渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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ネクストレコードに来てくれるお客さんの殆どは、男性です。
コレは、ネクストレコードだけに限らず大抵のレコードショップも同じだと思います。
もしかして「レコードが好きになる」っていうのは男性ならではなのかなと思うほど男率高いです。
ドコのレコード屋でもエサ箱をガシガシ掘ってるのは男です。
たま~に来店する女性は、だいたい彼氏にくっついてレコード屋に来ているというケースです。
なのでトーゼン、レコードに興味ないのでエサ箱をガサガサと掘ったりなんてしません。
彼氏が一生懸命レコードを掘ってても結構つまんなさそうにしていたり、ボ~ってしていたりします。

だけどホンの僅かですがレコード好きな女性もお店に来てくれます。
付き添いとかでなく、自分が好きなレコードを買いに来てくれていマス。

ネクストレコードに来てくれる女性客は、確実に
「レコードが好き 」
というのが、傍目からわかる程、情熱溢れるくらいアツいです。

エサ箱も端から端まで全部見ますし、オイラがナニゲにかけたレコードでも
ありがたいコトにバシバシ反応してくれます。
一般的にいわれている
「女の子が好きそうな曲 」てあるじゃないですか。
例えば、胸キュン系でキャッチーな歌モノとか・・・
そういったイメージって男が勝手に思っているだけで、レコードが好きな女の子はハルカに奥が深いです。
オイラが、ベタな曲をオススメしようものなら
「ワタシをヨゴレに仕立てようとしているんじゃないのですか? 」
なんてツッコミが入る程です。

また、DJ PREMIER の様な明らかに男に向かって作られたんじゃないかって思うような
ド渋な曲がオモッキリツボにハマる女子や、M.O.P.みたいな男汁出まくりアゲアゲハーコーHIPHOPが
好きな場合もあったりで男が思っている女の子好みの曲のイメージに当てはまらない場合が多いです。
むしろ、キャッチーな曲やカル目でPOPな曲は、男の方がスキかも…

女性のお客さんには、自分好みの曲の独特なラインがあって、
流行ってるからとか、誰かのMIX CD入ってるからなんて他からの影響で
レコードを買うなんてコトはあまりなく独自のオリジナルな視点でスキなレコードを買っているような
カンジがします。なので一曲に対する思い入れが、強いようにカンジマス。
それに高額なレコードも自分のハートに来るものがあればスパーンっと購入してくれたりもします。
こういったコトも男の方が、「どうしよう・・・」って悩むケースが多いんじゃないかな。

来店してくれる女性のお客さんも数年前に比べたらかなり多くなりました。
通販で購入してくれる女性のお客さんもやはり増えてますね。

D'ANGELO / LADY


少し以前だと、女性客のコトを意識するコトなんてそれ程、多くはなかったから、
ホントーにレコードを購入する女性が増えたんでしょうね。
つい先日も渋谷の大手中古レコード店のHIPHOPのエサ箱を2人の若い女の子が掘っていて
「ん~女の子がレコードを掘っている絵って華があってイイな~」なんて思いました。

リサーチ業界のコトバで、「F1層」と言うのがあります。
20~35歳くらいの女性層のコトなんですが、このF1層女性の買い物に関する意識は、
流行に敏感でモノへのこだわりが強く購買意欲も高いとマーケティングの世界ではいわれているそうです。
そんな中でも
「今、アナログレコードをターンテーブルで聴くのがステキ!」
なんてテレビや雑誌なんてメディアで特集が組まれたり、この層の人達に人気のカリスマ的人物が
「趣味はレコード掘りデス!」 ってカンジにメディアでコメントなんかしたりして女子の間で、
ドデカいアナログレコードブームが起きて、女性客がお店にひっきりなしに来店してくれたりなんかしたら
楽しいのになぁ~ と妄想したりしています。
アナログレコード業界のそれこそ救世主的女神になったらイイなぁ・・・(コレモ妄想w)






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1月に入って東京も結構寒いです。
それにネクストレコードの入っている物件も宇田川町では最古と思うほど古い木造物件
(およそ築40年以上)なので、エアコンをガンガン効かせてもスキマ風が入って来て底冷えがするんですょ。
悴んだ手でキーボードが打ちづらかったりします。
そうは言っても屋内だしエアコンもあるしまだマシです。

nextの買い付け人Nと
「一番寒いトコでレコード掘ったのドコだった?」ってハナシしてました。
オイラは1月の初旬に行ったイギリスのアバディーンっていう、グラスゴーよりまだ北にある町で
レコードを掘ったのが一番寒い買い付けでした。
この頃は、「日本人のバイヤーが行かないような場所に行けばレコードがあるんじゃないのか?」
っていう若気の至りでイギリスのスゲ~北の町までクルマをとばして行ったんですよね。
そのアバディーンって町のレコード屋でレコードをモリモリ買ってたらその店のスタッフが
「俺の家にイッパイレコードあるから見に来るか?」って言ってきたんです。
「モチロン全然行きますょ」ってカンジでソイツが仕事を終わるのを待って一緒に家へ向かいました。
家へ向かっている途中ハナシを聞いてると、なんでもレコードコンベンションに出店している
個人ディーラーだそうでカル~ク期待してました。
夕方、五時頃、外は真っ暗で凍てつく寒さの中、ソイツの家に着いてレコードのある場所へ案内されると
そこは裏庭にあるちょっと大きい物置でした。
トタンでカンタンに作ってあるような物置で壁と屋根はついてるけど外と気温は全く変わらないです。
気温は何度か解らないけど道路はフツーに凍ってました。
「ココでレコード掘るのか?キツイな・・・」
アタマをよぎるのですが、目の前の約5000枚のクレイツに入ったレコードを見て引き下がれないので
頑張って掘りはじめました。
それらのレコードの持ち主は、「ココがディスコで、ココがヒップホップだ」と大体の場所を説明した後、
「オレは寒いから部屋に入っとくんで見終わったらおしえてくれ」って言ってサッサと家の中に入っていきました。
レコードを掘りはじめて
「ウワッ さむ~っ!」
「なんでこんなトコにレコード置いとんねんっ!」なんて独り言をブツブツいいながらレコードを見始めました。
始めは寒いから手袋してたんですけど、レコード見れないですょ。手袋したままだと・・・
仕方なしに素手て見始めたんだけど、レコードの冷たいこと。
レコードが、まるで氷のように冷えて触るのがホントキツかったです。
物置にあるハロゲンランプに手をかざして僅かな暖をとりながらレコードを掘りました。
その時は、もう早く終わりたい一心でしたね。
途中、レコードの持ち主が
「凍ってないか?」 って笑いながら紅茶をマグカップに入れてもってきてくれたんですが、
すぐに飲めばイイのにこのクレイツ見終えてから飲もうなんて思ってたら冷めてしまってガックリでした。
レコードを掘っている手なんて10枚位見たら息で「ハーハー」やりながらマジで凍傷になるんじゃないか?
なんて思いながら掘ってました。
普段ならジャズやロックのクレイツも 「もしかしたらナニカアルかも・・・」 に賭けて見るのですが
寒いのが、極限までキテてその時ばかりはパスしましたね。
いつもだったらその場でレコードのコンディションを確認するんだけど、もう早くこの場から離れたくて
家の中で検盤する作戦に変えたりしました。

約1時間位で切り上げてピックアップしたレコードを持って家の中に入ったのですが、
部屋が暖かくて、楽園と思えるほどでした。
それで、部屋の中で検盤し始めると足とか手がスゲ~カユいんですょ。
どうやらシモヤケになってしまって検盤に集中出来ず苦労しました。
ま~でも寒い中で見た甲斐あってその時は80枚位買えたので苦労が報われましたね。

ちなみにnext records買い付け人Nは、ロンドンで風邪をひいて熱がある中
コレまた冬の極寒の倉庫でレコードを掘った時だそうです。
その時は、尋常でない体の状態で「気絶するんじゃないか・・・」とレコードを掘っている間、
何度も思ったようです。

RAH BAND / WINTER LOVE


だけど、レコード的には暑い場所より寒い場所の方がいいんでしょう。
暑い場所から掘り出したレコードだと曲がってる心配がありますからね。

しかし、レコードを外気と接するような物置に置いておくっていう感覚は、
日本人ではあまりないような気がするんですけど。
アメリカなんかシャッターがついたガレージにレコードが放置されていることが多いですケドね。

曲のタイトルは、WINTER LOVE だけど個人的には冬は苦手です・・・





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先日、あるレコードのコトを調べるためにGoogleで、そのアーティスト & 曲名 で検索しました。

とあるレコードショップのR&Bの人気ランキングチャートがヒットしたのでリンクを辿って見たのですが
スゴいことになってるんですね。
今の新譜、R&Bのアナログレコードのチャートって。

売り上げランキングか、アクセスによる人気度ランキングかは解らないのですが
上位ランキング1位~30位までのうち、ちゃんとしたオフィシャルなレーベルからリリースされているレコードは
2枚だけで20枚以上がブート盤という状態でした。

最近は、ビルボードチャートの上位にランキングするようなビッグヒットナンバーでもヴァイナルが
リリースされないコトが多いので、そういったタイトルを狙ってブート盤が作られている様です。
こういったケースってプロモ盤が人気だった数年前も多かったのですが、
その当時は、キラーカットみたいな海外で作られているブートが多数だったのですが、
今は日本のブート業者が作ってるんですね。 

久しぶりにアナログレコードのそういったチャートを見て感じたのですが、
古い曲のブート盤オンリーのREMIXっていうのがランキングの上位をガッチリ抑えてるっていうのがスゴいです。あえて名前は挙げませんが、ビッグネームの歌姫達が、新しい曲を出したにも関わらず
「ブートのリミックス曲の人気に負けている 」
という状態です。
それにCHARLIEのヒット以降、「J POPの英語によるカバーは売れる」という方程式が出来たのか
同じ路線の二番煎じ的なJ POPの英語カバーが量産されているようです。
コレってアナログレコードのシングルだけという極めてニッチなマーケットだけなのですが、
数年前のR&Bのランキングとの様変わりの仕方がちょっと衝撃的でした。
その頃だったらクラブでのプレイの頻度や、海外でのヒットなんかとリンクして
新譜アナログレコードショップの売れ行きが左右していたと思うのですが、
今のチャートを見ている限り、DJのクラブプレイとか海外での人気なんかとは全く違うトコロで
アナログレコードの売れ行きが成り立っている様なカンジがします。
海外のDJがこのランキングチャートを見たら確実に
「ナンジャコレ?」
ってなるでしょうね。
まぁ、日本独自のカラーが出ていると言えばそうなのかもしれませんが…

コレって、小さなレコードショップのサイトの様に数十枚売れたらランキング上位になるような
ハナシではなくって日本でも最大規模のレコードショップのサイトのランキングのハナシです。

これが今の新譜アナログレコードのR&Bのニーズを虚実に反映しているのかもしれません・・・

意外だったのが LISETTE MELENDEZ / GOODY GOODYTROOP / SPREAD MY WINGS などの
定番R&B ナンバーがチャートの上位に入ってるんですね。
(例のようにブートオンリーリミックスだけど・・・orz)
リンク先のnext recordsのレコードは100%オリジナル原盤ですヨ。
このアタリのベーシックな曲って、まだまだ今の歌モノ好きな人の間で支持されているんですね。
こういったR&Bが当時流行った頃に比べてプレイする側や、リスナー側が世代交代にする事によって
アナログレコードでPLAYする曲の好みや、当時とは違う評価の差とかがあるんじゃないかなぁと
思ってたのですが、定番の曲は今なお支持されているのでちょっと嬉しかったデス。
(ランキングに入っているレコードは、ブートだけど・・・orz)

普段、ビルボードなどの最新のHITチャートしかオイラは見てなかったので、
今回書いた様な、日本のイチレコードショップのリアルなチャートを個人的に見て
ちょっと理解不能な状態を嘆かわしく思ったりは全然しないのですが、
「ナンダカナァ・・・」
とカンジました。

JOMANDA / I LIKE IT
JOMANDA / I LIKE IT の試聴

新譜のレコードショップに勤めていた友人が言ってた事なんですが、
R&BやHIPHOPの正規盤やプロモのリリース量が以前と比べてスゴく少なくなったので、
新入荷したレコードを店に並べるのに苦労すると話していました。
新譜のレコードショップで先週と新入荷のレコードがまったく同じな程ツマラナいものないですしね。
なので再発やブートのレコードでも仕入れて並べて置かなきゃサマにならないのかも・・・
と思ったりなんかします。

個人的にはR&Bダイスキです。
それに好きな曲はレコードで持っておきたいなんて思っています。
なので、持っておきたいと思うスキなレコードはちゃんとアナログレコードでリリースして欲しいです。
だから、ワタシがダイスキな JOMANDA / I LIKE IT を紹介です。
ってコレも Googleで JOMANDA / I LIKE ITって検索したらどばどば大量のブート盤がHITしました。
2007 REMIX に LAILAの HERE WE GO AGAINのブレンドMIXだって・・・
これもまた、リアルな現実に「ナンダカナァ・・・」って思いました orz





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ネクストレコードでは、中古レコードをメインに販売しているのですが
(というか99%がUSED レコード)
大部分は、海外に直接レコードを買い付けに行って仕入れたモノや、海外のレコードディーラーと呼ばれる人から
送ってもらったレコードです。
一応、古物商の認証も受けていますので一般の人からもレコードの買取も出来たりなんかしますし、
そんなに多くはありませんが、お店ではレコードの買い取りもやっています。
だけど大々的には「レコードを買い取りします!」 って宣伝していません。
お店には、「レコード買い取ります」と書いた小さなPOPが1枚貼ってあるくらいです。

本当は、レコードをドンドン買い取りしてたくさんのレコードを売りたいと言う気持ちもあるのですが
実情は、レコードの買い取りって様々な事情が絡んで、nextではレコードの買い取りはあまりありません。
なんでレコードの買い取りをドッカンドッカンしないのかというと、お店のラインナップにそぐわないレコードが
多かったり、不必要に在庫を抱えるのがイヤだったりするからです。

nextでのレコードの買い取りは他のレコードショップに比べるとシビアかもしれません。
100枚のレコードの査定があっても2-3枚しか買い取り出来るレコードしかないこともあります。
お店にとって在庫としてラインナップに加えたいと思う本当に欲しいレコードしか買い取らないから
少ない枚数しか買い取り出来ないのかも知れません。

レコードの買い取りに関するお問い合わせのお電話やメールが最近よくいただきます。
「あの~サイトを見て電話しているのですがレコードの買い取りってやってるのですか? 」
というお問い合わせに
「ハイ、タイトルによってですけど、レコードの買い取りやっています。」と必ず
「タイトルによって」
と一言付け加えてレコードの買い取りをしているコトをお伝えしています。

以前、インターネットでレコードの買い取りをしている同業者の人に聞いたハナシなのですが、
「ネットでレコードの買い取りって集まるのですか?」
と訊くと
「スゴい数のレコード集まりますよ。 だけど、数ばっかり集まってどうしようもないレコードが増えますよ。」
と聞かされて買い取りも難しいな~と思いました。
そのレコード店では、お店が買い取りしたいレコードだけ査定して一部のレコードは買い取り出来ないので
返送する旨を買い取り希望のお客さんに伝えると
「もう不要なのでソチラで処分してください」
とかなりの確率で言われるようで、取り扱いに困るジャンルのレコードがそれこそ何千枚もたまって
処分に困ったとのことでした。そのお店も一応、R&B/HIPHOPの専門のレコード店でした。

素朴な疑問なんですが、レコードの買い取りを仕入れのメインにしている中古レコード屋で
「レコードを高価買い取りします!」とか
「あなたの大切なレコードをどこよりも高く買い取りします!」や
「当店の売価の●%で高価買い取り保証します」というコトバをよく見ます。
高価買い取りだとか、どこよりも高く買い取りしますって何を基準にしているのかって
よく解らないんですけど・・・
電気店とかで
「当店の販売価格が他店より1円でも高い場合は、スタッフにそのことを伝えると同価格かちょっと安くなる」って
いうのがあるのですが、買い取りも「■レコードでは買い取り1000円なので2000円にしてください」って
言えば希望の額にしてくれるのかな。(ゼッタイにそんなコト、ないと思うけど・・・)
しかも、「レコードを高価買い取りします!」だと、「どんなレコードでも高く買ってくれそうなイメージ」が
あるのですが、実際はそんなアマいハナシがあるワケないですしね。
そのことについて、「高価買い取りって書いてあるのになんで1枚10円の査定なんだ!」ってモメてるなんて
ハナシも聞いたことないので「レコード高価買い取りします」っていうコトバ自体が、
レコードを売ったり買ったりする人の間では、実際はあり得ないけど「お約束」程度のコトバになっている様な
気がします。

next recordsでもレコードの買い取りを行っていますが、査定の基準っていうのは
「買い付けの時、その金額で仕入れるか?」っというコトがある程度の基準になっています。
「レコードを高価買い取りします!」と大層なコトは言えませんが、レコードを買い取りにだす人が
「その金額ならイイな」と納得してもらえる位の査定をしたいなと思うのであります。

LORRAINE JOHNSON / THE MORE I GET, THE MORE I WANT

海外にレコードの買い付けに行ってもゼッタイに出てこないようなレコードが
レコードの買い取りで、タマ~に入ることがあります。
それは、日本と海外の価値観の違いで、日本ではそんなに評価が高くないのですが、海外では大人気の
レコードだったり、日本盤でしかないレコードだったり、超レア盤やヘンな国盤だったりします。
買い付けならではのレコードが入荷するとやはり嬉しいですね~気持ち的には。
そういったごく希に入荷したレコードって、サイトにUPするとソッコーで売れたり、
たまたま来店されたお客さんに購入されたりしてスグになくなってしまうのです ケドね。





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内容は、前回のエントリー
「レコードショップの閉店について 」
のつづきです。

実店舗のレコードショップの閉店が相次いでいますが、お店を閉店してもオンラインでの販売を続けているところをみると実店舗での営業コストがネックになって実店舗を閉店している様に思います。

渋谷 宇田川町のレコード屋街でのテナントビルの路面店(テナントビル1階のお店のコト)の家賃は、想像を絶するほど高いです。
その上に、仕入れの費用やスタッフの給料などの必要経費などが乗っかってくると1日に1000枚のレコードを売っても運営は楽ではありません。
実店舗ではたくさんの枚数のレコードを売り続けることでしか成り立たないビジネスなのかもしれません。
特に利幅が高くない新譜のレコードや再発のレコードを扱っているところは大変だと思います。
それでも今まで営業できたのは、それだけお客さんがお店に来てレコードを買ってくれていたからだと思います。
レコードを買っているお客さんの数が年々増えるわけがないので(むしろ減少傾向)リアルのお店で今までレコードを買っていたお客さんの何パーセントかはオンラインで購入する方に移行すれば確実に来店してくれるお客さんの数は減るワケです。

オンラインでの販売は、実店舗に比べるとコストに対する利益率が高いからお店は閉店してもオンライン販売は残すのでしょう。
よく言われている様に「レコードが売れていない」のならオンラインでの販売も辞めて撤退するんじゃないでしょうか。
じゃ、「レコードは売れているのか」と言われると以前ほど売れていないとしか言えないのですが・・・

実店舗でのレコードの販売は、オンラインでの販売では実現出来ない
「対面販売ならではのメリット」がないと運営していくのは難しいのかも知れません。
実店舗で対面販売ならではのメリットが、具体的になにかということが、明確でないからコストのかかる実店舗を閉店する方向に向かっていく様に思います。

一方オンライン販売ならではのサービスの可能性のコトを考えれば、アイデア次第でまだまだアナログレコードが売れるんじゃないかなぁと個人的には思っていたりします。

ここからはnext recordsがメインに扱う中古アナログレコードの話になるのですが・・・
(そもそも新譜のレコードと中古のレコードを同一のように語ること自体かなりムリがあるのですが・・・)
最近よく言われているような音楽業界の不振というのは中古レコード(アナログに限ってですよ)に関して言えば個人的にはそんなに大きく関係がないように思っています。
違法コピーやダウンロード販売で音楽業界では利益が出しづらいというのは音源だけに限ったハナシで、
アナログレコードが好きな人には無縁のことなんじゃないでしょうか。
アナログレコードというコンテナーに愛着を感じている為にMP3やCDは代替えにならないのです。

確かに、コレから先、今までのメインのアナログユーザーであったDJの人達のニーズは低くなるのですが、好きな曲のアナログレコードを収集するというコレクション目的のニーズが最近では際だって多くなった様な気がしています。
また、オンラインでの販売を続けてきて感じたことなんですが、お店に来てくれるお客さんが買わないようなレコードがオンライン販売では思っている以上に売れたりなんかします。
これまでは「DJ●●がPLAYしている」や「DJ▲▲のMIX CDに収録」といった第三者からの情報で売れ行きが結構左右していたのですが、個人の価値観で自分が聴いて選んだレコードを購入するというケースが多くなってきている様に感じたりします。
「なにか欲しいモノや判らないことがあればすぐに検索する」
というのが実生活において当たり前になってきています。こういったお客さんて、多分、検索してnextにたどり着いてレコードを買ってくれたんだと思うワケです。
マイナーなレコードほど競争相手がいないので購入に結びつきやすかったりします。
それに来店してくれるお客さんの中でもnext recordsでは「1本釣り」のお客さんがすごく多かったりします。
(「1本釣り」・・・レコード棚を隅々までCHECKしないで、お目当てのレコードだけを購入する買い方。)
これは、あらかじめサイトで在庫を確認してから来店して購入するという買い方です。
こういったケースは、オンライン販売とリアル店舗を営業しているならではの購入パターンだと思います。

オンライン販売ならではのメリットを生かせばアナログレコードもまだまだ売れると思うワケです。
(かなり希望も込められていますが・・・w)

アナログレコードが売れていないといわれているなかで、国内だけでなく海外でもオークションでは一部のレアなレコードが高額で落札されていますし、海外でのアナログレコードの相場は数年前に比べてかなり上がっていると実感しています。 
$1コーナーから販売価格が4~5000円クラスのレコードが出てくる事なんて全くないとは言いませんが、ホボ皆無です。
世界的にアナログレコードが売れていなければ、ニーズそのものがなくなるわけですから本来ならば価格が安くなるはずだと思うのですが海外では、高くなっているところをみると単純な事情ではないような気がします。

そういった事から、アナログレコードが売れる可能性が全くゼロだとはオイラは思ってないんですよ。
アイデアと努力次第では、ちゃんとそのレコードを欲しいと思っているお客さんに希望するレコードを届ける事が出来ると現状では思います。(5年後は解りませんケドね w)
レコード屋の営業はキビシーものがないっていうワケではないのですけどね~。
それよりも気になっているのは、新しくレコードの事を好きになってくれる世代が出来にくい状況である事の方が心配です。

PINK FLOYD / RUN LIKE HELL
PINK FLOYD / RUN LIKE HELL の試聴

2008年初のエントリーですが、ちょっとおカタイ内容になってしまいました・・・

今回紹介しているPINK FLOYD / RUN LIKE HELLは、今年のnext recordsの心意気をまさに象徴しているタイトル RUN LIKE HELL からピックアップしてみました。


今年もnext recordsをどうぞよろしくお願いします。





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