も言われて何にもはじめないわけにはいかないですね~w

マジかっこよすぎです!
ちなみに MIX BY LARRY LEVAN でした。

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http://www.nextrecordsjapan.com

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最近は、店に入荷したレコードのジャケットやレーベルのクレジットに
「1980」とか書いているのを見て、
「もう26年も前にリリースされたのか~・・・」ってしみじみ思うんですよ。
大体25年以上前のモノが今まで残ってるということ自体、
「奇跡」(ちょっと大げさ)なんじゃないのかなんて思います。
ふと自分の身の回りを見渡して見ても、20年以上前のモノってかなり少ないですよね。
そりゃあ、レコードの買い付けに海外に行っても年々買えるレコードって少なくなるハズだ。

当時、何十万枚、何百万枚とプレスされたレコードも月日と共に
捨てられたり破損したりで、ドンドン少なくなる一方ですからね。
例えば世界で一番売れたマイケルジャクソンのスリラーだけどアルバムは
やはり何千万枚(もしかして億?)も作られているので見つけるのはカンタンですよね。
じゃ、スリラーの12"シングル。 これもまだ、見かけます。
だけど同じアルバムに入っている、「ビリージーン」とかになると
スリラーに比べると厳しいんですよ。
マイケルみたいな超ビッグアーティストですらこれですからね。
しかもプロモ オンリーとかじゃなくて正規盤の話しです。

この前、nextスタッフのKと話ししていて、
80年代にリリースされた初期のマドンナの12"なんて
日本のどこの中古レコード屋でも掃いて棄てるほどドバドバあったのに
最近は以前と比べて見なくなったなぁ って話ししてたんですよね。
レコードを買う人間が増えているワケじゃないので、ほとんどのレコードは
たぶん破棄されているんでしょうね。

お店の買い付けの為だけに海外に行ってレコードだけを毎日見るんですが、
「どこかに、まだ、だれもレコードバイヤーが
見たことのないようなレコードの倉庫とかナイかなぁ~」
って甘い事を考える事あるんですよね。
現実、まだだれも行ったことナイレコード屋というのは、かなり厳しいと思います。
だけどレコードコレクターの個人の倉庫や何らかのカタチで(音楽関係の仕事なんかで)
レコードに携わっていた人の倉庫や会社の倉庫は、
まだ、誰にも知られずどこかにあるんじゃないかなぁって考えてます。
そんなにオイシイ話は、マジでないですけどね。
でも、やはりヤバい倉庫はナイナイと言いつつもあったりするんですよね。
「うぉーっ!!! ヤベーっ!!!」 って、言っても
2回程通うともう買うレコードなくなるんですけどね。
まず、そう言う倉庫ってだれかが見た後か、そうでないかは、
そこにあるレコードを見れば判るんですよ。
日本人ならゼッタイ買うレコードが残ってあればアタリですね。
オイラが入った倉庫では、ROGER / YOU SHOULD BE MINE が、
レコードレーベルから送られた箱に入った状態のまんま残っていたとかね。
その数約30枚!「マジキター!!!!」 でしたね。
その時は。嬉しくてニヤけてレコード掘ってたら買い付け人の相棒Nに、
「値段交渉が終わるまでニヤニヤするなっ!」 って怒られました。
そこの倉庫は、レコードプールのオーナーの倉庫でプールメンバーに配った残りの
レコードが眠ってたワケです。
初めて入った時はスゴく枚数買えたけど、3回くらい通うと枯れてしまって
何にも買うものなくなっちゃいましたけどね。

どこかにまだあるんでしょうね。タイムマシンみたいなレコード倉庫が・・・

こういったお宝探しのトレジャーハント的なところも買い付けの醍醐味ですね。
可能性はチョ~低いですけどね。


今回紹介するのは、

CHANTE MOORE / THIS TIME

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/c/chante_thistime.ram

NEW YORKで行われていた伝説のCLUB PARTY "BODY & SOUL" が
今年もGWに東京 velfarre で行われましたね。
全然ながらオイラは仕事でBODY & SOULには行けてないのですが、話によると
「チョ~盛り上がっていた!」様ですね~^^

レコード屋サンとしては、DJ の3人が 
Joaquin"Joe"Claussell、Danny Krivit、Francois K.
が、どんな曲をPLAYしていたのかが気になるところです。


今回紹介しているCHANTE MOORE / THIS TIME はPARTY の初日の
アンコールでPLAYされたようです。

ん~良い曲です。 このレコードは1995年のリリースの盤で
REMIXは、FRANKIE KNUCKLES が手掛けています。
FRANKIEらしいピアノの美しい旋律を聴かせる極上HOUSEです。

たしかにこんな綺麗な曲をvelfarreの様な大バコCLUBで大音響で聴くと
たまらんでしょ~な~^^

その他、
FATBACK BAND / SPANISH HUSTLE
MELBA MOORE / PICK ME UP I'LL DANCE
LOLEATTA HOLLOWAY / LOVE SENSATION
INNER LIFE / AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH
QUINCY JONES / AI NO CORRIDA
DAN HARTMAN / RELIGHT MY FIRE
EARTH. WIND & FIRE / FANTASY
LIL LOUIS & THE WORLD / DO U LOVE ME

などなどPLAYされていたようです。

Danny Krivitは5/3にnextに来てくれてPRINCEのレコードをお買い上げになりました・・・

ちなみに、オイラは、CHANTE MOORE / THIS TIME のJACKET好きなんですよね~
写真の取り方が良いのか、かなり「ソソられる」JACKETです。
「CHANTE MOORE って、いい女だな~」なんて思ってたんですが、
アメリカに買い付けに行ったときTVのコメンテーターとして出演している
動いている、CHANTE MOOREを見て「???ジャケットと全然違う!!」って
驚いたのを思い出しました。 TVに写っているCHANTE MOOREは
「ただのオバチャンでした・・・・」

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