先日、常連のお客さんより
「愛用しているターンテーブルが壊れたぁ〜!」って連絡がありました。ナンでもプレイしようと思ってSL-1200のスイッチをONにしたら、ポロッとスイッチのダイヤルが取れちゃったそうです。
このトラブル、よくあるんですよ・・・特に古いSL-1200 MK2とかMK3で。
MK3Dでは、このスイッチ部分が弱いってコトをPanasonicも解ったらしくモデルチェンジの時に改良されています。
SL-1200 MK2とかMK3とかって製造から30年とか40年経っていますのでそりゃ〜壊れるトコロも出てきますよ。
特にこのスイッチ部分は、使用する度にON/OFFを切り替えるトコロだから、使っているとスイッチ部分がユルくなってちょっとした、拍子に「ポロッ」と取れちゃうんですよね。
ちなみに、このスイッチ部分が取れちゃうと自力ではゼッタイに修復不可能で、修理行きとなります。
実は、オイラも今から20年以上前に同じコトをやっちゃってます・・・しかも2台同時に・・・(泣)
で、常連のお客さんのハナシに戻りますが、「どうしたらイイでしょうか?」って・・・。
スイッチ部分の修理には、タブン15000〜20000円ホド費用がかかるというコトをお伝えしました。
30年近く使い込んだターンテーブルの修理に結構な費用がかかるっていうのも、ちょっと判断に困るカンジですよね〜。
イッソのコト、別のターンテーブルを手に入れたほうが今後のコトを考えるとイイかもしれないっていう選択肢もあります。
当店でも中古のターンテーブルを販売していますが現在、良好なコンディションのターンテーブルの在庫がありません・・・。
かと言って現行モデルのSL-1200 MK7を新品で買うと10万円ですからね〜かなり度胸のいる買い物です。
新品以外での購入となると中古になるのですが、今だと中古品を手に入れる時には、ヤフオク!やメルカリが真っ先に思いつくと思うのですが、今まで多くの古いターンテーブルを見てきたオイラからするとあまりオススメ出来ないんですよ。
ヤフオク!とかメルカリでの購入を完全否定しているワケではなくって、場合によってはとても良好なコンディションのSL-1200を購入できる場合もあると思います。
だけど、ソレはその良好なコンディションのターンテーブルを入手できる目利きがあれば・・・ってトコロなんですよね。
ヤフオク!・メルカリで出品している人にもイロイロな人がいます、個人の所有物を出品したりとか専門の業者だったりとか・・・。
はたして出品されているターンテーブル、ナンの問題のないモノであれば、イイのですが・・・残念ながら画像や商品説明だけではなかなか判断が難しい解りづらいトコロがあります。
購入する人側からすると見た目のキレイさばかりに注目されガチですが、そりゃ〜見た目はキレイに越したコトありませんが実際は見た目よりキチンと機能しているのか・・・って方が重要ですからね。
例えば、ちゃんとプラッターの回転が安定しているか、ピッチコントローラーのスライドはなめらかに動作するか、start・stopボタンを押した時、勢いよくスタートして止めた時スグに止まるか、トーンアーム・リフト・アジャスターはちゃんと回るのか、アンチスケーティングは正しく動作するのか・・・などなどかなり細かなチェック項目があったりするのですが、コレ・・・出品されている画像や説明だけで判断できます?
特にTechnics SL-1200シリーズは、DJプレイでの使用が多いので、かなりぞんざいな扱いがされている場合が多いんですよね。
頻繁にピッチコントローラーを動かしたりするのでスライド部分がヘタって引っかかったり、ニードルランプの電球が切れていたり・・・もう書き出したらキリがないくらい。
アナログレコード人気の勢いもあって最近、ターンテーブルを購入したというアナログビギナーなお客さんが時々ご来店します。
で、「ドコでターンテーブル買ったんですか?」って訊くと結構な確率でヤフオク!・メルカリの名前があげられますが、ソレを訊いて「今までターンテーブルを使ったコトがナイ人が、状態の不明な中古のターンテーブルをよくわからないまま買っているのか・・・」って思うとちょっとフクザツな気持ちになります。
当店でも中古のSL-1200を販売しているのですが、一応一通りのメンテナンスをして各部のチェックを行ってカクジツに問題のないターンテーブルだけを店頭販売しています。
実際に来店して購入検討していただけるお客さんには、実機に電源を入れてレコードをプレイして問題なく動作するコトを見ていただいて購入していただいています。
やはりお店というカンバンを掲げていますから、もし購入後にナニかトラブルがあった場合には、相応の対応しますしね。
先日もオーディオ機材の修理やメンテナンスを専門に行なっている業者さんのブログを読んでいたら「最近、ヤフオク等で買ったジャンク状態のタンテがよく持ち込まれる・・・」って嘆いていました。
結局、状態を確認して修理メンテナンス費用に数万円がかかるという見積り金額を提示すると、「修理キャンセル」になるコトも多く、そのままお返しというコトになります。
で、その問題を抱えたターンテーブルが再び、出品される・・・。
商品説明に「現状品」って書いているモノって、ナンにもチェックしていません & 電源が入ることだけ確認しました・・・って、言う状態ですからね。
ソレって、ジャンク品とホボ、一緒ってコトだと思うんですが、そういった状態のターンテーブルが、現状では2〜3万円で購入されています。
コレ、ホント解って買っているのかな・・・って思います。
「通電確認済み」「音出し確認済み」って書いてあって実際届いたプレーヤーですがレコードを数時間かけていたた回転が不安定になった・・・とかってよくありますからね。
トラブルを抱えたターンテーブルの修理って修理箇所の確認チェックだけでも最低1万円ホドかかりますからね。
そこでパーツ交換などが加わるとパーツ費用に技術料も加わって2万円オーバーは確実でしょう。
知識のある人なら届いたターンテーブルを事細かに動作チェックするコトが出来ますが、今日はじめてターンテーブルを触った人には、ストロボライトでの回転ムラのチェックですら難しいんじゃないでしょうか。
なので、そのアタリの事情をすべて解っている人でトラブルがあっても自分で問題解決出来る人であれば、ヤフオク!・メルカリは全然利用する価値があるとは思いますケドね。
結論
はじめてターンテーブルを買う時は、できるだけ実機を触れる実店舗での購入をオススメします。
買う時は、できれば詳しい人と一緒に行ってもらうとイイと思いますよ。
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結局、愛機SL-1200のスイッチが壊れちゃった常連のお客さんには、実店舗に出向いて中古品をキレイという見た目だけで買わないように、ゼッタイにチェックするべき箇所をお伝えして実際に確認して問題のないターンテーブルを買ったほうがイイですよ!ってアドバイスさせていただきました。
ハードオフとか行ったら数台のターンテーブルが並んでいるじゃないですか、もしオイラなら全てのターンテーブルの電源をつなげて各部の項目をチェックしてイチバン状態のイイモノを選ばせてもらいますね。
ターンテーブルって一度買うと一生使うモノでもあると思うんですよ。
なので、ちょっと値段が安いから・・・っていう理由で、妥協しない方がイイと思うんですよね〜。
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