渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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今回は、レコードショップにおける試聴について思うコトを
書いてみました。

next recordsの店頭では、基本的に在庫のレコードが
すべて試聴できます。
シールドのレコードは、さすがに開けての試聴はムリだけど
そういう時はパソコンの中に入っているサイトの試聴用の
音源データで聴いてもらっています。

来店していただいたお客さんからよく

「何枚まで試聴出来るのですか?」
って訊かれるコトがあるんですよ。

「全然何枚でもOKですよ~」
って応えますが、お客さんが、試聴の枚数制限のコトを
確認する裏側には枚数制限をしているレコードショップが
多いからなんだろうなぁと思うのです。

レコードショップが試聴をさせない、枚数に制限をつける理由
として例えば、

試聴に対するお客さんの対応が大変。

買うか買わないかわからないのに対応してられない。

試聴されることによって買ってくれなくなるかもしれない。

なんてコトがあるんでしょうね。
人員不足ってのもあるかもしれません。

なんか、背景に
「試聴させてあげている・・・」
みたいな高ピシャというか傲慢な気持ちが
見え隠れするんような気がするんですけど・・・

オイラが渋谷にnext recordsをオープンさせたのは、
2000年なんだけどオープン準備に渋谷に来て、
他のレコード屋に回ったとき驚いたコトがあるんですよ。
まず、お店に入っても
「いらっしゃいませ」
って店員さんが言わない。
お金を払ってレコードを買ってるのに
「ありがとうごさいました」
って店員さんが言わない。
「試聴したいんですけど・・・」
って訊くと
「あ?あ~・・・」
っカンジに明らかに「めんどくさいなぁ」
って具合に対応される。

中古レコード屋なのに一切試聴させてくれない
レコード屋もありました。

その当時は、ちょっとしたDJ人気やレコードブームな
コトもあってレコード店で働いているスタッフも
「自分はイケてるレコードショップスタッフ」
って勘違いしている人が多かったような気がします。
さすがに今は、こういった気分がワルくなるようことは
なくなりましたけどね。

渋谷では、試聴に関しては、ここ3-4年程前から
当たり前のように広がったんですよね。
だけど「枚数制限とかホント必要なのかな?」
って思うんですよ。
枚数制限が必要な時ってお客さんがモリモリと
来店している時だけだと思います。
お客さんが1人だったり試聴が混んでなければ
好きなだけレコードを聴いてもらえばイイのにって思います。
インターネットのサイトでさえ試聴出来るのに
リアルのレコード店での試聴に枚数制限をつけるなんて
ある意味ナンセンスだと思うんですよ。

レコード店側の立場から見れば300 ~ 800円の
比較的安価なレコードを試聴されれば、
売れなくなるってということも判りますが、
それじゃ、「内容がバレたら困るってことなのか?」
って感じますね。
内容がイマイチなレコードをお客さんに知らせずに
買ってもらおうってコトなんでしょうか。
じゃ、内容がイマイチなレコードを仕入れたのは誰なのか。
販売するコトが厳しいレコードをナゼ仕入れたのか。
そういう観点がなんか抜けていると思うんだけど・・・
試聴されることによって内容がイマイチなのが、
バレて困るとか販売するのが難しいと思えるレコードは、
仕入れなきゃいいのにって同業として思います。

レコードを長年買い続けている人は判っていると思うけど
レコード屋のコメントって絶対に販売にマイナスになる事は
書かないのです。 
(確かにレコード屋のコメントで「アタル」事も確実にあるのです・・・)
そのレコードの曲の良し悪しは、人それぞれ評価が違うので、
知っているレコードは試聴しなくてもイイと思いますが、
うろ覚えのタイトルのレコードやレコード屋のコメントを見て
興味があるレコードはそのままレジに持っていかずに
新譜のレコードでも中古のレコードでも必ず試聴して
自分の耳で確認して買った方がイイと思います。

自分のレコード箱を見るとレコード屋のコメント買いした
レコードや試聴をせずに買ったレコードとかは、
そのレコードを見てどんな曲だったか覚えてもいないような
いわゆる無くても困らないレコ率が高いと思うんですけど。


今回紹介するのは、
JONI MITCHELL / BIG YELLOW TAXI

JANET JACKSONが、GOT 'TIL IT'S GONE って曲で
サンプリングネタに使ってHIP` HOP/ R&B好きに
一躍広く知れ渡った曲です。

元々は、シンプルなアコースティックギターの音色が
美しいフォークな曲なのですが、12インチシングルでは
ハッキリとしたビートが加わったR&B調なアレンジのMIXが
収録されています。

スゴく良い曲なんだけど、タイトルのBIG YELLOW TAXI って
直訳すれば「デカいタクシー」って事ですよね。
「デカいタクシー」の事を歌っているのかって素朴な疑問が
フト湧いてきまして、いつものようにリリックを調べてみました。

http://www.jonimitchell.com/lyrics/song.cfm?id=BigYellowTaxi

あ~良いこと書いてますね。
簡単に説明すれば、
彼等はパラダイスを掘り起こして駐車場とピンクのホテルとブティック、
歓楽街を建てた って言う例えから
失うまで自分が持っていたモノが、どれだけ大切なモノだったか
気付かないなんて・・・

という風に歌っています。

で、タイトルのBIG YELLOW TAXIは歌詞の最後に出てくるんだけど
BIG YELLOW TAXIが、私のOLD MAN(彼氏のこと)を乗せて去った
ってことですね。
別れ話みたいなカンジですが、
居なくなってその彼氏の大切さが気付いたっていうことかな。

なんか、コトワザみたいなくだりですね。

レコードに例えれば、
自分が持っているレコードで
「もう聴かないな~」なんて処分したんだけど
なくなった後で、「やはり処分しなきゃよかった・・・」って
思うことでしょうか。
こういう風に例えると「そんなコトあったな~ワカルワカル」
ってオイラは思える程、心当たりが数多くあるんだけどね。

JONI MITCHELLは、ハワイのホテルの窓から見える
大平洋の山々と駐車場を見てこの歌詞を思い付いたようですね。


曲の良さと同じくらい、リリックの内容も良かった
BIG YELLOW TAXIでした。

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/rb/j/joni_bigyellowtaxi.ram


このブログは渋谷 next recordsが運営しています。

http://www.nextrecordsjapan.com/

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タイトルからして、音楽が鳴るレコードそのものが、
「かわいい!」って思うのもちょっとおかしいですが、
オイラにとって好きな曲のレコードはだいたいかわいい存在なのですよ。
レコード好きな人には解ってもらえると思いマス。

今回は、そのかわいいレコード達の中でも見た目にかわいい7インチの
レコードのコトを書いてみます。

世界中には7インチレコードのコレクター達がいて
その中でもウルトラレアなFUNK45のレコードが存在しますが、
そう言った超コアな7インチレコードの話ではなくて
オイラがコレクションしているのはHIPHOPやRBなど
フツーにある7インチシングルです。
モチロン、コレクションの基本は12インチシングルなんですが、
7インチシングルには12インチシングルにないキュートなところがあるんですよ。

そんなにたくさん持っているワケではないのですが
レコード屋で見かけたらチョコっと買う感じです。

日本盤の7インチは、紙製のインナースリーブに
ジャケットと呼ぶにはちょっと淋しい感じの紙がついています。
その表側にはアーティストの写真やグラフィックが書かれていて
裏面にリリックやライナーノートが書かれています。
この紙(ジャケット?)とインナースリーブとレコードが
透明のビニールに入ってワンセットになってます。
でも、海外の7インチシングルって12インチシングルが
そのまま小さくなったジャケットにレコードが入っているんですよ。
特にUKなどのヨーロッパ盤の7インチシングルに、
このパターンが多いですね。

買い付けに海外のレコードコンベンションなどで立ち寄った時に
こういった7インチシングルのコトを知ったんですよ。
一応仕入れるべき12インチシングルは全て見終えたあとに
7インチシングルを専門で持ってきているディーラーのテーブルで
パラパラっと見る感じです。
値段も50円とか100円ですしね。
まぁ見た目がまんま12インチシングルのジャケットのまま
小さくなってるので自分が気に入っている曲など
12インチシングルを持っているけど見た目に小さくて可愛いので
7インチシングルも持っとく、みたいなカンジです。

その中でも例えば、

7インチシングルにだけALBUM Ver.が
収録されている(このパターンは多いですね~)

7インチシングルにだけに収録されている曲がある。
(こうなると7インチシングルであってもレア度が上がったりします。)

7インチシングルにのみカップリングでイイ曲が入っている!
(これもコレクション欲そそります。)

7インチシングルのジャケットが12インチシングルの
ジャケットとデザインが違う。
(見た目だけだけどフェバリットな曲ならちょっと嬉しい。)

7インチシングルだけピクチャージャケットになっている
(これもちょっとした喜びですね。)

など7インチシングルならではの良さもあったりします。


カンジンな音質なんですが、12インチシングルに比べると
やはり厳しいモノがありますが、単純に音以外の楽しみや
喜びの方が大きいかもしれません。

「俺はやはり12インチシングルだ!」

ってこだわりの人もちょっと別な見方をすれば、
7インチシングル達も、なかなかかわいいコレクションになると思います。


今回紹介するのは、
BOBBY CALDWELL / WHAT YOU WON'T DO FOR LOVE

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/b/bobbycaldwell_whatyouwont.ram

このレコードは、7インチシングルというよりサイズ的には
10インチシングルですね。
だけどレコード溝の位置は7インチシングルなんですよ。

曲の方はもう、超有名ですね。
2 PAC / DO FOR LOVE をはじめ、HIPHOP,R&B系の
サンプリングネタとしてよく使われたりします。

ジャケットの絵の様に、実際ホントにレコード盤も
ハートのカタチをしています。
こういうギミックもレコード好きにはたまらない要素ですね。
曲もスゴくイイし、レコード盤はハートのカタチだし、
しかもこの曲は、オリジナル盤としては12インチシングルは出てないんですよ。

「俺12インチシングル持ってるよ」

って人は、UK盤のMAGNETICというレーベルから
ライセンスリリースされたレコードのハズです。
このライセンス盤も見た目がソックリのブート盤が出てますね。


こんなカンジの
「曲良し、カタチ良し、しかも、7インチオンリー!」なんて、
なかなか7インチシングルも侮れないですね。

このブログは、渋谷のnext recordsが運営しています。
http://www.nextrecordsjapan.com

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レコード店でのお仕事

今回は、オイラが普段レコード店でどんな仕事をしているかを
書いてみます。 

お店の営業時間は、お昼の午後1時開店で午後8時閉店なんですが
営業時間中にお客さんが途切れることなくひっきりなしに
来店してほしいのですが現実はそんなことです。
大体の時間は商品の仕込みとwebサイトの更新に費やしてますね。

まぁ、イメージ的に個人営業のレコード屋さんって、好きなレコードを
四六時中聴いて来店してくれたお客さんとレコード談義したりして、
マッタリと時間が過ぎていくような感じがするのですが、
現実は、オイラは営業時間中のほとんどは、Mac (PC)の前に座って
モニターみてますね。
普段のお客さんへの接客はスタッフのKにお任せです。

じゃ、一体パソコンでナニやってるかと言うと、もうほとんどWebの更新に
時間を使ってます。
オイラは、このブログ「渋谷レコード店日記」の他に
メルマガひとつとジオシティ内にサイトをひとつと更に他にブログを
みっつ掛け持ちしてるんです。

つまり・・・
ブログ 4
メルマガ 1
ホームページ 2

を運営してるんです。
以前はブログが5つあったんですが、イマイチ使い勝手がよくなくて
ひとつ辞めちゃいました。

メインはもちろんネクストのサイト
(http://www.nextrecordsjapan.com)なんですが
見た目はあまり変わってないんだけど日々改良してるんですよ。

このブログ「渋谷レコード店日記」以外のブログは、
新入荷されたレコードやオススメのレコードなどを紹介している
カタログ的な内容のブログです。
メルマガは今週の入荷レコードの案内です。
その他のホームページは入荷したレコードの在庫データを
インデックスしたりしています。

いや~もう独りでIT事業やってるカンジですね。
nextのサイトは、もっとたくさんの人に見てもらおうと、
「あ~でもない、こ~でもない」というカンジに
日々色々いじくり回してます。

今はちょうど、HIPHOP系DJさん達のトレンドでもある
スクラッチライブ (SERAT Scratch Live) 関係のコンテンツを
新たに増やそうとまた、ホームページを作成中です。

ある人から「一体ナニ屋なんですか?レコード屋の仕事の域を越えますね~」
なんて言われたりなんかしてますけど W

まぁ、Web関係以外に海外のディーラーとのやりとりとかも
メールで毎日やってますよ。ちゃんと。
「レコード代金を早く支払ってくれ!」って書かれたり、
お金送ったのに「レコードが届かないぞ!どうなってんだ?」って書いたり。
ちなみに送金も荷物追跡もネット。

だけど、nextをオープンさせた時は、
まさか、今書いたみたいな四六時中パソコンのモニターの前に
張り付いた作業になるとは想像もつかなかったですね。

以前は、レコードの買い付けにアメリカやヨーロッパに行って
レコードを仕入れて、それにオススメのコメント書いて値段つけて
店頭に出したら、一区切りで次の買い付けまでは、
比較的にバタバタと慌ただしくなることは無かったんですけどね。
レコード店をオープン当初作っていた紙製の通販カタログは、
月イチの発行だったので郵送前の3日位はちょっと慌ただしかったな~って
当時は思ってたけど、今のコトを考えれば全然余裕でしたね。

nextには、オープン当初からパソコンが1台あったのですが
その頃は入荷したレコードのアーティスト名やタイトル、レーベルなどの
入力にしか使ってなかったんですよね。
インターネットもISDNだったし。(懐かしい響きW)
今じゃ、FTTH(光ファイバー100M)接続に狭いお店の中をLANですからね。
ゲスト用のインターネット接続回線もありますしね。
時代は変わりましたね。

今までは、探している欲しいレコードを何軒もレコード店を
ハシゴして手間と時間をかけて探していたモノですが
ネットだと、Yahoo Googleで検索してすぐ見つけられて
サイトから注文すれば、早ければ翌日には手元に届くのですからね。
じゃ、今まで足を使ってレコード屋を廻ってた時間が短縮されて
ゆとりのある時間が出来てゆっくりレコードを聴けたりなんか
出来るハズなんだけど、そんなこと全然なくって、
結構忙しかったりするんですよね


今回紹介するのは
VAN McCOY / THE HUSTLE
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/v/vanmccoy_thehustle.ram

今でこそ"HUSTLE"って言葉は、若い人も年輩の人もフツーに浸透していますね。
多分、小川直也の影響でしょうね。
この曲がリリースされた1979年頃は、"HUSTLE"って言葉が
「ナウい今風のコトバ」的な使われ方されていたことを思い出しました。
こういう言葉って当時は、普通に使われたりしたんだけど、
時間が経つとともに「古い言葉」になったりして、たま~に耳にすると
懐かしいな~的な響きを感じたりします。
「HUSTLE」って普通に「ハッスルする」って意味で使ってますけど
ちょっと辞書を見て調べたら「がんばる」とかっていう意味なんですね。
曲を聴いても「HUSTLE」しそうな感じではなく、「のんびり踊る」感じの
曲だと思うんですけど。
確かに上音は、せわしなく急がしそうな感じがしますけどね。
VAN McCOY の THE HUSTLE でも聴いて、
オイラも仕事にハッスルしマッスル・・・
(全然スベッてるな~すいません・・・)

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あーホントに買っても買っても次々と
欲しいレコードが出てくるんですよ。

オイラはnext recordsを始めてから、
「レア盤や人気盤とは一線をおこう」って決めて
そういったレコードをコレクションするのを辞めたんです。
だってそうしないと、お店に入荷したレコードで
イイのがあれば片っ端から先抜きして
自分のモノにしちゃうしね~。
まぁ、そこはビジネスとしてちゃんと割り切らないと
いけないなぁと心に決めたワケです。

だけどnext recods的に商品価値が低いレコードで
オイラがイイなって思うレコードに関しては見かけたら、
ちょこっと買ったりしてるんです。

気に入っている曲のレコードなんで、
しょっちゅう聴いてるのかというとそうでもなかったりします。

じゃ、「買わなくてもいいんじゃないか」と
思えるんだけどそうじゃないんです。
見直になかったらダメなんですよ。
好きなときにいつでも聴ける安心感とか、
好きな音楽のレコードを自分が持っているという満足感が
必要なんでしょうね。

たま~に思うコトがあるんですよ。
スゴい枚数のレコード、例えば1万枚とかのレコードを
コレクションしている人いるじゃないですか。
「今日から持っているレコードを全部聴こう!」って
思ったとしたら一体どれだけ時間がかかるんだろ~
なんて思うんですよ。

もう、自分が一生涯使える時間をオーバーするくらい
レコードを持ってるなんて冷静に考えれば、
「おかしい・・・」の何モノでもないと思うのですが、
オイラを含めてレコード好きはそんなコト全然
アタマにないですからね。

だけど、レコードって買っても買っても次々と
欲しいレコードが出て来るし、
欲しいレコードを手に入れたその時は、一時的に
自分の欲求は満たされたような気になるんだけど
「あのレコード持ってないんだよな~」 って
思うとすぐに欲求不満になっちゃうんだよなぁ。

これって終わりはないんですよ。
そして極めるコトも不可能なんですよね。
チョ~ビックネームのDJの人で、持っているレコードの数
10万枚以上の人でも、いまだにレコード屋に足繁く通って
レコードを掘ってますからね。
傍目から見て

「もうあの人位になったら持ってない
 レコードなんてないんだろう。イイな~」

って思うかも知れないけど当の本人は、
全然満たされてなくて、まだまだ欲しいレコードは
ワンサカあるんだと思いますよ。
「あのレコードが欲しい~」って
気持ちの部分だけを見れば、持っているレコードの数が
100枚の人も10万枚の人も差がなく同じだと思いますよ。

nextも参加しているサウンドファインダーの主宰 needel in the grooveさんが
よく「ヴァイナルジャンキー」ってコトバを使うんだけど、
ホントにレコードをコレクションするコトって
中毒になるんだと思いますね。

ちょっとしたコトがキッカケで、自分から
「ヴァイナルジャンキー」になる人もいれば、
友達や他人の影響で気が付けば、「ヴァイナルジャンキー」に
なった人もいるでしょう。

「ヴァイナルジャンキー」ってタダの音楽好きとは違うと
オイラは思ってるんですよ。
CDでしか音楽の聴き方を知らない人が多い中で、

「レコードで聴く音楽の良さやプレイする楽しさ、
 好きな音楽のレコードを手に入れる喜び」なんてコトを
知ってしまうとCDで聴くだけの音楽に満足出来ないですよね。



今回紹介するのは
TEARS FOR FEARS / HEAD OVER HEELS
オイラが上で述べた「next recods的に商品価値が低いレコード」です。

「他人には絶対解らないけど個人的な思い入れで好き」っていうのも
ま~レコードの面白いところですね。
友達の家に行って、
「この曲ヤバイんだよ~」
と聴かされるレコードで、
「なんじゃこれ???全然良くないヨ」って
思うのもあると思いますが、聴かしてくれている友達に悪いので
「イイね~」なんて差し障りのない感想言ったりすることもありますね。
その曲にこだわりや思い入れが強くなればなる程、
他人には理解できにくくなるんでしょ~。

このレコードは、1985年のリリースです。
オイラは当時、思っきりNEW WAVE少年だったので、こういうの
マジ好きなんですよ。
TEARS FOR FEARSもデビューの時から聴いてますね。
このTEARS FOR FEARSは、EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLDって曲の方が
NASのRULEにネタとして使われたのでHIPHOP系の人には知られていますね。

実はTEARS FOR FEARS / SOWING THE SEEDS OF LOVEって曲の12"を
探してるんですよ。
10年位前から何回か見ているんですが、「次回、次回」って
後回しにしていて気がついたら全然見なくなっちゃいました。
渋谷ではこういったNEW WAVE系の12"を探すのは、
ちょっと困難なのですよ。どうしてもBLACK や DANCE系の
お店が多いので白人のPOP系のレコードは見つけにくいんですよね。
LPはどっちゃりありますけどね。

HEAD OVER HEELSも良い曲なんだけど、SOWING THE SEEDS OF LOVEも
良い曲なんだよな~。
「SOWING THE SEEDS OF LOVEの12"欲しい~!」
「絶対に見つけてやるっ!」って心に決めたのでした。


このブログは、渋谷のnext. recordsが運営しています。
http://www.nextrecordsjapan.com

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毎日、お店を営業していてお客さんとレコードのコトを話ししていると
意外なコトに気が付いたりします。
あるお客さんが一枚のレコードを買おうか止めようか悩んでいたんですよ。
お客さんが、そのレコードを購入するか否かはイロイロな事情があります。

「もっと探せば安価であるんじゃないか?」
「今、買わなくてもいいかな・・・」
とか
「持ち合わせがない」、「今月は懐具合がキビシー><」
など・・・

事情は、そのお客さんそれぞれなので真意の程は、本人しか解りませんが、
まぁ大体こんな事情だと思います。

オイラは、そう言う悩んでいるお客さんには、あえてオススメはしないんですよ。

購入を悩んでいるお客さんから、よくある問いかけで
「どれ位のペースで入荷しますか?」
とか
「まだ、何枚かストックありますか?」
なんて訊かれたりしますね。
たぶん、そのレコードを諦める正当な理由を探しているんでしょうね。
でも、諦める理由を探しつつ手に入れたいという気持ちもあるんです。

どれ位のペースで入荷とかは正直、わからないんですよ。
「ちょくちょく入って来ますよ~」とか言ってて一年以上入らなかったりするレコードも
多数あるんで、なんとも言えませんね。
ストックがあるレコードは、
「まだあるから次来た時でもダイジョウブだと思いますよ。」と伝えますね。

でも、実はこういったコトを話しても 欲しいレコードは、欲しいんですよ。

お客さん 「ちょっと試聴させてもらってイイですか?」

オイラ 「全然オーケーですよ。」

試聴タイム♪♪

お客さん 「あーカッコいいな。この曲好きなんですヨ~。」

以前、このブログでも書いたことなんですが、お客さんはレコードとその曲を
どちらを優先するのかな、と思って以下の事を訊いてみました。

オイラ 「この曲好きならレコードから録音したモノCDに焼いてあげましょうか?」

お客さん 「え~CD貰ってもな~・・・」

オイラ 「タダでも嬉しくないですか?」

お客さん 「全然嬉しくないですね。」

オイラ 「じゃ、このレコードのブート盤とかタダであげるよっていわれたらどうですか?」

お客さん 「イヤ~いらないですね。」

つまり、収録されている音楽もモチロン大切なんだけど、
それは 「ちゃんとしたオリジナルのレコードでなくてはダメ」と言うことなんでしょうね。

以前、iTunes Music Store が、オープンした時、
「パッケージメディアはもしかしてドンドン衰退していくのかな~」なんて思ってたんですが、
もしかしたら意外とそんなことなくて
「ダウンロード→CD購入」
と言う具合にパッケージの購入に進むのかな~なんて近頃は、思ってます。

やはり、レコードが好きな人は、
レコードの中に収録されている曲がモチロン重要だけど、レコードでなくてはならないんでしょうね。
キッカケは、やはり、DJ PLAY(クラブでのプレイだけでなくMy DJ ROOMでのプレイを含めて)
だったんだけど、レコードそのものの魅力にドンドン魅せられたんですね。
オイラ自身が、まんま同じコトを体現しているので間違いないですね。

結局、お客さんは買うのを諦める理由を探してたんだけど
「ヤッパ買います!悩んでても自分のモノにはならないですから。」
ってレコードお買い上げしていただきました。

そのレコードに出会えるのも何かの縁みたいなのもありますからね。

今回紹介するのは
FINGERS INC. / CAN YOU FEEL IT

今更ながらチョ~名盤のHOUSE CLASSICなレコードです。
オイラも、このレコード買うときメチャ悩んで買った覚えがあります。

オイラは大阪のもう今はCLOSEしたダンスの12インチシングルの専門店で
このレコード買ったんですよ。
そこのお店は、新譜屋で結構品揃えが豊富で週末によく通ってレコードを
チェキってました。 もう、在庫のレコードがハンパなく多いので1回行くと
軽く1-2時間位くらい見るのに時間かかってました。
当時(1990年)、オイラはHOUSEにハマってて今思えば、
「一番レコード購入熱が高かった時期」でした。
リリースされる新譜のHOUSEのレコードを買いまくってましたw
その頃は、「HOUSEのCLASSICだからプレミアプライスが付く」なんて
全然無かったんですよ。
だから、フツーに新譜のレコードは1000-1500円だったんですよね。
このレコード FINGERS INC. / CAN YOU FEEL IT がリリースされたのが
1988年なのでオイラが手に入れたのは2年後なんですが、そこのお店では
どういうワケか新譜の3倍の値段が付いてたんですよね~。
オイラも今でこそ中古レコード店を営んでいる立場ですが、
当時は、レコードにプレミアが付くなんてことも全然解らないヒヨッ子だったんです。

かなり悩みましたね~このレコードをそこのレコ屋ではじめて見た時に
「買おうか・・・辞めようか・・・」
もう、3回程悩みながら、そこのレコ屋を後にして店を出たんですが、
またそこのお店に行ってJACK TRAXのレーベルのコーナーを見ると、
DR. MARTIN LUTHER KING JR.がオイラの事を待ってるんですよ・・・

「キング牧師・・・今日はあんたを連れて帰るよ」って言って買ったのを覚えてます。

で、家に帰って早速レコードをターンテーブルに乗せて音を出すと、
「I HAVE A DREAM!!!!」 ですからね~。
マジでトリ肌立ちましたよ。
「あ~買って良かった・・・」って純粋に思いました。

ところで LARRY HEARD さんDJ PLAYで来日するようですね。
http://www.sondexter.com/larryheard/

I HAVE A DREAM のリリックは下記で読む事が出来ます。
http://www.worldwideschool.org/library/books/hst/northamerican/IHaveaDream/chap1.html

FINGERS INC. / CAN YOU FEEL IT に関する情報は下記で。
http://www.discogs.com/release/20132

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