渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:渋谷レコード店日記

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「SSのレコード?」
ナンノコッチャ・・・ってカンジですが、長らく中古レコードを買い続けている人には、解るワードでありますが、SSというのは、中古レコードのコンディションを表すランクのコトです。
SS = Still Sealed (スティル・シールド)
の略となります。
訳すると「未開封」ってコトですね。

フツーに最近発売されたばかりの新譜のレコードや新品のレコードを買っていると特にレコードのコンディションなんて意識するコトなんてありませんが、中古のレコードは、ソレまで使用されていた状態によってレコード盤それぞれにレコード盤やジャケットの状態は様々なので「そのレコードの品質はどういった状態なのか」っていうコトを表すのにそれぞれのレコードに応じてグレーディングしています。
レコード店によっては、AランクとかBランクとか、はたまたMint(ミント)やExcellnt(エクセレント)なんて風に、そのレコードの盤質にランクをつけているワケです。
中古レコードを買う人の意識として、絶対的に傷だらけのレコードよりもキレイなレコードのほうがイイですよね〜トーゼン。
そのキレイな中古レコードの最上位に位置しているのがSSコンディションとなります。
オイラは、フダン単純に「シールド」って読んでいますケドね。

このブログは、レコード購入歴の長い人から最近レコードを聴きはじめた人までいろんなタイプの人に読まれているのでわかり易く解説します。
この未開封のSSコンディションっていうのは、基本的にUS盤のレコードのコトを指します。
ナニが未開封かというと、US盤のレコードってジャケットに薄い透明のセロファン状のフィルムというかシュリンクがラップしているでしょ。
あのシュリンクが未開封状態であるというコトなのです。
レコードを聴くには、このシュリンクを開封しないとゼッタイに聴くコトができません。
つまり、このシュリンクが未開封であるというコトは、今まで一度もこのレコードが聴かれていないという状態なワケです。
レコードは、厳密に言うとレコード盤の音溝をダイヤモンドで作られた硬いレコード針がトレースするコトで曲を再生しているという物理的なコトから、何度も再生されると音質が少しづつですが劣化していくという現象が避けられません。
ま〜コレは、微々たるもので実際に聴いてみてもソレホド、気になコトではありませんが・・・ソレよりも、使用者のミスでキズを付けたりとか、ジャケットからの出し入れで薄くスレが盤についちゃうコトの方が多いと思います。
しかし、このSS = Still Sealed (スティル・シールド) = 未開封 のレコードっていうのは、先に書いたとおり今まで、一度もレコード盤に針が落とされていない状態なので、新品のピカピカなワケです。
中古レコードなのに新品というのもちょっとヘンな表現ですが・・・。

最近リリースされたレコードが、新品であるというコトに関しては、別に「あ〜そう・・・」ってカンジで、サクッとシュリンクを破いて中のレコード盤を取り出して躊躇なく聴くコトが出来るのですが、もう発売から数十年間かもダレにも一度も聴かれていない、一度も針を落とされていないレコードであるという状態であるというコトに関して個人的にはナンダカ特別な感覚が芽生えてしまうんですよね。
つまり、例えば1985年にリリースされたレコードであれば、もう35年以上もの間、ず〜っとこの未開封の状態を維持してきたレコードであるというコトです。
あるイミ、ソレってちょっとしたキセキに近いモノなんじゃないかな・・・的なコトをカンジるワケです。
トーゼン、その曲がスキだからレコードを購入したワケですが、そのスキなレコードが35年間もの長い間、ピカピカの状態を維持していたというコト自体が非常に「レアっ!」であると言うコトなんじゃないか・・・。
つまり、シュリンク未開封のレアなレコードをおのれ自ら開封することによって、フツーの中古レコードにおとしめる行為になるんじゃないか・・・って思っちゃうんですよね。
レコードを聴いている人ならば、自らでレコード盤のコンディションをさげる状態にするって行為はゼッタイにしないでしょ?
だけど、シールドのレコードは、開封しなけでばゼッタイに聴くコトが出来ない・・・、しかし開封しちゃうと、35年間の期間、新品状態だったレコードをフツーの中古レコードの状態にさげてしまう・・・。
スキな曲のレコードをSSコンディションで買ったのはイイケド、シュリンクを開封するのか、しないのか・・・コレ、結構悩ましいですよね〜。
オイラは、いままでは「未開封なのは『レアだ!』と、そうはいっても開封しないと聴けないでしょ・・・」ってコトでちゅうちょなく開封してきたのですが、レコード店を始めるようになって、「古いレコードが、キレイな状態を維持し続けている」というコト自体が、メチャ稀少なコトであるというのが、身にしみるように解るようになった影響もあって、シュリンク未開封のSS状態のレコードを開封できなくなってしまいました。

究極のトコロ、ゼッタイにキレイなレコードが欲しいのですが、未開封だと開封したくない、だけど聴きたいので結局もう1枚開封した中古レコードを買うというド変態な行為になっちゃいました。
古いアナログレコードが未開封のまま何十年も残されている・・・って、ナンかロマンを感じませんか?
その楽曲の良さに、さらに上乗せで特別感が付加価値としてノッカッているみたいな・・・ね。
まぁ〜でも、コレってマニアと言うかコレクターであれば、結構あるんじゃないかな〜例えば、スニーカーとかカッコいいから買ったは良いケド、履くと傷んじゃうから履けない・・・みたいな。

時々、当店にもデッドストック状態で見つけた、シュリンク未開封のSSコンディションのレコードが入荷するんですが、そういった未開封のレコードを見るたびに・・・
「あ〜キミは、開けられちゃうのかな・・・」
な〜んて思いをはせたりしています。
う〜んロマンティック・・・。
当店でお買い物をしていただけるお客さんにも「シールド大好きっ!」ってタイプの人が結構、いらっしゃいます。
フツーにレコードを聴くだけにとどまらず、もはやシールドのレコードをコレクションするっていう別ベクトルのコレクター魂が芽生えている状態みたいな(笑)

RAY VISTA / DON'T LET IT GO
RAY VISTA / DON'T LET IT GO の試聴
next recordsのサイトでRAY VISTAのレコードを探してみる

だけど、このシュリンク未開封のシールド状態のレコードにもちょっとしたリスクがあるんですよね。
ソレは、盤ソリ・・・。
ジャケットを被っているシュリンクが、長期間の保管によって収縮して紙でできたジャケットをギュ〜っと引っ張った状態に時々なるんですよね。
で、このシュリンクがジャケットを引っ張った状態が続くと場合によっては、レコードがその引っ張り状態に影響されて反ってしまうという・・・。
まぁ〜でもコレ、開封しないとわからないですからね。
知らぬがホトケ的な・・・(笑)

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tommiejenkins_babycome
2021年も早々に2月となりましたが、相変わらずアナログレコードに関するニュースがポロポロと伝えられてきています。
そんな話題をレコード屋店主目線で拾い読みしてみました。

2020年年間音楽ソフト生産実績を発表。アナログレコードは3年連続20億円超も、全体は前年比85%
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なかなか数字の羅列ばかりでわかりにくいニュースではありますが・・・。
ニュースの見出しだけ見ていると、一瞬「アナログレコード売れてるっ!」的な雰囲気がありますが、要約すると・・・。
2020年は、音楽ソフトの音楽ソフト全体の生産実績推移では、数量・金額ともに過去最低 というコトのようです。
要するに音楽ソフトの生産・売上は、毎年右肩下がりですよ〜ってコトですね。
で、そんななか愛しのレコードちゃんは、毎週は少し減ったけど売上は、1%ダウンで前年とほぼ同じ水準を維持しているようです。
そんな状況中でも邦楽の枚数と売上は結構上がっていると報じてきます。
たしかに最近、邦楽のアナログレコードリリースが増えてきてますね〜。
新譜も過去作品の再発盤も・・・個人的にはあんまり、邦楽には興味がナイのですが、毎日通る渋谷HMV Record Shopさんの入り口に設置されている新譜レコードのディスプレイが頻繁に変わってますからね。
上記の記事を読んでちょっと思ったのですが、今ままで昨年より◯% UPしたっていう右肩上がりなニュースだったのですが、2020年は横ばい的なカンジなのですね。
まぁ〜コロナの影響もあったしね・・・って、アレ?巣ごもり需要で、売上がUPするみたいな部分もあったんじゃないのか?

2020年の全米でのアナログ盤年間売上が過去最高を記録
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一方、コチラはアメリカのニュースです。
要約すると・・・「アナログレコード、メチャ売れてるっ!」って内容の記事です。
先に紹介した日本の音楽ソフトのニュースでは、全体的には右肩上がりですが、そんな中でもアナログレコードはナンとか横ばいを維持していますっていう内容ナンだけど、記事の書き方で「レコード売れてます」的なニュアンスにしているようなカンジですが、アメリカの方はもう、ガッツリとアナログレコードの売上が2019年より46.2%増加したって書いてますね。
アメリカでも音楽ソフト全体の売上は右肩下がりだけど、その下げ具合は最小の減少だそうです。
コロナの影響は、日本よりはるかにヒドい状況だったにも関わらず、音楽が聴かれるニーズが、ある程度あたっていうのは、ロックダウン下で音楽が聴かれてたってコトなのかもしれません。
アメリカでも通販を通じてレコードを購入するっていうのが、コロナ禍に於いても主流なのですが、一方、独立系レコード店では複数回に分けて開催されたレコード・ストア・デイとブラック・フライデーの促進でリアル店舗での売上が増加したって報じられています。
日本とは、状況がかなり違いますね。

なぜ売れ続ける?コロナ禍の2020年、アナログレコードが過去最高売上を実現できた理由
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毎回、鋭い切り口と分析の業界ニュースで勉強させてもらっているジェイ・コウガミさんの記事です。
先の記事と同様にAmazonやターゲット、ウォールマート、Barnes & Nobleなど大手小売店での通販・実売では、積極的なプロモーションで売る上げを上げた一方、独立系レコード店もユニークなキャンペーンで売上を伸ばしたみたいですね。

と、ココまではホトンド、新作のレコードのハナシです。
愛しの中古レコードの状況はというと・・・。

音楽マーケットプレイス Discogs 、新型コロナウイルスのパンデミック中、音楽販売の売上が30%以上UP
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2020年9月の記事で少し前の2020年中期のレポートになるのですが、この時点で売上が30%以上 UPとなっているようです。
想像するに、2020年の年間としてだと、もしかしたら50%くらい増加しているかもしれません。
ま〜要するに中古レコードも売れていたってコトですね。
(以下引用)
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パンデミック中には、人々がなかなか実店舗への買い物に行けなかったことや、人々が家にいる時間が増えたことによりネットショッピングを利用する機会も増えたことが、このデータの要因となっているのではないだろうか。
実店舗での売上が落ちたレコードショップにとって、Discogs での売上 UP はパンデミック中の救世主となっていたのではないかと見られている。
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タブン、世界中のレコード店や個人でレコードの販売をしている人にとって、Discogsが救世主になったのかもしれません。
実際に、レコードの売買を行うにあたって、自店舗サイトはモチロンのコト、Discogsのようなプラットフォームの存在は、メチャ大きいと思いますからね。

TOMMIE JENKINS / BABY, COME BACK
TOMMIE JENKINS / BABY, COME BACKの試聴
next recordsのサイトでTOMMIE JENKINSのレコードを探してみる

イロイロと業界全体を俯瞰したニュースやレポートを読んで見ましたが、渋谷の片隅で営業している当店のような小さなレコード店にとっては、何だかイマイチ実感がナイってカンジがします。
新譜のレコード、中古のレコード、ジャンルにコダワラない多種多様なフォーマットのレコードを幅広く扱っているようなレコード店は、こういった記事の内容にハマるのかもしれませんが、オリジナル盤の12インチシングルだけというウルトラ・ニッチなフォーマットに特化した当店のようなレコード店では、大手メディアで報じられているようなケースの大部分は一致しないのかもしれません。
まぁ〜「自宅にいる時間が長くなって、レコードでも聴いてみようかな〜」というニーズは、ニュースの通り取り込めてはいますが、その間の実店舗の来店は、激減しましたし、2019年までは、毎年増えていた海外からのお客さんは、皆無になりました・・・。
この部分を相殺したら、ニュースの通り売上UPになったっ!ってあんまり思えないような気がするんですよね〜。

今後どうなるのか・・・ってコトは、まだまだ全然、解りませんからね。
当初は、コロナのワクチンが開発されたらソレまでの生活に戻れるかも・・・ナンて楽観的に見る部分も少しはあったのですが、ワクチンが開発されても日本ではワクチン摂取が浸透するまでまだまだ、相当な時間がかかりそうですからね・・・。
レコードでも聴いて気長に待とうと思います・・・(笑)
 
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centralliving_everyday
やっぱりココ最近、新たにレコードで好きな音楽聴き始めたって人が増えてきたのか時々、お客さんから様々なレコードに関する質問をされるコトがあります。
先日、渋谷のショップにご来店いただいたお客さんからこんな質問を訊かれました。
「同じ曲でもイロイロなレコードが出ていますが、どう違うのですか?」
ん〜コレは・・・カンタンな質問のようでなかなか奥深い質問です。
当店は、ご存知の通り12インチシングル専門店というアナログレコード店の中でも超ニッチなアイテムである12インチシングルの販売だけに特化した極めてヘンテコなレコード店であります。
そういう事情もあって広く一般的に知られているアルバム(LP)の在庫がホトンドありません・・・。
しかし、世間一般では、アルバム(LP) = これぞレコードっ! というイメージが定着しているようで、当店のような12インチシングル専門のレコード店っていうコト自体が希少な存在のようでして、「ナンだこの店は・・・?」ってよく思われるみたいです。
そういったコトもあって、12インチシングルの良さをアピールするのですが、アルバム(LP)との違いを説明する際に、音質の違いに言及するコトがあります。

今の時代にあって、好きな音楽がスマホのタップで永遠に無料で聴くコトが出来るという状況の中、「あえてアナログレコードで好きな音楽を聴きたいっ!」という趣向がある人は、この「音質の違い」っていう部分に結構強い興味を示されるようです。
今回、ご質問いただいたお客さんは、今まで好きな曲が収録されているアルバム(LP)を購入して聴いて楽しんでいたのですが、たまたま好きな曲の12インチシングルを見かけて購入して聴いてみたトコロ、アルバムに収録されていた同じ曲との音質の違いに驚いたそうです。
シングルっていえば、印象としてドーナツ盤(7インチシングル)っていうイメージが有ったそうなのですが、LPサイズのシングルっていうのも存在するんだ・・・っていうコトを知ったようなのです。
で、Googleで検索したトコロ、当店にたどり着いてご来店いただいたという経緯になります。
LPサイズのシングル(12インチシングル)っていう存在があるのはわかったが、イロイロなレコード店を廻ってみてみると、同じ曲なのにジャケットのデザインの違いやそもそもジャケットが付いていないレコードもあったり、ナンかレコードのサイズや曲名は同じでも見た目が違うレコードを見かけるようになって「いったい、ナニがどう違うんだ?」という新たな疑問が出てきたようです。

で、下記の通り説明させていただきました。
■プレスされた国の違い、生産国がUS、UK、EU、CANADA、HOLLAND、GERMANY等・・・。
■正規盤 か PROMO盤 かの違い。
■その曲が発表された時のレコード、つまりオリジナル盤 か 後年になって再発売されたレコード、再発盤なのかの違い。さらにブート盤(海賊盤)という存在がある。
■同じ曲でも、プレスによって再生時の回転数の違い。
■REMIXの存在、さらにDUBバージョンやインスト、アカペラ等。

12インチシングルのレコードという括りの中でも上記のような違いがあるんですよ・・・って解説しました。
で、さらにその盤それぞれ、音質が微妙に違う・・・というコレまた、ややこしい状況が絡んできます。
特に中古盤となれば、レコード盤の盤質やそのレコード店の趣向等で値段も全然違ってきます。
「じゃあ、いったいドレを買えばイイのか?」ってお客さん的には、なるようです。
この質問をしていただいたお客さんには、12インチシングルの特性でもある、音質面ではアルバム収録よりもパンチのある音質になっているコトや、マスタリングやカッティング時による用途に適した音質に最適化されているなど、そういったコトを説明しました。
が・・・コレってコトバで説明してわかるのかなぁ・・・って自分で言っていて矛盾しちゃうんですね。
さらに、「じゃあ、ドレを買えばイイんですか?」って訊かれて、「コレを買えば、間違いないですっ!」って断言できないっていうのもありますし。
そもそも、「イイ音」っていうのは、どんな音なんでしょうか?
コレも、ホント、聴いている人それぞれの音質の好みって違いますよね〜。
そんでもって、音質面で言うなら、例えばレコード店の試聴で聴いて、「あ〜イイ音だな・・・」って購入して自宅に持って帰って、ご自身のオーディオでイイ音の判断として聴いたレコード店の試聴時と同じ環境ではナイ状況で聴いてどう思うのか・・・とか。
そして、盤質とか値段とかそういった部分も結構関係してくると思うんですよ
もう条件が複雑すぎですよね。

で、この時は、たまたま偶然あったUS盤とUK盤、さらにアルバムに収録されている同じ曲を実際に音を出して聴き比べをしてみました。
結果、音質の違いをまざまざと聴いてカンジたお客さんは、US盤が一番イイ音だと判断されたようです。
しかし、価格が・・・US盤はUK盤の2倍以上の価格差があったんですよね。
オマケに、US盤には、UK盤には未収録のREMIXバージョンも収録されています。
このREMIXが収録されているっていうのも好条件だったようです。
気持ちは、イッキにUS盤に傾いているのですが、しかしっ!US盤の価格が1万円オーバーっ!
UK盤の音質もけっして悪いワケでは、ナイんですよ。
ソレはもう、アメリカのエンジニアとイギリスのエンジニアの好みの違いでしかナイのです。
結局、悩みに悩んだ結果、US盤を購入していただきました。
「やっぱり、12インチシングルってUS盤の方が音がイイですか?」って訊かれたのですが・・・
「ん〜ソレは・・・曲によって違います・・・」
というコトは、イイ音質を求めてすべてのレコードを聴いて比較しなきゃイケないのか?って(笑)

結論
「おしえてっ!どのレコードが一番イイ音なの?」
上記の解答は、全部買って自宅のオーディオで実際に聴いて判断するしかナイっ!

CENTRAL LIVING / EVERYDAY
CENTRAL LIVING / EVERYDAYの試聴
next recordsのサイトでCENTRAL LIVINGのレコードを探してみる

「イイ音質で聴きたい・・・」コレは、音楽を聴く人にとって、とても大切なファクターであると思います。
だけど、ソコには時間や手間、かけるコトが出来るコスト、妥協点・・・などなど、様々な事情がレコードを聴くその人それぞれによって違ってきたりします。
上で書いたケースも人によっては、「レコード、1枚に1万円オーバーなんてゼッタイにムリだよ、UK盤で十分でしょ」って思う人もいたら、「イヤイヤ、再発盤で全然イイでしょ、それならヤフオクで500円で買えるし・・・」ていう人もいます。
「そもそも、音楽を聴きたいんだったらレコードでなくてもよくね?サブスクだったら、ン万曲が聴き放題だよ」って人もいます。
ん〜ホント、個人の趣味趣向は、それぞれですからね〜ナニが良くてナニがダメって判断もその人だけが判るってコトなので、オイラ的にはある程度のアドバイスまでしか、出来ないっていう・・・。
難しい問題ですね〜だけど、別の視点で見るとこういったコダワリの部分っていうのが、レコードの楽しみっていう側面もあるのは事実でしょうね。

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adoseofparadise_feelthemusik

ちょっと旬なネタに便乗してみようかと思います。
Twitterのまとめサイト、Togetterにこんな記事は載っていました。
レコードを木工ボンド乾かして掃除する→剥がした方のボンドを再生してみたらこうなった「めっちゃ可能性を感じる」

上記のまとめ記事では、木工用ボンドでレコードを掃除したあとの固まったボンドの残骸をレコードプレーヤーで再生したら異次元のサウンドが鳴ったっ!という内容で盛り上がっています。
というか、知ってる人も多いと思うのですが、知らない人からすると、レコードと木工用ボンドという組み合わせ自体に「はぁ?何ソレ?」って思うかもしれないのでそういった部分を踏まえて解説してみようと思います。

レコードって見た目はピカピカでキレイでもレコードプレーヤーで再生したら「チリチリ・・・チリチリ・・・」ってず〜っとノイズが曲の上の載って「ウザいな・・・」って思う時ってありますよね。
そういったレコードの盤面のヨゴレを除去する方法として通常であれば、市販のスプレータイプやリキッドタイプのレコードクリーナーを盤面に吹き付け or 垂らしてクリーニングするって方法をとると思うのですが、そういった一般的なレコードのクリーニング方法では除去できない場合があったりします。
市販のレコードクリーナーで除去出来ないしつこいヨゴレを除去する方法として「木工用ボンドによるレコードパック」という超外道なクリーニング方法がいにしえの時代から一部のレコードマニアの間で知られています。
タブン、このブログでも過去にこの「木工用ボンドによるレコードパック」のコトは紹介したコトがあると思うのですが、再度ご紹介です。

その原理は・・・。
■粘着力の高い木工用ボンドをレコードの盤面に塗って固まったボンドを剥がすことによって、音溝深くに入り込んだダストを引っ剥がす
という手法になります。
「えぇっっ!?そんなコトして大丈夫なのか?」って思われるかもしれませんが、前人達が「レコードのヨゴレをどうしたらキレイにするコトが出来るのか・・・」って考えだした究極の手法なので要領というかコツさえしっかりと掴んで実行すれば、オイラの経験上では、この「木工用ボンドによるレコードパック」って言うのは、究極の奥義だと思います。
つまり、コレをやってもノイズが除去できなければ、もうナニをやってもノイズは取れないっ!って断言できるほど絶大な効果が期待できるホドの奥義なワケです(笑)
使用するのは、コレ
コニシ 木工用ボンド (即乾)
bondo-1

コレをレコード盤の音溝部分に指で塗りたくるのです。
bondo-2
で、塗る前にちょっとしたワンポイントを・・・
ボンドを塗る前にレコードの端の無音部分に下記の画像のようにセロテープを貼っておいたイイですよ。
bondo-3
コレは、木工用ボンドが乾いたあとに剥がす時にこのセロテープ部分が剥がしはじめの持ち手に使うワケです。
それと、木工用ボンドは、盤の端部分を幾分、多めに盛って塗ったほうが剥がす時にラクになります。
そして、何枚もレコードパックしたいからちょっとケチって薄く塗ろう・・・なんてコトはゼッタイ思わないでください。
薄く塗ると剥がす時に途中で乾いたボンドが破れてしまって盤面に残ってしまい、ソレを剥がすのにメチャ手間がかかるので気をつけてください。
というカンジでやってみてください。
そして、木工用ボンドがカンゼンに乾いたらペリペリとレコードと乾いたボンドを剥がすワケです。
すると、レコードの音溝深くに入り込んだダストが剥がした木工用ボンド側にすべて吸着されてレコード盤はクリーンな状態になるという原理です。
もうホント、洗顔のパックと同じです。
実はこの木工用ボンドを剥がす時が、ナゼか気持ちイイ・・・っていうのもやってみれば解ります(笑)
レコードは塩化ビニールで出来ているので、木工用ボンドだとゼッタイに引っ付かないという原理を利用してダストだけ除去するんですね。
ちなみに、レコードのセンターレーベルは、紙で出来ているのでボンドがつくと修復不可能な状態になるので注意してください。

この木工用ボンドを使ってのレコードクリーニングは、海外でも行われています。

この動画では、クリーニングのビフォー・アフターで劇的に音質が変化するのが解りますね。

だけど・・・ターンテーブルにレコードをノセたたままでのボンドを塗りはちょっとリスキーな気がしますね〜。
まぁ〜そのアタリは自己責任で・・・。
参考までリンク先では多くの人が木工用ボンドによるレコードクリーニングを実践していますので参考までにどうぞ・・・。

この木工用ボンドによるレコードクリーニングは、下記のようなメリットがあります。
■手に入りやすい木工用ボンドでクリーニング可能
■劇的な効果が得られる
■ダレにでも比較的カンタンに実践できる

しかし・・・実は、ウチの店ではこの木工用ボンドによるレコードクリーニングは、全くもって行われていません。
その理由は・・・
■クリーニングに要する時間がかかりすぎる
■乾かしている間のスペースの問題
上記の事情からもう全然、やっていません。
やっぱりね〜1枚のレコードをカンゼンに乾かすために要する時間が結構かかるんですよ。
レコードには、表面と裏面ありますしね。
そして、木工用ボンドを乾かしている間にレコードを保管しておくスペースを確保しておかなきゃイケないっていうのも結構難しいんですよ。
業務としてこの手法を行うには、もう大量にクリーニングしなきゃイケナイのですが、乾かしている間はレコードを重ねることが出来ませんからね。
ソレ専用の乾かし台とか作ればイイのかもしれませんが・・・。
上記のような事情から、業務としてはちょっと難しいんですよね。
だけど、個人のコレクションで数枚のレコードをクリーニングするには、ホントにイイ手法だと思います。

A DOSE OF PARADISE presents PURE MUSIK / FEEL THE MUZIK
A DOSE OF PARADISE presents PURE MUSIK / FEEL THE MUZIKの試聴
next recordsのサイトでA DOSE OF PARADISEのレコードを探してみる

で、はじめに紹介した、まとめサイトTogetterでは、乾いて剥がした板状になった木工用ボンドをレコードプレーヤーに載せて再生すると音がなったっ!って盛り上がっていワケです。
コレは、レコードを製造する際の、スタンパーと同じモノが木工用ボンドで出来ているんですね。
結構、緻密に作られているようなレコードですが、基本的には「型から成形させた樹脂」から音がなっているという原理ですからね。
つまり、固まった木工用ボンドをスタンパーとして何らかの素材で成形すればレコードの複製が出来るってコトですね。
だけど、スタンパーの音・・・コレは、かなり奇妙な音ですね〜逆回転させればもう少し音楽っぽく聴こえるかもしれませんね。

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遅まきながら、あけましておめでとうございます。

そして、2021年1月で渋谷の12インチシングル専門のレコード店、ネクストレコードは、21年目を迎えるコトとなりました。
2021年も精一杯、ガンバってスバラシイレコードを皆さまに紹介できる様に努力しますので、ヨロシクお願いいたします。

去年の同じ時期に、同様の新年ご挨拶エントリーを書いたのですが、2021年、イッパツ目のブログ記事ですが、初っぱなから緊急事態宣言となりました。
まぁ〜前回の緊急事態宣言が発令された時よりも制約は幾分、ユルいカンジですが・・・。
感染者数は、東京だけで2400人オーバーというコトなので、数字だけ見れば状況的には前回よりもヤバメなカンジですが、一体どうなることやら。
今回は、飲食店には、イロイロ制限されるようですが、小売業は特にシバリはナイようなので、緊急事態宣言が出たからといってレコード店的には、今までとナンにもかわらないようです。

今年の年末から年明けは、12/30〜1/3まで5日間お店を休んだのですが、毎年そうなのですが、たった5日間休んだだけで、モノスゴイ量の通販での注文分が溜まってしまいます。
特に今年は、海外からの注文分がモノスゴイ量で、お店が休みの間に購入してくれた海外のお客さんとは支払い等メッセージのやり取りは行っていていたのですが、レコードの梱包や伝票の処理や出荷にかかわる作業だけで丸1日かかってしまうような状態でした。
如何せん海外発送分は、梱包を慎重にしなきゃいけないとか、配送伝票をプリントアウトするのに手間がかかったり・・・と時間がかかっちゃうのです。
タブン、今年も海外から訪れる外国人客は、昨年同様に見込めないような気がします。
2020年の12月のはじめ頃は、渋谷でも「あ〜ちょっと外国人増えてきたかも?」って思えるくらいだったのですが、また状況が変わっちゃいましたからね。
唯一、海外向けの通販が伸びているのが救いかもしれません。

そんな中、こんな記事を読みました。
なぜ売れ続ける?コロナ禍の2020年、アナログレコードが過去最高売上を実現できた理由
内容的には、レコード・ストア・デイでアナログレコードがよく売れたよっ!
そして、ブラックフライデーでもレコードがよく売れてたよっ!
しかも、全米では、アナログレコードの売上がCDの売上を抜いたよっ! ていうカンジの内容です。
こういった売上の数字って、基本的に「新譜のレコード」でのハナシなので中古レコード店主としては、毎回「へぇ〜そうなんだ・・・」ってくらいにしか思わないのです。

ですがっ!記事の後半にこんなコトが書いてありました。
以下引用
-------------------
アナログレコードのマーケットプレイスで世界展開するDiscogsのデータでも、2020年に入ってから、コロナ感染拡大後にアナログレコード消費が上昇したことが示されています。
(中略)
2020年上半期、Discogs経由では、5,814,855枚のレコードが購入され、売上は昨年比33.72%増加してきました。2020年5月には、単月での販売枚数が160万枚を突破、Discogs過去最高の売上を達成するという、マイルストーンも生まれました。

-------------------
コレは、新譜の売上も含まれているとは思いますが、タブン、ホトンドが中古レコードの販売のモノだと思われます。
上半期で580万枚だと単純に1年だと1160枚ですか・・・Discogsだけでこの数字ですからね。印象としては結構、多いような気がします。
そして、過去最古の売上を達成って書いてます。
それまでにも「アナログレコードがブームだ」とか「アナログレコードのニーズが高まっている」って2015年くらいから言われ続けていたのですが、コロナ禍の真っ只中で、過去最高売上を達成ですからね。

新型コロナウイルスが多くの産業において壊滅的状況に追い込んでいるのに、アナログレコードは、売れている・・・っていうにもナンか、フクザツというか数奇な状況だよな・・・って思うんですよね。
2020年末のこのブログの記事にも書きましたが、コロナ禍という最悪な状況にも関わらず、当店もソコソコ売上があったんですよね。
年末に2020年の売上集計したらある月の売上なんて、コロナ問題前の前年度よりも大幅売上げアップの月もあったくらいなので、上記のDiscogsの状況と合わせると、もうカンゼンにアナログレコード業界は、新型コロナウイルスが追い風になっていたんでしょうね。
だけど、コレ・・・ネット販売がキチンと出来ているっていうコトが前提ですね、実際、大手のレコード店が、閉店したとかもありましたし。
こういうコトが、身にしみるほど解ったので、今まで以上にネット通販には、「全集中」で取り組まなきゃイケないな・・・って思った次第であります。
しかもオイラは、長男ですからね・・・(笑)

CAMEO / HANGIN' DOWNTOWN
CAMEO / HANGIN' DOWNTOWN の試聴
next recordsのサイトでCAMEOのレコードを探してみる

前回の緊急事態宣言が明けた時に、実店舗の運営に関して、イロイロ考えたりして、「やっぱりお店は、大切だし、好きなのでガンバっていこうっ!」って決心したのですが、売上の推移からは実店舗もさることながらもっとネット通販の売上アップに注力しろっていうコトが具体的に数字としてでちゃった・・・ってカンジなんですよね。
ま〜なんとも皮肉なものです。
とは言っても、リアル店舗もネット通販も両立してやっていきますよっ!
というワケで、2021年も渋谷 next recordsをヨロシクお願いいたします。

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