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ご来店していただいたお客さんから
「◯◯というレコードを探しているんですケド・・・」
というご質問をいただくコトがあります。

当店は、渋谷でも唯一の12インチシングル専門のレコード店なので、ご質問は
「〇〇というタイトルの12インチシングルを探している」
という意味として解釈するので、店にお探しのレコードの在庫がアレば「ありますよ、コレです」となるし、在庫がなければ「すいません、売り切れて今は在庫ないです」となります。
が、時々そもそも12インチシングルとして存在しないレコードのタイトルをお探し求めているお客さんもいたりします。
そういった時は、
「あ〜あの曲は、12インチシングルが出てないんですよ。」
というカンジでオイラが知っている限りの情報をお伝えするのですが、ずっとレコード購入歴が長い人は
「あ〜そんなんですね」
とすんなり受け入れられるのですが、最近レコード・コレクションに興味を持たれた人は、そもそもシングルカットされている曲と、されていない曲がある、というコト自体がなんか不思議に思われるようなのです。

聴いていて「イイなこの曲・・・」と思うコト自体は、ごく自然なコトなのですが、レコードが好きな人の場合は、「イイ曲」=「手に入れたいっ!」という少々メンドーな欲求に直結するワケです。
で、レコードを探し求めるワケですが、シングルがリリースされていれば、入手の難易度もありますが、まだ可能性はありますが、そもそもシングルが出ていなければ、存在しないモノを探すコト自体が無意味です。
オイラは、12インチシングル信仰者なので、一切の妥協が出来ないのでそういった場合は、スッパリと諦めるのですが、そもそもナンでこんなにもイイ曲なのに12インチシングルを作らないのか・・・?っていうコト自体にレコードに興味を持ちはじめた若き日の頃、漠然と考えていたりしました。
お目当ての楽曲の存在はあるんだケド、アルバムにだけ収録されている、とか 7インチシングルだけに収録されている・・・となると曲そのものを手に入れたいのかアイテムとして手に入れたいのか、なんて個人のコレクションの信念にブレがでるというか、揺らいでしまうというか、やっぱり、自分の中でもコレはOKコレはNGという気持ちの上での一定のラインを惹かないと際限なく突っ走っちゃうので12インチシングルがアレば、ゼッタイゲット陶うケド、存在しなければ、諦めるという風にしています。
ま〜結局、その曲を手に入れるんだったらどんなメディアでもOKにしちゃうと、究極のトコロ、レコードでなくてもイイかも・・・ってトコロにまでブレちゃうかもって心配もあったりとかも・・・(笑)

でも、ホントにアルバム収録の中でもNo.1にイイ曲なのに、シングルカットされないのっていったいナンなんだろう・・・って思いますよ。
レコード会社的にも様々な思惑やマーケットを意識してそういう判断をしているのだと思うのですケド、どう考えても不条理というか「ソレ、明らかにヘンでしょ!」って思うコトも多いよな〜ってカンジます。
以前にも書いたコトありますが、レコード会社にとっては、シングルとアルバムとだったら絶対的にアルバムがイチバン大切なようなのです。
シングルっていうのは、極端なたとえでいうと、アルバムを購入してもらうためのプロモーション的なツールみたいな扱いになっているような気がオイラはします。

レコード会社的には、もうホントにアルバムの販売枚数とか売上がゼッタイに大事っ!みたいな印象ですね。
シングル盤ってキホン、1曲もしくは2曲くらいの収録なので価格も安価になりますが、アルバムは多くの曲が収録されて相応の価格になりますしね。
アーティストとしても、やっぱりアルバム制作が中心ととなって楽曲制作をしているみたいなカンジがありますしね。

で、アナログレコードのアルバムの場合、A面1曲目とかB面1曲目に、そのアーティスト、イチオシの曲が収録される場合が多いのです。
理由は、イロイロあるのですが、A1のツカミで聴いている人のインパクトを狙っていたりする意図があると思います。
つまり、アルバムのA1は、そのアルバム収録曲の中でも最高傑作であるっ!ってコトが言えるんじゃないかな・・・って。
多くのケースとしてA1の曲がシングルカットされるケースが多いのですが、ナゼか違う曲がシングルカットされたりする場合があったりします。
そういう時は、「ナンで一番イイA1の曲で12インチ作らないんだっ?」アタマおかしいんじゃないの?って思います。
すいません・・・言い過ぎました。

オイラがこんなコトを思うように多くの人が同様のコトを思うようで、そうなれば一体どうなるかというと・・・アルバムを購入するようなのです・・・結構多くの人が・・・。
前記しましたが、個人的には12インチシングルしか買わナイというポリシーでレコードコレクションしているのでイイ曲が発表されても12インチシングル盤は出ていなければ、諦めるワケですが、結構多くの人が
「シングルないのか・・・じゃあアルバム買おうか・・・」
ってカンジでアルバムのセールスが伸びるようなのです。
というかソレをレコード会社は戦略的に狙っているんじゃないかな・・・って推測しちゃうのです。

また、US盤は12インチシングルが未リリースでUK盤だけリリースされているってコトもあります。
本当の意図は、解りませんがUKのレコード会社が
「アレ?アメリカの方ではシングル作っていないの?じゃあウチでは作っちゃおう〜もしかしたらシングルのセールス伸びるかも?」
ナンていうふうに、判断してUK盤だけシングルが作られたりしている・・・まぁ〜あくまでも推測ですケドね。

まぁ〜でもオイラが大好きな12インチシングルってアナログレコードのマーケットとしては、タブン、メチャ小さいんだろうね。
もうホント、レコード会社的には、意識しなくてもイイくらいの極小市場みたいに・・・。
だからPromo盤だけ作られて正規盤のリリースがされなかったりとかもしちゃうのかもしれません。

CEEJAY / COULD THIS BE LOVE
CEEJAY / COULD THIS BE LOVE の試聴
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つい先日、毎日投稿しているインスタグラムに下記のレコードのコトを書きました。

今回のこの記事を書く発端になった思いなのですが、イイ曲なんだからシングル盤リリースしてよ〜って思う気持ちもやまやまなのですが、Promo盤しかリリースしていない、とか UK盤しかリリースしていない、とか人気のRemixは、EU盤だけに収録されているだとか、そういったレコード会社の意図や市場の規模とかのニッチ部分を狙ってウチのような中古12インチシングルレコード店が営業出来ている・・・っていう実情もあるので、ナンだかちょっとフクザツな気持ちです。

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