渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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買い付けに行ったレコード店で、オイラはよくに押し売りに遭いことがあります。
傾向としては、片田舎のオヤジが1人でやっているレコード店でよく遭います。

オイラなんて典型的なニホンジンですからね。
薄ら笑いで訊かれたコトに
「イエス、イエス」って連発してるから押し売りに遭うんでしょうね。タブン・・・

片田舎のレコード屋には日本のレコード屋のバイヤーとかあまり行かないのかは
わかりませんがレコード屋のオヤジがバイヤー慣れしていないのか、
あれやこれや訊いてきたり、「あれを買えこれもイイゾ」とイロイロなレコードを
聴かせてくれるんですよ。
コチラとしてはそっとしておいてほしいワケです。
海外でのレコードの買い付けってギリギリのタイトなスケジュールで訪れているので
時間に余裕がないワケです。
短時間にいかに多くのレコード屋やディーラーの家に訪れて大量のイイレコードが買えるかが
勝負みたいなトコがあるので、ひとつのレコード店でオヤジの能書きをマッタリと聞いている
時間はないんですよ。

買うと決めたレコードが積まれていくのを見てオヤジのテンションが上がっていくのか
多弁になるんでしょうね。
また、コチラはレコードの仕入れに来ているなんて解らないから
「単純に大量購入の外国人客が来た」 と思うんでしょうね。
(もしかしてカモがネギ背負ってると思われているのかも知れないですが・・・)
そのレコード屋でオススメのレコードを聴かそうとしてきますが、
そう言ったレコードって我々日本人からみたら
「????ハテナ」 なレコードだったりするワケです。
逆にレコード屋のオヤジからしてみれば、殆ど価値があまりないレコードをやたらと
欲しがる変な外国人に見えるでしょうね。

レコード屋のオヤジは誠意をもって一生懸命なので邪険にするワケにもいかないので
テキトーに接しているのですが、そこでコトバの壁でレコードを見ながら英語で
返事出来ないのでどうしても手が止まっちゃうのです。

仕舞には、「なんでこのレコードはダメなんだ?」 なんて議論してきたりもアリです。
んで、「ワタシは 日本でレコード店を営んでいてレコードの仕入れに来たのです。」
と説明するのですがこのことを言うと
「これは日本でいくらで売れるんだ?」
というオヤジにとって興味のある話になっちゃうんです。
確かに他の国ではいくらでそのレコードが売られているのかということは気になるをでしょうね。
この質問は、かなりの確率で尋ねてきます。
これもまたテキトーな値段を言っているんだけど、オヤジにしてみれば価値のない
マイナーなR&Bのレコードでも自分の店よりかなり高い値段なんでしょうね。
結構、安めの値段を言っても驚いたりしています。
「どんなレコードを探してるんだ?」と聞いてくるので
HIPHOPはネタバレしているのでR&Bの欲しいタイトルを数枚名前を言うと、
「そんなレコードなら簡単にいくらでも手に入るぞ!」
と余裕しゃくしゃく言ってくるんですが大抵の場合ないんですよ。

オヤジさんの価値観だとゴミレコード同然なんだけど、やはり日本人が買い漁ってるのか、
はたまた価値が無さ過ぎて捨てられるのか なかなか出てこないですね。

やりとりしている間も買おうと思ってピックしているアーティストの違う曲のレコードとか見せて
「ホラ、コレも買うだろ?」
とか言ってきます。
イロイロなコトを言ってきたりしますが邪険には出来ないんです。
なぜなら、売れないレコードが片づけられているかもしれない倉庫を
見せて貰わなければイケないからです。

ニコニコしながらお愛想でオヤジがオススメのレコードも1~2枚買って
機嫌を損ねないようにする気弱なオイラのレコード買い付けなのでした。


今回紹介するのは
DAMAGE / LOVE 2 LOVE
DAMAGE/LOVE 2 LOVEの試聴

ここで書いたようなレコード屋のオヤジのオススメでも50回に1回くらいは
アタリがある時があります。

このDAMAGEの12"もオイラがnextをオープンして初めての買い付けに行った時に
ド田舎のレコード屋のオヤジがオイラの買っているレコードを見て
「このレコードもオマエが好きそうな曲だぞ ホレ聴いてミロ!」
と差し出したレコードでした。

今だとR&Bが好きな人の間では普通に知れ渡っている曲ですが、初めて仕入れた2000年当時では
お店に来てくれたこのアタリの音が好きなお客さんにオススメしないと売れないレコードでした。
それでも、まぁまぁの高い確率で
「カッコいい曲ですね。コレ買いますよ~」
と言って買って頂きました。

その後、誰かがMIX TAPEにこの曲の日本盤プロモのREMIXを入れて一気に多くの人に
知れ渡るようになりました。
その時は、お目当てのREMIXがどんな盤に収録されているかまでみんな知らないモンだから
店頭ではかなり試聴が入りましたね。
なのでお客さんに「お探しのREMIXは入ってないですよ」って説明すると
「じゃ、結構です。」
って他にどんなMIXが入っているか聴きもせずに判断されるのを何回も見て
ウンザリした覚えがあります。
よくある自分の耳で聴かずにMIX TAPEに入ったREMIXしか認めないぞ主義に
晒されたレコードでした。

今じゃ、レコードを買っている人の世代交代もあってか、MIX TAPEの影響は皆無になって
コンスタントに売れるレコードに戻りましたね。

ちなみに、このレコードを教えてくれたド田舎のレコード屋は、1年後の買い付け時に
再び訪れるとお店がクローズしてました。

残念・・・





このブログは、サイトで試聴できる渋谷のUSED レコードショップ
渋谷next recordsが、運営しています。







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2~3年前は、中古レコードショップで結構よくお目にかかるコトが多かったタイトルの
レコードもある時期を境にサッパリ見なくなったりするコトって多くないですか?
最近そう言ったコトをヒシヒシと感じたりします。

中古レコード市場で人気があるタイトルの曲ならそう言ったコトもわかるのですが、
必ずしもそういうワケじゃないんですよ。
言うの後になりましたが海外での話じゃなくて日本での話です。

next recordsのある渋谷には、有名な大規模中古レコード店がふたつあるんだけど
長い目で大規模中古レコードショップの入荷のタイトルの移り変わりを見てると
やはり、時期によって様変わりした感じがします。
今だと2000年以降のレコードが全体の比率からみるとかなり高いですね。
ま、オイラの見ているトコなんてCLUB MUSICのホンの一面だけなんですけどね。

90年代半ばから盛り上がり始めて2000年頃まで続いたDJブームで世の中はCDな時代にかかわらず
大量のアナログレコードがその時期売れて流通したのですが、リアルタイムで
当時流行った曲のレコードがなにげに最近見なくなった様な気します。
「新譜でよく売れた」と言われているレコードのタイトルは渋谷界隈のレコード店だけでも
5000枚程売れたと訊いたことあります。

その時期、レコードをガシガシ買ってた20代の若い人も今だと30代になって
生活スタイルも変わってレコードを買わなくなったりして処分したりしてるハズだから
想像だともっと中古レコード市場に大量に出てきてもイイと思うのだけどね。

こういったケースもありそうですね・・・
例えば90年代当時は超人気盤で高値がついていたレコードが、今じゃそれ程の
人気がなくて中古レコードショップに買い取りにだしても大した買い取り価格にならないので
「そんな値段なら持っておこう。。。」
ってことになったりね。

当時と今とではレコードを購入する層も世代交代が行われてて、オイラが知る限りでは
リリースされた時は、完全にカスレコ扱いだった曲のレコードがヤフオク見てたら
トンデモナイ価格に跳ね上がってたりしたのを見ると、
「ホント、新たにレコードを購入し始めた新しい層が入ってきてるんだな」
と思います。
そういった価格が跳ね上がったレコードを見て、
「こんなに人気あるんだったらオイラも探そう!」と気合いを入れて探してみるのですが
やはり、今まさに旬で人気なタイトルだけあって全然見つかんないですね。
「3年ほど前なら1回の買い付けで10枚くらい買えたのになぁ・・・」
とガックリします。

レア盤化してなくなって消えていくタイトルがある一方で、レコードを買う層の世代交代や
人気の移り変わりでダメレコがイケレコになったりするのですけどね。

だけど市場から消えていったレコード達は一体どこにいったのかスゴく気になります

今回紹介するのは
DIANA ROSS / I'M STILL WAITING -PHIL CHILL 1990 REMIX-
DIANA ROSS/I'M STILL WAITING -PHIL CHILL 1990 REMIX-の試聴

このレコードがリリースされたのは、1990年です。
紹介している盤は、RIMIXでオリジナル曲が発表されたのは1971年ですね。
ちなみにこの曲、アメリカよりイギリスで人気が高いんですよね。
なので色々な人がカバーしていますが、UKのアーティストのカバーが多いのはそのためでしょうね。

このレコード見て。
「うぉ!ナツカシ!」って思った人は90年代のUKの歌モノが流行った時期にレコードを
ガンガン買っていた世代ですね。 多分30-35歳くらいかな・・・

オイラがレコード店を営む前のイチレコード好きだった90年代中頃では、このレコードは
今では想像も出来ないくらい超~人気盤でした。
この曲のカバーでもある COURTNEY PINE feat. CARROLL THOMPSON も大人気でしたね。

オイラは大阪でこの盤が人気絶好調の頃、8000円くらいで買いました。
当時を思えば結構なプライスがついていますが、1995年頃では8000円でも
飛ぶように売れてましたからね。
というかレコード店の人に「お願いだから入荷したら僕に売ってください!」って
頼み込んで買いましたからね。w
next recordsではちなみに今だと2800円で1年に2-3枚売れるくらいですけどね。

今の20代の人からしてみれば 「ナニ?コレ?」って感じでしょう。タブン・・・
曲は間違いなく良いと思うのですが、UK産のこのあたりの音っていうのは
2007年現在の日本では、メインストリームである人気の音からしてみれば、
かなり的外れな音なんでしょうね。

このレコードを買い取りに出して、
「500円ですね」 なんて言われたら間違いなく
「自分で持っておこう」ってオイラは思いますね。

当時の事を思い出したんでけどUKに買付行ってレコ屋のエサ箱を掘ってて
このレコードが出てくると
「うぉ!フィル・チリ出た---!」って思ってうれしかったんですけどね。
「フィル・チリ」って言い方久しぶりに聞きました。




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海外にレコードを買い付けに行った時に感じるコトなんですがやはり突き詰めると
ビジネスとしての人と人との交渉術が必要なんだなと思い知らされます。
買い付けってレコードの知識が豊富なだけでは務まらないってコトです。

普通にお店に行ってエサ箱に入っているレコードを購入する時は、
あまり感じないけど、ウェアハウスのストックを見せてもらう時とか
個人のコレクションを売ってもらう時にそういったコトを感じたりします。

レコード店にとってレコードの買い付けってビジネスなんだけど
相手の出方によってやはり感情的になってしまい交渉がウマくいかなくて
気分がワルくなるコトもあったりします。
オイラに問題があるんでしょうね~タブン・・・

オイラがヨーロッパのあるお店に行った時の話です。
そこのレコード店は、かなり広いスペースのショップで面積は、およそ小学校の
体育館位の広さにスチール棚が整然と並べられて雰囲気的には図書館みたいな
レコードショップでした。
入り口の近くにはHOUSEや TRANCEの新譜のシングルが壁にディスプレイされてて
試聴用のターンテーブルも5台くらいあって平日の昼間にも関わらず、
結構お客さん入ってました。

そのスチール棚には、大量の中古レコードがABC順に並んでいて
初めて訪れたレコード店でやはりそれだけの枚数のレコードを見るとコチラとしては
気持ちがアガるわけですよ。
だけど中古レコードには相変わらずプライスのシールは貼ってないワケです。
初めて訪れたレコード店の場合、アベレージの価格が全く解らないのでオイラの場合
こんな時には先にあらかじめ値段を訊いておくんですよ。

オイラ 「ハロー中古レコードは一枚いくらですか?」
レコード屋のオヤジ 「タイトルによって値段は違う」

オイラは近くにあったHIPHOPのUK盤を手にとって
「これはいくらですか?」

レコード屋のオヤジ 「たくさん買うのか?」

オイラ 「イエス」

レコード屋のオヤジ 「たくさん買うならディスカウントしてやるから
買いたいレコードをオレに見せろ」

オイラ 「オーケー」

と言ってレコードを見始めたワケです。
かなりのレコードの枚数を盤のコンディションを確認しながら見なくてはいけないので
結構時間がかかるだろうなと覚悟してレコードみてました。
しかも、レコードが本の様に縦に並んでいているので体力的にかなりキツい。
結局10時間位かけて、「たくさん買うならディスカウントしてやる」と言うコトバを
アテにして300枚超位のレコードを抜きました。
一店舗で300枚のレコードが買えるってちょっとした当たりなんですよ。
超レア盤はさすがになかったけど売値で1800-4800円位の中堅どころの
定番レコードが出てきました。
それらのレコード達をオヤジに見せると価格別にオヤジが分けていきます。
その間、無言…
まあ、大体思ってた通りで、UK / EU盤とUS盤がそれぞれ分けられてるってカンジです。
ヨーロッパだとUS盤はインポートなんで高く値段がつけられるんですよ。
その間にオイラは

「あ~あの盤、ちょっと高い目の値段の束に入ったか~」なんてドキドキしながら
見てたのです。
5本のレコードの束が出来たのですが、気になるのはプライスです。
一体スタートはいくらなのか…
オヤジの口から出たのは、一番安い束で日本円で
約1200円 次は1600円 2400円 3200円 4200円
というオイラにとっては驚愕のプライス分けでした。

計算しなくても見ただけで完全に赤字の値段です。
オヤジは全部買うなら10%ディスカウントしてやる とのコト。
とてもじゃないけど買えるワケないです。
スタートの値段からしてオイラの買える値段の倍以上差があるので値段交渉は不可能です。

いや~この時はかなり重いイヤ~な空気が漂いましたよ。
コチラは、1日かけてレコードを抜いたのに手ぶらで引き下がるワケいかないし
レコード屋のオヤジは、「お前の為に営業時間伸ばしてやってるんだ」なんて言ってるし。
「オマエがピックアップしたレコードを誰が後片付けするんだ?ハ~ン?」
ってなカンジです。

言いたいコトは、山ほどあるのですが如何せんオイラの拙い英語力では
1/10 も伝えられない…嗚呼・・・

結局、かろうじてオイラの価格と折り合いがついたレコードだけ買うことになりました。
その数約30枚ほど…10時間かけて30枚って、かなりガックリです。
しかも売ったレコード屋のオヤジもオイラもお互いワルい気分だけ残るというオマケ付き。

「なんでこうなったんだろ…」と疲れた体で思うのでした。
日本で買い物していてこんなコトになることないのに、
オイラの交渉の仕方が悪いんだろうな~反省しきりでした。


今回紹介するのは、
ROGER / YOU SHOULD BE MINE
ROGER / YOU SHOULD BE MINEの試聴


nextのレコード買付人 Nが、レコード買い付けの旅にアメリカに行ったトキの話です。
その時の買付は、事前に情報を得ていて25000枚くらいのレコードのコレクションを
見るコトが出来るというのが解っていたんですよ。
そのレコードの中に ROGER / YOU SHOULD BE MINE も入っているという事も
あらかじめ解っていました。
ROGER / YOU SHOULD BE MINE がコレクションの中に入っていると言うことは
「アレもあるな、コレもあるな~」という風にその時代のおもだったHIT曲や
定番のレコードが混じって入っているのはレコードバイヤーとしては、
周知の通りです。

後日、買い付け中のNから電話が入って

オイラ
「あ~例のコレクションどうだった?」

買い付け人N
「うん、全部見たよ」

オイラ
「ROGER の YOU SHOULD BE MINE あった?」

買い付け人N
「あったヨ、だけどHIPHOPのDJのコレクションでさ~
もうズタボロでキタナかったので買わなかったヨ」

オイラ「ガ~ン・・・」

この話はホンの一例ですが、海外のレコードディーラーからは、
「コレクション入ったぞ!見に来い!」など色々情報が来るんですが
結構、話に「オチ」があることが少なくありません。
(ウチのお店だけかもしれないけど・・・w)

「5万枚のレコードのコレクションが入ったから見に来い!」
ってメールが来て行ってみると、全部TECHNOやHOUSEのレコードだったりとか
「知り合いのDJが、2万枚のレコード売りたがっているから連絡してみろ」って
言われて連絡すると、「やはり気が変わったので売りたくない」とかね。
結構、苦労もあります。

そうは言ってもnextのレコード買付人Nは、オイラより遥かに交渉上手なので
なんとかしてレコードをウマく引っ張って買って来ますけどね。

お店で商品としてちゃんと値札がついて並んでいるレコードを
レコード店側、お客さん側が納得して売買することが出来るっていうのは
シアワセなのかもしれません。


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レコードというOLD SCHOOLな音楽メディアを販売しているオイラにとっても
「これからの楽曲の販売ってどうなっていくんだろう?」 っていうのは
興味深いコトだったりします。

チト、気になるニュースがあったのでそのコトについて書いてみます。
世界最大の音楽ダウンロード販売サイトiTuneStore 以下iTSを運営している
AppleのCEO スティーブ・ジョブズが楽曲にかけられているDRM(著作権保護のコピープロテクト
の為のプログラム。ま~何回までコピーできますよっていうアレね)を外したフリーの楽曲の
販売をレコード会社は認めてほしいという内容の書類を公開しました。

MP3プレイヤーを持っててダウンロードサイトで楽曲を買ったコトある人は常識ですが、
Apple のiTS、ソニーのmoraなど楽曲を販売しているサイトに対応しているプレイヤーじゃないと
楽曲を購入しても聴くことは出来ないんですよね。
これをどこのダウンロードサイトで楽曲を買っても、どんなメーカーのプレイヤーでも聴くこと
が出来る様にレコード会社はDRMをフリー(かけないで)にして楽曲を販売する事を認めるコトが
ユーザーにとって最良であるといってます。

この記事を読んでてちょっとオイラは、大きな勘違いをしているのを気が付きました。
ハードであるプレイヤーをダウンロードサイトが販売シェアなどセールスの為に
囲い込みをしていて非対応のプレイヤーでは、聴かせないようにしていると
思ってたんですよね。

わかりやすく例えると
「SONYのウォークマンではiTSで購入した楽曲は聴かせないよ!」ってAppleがiPodの
売り上げを上げたい為にそうしていると思ってたんですょ。
実は、そうじゃなくてレコード会社がそうしないと
「ダウンロードサイトでの音楽の販売は、認めさせないぞ!」と言ってそうさせていたんですね。
また、もしDRMの技術がクラックされたりしてソッコーその対応をしなかったら
即、楽曲を販売出来る権利を剥奪するという契約になっているようです。

ダウンロードで昨年販売された楽曲は20億曲だけど一方レコード会社は、
プロテクトを一切かけていないCDを200億曲以上販売しているとジョブズさんは言っています。
アンケートによればMP3プレイヤーをもっているユーザーのほとんどは、手持ちのCDや
友達から借りたCD、レンタルCDをMP3に変換した楽曲がプレイヤーの容量を大多数占めて
いるようです。
こういったCDから変換した楽曲データは、事実上コピーし放題なのにね。

まぁ、Appleにしてみれば
「俺たちにはプロテクトをガッチリかけろとウルサく言ってくるくせに自分達の販売しているCDは
 コピーし放題で垂れ流しじゃないか!」
ということを指摘したいんでしょうかね。
また、シェアが低いダウンロード販売サイトが、儲けたい一心で
「DRMフリーにしてくれ!」
っていうなら解るけど一番儲かっているiTSが言っているのもリアルなカンジがするんだけどね。

こういったデジタルデータと著作権の問題にさらに利権とか絡むとホント、
複雑な話しになりますが、一番優先しなければいけないハズのユーザーの利便性は
組織や企業の前では、なんか、おざなりになっているカンジがするんですけど…

アナログレコードが全盛期の過去にも海賊盤の問題をレコード会社は抱えていたのだけど、
当時は、なかなかお目にかかるコトがないくらい枚数も少なくてひっそりと売られていました。
それに個人がCDRに焼くみたいにカンタンにレコード盤を作るコトできなかったしね。
今みたいに海賊盤/ブートレコードが社会的なニュースになることはあまりなかったと思います。
ま、ある意味平和だったのかも知れませんね。

今回紹介するのは、
JOHN LENNON / IMAGINE


レコード業界の4大メジャーっていうのがあります。
UNIVERSAL
SONY BMG
WARNER
EMI
という4つのレコード会社が、世界中の70%以上の楽曲の権利を持っているのです。

普段、ビルボード等のチャートを賑わしている曲のほぼ全ては、この4大メジャーに属している
レコードレーベルからリリースされています。
「え~BAD BOY やROC-A-FELLAとか EPIC とかあるじゃないの?」
と思う人もいますが、これらレコードレーベルは全て4大メジャーの傘下のレーベルなんですょ。
大胆な言い方だと音楽業界は、4大メジャーに牛耳られているというコトになります。

今までは販売の仕方も自分達でコントロール出来たけどネットの普及とリスナーの音楽の聴き方の
多様化で対応のしようもないくらいになって来ているのかも知れないスね。

一体誰がワルモノなのか、そもそもヒールなどはいないのかどうかは、解りませんが
それぞれの立場からは言えばしかたがないのかも知れません。

IMAGINEのリリックより・・・

Imagine no possessions
I wonder if you can
no need for greed or hunger
a brotherhood of man
Imagine all the people
sharing all the world...

ん~そうなのかな・・・音楽ってそうなっていくのかな・・・
ってちょっとIMAGINEさせられました。

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意外かもしれませんが、日本って海外から見ればスゴいレコード天国なんですよ。
レコードがスキな外人さんが観光で日本に訪れて渋谷や新宿などに来て
レコード店の多さにビックリしたという話しは、nextに来てくれた外人客からは
何回も聞きました。
彼らが言うには、レコードの枚数が多いだけのレコードショップは、
アメリカにもヨーロッパにも多数あるけどそのクォリティーはNo Goodだと…
コレクタブルなレコードは日本にスゴくたくさんあるといってます。
日本でレコードを掘るに味をしめた強者のレコードコレクターなんて
「レコードマップ」(本屋で売ってるブ厚いヤツ)を持っていましたからね。
ま~どっかのサイトで外人が紹介していた「SHIBUYA RECORDS STORE MAP」を
プリントアウトしたモノを持ってレコード店を訪れる人も多いですね。

アジア圏を見ればこんなにレコードが集中して集まっているのは
オイラが知る限りでは日本だけですね。
まぁ、個人的にはあまり必要でない日本盤も多いのは事実ですが、
輸入盤(結構久し振りに使った言い方ダナ)もかなりの枚数のレコードが
日本に存在しているハズです。
実は、日本は世界最大の音楽輸入国でもあったりするからです。

確かに洋楽を聴く人は結構な割合で輸入盤を持っているハズですしね。
日本盤のプライスが輸入盤に比べると若干割高なのも理由でしょうね。
ま、日本での洋楽のマーケットなんて邦楽に比べると微々たるモノなので
レコード会社も日本盤の値段を輸入盤にわざわざ無理して合わさなくいいんでしょう。

レコードが、海外から日本にたくさん来ているのは文化的背景とかが
微妙にカンケーしているのではないかなと思います。
個人的な話しを言えば、オイラぐらいの世代(1960年代生まれ)は
外国や洋モノのカルチャーにかなり大きな影響を受けたハズです。
音楽なんて、その中でもかなり偉大な影響があった最たるモノなのは確実です。

海外でレコードを見るとアメリカではヨーロッパ盤が、なかなかなかったり
イギリスだとアメリカ盤がレアだったりするんですが、
日本にはアメリカとヨーロッパ両方からレコードが輸入されてましたしね。
nextみたいな小さなレコードショップで1年間に10000枚近いのレコードの数を
輸入してるワケですから全体で見ればスゴイ数の枚数のレコードが輸入されているのが
想像できます。
また、世の中はCDの時代になっているに関わらず、90年代にはDJ人気などのブームで
アナログレコードが再評価されたりして輸入が増えたりしたしね。
レコードに触れた事がない若いリスナーもこういったブームでレコードを
買い始めたりということもありますからね。

海外のレコード店のサイトを見ても送料の覧には、AIRMAIL to JAPAN $● なんてコトを
あらかじめ書いてるショップも多いところを見ると個人的に輸入している人も
多いのでしょう。
その辺は、アチラのレコード屋も解っていて日本人にだけ人気のあるタイトルは、
有り得ないプライスがついてたりしますけどね。

日本に来た外人さんから見れば
「日本にはコレクタブルなイイレコードがある!」
と思えても日本に住んでる我々からすれば、年中欲求不満なのは
単に価値観が全然違うからなんでしょうかね~


今回紹介するのは、
NUYORICAN SOUL / NUYORICAN SOUL


本来、アルバムなのを全曲12インチ仕様にしてプレスされた豪華6枚組のBOX SETです。
全曲シングル盤にしたくなるのも解るくらい良い曲が収録されているには納得できます。

このBOX SETが新譜時にリリースされた時は、さすがに6枚組だけあって
5000円くらい値段が付いてまして購入時、オイラも躊躇して買ったのを
覚えています。

LIMITED BOX SETだったので、リリース直後は早々に新譜屋から在庫は姿を消して
若干レア化したのですが、今だと渋谷ではフツーに中古屋で2000-3000円程で
よく見かける様になりました。

実は、このNUYORICAN SOUL の BOX SETのレコードなんですが、海外のレコード屋では
結構なプライスで売られていたりします。
オイラが数年前にLONDONのレコード屋で見たときは、日本円で1万円の
値段が付けられていました。
海外のオークションサイトでも日本の倍以上のプライスで落札されているし
やはり価値観の大きな違いから外人さんは
「自分達の価値観から見た良いレコードが、日本には安い値段で売ってる」
思えるのでしょうね。
逆も言い得てしかりですけどね・・・

このブログは、サイトで試聴できる渋谷のUSED レコードショップ
渋谷next recordsが、運営しています。




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