渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:渋谷レコード店日記

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つい先日、久しぶりに渋谷界隈のレコード店めぐりをしてみました。
まぁ〜昨今のアナログレコード人気で大型店は、さぞかし賑わっているではないかなぁ〜なんて想像しながら訪れてみたワケです。
当店にご来店いただいた常連のお客さんから「あそこのお店は、こんなカンジですよ」という風に同業他店の様子はそれとなく聞いていたのですが。
ホント、久しぶりナンですよ・・・レコード店を訪れるのって・・・(笑)
一応、オイラはレコード店を営んでいるワケですが、レコード店にはあまり訪れないという・・・結構、コレってありガチなのかもしれませんね。
タブン、1年ブリくらいですよ・・・レコード店を訪れるのって(笑)

で、大型店を中心にいくつかのレコード店を訪れてみて思ったのが、かなりお客さんの入に関しては、差があるなぁ〜って思ったんですよね。
まぁまぁの数のお客さんがレコードが入ったエサ箱を一心不乱で漁っているお店がある一方、比較的広い店舗スペースにも関わらず、あまりお客さんがいないお店もあったりといったカンジで、結構明暗分かれているような印象を受けました。
ちなみに訪れた日は、土曜日の午後4時頃なのでレコード店的には、お客さんが比較的多い時間帯ですね。
多くのお客さんが訪れているレコード店は、一時的ですがレジ前にお買い物の精算を待っている行列が出来て状態になっていたりする一方、ちょっと閑散した雰囲気が漂っているお店もあったりして・・・メディア等で「アナログレコードがとても人気ですっ!」って話題になっていますが決してどのお店も盛況でいうワケはなくってグラデーションがありますね。
まぁ〜それそれのお店の強みとかカラーとかお客さんのターゲット層があるので一律で「今、現状のレコード店は、こんなカンジですっ!」って喩えるワケには、やはりいかないですよね。
しかし、メディアので報道ブリは、決してそんなカンジではなくって総じて「アナログレコードが今人気ですっ!」って印象がありますからね〜まぁ、わかり易く伝えているのだ思うのですが、ちょっと現実とは乖離している部分もあるなぁ〜って思いましたね。

じゃあ様々なジャンルと音楽フォーマットがあるレコードの中でもイチバン人気・注目されているのはナニか・・・なんですが、もうコレは明確でいわゆる名盤といわれるアルバム(LP)の再発盤が今イチバン、ニーズがあるというカンジでしたね。
もうとにかく、店内のメンチン(ジャケットを面だしで陳列している様子)でディスプレイされているのは、このダレもが知っている名盤のアルバム・ジャケットがズラーーーっと並んでいるワケです。
そして店内の在庫スペースも約半分がそういった新品の再発盤が占めている様子で今のレコード人気は、明らかにその部分がけん引していてお店も明確にソレをフォーカスして積極的にセールスを仕掛けているコトが窺えます。
一方、店内の商品のホトンドが中古レコードが占めている大型レコード店は、週末のかきいれ時にも関わらず、広いスペースにオイラを含めて5〜6人のお客さんだけでした。
レコード店でエサ箱に入った中古レコードを掘り進めて買うという方法ってアル程度の音楽の知識やレコードに対しての知見がナイとなかなかムズいと思うのです。
ソレに中古レコード店のエサ箱に入っているレコードってモチロン有名なアルバムもあれば、どマイナーなアルバムも混在している状態で入っているので、最近のレコード人気がキッカケてレコードを聴き始めた人からするとレコードが入ったエサ箱を見たトコロで「ナンだ、コレ?全然、わからんっ!」ってなりそうですしね。
そういったイミでは店内中に見たコトのあるアルバムがズラ〜っとディスプレイされている方が親しみやすいってカンジるのかもしれませんね。
タブン、今はそういった多くのライトユーザーが結構、アナログレコード市場のシーンを引っ張っているんでしょうね。
そういった状況を踏まえると多くの人が知っている知名度の高いアルバムの再発盤が、バンバンリリースされるのもナンとなく解りますね。

そんな久しぶりに訪れたレコード店なのですが、やはりオイラが見るのは・・・モチロン12インチシングルなのです。
だけど、お客さんが多い人気のレコード店でも、結構残念な取扱いのされ方でした・・・。
一応、12インチシングルのコーナーは、あったのですがお店の規模からすると1/100くらいのボリュームの扱いでエサ箱に入っているレコードは、オリジナル盤・再発盤・ブート盤が混在している状況です。
大型店の規模感からするともっと多くの12インチシングルのタイトルを扱っていてもイイと思うのですが、まぁ〜スペースの都合もあるので相当、取扱タイトルを絞っているのか、あまり売れ行きがよくないので小規模な扱いにしているのだと思われます。
あとコレ、メチャ気になったのが、エサ箱に入っているレコードの穴あきジャケットからのぞいているレーベルの向きっ!
ピクチャージャケットであれば全く問題ナイのだけど、12インチシングルってよくレーベル部分はくり抜かれた穴あきジャケットにはいっている場合が多いのですが、この穴あきジャケットから見えているレーベルが、アーティスト名・タイトルが読みやすいようにまっすぐになっていないままエサ箱に入っているんですよ。
本来であれば読みやすいようにこうなっていればイイのに
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テキトーにジャケットにレコード盤が入れられちゃっってレーベルの向きが不均一になっている・・・。
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コレを見ちゃうと、オイラ的には「あ〜12インチシングルってゾンザイな扱いになってるなぁ〜」ナンて思っちゃうんですよね。
まぁ〜細かなコトですが、オイラからするとホント、レコード店に於いてはレコードを商品として店頭に並べる場合は基本的というか当たり前のコトだと思うのですが、スタッフさんが忙しくてソコまで気がまわらないのか、そもそもそんなコト知らないのか・・・。
他のお店のコトなので、どうでもイイコトなのですが、ちょっと気になりました。

久しぶりに訪れた同業他店のレコード店なのですが、今のニーズの方向性やお客さんの嗜好、求められるレコード店のあり方など多くのちょっとした気付きがありました。
で、そういった今現在のニーズに対応したお店つくりをしている同業他店を訪れて改めてカンジたのは、「next recordsの超マニアックぶり」ってコトです。
このブログでも、お店の方向性や運営の仕方、商品の品揃え等について様々なコトをコレまで書いてきましたが、全くお客さんの方におもねっていないぁ〜って思いましたね。
ん〜ナニがナンでもオリジナル盤 & 12インチシングルだけという商品構成・・・明らかにマニアな路線へ全フリしていますね〜(笑)
多くのお客さんにお店へ来てもらいたいっ!もっとレコードを購入してもらいたいっ!なんて思っているワケですが、そのためにセオリーとしてお店側がお客さんのニーズへ柔軟的に応じるべきだと思うのですが、ソレが全く出来ていないという・・・(笑)
まぁ〜だけど当店と同じ様なオリジナル盤の12インチシングル好きならば、思っきりブッ刺さる商品構成という品揃え・・・こんなレコード店ってあまり見かけないですよね〜やっぱり。
レコードをライトに楽しみたい人がナニも解らずふらァ〜っと当店へ立ち寄るものなら、「ナンだ?このレコード店はっ!?知らないレコードばかり・・・しかもジャケットもついてないし・・・」って思っきり違和感をカンジちゃいますよね〜。

SALSOUL ORCHESTRA / OOH, I LOVE IT (LOVE BREAK)  
SALSOUL ORCHESTRA / OOH, I LOVE IT (LOVE BREAK) の試聴
next recordsのサイトでSALSOUL ORCHESTRAのレコードを探してみる

そんなオリジナル盤・12インチシングルに特化したレコード店ですが、ナンダカンダとありつつも今年でお店をはじめて23年目ですよ・・・こんな品揃えにも関わらず、ホントよく続けてこれたな〜って改めて思う次第であります(笑)
先日、海外からご来店いただいたお客さんから
「このレコードショップ、素晴らしいラインナップだねっ!ワタシは、多くの国のレコード店を訪れたコトがあるケド、こんなレコード店は、はじめてだよっ!」ってありがたいコメントを頂戴いたしました。
まぁ〜確かにオイラも色んな国のレコード店を訪れましたが、12インチシングルだけってお店は、Club Musicを扱っているお店では、タマにありますが、再発盤と新譜と中古が一緒に並んでいるんですよね・・・「オリジナル盤だけでっ!」っていう部分は、どうしても出来ないようです。
多くのレコード店が、今のニーズに出来るだけマッチした品揃えになりつつある中で特定の分野に全フリしたレコード店だからこそ、もしかして長く営業を続けてこれたのかもしれませんね・・・違うかな・・・ワカラナイケド(笑)
他店では、12インチングルの扱いは、イマイチだからこそ、もしかして当店のような12インチングル専門店が際立ってきているのかも?って思うと、他の店はそのままテキトーな内容で12インチングルを扱っておいてくれた方がイイのかも?(笑)

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stevearrington_feelsoreal
相変わらず、アナログレコードに関する話題が頻繁に取り沙汰されていますね。
音楽とかカンケーないようなファッションやカルチャー系、飲食系等のメディアや広告、TVCMのシーンに何気なくレコードジャケットが飾ってあったり、レコードをプレイするシーンがイメージとして使われたりとオイラの感覚ではココ20年ぐらいでもっともアナログレコードが露出しているんじゃにかなぁ〜ってカンジるホドです。
最近、特に気になったのはこのCM

思わず「あっ!ヤってもうてるっ!」ってツッコミ入りますが(笑)
それにこんな雑誌も出ました。
POPEYE 「レコードと時計。」特集
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オイラは、アナログレコードに関する情報が新しくネットにアップされると通知が届くように設定しているのですが、ホント毎日のように新しく報じられたアナログレコード関連のニュースが届きます。
過去の名盤がアナログレコードで再発されるとか、最新の曲がアナログレコードでもリリースされるとか、アナログレコードの売上がどうなったとか・・・そういった類の話題が次々と流れてくるってカンジです。
先日、メインの取引先の銀行員さんから
「社長っ!レコードがとても人気だそうですねっ!ご融資の方は、いかがでしょうか?」
なんてケータイに連絡があったりして、まぁ〜このレコード人気でさぞかしレコード店は商売繁盛しているように見えているのかもしれません。

先日も、ご来店いただいたお客さんに「レコード店ってどうなんですか?」って訊かれました。
どうなんですか?ってちょっとオブラートに包むような表現ですが、要するに「儲かりまっか?」ってコトですね。
訊いていいただいたお客さんは、ビジネス的な観点でレコードを販売するコトにちょっと興味を持った様なカンジですね。
でも、もしかして「ちょっとレコード店、やってみたいな〜」なんて思っている人もいたりして〜(笑)
少し前にレコード店のビジネスプランについて言及した記事を投稿しました。
「レコード店のビジネスプラン コダワリ路線 or 拡大路線」

上記以外にも過去にレコード店をはじめるコトについていくつもの関する記事を書いたコトがあります。
まぁ〜メディアに取り上げられるホドなので客観的に見て
レコードが人気という話題

レコードが売れてる

レコード関連のビジネスは盛況

レコード店は商売繁盛している
みたいな印象になっているのかもしれませんね。
ん〜商売繁盛しているのか・・・って言われるとレコード店の業界全体から見ると今は、上昇気流にノッているようなカンジではあるかもしれませんね。
まぁ〜でも上昇気流にノッているからと言ってドコのお店もウハウハになっているワケではないでしょう。

当店の場合だとレコードが売れていくのは結構なコトなんだケド、在庫数の減少が目下の悩みであったりします。
店頭にご来店していただける常連のお客さんから「エサ箱のレコードがめちゃ少なくなってきましたね〜」ってご指摘をいただいたコトもありますからね〜もうパッと目で見て「あ〜少なくなってるな・・・」ってコトが解るレベルというコトです。
ホント、前にこのブログでも書きましたが今年に入ってからくらいからかなり店頭の在庫数が減ってきている状況です。
「レコードの在庫数が減っている  = 儲かっている」って思われるかもしれませんが、なかなかそんなカンタンではなくって円安のコトもあるし、海外からの仕入れもレコード人気のアオリをモロにくらって仕入れ価格が上昇しているし、その他ダンボール代やレコード袋、はたまた宅配便の送料まで値上げ&値上げで昨今のインフレの波が確実に当店のような零細商店にも訪れてきています。
海外からの仕入れは、円安と仕入れ値の上昇の影響をモロに受けるので、国内での買い取りもガンバってはいるのですが、レコードの買い取りも競合他店と結構、熾烈な争いになってきています。
まぁ〜わかりますよ・・・規模の小さな当店ですが在庫数が減ってきている状況なので大手のレコード店は、もっと在庫が足らない状況だと思います。
レコードの買い取りに関してはホトンド、「ネット広告がすべて」ってカンジなんですよね。
「レコード 買い取り」って検索した時にドレだけ露出が出来ているかがすべてなワケです。
レコードが人気といえどもナンでも売れるワケではないので、やはりお客さんに望まれる「このレコードが欲しいっ!」って思われるタイトルをドレだけ店頭に揃えるコトが出来るかって部分がとても大切なワケです。
この仕入れの部分をテキトーにしたり、疎かにするとやっぱりお客さんから「良いレコードないなぁ」って思われて、いずれ買ってもらえなくなる・・・みたいなコトになりますからね。

レコード店は、儲かるのか・・・ってコトですが、一時的に売上げがあがっても次の仕入れをどうするのか・・・てコトまで考えるとかなりフクザツなんじゃないかなぁ〜って思います。
例えば、今月◯百万円売上がありました、だけど仕入れが上手く出来ませんでした・・・となると、売上げが落ちますよね・・・だからといってカンタンに手に入るようなレコードをとりあえず寄せ集めたとしてもタブン、次の月は売れないでしょう・・・となると、毎月必要な店舗の運営コストが嵩んでソレまでの売上を消費してしまい、最後はヤっていけなくなるみたいなコトになりかねません。
当店は、DJブームの真っ只中の2000年に当時、世界で最もレコード店が密集しているといわれたレコードの聖地、渋谷 宇田川町で営業をはじめて、DJブームの中でのニーズの高まり〜最盛期〜衰退期を経て今のレコード人気の状況を迎えています。
DJブームの最盛期は、そうはいってもホンの一部のマニアックな分野だけの人気でした。
当時、海外ではレコードは全然人気がなくって日本で数千円でソッコー売れるような人気の高いタイトルが海外へ買い付けに行くと50セントや1ドルで仕入れできる状況でした。
そういった日本と海外での仕入れ値と販売価格の差が結構あったので飛行機にノッて現地でレンタカーを借りて街から街へ移動しながら買い付け旅行して仕入れたレコードを航空便で送ってもまだまだ全然利益を出せる状況だったのですが、最近だとそんな価格差はあまりないんですよね。
というか、もしかしたら日本って世界一良いレコードが安価で売られている国なんじゃないかなぁ〜って思ったりするくらいです。
アメリカ人がUS HIPHOPのレコードを日本で買っていくってコトもこのブログで書いたコトもあります。
しかもコレまでレコードの人気って一部の欧米先進国だけのマニアックなモノだったのが、最近は東南アジア等の途上国の富裕層にまで広がって来ていますしね。
外国人客のレコードニーズがマジ高!そして買いっプリもヤバい!

先日、ベトナムでレコード店をはじめようと計画している外国人のお客さんが来店されました。
で、尋ねられたんですよ・・・「ワタシがお店をはじめる時に卸売りしてもらえますか?」って。
ベトナムでもアナログレコードの人気が高まっているのは、ちょっと知っていたのですが、日本で仕入れして売るのか・・・もしかして日本は、世界のレコードマニア & 業者の狩場になっているのかも?(笑)
で、オイラの返事は、「イエスっ!オフコースっ!」でした・・・そうなるともっと仕入れしなきゃ・・・どうしよ(焦)

STEVE ARRINGTON / FEEL SO REAL
STEVE ARRINGTON / FEEL SO REAL の試聴
next recordsのサイトでSTEVE ARRINGTONのレコードを探してみる

時々「ネクストさんは、もう20年以上レコード店をやっているので安泰でしょう〜」なんてお客さんから言われるコトがありますが、安泰なんてトンデモないですよ〜ホントに、毎日・毎月、必死のパッチですからね。
レコードの人気が高まって求められるコトってホントにありがたいコトだし、嬉しいのですが販売面が好調になると仕入れ面が追いつかなくなるという問題もあるので、単純に「儲かったぁ〜ヒャッポ〜イっ♪」ってならないですよね。
少し前のこのブログの記事でも「最近、新規オープンするレコード店の実店舗が増えてきた」ってコトを書きましたが、レコード店をはじめる前は準備期間もあるし開店時に店頭へ並べる在庫をある程度事前に用意して仕込むコトも出来ますが、レコード店をはじめたら販売しながら仕入れを並行に進めてなおかつ商品のクォリティを維持しながら運営し続けるってコレはなかなか難しいんですよね。
よくあるハナシだけど、オープンしたばっかりの時は、イイレコードが店頭に並んでたけど、1年後にはもうイイレコードがあんまりない・・・ってパターン。
結局、レコード店は今儲かるのか・・・ん〜どうなんだろう、イケイケドンドンで上手くやっているお店もある一方、はやりそうではないレコード店もあるので大きな括りでいえないんじゃないかなぁ〜ってオイラは、思いますね。

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bonniebyer_nevernever
こんなコラムを読みました。
山下達郎のレコード・カセット再販で爆売れ。なぜいま世界でアナログメディアが復興?

明らかに今のアナログレコード・ブームをけん引しているシティポップの最右翼、山下達郎のアルバムが40年以上ブリに再発されたコトに関する記事です。
記事にも書いていますが、41年ブリに再発された山下達郎 / For You がオリコン週間アルバムランキングで第4位にランクインしたとのコト。
一応発売日が2023年5月3日でその週の売上2.0万枚っ!
要するに1週間で2万枚売れたって・・・ちょっとスゴいっすね。
どんだけみんな欲しかったんでしょうね〜(笑)
というか、単純に2万人の人がこのレコードを購入したってコトでしょう・・・当店とはジャンルこそ違いますがまだまだマーケットの規模が想像の規模以上に大きいな・・・ってちょっとカンドーしました。
でオモシロイのがこの爆発的な人気を受けてラジオ番組に出演した山下達郎氏ご本人に「どうしてこの時期にアナログのLPレコードがブームになっているのでしょうか?」って訊くと
「わからない・・・」って。(笑)

まぁ〜コレ、オイラも時々お客さんとシティポップに限らず、アナログレコードの人気についてハナシをした時にその理由を訊かれるんですが明確な「人気の理由は、コレだっ!」っていうコトができないんですよね。
ホント正直に「わかりません」ってカンジで。
今回のFor Youのアナログレコードの再発盤にしてもコレまでズ〜っとCDは、売られ続けていたのだから楽曲としての良さはモチロンあると思うのですがソレ以上にコレクション・アイテムとしての「アナログレコード」がニーズとして求められてきたんではないでしょうかね。

で、こういった人気のアイテムの再発盤がリリースされるとオリジナル盤の価値がいつも問われるようです。
あ〜このパターン・・・ホント、ありガチですね。
今回、再発されたFor Youについてオリジナル盤と再発盤の価格推移が気になったのでちょっと調べてみました。
まずは、基本情報です。
山下達郎 / For You 再発盤 発売日 2023年5月3日 定価4400円
で、再発盤が販売される前は、ヤフオクでは、オリジナル盤はだいたい5000〜9000円くらいの相場で落札されていたようなカンジです。
オリジナル盤は、ライナーノート等の有無やジャケット・レコード盤の盤質によって価格の幅がありますね。
比較的盤質の良い平均の落札価格体は、7000〜8000円くらいのようです。
一応、山下達郎 / For Youの再発盤がリリースされるという情報は、2023年1月には情報としてあったのですが、その時にオリジナル盤の価格にはあまり影響がなかったようなカンジでしたね。
で、5月3日に再発盤がリリースされます。
と同時にオリジナル盤の落札価格がちょっと下がって5000〜6000円ホドになりました。
で、5月3日の再発盤の発売日を境に再発盤の出品数が爆増していますね。
いわゆる大量の転売ヤーがココに参入して来きたようです。
5月3日の発売日に大手のレコード店の店頭にFor Youは、並んだようですが結構早い段階で売り切れちゃったようですね。
ま〜元々、人気のアイテムだったので転売ヤーも事前に目星をつけて仕入れに動いていたようですね。
今では、Amazonをはじめとしてネット販売ではドコのオンラインショップでも「売り切れ」表示がされていて購入はできない状況です。
そしてヤフオクでは、今だと再発盤の落札価格は、6500〜7000円が相場のようです。
中には、即決8000円オーバーで落札されているのもありますね。
一方、オリジナル盤は、またまた少し上昇して6000〜7000円くらいになっています。
タブン、再発盤の人気がアガってそのアオリを受けてオリジナル盤の価格が影響しているような状況でしょうか。

中古盤だけど、リリース当時の空気感で奏でられるエモい雰囲気のオリジナル盤か
通常盤よりも高音質でプレス出来る重量盤でなおかつ最新のデジタル・リマスタリングを施された再発盤か
まだ、For Youを持っていない人からすると悩ましい問題でしょう〜(笑)
コレまでは、オリジナル盤一択という選択しかできなかった中に再発盤がリリースされることによって「ドッチがイイのか?」って思いますよね。
で、実際に聴き比べをしている動画もすでにYouTubeにアップロードされていますね。

まぁ〜オリジナル盤と再発盤の聴き比べは、かなりその人の主観による部分が大きいので一概に「絶対にコッチの方がイイっ!」って言い切れないので難しい判断ですよね。
あと、リスナーの再生環境、イチバン大切な部分は、どういった環境でそのレコードを聴くかって部分は、とても大切ですからね。
コレ、難しいのですが必ずしも「音質」だけでドッチがイイのかって判断できないっていう部分もありますからね。

世界的なレコードマーケットでもあるDiscogsでも Tatsuro Yamashita / For You は、Want数がすでに200オーバーとコチラも人気が加熱しているようです。
かなり利益を上乗せしているセラーが多いですが、実際に売れているのはヤフオクと同じくらいの6500円くらいの価格帯ですね。
一方、オリジナル盤は、日本よりも価値が高くてMintコンデションで12000円くらいですね。
 
で、この山下達郎の過去の名盤が再発されるのは、今回の For You が第一弾で、6月にはRide On Time 7月にはMoonglow とGo Ahead! 8月にはSpacy とCircus Town 9月にはIt's A Poppin' Time とGreatest Hits! Of Tatsuro Yamashita という5ヶ月連続での怒涛の名盤再発ラッシュとなります。
タブン、今回のFor Youと同じ状況になりそうですね。
ニーズの高い人気版が再発されて次々とリリースされるってのは、今のレコード人気では、致し方ない部分があるとは思いますが、コレを追いかける方も結構、タイヘンですね。
今回の山下達郎の歴代の再発盤はリリースされるコトに対して山下達郎氏ご本人は、どういった心境なのか知りたいですね。
山下達郎氏自身、超がつくほどの鬼レコードコレクターであるコトは、有名ですね。
2017年の時点、6万枚のコレクションを所有しているとのコトなので今だと更に増えていると思われます。
そんなレコードコレクターでもあるご本人なのでオリジナル盤・再発盤等の思い入れや見識は相当なモノだと思うのですが、自身の作品となると結構、フクザツな心境なのではないのかなぁ〜って勝手に思っちゃうのですが、どうなんでしょうね。

そう言えば、2022年7月に下記の内容で記事を投稿しました。
人気の高いレコードは、ニセモノが出てくるっ!
奇しくも今回、正式なレコード・レーベルから再発盤がリリースされたFor Youの中国産ブート盤(ニセモノ盤)について言及した記事です。
一応、今でも中国で最大規模のECサイト「タオバオ」でブート盤は、販売されていますがコレもういずれ淘汰されるでしょうね・・・。

BONNIE BOYER / GOT TO GIVE IN TO LOVE
BONNIE BOYER / GOT TO GIVE IN TO LOVE の試聴
next recordsのサイトでBONNIE BOYERのレコードを探してみる

今回のFor Youの件は、今はまだ再発盤がリリースされたばかりでその状況がかなり流動的ではあるのですが、ナン年か後には、再発盤は「再発盤」という評価に定まってくると思います。
コレまでにもレコードは、多くのタイトルで再発盤がリリースされて存在していますが、よほどナニか特別な事情がない限り、再発盤がオリジナル盤の価値を上回るコトってオイラの経験上あまりナイんですよね。
もしかしたら再発盤がリリースされることによって認知度がより高まってオリジナル盤の価値が高騰するパターンもケースとしてはありますからね〜むしろコチラのケースのほうが多いような気がします。
最近はアナログレコードがとても人気になったコトもあって話題に挙がるコトも影響してかライトなレコードリスナーが増えてきています。
でも、そういったライトなレコードリスナーさんもオリジナル盤とはナニか、再発盤とナニがどう違うのか・・・人気で有名なビッグ・タイトルが再発されるコトでイロイロ思う部分があるんじゃないかなぁ〜ナンて思ったりするのですが、どうでしょうか・・・そんなコト思わない?(笑)

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毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

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ニュースで知ったのですが、ココ数年間大きな問題になっていたコロナの感染症法上の位置付が変わったそうでこれまでの様々な制限が緩和されて扱い的には季節性のインフルエンザと同等になるそうです。
ナニやらややっこしいカンジがしますがようやくコロナ前の2019年頃の状況に戻りつつあるようなカンジなのかもしれません。
で、そういった状況もあってココ最近、渋谷は連日多くの人出でメチャ賑わっています。
これまで結構、制限がうるさかったライブイベントやナイトクラブ等のイベントもようやくフツーに開催出来るようになってきた印象です。
当店を頻繁にご利用していただいているお客さんからもDJ〇〇のパーティへ行ってきました〜とか、CLUB〇〇に行ってきました〜ナンてハナシを店頭へお越しいただいた際によく聞くようになりました。
お客さんにもよりますが、もうナン年ブリにクラブへ訪れたっていう人も多いですね。
ま〜2020年頃から始まったコロナ騒動でなかなかクラブへは足が遠のいていたようなカンジなので仕方がないでしょうね。

「久しぶりにナイトクラブへ訪れてどうでした?」ってお客さんに聴いてみると
「メチャ、良かったですよっ!」っていう率直な感想の後に「でも・・・パソコンでDJプレイしていたんですよね・・・」ってコトを述べられるお客さんがまぁまぁいらっしゃいました。
当店は、アナログレコードの中でも12インチシングル専門の中古レコード店という極めてマニアックなレコード店というコトもあり、当店をご利用していだける客さんもレコードにコダワリを持った人が多いのかなりバイアスのかかった感想であるコトを先に述べておきます。
この訪れたナイトクラブでDJがPCやCDJでプレイしていたのを見た時のお客さんの感想って読み解くとタブン、こんなカンジだと思います・・・
「プレイは、良かったんだけどアナログレコードでは、なくってちょっとガッカリした」って印象だったのでしょうね。
ん〜プレイは、良かったんだからソレでオイラはイイと思うのですが、こういった感想のお客さんは、アナログレコードでプレイしていると更に良かったってコトだったんでしょうね。
以前にもこのブログでも言及したコトがあるのですが、オイラ個人としては、DJが自分のプレイスタイルにあったソース(アナログレコード or デジタル音源)でプレイすればイイという考えではあります。
クラブでDJプレイをするという目的というか成果ってやはり如何にしてダンスフロアを盛り上げて多くのオーディエンスを踊らせるかっていうコトだと思うのです。
目的があくまで「フロアを盛り上げるコト」であるのであれば、アナログレコードであろうが、デジタル音源であろうがあまりカンケーがないと思うのです。
合理的に考えれば、そうなのですがっ!コト、アナログレコードにコダワリを持っている人からするとこの部分はなかなか「合理的」に割り切れないというか感情論になりガチになってしまうようです。

「コレ、逆にDJがアナログレコードでプレイをしていたらどうだったんでしょうか?」って聴いてみると「そりゃアガりますよね〜」って言っていました。
では、どうしてアナログレコードでプレイされたら気持ちが高揚するケド、デジタル音源であればちょっとガッカリしちゃうのか・・・ですよね。
明確な理由は、オイラはこの分野ではド素人なので解りませんがコレはタブン、心理的にそのDJとの繋がりというか共感的な部分がカンケーしているんじゃないのかな・・・って思います。
「音楽を聴いて楽しむ」という趣味の大きな枠のなかでも「あえてレコードで音楽を楽しむ」というフツーに音楽を聴いて楽しんでいる人よりかなりコダワリを持って楽しんでいる人からすると自分の趣向性と共感出来る部分があるとより一層気分が盛り上がる部分がとても多いというコトがあります。
このコトは、オイラにも思い当たるフシがあって他人と音楽のハナシをしていて会話が盛り上がっていてもその曲が、デジタル音源しかない曲だったりアルバムだけに収録されている曲やブート盤しかない曲だったりするとイッキに興味が削がれるトコロがあるんですよね。
「あのブート盤のREMIXメチャ、カッコいいんですよっ!」っていくら力説されても「ふ〜ん・・・」ってカンジでまったく興味がわかないみたいなカンジになるみたいな。
一方、オリジナルの12インチシングルでレアな盤や〇〇国盤のB面にカッコいいMIXが収録されている・・・みたいなハナシだとメチャ盛り上がるみたいなカンジで対話をしている人と共感できる部分があると、とても高揚するんですよね。
コレと同じ作用がDJがクラブでプレイしている様子を見てカンジているんじゃないでしょうか。
タブン、聴いている側の人とプレイしている側の人との間で共感できる部分があるとより一層、気持ちが高まるみたいな心理になるのでしょうね。

DJプレイした時のレコードとデジタル音源の音質の違いとかスペック的なコトを語られる場合も多いですが、今だと余程でない限り拾い物の劣悪な音源でプレイする人はいないと思うのであまり音質面での差はナイと思います。
ソレよりもそのDJの音楽に対する姿勢的な部分がアナログレコードをプレイするコトで見た目からより顕著に現れているようなトコロが見る人へ解りやすく伝わっているのかなぁ・・・。
決してデジタル音源でDJプレイをしている人達が音楽を粗末に扱っているというワケではないのですが、デジタル音源のお手軽さや扱いのカンタンな部分がナンだか薄っぺらいような印象がするのかもしれません。
正直、アナログレコードは、取扱いや維持するのはタイヘンです、ましてやそのレコードを何百枚もクラブへ持ち込んでプレイするっていうのは、かなりハードモードでもあります。
レコードで音楽を聴いている人は、そのアタリも充分解っていてそれなのにアナログレコードでDJプレイをしているのを見るとそのDJの強いコダワリが伝わるのかもしれませんね。
まぁ〜先に書いたような自分との共感できる部分が重なった気持ちが揚がるんではナイのかなぁ・・・。

オイラは、自宅でナニか作業をしながらよくYouTubeでDJプレイ動画を垂れ流しているのですが、ココ最近アナログレコードでDJプレイしている動画が増えてきたような気がしています。
2000年前半までレコードでのプレイしていた著名なDJさんが、その後PCやCDJでのプレイに変わっていたのですが、再びアナログレコードでのプレイに戻ってきたりしていますね。
一度、PC/CDJでもDJプレイをした人がアナログレコードでのDJプレイに戻るってコレ、結構タイヘンですよ・・・特にプロフェッショナルなDJだと。
だけどあえてそのスタイルを変化させるというのは、やはり今アナログレコードでDJプレイするコトにナニかしら新たな価値を見出しているのかもしれませんね。
DJからすれば、レコードも音源ファイルも自分のプレイを表現するためのひとつのツールでしかナイと思うのですけどね・・・ナンかちょっと不思議なカンジがします。

そうはいってもDJプレイの主流は今でもPC/CDJです。
で時々、アナログレコードでプレイするDJがいるってカンジなのですが、逆にアナログレコードでプレイするスタイルがレアなシーンのように見られている部分もあるかもしれませんね。
店頭で接客をしていると「アナログレコードでDJをしたいっ!」っていう20〜30代の若い人がお店に訪れるようになりました。
彼は、音楽においてもカンゼンにデジタルネイティブ世代なのでそういったイミでは、生まれてコレまでレコードでDJプレイを見るコトっていうのは、ナイと思うのですがYouTube等でレコードでDJプレイをする様子を見てそのカッコよさにナニか惹かれるものがあったのかもしれませんね。

HOPE COLLECTIVE / GIVE AND LET LIVE
HOPE COLLECTIVE / GIVE AND LET LIVE の試聴
next recordsのサイトでHOPE COLLECTIVEのレコードを探してみる

先に書いたようにDJはフロアを盛り上げてナンボなので、アナログレコードであろうとデジタル音源であろうとプレイするソースは、そのDJのスタイルに合っていれば特に問題はナイと思うのですよ。
だけど、アナログレコードが好きな人は、プレイをするDJにも共感をちょっと期待しちゃうという・・・ん〜見方によればかなりメンドくさい人のような気がします(笑)
こう書いているオイラも生粋のレコード好きなので、ちょっとその部分は理解できるのでソレを期待しちゃうのは解らなくもないのですケドね。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
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こんにちは、東京 渋谷のレコード店密集エリア 宇田川町で中古レコード店を営んでいるnext. recordsです。
先日、こんな記事を読みました。
「2022年の米国におけるアナログ購入者の半数はレコードプレーヤーを所持していないことが判明」
カンタンに要約すると・・・
2022年にアメリカでレコードの販売枚数がCDを上回ったが、レコード購入者の50%はレコードプレーヤーを持っていない。
というコトを言及したコラムです。

実際には、もっと長々と記事が書かれているのですが、ちょっと衝撃的なのは、「レコードを買う人の半分は、レコードプレーヤーを持っていない」という部分でしょう。
このブログを読んでいる人は、レコードで好きな音楽を楽しむ人がホトンドだと思うのですが、フツーはレコードを買って自宅に帰って真っ先にやるコト言ったら、オーディオの電源をオンにして今日収穫したレコードの試聴大会だと思うのですケドね。
でも、上記の記事に書いてあるアメリカでは、レコードを購入しても半分の人は、自宅にレコードプレーヤーがないのでレコードを購入してに聴くコトが出来ないというコトのようです。
正直、多く人の感覚では、「えっ?ナニ、ソレ?じゃあナンでレコードを買うの?」ってカンジだと思うのですが、事実、当店をご利用していただいているお客さんでも数人は、「レコードは買うけど、プレーヤーを持っていない」って人がいます。
個人的には、なかなか理解不能なカンジではあるのですが、再生するコトが出来ないのにナゼ、レコードを買うのか、買ったレコードをどうするのか・・・などなどツッコミドコロがあるのですが、御本人は別にレコードプレーヤーがないコトに対して気にしていない様子だったりします。
じゃあ、どんなカンジで購入したレコードを楽しんでいるのかと言うと、レコードを眺めながらスマホでその曲を再生して楽しんでいる・・・とのコトです。
「はぁ〜〜〜?ナニそれ・・・」って思う人もいるかも知れませんが、人の好みは千差万別ですからね、そんなレコードの楽しみ方っていうのもあるのかもしれません。
そのお客さんに「スマホで聴きたい曲を再生するだけで、別にソコにレコードは、無くてもよくないですか?」って訊いたコトもあるのですが、その時には、「『その曲を所有している』って言うコトが大切なんですよね!」って言っていました。
あぁナルホド、その『レコードを持っているコトが大切』という感覚は、とても良くわかります。

長年、レコードを買い続けていると「ナンのためにレコードを購入するのか」って部分に関してちょっとマヒするコトがあったりします。
オイラの場合は、レコードを買い始めたスタートの時点で「好きな音楽を好きな時に聴きたい」という当然至極の理由というか目的のためにレコードを購入しはじめました。
まだ、CDの存在しない時代ですね。
好きな時に好きな音楽を聴くという目的のためにはそのレコードを購入するという唯一の選択肢だったのでその欲求を満たすためにはレコードを手に入れるというコトになります。
そして音楽を聴くという行為自体が自分の趣味として定着していく中で自分の大好きな音楽が収録されたレコードが増えていくコトによって次第にレコードがコレクション化して「レコードを所有する喜び」的なモノが湧いてきたようなカンジですね。
モチロン、レコードが聴けるというコトは、重要ではあるのですが、ソレ以上にレコードを所有するというコトがより先鋭化してきた部分っていうのは、メチャあります。
オイラは、数千枚のレコードコレクションを持っているのですが、いつもソレ等を聴いているのかっていうとそういうワケではありませんし、じゃあ、聴いていないんだったら無くてもよくね?って思うのですが、ソレは違っていていつでもレコードが聴ける状態にある、自分がそのレコードを持っているという部分が最も重要だったりしますしね。

先に書いたように現代では「音楽を聴く」という目的のために必ずしも曲が収録されたメディア的なモノを所有しなくてもイイ時代ではあります。
そんな音楽メディアを自らが購入しなくても好きな音楽を好きな時にいつでもドコでも聴くコトが出来る状態にもかかわらず、わざわざアナログレコードを購入するという行為は、あるイミ合理性に欠けるというか、矛盾している行為ではアルのです、実際には今アナログレコードが注目を集めていて話題となるっているワケです。
タブン、レコードって音楽聴くためのメディアというよりは、現在はコレクション的な価値の方がメインになっているような部分が大きいのかなって思います。
解りやすく例えると「音楽を再生するコトも出来る音楽グッズ」って的なアイテムみたいなカンジでしょうか。
アナログレコードであるコトは重要なんだけケド、曲の再生っていうのはレコードのジャケットや帯・ライナーノートと同じ様にレコードの付加価値みたいイミになっているような。
上記の記事の文末に下記のようなコトが書いています。
「レコードをマーチャンダイズ感覚で購入しているリスナーが増えている」
マーチャンダイズ感覚・・・ちょっとイミが解りませんね。
タブン、レコード会社の販売戦略的なイミでこう書いているんでしょうかね・・・。
要するにレコードが欲しいという人がいるのであればレコードを作りますよ・・・というイミなのかな。
この文章の前文に「音楽ビジネスの収益の大半がストリーミングに依存していることを考えると」って書いているのでレコード会社としては、アーティストが音楽を作ってレコード会社がソレをリリースするのですが、今だとその曲をストリーミング運営会社へ提供して終わりだったのですが、レコード会社の収益のホトンドをソコに依存していては、レコード会社としてすべてをストリーミング運営会社へイニシアチブをとられるのではなく収益の分散化というイミも含めてアナログレコードっを創るみたいな戦略でしょうか。
長ったらしい解説ですが、レコードが人気でニーズがあって売れるんだったら生産しますってコトでしょう。

レコードがコレクションアイテム化しているっていう部分に関しては、もう確実でしょうね。
便利でカンタンで音楽そのものが剥き出しの情報の塊となっている究極の形態である音源データが出来上がって、ソレ等を流通させるコトが出来るネット環境、更に再生機であるスマホを全世界のホトンドの人が持っているのですが、音楽を所有するという人の満足感だけは、得られなかったようですね。

BUNNY SIGLER / BY THE WAY YOU DANCE (I KNEW IT WAS YOU)
BUNNY SIGLER / BY THE WAY YOU DANCE (I KNEW IT WAS YOU) の試聴
next recordsのサイトでBUNNY SIGLERのレコードを探してみる

オイラも数千枚のコレクションを所有していて思うのですが、やはりレコードって聴けるコトって大切ではアルと思うのですが、自宅にレコードがアルというコトのほうがより重要なのかも・・・って我ながら思ったりします。
数千枚ものレコードを持っているとそのレコードコレクションそのものが自分の音楽遍歴であったり、大げさに例えるならアイデンティティの一部でもあるような気がしますしね。
世の中には、使ってナンボのアイテムがある一方で、そのアイテムを眺めるコトや揃えるコトで得られる満足感っていうのもありますしね。
そういったイミでは、レコードは聴くコトも出来るコレクションアイテムなのかもしれませんね〜。
レコードを購入するケド、プレーヤーを持っていないという人がいる一方で、何千枚ものレコードを持っているにも関わらず安価なポータブル・レコードプレーヤーで聴いている人もいたりします。
何千枚もレコードがあるのに関わらず、ソレはソレでナンかもったいないなぁ〜って思うのですが、ご本人は全く意に介せず「自分は、コレで大丈夫なんで・・・」って言っていました。
まぁ〜レコードの楽しみ方は、人それぞれナンで他人がどうこう言うのも余計なお世話ですよね・・・。

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