渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

イメージ 1

先日、あるレコード屋のオーナーさんと今後のレコードショップの在り方や運営の仕方なんかについて
イロイロなハナシをする機会がありました。

まぁ、自営業者同士の立場なんで「どうしたら今よりレコードをお客さんに買って頂けるのか」という
ハナシに終始するワケですけどね。
そのオーナーさんのお店は、ネクストレコードより大きな規模で幅広いジャンルの商品を扱っているのですが、
悩みというか考えているコトは規模に関係なく全くオイラと同じでした。

ホームページのことで訊きたいことがあるみたいというコトを事前に伺っていたので
そこのお店のサイトを見ていて気がついたんですが、
「あーココのトコロをこうすればいいんじゃないかな・・・」 なんて他のお店のサイトを見てると
思ったりするものですが、自分の運営しているサイトに関しては、
なかなか問題に気がつかないというのも不思議なものです。

素朴な疑問なんだけど、
レコード屋のサイトでジャケット写真や試聴がついてないのってお客さんからみたらどう思うのだろう?
ジャケット写真や試聴がないことによって購買力が落ちるのか?変わらないのか?
そういった統計を見たことないので解らないけど、実際はどうなんだろう。

ネクストレコードのウェブサイトでは当たり前のように、ジャケット写真も試聴もつけてますが、
これらは、始めから付いていたワケではなくて時代の流れ的に付いていったものです。
ウチのお店では、「レコードの通販」って言ったら紙で出来た通販カタログを見て注文するという
スタイルから出発していて、デジカメが普及してくると共にジャケット写真がついて
ブロードバンドが普及してくると紙の通販カタログの商品番号をパソコンに入れると
試聴が出来るようになって、自分専用パソコンを持つのが当たり前になると紙の通販カタログをやめて
オンラインで商品リストを見てもらえるようになって来た延長で今、現在に至るってカンジです。
自分の中では紙の通販のカタログから進化してきたという感覚なので今更、ジャケット写真がないとか
試聴が出来ないなんてありえないコトになってたりします。

お話をしたレコード屋のサイトでは、現在、試聴は無くて、ジャケット写真は一部の商品にのみ
表示しているという状態なので、これを全てのレコードにジャケット写真と試聴が付けば、
今よりレコードが売れるようになるのか、変わらないのかって考えたら
サイトがお客さんにとって使い勝手がよくなっているので現状よりレコードが売れるようになる
気がするんですよね。

そのレコード店のオーナーさんに、この事をお話ししましたが、
目の前の何万枚という膨大なレコードの在庫全てのジャケットの撮影、レタッチ、試聴音源のデータ化、
そしてデータベースに登録していく気の遠くなるような作業のコトを想像すると
躊躇しているようなカンジでした。
実行するのはホント~にタイヘンですが、データベース化出来れば、
トンでもない情報を持ったサイトになるような気がするのですけどね。


リアルな店舗もオンラインのショップも、レコードを買う買わないは別にして
「お客さんに訪れてもらってナンボ」みたいなトコロがあるような気がします。
なんで、お客さんは訪れて来てくれのかって
「そこのサイト(もしくはお店)に、もしかして欲しい情報があるかも?」
って思うから来てくれるんじゃないかなって推測しています。
ということは、逆を考えれば、お客さんが得る情報が何もなければ来てくれないワケで、
たくさんの情報があればたくさんの人が来てくれるんじゃないのかなと思うんですよね。

だけど、その情報って無料で提供しなければならないけど、情報を作る為にはコストを負担しなければ、
カタチにならないっていうのが、我々のような個人営業のお店には難しいんですよね~。
ネクストも「全ての在庫レコードに試聴データを付けてオンラインで聴けるようにしよう!」って決めて
データベースにするのに半年ほどかかったのですが、今思えばタイヘンな作業だったけど
作業に見合った、サイトへのアクセスアップもあったのでやっておいて良かったと思います。

最近蔓延しているアナログレコードの置かれている停滞感の中で、同業者の人と前向きで
ポジティブなハナシが出来て刺激を受けました。




イメージ 1

ネクストレコードは、もともと住居だった築50年くらいの古い木造アパートを店舗に
改造して利用しています。
やはり古い木造住宅だけあって、ちょっとした地震でも(グラグラ~)「うゎ・・・揺れてる・・・」て
声に出すぐらい大きな揺れになって感じます。
オイラは、神奈川に住んでいるのですが深夜や朝方に家でカラダで感じる地震があったりすると
「もしかして店、崩壊してるかも・・・」
っていつも心配するほどです。
余談ですが2007年に渋谷のスパ施設がガス爆発した事故ありましたよね。
あの時も爆発の衝撃で軽く店が揺れました。
ネクストレコードとスパ施設の距離感が解る人にしてみれば
「マジかよ?」
ってホド離れているのですがマジで揺れました。

まぁ、こんな古い物件でもレコード店をオープンさせる為に上京した際、宇田川町界隈では
唯一あった空き物件でした。
というか、他に空いている賃貸物件がない為、選択の余地はまったくありませんでした。
ネクストレコードをオープンさせた2000年当時は、レコードが大人気だった時期でして
その年だけでも大小併せて6-7件ものレコードショップが宇田川町にオープンしました。
やはり渋谷だけあって家賃が高いので、多くのショップはマンションの一室を借りて
店舗として営業していましたけどね。
ネクストも今の物件が空いてなければ、マンションの一室での営業にならざるを得なかったです。
(これは一番避けたい事態でした・・・)

空き物件を探していた当時は、ホントに全くと言っていいホド、空いている物件はなかったのですが
最近のこの周辺のコトを見れば、今はよりどりみどりで空き物件を選ぶコトが出来るような状況です。
まぁ~渋谷だけでもココ近年は、結構な数のレコードショップが店舗を閉鎖している状況では
「よ~し!渋谷でレコード屋やってやるぞ!!」
とは、なかなか、なりにくいとは思いますケド ・・・

実は、昨年末に入居しているアパートが老朽化による破損の為に
退去しなければイケナイことになりそうでした。
大家さんと不動産屋さんのはからいで破損箇所をリフォームして最悪の状況は、
なんとか免れたんですけどね。  
「もし引っ越しするならどこにしよう~?」なんて今の多数の空き物件がある中で妄想したり
してました。

オイラが、渋谷でレコード店をオープンさせるにあたって考えていた条件って、
東急ハンズ正面口からDMRのまで坂を下って現Manhatta Clothes & Shoes横の階段を上って
神南小学校を右手に曲がって、再び東急ハンズに抜ける道のエリア内にショップを構えるという風に
決めていました。 (個人的には、レコ屋ゴールデンエリアって呼んでました)

今の場所も元々ブティックだったのを辞めると同時に内装を買い取ると言う条件付きで
やっと入れたぐらいでしたから。
この物件を決める際も空きが出るという連絡を不動産屋さんから受けて即答しなくては
スグに他の人に決まってしまう状況だったんですよ。

この物件は、古い建物なのですが、家賃もそれなりなんで、まあまあ気に入ってます。
だけどお店って結局、場所というか立地が営業に及ぼす影響のウェイトがスゴく高いっていうことが
お店をオープンさせて判りました。
今のお店のすぐ近くに2002-2004年までnext records 2号店(2.5坪の世界一狭いレコード屋 笑)って
いうのも営業していたのですが、本当にスゲ~狭いお店でしてレコードのエサ箱が7つしか入らない
極狭レコ屋だったのですが人通りのある路面店(通りに面した1階のお店)だったんですよ。
お客さんが3人はいると満杯で息苦しくなるほどのレコード屋だったんですが、
売れ行きは、極狭のお店より歩いて10秒もかからない数倍広くて見やすい現在のお店より
はるかに良かったんですよ。
それを直に感じて
「あー、お店って商品の見やすさとか広さなんかより立地なんだ・・・」っていうことが解りました。
だけどnext recordsよりかなり好立地なCISCO RECODSがお店を辞めちゃったのは、
あながち単純な事情ではないってことか?(また、このネタに繋がってる・・・w)
next records 2号店があった場所には、現在DJ MIXのCDショップが入っています。
(CDは場所とらなくてイイな・・・)


今までCISCO RECORDSがあった物件は、内装の取り壊しが全て済んでスケルトンな状態に
なってました。
先日、いつもの様にお店に向かう出勤中に気付いたのですが、
旧CISCO RECORDS TECHNO店があった場所に新しくレコードショップが
オープンするってポスターが貼ってありました。

閉店したレコード屋跡に、再びレコード屋が出来るなんて、
ちょっとウレシク感じたりなんかしました。



イメージ 1

他のレコード屋さんは、どうなのかは知りませんが、ネクストの場合、
クオリティのそこそこあるというか、人気のあるというか、
ちゃんと売れるレコードを安定的に店頭に入荷させる為にちょっと苦労したりしています。

現状だと、買い付けと買い取りとディーラーからの送りでレコードの仕入れを賄っているのですが、
内容と数量にどうしてもムラが出来たりします。
当たり前だけど、入荷するレコードが良い時もあるけど、そうでない時もあります。
売っているレコードにムラが出来ると売り上げにもムラが出来たりします。
理想では、内容の良いレコードを幅広く、ある一定枚数を確実に入荷出来ればいいなと思うのですが、
今のところ、この課題をクリア出来る策を思いつきません。

例えば、アメリカに仕入れ専門のスタッフを置いてレコードを掘りまくって日本に送るってのは
どうかって考えたりします。

趣味が高じて始めたレコードショップですが、やはり事業として営んでいますのでコストって
コトを常日頃意識しています。
海外に買い付けに行った際、レコードを仕入れるための直接払う費用以外に
大きなウェイトを占めているのが、渡航費(エアチケット)、 レンタカー費(ガソリン含む)、
宿泊費(ホテル)、コイツ達がレコードをたくさん掘ろうが、ちょっとしか買えなかろうが
何が何でも絶対かかってくる固定費として重くのしかかってきます。

住んでしまえばこれらのコストを削減出来るんじゃないかな~どうだろう・・・
だけど、ひとつの街だけで毎日、連日、ドッサリとレコードを買えるなんてありえないので
やはり街から街へと転々と移動しながらレコードを買わなきゃイケナイかもしれないな。
それじゃ、今の買い付けと同じだしなぁ。

アメリカに住んで掘った大量のレコードを日本にドカドカ送ってそれらを捌ききれるのか?
っていう疑問もあったりします。
想像だとダブりのレコードも大量に増えていきそうな気がするんだけど・・・

ネクストでは今、約3000アイテムのレコードが店頭にあって、ストックとして1500枚位の
レコードがバックヤードにあります。
このストックの枚数は、個人的には
「多いな・・・」 っと思っているのですが、同業のレコード店の人からみたら
「スゴい少ないですね。」 って言われます。
在庫が多いレコード屋だと数万枚のお店に出ていないストックがあったり、
店舗にレコードが収まらなくて別で倉庫を借りてそこに保管しているようです。

現状では、ダブりのレコードは売れるアイテムであっても買わないようにして
在庫のないレコードをなるべく買うようにしています。
大量の在庫を抱えたくないという反面、売れるレコードを大量に仕入れたいという自己矛盾な
状態になっているようなカンジになってます。

経費を節約したい
良いレコードだけをたくさん仕入れたい
しかも安価で仕入れたい
だけど、在庫は抱えたくない
という超ワガママなコトを希望しているんだよな・・・

多くの人が我先にとレコードを買いまくっていた時代には、何件かのレコードショップが
海外にスタッフを駐在させてレコードを送っていたりしましたが、
今ではあまりそういうことはやっていないようです。
やはり、仕入れたレコードの売れるスピードがイケイケだった当時に比べて、今は緩やかになったので
「海外に住んでレコードを送り続ける」より
「在庫のレコードがなくなってから買い付けに行く」というふうになったのでしょうか・・・

前回のエントリー(「あるレコードディーラーさんの帰国をめぐって・・・)で書いたディーラーさんに
「今、アメリカに住んでレコードを送るってコトを考えるのってどう思います?」って訊いたら
「それがイケるんだったら俺は帰国しなかったヨ。」って・・・確かにその通りです・・・

やっぱり、今はアメリカに住んでレコードを掘って送り続けるより
「ちょっと在庫が少なくなってきたな・・・そろそろ買い付けに行くか・・・」って
いうくらいのスタンスでいる方がいいのかな・・・
なんだか結論が出ないままグダグダになってしまいましたが、
なんとか良い策がないか考えているんですよ。


INCOGNITOにそう言われてもな~WORRYだらけだよ。
多分、売れ売れのイケイケでもまた、別の類のWORRYが出来るんだろな・・・
まぁ、知人からオイラのコトを見れば
「悩むコトが趣味」のように思われているからなぁ。
オイラの場合、問題をどうしたらいいか?って悩むコトが解決に向かうモチベーションに
繋がっているフシもあるんでそれはそれでイイのかもしれないのですが・・・




イメージ 1

前回のエントリーで、
「ユニーク(UNIQUE DISTRIBUTION-アメリカのレコードの問屋)が倒産したよ~ 」
って教えてくれたN.Y.在住のディーラーさんが10数年ぶりに日本に帰国してきました。

日本のいくつかのレコードショップに、HIPHOP / R&BのPROMO盤を送るビジネスをしていたのですが
仕事に一区切りをつけて帰国してきたとのコトです。
このディーラーさんには、nextも数年前のPROMOがアツかった時期はモチロン、レアな中古のレコードまで
買い付けの際、家を訪ねるとバッチリ用意してもらったりして超お世話になりました。

そんな10数年間も帰国せず、1年間の休日が3日しかとれない状態で、連日、PROMOを掘まくって
日本に送り続けていた多忙なディーラーさんが仕事に一区切りをつけたという理由が、
今のHIPHOP / R&Bの新譜のレコードやPROMO盤が、置かれている状況を切実に表しているような感じでした。

ディーラーさん曰く、
「日本のレコードショップからはコンスタントにオーダーがあるのでPROMOがあるなら
バンバン送りたいのは山々なんだがリリースが極端に少なくなってビジネスが成り立ちにくくなった。」
とのコトでした。
2年ホド前から各レコード会社のPROMO盤のリリース量がジワジワと少なくなってきて、
雲行きが怪しくなってきたけど、なんとか日本に送るプロモを必死でかき集めてやり過ごしていたが、
昨年末位から日本からのオーダーの最少ロットの枚数ですら集めることが困難になったのを機に
潮時を見計らったとのコトでした。

昨年からの大小関わらずレコード店の実店舗の閉店からUNIQUE DISTRIBUTIONの倒産、
そしてnextにとって身近な存在でもあったこのディーラーさんの帰国は、
アナログレコードの新譜/プロモ盤の在り方がターニングポイントを向かえている様な気がしました。

中古のレコードの販売をメインにしているnextとしては新譜のアナログレコードやPROMOのリリースのコトなんて
あまり関係なさそうな気がしますが、2007-2008年の良い曲のアナログレコードをこの先、数年後に
探すようになった時にあまりのリリース量の少なさで困難になったりするのかもしれません。
まぁ~数年後なんて一体どういう状況になっているか全く判らないので、今からそんなこと考えても
仕方無いのデスけどね。
数年後のコトよりか毎週のクォリティが高い中古レコードの入荷をどうするかの方がnext的には
今のトコロ、大切ですね。

STING / ENGLISHMAN IN N.Y.
STING / ENGLISHMAN IN N.Y. の試聴
next recordsのサイトでSTINGのレコードを探してみる
今回書いたディーラーさんに「久しぶりに帰国して日本ってどうですか?」って訊いたんですよ。
そしたらおもしろい返事が返って来ました。
「当たり前なんだけど、街を歩いていても同じ顔した日本人がメチャ多いな~」
とか
「買い物をした時に『ありがとうございます』って丁寧に何回もお辞儀をされてコッチが恐縮してしまう」
とか
「街で外人を見かけるとなぜか、『ほっ』っとする」
なんて、オイラからしてみればおもしろい返事だらけでしたw
久しぶりに訪れた渋谷の街で、「もしかして俺、ちょっとヤバイかも・・・ってアセッた」っていうのには
超ウケました。 確かに一緒にメシ行きましょう~って渋谷の街を歩いていた時も
「あ~俺、キョロキョロしてオノボリさんみたいや・・・」って面白すぎでした。
シメは、「日本よりアメリカの方が落ち着く」って・・・
「もしかしてアメリカ人なのでは?」とオイラは思っちゃいましたよw

このディーラーさんには、持ち前の根性と気合いで新たなレコードビジネスを興してもらいたいと思います。




イメージ 1

28年間、ニューヨークでレコードの問屋を営んできたユニークディストリビューション(UNIQUE DISTRIBUTION)が
2008年1月に倒産しました。
nextにはユニークから、週数回、メールでNew Releaseのリストが送られて来ていました。
ユニークは日本の大手アナログレコード店も多数、取り引きがあるのでココの会社的には、
nextのような小さなレコード店でも取り引き出来ればイイって感じでプロモーションをかけてくれていたんでしょう。
(取り引きは1回もしたことないけど・・・)
12月くらいからやたらと在庫セールのメールが頻繁に送られてくるようになってプライスもモノによって
違うけど12インチ1枚 $2~$3ディスカウントされてました。
大量のレコードがリストに掲載されているのですが、ウチのような中古レコード屋から見て
何にも欲しいモノがないのでスルーしてました。

2008年に入ってニューヨーク在住のディーラーさんから
「UNIQUE倒産したよ。」と聞かされました。
だけど相変わらずメールが送られてきます。
いつも全く魅力のないメールなので受信もせずメールサーバーから直接、「削除」してたのですが
久しぶりにメールを開いてみると「FINAL SALE」という見出しで全在庫の処分セールをやってました。
軽く目を通して見たのですが相変わらず全く欲しいレコードはありません。
それより在庫ストックの数、つまり売れ残りのレコードの量が半端ないのに驚きました。
1タイトル在庫数1000枚以上っていうのもあるほどです。
ディストリビューターの在庫ストックで1タイトル、1000枚以上在庫が残っているっていうのが多いかどうかは
正直、計り知れないものなのですが・・・
レコードの問屋なので在庫を持たなければいけないのは解るのですが、そんなに売れ残りがあるのは
発注の仕方がマズいのでは?と素直に思うホドでした。

新譜のレコード事情にくわしい知人にこのユニークディストリビューションが倒産したことを話すと
当然のように知ってました。
「HIPHOPのアナログレコードの仕入れとかタイヘンになるんじゃないの?」
と訊くと
「数年前に比べると、取り引き量が激減してるので全く問題ない」とのこと。
「それよりも売れるレコードを日本からオファーしないと作れないのでアソコは最悪だった!」って言ってました。
「は? オファーって、このレコード作ってくれってオーダーするの?」
「そうですょ。最近はユニークみたいな中間業者通さずに、直接レーベルにオーダーするので
ユニークに限らず他のディストリビューターの倒産も時間の問題じゃないスか?」との返答。

へぇ~オファーしてアナログレコードを作らせるってハナシもスゴいけど、
レーベルから直接レコードを仕入れるって言うのもスゴいなと単純に思っちゃいました。

新譜のレコード(輸入盤)って
海外のレコード会社

海外のディストリビューター

日本のディストリビューター

日本のレコード小売店
って流れで流通するモンだとばかり思ってましたが、今はレコードもナカヌキで流通してるのですね。
日本の力のあるディストリビューターが、直接レーベルにアナログレコードのプレスを発注出来る様になると
海外のディストリビューターなんか全く利益を出すことがないので運営も成り立たなくて倒産しちゃうワケですね。

新譜アナログレコードは、販売の仕方(実店舗での販売からオンライン販売)だけでなく流通の仕方まで
大きく変わりつつあるのかな・・・とUNIQUE DISRIBUTINの倒産で思ったりしました。

THE S.O.U.L. S.Y.S.T.E.M. / IT'S GONNA BE A LOVELY DAY
THE S.O.U.L. S.Y.S.T.E.M. / IT'S GONNA BE A LOVELY DAY の試聴

青臭いハナシを思い出しました。
レコード屋を始める前は、
「レコード会社(レーベル)に行けば、そのレーベルのレコードの在庫がいっぱいある」って
思ってたんですよ。
それで海外にレコードを買いに1人で行った時、ジャケットに書いてあるレーベルの住所を訪ねたことがあります。
さすがに大手のレコード会社に突撃は気が引けたので、規模的に小さなレーベルを選びましたケド。
目的は、欲しいレコードをそこから直接買うためです。
呼び鈴を押すとラフな格好の若い男性が出てきて
「●●のレコードを探しています。ここで手に入れることが出来ますか?」って訊くと
「レコードを買いたいの??ここはショップじゃないのでレコードを買いたいならレコードショップに行け」
「●●のレコードは、どこのレコードショップでもソールドアウトなので、
レーベルならストックがあると思い来ました。」
「そうか~。残念ながらここにはレコードは1枚もないんだよ」とあえなく撃沈・・・orz
「せっかく来てくれたんでコレでも聴いてくれ」ってプロモのCDを数枚もらって軽くあしらわれて終わりました。

今思い返せば、恥ずかしいことしてるな~て感じですが、その当時は、欲しいレコードを手に入れるのに
無我夢中&必死でしたね。

今回は希望を込める意味で、IT'S GONNA BE A LOVELY DAYを選んでみました。
next recordsのサイトでLOVELY DAYのレコードを探してみる






↑このページのトップヘ