渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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ふと気になった「レコードを買う人って、どれくらいいるんだろう?」

渋谷で12インチシングル専門の中古レコード店を始めて、今年で25年になります。
創業は2000年だから、もう四半世紀もこの仕事をしてるワケですね。
当時はまだ「レコード屋をやる」ナンて言うと、友人たちには「今からレコード屋なんてやって大丈夫なの?」って心配されたもんだけど、気がつけば今、街のアチコチでレコードが再び並び始めているのはなかなか考え深いモノがあります。

Tower Records、HMV、Disk Unionといった大手だけじゃなくってインテリアショップやアパレル、カフェなんかでもアナログレコードが置かれてたりするのを目にすると感慨深くなります。
ココ数年の「レコード人気再燃」は、メディアでもずいぶん話題になってるし、実際オイラの店にもビギナーのお客さんが確実に増えているのをカンジています。

だけどね──。
そんな“レコードの再ブーム”の話題を横目に、ふと考えたんですよ。

「日本でレコードを買ってる人って、いったい何人くらいいるんだろう?」

スタッフとのミーティングの時にそんな話題になったんですよね。

ん〜数字で見えるようで見えないこの問い…イヤ、絶対にわからないでしょ。
しかし、コレってその業界でビジネスをしているのなら結構、大切なコトなんじゃないかなぁ〜って思ったんですよね。

で、ナニか参考になりそうなモノがないかなって理科の実験みたいに推論を立ててみました。


データの限界──新譜は分かる。でも中古は誰も把握していない

日本レコード協会(RIAJ)の統計を見れば、毎年どれだけの新譜のレコードが生産・出荷されたかはキチンと数字が出ている。
オリコンや総務省のデータを見ても、CDやダウンロードの動向は把握できる。

でも──中古レコードは完全に「闇」なんですよ。
ドコにも1年で中古レコードがどれくらい販売されたのなんて統計は存在しないのです。
Disk Unionやレコファン、当店のような個人店、さらにはメルカリやヤフオク、Discogsの個人間取引まで含めたら、もはや誰にも全貌は掴めないんですよ。

長年中古レコード店を営んでいる立場から感覚的に言えば、中古レコードの流通量は新譜の何倍もある。
それはもう間違いないと思うんですよ。
実際、渋谷のレコード店を巡ってみれば一目瞭然です。
新品コーナーよりも中古棚の方がずっと広いし、動きも活発です。

でも「どれくらい?」と訊かれたら誰も答えられない。
そんな状況なのでオイラは思ったんですよね…せっかくだから「フェルミ推定」という考え方を使って、自分なりに推論してみようって。


フェルミ推定とは──わからないものを、論理的に“だいたい”出す方法

フェルミ推定」っていうのは、
物理学者エンリコ・フェルミが得意とした「データがなくても、おおよその答えを論理的に導く方法」です。

たとえば有名な例がある。

「シカゴにピアノの調律師は何人いるか?」

そんなの誰も知らない。でもフェルミはこう考えた。
シカゴの人口、ピアノの普及率、調律の頻度、調律師1人あたりの仕事量──
それを積み上げて、最終的に「だいたい100人くらい」と推定した。
そして実際に調べてみるとフェルミが推定した数字とほとんどズレてなかったらしい。

つまりフェルミ推定ってのは、
「根拠を積み重ねて“現実的な仮説”を立てる思考ゲーム」みたいなカンジです。



フェルミ推定で「日本のレコード購入者数」を計算してみた

では本題。
オイラもこのフェルミ推定を使って、「日本でどれくらいの人がレコードを買ってるのか?」をザックリ出してみた。
仮定条件はこんなカンジです。

  1. 日本の人口=約1億2千万人

  2. 日常的に音楽を楽しむ人=そのうち7割(約8,400万人)

  3. 音楽を“フィジカルメディア(CDやレコード)で買う”人=そのうち5%(約420万人)

  4. フィジカル購入者のうち、CD:レコード=10:1

  5. その中で“日常的に(月1〜2回)レコードを買う人”=全体の2割

これを順番に掛け算していくと──

  • 8,400万人 × 0.05 = 420万人(フィジカル購入者)

  • 420万人 × 0.1 = 42万人(レコード購入者)

  • 42万人 × 0.2 = 約8万人(アクティブなレコード購入者)


ザックリした結果──日本のアクティブなレコード購入者は約8万人

つまり、日本で“月に1〜2回レコードを買う人”は約8万人前後。
これは日本の人口のわずか0.07%ほど。
「たったそれだけ?」と思う人もいるかもしれないケド、オイラの25年間の肌感覚では、「あ〜、確かにそんなもんかもな」と感じるんですよね。

実際に店頭で毎週顔を出すような「常連のアナログ好き」ってホント限られてるんですよ。
もちろん一見さんも来るけど、継続的に買う人となるとガクッと減るんですよね。
全国のレコードショップを足しても、この数字はかなりリアルに思えるんですケドね〜どうでしょう。


さらに現実チェック──販売枚数との整合性

ちなみに日本レコード協会の発表では、
アナログレコードの新譜出荷枚数は年間でだいたい200〜300万枚前後。
そこに中古市場の販売枚数(ざっくり1,000万枚程度)を足すと、国内流通総数は約1,200万枚。

これを先ほどの「レコード購入者 42万人」が買っているとすれば、1人あたり年間で約30枚──つまり月2〜3枚ペース
ん〜これも現場感覚とホボ一致する…いや、むしろ多いくらいかもしれませんね。


LPと12インチ──同じ「レコード」でもまるで別世界

さて、ココからがオイラの専門分野。
アナログレコードと一口に言っても、LP(アルバム)12インチシングルでは、お客さんの性質がまるで違うんですよね。

渋谷の店頭に立ってレコード店を営んでいるともうコレ、あからさまにアリアリと解るんですよね。

オイラの店は12インチシングル専門だけど、他の中古レコード店を回ると、その在庫比率はだいたいですがLP:12インチ=100:1くらい。

カンタンにいうとレコード店のエサ箱1枠に1枚くらい12インチシングルが混ざっているっていうカンジです。

つまり市場全体のメインは、圧倒的にLPなワケです。

LPを中心に買う人の中に、「たまに12インチも買う」という人は確かにいますよ。
でもそれは全体のごく一部だと思うんですよ。
お客さんの層は少し重なってるけど、12インチをメインで探す人は本当に少ないって思うんですよね。


12インチシングルの購入者をさらにフェルミ推定してみる

先ほどの「アクティブなレコード購入者=8万人」のうち、LPを中心に買う人がホトンドだとして、12インチも買う人の割合を在庫比率や購買傾向から考えると──

仮に販売人数比を「LP:12インチ=20:1」と緩めに仮定してみる。
すると:

8万人 ÷ 20 = 約4,000人

つまり、日本で定期的に12インチシングルを買う人は約4,000人前後。
人口比でいえば 0.003%
ん〜少ないっ!コレ、まさに「選ばれし少数派」ってカンジですよね。


4,000人の世界──“小さくても、確実に存在する熱量”

12インチシングルをメインに日常的に購入する人の人数が4,000人…この数字を見て、驚く人もいるかもしれませんね。
でもオイラは、リアルな感覚として「タブン、そんなもんだろうなぁ」って思っていたりします。

DJ、コレクター、リスナー ──
12インチシングルを買う理由は人ソレゾレだけど、共通してるのは“音にコダワリがある”コトだと思うんですよね。
レコード盤に針を落とした瞬間にカンジる、太くて、立体的で、温かい音。
それを実感として体感しているから、彼らは今でも12インチを探し続けてるんじゃないかなぁ〜って。

数字で見ればわずか4,000人。
でもその4,000人が、日本のクラブカルチャーやアンダーグラウンドなアナログレコード文化をずっと支えてきたと思うと、ちょっと感慨深いモノがあったりします。


じゃあ、12インチシングルだけで商売できるのか?

正直に言うと──かなり厳しいんじゃないかなって思うんですよね。
12インチシングルだけを扱うレコード店は、全国でも本当に少ないんですよね。
その理由は単純で、市場が小さすぎるからだと思うんですよね。
大手のレコード店にとってはビジネスとしての旨味がホトンドないんじゃないでしょうか。

だけどオイラは、25年間このジャンル一本でレコード店を続けてこられた。
それは、他のレコード店がやらないからこそ12インチシングル専門店のNext Recordsの存在感が際立ってるというのもあるのかもしれません。
ちょっとカッコいい例えをすると、まるで砂漠にポツンと立つオアシスみたいなカンジ。

ん〜でもホント、12インチシングルをメインで買いたいって思っている人からするとホント、12インチシングルって見つけづらいし、なかなか売ってないんですよね〜。

そういった個人的な体験から12インチシングル専門っていうのを選択したワケです。

まぁ〜お店をはじめた2000年当時は、DJ人気の最中で12インチシングルはメインストリームだったのですが…。

やっぱりレコード店を営んでいるのでそりゃあ「もっと売りたい」「お客さんを増やしたい」という気持ちは常にありますよ。
でも「売れるレコードなら何でも扱う」っていう発想にはやっぱりなれないんですよね。
個人的にも本当に好きで、惚れ込んでいる12インチシングルを、丁寧に、心を込めて販売していきたいって思っているんですよね。



オイラの結論──数字で見ても、やっぱりアナログは“人の熱”で動いている

フェルミ推定の結果をまとめるとこうこんなカンジ👇

区分推定人数割合
年に1枚でもレコードを買う人      約42万人  約0.35%
月1〜2回レコードを買うアクティブ層 約8万人 約0.07%
定期的に12インチシングルを買う人 約4,000人  約0.003%

数字だけ見れば、レコードを買う人は本当に少数派ですね。

実際、お店に訪れていただいたお客さんに「まわりの友達でレコードを聴いてる人います?」って訊くと「ダレもいません…」っていう返事がホトンドですからね。

だけど、だからこそ面白いんじゃないかなって思います。
これだけデジタルが主流になった時代でも
「わざわざレコードを買う」という行為に意味を感じてる人が、確かに存在するワケです。

そのひとりひとりの「熱量」が、アナログ文化をココまで生き残らせてるんじゃないかなって。

そしてオイラも、その文化のド真ん中に、これからも居続けたいって思うんですよね。


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0.003%の世界で、12インチシングルを聴き続ける

日本中でたった数千人しかいない12インチシングルの愛好家たち。
でも、数字の小ささよりも、その中にある「熱意」の大きさをレコード店主としては信じているんですよね。

だから、これからも渋谷のシスコ坂の途中で、ひとりでも多くの人に「やっぱり12インチシングルってサイコーですよね〜っ!」って思ってもらえるように、丁寧に、1枚ずつ、針を落とす瞬間のワクワクを届けていきたいな〜って思う次第であります。

まぁ〜あるイミ、ソレがNext Recordsの使命なんだと思うんですよね。



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■ お取り置きは「ただのサービス」じゃない

渋谷の街で12インチシングル専門の中古レコード店を営んでいると、毎日のようにイロイロなお客さんにご来店していただけます。
常連さんもいれば、初めて来店された人、そして海外からわざわざ足を運んでくれる人もいます。

そんな中で、よくあるやり取りのひとつが「お取り置きできますか?」というご依頼です。
中古レコード店ではもうおなじみのコトバなんだけど、この「お取り置き」って、実はメチャ人間らしい心理が詰まってるなぁと思うんですよね。

ホント、その場でお金を払って買えばスグに自分のモノになるのに、ナゼか「取り置いてほしい」と頼む。
そして、悲しいかな時々はそのままご購入いただけずにキャンセルになってしまう。

今日はそんな「お取り置き」をめぐる、お客さんとお店、それぞれのココロの動きを少し考えてみたいと思います。


■ ナゼ人は「お取り置き」をしたくなるのか?

レコードに限らず、人は「欲しいモノ」や「手に入れたいモノ」を見つけた時に、ココロの中でまず「これ、自分のものにしたい!」という所有欲が生まれますよね。
コレを「心理的所有」って呼ぶんだケド、要は「まだ買ってないけど、ココロの中ではもう自分のモノ」っていう状態です。

このとき、人は少し不安になる。
「今買わないと、誰かに取られるかもしれない」
でも同時に、
「本当にコレ、買っていいのかな」「今じゃなくてもいいかもしれない」という迷いも出てくる。

ん〜こういう気持ちってレコード店を訪れて気になるタイトルを見つけた時ってよく起きますよね。

で、買う or 買わない 以外の第三の選択として出てくるのが「お取り置き」という案です。

つまり、お取り置きというのは、
その「迷い」と「欲しい」の狭間で揺れるココロを落ち着かせる行為になっているのかもしれませんね。

一度「取り置いてもらった」と思うと、安心して一晩考えられるし、ココロの中では「とりあえず自分のもの」になった気がする…みたいな気持ちに落ち着くようです。

お取り置きは、「今すぐ決められないけど、手放したくもない」というナンダカ人間らしい揺れの象徴なんですよね。


■ お客さんの中で起きている3つの心理

オイラがこれまで見てきた中で、
お取り置きを頼むお客さんには大きく3つの心理が働いている気がします。

  1.  理性の迷い:「他にも欲しいレコードがある」「給料日前だからちょっと考えたい」

  2.  リスク回避:「その場の勢いで買って後悔したくない」「もう少し盤質がイイのがあるかも」

  3.  感情の整理:「欲しいケド、買う理由を自分の中で納得したい」

お取り置きを頼むというのは、その迷いを「店」という安心できる場所に一旦預けているような感覚になるみたいですね。
「考える時間をもらう代わりに、信頼でつながる」的なカンジでしょうかね。
そこにお取り置きの人間的な温かさがあると思うんです。


■ お店としてのお取り置きの考え方

オイラの店では、できる限り柔軟にお取り置きに対応しています。
中古レコードって基本的に1点モノです。
だからこそ、「売れてしまったらもう出会えないかもしれない」という気持ちは痛いホドわかります。

個人的にもこういった経験は、コレまでに何千回も味わってきましたからね。

で、お取り置きの依頼を受けた時点で、オイラは「この人はマジでレコードが好きなんだなぁ」って思うんでしよね。
結果としてたとえキャンセルになっても、その人が「音楽・レコードに向き合う時間」を持ったということが、もう嬉しいんですよね〜ん…ちょっとカッコつけた言い方ですケドね。

ただ現実的には、
「お取り置きされたまま音沙汰なし…」というケースもゼロではない。
「楽しみにしてたんだけど、来なかったなぁ」と思うコトもある。

日本のお客さんの「お取り置き」に関しては、かなりの確率で「取り置きしてもらったレコード買いますっ!」って言っていただけるですけどね。

しかし、海外からのお客さんの場合はちょっと事情が違います。


■ 海外のお客さんとの「お取り置き」―文化のズレと人の心理

これは実際にあったハナシ。

閉店1時間前、イギリスから来たという自称DJのお客さんが初めてご来店していただけました。
HOUSEコーナーで夢中になってレコードを掘り、スマホで試聴しながら、カップリングのRemixも聴きたいとのコトなので店のオーディオでも10枚ホド試聴していただきました。
結局30枚近く選び、そのうち20枚ホドを「購入したい」というコトになりました。

試聴もたくさんしたし閉店時間を1時間ホド越えて接客しました。

しかしまだまだチェックしたいとのコト。

「明日、またお店に訪れるから買うからこのレコードを取り置いて」と言われた。

その時点で数万円の金額だしさらに積み増しもある予感…もちろんオイラも超嬉しかった。
「おお、これは相当本気だな」と思って、お店のHPがプリントされたショップカードを手渡ししてホテルに帰ってチェックしてみてくださいってお伝えして、快くお取り置き依頼を受けてお見送りしました。
で、翌日の再来店を楽しみにしていたんだけど──
結局、そのDJさんは現れなかった。
3日待っても来ず、レコードは売り場に戻すコトになりました。

実はこういうケース、海外からのお客さんでは珍しくないんですよね。
「明日買う」と言っても、旅行スケジュールの変更や荷物の都合で来られなくなったり、他の店で似た盤を見つけて満足してしまうコトもある。

でもそれ以上に大きいのは、文化的な“取り置き”の感覚の違いナンじゃないかなって思うんですよね。
日本では「取り置く=買う前提の約束」みたいなカンジなんだけど、
欧米では「とりあえず保留しといて」の延長線上みたいなイメージみたいです。

つまり、彼らにとっては「買う約束」ではなく、「検討中の印」くらいの感覚のような気がするんですよね。


■ 「取り置き放置」に潜む人の心──逃避と自己防衛

中には日本人のお客さんでも、「そのままキャンセル」というケースも稀にですがあります。
これも悪意ではなく、ホトンドが心理的防衛反応だと思います。

人は「期待を裏切った」とカンジると、罪悪感を持つ。
でも、その罪悪感が強いほど「お店に行きづらくなる」。

「買わなかったことを申し訳なく思う」
「なんとなく気まずいから連絡しづらい」

そうやって無言のまま関係を切ってしまう…ん〜このパターン、結構あるんですよね〜。
でもオイラからしたら、そんなに深刻に考えなくていいんですよ。

レコードって縁のモノですからね。
その時に買えなくても、また別のタイミングで「あの1枚」と出会えばいいんじゃないかなって思うんです。
だから、キャンセルしたって全然構わないし、むしろまたお店に来てくれてくれる方がウレシイんですよね。


■ お取り置きを「信頼構築の機会」として活かす

オイラは、お取り置きっていうのは「売れる・売れない」以上に、「お客さんとの関係を深めるキッカケ」だと思っているんですよね。

そのレコードを「買いたいっ!」って思ってる時点で、その人の音楽の温度は上がってるワケです。
その熱を信頼に変えるチャンスが、「お取り置き」なんじゃないかなぁ〜って思うんですよね。

例えば、
「この盤、次はなかなか出ないですよ」
「B面のRemixも結構カッコイイんですよ」
なんて、そんな会話を通して、お客さんとの距離が少し縮まるってその一言一言が、「ただの販売」じゃなくて「音楽の共有」につながると思うんですよね。

お客さん的にも「取り置きしてもらった」って気持ちが「自分の事情を汲んでもらった」みたいなカンジになるしお店的にも「お取り置きするコトでちゃんとお店に訪れてくれる」っていうお互いの信頼関係につながってゆく部分ってありますからね。


■ お取り置きを購入につなげる「心理トリガー」

コレまでの数十年の経験上、お取り置きから実際の購入につながるかどうかって、お店側の「ひとこと」で変わるコトが多い部分も結構あるんですよね。

たとえば…

  • 限定性トリガー:「このタイトル、前の入荷した時もすぐ売れちゃったんですよね〜」

  • 共感トリガー:「この盤を選ぶ人ってホント、センス良いですよ」

  • 所有後イメージトリガー:「夜中にこの曲聴いたら絶対にハマりますよっ!」

  • 安心トリガー:「もしやめても全然OKなんで、よく考えてくださいね」

こうした言葉は、押し売りではなく「安心の後押し」みたいなカンジですかね。
お客さんが「この店は信頼できる」と感じた瞬間、「買おうっ!」って気持ちになるみたいです。

まぁ〜オイラ自身もレコード店をホボ毎日訪れるマニアから自分でレコード店を営むくらいなった経験上、こういった気持ちは実体験としてメチャありますからね。


■ 「お取り置き文化」が教えてくれるコト

中古レコード店で働いていると、「人がモノを欲しくなる」というのは単純な経済行動じゃなくて、
「感情と時間の物語」なんだなぁ〜ってカンジるんですよね。

レコードを取り置く行為には、その人の「音楽との向き合い方」とか「自分との対話」が隠れているんじゃなかな。
だから、お取り置きがキャンセルになったって、それは「気持ちが変わった」だけのコト。
決して音楽への熱が冷めたワケじゃないって思うんですよね。

ってこういう気持ちにオイラ自身が落としドコロをつけているのもタブン、買ってもらえなかったコトに対して気持ちを落ち着かせるためにそう思っているのかもしれませんね(笑)

ん〜「商売を勉強させてもらいますっ!」てカンジですね。


■ 海外のお客さんとの今後のルールづくり

海外のお客さんとのお取り置きに関しては、
今後は少しだけルールを設けようと思ってます。

例えば、
「1日限りのホールド」
「希望があれば少額デポジットで1週間キープ」
そんなカタチのルールをはじめから決めておくことで、お互いに安心してやり取りできるんじゃないかな。

でもナニより大切なのは、そのお客さんがまた日本に来た時に再び「TokyoのNext Records」を思い出して訪れてもらえるコト。

だから、たとえ一度のキャンセルでも、関係を切らずに「また会える距離感」を残しておくのが理想かなぁって思うようにしています。

しかしっ!正直な気持ちは「買ってほしかったーーーっ!」って言うのは包み隠さずありました(笑)


EXPERIENCE UNLIMITED / SECOND TIME AROUND
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■ お取り置きは「信頼の入口」

「お取り置き」って、一見お店側の手間が増えるだけのように見えるけど、実はコレ「信頼を築く最初の入口」なんじゃないかなって思うんですよね。

キャンセルも含めて、ソコにあるのは人間らしい「迷い」「期待」「申し訳なさ」「嬉しさ」です。
それらを全部ひっくるめて、レコードというメディアの温かさと同じ「アナログな人間関係」だと思うんですよね〜あ〜コレ、結構イイ落ちが言えたような気がします(笑)


なので、当店はこれからもお取り置きを続けます。
1人ひとりの音楽のタイミングを尊重しながら、「またこの店で掘りたいっ!」って思ってもらえるようなレコード店でありたいのであります。


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渋谷の喧騒の中で、再び“針を落とす”人たち

渋谷の街を歩いていると、ヘッドホンから漏れるビートや、カフェのスピーカーから流れる音楽に囲まれる日常にいます。まぁ〜もうズッと意識はしてないけど必ずドコかでナニかしらの音楽が流れている状態ですね。
そして今やスマホひとつで、世界中の音楽を好きなだけ聴ける時代です。ホント便利になりましたね。

そんな中で、ご来店いただいたお客さんから、こんな声をよく聞くようになりました。

「今度、レコードでDJするんですよ」
「やっぱりアナログで回すと気持ちが違うんですよね」

そう言ったコトバを聞くたびに、個人的にココロの奥が少し熱くなっちゃいます。

2000年にこの店を始めた頃、DJプレイといえばレコード一択でした。
しかし2005年を過ぎた辺りから、急速にPCやCDJがクラブの現場を席巻していった。
USBメモリひとつで何千曲も持ち歩けるようになったワケです。
曲を探す手間も、テンポ合わせの苦労も、全部デジタルがやってくれる…当時、オイラも「時代は変わったなぁ」って思いました。

だけど、あれから約20年。
いま再び、アナログでDJプレイをしたい若い世代が増えているような雰囲気をカンジてきました。
この流れには、単なるノスタルジーでは語れない理由があるんじゃないかなぁって思うんですよね。


デジタルが進化しすぎたからこそ、アナログが息を吹き返した

音楽のデジタル化は、間違いなく革命だったと思います。
SpotifyやApple Musicのおかげで、誰でも、いつでも、どこでも好きな音楽を聴けワケです。
オイラも移動中や深夜の作業中にいつもダラダラと流してしまう。

でも同時に、こうも感じる。

「音楽が“空気”みたいになった」

ストリーミングはメチャ便利だけど、「聴く」より「流れている」コトが多くなったなぁって思うんですよね。
まるでBGMのように、音楽がその場その場での背景に溶けていくみたいな感覚ですね。
便利さの代わりに、音楽への「集中」と「愛着」がナンか少しずつ薄れていったような気がしちゃうんですよね。

で、その反動で、

「1枚のレコードを選び、針を落とす」
という「手間のある聴き方」に、価値をカンジる人が増えてきた。

デジタルが極限まで効率化された今、アナログは「非効率という贅沢」になったのかぁ〜ナンてと思うんですよ。


アナログでDJするという行為は「音と身体をつなぐ儀式」

クラブでDJをやる人なら、わかると思うんだケド。PCやCDJではその曲の「波形」を見ながらテンポを合わせる。
でもレコードはそうはいかないですよね。
耳と指先の感覚でテンポを探る。
針の位置、摩擦の感覚、そしてスピーカーから出る空気の振動――
全身で音と向き合う瞬間がある。

これは単なる技術の違いじゃないような気がします。

「音楽と自分の身体を直結させる行為」なのかも。

って思うんですよね〜しかも、レコードでプレイすると選曲にも「制約」がある。
PCのように何万曲も持ち込めないしね。
持ち運べる枚数ってせいぜい100〜200枚です。
だからこそ、1枚1枚に「自分の意志」が宿るみたいなトコロってあるような気がするんですよ。

「この箱の中で、どうやってフロアの物語を作るか」

それこそがDJ本来の醍醐味であり、アナログでしか味わえない緊張感と高揚感なんじゃないかなって。


デジタルとアナログは「対立構造」じゃない

一見すると、
「デジタル=効率」「アナログ=非効率」みたいな対比構造に思えるケド、個人的には全然そうは思っていないんですよ。

むしろこの20年でカンジたのは、デジタルの進化がアナログの価値を引き上げたんじゃないかなぁ〜っていうコトなんですよね。

ストリーミングが当たり前になり、「無限に聴ける」というコトが日常になるホド、「有限の体験」――つまり、
「このレコードを探してそして手に入れて、針を落とす」という行為が特別になったみたいなトコロってあるんじゃないかなぁ。

別の例えだと、スマホで撮る写真の時代に、あえて「フィルムで撮る1枚」が尊いような印象に近いかも。

そんな風に考えたらアナログは、デジタル文明の中で「人間らしさを思い出させる装置」なのかもって思うんですよね。


オイラが考える5年後・10年後・20年後のレコード

では、この先レコードはどうなっていくのか?
オイラなりに思い描く未来を少し想像してみようと思います。


▶ 5年後(2030年):「体験としての音楽」へ

レコードは、ただの「音を聴くメディア」ではなく、「体験を買う」ものとして定着しているんじゃないかなぁ〜って思うんですよ。

Z世代やα世代の若者たちは、デジタル疲れやAI推薦への倦怠感から、
「自分で選ぶ」「自分で針を落とす」という行為に惹かれていく…今でもこういったコトに多少なりとも価値が見出されているトコロがありますよね。

おそらくですが「アナログで音楽を聴く=自己表現の一部」になってゆくんじゃないかなぁって思うんですよ。
おしゃれでも、ステータスでもなく、「人間らしい感覚を取り戻すツール」としてのアナログってイメージに近いかな…。


▶ 10年後(2035年):「物語としての音楽」へ

AIが作曲を量産し、誰もが自動でRemixを生成できる時代がよりフツーになってゆくんじゃないかなって思います。
そんな中で価値を持つのは、「ナゼこの音楽が生まれたのか」という「物語」なような気がします。

レコードはその物語を丸ごと残すメディアみたいな存在になるかもって…。
ジャケット、ライナー、プレス国、当時の空気感。
音だけじゃなく、「時代ごと刻まれた文化の断片」がそこに存在しているみたいなね。

ん〜コレは今でもそういった部分って結構ありますよね。

アナログは「音の記録」から「文化の記録」へ進化するんじゃないかなぁ。


▶ 20年後(2045年):「人間の証明」としてのアナログ

音楽が完全に非物質化し、AR空間や脳波制御で聴く未来になっているかもしれませんね。

具体的には今いてる場所に個人の好みにマッチして最適化された音楽が自動的に再生されるみたいなイメージですね。もしかしたら「あの曲が聴きたいなぁ〜」って思っただけで曲が再生される様になっているかもしれません。

そんな時代でも、レコードは「人間の手で作られた音楽の証拠」として残ってゆくような気がします。

AIが完璧に整えた音に囲まれた世界で、人々は「ノイズ」や「歪み」に温かみをカンジる。

針が落ちる瞬間の「プチッ」という音が、
きっと未来では「人間らしさの象徴」になるかも。

レコードは、AI時代の「最後の手仕事文化」になると思う。

ん〜サスガに20年後ってなるともう全くどうなってゆくのかってマジで想像出来ないですが(笑)


「音楽を聴く」という行為が、再び「人間的な体験」へ戻る

これからの時代、音楽はAIによってさらに便利になり、人々の生活に溶け込み、もっと空気のように存在していくだろうなぁ〜って個人的には思うんですよね。

でも、その一方で、「自分の手で選び、針を落とし、音を出す」という行為が人間にとっての「原点回帰」みたいな行為につながってゆくのかもしれません、まぁ〜そんな大層なカンジではなく無意識下でそうしちゃうようなカンジですね。

ナンていうか「デジタルの中でアナログが生きる――」みたいな的なね。
それは、

「音楽が人間の営みであるコト」を思い出させるための存在。

だから、レコードは永遠に残り続けてゆくような気がするんですよね〜まぁかなりポジショントークでもあり希望的観測な部分もありますケドね。
もしかしたらですが、むしろ、これからの時代ホド必要とされるメディアなんじゃやないかなぁ〜ってと思うんですよね。


MAN MACHINE feat. ZEN / DENKIMI-SHAKUHACHI
MAN MACHINE feat. ZEN / DENKIMI-SHAKUHACHIの試聴
next recordsのサイトでMAN MACHINEのレコードを探してみる

渋谷の片隅で、針を落とし続ける理由

オイラがこの店「Next Records」をやっていて一番ウレシイのは、お客さんがレコードを手に取って、
「これ、メチャ探してたんですよっ!」って笑顔で言ってくれる瞬間なんですよね〜。

その1枚に出会うまでの時間、聴くまでの手間、すべてが音楽体験の一部のようなトコロってあると思うんですよ。

レコードは、

「便利さ」と引き換えに失った「時間の豊かさ」を取り戻すメディア。

ん〜ちょっとカッコつけた言い方ですが(笑)


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東京・渋谷の12インチシングル専門中古レコード店、Next Recordsです。
毎日Instagramにオススメの12インチシングルを紹介しているんだケド、その情報をまとめる時によく使うのがウィキペディアです。

アーティストや曲のリリース年、チャート順位、制作スタッフなんかを確認するのにメチャ便利なんですよね。

そんなふうに毎日リサーチをしているうちに、ある共通点に気づいたんですよね。
それは──「世界的なヒットを記録したのに、その後のヒットが出せなかったアーティスト」がスゴく多いというコト。

いわゆる「一発屋」と呼ばれる存在です。

ウチの店は12インチシングル専門なので、まさにそういった「ヒットした1曲」を日常的に扱っています。毎日のように「一発屋」と呼ばれるアーティストたちのレコードを手に取り、聴いて、紹介していると、次第に思うんですよ。

一発屋って、本当に“一発”だったのか?
そして、その“たった一発”で人の心を動かしたことは、むしろスゴいことなんじゃないか?って

今日は、そんな「一発屋」というコトバの裏側──ヒットの構造、アーティストの心理、時代との関係──について、オイラなりにイロイロ考えてみたハナシをしてみます。


一発屋って、そもそもなんだ?

一般的に「一発屋(英語だとOne Hit Wonder)」とは、
1曲だけが大ヒットして、その後目立ったヒットを出せなかったアーティストを指すコトバです。

たとえば、こんな曲たちです。まぁ〜「その曲は違うだろっ!」っていうツッコミの意見もあるとは思いますがあくまでも参考ですのでご理解ください(^_^;)


A Flock of Seagulls / I Ran


Nena / 99 Luftballons


Toni Basil / Mickey


Soft Cell / Tainted Love

どれも80年代を代表する名曲です。
けれど、多くの人は「その後の曲を知らない」。だから「一発屋」と呼ばれてしまうんでしょうね。

でも、コレって本当に「一発だけ」なんでしょうか?
実際にレコードを聴いていると、彼らの作品にはちゃんと音楽的な流れや試みがあるし、ヒットした曲だって偶然ではなく、時代の空気とアーティストの感性がぴったりシンクロした「必然の奇跡」なんじゃないかなぁ〜って思ったワケです。


なぜ人は“一発屋ソング”にココロを掴まれるのか

コレ、心理学的にも結構オモシロいんですよ。
人が「一発屋ソング」に惹かれるのは、単にメロディがキャッチーだからじゃないようです。
その曲が「自分の人生の特定の瞬間」と結びついているという部分が結構あるからなんです。

たとえば、この曲


Dexys Midnight Runners / Come On Eileen を聴くと、オイラはナゼか高校時代の友達や夏の記憶が蘇るんですよね。
Nena / 99 Luftballons を聴くと、80年代のファッションやテレビ番組が思い浮かぶ。

ウチのスタッフは99 Luftballonsを聴くとヴォーカリストのワキ毛がボーボーだったのをいつも思い出すっていってましたね〜。

これは「自伝的記憶」と呼ばれる現象で、音楽が時間と感情の「しおり」の役割を果たしているからと言われています。
つまり一発屋の曲って、その時代の空気ごと記憶に閉じ込めているんですよね。

そしてもうひとつ──「単純接触効果」という心理も関係しています。
ヒット曲って当時、何度も何度もテレビやラジオで流れていたじゃないですか?
人間って不思議なもので、「何度も聴いたもの」は自然と好きになっちゃうみたいです。ん〜確かにありますよね〜ソレって。
だから、あの頃飽きるほど聴いた一発屋ソングを、今になって懐かしく感じるのは、脳の構造として当然なんです。


でも、なぜ“一発屋”にはちょっと皮肉な響きがあるのか?

コレは、オイラはずっと思っているコトなんですよね。
「一発屋」って、なんでちょっとバカにしたように聞こえるんだろう?って。
テレビでも「懐かしの一発屋!」なんて紹介されるケド、あるイミその「たった一発」で時代を動かした人たちとも言えますよね。

・「続ける人が本物」という思い込み

社会には、「長く続ける=本物」という価値観がある。
だから、1曲で終わった人は「まぐれ」に見られがちっていう部分ってありますよね。
例えば

  • Queen は「Bohemian Rhapsody」だけでなく数々の名曲を持つ → 「伝説的バンド」

  • A Flock of Seagulls は「I Ran」1曲で記憶される → 「一発屋」扱い

でも、これって本質的には「量の神話」です。
実際は、1曲で時代を象徴したアーティストこそスゴいんじゃないかなって。

たった1曲で何百万人の心を掴むコトがどれだけ難しいか…。
レコードを扱っているオイラからすれば、それは奇跡みたいなコトだと思うんですよね。
むしろ一瞬で永遠を作った人たちなんですよね。


・「成功の再現性」への嫉妬と不安

もう一つ大きいのが、人間の心理的防衛反応です。

たった1曲で成功した人を見ると、
「なんであの人だけそんなに当たったの?」という羨望と不安が生まれます。

心理学的にはこれは「認知的不協和(cognitive dissonance)」の一種です。
自分が努力しても届かない成功を、偶然のように成し遂げた人を前にすると、
人は心のバランスを取るためにこう考える:

「あれはたまたまだよ」
「一発屋だし、長くは続かないでしょ」

ん〜コレは、音楽だけでなく様々な分野や業界に蔓延っていますよね。

つまり、他人の成功を“矮小化”してココロの平穏を保っているんじゃないでしょうか。

・メディアが作った“消費される成功”

80〜90年代のテレビ文化も、「一発屋」を面白おかしく扱ってきましたよね。
やっぱり「昔は輝いてた人が今は…」っているストーリーはわかりやすいからね〜。
でも本当は、彼らは時代の空気をいちばん純粋に掴んだ人たちとも言えますよね。
ヒットのあと静かになったのは、音楽の流れが変わっただけで、実は消えたんじゃなくて、「役目を終えた」みたいなトコロもありますよね。

・ 本当はみんな、一発屋が好き

「マカレナ」も「Take On Me」も、今でも流れたらココロやカラダが反応するでしょ?



ちなみにLos Del Rio / Macarenaはホボ4億回の再生でa-ha / Take On Meに至っては22億回も再生されているっ!

人は一発屋を笑いながら、心の中ではちゃんと愛しているんでしょうね。
一発屋の曲は、あの頃の自分を思い出させてくれるタイムマシンみたいな存在なんでしょうね。


個人的にはこう思うんですよね…
一発屋とは「たった1曲で世界と呼吸を合わせたアーティスト」。

決して皮肉じゃなく、リスペクトを込めたネーミングなんじゃないかなって思います。



80〜90年代とSNS時代の「一発屋構造」の違い

ココでオモシロいのは、一発屋の構造そのものが時代によって変化しているというコトです。

🎛 80〜90年代の一発屋

MTV全盛期。音楽は「耳」だけでなく「目」で聴く時代でした。
カラフルな映像、ファッション、ダンス、未来的なシンセサウンド…
つまり「インパクト勝負」の時代だったトコロってあると思うのです。

レコード会社はプロモーションに莫大な予算をかけて、
「3分で印象に残る」曲を量産した。
結果として、一瞬で世界中に届くけど、同じ速さで消費される曲が生まれた。

Toni Basilの「Mickey」なんて、まさにそんなカンジですよね。
チアリーディング風の映像とキャッチーなフレーズで、当時の空気を完璧に切り取った。
でも次の瞬間、時代は次の流行に進んでいたんです。

📱 SNS時代の一発屋

現代の「一発屋」は、TikTokやSpotifyのアルゴリズムから生まれています。
たった15秒のサビだけで世界が反応する。
曲は「聴かれる」ものではなく、「切り取られる」ものになっていると言えそうです。


たとえばGayle / abcdefuとか象徴的ですよね。
冒頭3秒のパンチラインで世界が反応し、
TikTokで数千万回再生され、翌週にはチャート1位。
でも、次の曲で同じインパクトを出すのはホボ不可能。

オイラのようにアナログレコードを扱っている人間から見ると、この「曲の寿命の短さ」は少し寂しい気もします。
だけど、これもまた時代の自然な進化ですよね。
80年代は「MTVが作った一発屋」、
2020年代は「アルゴリズムが作った一発屋」みたいなカンジなんでしょうね。


ヒットの後に訪れる“沈黙”──アーティストの心理的試練

ココから先は、オイラが特に感じる「人間的な部分」のハナシです。

一発ヒットを出した後、アーティストには大きく3つの道があると思います。
それは──
①乗り越えた人、②逃げた人、③解体した人。

🌱 ① 乗り越えた人

ヒットを通過点として、新しい自分を再定義できた人たち。
・成功を「偶然」ではなく「自分の表現の一部」と認める。
・「同じことを繰り返す恐怖」よりも「変化を続ける勇気」を選ぶ。
・自分を“ブランド”ではなく、“人間”として保つバランス感覚。
代表例としては
Madonna – 「Like a Virgin」の大ヒット後、同じ路線を避け、80年代後半には「自分を再発明」するようにサウンドとイメージを更新。
→ 常に“時代の女性像”を先取りする存在に。

Daft Punk – 「Around the World」の成功を経て、商業的ダンスからアート寄りの方向へシフトした。
→ 一発屋で終わらず、成功の方程式を壊すコトで成功を持続させた

要するにヒットを「燃料」にして進化を続けたタイプですね。

🔥 ② 逃げた人

ヒットの重圧に押されて、表舞台から離れた人たち。

Gotye / Somebody That I Used To Know
Tik Tokでミーム化したコトで爆発的なヒットを記録したGotyeのように、「次もヒットを作らなきゃ」というプレッシャーを拒み、「音を探す旅」に戻った人もいる。

これはむしろ誠実な選択だとオイラは思う。

🌀 ③ 解体した人

Vanilla IceやMilli Vanilliのように、
成功に飲まれて自分を見失ってしまった人たち。

Vanilla Ice / Ice Ice Baby
一夜にしてスターになるが、“偽物”扱いを受けて心を壊し、薬物・暴力問題へ。
その後、再起を試みるも“過去の影”に囚われ続けた。

Milli Vanilli / Girl You Know It's True
リップシンク発覚後に全てを失い、メンバーのひとりRob Pilatusは薬物依存で死亡。
→ 成功が「虚構」に変わった悲劇的なケース。

これはヒットの構造がアーティストを消費してしまった結果でしょう。

ヒット曲は祝福であると同時に、アーティストにとっては「自分と向き合う試練」でもあるように思えます。
ナンダカ彼らの失敗は、音楽業界の過剰な成功至上主義を映し出しているようにカンジますね。


一発屋は“時代の鏡”である

オイラがレコードを扱っていて思うのは、
一発屋の曲にはその時代の空気がギュっと詰まっているというコト。

  • 80年代:未来への憧れとテクノロジーへの好奇心

  • 90年代:グローバル化とみんなで踊る一体感

  • 2000年代:デジタル化で音楽が“データ”になる感覚

  • 2020年代:SNSで感情を共有する時代

つまり、一発屋は「時代の一瞬を封じ込めた音」なんじゃないかなぁ〜って思うワケです。
それがレコードという「モノ」の形で残っているからこそ、針を落とすたびに当時の空気が立ち上がるみたいなね…。


一発屋という言葉を、もう一度見直してみよう

オイラは、この記事を書いていて確信したんですよね。
「一発屋」という言葉は、ちょっとネガティブすぎるんじゃないかなって。
本当は、“1曲で世界を動かした人”という意味で使うべきなんじゃないかと。

たった1曲で、世界中の人が踊り、感動し、一緒に歌った…その奇跡を「まぐれ」なんて呼ぶのはちょっともったいないような気がします。
むしろ、それこそが音楽の力なんじゃないかなって。

そして、そんな曲が12インチシングルとして存在して、
いまも針を落とせば同じ感情が蘇る──
それが、レコード文化のいちばんの魅力なんじゃないかと思うワケです。


一発で永遠を残した人たちへ

オイラは渋谷の店で、毎日のようにそんな「時代を象徴する一曲」を手に取っているワケですが、Toni BasilのMickeyも、Nenaの99 Luftballonsも、Soft CellのTainted Loveもどれも一発屋なんて呼ばれてるけど、その一発がなかったら、オイラたちのあの時も思い出も、きっと少し色あせてたんじゃないかなって。

レコードの魅力って、まさにそこにあると思うんですよ。
音が鳴った瞬間に、あの時代が一瞬で空気ごと蘇るみたいな感覚ですね。
一発屋のレコードを聴くということは、時代の断片をもう一度手に取るコトなんじゃなかなぁ〜っておもうのでありました。


🎧 一発屋とは、たった一曲で世界と完璧にシンクロしたアーティスト。
その一瞬があったから、いまもオイラたちはレコードを聴いている。
だからオイラは、一発屋を心の底からリスペクトしたいと思うんです。

渋谷・宇田川町の坂の途中で、今日も一発屋たちの奇跡が静かに回っています。ん〜ポエミー…(笑)

Next Records 渋谷

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stop_icanfeelit_uk
こんにちは、渋谷・宇田川町の12インチシングル専門中古レコード店Next Recordsです。
毎日お店では新しく入荷したレコードをクリーニングして、コンディションのチェックして、コメントを添えて店頭に並べてるんですが、そのコメントの中でオイラがやたらと使ってる言葉があります。
それが「グルーヴ(Groove)」です。

「グルーヴィなベースライン!」とか「最高のグルーヴをカンジさせてくれる!」とか……気づけばホトンドのコメントに登場している最頻出ワードとなっています(笑)
でも、ある日ちょっとした出来事があって、その「グルーヴ」というコトバについて、改めて考えるコトになったんです。


「グルーヴって何ですか?」と聞かれてハッとした

ある日、20代くらいの若い男性のお客さんが来店してくれました。
「こちらのお店は、全部のレコードにコメントが書かれていてすごく参考にしてます」とウレシイお言葉をもらったんですが、続けてこんな質問をされました。

「そのコメントによく“グルーヴ”って書かれてるんですけど、グルーヴって何ですか?」

たしかに、オイラのコメントやInstagramの投稿でも、高確率で「グルーヴ」という単語を使っています。
でも、そのお客さんの質問を訊かれてハッとしました。
——「あれ、自分でもちゃんと説明できるホド『グルーヴ』って理解してるかな?」って。

フダンは「ノリがいい」とか「リズムが気持ちいい」っていう感覚で使ってるケド、
「グルーヴって何?」と問われると、うまくコトバにできない。
その時は「その曲のノリのコトですよ〜」と答えたんですが、正直、自分でもモヤっとしていました。
だから今回は、自分自身の勉強の意味も込めて、「グルーヴとは何か」を掘り下げてみたいと思います。


グルーヴ=「ノリ」だけど、それ以上のもの

一般的には、「グルーヴ」って「ノリ」やとか「リズム感」のコトを指します。
ドラムのビートやベースラインのうねり、演奏全体の流れの中で自然に身体が動くあの感覚のコトですね。
でも、厳密に言うと「リズム」や「テンポ」そのものではなくて、リズムの中で生まれる「流れ」や「呼吸」のコトなんです。

たとえばファンクの帝王 Godfather of Soulコト、James Brown
彼の「Funky Drummer」を聴くと、ドラムとベースがぴったり合ってるのに、どこかゆるやかで、うねっている感じがする。
この「タメ」がまさにグルーヴ。
機械のように正確ではないけど、その“わずかなズレ”が人間らしい心地よさを生んでるんです。


人間は“ズレ”を心地よいと感じる

不思議なコトに、人間の脳は「完璧なリズム」よりも、ほんの少しズレたリズムを心地よいと感じるようにできてるそうです。
また逆に機械のように正確なテンポは安定しているケド、予想通りすぎてちょっと退屈に感じる。
逆に人間が演奏すると、ミリ秒単位で微妙に前後に揺れる——この“ゆらぎ”が「生きたリズム」を作るんでしょうね。

脳は音を聴くと「次はこう来るかな?」と予測していて、予測通りすぎると刺激がなくなるケド、少し外れると「おっ!」と反応して快感を感じる。
これを心理学では「予測とズレのバランスの快感」と呼ぶそうです。
つまり、グルーヴの心地よさ=予測とズレの快感というワケですね。


リズムがなくてもグルーヴは存在する?

「グルーヴ=ビートのある音楽」だと思われがちですが、実はリズムが弱くても、グルーヴを感じる音楽はたくさんあります。

例えば、Bill Evans Trio のようなジャズのピアノトリオ。


テンポは緩やかでも、演奏者たちの間に“呼吸のような流れ”があって、
そこに確かにグルーヴがある。

また、ボサノヴァの「さざ波のようなゆらぎ」や、
Brian Eno のアンビエント音楽の“時間がゆるやかに流れていく感覚”も、
静かなグルーヴの一種といえます。



つまりグルーヴとは「ビートの強さ」ではなく、
“時間を感じる心地よさ”そのものという解釈ができそうです。


機械のリズムにも「グルーヴ」はある

では、TechnoやHouseのような「マシンビート」の音楽はどうでしょう?
「一定のテンポで打ち込まれたビートにグルーヴはない」と思うかもしれませんが、それは違うんですよね。

Jeff MillsCarl Craig のようなテクノ・プロデューサーのトラックを聴くと、
正確無比なリズムが延々と続くのに、なぜか身体が自然に動いてしまう。
これは、人間の脳と身体が「周期的なリズム」に同期していく「エンレインメント」という現象によるもの。



リズムが規則的に繰り返されると、脳波や呼吸、心拍がそのリズムに同調していくんです。
つまり、Technoのグルーヴは「ズレによる快感」ではなく、「同期による恍惚感(トランス)」という快感というコトですね。


文化や環境によって「グルーヴの感じ方」は違う

実は、どんなリズムにグルーヴを感じるかは、文化や育った環境によって異なります。

例えば、アフリカ系音楽では裏拍ポリリズムに快感を感じる傾向が強い。
FunkやReggaeの「溜め」はその系譜ですね。
一方、西洋のクラシックでは、拍が正確で秩序ある構造に美しさを見出す文化とも言えます。
日本や東アジアでは「間(ま)」や「呼吸」を重視するリズム感が発達しています。

だから、どの国の人も「ノる」ことはできるけケド、何にノるかは文化によって違うというコトになります。
それはまるで、言葉のアクセントが違うようなものみたいなカンジでしょうか。
その人の育ったリズムの文法が、そのまま「グルーヴの感じ方」につながっているようですね。


なぜ人はグルーヴを感じると体を動かしたくなるのか

人間は音を聴くとき、耳だけでなく体でも聴いている
脳がリズムを感知すると、運動を司る「運動野」や「小脳」が反応し、
身体が勝手に動く準備を始めるんです。

だからクラブでDJプレイを聴いていると、誰も「踊ろう」と考えていないのに、自然に体が揺れ始める。
ん〜コレは人間に備わった原始的な共鳴反応とも言えるんじゃないでしょうかね。
人間は太古の昔から、リズムを共有するコトで一体感を得てきました。
狩りや儀式、祭り——そこにはいつもリズムがあり、グルーヴがあった。
つまりグルーヴは、人間が「つながる」ための本能的な仕組みに近いのかもしれません。


「グルーヴ」という言葉がわかりにくい理由

「グルーヴって何?」と訊かれても説明しづらいのは、
それが感覚的な現象だからなんでしょうね。

リズムやテンポのように数値化できないし、同じ曲を聴いても「グルーヴしてる」とカンジる人と、そうでない人がいるしね。

また、「グルーヴ」はジャンルによって意味が違うコトバでもあります。
Funkでは「リズムのうねり」、Jazzでは「ウィング感」、Technoでは「反復のトランス」、Rockでは「推進力」みたいなカンジですよね。
つまり、「グルーヴ」という言葉は多義的で、文脈によって姿を変えるコトバなんですね。


「グルーヴ」という言葉の語源

もともと “Groove” は英語で「溝」や「筋道」を意味しています。
実はコレ、レコードの「溝(Record Groove)」のコトでもあり、
また「決まった流れ」や「慣れた型」というイミでも使われていました。

1930〜40年代のジャズ時代に、演奏が調子よくハマっている状態を
In The Groove(調子が出てきた)」と表現したのが始まりといわれています。
そこから「Groovy(グルーヴィ)」=「かっこいい」「ノリのいい」というコトバが派生して、やがて音楽のフィールやリズム感そのものを指すようになったという経緯になります。

レコードの針が溝をなぞるように、ミュージシャンが「リズムの流れ」にピタッとはまっている——
そんな比喩から生まれたのが「グルーヴ」という言葉なんです。

ん〜グルーヴというコトバの意味がレコードの音溝から由来しているというのもナンかうれしいですね〜。


グルーヴは「生きている時間」

結局のところ、グルーヴとはナニか。
個人的にはそれは、音の中に感じる「生命の時間」なんじゃないかなぁ〜って思うんですよ。

機械のように完璧ではないけれど、呼吸のようにゆらぎ、一瞬一瞬が生きているように動く。
だからこそ人はそのリズムに惹かれ、体を揺らし、心が動く。
オイラが毎日コメントで「グルーヴが最高!」と書いてしまうのは、その「生きた瞬間」をレコードの中にカンジるからなんですよね。ん〜ロマンチック(笑)


針を落とせば、グルーヴが見えてくる

レコードは、まさに「Groove=溝」に刻まれた音楽。
そこには、当時のミュージシャンたちの呼吸や、スタジオの空気が封じ込められています。

CDやストリーミングのように完璧ではないけれど、だからこそ、アナログ盤には「人間的な時間」が流れている。
針を落とした瞬間、その溝(Groove)の中から、生きたリズムが立ち上がる…。

だからオイラは、これからもコメントに「グルーヴ」というコトバを使い続けちゃうんでしょうね。
まぁ〜そのコトバが一番シックリきますからね。
「グルーヴがある」——それはつまり、音楽が生きているというコトですからね。ん〜ロマンチック(笑)


STOP / I CAN FEEL IT
STOP / I CAN FEEL ITの試聴
next recordsのサイトでSTOPのレコードを探してみる

「グルーヴって何?」と訊かれた時、どう答えればよかったのか

あの日、お客さんに「グルーヴって何ですか?」と訊かれて、オイラは「曲のノリですよ」って答えたケド、今になって思うと、もう少しわかりやすく言えたかもしれないなって思うんですよ。

たとえば——

「グルーヴっていうのは、音に体が自然にのっちゃう気持ちよさのことですよ」

これがいちばんシンプルで伝わりやすいんじゃないかなぁ。
難しい理屈じゃなくて、「聴いた瞬間に体が動く感覚」——それがグルーヴ。

もう少し音楽的に言うなら、

「リズムがちょっとゆらいだり、溜めたりすることで生まれる、人間らしいノリのこと」
って説明してもいいかもしれない。

要するに、機械が刻むリズムが「時間」そのものだとしたら、グルーヴは“生きた時間”。
それは数値ではなく、感覚で感じるものなんだ。

だからお客さんに「グルーヴって何?」と訊かれたら、コレからは「キタキタっ!」と思いながら、
音にカラダが勝手にのっちゃう感覚ってあるじゃないですか、それがグルーヴですよ
って答えようと思います。


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