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常日頃から音楽絡みの話題を漁っていると「ミュージシャンの〇〇が亡くなった」というニュースを見聞きします。
つい先日もBobby Caldwellが逝去したとニュースがありました。
ちょっと調べてみたのですが、Bobby Caldwellは、2015年にCool Uncleというアルバムをリリースしていますね。
イメージとしては、80年代のアーティストという印象だったのですが、2000年以降もコンスタントにアルバムをリリースしていて精力的に活動していた様子がうかがえます。
著名なミュージシャンが亡くなるとココ最近の風潮ではSNS等でそのミュージシャンへ対する哀悼の意を表するメッセージが数多く見受けられますね。
RIP 〇〇 みたいなカンジの投稿ですね。
情報系のサイトではなく、そういったSNS繋がりでアーティストの訃報を知ったっていうケースもあるでしょうね。

フェバリットなアーティストが逝去したコトは、とても悲しく辛いコトであるのですが、そのアーティストが亡くなった途端、多くの人がそのアーティストの過去の曲を皆が一斉に聴きだすというコトに対してどうしてそういう心境になるんだろう・・ってコトに気になっていたんですよね。
フダンからそのミュージシャンの楽曲を頻繁に聴いている人であれば、その感情は結構大きいのは理解できますが、それホド、そのミュージシャンの曲を聴き込んでいない人も逝去したというニュースを知って聴いてみようって気持ちになるって言うのは、やはり亡くなったという事実がそのアーティストの曲を聴くというキッカケになっている部分ってかなり関係しているんでしょうね。
そういった亡くなったミュージシャンの曲を改めて聴く動機って聴く人それぞれの気持ちだと思うのですが、こんなケースが理由になるんじゃないでしょうか。
●亡くなったミュージシャンに対する敬意や追悼の気持ちから、その人の音楽を聴く。
●亡くなったミュージシャンの音楽が自分にとって思い出や感情を呼び起こすから、その人の音楽を聴く。
●亡くなったミュージシャンの音楽が悲しいものであれば、それによって自分の悲しみを表現したり、情緒的な感情を抱いたりするから、その人の音楽を聴く。

総じて逝去したミュージシャンは、音楽を通じて多くの人々にナンらかの影響を与えた存在だと思います。
その人の音楽を聴くことで、アーティストの功績や生き様、人柄を称えたり、感謝や尊敬の気持ちを表したりするコトができます。
また、彼らの音楽を聴くコトでお悔やみの気持ちを対外的に表明するというカンジにもなるし、敬意や追悼の気持ちは、その人の音楽を聴くコトで表現出来るような気もします。

ホトンドの多くの人は、直接的にそのミュージシャンとの接点は、ナイでしょう・・・一般人だとせいぜい、「昔、ライヴを見にいった」くらいがイチバンの接点だと思うし、トーゼン、直接会ったハナシをしたコトなんていないハズなのですが、音楽を通じて自分の過去の経験や思い出がかなり強く結びついているコトが、大きく影響しているのかもしれません。
音楽って不思議なモノでその曲の善し悪しって言うのもトーゼンあるのですが、ナゼかその曲を聴くとよくその曲を聴いていた時期の頃を想起させるんですよね。
「懐かしいな・・・」って感覚と同時に、「この曲をよく聴いていたあの頃、あんなコトがあったな・・・」とか「あの時、こんなカンジだったな・・・」みたいなノスタルジックなカンジになる・・・みたいなね。
ソレは、そのアーティストの接点ではなくカンゼンにリスナー側の思い出に過ぎないのだけど、ナンかあの曲と自分の思い出がピッタリとセットになったような印象になっちゃうんじゃないでしょうかね。
つまり、そのアーティストの音楽を聴くコトで、自分の成長や変化を振り返るるコトができたり、亡くなったミュージシャンの音楽が思い出や感情を呼び起こす理由は、その人の音楽が自分にとって特別な意味を持っているっていうカンジになるからそう思っちゃうのかな。

SNS上で「ミュージシャンの訃報を聴いて、ソレまでそのアーティストの曲なんて聴いたコトがなかった人が話題に便乗するみたいなカンジでニワカ・ファンになるみたいな現象は如何なものか」みたいな意見が述べられているのを見かけました。
ン〜たしかに、そういったニワカ・ファン的なカンジの人も中にはいるかも知れませんが、人が音楽を聴くキッカケとなるコトってそれぞれだと思うし、亡くなったミュージシャンの音楽を聴くコトは、その人に対する敬意や追悼の気持ちを表すひとつの方法だと思います。
フダンからその曲を聴いていない人でも、亡くなったというニュースを見聞きして再び聴くコトで、その人の音楽に触れる機会が増えるってコトは良いコトだと思うんですケドね。
亡くなったミュージシャン自身は、そういったニワカ・ファンのコトをどう思うかは窺い知れませんが、ミュージシャンの多くは、自分の音楽が多くの人に聴かれるコトを喜ばしいとカンジていると思うんですよね。
音楽はコミュニケーションのヒトツだと思うので、自分が創った音楽がキッカケはどうであれ、多くの人々の耳に届くコトは、亡くなったミュージシャンにとっても嬉しいコトだと思います。
モチロン、「ワタシの音楽を本当に理解して聴いてほしい」という気持ちもあると思いますが、それはリスナーに委ねられるコトだと思いますしね。

レコード店を営んでいて解ったですが、ミュージシャンの訃報をキッカケに急にその人・グループ・バンドのレコードが売れるという現象が顕著に現れるんですよね。
オイラの感覚だと、Michael Jacksonが亡くなった時アタリからこの訃報からレコード人気が高まって売り切れるって現象が著しくなったようなカンジです。
音楽を聴いて想いを馳せるって気持ちになるのは、よく判るのですがソレと同時に「あ〜あのアーティストのレコードが欲しいっ!」って気持ちになるっていうのは、どうしてなのかな・・・って。
コレは、アル種のレコード好きな人の性癖というか、音楽→自分の思い出→レコードを所有しなきゃっ!ってダイレクトに繋がるんでしょうね〜(笑)
で、この現象は、日本だけでなく世界中でも既に起こっているという・・・ん〜レコード・マニアの心境って世界共通なのかもしれません。

今回のBobby Caldwellの訃報を聴いてオイラの思い出話はというと・・・懐かしいと感じるエピソード的な思い出はまったくナイんですよね〜。
Bobby Caldwellの代表作である、What You Won't Do For Loveが発表されたのって1978年なんですよね。
現在は、既にイイおっさんの年齢になっているオイラもこの曲が流行った当時は、まだ小学生でこんな思慮深い曲の善し悪しなんて全然理解出来るハズがありません。
ま〜中学生くらいになって、数年前こんな曲が流行っていたな・・・的な感覚で聴いたくらいで自分の思い出とダイレクトに繋がる体験は、皆無でした。
曲に関しては、日本人がもっとも大好きな王道進行のコードで構成された代表曲なので個人的にはかなり好きな曲ではありますが・・・。
唯一、Bobby Caldwellとオイラが繋がったコトっていうのは、2022年の6月に下記のインスタ記事を書いた時ですね。
って、45年前の曲なのにオイラのBobby Caldwellへ対する思い出は、8ヶ月前という・・・(笑)
Bobby Caldwellの訃報を聴いて真っ先に思い出したのは下記の記事ですね・・・。


Bobby Caldwell / What You Won't Do For Love
Bobby Caldwell / What You Won't Do For Love の試聴
next recordsのサイトでBobby Caldwellのレコードを探してみる

ちなにみ上記の記事・・・本当は、もっと読み応えタップリの長い記事だったのですが、Instagramの文字制限に引っかかってしまい、あえなくいくつかのエピソードを端折るショートバージョンになっちゃったんですよね。
折角の機会なので上記の投稿で端折ったエピソードを書き留めておきます。
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●アルバムタイトルも本国では、そのまま「Bobby Caldwell」としてリリースされたのですが、日本盤は「イブニング・スキャンダル」という独自タイトルが帯にデカデカと付けられています。
「イブニング・スキャンダル」ってナニ?ってカンジですね〜日本盤って時には「コレだっ!」って原題を超えるメチャハマる邦題がつけられる時があるのですが、「イブニング・スキャンダル」は・・・ちょっとナイですよね〜。

●日本では「Mr. AOR」の二つ名を有しているBobby Caldwellなのですが、AOR(Adult-Oriented Rock の略)という音楽ジャンルは、これカンゼンに和製英語で世界的にはまったく通じませんしAORという音楽ジャンルは存在しません(笑)

●知名度も高くダントツに人気のWhat You Won't Do For Loveなのですが、B面に収録のLove Won't Waitもかなりイイ曲なので、ゼヒ聴いてみてくださいっ!
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ちなみに、上記のインスタ記事でも言及しましたが、2022年の時点でも世界的なアナログレコード人気の影響もあってBobby Caldwell / What You Won't Do For Loveのハート型アナログ盤はレア化しつつあるって紹介していますが、Bobby Caldwellの訃報で更にそのレア化にも拍車がかかって価格が高騰していますね。
タブン、今後ますます入手困難盤になりそうなカンジがします。

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