渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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先日、一年以上ご無沙汰だった常連のお客さんが久しぶりに
お店にきてくれてとてもうれしかったです。
オイラは、頻繁にお店に来てくれていたお客さんのコトをよく思い出したりします。
「最近あの人来てくれないなぁ・・・」とか、「もうレコード聴くのやめたのかな?」とか
考えながらね。

久しぶりに来てくれた、そのお客さんは社会人になってから忙しくて
なかなか来れなかったと言ってました。
その彼が、SERATOを導入したと言うのは以前に聞いていたので
アナログレコードの必要性がなくなったのかなと想像していたのですが
そんなコトは全然なかったようです。
逆にデジタルデータを扱うことによってアナログレコードの良さを再認識したようなカンジでした。
お店に入って当店の壁に陳列している
SHOWBIZ & A.G. / PARTY GROOVE - SOUL CLAP
NAS / LIFE'S A BITCH
LORD FINESSE / RETURN OF THE FUNKY MAN
ULTRAMAGNETIC MC'S / POPPA LARGE
など、ヒップホップクラシックの銘盤のジャケットを見て開口一番、
「あ~レコードのジャケットってカッコイイな~」
って改めて関心したようです。

また、以前は
「HIPHOP命」
のような、超HIPHOP好きだったのが最近は、GABRIELLE / I WISH や
VANESSA WILLIAMS / WORK TO DO などの歌モノR&Bのクラッシックも
イイ曲だなって聴けるようになったと言ってました。
それにR&Bのレコードは別に持って置かなくても構わないと思っていたのが、
「良い曲のレコードはちゃんと手元に持っておきたい」という風に思うよう変わったとのコト。
ここ一年は、以前と比べてあまりレコードを購入していないと言ってましたが
仕事にも多少余裕が出て来たみたいで、またレコードを買い揃えていきたいようです。

だけど以前は、ダンクラやソウル/ネタ物にはあまり興味がない様に思っていたのですが
ご無沙汰だった間に音楽の好みの幅が広くなったみたいで、
ダンクラのイイ曲を何枚か試聴してもらうとかなり好感度が高かったようです。

その彼に、
「ぶっちゃけ、レコードって売れているのですか?」
と訊かれたのですがオイラは
「ちゃんとお店もやっていけてるし買い付けにも、ちょくちょく行っているので
売れてないってコトはないと思うけどなぁ」
と返事したのですが、お客さん視点でみたらレコードって売れていないように
見えるみたいですね。
確かに以前の様に曲のクオリティ無視で売れる時代は終わって、
ちゃんとイイ曲のレコードは評価されてコンスタントに売れているハズだと思います。
現に、next recordsではCHERYL LYNN / GOT TO BE REAL や CHIC / GOOD TIMES の様な
超お決まりの定番レコードも再発盤 / ブート盤が出ていようが確実に売れてますしね。
お客さんが感じるように渋谷にレコードを買いに来る人は全盛期に比べて確実に少ないですが
それは目に見えているトコロだけであって、通信販売やネット販売にお客さんのレコードの買い方が
シフトしたからだと思います。

最近、レコード屋に行ってないなぁって思う人は、
ゼヒ、馴染みのお店に久しぶりに訪れてみてください。
next recordsはいつでもウェルカムですょ

今回紹介するのは、
CON FUNK SHUN / TOO TIGHT


この曲、かなり好きなんです。
なんか如何にも楽しそうな雰囲気が、曲から溢れていてそうなところとかネ。

リリースされた時代が、時代だけに古くささは感じられるけど
今の時代にはあり得ないホド脳天気な明るいメロディーだと思います。
オイラの世代だとこのレコードがリリースされた1980年は、リアルタイムにレコードを
聴いていた時がかぶっているのですが、今20歳代の人からしてみれば
全然接点とかも少ないので(しいて言えばネタ使いとかが接点かも)アル意味、今の時代に
こういったちょっとイナタイ曲が新鮮に感じるんじゃないかななど思ったりします。

曲ってその時代の音色(おんしょく)に流行があるじゃないですか。
特にBLACK MUSIC や DANCE MUSIC はその音色の流行が顕著にでていて流行の曲調の音楽が
一気に大量生産されたりなんかしてますよね。
ず~っとそんな新譜のレコードばかり聴いていると、オイラも感じることなんですが結構、
飽きてしまうんですよ。
「あ~またこのパターンか・・・」なんて感じに。
なので、そういった時には、アクセント的に20数年前のレコードなんかを聴くと
新鮮に感じたりしますね。






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渋谷next recordsが、運営しています。







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「かけ売り」っていうレコードの販売の仕方があります。
お店に来てくれたお客さんに店内でかけた(PLAYした) レコードを
聴いて買ってもらう販売の仕方です。

他のレコード屋さんではこういった「かけ売り」をやっているかどうかは
知りませんがnextではオープン当時から実演販売?してました。

かけ売りでレコードが売れたりするとレコード店員としては結構嬉しかったりします。
レコード店スタッフ冥利につきると言いますか、やってて良かっと思う瞬間ですね。
また、普通にエサ箱に入っていてもなかなか売れないレコードだけど、
かけ売りならかなりの高確率で買ってもらえるタイトルというのも多数あったりします。
そういったレコードって決して有名な曲ではないんだけど、曲のクオリティは
高かったりするので耳の良いお客さんは反応してくれたりしますね。
DJ PLAYの為にツアーで来日した時は必ずnextに来てくれる某DJさんは
このパターンでよくレコードを買ってもらってます。
某DJさんが多くのクラバーの前でカッコよくそのレコードをPLAYすることで
さらに沢山の人に知られて人気になったりするんでしょうね。

また、かけ売りでは相性の良い2枚のレコードのMIXをお客さんに具体的な方法で
聴いてもらうコトによって
「あっ このMIXの仕方カッコイイな・・・」
なんて思って買ってもらったりする事も少なくなかったりします。
結局、お店に来てくれるお客さんは、エサ箱を見て知っている曲は知っていて
知らないレコードは知らないワケですよ。(当たり前だ)
なら、「知らない曲でも良いレコードは、たくさん有りますよ」という風に
知ってもらうのもアリだなと言うことです。

シャイなお客さんは、今かかっている曲が気になるけどなかなか店員さんに
訊きづらかったりするみたいだけど、全然遠慮なく
「これ何て曲ですか?」
って訊くといいと思いますよ。
親切なレコード店員だと自分の好みなレコードをイロイロと紹介してもらえると思います。

今ほどネットによる通販が浸透する5-6年ほど以前は、このかけ売りという方法は、
レコード店にとって絶大な威力がありました。
確かに昔は現在の様に情報が、少なかったので曲は知っていても
アーティストやタイトルか判らなかったりすることも多かったので
かけ売りでのお客さんの反応も大きかったです。
買い付けから帰って来たばかりで大量のレコードが、店に入荷した時などは
週末なんかだと商品札が付いたエサ箱に入っているレコードより
かけ売りで売ったレコードの方が枚数が全然多かったりしたくらいです。

これは12インチシングルの音の良さならではなんですが、ちょっとデカイ音で
ドーンとスピーカーを鳴らすと迫力あるサウンドで
「この曲カッコイイですね~。」
と言って購入してもらえるコトもよくあります。
nextでは、窓際にスピーカーを置いているんだけどちょっと大きい音を出すと
音が外に洩れて外から丸聞こえになるんです。
偶然お店の前の道を通りかかった人が、外に洩れたレコードの音を聴いて慌ててお店に駆け込んで
「この曲なんですか?ムチャクチャ探してたんですよ!」
となったこともあります。

よくレコードショップなのに小さい音量で、だれかのMIX CDがかかってたりなんかすると
ちょっと残念な気持ちにオイラはなります。
偶然でもいいから良い音でオイラの知らない良い曲のレコードを紹介してもらえると
嬉しく思うんですけどね。



今回紹介するのは、
TOUCH OF SOUL / WE GOT THE LOVE


このレコードは、オイラにとってまさに「かけ売り専門」のレコードでした。
フツーにエサ箱に入れていても誰も見向きもしないレコードなんですけど
それっぽいサウンドが好きなお客さんが来てくれた時、かけ売りによってかなりの確率で
買って頂いたレコードです。

まぁ、タイプ的にはアッパー系のHOUSEなんですけど、これをオイラはR&Bが好きなお客さんに
オススメしていました。
自分で買い付けに行って「このレコードも売れるんじゃないかな」って思い
結構な枚数を仕入れた訳ですが
お店に買い付けたこのレコードが大量に入荷した時は、他のスタッフから
「こんなレコード、本当に売れるのか?」
って不安に思われてましたが、ガンバってオススメしまくりました。
やはりBPMが120位あって速いのでお店でかける時はピッチを-3から-4にしてPLAYしてましたけどね。

オイラのイチオシはPIANO VERSIONというピアノのメロディが前面にfeat.されている
インストでした。
2000年当時は、UKのJAZZYぽい曲や美メロな曲のレコードが人気でその波に上手く
このタイトルは乗れて全部売ることが出来ました。
その後、「このレコードは売れる」という実績が出来たので、お店ではレギュラーで
仕入れるレコードに昇格した訳ですが、最近だと全然入荷出来ていません。

このレコードが、売れるっていうのもnextだけなんだろうなって思ってちょっとサイトで
調べてみたら今だとEMMA HOUSE CLASSICになって再発もリリースされてるんですね。

ちなみにこのレコードのREMIX 12"も存在するのですがそちらの盤も調子に乗って
仕入れたのですがソチラの方は、全くもって売れなくて苦労しました。





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この「オリジナル盤と再発/ブート盤の見分け方」という話しは、来店してくれるお客さんにホント頻繁に訊かれるコトです。

お客さんと話していて気付いたのですが多くの人が
「この部分を見れば、再発盤ブート盤かオリジナル盤か一目瞭然に判る!」
という全てのレコードに共通するポイントがあると思っているような気がします。
大袈裟な言い方ですが、やはり真贋を見分けるには、そのレコードを常日頃から注意深く観察しておくことが必要だと思います。

でも、レコードのオリジナル盤と再発/ブート盤の見分け方ってそんなにわかりにくいモノではないと思います。
再発盤/ブート盤と言えども所詮はニセモノです。
100%オリジナル盤と全く見分けがつかないコトはまずないと言ってもイイと思います。
極端な言い方だと再発/ブート盤がオリジナル盤と何から何まで全く同じだとオリジナル盤になってしまうってコトになったりします。

いくつかのチェックポイントを挙げてみます。

★ジャケットでのチェック
ピクチャージャケットの色味は変じゃないか
写真は鮮明か、ボヤけていないか
バーコードが鮮明に表示されているか
ジャケットに表示されている小さな文字が鮮明かまた、つぶれていないか
ジャケット背部分の文字はオリジナルと同じか
ジャケットの紙の質感はオリジナルと同じか
ジャケットの光沢はオリジナルと同じか
ジャケットの紙の厚みはオリジナルと同じか
ステッカーが貼ってある場合も色味や光沢はどうか
レーベルジャケットの場合も紙質、厚み、光沢、色味、文字の鮮明度などピクチャージャケットと同様チェック出来ます。

★レーベル面でのチェック
レーベルの色味
レーベルの光沢
レーベルの紙質
レーベルの小さな文字の鮮明度
レーベル面の段の入り方
レーベル周りの無音部分の刻印
センターホール周りの刻印
レーベル面のバーコードの表示

など違いを見つけることが出来るポイントがあります。

だけど、普段からオリジナル盤のことも、そのレコードやレーベルの特徴を知っておかないと再発ブート盤との見分けがつかないです。
そのオリジナル盤のレコードが欲しいと思っている人は、当たり前だけどそのオリジナルの盤を持っていないワケで(だから欲しい)注意深く観察しようにもその機会がないのでなかなか状況は厳しいのですが・・・

つい先日も大枚をはたいて買ったあるレアなレコードを事情があってnextに買い取りに持ってこられたお客さんに
「これはオリジナルじゃないよ」
って教えてあげたことでご本人は、初めてニセモノって解ったって事がありました。
ご本人はかなり怒り心頭&で騙されたという気持ちを持っているようでした。
売った人(レコード屋?)も多分知らなかったんでしょう。
(もちろんnextでは買い取りませんでしたが。)
結局、そのレコードは他のレコード店に買い取りに出されて、そこのお店ではニセモノということが気がつかなかったようである程度の金額で買い取られたようです。
後日、そのレコードは再び「オリジナル盤」というコメントが付けられて販売されて誰かが買ったようです。
ちょっと複雑な気持ちがしましたけど他店の出来事ですからね。

少しでも怪しいって思ったらスルーする方がリスクはないかもしれません。
だけど、「もしかしてオリジナル盤かも?」というラッキーなチャンスも少なくなるのがちょっと残念なんですけどね。

今回紹介するのは、
THE HOLLIES / DRAGGIN' MY HEELS
THE HOLLIES/DRAGGIN' MY HEELS の試聴

MIXMASTERやRAMS HORN、UNI DISCなどのライセンスがちゃんと取られている再発盤に関しては個人的には全然OKでそういうのもアリだと思っています。

許し難いのは全くオリジナル盤と同じ様に見えるブート盤です。
「あの名曲が、ついに嬉しいオリジナル仕様で奇跡の再発!!」
なんてブート盤のコメントを見ると
「フザケンな!」
ってオイラは相変わらず思ってしまいます。

「ブート盤が、あっちこっちのレコード店で売ってるじゃないですか。あ~いうのってビジネス的に困らないですか? 」
ってお客さんに訊かれますが、それよりレコードが好きでちゃんと購入しようとしている人を再発(本当はニセモノの海賊盤)という曖昧な言い替え方で混同させてレコードを買わせる売り方をして、後からそれを買った人が気づいた時に
「レコード屋にだまされた」ってイヤな気持ちになってレコードに興味がなくなっていく方が困るのです。
「再発盤」なんて言い方より「ニセモノ盤」って言って欲しいです。
「あの名曲が、見た目はオリジナル盤ソックリなニセモノ盤で遂に発売!音質はオリジナル盤より良いハズないけどそれでも納得出来る人はハッキリ言って買いデス!」
ってわかりやすく書けばイイと思います。

こんなコトを書いているオイラもレコードに対する知識がない時期は、何もわからず 「再発盤 = 再発売されたレコード」なんだろうとレコード屋のコメントをマジメに信用してそういったニセモノのレコードを買ったものです。
事実、後でそういった再発/ブート盤事情を知った時には、言うに言えない「ダマサレタ感」が残りましたね。

THE HOLLIES / DRAGGIN' MY HEELS ですがこの白いPROMOは1977年にリリースされた盤です。
黒いEPICのレーベルでバーコードが入っているレコードはMIXMASTERシリーズのレコードです。
パターンとしては、BRAINSTORM / WE'RE ON OUR WAY HOME と同じですね。
当時プレスされたレコードはPROMOだけで、数年後、CLASSICとしてオフィシャルなレーベルから
ちゃんと再発されたってことです。
現実、この THE HOLLIES / DRAGGIN' MY HEELS の白いPROMOは、なかなか出てこないのですが
黒いMIXMASTERの再発もかなり見ません。
THE HOLLIES / DRAGGIN' MY HEELSが収録されたLPを持っている友人が
「うわっ!後半のブレイクが全然LPと違う!」って言ってました。
オイラはLPを聴いたことないので知らなかったのですけどね。
そういうのって12インチシングルならではの良さだったりしますね。




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「俺は、欲しいレコードを自分でレコードショップを廻って掘るんですよ。」

レコード掘りの基本だと思います。
かく言う私達の様なレコード業者も同じように海外に行って各地のレコードショップや
ディーラーの自宅、はたまたレコードショウやフリーマーケットまで行き足を使って
一生懸命レコードを探しています。
では、インターネットを使ってレコードを探して買うコトはレコードを掘っているコトに
ならないのか?
オイラは、各レコードショップを訪れて自ら一枚一枚のレコードをチェックして
自分のテイストに合うレコードを探すと言う行為とネットを使って各店のレコードの在庫リストを
入念にチェックしてお目当てのレコードを探し出すのは、同じことだと思っています。

意外かと思われるかもしれませんが、「ネットでレコードは探さない派」や
「ネットでレコードは買わない派」と思える人が結構いたりします。
逆に、「レコードショップ(実店舗)で購入しない派」という人は、いないみたいです。

インターネットを利用してレコードを探すコトは、レコードを掘っている感がないのか?
また、通販なんて信用出来ないのか?

別にレコードショップに訪れて直接買うのを辞めてネットを使って通販で買うの
推奨しているのではありません。

伝えたいコトは、
「利用出来る事であれば、それら全て利用してお目当てのレコードを探せばいいのではないか」
というコトです。

ネットを使って探しているレコードを見つけるのも結構タイヘンだったりします。
在庫のレコードが豊富であればあるほど、そのページ数は膨大で「1/1000ページ」なんて
表示をみると「1000ページもあるのか・・・ゲ~」となったりしますけどね。
だけど
「もしかしたら、 長年探して見つけるコトが全然出来なかったレコードが、見つかるかもしれない!」
というチャンスは充分使うベキだと思うんですよ。
自分の足でレコードショップを巡ってお店の人からレコードの情報を得たり出来るという事は
結構収穫になるのでお店巡りはハズせないですけど、「通販なんてしない」って頑なに
ならなくてもいいと思うんですけどね。
レコードを買うスタイルは変わっても自分がイイと思うレコードを手に入れたいと言う気持ちは
変わらないと思います。

こんな人を知っています。
彼は、超レコードがスキで渋谷にも週3~4回もレコードをホリに通ってました。
だけど、レコードショップにプライスがついて売っているレコードを普通に買っている時は
まだ良かったのですが、次第にレコードショップに売っている自分が好みなレコードは
全て手に入れてしまうのです。
渋谷だけでも結構な数のレコードショップがありますからね。
5年ほど毎週通ってればレコードショップに売っているレコードは、買い揃えるコトは
不可能ではないと思います。
次になかなかレコードショップではお目にかかるコトのないレコードを探し求める様になります。
フツーそう言った所謂、「ウルトラレアなレコード」って渋谷でもなかなか入荷はないんですよ。
だいたい常連客に店頭に出す前に売ってしまうとか、レコードショップのオーナーが
自分のコレクションにしちゃったりします。
その彼は、当初「通販なんて絶対しない」って言ってたけど、今じゃほとんどのレコードを通販で
手に入れるようになりました。
だけど、色々な情報を得るためにお店巡りはやはりハズせないようです。
言えるコトは、足でレコードを探す範囲って限度がありますからね。
ネットを利用した通販なら海外のレコードショップから購入する事も可能ですし。
レコードを自分の足で探し廻れる範囲から、世界中から探し求めることが出来る範囲へ
拡がるなら頑なにならず利用出来る事は利用すべきだと思うのですけどね。


今回紹介するのは、
HANDSOME BOY MODELING SCHOOL / HOLY CALAMITY feat. DJ SHADOW + DJ QUEST


Prince PaulとDAN NAKAMURAによるユニット「男前養成学校」(なんだソリャ?)の
12 inch singleです。
このレコードは、TOMMY BOYから1999年にPROMOでリリースされた12"です。
A SIDEの MAGNETIZING は、特に取り上げることもないような凡庸なHIP HOP曲なのですが
B SIDEに収録の HOLY CALAMITY は、DJ SHADOWが絡んだブッ飛びブレイクビーツで
かなりカッコイイ曲になっています。
パンチの効いたビートに激しいスクラッチとお決まりというか、DJ SHADOWらしいカットアップが
多用される好きな人にはタマラン曲です。

DJ SHADOW が日本にツアーで来た時にnext recordsに何回か来店したことがあります。
店頭のレコードは軽くチョイチョイと見るだけで、
「他にレアなヴァイナルはないか?」
って訊いてくるんですよ。
数枚の「ちょっと珍しいかな」と思えるレコードをDJ SHADOW に見せると
以外なレコードに興味をしめすので
「こんな曲プレイするの?」
って尋ねたら、
「このレコードは、トレードに使えるんだ」
と言ってました。
探し求めているレコードを手に入れる為に、トレード用のレコードを仕入れるなんて
レコードに対するどん欲な気持ちはハンパないものを持っているんだなと感心しました。
だけど、「レアなレコードを出せ出せっ!」って執拗にセッツかれて
本音を言えばちょっとウンザリした覚えがあります・・・





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「最近の若い子は、CDを買ってパソコンに取り込んだあとそのCDを捨てちゃうみたいですよ」
ってことを友人から先日聞いたんですよ。

結構、衝撃的な話しでした・・・。
話しとして聞いたオイラも驚いたんですが、CDが、ボソッとゴミ箱に入ったところを
直接見た友人はもっと驚いたようでした。

友人がCDをゴミ箱に捨てた従兄弟に訊いたところの会話です。

友人 「なんで捨てるの?」

従兄弟「パソコンにもう取り込んだのでCD自体はもう必要ないよ。聴きたいときに聴けるからね。
それよりはCDってかさばるので置いておく場所がもったいない。」

友人 「捨てなくてもヤフオクや中古CD屋に売ればいいのに・・・」

従兄弟「どうせ売ったところで数百円にしかならないし面倒くさい。」

友人 「ジャケットとか持っときたいと思わないの?」

従兄弟「別に音楽が聴ければそれでイイよ。」

ちなみに友人の従兄弟は20歳だそうです。

このケースはちょっと極端な話しの様に感じる節もあるんだけど今の10~20代前半の人の
音楽に対す想いとか感覚って意外とこんなカンジに近いのかなって考えさせられました。

音楽ってもともとカタチがないものなんだけど、CDやレコードなど音楽が視覚として
感じ取ることが出来る唯一なモノだと思うのですが、音楽を聴き始めるのがいきなりデータからだと
はじめからジャケットやディスク自体になんかに執着心なんて全然無いのかもしれませんね。
もうオイラとは音楽に対す価値観とか概念が根本的に違うということを実感しますね。

また、音楽業界ではCDの販売枚数が激減していると言われていますが一方、音源データの
販売数はすごい勢いで伸びていますからね。 
さらにすんごいのがケータイからの楽曲の購入がドえらい数字になっていますね。
オイラはケータイから曲を一度も買ったコト無いけど中学生の甥っ子はレンタルCD借りるより
ケータイから曲をダウンロードして購入する方がはるかに多いということを聞きました。
iTMSのダウンロード数が絶好調といってもケータイからダウンロードして購入される楽曲の方が
約5倍ほど多いってニュース記事を先日も読みました。

レンタルCDS 1枚 約100円
iTMS 1曲 約150円
ケータイ   1曲 約300円

ちなみに音質のクオリティは、価格と反比例して高くなるほど悪くなってるのが
不思議です。

さらに・・・
CDS(購入) 1枚 約800円
12" single 1枚 約1000円

こうやって見るとアナログレコードが一番高価なんですね。
もう音楽メディアのなかでも1stクラスな感じです。
なんだかレコードは富裕層な人の音楽メディアみたいですね。
実際、良いレコードをたくさんコレクションするって裕福でなくては出来ないところも
ありますしね。(レコードを買いすぎてお金がないって言う人は多いのですが・・・)

オイラは好きな楽曲のレコードが、ズラ~~~って並んでいる方が好きなんですが
今の若い人は、CDなんて部屋のなかに一枚もない方がCOOLなのかもしれません。
だけど、おしゃれな部屋なんかを紹介している雑誌とかでは、アナログレコードが
その部屋のインテリアのアイテムとしてさり気なく置いてあるのなんかを見て
「レコードって特別な存在」なのかなって感じたりしています。
個人的には、レコードって決してファッショナブルな存在のモノではないと思っていたのですが
もしかして最近だと「レコードで音楽を聴いてる」っていうスタイルは、iPodやケータイ、CDで
音楽を聴いている人から見れば「音楽にこだわっている=スタイリッシュ」なコトに
なっているのかな~なんて思ったりします。 
実践している本人は全然そんなこと考えてないけどね。
だけど音楽に対する価値観ってここ最近では急激に変わってきているのは確実でしょう。


今回紹介するのは
SKYY / FIRST TIME AROUND
SKYY / FIRST TIME AROUNDE の試聴

SALSOULから1979年にリリースされた12 inch singleです。
ちなみにこれはCANADA盤でしてUS盤に比べるとSONG TIMEが若干長くなっています。
レコードマニア的にゆうと「尺が長くなっている」ってヤツです。
US盤は6:46で、CANADA盤は9:04です。
SKYY / FIRST TIME AROUNDE(US盤) の試聴

音を聴いてもらえると解るのですが、アレンジやMIXも少し違うワケです。
一般MUSIC リスナーには全然どうでもいいコトなんですがレコード好きはこういったコトに
すごくコダワリがあります。

日本のiTMSでSKYY / FIRST TIME AROUND を探しても曲自体が存在しないですね。
アメリカのiTMSではちゃんと曲が販売されていましたが、SONG TIMEが9:04のCANADA盤のバージョンでは
ありませんでした。
USA盤/CANADA盤の曲の評価や好みは個人で分かれると思うんですがレコード会社もホンキで
ダウンロード販売に力を入れるのであれば存在している様々なバージョン全て販売をしたら
いいと思うんですけどね。
レコードなんか全然興味がない人が、例えばどこかでCANADA盤のバージョンを聴いて
「良い曲だな~欲しいな・・・」って思ったところで手に入れられるCDやMP3の販売がなければ
もう入手の方法はないってことですからね。
それでLIME WIREとかで探してあればダウンロードするわけでしょ。
そういった行為をレコード会社は「違法だ!」って言う前に、ちゃんと色々なバージョンの曲を
正規で販売している受け皿を用意してからにして欲しいですよ。

だけどちょっとnextで扱っているレコードを数タイトルiTMSで検索したのですが
全然曲が揃ってないですね。
アメリカのiTMSはまだマシだけど、日本のiTMSは、CLUB系の曲に関しては絶望的ですね。
洋楽好きは、まだまだダウンロード販売に関してはフラストレーションたまりまくりでしょう・・・





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