渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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渋谷のオリジナル盤だけを扱う12インチシングル専門の中古レコード店、Next Recordsです。
以前こんな記事をブログに書きました。
お客さんとのミスマッチ問題について
かなり長い記事なので要約するとこんなカンジです。
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2025年1月、Googleのパフォーマンスレポートによれば、ウェブサイトのアクセス数や店舗へのルート検索、プロフィール閲覧数が大幅に増加した。
しかし、来店者の中にはアルバムを求めて訪れる人も多く、12インチシングル専門という店の特性とニーズが合致しないケースが増えている。
​店主は、ジャンル別の仕切り板に「12inch Single」と明記するなどの工夫をしていますが、完全な解決には至っていません。
この問題の根本には、一般的なレコード店のイメージと同店の専門性とのギャップがあると考えられる。
​店主は、ビジネス的には品揃えを広げることが有効かもしれないと認識しつつも、店の独自性を維持したいという思いから、12インチシングルの良さを地道に伝えていくことが最善の策だと考えています。

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まぁ〜本文ではダラダラとア〜だコ〜だと長文で書いていますが、要するに悩んでいるワケですよ。
オイラが「12インチシングルの良さを地道に伝えていくことが最善の策だと考えています。」というコトは間違いないのですが、その効果が出るのって一体いつ?ってカンジです。
というか、この当店の品揃えとお店を訪れるお客さんのニーズとのミスマッチ問題ってタブン、もう何年も前からカンジていたコトなんですが、去年辺りからお客さんの来店数が爆増したコトがキッカケになってより顕在化してきた・・・っていうカンジです。
同じようにお店を営業している人からすると「多くのお客さんがお店に訪れてくれるのってメチャ、良いコトじゃないですか!」って思われる部分もあると思うのですが、当事者であるオイラからするとそうカンタンに喜んでもいられないっていう現実問題もあったりするんですよね。

というのもお店を営んでいるオイラの気持ちとしては、多くのお客さんがご来店していただけるのはとてもウレシイのですが、ソレはあくまでも「購入意思のあるお客さんのご来店」であって当店では扱っていないアイテムを求めて来店される人に関しては、ご来店していただいてもなぁ・・・って思うんですよね。
このご来店されるミスマッチに関して常連のお客さんとハナシをしていると「タダ訪れてくるだけなのでそのまま放っておけばイイんじゃないですか?」っていう意見もあったのですが、たしかに接客とかしないでそのまま放置しておけば「あ〜この店には、オレが探しているレコードはナイな・・・」って勝手に帰っていかれると思うのですが、退店されるまでに実はイロイロな問題も出てきてオイラ的にもホント、なんとかしなきゃって思っているんですよ。
具体的な問題っていうのは、当店の扱う12インチシングルを本当に求めているお客さんがゆっくりとレコードが見れない問題っていうのがあります。
渋谷のNext Recordsにご来店いただいたコトがある人ならご存知だと思うのですが当店は、メチャ狭い店なんです。
レコードが収まっている棚と棚との間ってひとりのお客さんがレコード棚をチェックしているともうスレ違うコトすら出来ないホドの狭さです。
当店へ12インチシングルを買い求めているお客さんがレコード棚をチェックしているトコロへ、ミスマッチ来店客が来るとメインのお客さんがゆっくりレコードが見れなくなるというコトが起きちゃうんですよね。

ご来店していただいたお客さんが12インチシングルを求めているのか、ミスマッチ来店なのかっていうのは、実はレコード店スタッフは一瞬で判断出来るんですよ。
12インチシングルをお目当てにご来店いただいたお客さんっていうのは、はじめてのご来店でもレコード棚のチェックしている様子からもその気合の入り方がビンビン伝わってくるんですよね。
一方、ミスマッチ来店の人は、レコード棚にある仕切り板に書いてある「12inch Single」の文字をチラッと見ただけでササァ〜っと店内を移動するみたいな行動パターンなんですよね。
コレ、仕切り板を一瞥(いちべつ)して「あ、この店にオレが求めているレコードおいてないな。」ってサッと退店してくれればイイのですが、とりあえず狭い店内をグルリと一巡するんですよね。
で、そんな時に真剣に12インチシングルをチェックしているお客さんとスレ違いが起きてしまうというコトになるワケです。
真剣にレコードをチェックしているお客さんからすると「レコード見ているのに狭いトコロを通ってメンドくさいな・・・」って思うでしょう、オイラもレコード棚とレコード棚の間の通路を譲ってもらうお客さんにはいつも「Sorry...store is so small.」ってお詫びしている次第です。
この状況は、ホントお店的には結構な問題ですよね。
出来るコトならミスマッチ来店をなくしたいっ!ってホント、思っているんですよね。
コレ、見方によっては当店にとってもミスマッチ来店で来る人双方にとって良いコトが何ひとつナイって状況が起きていますよね。
もうホント、マイナス面 & マイナス面というバッド・ケースでしかないワケです。

そうは思いつつも店主であるオイラは、ホントは探し求めていたレコードじゃないけど「もしかして12インチシングルもイイかも?」ってちょっとした心変わりとかがミスマッチで来店したコトがキッカケ起きたりすればイイかも・・・って淡い期待を抱いていたりしたワケでなんとか今までやり過ごして来たワケですがココ最近は、本気でレコードをチェックしているお客さんに申し訳ないという気持ちが大きくなりました。
当店のスタッフからも「本来のお客さんにも支障があるのでなんとかした方がイイですよ」って意見もでましたしね。
で、こんな対策をしてみました。
ソレがコレ
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ミスマッチ来店の人の結構多くが「日本の音楽(レコード)を求めている」というコトは、知っていたので[No Japanese Music]という文言にしました。
要するにあのジャンルのレコードのコトです。
お店に入る前にこの[No Japanese Music]が目に入れば、日本人アーティストのレコードを買い求めて来店する人は「あ〜そう・・・」って思ってお店に入らずにお帰りしてもらえるんじゃないかなぁって思ってワケです。
でもね〜この注意書きを店頭に貼り出す前に至るオイラの心境は、かなりフクザツでした。
渋谷駅からまぁまぁの距離を歩いて店の前の坂道を登って更に数段の階段を登り詰めて、ようやく店に訪れたら[No Japanese Music]って「せっかく来たのにフザケンなよ!」ってならないかなぁ・・・とか思わないかな。
あとは、ナンかちょっと来店する人を拒む的な雰囲気もこの告知から伝わってくるカンジがするんですよね・・・メンドくさい店主が営んでいるレコード屋みたいな印象もあるし・・・なんかちょっとなぁ・・・って恐る恐るビビリながらお店の扉に貼り付けた次第であります。

この問題の根本の原因は、当店のニーズに沿わないお客さんが来ちゃうコトなんですよね。
お寿司が食べたいのにラーメン屋に入っちゃうみたいなコトなのです・・・ん〜この例え前にも書きましたが。
間違って来ちゃう人が悪いのか、見た目はお寿司屋さんみたいなのにメニューがラーメンしかない当店が悪いのか・・・。
お店的には、12インチシングルが好きな人だけにご来店いただきたいんですよね・・・ホント。
そんな「12インチシングルってイイよね〜!」って共通した認識のお客さんだけが訪れて和気あいあいとした雰囲気でレコードをチェックするみたいなお店にしたいなぁ・・・って思っているんですケドね。
こんな雰囲気のレコード店ってイイですよね〜!

SMITH & MIGHTY / MOVE YOU RUN
SMITH & MIGHTY / MOVE YOU RUNの試聴
next recordsのサイトでSMITH & MIGHTYのレコードを探してみる

で、恐る恐るビビリながら貼った[No Japanese Music]の貼り紙ですが、その効果は如何ホドかというと・・・
まったく効果ナシっ!
もうミスマッチ来店の人がガンガン訪れてきます。
つい先日も狭い店内に8人もの人が訪れました・・・もうマジで息が詰まりそうなホドの圧迫感・・・そのうち12インチシングルを本気モードでディグっているお客さんは、おひとりだけという状況・・・。
レコードを見ている最中もミスマッチ来店の人が入れ代わり立ち代わりで狭い通路を通るものだからジックリと落ち着いてレコードを見れないようになっちゃうのは、サスガにナンとかしなきゃなぁ・・・ってホントにマジで思います。
ナニか良いアイデアがないでしょうかね・・・。

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渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店、Next Recordsです。
毎日、店頭販売やネット通販でレコードを普段から扱うコトの様々なやり取りがあります。
まぁ〜そんなやり取りはホボ、日常的なコトなのですが、時々「オっ!?コレは・・・」って思うようなちょっとレアなコトもあったりして、ソレはソレでお店を運営していく上で結構、刺激になったりしているのも事実です。
今回は、そんなに淡々と続くレコード店での日常でのちょっとしたエピソードを綴ってみます。

買ったレコードが全部針飛びするっ!?
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このブログでも度々書いていますが、コレまでまったくレコードに触れたコトがない人がナニカのキッカケで「レコードって、ちょっとイイかも・・・」って思ってレコードで音楽を楽しむ人達がホント、増えてきたなぁ〜って思います。
先日、当店でレコードをご購入いただいたお客さんから電話がありました。
内容的には、1週間ホド前に3枚のレコードをネット通販で購入していただいた。
購入したレコードを自宅で聴いてみたトコロ、頻繁に針飛びが起きる。
しかも購入した3枚のレコードの全てで針飛びが起きるのでサスガに気になったので連絡した・・・とのコト。
電話を受けたオイラは「そうなんですか・・・申し訳ございません」とまずは、謝罪をお伝えしました。
しかしフツーに考えてご購入していただいた3枚のレコードがすべて針飛びするなんてコトは、当店のシビアなコンディション・チェックに於いて絶対にあってはイケないコトであります。
もし、購入していただいたレコード3枚のすべてがホントに針飛びしたら責任担当者のクビが飛ぶレベルの大失態であります・・・って責任担当者ってオイラですが(笑)
特にお客さんの方が「どうなってんじゃいっ!ワレっーーー!」って激怒しているワケでは決してないのですが、やはり同じ店で買った全部のレコードで針飛びが起きると「カス盤を掴まされた」的な気持ちになるのかもしれません。
でも、当店で購入していただいたレコード3枚とも針飛びが起きるというコトは、フツーに考えてあり得ないコトでもあります。
で、お客さんにどういった状況で針飛びが起きるのかって詳しく訊いてみたトコロ、レコードの盤面にはキズらしい箇所は見受けられないケド、再生していると片面で1回や2回の針飛びが起きるとのコトでした。
3枚のレコードでA/B両面で同様に針飛びするって相当な状況ですよね。
そんな内容をお聞きした後でお客さんに「レコードプレーヤーのセッティングは、正しく出来ていますか?」ってたずねてみました。
「どういうイミですか?」って訊かれたので、「針圧調整とかトーンアームの高さ、アンチスケーティングの設定とかちゃんと出来ていますか?」って訊くとあまりよく解っていない様子だったんですよね。
で、「ちなみにどんなレコードプレーヤーを使っているんですか?」って使用しているオーディオ環境を訊いてみると・・・「赤と白のポータブルプレーヤーです」とのコト。
要するにコレですね。
スクリーンショット 2025-04-18 11.02.11
イヤ・・・このプレーヤーが全然ダメってワケではナイのですが、そのプレーヤーが正しく機能しているのかってコトです。
このCOLUMBIA社製ポータブルプレーヤー、20年くらい前に一旦生産終了していたのですが、数年前にANABAS AUDIOというブランドで再生産されてまぁまぁ人気になったようで使っている人も多いとおもいます。
「お使いのポータブル・プレーヤーっていつ頃購入されましたか?」って訊いてみると数週間前にメルカリで購入したとのコトでした。
さらに本体に書かれているブランド名は「COLUMBIA」とのコト。
中古のCOLUMBIA ポータブルプレーヤーをメルカリで購入・・・買った時から付いていたレコード針は、いつから使われていたのか・・・タブン、20年選手レベルかもしれません。
まぁ〜実際の現物のプレーヤーを見ていないので針飛びの原因は、ハッキリと解りませんがタブン、付いているレコード針が寿命のようですね。
コレまでも他店でレコードを買ったコトがあって稀に針飛びが起きていたそうですが、古いレコードなのでそういうモノなんだろう・・・って思っていたようですが、運悪く当店で購入したレコードの再生でレコード針の寿命が尽きたみたいなカンジですね。
で、今回当店で購入いただいた3枚のレコードが全部針飛びしてしまうのであまりにもヒドいと思い連絡したそうです。
とりあえずオイラの説明を聞いて、お客さんも思い当たるトコロがあったようでこのトラブルは納得していただけましたが、なかなかムズカシイ事案ですよね。
「どうすればチャンと聴けますか?」って質問されたので「レコード針を新しいモノに交換したほうが良いかもしれませんね」とお伝えすると
「レコード針って交換出来るのですか?」って訊かれました。
なかなかレアなケースだったので「今回の一連のこのやり取り、ブログに書いてもイイですか?」と訊いたトコロ快くご了承をいただきました。

日本のレコード屋でアルバイトしたい
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時々、「アルバイトの募集はしていませんか?」という内容の電話やメールを頂くコトがあります。
「レコード店でバイトしたい」ってコレも最近のレコード人気からによるものでしょうね。
ちなみに当店では、コレまで一度もアルバイトの募集ってしたコトがナイんですよね。
だけど、バイトの募集をしたコトないしそんな告知もしたコトないにも関わらず当店へ「アルバイトの募集はしていませんか?」ってお問い合わせいただくのって経営者的にはなんかフクザツな気持ちでもあります。
ちょっと調べれば、レコード店のアルバイト募集ってチョコチョコ見つかると思うんですよ。
それなのにまったくバイト募集していない当店にお問い合わせいただくっていうには、ナンか別の理由があるのかなぁ〜って思っちゃったりしたりして。
以前にもレコード店でバイトするコトに関してこのブログでも記事にして言及したコトがあります。
レコード店でのアルバイトについて想うトコロ
上記の記事でも書いていますが個人的には、レコード店でのアルバイトするコトってあまりオススメしていません。
Next Recordsでは、アルバイトを募集していませんが調べてみると昨今のレコード店の盛況からか結構、多くのレコード店が人を募集しているようですね。
タワーレコード・HMV・ディスクユニオン・フェイスレコード等主要なレコード店は、働く人を募集していますね。
そんな中で先日、当店のWebサイトのお問い合わせメール経由で「Next Recordsで働きたい!」という内容のお問い合わせが届きました。
ソレが、超長文でそうとうな熱意がカンジられる内容のアピール度激マシなアツいメッセージだったんですよ。
で、このアツいメッセージを送っていただいたのは、オランダに在住の人です。
内容的には、こんなカンジです。
●現在、日本語を勉強中で語学留学を兼ねて数年間日本に滞在する予定である。
●今までに地元のレコード店で1年間ホド働いた経験がある。
●Next Recordsで扱っているレコードに自分も興味がとてもある。
●日本語は、カタコトであれば理解出来る、その他、オランダ語・英語は、フツーにOK。
●フランス語とドイツ語もカンタンな会話なら出来る。
って・・・ものスゴイ、ハイスペックな人から当店でアルバイトしたいという申し入れがありました・・・しかも日本語で。
スペックだけでなくどうやら当店の扱っている12インチシングルに興味が相当あるようで当店のオリジナル盤・12インチシングル・専門店というコンセプトに共感しているようでその部分を強烈にアピールしていただきました。
また、この「渋谷レコード店日記」も読んでいただいているようでオイラの考えているコトや思っているコトにも「感銘しましたっ!」って書いてありました。
正直、「スゴい人からのオファーが来たなぁ・・・」って思っちゃいました。
いや〜EU諸国って物価が激高でお給料のレベルも金額にすると日本とはケタ違いだと思うんだケド、零細中古レコード店で働きたい・・・ってしかもハイスペック。
しかし、そんな優れた人であっても残念ながら当店ではアルバイトの募集ってしていないんですよね・・・。
熱意のあるメッセージに対してオイラもそれ相応な内容のお断りの文章を丁寧に書いてご返事させていただきました。
タブン、近々来日されるようなコトを書いていましたケド、レコード店で働くコトが出来るのかな・・・あんまりオススメしないケド。
来日した際には、ぜひご来店いただきたいですね〜。

RIHANNA ft. JAY-Z / UMBRELLA
RIHANNA ft. JAY-Z / UMBRELLAの試聴
next recordsのサイトでRIHANNAのレコードを探してみる

以前、このブログでも記事にしたのですが、海外のお客さんに向けてレコードを通販するっていうのをようやくプロトタイプですが試験運用中にまで至りました。
日本での販売をメインにしながら、海外に販売していくという・・・コレをひとつのWebサイトで両立させるって実際にやってみるとコレが、なかなか難しいんですよ。
タブン、コレはどっちの販売に比重を置くのかって部分に関わってくるんでしょうね。
当店の場合、海外通販がどれくらいの量になるのかまったくわからないのでどうしても「国内通販メイン」で買い物がしやすく設計しているので海外からの購入に関してはちょっとわかりにくくなってしまっているようなカンジになっていますね。
少しずつ手直しして完成度を高めていこうと思います。

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創業 2000年、渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店、Next Recordsです。
どうやったらこの最高に素晴らしい12インチシングルの良さをアピールできるのかってコトを日々考えていてモヤモヤしている次第であります。

12インチシングルの良さを伝えるっていうのは、かなり大風呂敷を広げたカンジで別の言い方で例えるなら「書籍」所謂トコロの「本」の中でも「文庫本」がイチバン、サイコーなのでコレを読もう!みたいなカンジですかね・・・イヤ、違うかな。
まぁ〜アナログレコードという大枠の音楽が収納されている録音物の中でも1つのフォーマットである12インチシングルだけのアピールをするっていうのはなかなかムズいなぁと思うのです。
ソレにアルバム(LP)とかシングルってレコード関係では比較的よく知られたワードだけど「12インチシングル」って知る人ぞ知る的なかなりマイナーなワードだと思うんですよね。
そんなレコード・フォーマットの中でもニッチなアイテムだけを販売しているのが当店というワケです。

マイナーな12インチシングルだけの販売だけでとりあえず25年もの間、レコード店がひしめき合っている激戦区でもある渋谷でいまだに営業できているっていうのも、多くのお客さんに支えられているからこそで、ホント感謝であります。
一応、渋谷の実店舗は25年、ネット通販は22年くらい営業し続けている実績があるのですが、ココ最近は初めて当店を訪れる & 初めてネット通販を利用するというお客さんが増えてきたなぁって思うんですよ。
渋谷のショップにご来店頂いたお客さんって「はじめて来ました」って言ってくれた人しか「初来店」ってコトはわからないのですが、ネット通販の方はご注文をいただいた時に過去の購入履歴がわかるので「はじめてのご注文」っていうのが解るんですよね。
一応、お店的にはショップの知名度をあげるためにイロイロとアイデアと工夫を駆使して様々なプロモーション活動に勤しんでいたりします。

そんなカンジなのでご来店頂いたお客さんやネット通販でご注文いただいたお客さんはどうやって当店のコトを知ったのか・・・ってコトにレコード店主としては、とても関心があるんですよね。
このブログでも以前に何度か取り上げて記事にしたコトがあるのですが、やっぱり当店のコトを知るキッカケに大きな影響があるのは、Googleの存在です。
要するにお客さんがレコードに関わるナンらかのワードをググった時の検索結果にNext Recordsがちゃんと表示されるのか・・・ってコトがとても大切で、この部分に関しては、当店だけに関わらずどのレコード店主も切磋琢磨していると思うんですよね。
最近は、海外からのお客さんも増えてきたし日本人だけでなく外国人旅行者向けへの来店のためにもプロモーションする必要もあったりと、良いレコードを店頭に並べるというレコード店の本来のシゴト以外にも気を使わなければならないというなかなかムズい状況だったりするワケです。

渋谷のリアルなショップの存在をお客さんに知ってもらうためには「レコード店 渋谷」ってキーワードでの検索が最重要だと思うんですよね・・・で、もっと枠を広げるなら「レコード店 東京」っていうのもアリですね。
「レコード店 渋谷」で久しぶりにチェックしてみたら4番目に表示されていますね・・・。
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「レコード店 東京」でも同じく4番目か・・・希望としては3番目以内に表示されてほしいトコロですが・・・。
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「レコード店 渋谷」だとタワーレコード渋谷・HMV record shops渋谷・レコファンMAGNET by SHIBUYAがトップ3なのに対して「レコード店 東京」の検索結果は、Lighthouse Records・BIG LOVE RECORDS・ハイファイレコードストアがトップ3という「渋谷」と「東京」の検索結果が異なっているのは、なかなか興味深いですね。
当店が「渋谷」と「東京」でも4番目というのは、どうしてなのかって気になるトコロではありますが・・・・。
「渋谷」での検索だと大型店「東京」での検索だと比較的小さなショップが表示されているのは、ナゼなんでしょうね・・・こういった検索の表示順って公開されていないのでGoogle様のみ知るってカンジですね。

で、ネット通販の利用に関しては、タブンこんな渋谷とか東京っていうエリア検索しないと思うんですよ。
もうダイレクトに探しているレコードの「アーティスト名 & 曲名」で検索すると思うんですよね。
でも「アーティスト名 曲名」だとCDとかYouTube、Spotyfy等レコード以外も表示されちゃうのでやはり「アーティスト名 曲名 レコード」で検索すると思うのです。
その結果は、こんなカンジです。
スクリーンショット 2025-04-11 8.58.52

「BOBBY CALDWELL WHAT YOU WON'T DO FOR LOVE レコード」の検索だとnext recordsは、5番目の表示ですね。
無数にあるレコードの1枚のタイトルで5番目の表示は、まぁまぁ良いカンジじゃないかな・・・タブン。

で、少し前にこの「渋谷レコード店日記」ブログの記事にこんなコトを書きました。
レコード店の完全越境EC化へのロードマップ
要するにネット通販を海外にまで拡大しちゃうという壮大な目標を掲げたワケです。
上記のブログにもソコに至る前に様々な問題や障壁があるコトを綴っていますね。
で、このNext Recordsのネット通販の越境EC化は、少しずつではありますが進行しているんですよね。
ソコでハタと思い至ったのが「海外でレコードを探している人は、どうやって当店で販売しているレコードへアクセスするんだろうか?」という疑問です。
コレまで検索結果で上位に表示出来るようにやってきた努力や工夫ってあくまでも日本からアクセスしてくれるお客さんに向けての対策です。
当店の在庫している12インチシングルの存在を世界中まで知ってもらうにはどうしたらイイのか・・・。
この世界規模というデカすぎるエリアでどうやれば当店の存在を知ってもらえるんだろう、ん〜まったくわからないんですが。
どうやらGoogleの検索パラメータをイジって強制的に地域と言語を指定すれば簡易的ですが検索結果を知るコトが出来るようです。
ちなみにアメリカでの「BOBBY CALDWELL WHAT YOU WON'T DO FOR LOVE Vinyl」の検索結果はこんなカンジ。
スクリーンショット 2025-04-11 9.28.00

まったく日本と違いますね・・・。
というか・・・この検索結果をみて気がついたのですが、上記はアメリカのGoogleの検索結果なんですよね。
トーゼンですが当店は世界中の12インチシングルが好きな人に向けてレコードを販売していこう!という目標を掲げているのですが、この「アーティスト名 曲名 Vinyl(もしくはRecord)」というキーワードで各国に当店の在庫しているレコードの存在を知ってもらう必要があるワケです。
イッタイ、コレはどうやればイイんだろう・・・。
ちなみに上記のアメリカのGoogle検索でのBOBBY CALDWELLのレコードの検索結果では、当店は10ページ以内にも表示ができない状態です。

「世界中に12インチシングルを販売していくぜっ!」って身の程知らずなデカい目標を息巻いて掲げたのはイイですがその手法がまったく思い浮かびません。
ネットショップ自体は、海外からも購入出来てもそもそもそのネットショップへお客さんが訪れてくれないとイミがないんですよね。
どうしましょ・・・コレ。
でもね・・・こんな状態なのですが、実は昨日は、フィリピンからレコードを買いたいと問い合わせがあり、今日はニュージーランドからもオーダーがあったんですよね。
というか・・・現状は、まだカートに入れて購入は出来ないにも関わらず当店のネットショップの管理画面には、ナゼか結構な人数の世界各国の人が会員登録してくれているのです。

MONTANA / I LOVE MUSIC
MONTANA / I LOVE MUSICの試聴
next recordsのサイトでMONTANAのレコードを探してみる

世界の12インチシングルが好きな人に向けての検索対策は、正直ムズかしいですよね・・・でも、ナゼか当店のネットショップHPに海外からアクセスする人が存在するのも事実です。
イッタイ、どうやって当店のHPの存在を知るコトが出来たんでしょうか・・・。
GoogleへのSEO対策では、当店の存在を知るコトはなかなかムズカシイと思うんですよね。
タブン、世界中へとレコードの販路を拡げるには、ebayやDiscogsみたいなデカいプラットフォームに乗っかって販売したほうが手っ取り早いと思うんですよね。
ebayもDiscogsでの販売もヤッたコトあるのですが、そのために在庫を確保する必要があったり、やり取りの煩雑さや競合他店との熾烈な価格競争とかもあったりと結構、タイヘンなんですよね。
オイラ的には、日本・海外ドコからでも同じ様に注文できて出荷できるようにしたいんですよね・・・。
ドコまで理想が叶うか解りませんが、ガンバってやってみようと思います。

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日々、オリジナル盤12インチシングルの良さをアピールするために奔走している渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店、Next Recordsです。

先日、店頭にご来店いただいたお客さんから「すいません・・・ちょっと訊きたいコトがあるのですが・・・」というご相談がありました。
オイラに訊きたいコトがあるという内容はこんなカンジです。
「つい先ホド、他店でこのレコードを購入したのですが・・・」と言ってロゴマークがプリントされたショッパーから1枚のレコードを取り出されました。
そのレコードを見ると、とあるHipHopのレコード(12インチシングル)でした。
「大変失礼なのですがコレを他のレコード店で1000円くらいで買ったんです。」
「あ〜そうなんですか」とオイラ。
「実は、前からこのレコードを探していてNextさんで売っているのをホームページで見つけたんですよ。」
見せていただいたレコードは、確かに当店で販売しているタイトルと同じレコードです・・・でもその価格は、3000円ホドです。
「で、他店で同じレコードが1000円で売っていたので安いなと思い購入したのですが、大変失礼なのですがどうしてこんなに値段が違うのですか?」
「ちょっと見せてもらってもイイですか?」とそのレコードを手にとって近くで見ると見た目がソックリなブートレッグ盤でした。
「あ〜コレ、オリジナル盤じゃないんですよ」とお伝えすると
「ソレって再発盤ってコトですか?」って訊かれたので「再発盤とブートレッグ盤は、ちょっと意味が違うのですが、このレコードは、誰かが勝手に作ったレコードなんですよ」
「ソレってどういう意味ナンでしょうか?」って訊かれたので「レコードには、そのレコードが当時発売されたレコードと後年になって発売されたレコードがあって〜」的なコレまで何百回も店頭で説明してきた同様のハナシをさせていただきました。
版権を持っている正規のレコード会社がチャンとプレスしたホントの再発盤っていうのならまだマシですが、そのお客さんが購入されたのは、オリジナル盤は90年代のはじめ頃にリリースされたタイトルでその後のレコードの人気が高まってオリジナル盤が入手困難な2000年以降に作られたブート盤でした。

その時に店頭でお客さんが他店で購入したタイトルと同じモノのオリジナル盤の在庫があったので具体的に見比べてその違いを説明しました。
パッと見てスグ判るようなブート盤もありますが、ホント見た目がソックリでなかなか良くできているブート盤もあったりするのでフツーの人は、訪れたレコード屋の棚にそんなモノが売っていると買ってしまうでしょうね。
今回、質問されたお客さんは、当店のHPでそのレコードの存在と価格を知っていてたまたま偶然、他店で同じレコードが当店よりも安価で販売されていたのを見かけて「あっ!安いっ!」って思って購入されたんでしょうね。
でもナンか引っかかるトコロがあったのかオイラに質問してきたようなカンジですね・・・まぁ〜当店で他のレコードを購入していただいたついでに訊いてみようって思ったのかもしれませんが。

このオリジナル盤・再発盤・ブート盤のハナシは、このブログでも何度も書いたのでオイラの中では「もう充分書き尽くした」感があるのでもうイイんじゃないの・・・って思っているのですが、今回はより具体的にオリジナル盤とブート盤の見分け方をより実践的に解説してみようと思います。
ちなみに今回、例としているCrooklyn Dodgerのレコードは、お問い合わせいただいたお客さんが持参したタイトルではありません。
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ジャケットのパット見たカンジソックリですね・・・というかコレではホトンド見分けが付きません。
敢えて言うならば、写真の細かな色味がちょっとトンだ印象ですかね。
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以前にもオリジナル盤とブート盤の見分け方の記事を書いた時に「ジャケットのバーコードを観てください」ってコトを書きました。
上記の画像はジャケットの裏面に印刷しているバーコード部分をアップにした画像です。
よく見るとバーコードの縦の線がオリジナル盤の方は鮮明に印刷されているコトがわかります。
一方、ブート盤の方は、バーコードの縦の線が真っ直ぐではなくギザギザになっていますよね。
その下に書いている文字もオリジナル盤の方は、クッキリと印刷されていますがブート盤の方は、ぼやけているし鮮明ではないですよね。
この「鮮明ではナイ」って部分がブート盤を見分ける大きなヒントになっています。
どうしてこんなコトが起きるのかというとコレは、ジャケットを印刷する時にオリジナル盤の方は、アーティストをカメラで撮影してその上に写植という文字をノセて印刷の大元となる版をデザイナーが作っているんですよね。
でもブート盤は、トーゼンアーティストの写真とか印刷の元となる版なんて持っていません。
で、オリジナル盤のジャケットをスキャナーでスキャンしたりカメラでジャケット自体を撮影してそれを元にして印刷の版を作っているんですよ。
印刷って元々の現物とカンゼンに同じモノを複製するコトって出来ないんですよね。
なのでこういった小さな文字とかクッキリした線とかってどうしてもぼやけてしまうんですよね。

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上記もそうですね。オリジナル盤の方は衣装の生地だとか文字が細かに写っていますが、ブート盤の方は粒子がナンダカ粗いですよね。また肌の色とかもグラデーションがキレイではナイですね。

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次にレーベル面を見てみましょう。
よく出来ていますね〜ホント、パッと見たカンジでは、まったく同じです。
でもバーコードの部分を拡大してみてみると・・・
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オリジナル盤の方は、バーコードの線がクッキリ鮮明に直線を描いているのに対してブート盤の方は、ギザギザしていますよね〜また、部分的に線が途切れていたりしています。
同様にバーコードの下に印刷されている数字もオリジナル盤とブート盤とでは明らかに鮮明度が違いますね。
こうやって具体的に見比べてみるとオリジナル盤とブート盤の見分け方は、バーコードが比較的わかり易いですね。
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上記は、ジャケットの裏側の小さな文字で印刷されたクレジット部分を拡大した画像です。
よく見比べるとオリジナル盤の方は、文字が鮮明なのに対してブート盤の方はやはり文字がギザギザしていますよね。
バーコードが付いていないレコードでも小さな文字をよく観察してギザギザしていないコトをチェックするコトが出来ます。

あとね・・・レーベルの周辺の無音部分に刻まれている刻印とかでも判断するコトができます。
今回、例としてあげたCrooklyn Dodgerのレコードには、こんな風になっていました。
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レーベル周辺の無音部分に2段で手書きで文字が刻まれていますよね。
上の段には「HERbIE Jr.😀」って書いてあるでしょ・・・コレは、Disco/Soul/Hiphop系の12インチシングルメインで活動していたHerb Powers Jr.という伝説のマスタリング・カッティング・エンジニアのサインなんですよ。このHerb Powers Jr.が「オレがバッチリ、カッティングしたぜっ!」っていうサインをこの部分に刻んでいるワケです。
ちなみにこのレーベル周辺の無音部分のコトを「ランアウトグルーヴ」と呼びます。
まぁ〜すべてのオリジナル盤のレコードにこの刻印がされてるワケではナイのですが盤面をチェックする時にこの刻印が刻まれていたら安心ですね。
SRC
あとSRCっていう刻印がこのランアウトグルーヴに刻まれている場合があります。
コレは、アメリカのペンシルベニアにあるSpecialty Records Corporationってプレス工場でプレスされたレコードであるという証になっています。この刻印の有無もオリジナル盤・ブート盤の見極めの参考になります。
だけど「HERbIE Jr.😀」も「SRC」の刻印も「HERbIE Jr.😀」がカッティングしたタイトルと「SRC工場」でプレスされた盤だけに刻まれいるのでソレ以外のオリジナル盤には刻まれていません。
だから、「HERbIE Jr.😀」・「SRC」の刻印がないからブート盤だっていうワケではナイので注意してくださいね。
要するにオリジナル盤にHERbIE Jr.😀」・「SRC」の刻印があるタイトルのブート盤にはその刻印が刻まれていないというコトですね。

で、ジャケットでの真贋のコトも大切なのですが、オリジナル盤とブート盤の肝心要である音質の方も聴き比べてみました。
ブート盤の方だけを聴いてみるとまぁ〜そんなに気になるというホド音質が悪くはありません。
だけど2台のターンテーブルで同じ入力レベルにして更に曲の拍数を併せてオリジナル盤とブート盤を解りやすくシンクロさせて聴き比べてみると明らかに全然音質が違っていたんですよね。
ブート盤の方は、全体に的にHipHop特有のアタック感が控えめな印象で音質がベタ〜っとしたカンジでメリハリがないようなサウンドでした。
また、入力レベルや出力レベルを同じにして再生しているのですがブート盤の方は、幾分音圧が低いですね。
トーゼンブート盤とかを作る業者は、音質面に予算なんてかけるコトはないので、もうカンタンにレコードからダビングした音源をそのまま使ってカッティングしているんでしょうね。
そりゃ〜音質は、それなりになりますよね。


WAYNE WONDER / NO LETTING GO (REMIX)
WAYNE WONDER / NO LETTING GO (REMIX)の試聴
next recordsのサイトでWAYNE WONDERのレコードを探してみる

比較画像を交えて解説してみましたがどうでしたか?
解りやすかったかな・・・実は、今回のような画像でのオリジナル盤・ブート盤の比較解説って前々からアイデアとしてあったのですが、なかなか出来ないでしました。
まぁ〜そもそもブート盤を仕入れるコトがナイからね・・・。
じゃあ、ナンで今回このオリジナル盤・ブート盤の比較解説が出来たのかというと、オイラが間違ってブート盤を仕入れちゃったから・・・というしくじりからでした(泣)
千枚以上ホトンド、オリジナル盤ばかりの買い取りの査定でチェックが甘くなってしまいブート盤に関わらず誤ってオリジナル盤として査定しちゃったんですよね。
で、品出しのチェックの段階で他のスタッフに「ブート盤が混ざってるぞっ!どうなってるんだ!?」って指摘を受けて発覚した次第であります。
あぁ〜やっちゃいました・・・幸いにも店頭に出す前に発覚したので良かったのですが、ホント気をつけます・・・。
ちなみに今回紹介しているWAYNE WONDER / NO LETTING GO (REMIX)も見た目がソックリなブート盤があります・・・ご丁寧に穴あきのカンパニースリーヴ付きです・・・よくチェックしてくださいね!

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渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
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毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。
https://nextrecordsjapan.net/ja/collections/all

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。


luniverse_asteroidlove
渋谷のオリジナル盤 12インチシングル専門の中古レコード店、Next Recordsです。
度々このブログでも書いたコトがありますが、ホント最近、ご来店いただけるお客さんの数が増えてきました。
来店客が増えるのは、レコード店経営者にとってとても嬉しく思うのですが、また別の悩みもあったりします。
それは、多くの来店客があるにも関わらずなかなかご購入に結びつかない・・・というコトです。
イヤ〜もうコレね・・・ホント、永遠の悩みですよ。
世界の都市の中でも訪れる人が多い日本を代表する繁華街 渋谷のハズレに位置している当店ですが、かなりハードな坂道を登って更に階段を上って当店を訪れていただけるというお客さんていうのは、「好きなレコードを買いたいっ!」というとても強い欲求があるコトは、間違いないのですがそういった絶好の販売機会というチャンスをナゼか活かしきれていないというジレンマ・・・。
じゃあ、どうして能動的にレコードを買いたいと思っている来店客が当店ではレコードの購入に結びつかないのかその理由っていうのも解っているんですよね。
それは、当店がオリジナル盤12インチシングル専門の中古レコード店というアナログレコード販売店業界の中でもかなりニッチなアイテムだけを扱っているコトが理由だと思うんですよ。
タブン、今のレコード人気のマス層ってレコード・コレクションが100枚以下のかなりライトユーザーが多いんじゃないかなって思うのです。
で、そういったライトユーザーが目にするレコード関連のニュースや話題ってやはり大手のレコード店やレコード会社がメディアを通じて発信するメジャーな情報が多いと思うんですよね。
世に存在するアナログレコードは、ソレこそ星の数ホドのタイトルがあるワケですが「アナログ・レコードで聴きたい名盤・定番タイトルはコレだ!」的な記事を見るとやはりメジャーヒットした人気のタイトルは目白押しなワケです。
ちなみに大手レコード店が紹介している「アナログ・レコードで聴きたいオススメの名盤・定番タイトル」はこんなカンジです。
diskunion : スタッフがおススメする名盤レコード・定番レコード

HMV : アナログで聴く名盤・定番

TOWER RECORDS : レコードで聴きたい洋楽名盤

ん〜確かに、紹介されているレコードのすべてが間違いなく名盤ですね。
しかし、見たカンジどれもアルバム・LPなんですよね。
まぁ〜コレなんでしょうね・・・今のレコード人気のマス層であるライトユーザーさんにアピール出来るタイトルって。
最近の競合他店の市場調査のためにオイラは、大手レコード店に訪れてみたのですが「レコード店の顔」とも言えるメンチンディスプレイ(ピクチャージャケットを表示するトコロ)の大半は、上記で紹介されているような名盤がズラぁ〜っと並べられていました。
レコード店を訪れるお客さんのみんなが上記で紹介されているレコードを探しに来ているワケではナイと思いますがかなりの確率でそういったメジャーな名盤のレコードを探しているんじゃないのかな・・・って思うんです。
ちなみに毎日紹介しているインスタグラムでこのブログ記事を書いた日の当店のオススメレコードはコレです。
32年前にStrictly RhythmからリリースされたReel 2 Real / Go On Move Remixを今さらレコメンドするという傍若無人ブリ(笑)

渋谷という日本を代表する繁華街で実店舗を営んでいて零細中古レコード店にも関わらず、比較的多くのお客さんが訪れていただけるという好条件にも関わらず、販売に結びつかないというこの状況・・・店主としては、どうしたものか・・・ってホント、悩ましいんですよね。
だからといって今の市場ニーズに合わせて商品構成を変化させるっていうのは、当店のような小さなレコード店においてはレッドオーシャンに足を突っ込む行為ですよね・・・。

大手のレコード店ではなく当店のような小規模な中古レコード店において多くの悩みは、集客だと思うんですよね。
どうやったらお客さんに店に足を運んでもらえるか・・・コレは、小さなレコード店オーナーにとって永遠の悩みだと思います。
実際にオイラもその悩みを解消すべく様々な施策を行ってようやくお客さんにご来店いただけるコトに結びつけるコトが出来たワケですが、その次の段階には、「購入していただく」というまた別の壁にブチ当たっているってカンジですね。
でもね・・・だからといって今のニーズに応える商品構成にしちゃうとコレまで25年間貫いてきたオリジナル盤12インチシングル専門の中古レコード店という個性がなくなってしまうんですよね。
まぁ〜商品内容を市場に合わせて変更する気なんてサラサラないのですが、せめてせっかくご来店いただいたのであればナニカしら当店の良さや12インチシングルのアピールが出来ないモノか・・・って思うんですよね。
わざわざ渋谷に訪れてお店まで来て頂けているのにどうして「このレコード、気になるなぁ〜」って動機に結びつかないのか・・・ですよね。
要するに現在の状況を整理すると、アナログレコード人気が高まる中で来店客数は増えているものの、12インチシングルのオリジナル盤というニッチな商品に対する理解が足りず、購買につながっていないというのが目下の課題なんでしょうね。

じゃあ具体的にどういったコトが出来るのか・・・ですよ。
オイラもイロイロな本を読んだりYouTubeの解説を観たりして自分なりに勉強したトコロ、こういった来店してもらうケド、購入に結びつかない場合の対策で有効なのがコンテンツマーケティングのようです。
結構、ヤッていると思うんですよね・・・この「渋谷レコード店日記」や毎日更新しているインスタ記事もこのコンテンツマーケティングの手法の1つだと思うのですが、どうなんだろう・・・実際に有効に作用しているんだろうか・・・。
また「商品体験の工夫」も大切なようです。
例えば、試聴だとかレコメンドの強化などですね・・・コレも既にやっていますよ・・・店頭でのスマホ試聴やすべてのレコードにレコメンドのコメントを付けています。
差別化ポイントの明確にする・・・というのも有効なようです。
オリジナル盤12インチシングル専門のレコード店というのがコレに値するのですが、そもそもそういったレコード店が他に無さすぎて当店の優位性が解りづらいっていう部分はあるのかもしれませんね。
この部分については、もう繰り返し何度もメッセージを発信し続けていくしかナイのかな・・・というかオイラ的には結構この部分に関してはやり尽くした感があって「また、そのハナシか・・・もういいよ」って思われるんじゃないかなって思って最近ではこの部分に関してはトーンを抑え気味にしているんですよね。
だけど、もっと何度も繰り返し同じ内容をコスりまくった方がイイのかな・・・。

この記事を書いていてコレまで漠然とあった思いが意外と整理されたような気がします。
先に書いたような「市場ニーズに合わせた商品構成の変更は必要か?」って部分に関しての結論は
「専門店としてのコダワリは維持しつつ、マーケティング手法を見直すべき。」ってコトなんでしょう。
現在の「オリジナル12インチシングル専門」というスタンスは、むしろ市場の差別化要因であり、コレを捨ててしまうと「普通の中古レコード店」になり、競争力を失う可能性が高い。
じゃあ、具体的にどうするのか・・・ですよ、もうコレまで以上にご来店時のお客さんとのコミュニケーションやSNS等を通じて積極的にアピールしていこうってコトなのかな・・・ん〜だけどね、ウザいでしょ・・・レコード店に訪れてスタッフから「ナニをお探しですか?」って訊かれるのって。
ソッとしておいてくれってカンジじゃないですか・・・やっぱり。
SNSやブログでの情報発信に関しては、観ている人が能動的に接触しているので求めている情報にたどり着けるよう今よりも解りやすく情報を整理した方がイイかもしれませんね。
また専門性を維持したまま、新規層にもアピールできる工夫は必要でしょうね。
コレは、どうすればイイのかな・・・店頭に「オリジナル盤12インチシングルの良さ」なんて能書きを書くのもナンだかメンドクサイ店主のラーメン屋みたいでイヤだしなぁ〜(笑)
さり気なくスマートに「オリジナル盤12インチシングルは、イイですよ〜」ってアピール出来る方法とはナニか・・・ですよね〜ちょっとアイデアを考えてみます。

以前、「ランチェスター戦略」という解説動画を観たんですよね。
ランチェスター戦略ってカンタンに解説すると、弱い立場にある側が強者にどのようにして挑むかを考えた弱者の戦術というコトになります。
コレね・・・ホント、思い当たるトコロが多くて、当店に関してはこのランチェスター戦略を意識的にヤッていたワケでは決してなくたまたま偶然、そうなっていたってカンジなんですよね。
当店のオリジナル盤12インチシングル専門のレコード店というのは、マーケティング的にはとりあえず的ハズれではなかったようです・・・よかったぁ〜。

L-UNIVERSE / ASTEROID LOVE
L-UNIVERSE / ASTEROID LOVEの試聴
next recordsのサイトでL-UNIVERSEのレコードを探してみる

以前にもこういった当店の商品ラインナップにミスマッチしたご来店客への対処をこのブログで記事にしたコトがあります。
その時は、お客さんが欲しているアイテムが当店には売っていないから購入につながらないって思っていたのですが、もっと突っ込んで考えてみると先に書いたようなこのレコード人気で増えたライトユーザーに対して12インチシングルの良さがまったく伝わっていないコトが根底にあるような気がしました。
要するにライトユーザーの多くの人が「12インチシングルってナニ?」ってカンジであるというコトです。
今から数年前にオイラは既にこんな記事を書きました。
12インチシングルについて全力で解説するよっ!
コレね・・・もっと言い方を変えてより解りやすく何度も解説したほうがイイのかもしれませんね〜既に知っている人からすると「もうイイよっ!」ってカンジではあるのですが・・・。

ナンカ、自分の中のモヤモヤとした悩み的な部分をブログの記事にするコトでちょっとした気付きがあったというか漠然とした考えが整理されて次にナニをするべきかってその方向性が見えてきました・・・地道にがんばろうって思う次第であります。

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