渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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東京 渋谷 オリジナル盤12インチシングル専門の中古レコード店、Next Recordsの店主です。
日本でトップのアクセス数があるYahoo!のトップページのニュース記事のトピックにアナログレコードの人気に関する記事が取り上げられたのを読みました。
こんな記事です。
「若者がハマる「モノとしての価値」レコードブーム再燃の謎、生産額35年ぶり70億円突破の理由」
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要約するとこんなカンジのコトが書かれています。
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アナログレコードのブームが若者を中心に再燃しており、35年ぶりに生産額が70億円に達しました。レコードファンは、CDのクリアな音とは異なる「温かい」音質を魅力と感じています。若者たちは、デジタル音楽にはないレコードの「モノ」としての価値や、手で触れることができる体験に惹かれているようです。
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Yahoo!のトップページにトピックとして紹介されているので、イメージ的にはさぞかし全国規模のデカいムーブメントみたいなニュースのようなカンジがしますが、記事の元となっているのは富山テレビのローカルなTVニュースですね。
こういったニュース記事をコレまでも何度も当ブログで取り上げてきたのですが、せっかく後からでも興味がある人は読めるように記事にリンクを貼っても数ヶ月で元の記事自体が削除されてしまうのでホント、困ります。
気持ち的にはアーカイブ的に残して置いてほしいのですが・・・。

「アナログレコードが人気です!」っていう大手メディアから発せられるアナログレコードの人気に関するニュースは、オイラの記憶では2010年くらいからポツポツを報道されていたと思います。
で、2014年頃から結構な頻度で大手メディアが「アナログレコードが人気になっています」ってコトを取り上げるようになっていったというカンジですね。
で、今回のニュース記事で紹介されていた「アナログレコードの生産額」のグラフと「レコードが人気になっています」というニュース記事が増えてきた2014年くらいの時期と見比べるとなかなか面白いですね。
レコード生産額画像
グラフの生産年度は、2010年スタートでその時点では、1億7千万円だったのがレコードの人気が報じられる頻度が多くなった2014年に約5倍強以上の10億円近くにまで上がっているのでメディアでのアナログ人気の報道に拍車がかかって来たというカンジのなのかな。

当店は、12インチシングル専門のレコード店で上記のメディアが伝えている一般的なレコード人気とは、また違った視点でこういったニュースを読んじゃうんですよね。
こういった大手のメディアが「アナログレコードの人気が高まっています!」っていうニュースを読むとすべてのジャンルのレコードの人気がグァ〜っと高まっているような印象を受けますが実際にレコードの販売に携わっている現場の感覚だとジャンルごとに人気にグラデーションがあるよね〜って思っちゃうんでしょうね。
確かにコロナ禍以降は当店のような極めてニッチな12インチシングルだけを販売しているレコード店もレコードの人気が高まっているという感覚は実感するのですが12インチシングルというニッチなジャンルだけで見るとメディアが声たかだかに頻繁に取り上げるホドかなぁ〜というカンジではあります。

オイラは、時々アナログレコードを販売している大型店に視察のために訪れるのですが、人気のあるジャンルとそうでないジャンルは、明らかにレコード棚を見ている人数が違いますね。
今回のニュースでも取り上げられている内容からも解るように日本でのアナログレコード人気は、明らかに邦楽が牽引している部分が大きいんでしょうね。
中古盤の売上もある程度上がっていると思うのですが、いわゆる過去の名盤の再発盤や現在進行系の新譜のレコード盤の売上が中古盤以上にあると思います。
コレまでCity Popが今のレコード人気のメインだったのが最近はソコに昭和のアイドル歌謡曲の人気が高まっていますね・・・個人的にはまったく興味がない分野なのですが。
推測ですが、City Popを中心としてレコード人気が高まったコトがキッカケとなってレコードを聴き始めた新規参入リスナーが歌謡曲にまで広がってきたっていうカンジなんでしょうかね。
最近は、さらにソコにアニソンまで人気になっていますね。
以前当店にも取材していただいたYouTubeチャンネル ELLA STORORIEでの企画「【RECORD SNAP JAPAN】YOUは日本でどんなレコードを買ってる?」でも相変わらず、邦楽の人気の高さがうかがえますね。

で、こういった大手メディアか報道されているニュースを見聞きするといつもこの記事を思い出すんですよね。
「東京を代表する4店のレコードショップのスタッフが卓を囲み、日本のレコード・ビジネスについて談論。」

当ブログでも以前、記事としてこの座談会のコトをとりあげたコトがありますが、この座談会って今から10年前の2015年の記事なんですよね。
2014年ごろから増えてきた「レコードの人気が高まってきている!」というニュースを見聞きしている中でオイラは、「メディアで騒がれているホドではないよね〜」っていう感覚だったのですが上記の記事を読んでメッチ共感するコトができたんですよ・・・DJカルチャーが発祥しているレコードジャンルに関してはメディアのニュースとは全然異なる状況なんだなぁ〜って。

だけどその反面、大手メディアの「レコード人気ニュース」を見聞きしてレコードに興味を持ち始めた人たちがたくさんいるのは事実で、そういった人たちもレコードの聴き初めは、City Popだったけどイロイロな音楽を聴いているウチに当店で扱うような12インチシングルに興味を持つような人もいたりするのでメディアの影響はやはりデカいのかなぁ・・・って思ったりもします。

しかし、先に紹介した「アナログレコードの生産額」のグラフの右肩上がり率・・・モノスゴイですね。
特にコロナ問題が顕在化してきた2020年以降の折れ線グラフの角度がハンパないっ!
グラフの一番左の2010年の売上1.7億円が5年後の2015年に10億円越えた頃に「レコードが人気です!」って頻繁に言われるようになったのが1年短い4年間という期間で2020年の約20億円から2024年の78億円越えにまで増加しているって、コレ2025年には、更に増えるようなカンジに見えますね。
最近は、新たに新規オープンするレコード店自体が増えてきているのもこの右肩上がりの生産額を見越してのコトなんでしょうね。

当店が営業している渋谷のレコード店の状況は、今のトコロは結構良いカンジだと思います。
しかし、1990年代から2000年のはじめ頃のコレまで絶好調だったレコード人気がイッキにドン底へと風向きが変わった状況を経験しているオイラには、どうしてもその時のトラウマはあってブームとか世間の人気というその時の気持ちの高揚感が如何に気分的で雰囲気的なモノであるのかってコトがどうしても気になるんですよね。
まぁ〜しかし、世間ではパンデミックが起きた2020年は、大幅なマイナス成長だったにも関わらず、グラフではアナログレコードは、パンデミックを起点にして大幅な伸びをしめしているっていうのもナンダカ複雑な気持ちになりますね。
思い返せば、2020年から2022年に東京ではパンデミック中に何度も緊急事態宣言やまん延防止等重点措置(ちょっと懐かしいワードですね)が発令され、その都度、店舗の種類や感染状況に応じて、休業や営業時間短縮の要請が繰り返し行われたんだけど、当店も2020年の1年間のウチに約2ヶ月ほどお店の営業ができなかったにも関わらず、ネット通販でまぁまぁの売上がありましたからね。
あの時のレコードの巣篭もり需要が今のレコード人気に繋がっているのかもしれませんね。

INSOMNIA / I'LL BE THERE
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オイラ自身、レコードが人気になっているというコトに関して素直に「イイ事だよね!」って思えればイイんだけど、熱狂的なブームや流行が永遠につづくワケがないですよね・・・必ずいつか沈静化するというのは世の常ですからね。
レコードの人気が沈静化するした時は、どういったカンジになるのかっていうのは、コレもどうなるのかわかりませんよね。
ブームが去った後にアナログレコードが完全に消滅するか、あるいは形を変えて社会に定着するかは、そのブームが持つ本質的な価値や、社会のニーズにどれだけ合致しているかによってブーム後の状況は異なりますからね。

オイラとしては、あまり浮かれないでコツコツと地道に12インチシングルの普及につとめて行こうと思う次第であります。

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東京 渋谷にお店をかまえるオリジナル盤12インチシングル専門の中古レコード店、Next Recordsの店主です。
日本の多様なコンテンツを独自の切り口で発信するwebマガジン「ZEROMILE」さんに当店を取材していただきました。
「ZEROMILE」っていうのは、カルチャーやグルメなどを中心に結構マニアックな視点で紹介する情報メディアというカンジのwebマガジンです。
今回、【Shibuya Deep Dive】という渋谷の深層深くまで現場感覚で紹介する新連載の第1回目として当店を紹介していただきました。
取材の記事は、コチラで読むコトができます。
【Shibuya Deep Dive】#1 next. records

今までに何度か紙媒体である雑誌や新聞のみならずWebマガジン等で当店をご紹介していただいたコトは、あるのですが今回の取材は、オイラ的にもかなり楽しくそして懐かしい感覚でおハナシさせていただきました。
というのも取材としてご訪問いただいたライター、DJ SHUNSUKEさんが25年前に木造のオンボロアパートで創業したnext. recordsの当時のコトを知っている人だったんですよね。
オイラ的には、初対面という感覚だったのですが、DJ SHUNSUKEさんの方はオイラのコトを知っていて「20数年前の学生だった頃にネクストさんでレコードを購入させていただきましたよ!」って・・・お客さんだったというライターさんでした。
当店が渋谷で開業した2000年当時のコトも原体験として知っていて、バイト代を握りしめてヒマさえあれば渋谷のレコード店を訪れてレコードを買いまくっていたという経験の持ち主でした。

当日の取材の前にレコード店を始めたキッカケやその背景、オリジナル12インチシングルだけ扱う理由等「こんなおハナシをお訊かせください」というある程度の取材の内容とか流れ的な段取りがあったんですよね。
しかし、ご挨拶もホドホドにしてイザ、取材がはじまると20数年前の当時の渋谷で起こっていたいたあのムーブメントの最中のコトがお互いの共通認識として繋がり、メチャメチャ盛り上がったんですよね。
昔からの友人同士の会話で「あの時、楽しかったよね〜」なんてコトで盛り上がる事がありますよね・・・まさに、あの感覚です。

当時、お客さんとして当店をご利用いただいたDJ SHUNSUKEさんの視点とレコードショップを営んでいたオイラの視点が当時の渋谷 宇田川町のレコード店界隈の状況とDJ人気やレコード人気のムーブメントを振り返って思い出すコトでその気持が交錯して「あの時代を経験した世代」という集合的なアイデンティティを自然とその取材の場で出来上がったようなカンジになったんですよね。

記事の本文では結構、シンプルに端的な質問に淡々と受け応えしているような印象ですが、実際の取材の状況は全然こんな雰囲気ではなくってオイラとDJ SHUNSUKEさんとの会話が弾みまくっていました。
取材当日は、ライターであるDJ SHUNSUKEさんの他にもWeb媒体ZEROMILEの編集者さんやカメラマンさん等、複数の関係者の中での取材だったのですが、オイラとDJ SHUNSUKEさん以外の人たちはかなり若くってその当時の渋谷のDJムーブメントのコトは、ハナシとしては知っていても実体験はしていなくて、なんだか2人だけで超盛り上がってしまって置いてけボリ状態になってしまったのは、ホントに申し訳ないカンジではありました。

当時のManhattan Records、Cisco、Dance Music Records等大手レコード店御三家の話題や今はもうない個性的な小さなレコード店のコト、デジタルDJの台頭など記事にはなっていないハナシなど話題が多岐に渡って広がっていっちゃいました。
この度の取材、予定では1時間程度というコトだったのですが、結局そういった話題が盛り上がっちゃったコトもあり、2時間近くハナシ込んじゃいました。
現役でDJでもあるライターのDJ SHUNSUKEさんは、トーゼンDance Music界隈の話題やアナログレコードのコトは知り尽くしていてオイラが普段使っている音楽&アナログレコードのキーワードをそのまま理解してもらえていたのもハナシが盛り上がりのかもしれませんね。
あとはやり大きかったのは、先にも書いたように「あの時代を経験した世代」という共有した認識があったっていうのも大きいですね。

オイラは、日常的に古いアナログレコードを扱っている中で、時々レコードを見る時にフト「この曲が流行っていた時、あんなコトがあったなぁ・・・」って独りで思い出すコトが多いのですが、コレが他者と共有出来たりするとイッキに当時の記憶が鮮明に思い出されちゃう・・・というこの感覚ってイッタイ、なんだろうって調べたコトがあるんですよね。
こういった感覚って社会心理学の概念では「共有現実(Shared Reality)」っていうみたいです。
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共有現実(Shared Reality):社会心理学の概念で、人々が互いの考え、感情、経験などを共有し、それらが現実として共通に認識される状態を指します。過去の流行について語り合うことで、当時の出来事やそれに伴う感情が、あたかも今そこで起きているかのように「共有された現実」として再構築され、お互いの間に強い共感が生まれます。
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今回の取材は、まさにこの共有現実が発動しちゃったみたいですね・・・オイラ的にはホボ初対面だったDJ SHUNSUKEさんに対して強い共感が生まれたのは事実ですしね。

MISSY ELLIOTT feat. JAY-Z / BACK IN THE DAY
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取材を終えたあと、今回のやり取りって動画にしたほうが盛り上がったのかもしれませんね〜って取材クルーの皆さんとハナシしていたんですよね。
タブン、オイラとDJ SHUNSUKEさんがハナシした内容に共感できる人・・・つまり2000年はじめ頃に渋谷でレコード店をハシゴしていた人達全員が少なからずナンからの共有現実をカンジるコトが出来る内容だったと思います。
コレまで当店のコトをご紹介していただける数々のメディアから何度も取材を受けたコトがあったのですが、ココまでその当時の渋谷の状況を共有できてハナシができたのってはじめてでした・・・取材の時っていつも緊張してしまうのですがそういったイミではメチャ、たのしくおハナシさせていただきました。
取材の最後には、盛り上がりスギたコトもあってかDJ SHUNSUKEさんには、レコードまでご購入していただきました!ありがとうございますっ!

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東京 渋谷 宇田川町のオリジナル盤12インチシングル専門の中古レコード店、Next Recordsの店主です。
当店は、知る人ぞ知るかの有名なシスコ坂でお店を営んでいるのですが、お店とは別にお店に出せていない未整理の状態の大量のレコードを保管するために別に倉庫を借りています。
その倉庫では、仕入れた時のダンボール箱に入ったままのレコードが5段くらい積み上がった状態で保管されています。
この倉庫は、2023年から借りていて、面積的には15帖ホドの広さがあるのですがレコードを保管しているといえば聞こえは良いのですが実際は、もうかなりカオスな状態でダンボール箱だらけになっちゃっています。

イッタイ、どれくらいの枚数がこの倉庫に詰め込まれているのかってまったく想像がつかないのですが今の倉庫に引っ越す前に数えた時のレコードの枚数が約3万枚くらいだったのでその時よりもさらに枚数が増えているのは、確実なので推定4万枚以上のレコードが積み上がっている状態です。
一応、それらのレコードが詰め込まれたダンボール箱には、HipHopだとかHouseだとかジャンル別に判るように書いてはいるのですがそのレコードがいつ当店に入ってきたのかというのは、わからないんですよね。
まぁ〜積み上がったダンボール箱の手前の列は比較的新しいかも・・・ってカンジでナンとなくですが雰囲気的なカンジで把握してはいるつもりなのですが・・・。
で、時々その積み上がったダンボール箱からお店に出せそうなレコードをピックアップするのですが、少し奥の方にあったダンボール箱からレコードの間に書籍・雑誌が挟まっているのを見つけました。
ソレがコチラです。
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左側のは、DJ'S ROOMというインテリア系のムック本で内容は、タイトル通りDJ達の部屋を紹介している写真集みたいなカンジの書籍です。
右側の雑誌は、FRONTというHipHop系の音楽情報雑誌でラッパーやシンガーたちのインタビューや現地のClubやシーンのレポート等を紹介している雑誌です。
で、コレいつ発売された本なのかというと1998〜1999年の頃の書籍なんですよね・・・今から25年前・・・四半世紀以上前ね。
ちなみに当店は、2000年にレコード店を開業したのでオイラがレコード店を始める前に出版された本です。
タブン、レコードをすべて処分したお客さんから買い取った時にそのままレコードの間に挟まっていたってカンジですね。
どういった経緯でそのレコードを買い取ったのかっていうのは、ちょっと覚えていないのですがタブン、コロナ前の2019年頃に買い取ったレコードだと思われます。

で、実はこの2つの本・・・オイラも当時1998年頃に買っていて今でも鮮明に覚えているんですよね〜ドコにあるかは解らないケド。
久しぶり開いたその内容を紹介したいと思います。

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各々のDJ達のプライベートな空間である部屋の写真の紹介と共に年齢・職業・居住年数・DJ歴・レコードの所有枚数・DJ機材・クラブシーンと関わりをはじめたキッカケ・よく行くレコード屋 等が一緒に紹介されているというカンジです。

普段から古いレコードを毎日見ているオイラからすれば20年前とか30年前、はたまた40年前にリリースされたレコードなんて別に「懐かしい〜」なんて感傷ひたったりセンチメンタルな気分になるコトなんてまったくナイのですが、このDJさん達の部屋を見て思ったのが「メチャ、エモいな・・・」って率直にカンジたんですよね。
ターンテーブルやDJミキサー、スピーカーやアンプ等のオーディオ機器に関しては25年以上たった今でもそれホド変化はないのですが、そのプライベートな部屋の雰囲気がもう25年以上前なんだなぁ・・・っていうエモさが満載になっているんですよね。

例えば、部屋の中にテレビが置いてあるんだケド、書籍に紹介されているすべてのテレビがブラウン管のテレビなんですよね。
当然、オイラもその時代を過ごしているので1990年代後半ってブラウン管のテレビが当たり前だったコトは知っているのですが、「あ〜そういえばテレビってこんなカンジだったなぁ・・・」って改めて思い出されました。
あとね・・・DJさん達の部屋に時々、パソコンが置いてあるんですよね、ソレがまた古いパソコン感が溢れていてコレがまたエモいっ!
モチロン、写っているパソコンはすべてデスクトップ・パソコン、さらにパソコンの上にブラウン管のモニターというダブルのセットで!
そのデスクトップパソコンのデザインも白っぽいカンジで全面にフロッピーディスクドライブとCDRドライブが並んでいるという・・・当時の最先端のパソコンです。
今だとプライベートな利用だとノートパソコンが多いと思うのですがノートパソコンが普及しはじめたのって1999年くらいからなんですよね。
まぁ〜まだまだ一部の個人の人が所有するくらいで当時はパソコンといえばデスクトップが当たり前という時代です。
モチロン、Wi-Fiなんてありませんしね・・・ちなみに日本でWi-Fiが普及したのは2010年くらいからです。
1999年頃はまだADSLがではじめた頃なので多くの人は、モデムでインターネットに繋いでいました。
あとね、多くのDJさん達のテーブルには、タバコ・ライター&灰皿が置かれているっていうのも今とは違いますね。
マンションの部屋は、今とそれほど変化はナイのですが、やはり和室まるだしの古い文化住宅的な部屋は、今でも時代をカンジさせる風情がありますね。
畳に部屋にラグを敷いてそれっぽくしているんだケド、フスマがあったり鴨居にレコードをディスプレイしたりして・・・25年という時代をカンジさせる雰囲気が漂っていますね。
実は、このDJ'S ROOMって本、2010年に一度この渋谷レコード店日記ブログで紹介したコトがあるんですよね。
その時の記事はコチラ
DJ'S ROOM(10年以上前の写真集)

ま〜似たようなコトを書いていますが、改めて2010年の時に思った感想からさらに15年が経過した2025年の感覚とは少し違った印象がありますね。
そもそも「エモい」なんて表現が、2010年頃にはなかったですしね。

HipHop情報誌 FRONT
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コチラは、あらゆるジャンルの音楽系雑誌を出版しているシンコー・ミュージックの雑誌です。
シンコー・ミュージックの雑誌には似たようなHipHop雑誌にblastというのもあるのですが、FRONTが1999年1月号より『blast』という雑誌名に改名したとのコトです。
要するにFRONTからblastに雑誌名が変わったというコトですね。

で今回紹介しているFRONTは、1998年11月号なのですが、オイラの中でも特にスチャダラパーが表紙になっているこの刊は、印象深い1冊なんですよね。
というのもこの雑誌に特集されている内容が、当時としてはR&B系レコードマニアにとってはバイブル的な1冊だったんですよね。
ソレが題して「R&B お宝リミックス」特集です。
見出しのリードコピーにはこの様に書いています。
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一部のマニアだけにひっそりと聴かれている、素晴らしい内容ながらいまいち陽の当たらない
珠玉のR&Bリミックスを紹介する新企画!
ある程度ディグらないとゲットできない壁も多いけど、五段階評価の「お宝度」を参考にして探してね!

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今では、Discosで気になるレコードのコトを調べればイッパツで判るコトなのですが、1998年当時は、正規盤としてリリースされていたレコードのコトはレコード店に行けばリリース時期さえハズさなかければ購入するコトが出来たのですがPromo盤に関する情報というのはまったく入手するコトができなかったんですよね。
しかも、90年代後半という当時は、DJブームの真っ最中っ!
新しく配布される1998年の最新のPromo盤は、ManhattanやCisco、DMR等でボチボチと手に入れるコトが出来たのですがソレより以前の90年代初期〜中期にリリースされたPromo盤の情報は、まったく解らなかったんですよね。
そういった情報がない中に組まれたこの「R&B お宝リミックス」特集は、レコードマニアには、「ナンだっ!コレは!?」的なセンセーショナルな内容でした。

当時は、DJ達がミックスした所謂ミックステープが流通しはじめた頃で、彼らが正規盤とは少しアレンジの違うバージョンの曲をそのミックステープに収録していたんですよね。
一応、正規盤は手に入れますよ・・・でも、ミックステープに収録されている同じバージョンが正規盤には収録されていないんですよ。
じゃあ、このミックステープに収録されているバージョンは、いったいナンなんだ?ってなるワケですよ。
当時オイラは、大阪に住んでいたのですが東京とは、情報の格差がやはりあって、こういったどの12インチシングルにどんなRemixが収録されているナンてコトは、まったく解らなかったんですよね。
で、知り合いのDJ達や新譜のレコード店のスタッフに訊いても「知らないなぁ・・・」ってカンジで。
そんな情報に飢えていた最中にこのFRONTの「R&B お宝リミックス」特集が組まれたワケです。

今では、定番的な12インチシングルとして知られているタイトルですが、オイラはこの特集を見るまで知らなかったレコードがたくさん紹介されていて「ナンだ!コレは!?」って目ん玉が飛び出るくらいの衝撃でインパクトありまくりでした。
こういったPromo盤が存在しているという情報を知ると次のアクションは、「全部手に入れてやるっ!」ってトーゼンなるワケですが(笑)
久しぶりに読み直してみると、当時は激レアだったPromo盤も今では比較的手に入れやすくなっていたり、またその逆で当時は手に入れやすかったが今ではまったくお目にかかるコトが出来なくなった12インチシングルが紹介されていたりとなかなか興味深いですね。

1999年頃にNext Recordsを開店するにあたりこの「R&B お宝リミックス」特集のページをコピーして買い付け持っていってチェックしていたコトを思い出しました。
タブン、この雑誌の元の持ち主もこの「R&B お宝リミックス」特集のためにこの刊だけ所有していたんじゃないかなぁ。

DOCTOR FUNNKENSTEIN / SCRATCHIN' TO THE FUNK
DOCTOR FUNNKENSTEIN / SCRATCHIN' TO THE FUNKの試聴
next recordsのサイトでDOCTOR FUNNKENSTEINのレコードを探してみる

雑誌 FRONTの後ろの方のページには、各レコード店の広告が掲載されているんですよね。
ココで紹介されているHipHop/R&Bのレコードがまた時代をカンジさせるんですよ。
BIG L / DEVI'S SONだとか、RUN DMC / HERE WE GO (LIVE AT THE FUNHOUSE) 、RAMMELZEE VS K-ROB / BEAT BOPなんてもう数年お目にかかれていないような激レア盤が紹介されていたりする反面、JADE / EVERYDAY OF THE WEEKやLISA STANSFIELD / ALL AROUND THE WORLDなんて今ではカンタンに入手出来るレコードがレア盤みたいなカンジで紹介されていたりとコレまたその時代のニーズを反映した内容となっているのがとても面白いですね。
広告は、時代を反映しているとはよく言いますがレコード店の広告もまさにその通りですね。
というか、この広告を出しているレコード店・・・もうホトンドが閉店しちゃっているのも時代を反映しているのかも。

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東京 渋谷 宇田川町のオリジナル盤12インチシングル専門の中古レコード店、Next Recordsです。
昨年アタリから結構な頻度で取材のご依頼をいただく様になりました。
タブン、昨今のアナログレコードの人気とかの影響なんでしょうね。
時には、動画でのインタビューとか雑誌等紙メディアとか、Web系メディアだったりとか、様々な媒体で当店を取り上げていただいています。
そういった取材では、「お店の特徴を挙げてください」って必ず訊ねられるんですよね。
当店の場合だと「オリジナル盤12インチシングル専門のレコード店」という解り易すぎるくらいの特徴があるのでそのままお伝えしているのですが、すると多くの場合で「どうしてオリジナル盤12インチシングル専門のレコード店にしようと思ったのでしょうか?」って質問になります。
まぁ〜ヒトツのトピックやハナシを深く掘り下げたり話題の幅を拡げるというのは、取材ではセオリーみたいなカンジなのでしょうね。
どうしてオリジナル盤12インチシングル専門のレコード店をはじめようと思ったのかっていうのは、もう至ってシンプルな理由で店主であるオイラと相棒のNの2人が「オリジナル盤12インチシングルが好きだから」という理由です。
レコード店主がレコード店をはじめる理由ってホボ間違いなく「レコードが好きだから」ですよね。
それがもっと幅が拡がれば「音楽が好きだから」って場合だとレコードやCD、音楽系グッズなんかを販売するようなショップになりますよね。
当店の場合だと「12インチシングルが好きだから」って幅が拡がるドコロか逆に狭まっていますね〜(笑)

オリジナル盤12インチシングル専門のレコード店というのは、お店のコンセプト自体は一点集中型の専門ショップのため、お客さんに正しく認識してもらえれば「ナニが売っているのか」というコトがとても解りやすいショップであると思うのですが、実際はその扱っているアイテムがニッチスギて全然解ってもらえない・・・というなかなかムズい状態になっているというが事実でもあります。
タブン、フツーの人が思っている一般的なレコード店という認識から当店の「オリジナル盤12インチシングル専門」というコンセプトが大きくかけ離れていて「ナンだ?このレコード屋は?」って思われるんでしょうね。
一応、渋谷の街で同じ「オリジナル盤12インチシングル専門」というコンセプトで25年間レコード店を営んでいるのですが、いまだになかなか当店の専門性が理解して貰えにくいという状況には、店主であるオイラは苦心していますね。
そのアタリのハナシは下記のような記事にしました。
お客さんとのミスマッチ問題について

で、今回はそういったハナシではなくって取材していただいた最中でレコード店主であるオイラのオリジナル盤12インチシングルへのコダワリがかなり特殊であるコトが身をもって判ったというハナシです。
インタビューしていただいた記者さんやライターさんもレコードに関する濃度に関してはかなりグラデーションの幅があって、レコードのコトを深く知っている人もいれば、今の話題性からちょっとだけレコードのコトを知った程度の人まで様々です。
そんな中で、取材中に「レコード店を営んでいるくらいなので店長さんは、相当音楽が好きなんでしょうね〜」って思われているんだなぁ・・・ってコトが判ったんですよね。
まぁ〜オリジナル盤12インチシングルというひとつのメディアという音楽が収録されているパッケージから幅を広げていけば、
レコード→音楽メディア→音楽っていうカンジにコダワリの範疇って拡がってきますよね。
ようするにそもそも音楽に興味がなければレコードを聴こうとはならないワケですから。
オリジナル盤12インチシングル専門のレコード店を営むくらいだから相当な音楽好きな店主でお店の戦略として「オリジナル盤12インチシングル専門のレコード店」を営んでるとカンジているのかなぁ〜って思ったのです。
でも実際は、オイラ自身は、どう思っているかというと、興味は「オリジナル盤12インチシングル」のみに集中していてその他のコトとかまったく興味がわかないんですよね。
オイラ自身は、もう何十年もこのスタイルなので自分のコトをヘンだとか変わっているとは、思わないんだケド、傍からみるとかなり特殊なように見えるようです。

先に書いたようにそもそも音楽が好きじゃなかったらその音楽が収録されているレコードに興味がいかないですよね・・・フツーは。
ソコには「音楽を聴くのが好き」っていう趣味が最上位にあるワケです。
しかし、オイラの場合だと例えばClubプレイやドコかで偶然「この曲、イイなぁ」って好みの曲を耳にしたとすると「12インチシングル欲しいな、手に入れたいなぁ」って思うワケです。
でも、その曲の12インチシングルそもそも存在していないというコトが判るとイッキにその曲に対する興味がなくなってしまうんですよね。
興味が薄れるとかじゃなくってカンゼンに興味が消失してしまうんですよ、もうどうでもイイというかオイラの意識とかまった無関係の存在になってしまうみたいな・・・ナンか極端なんですケドね。
また、その「イイ曲だな」って思ったその曲がアルバム(LP)にだけ収録されている曲だと判ったらコレまた同じように興味のなくなってしまうというコレもホント極端ですが、そうなっちゃうんですよね。
その曲がCDだけとか音源だけとかも同等でとにかく12インチシングルに収録されていない曲はすべて同列に興味の対象外になるんですよね。
コレね・・・音楽が収録されているメディアに対してだけでなく、実は例えばアーティストのライブとかでも同じ様に興味がナイんですよね。
あとね・・・DJプレイとかでも12インチシングルでプレイされているモノだと興味がビンビンになるのですが、デジタルのプレイだと同じ曲がプレイされているにも関わらず、もうどうでもイイってカンジに興味がゼロになるという・・・。
コレ、客観的に自分のコダワリを冷静に判断するとかなりヘンですよね〜というか異常かもしれませんね〜(笑)

今では偏執的にすらカンジる12インチシングルにコダワリまくっているそういうオイラも実は10代〜20代はじめの頃は、結構な枚数のアルバムを購入したりフツーにライヴ・イベントとかにも通っていたんですよね。
でも、20代のドコかの段階で「もうオレは、レコードは12インチシングルしか買わないっ!」って決心したんですよね。
その要因になった理由っていうのは解っていて、アルバムは結構、長い期間レコード店で販売され続けているけど12インチシングルは、一旦売り切れたらもうなかなか手に入れるのは困難になるという12インチシングルならではの販売方針やその流通の仕方の状況を目の当たりにしたコトで、「アルバムなんて買っている場合じゃない、12インチシングルを優先的に先に手に入れなきゃっ!」って思ったんですよね。
ま〜若かったし、趣味使えるお金も全然なかったので限られた自由になるお金の中で優先順位を選んだ結果で購入するレコードが12インチシングル一択になったという経緯ですね。
しかし、はじめからそんなに12インチシングルに超コダワッていたというワケでなくアルバム(LP)に関しても気になるタイトルはいつか手に入れようっていう気持ちはあったんですよ。
でもね・・・次々リリースされる12インチシングルの新譜や音楽のコトを知れば知るほど欲しくなる旧作の名盤がどうしても気になっていつしか「12インチシングルしか欲しくならない」というマインドセットがされたようなカンジになってしまったんでしょうね。

こんなド変態的な12インチシングルへのコダワリを理解してもらう人ってそうそういないだろう・・・っと思いきや、実はオイラの相棒Nもまったく同じ趣味の思考だったんですよね。
そんな2人が「レコード店をはじめよう!」って思うとトーゼン自分たちがもっとも好きな「12インチシングル専門のレコード店」意外は考えられなかったというワケです。

STRANGERS / STEP OUT OF MY DREAM
STRANGERS / STEP OUT OF MY DREAMの試聴
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つい先日、現在就職活動真っ最中の大学生のムスコと宅飲みする機会がありました。
でその時に好きな分野や興味があるコトをシゴトにするというコトについてどうか的なハナシをする流れになったんですよね。
ムスコからすると究極の趣味であるレコードを販売している店を営んでいるオヤジっていうのは、相当振り切っているように思うようで「どうしてレコード店をはじめたの?」といったそのキッカケを訊かれました。
20数年一緒に暮らしてはいますが、ムスコにそういったレコード店をはじめる経緯なんてハナシしたコトはコレまでなかったのですが、就職活動中のムスコにとってシゴトに関してナニか思うトコロがあったんでしょうかね・・・。
ザックリとオイラがレコード店を始めるようになったエピソードをハナシしたんですよね。
大学生であるムスコも最近のレコード人気のコトは少しは知っているようですが、しかしオヤジの店ではそういった流行りのレコードは一切扱っていないというコトも知っていたので、ナンで流行りのレコードを扱わないの?的なコトも訊かれました。
正直に「興味ナイんだよね〜」って大学生で就職活動中ともなれば、多少なりともビジネスとかのコトも理解しているようで「でも、ニーズがある商品って販売したほうがよくないの?」って訊かれたんですよね。
「まぁ〜でも店主がまったく興味がないアイテムを扱ってお客さんにオススメ出来ないよね〜」って言うと「フ〜ン・・・ソコまでコダワッているのもスゴイなぁ」って・・・ちょっと呆れられたのかもしれませんね(笑)

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このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。


Next Records Shop at Shibuya Tokyo Japan.
We are a small record store but we welcome you with a huge selection of original pressed 12" singles.
If you visit Tokyo, please visit our record store!

usher_burn_uk
東京 渋谷 宇田川町のオリジナル盤12インチシングル専門の中古レコード店、Next Recordsです。
この「渋谷レコード店日記」の最近の記事を読み返してみると2025年4月からはじめた「海外向けのレコード通販」に関するコトばかり書いていますね。
まぁ〜タブン、この時期は気持ち的に相当、海外向けのレコード通販事業に入れ込んでいたんでしょうね。
海外向けの通販をはじめて1週間くらいでポツポツといくつかの注文があったコトで手応えをカンジちゃって「コレは、イケる!・・・かも?」ってちょっと思っちゃったんでしょうね。
もうアタマの中はそのコトばかり考えちゃうみたいなね。
しかし、現実はそんなに甘くないワケで2025年5月は、結局3件のご注文でした。
この海外向け通販は、ネットでチョコチョコ小細工をしたからといって注文が増えるワケではナイので普段の地道な営業活動に戻ろうと思います。

最近こんなコトがありました。
相変わらず、当店の土日の週末以外のフツーの営業日のご来店は、ホボ9割くらいが海外からのお客さんです。
店頭で普段通り営業をしていると1人の外国人のお客さんが気になるレコードを手にとって自分のスマホでタイピングしていました。
チラッと見えた画面の様子では、気になるレコードの試聴をスマホでしている様子だったので、当店ご自慢の各レコードに添付している商品札のQRコードをスマホでスキャンするコトで試聴できるコトをご案内させていただきました。
店頭でのスマホ試聴が出来るコトは、もう度々このブログでは書いているのですが一応、この記事ではじめてスマホ試聴のコトを知った人のために一応、その解説記事のリンクを貼っておきます。
お店でカンタンに試聴出来るようになった!

で、ご案内させていていただいた外国からのお客さんには、このスマホ試聴がメチャ、ハマったようでレコード棚から気になるレコードを見つけては次々と試聴をしはじめました。
その様子を見ていてオイラは「お〜スゴい聴いてくれてるっ!」って・・・ホント、この仕組を取り入れるのに苦労した甲斐があったななぁ〜と感慨深く思いました。
さらに嬉しいコトに購入希望のレコードが次々と積み上がってゆく様子が・・・。
結局、2時間ホドの超長い滞在時間で30枚ホドのレコードを購入していただけましたぁ〜!ありがとうございます!
お会計の時にお客さんから
「このスマートホンでの試聴システム、よく出来てるね!」ってお褒めのコトバをいただきました。
「私は、旅行で世界各地に訪れてその時にレコードを買うんだケド、こんな試聴システムがあるのは、このショップだけだよ!」ってとても感動してくれました。
ナンでも当店に訪れる前に寄ったレコード店では、試聴は1人1回につき3枚までという制限があったそうでそのお店には店内に数人のお客さんがいて毎回試聴するたびに並んで試聴しなくてはイケなかったので面倒くさかった・・・って嘆いていました。
まぁ〜かといって毎回スマホでポチポチとタイピングして聴くのもやはり面倒なのでどうしても「コレは、聴いてみたい!」って強く思うレコードしか試聴するという行動にまでいかなかったようです。
だけど、当店のスマホ試聴は、QRコードをスキャンするだけでカンタンに音が再生されるので少し気になるレコードでもお手軽に聴けるトコロがメチャ、よかったようで大量購入になったみたいですね。
海外からご来店されるお客さんからは「リスニングステーションはナイの?」って時々訊かれるんですよね。
この「リスニングステーション」っていうのは、要するに試聴専用プレーヤーは設置していないの?っていうイミでお客さんによってはこのリスニングステーションがないと試聴できないレコード店だと思われるフシもあるようですね。
当店では、「試聴したいんだけど」って言っていただけると店内スピーカーで試聴させていただけるのですがもしかしてこういうスタイルは一般ではないのかもしれませんね。
とはいえ、当店のスマホ試聴は、一応店内でもスマホ試聴が出来るコトをチラシを貼ってご案内させていただいているのですが、このスマホ試聴の方がレアなからなかなか気が付かれていないのが悩みドコロではありますケドね。
もっとプロモーションに励まねば・・・と思う次第であります。

また、別の日にご来店いただいた海外のお客さん、「このレコードを欲しいんだけど・・・」ってスマホの画面を見せてくれました。
この海外のお客さんがスマホの画面をレコード店で見せてくるパターン・・・メチャ多いんですよね。
要するにもう購入したいレコードが決まっているのでそれだけ欲しいから出してくれ・・・的なカンジです。
大体見せられるレコードってRockのアルバムとかシティポップなレコードとかばかりでオイラ的には、スマホ画面を見せてくる様子をカンジただけで即「No〜」っていう声が脳内反芻しちゃうくらい常態化しちゃっているくらいです。
でも、この時のお客さんが見せてきたスマホ画面っていうのが、超見慣れた当店のWebサイトだったんですよね。
で、その画面には購入希望のレコード、約20枚が表示されているという・・・。
お客さんに訊いてみると当店に来るのははじめてだというコトでした。
ナンでも日本に旅行に訪れるプランがあったので日本のレコード店をWebサイトで調べていたトコロ、当店が「Dance Musicのレコードを探しているならオススメのレコード店だ!」というコメントと共に紹介されていたようで当店のWebサイトを見たトコロ、探していたレコードがたくさん見つかったとのコトでした。
オイラの知らないトコロでNext Recordsのコトをオススメしてくれるとは・・・メチャありがたいです。
オイラ自身もいくつかの海外のWebサイトで当店を紹介してくれているコトは、知ってはいるのですが全然、しらないトコロでもオススメしていただいているんですね。
ちなみにフランスからのお客さんでした・・・ん〜フランス語圏のレコード紹介サイトはカンゼンにノーチェックです。
日本に住んでいるとついつい英語メインのWebサイトに偏りがちですが、当たり前ですがレコード店を紹介しているWebサイトは世界各国にあると思うのでフランス語で紹介されているというコトは、ドイツ語でもイタリア語でもヨーロッパだけでなくアジアの各国での東京のレコード店を自国語で紹介しているサイトってありますからね。
よく海外のWebサイトで当店のコトを紹介してくれるトコロは「スタッフはとてもフレンドリー」ってコトを書いてくれるんですよね。
あ〜そう思ったら日々の接客対応ってホント、大切なんだなぁ〜って思う次第であります。

USHER / BURN
USHER / BURNの試聴
next recordsのサイトでUSHERのレコードを探してみる

また別の海外からのお客さんは、友人から「東京に行くなら渋谷のNext Recordsに行くべくだ!」ってオススメされて訪れてくれました。
お客さんからその友人と写っている写真を見せてもらうと、何度か当店でレコードを購入していいただいたコトのある見覚えのある顔が写っていました。
ご自分が訪れて印象のよかった当店を友人にオススメしてくれたんですね・・・ホント、ありがたいしウレシイ限りです。
2024年から2025年の前半にかけてホント、もの凄い海外からの観光客が増えていますよね。
日本政府は、訪日外国人観光客数の目標として、2030年までに年間6,000万人を目指す方針を発表しています。
ちなみに2024年は、3,686万だったそうなので5年間で1.6倍にまで増やす目標ってコトですね。
世界で最も観光客が多い国はフランスで1年間に約1億人の海外からの観光客が訪れているそうです。
2位 スペイン: 8,517万人
3位 アメリカ: 6,648万人
4位 イタリア: 5,725万人
と言うランキングですね。2023年の統計では日本は13位だったそうです。
世界でのレコードのニーズがあとナン年続くかは解りませんが、2030年までの5年間で1.6倍の6,000万人にまで増やす計画だとすると今後、ますます多くの訪日外国人観光客が増えるんでしょうね。
というコトは、普段の接客やWebサイトのアピールを地道に続けていくコトでもしかしたら5年後には、その成果が出てくるのかも・・・って思っちゃいますね。

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