渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:中古レコード

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時々、お客さんに「中古レコードの仕入れってどうやっているんですか?」的なコトを質問される時があります。
「イャ〜ソレは企業秘密なんで・・・(笑)」ってナンてコトは、全然なくって実際は中古レコード店の仕入れって「買取 & 買付」がメインになってると思います。
ま〜お店独自の仕入先っていうのもアルとは思いますが、「誰々の何々ってレコードを何枚注文お願いますっ!」って仕入先に連絡して「ハイっ!ありがとうございます!スグにお届けしますっ!」ナンていう夢のような仕入先は、存在しないワケです。
となると、一般のレコードリスナー & コレクターが、要らなくなったレコード & もう聴かなくなったレコードを処分する時をひたすら待つか、お店自らが国内や海外のレコードのある場所へ出向いて売れそうなレコードをひたすら探すって方法になるワケです。

next. recordsが開業した2000年頃は、今のようなインターネットも発達していなかったので、もうホント、とにかくひたすら飛行機に乗ってアメリカ、ヨーロッパを中心にして海外へ出向いて買い付けしまくってました。
だけど、海外にレコードを買い付けに行ったからって、必ず欲しいレコードの仕入れが出来るって言うワケでは全然なくって、到着したその日からその国のレコード店、レコードショー、フリーマーケット、スリフトショップ、個人のコレクター、個人のバイヤー、個人のバイヤー&コレクターの友達・・・などなどそういった「たくさんレコードがありそうなトコロ」をひたすら巡ってそしてソコになる大量のレコードをチェックして売れそうなレコードだけをセレクトして仕入れをやっていました。
当店の場合だと、「海外にレコードの買い付けに行くぞ」と決めたら、「何処の国へ行くか」や「何処の街へ向かうか」なんていう現地のルートやスケジュールなんかをすべて買い付け人が計画して仕入れを行うスタイルでやっていました。
考え方によっては、「あそこ行ってレコードを仕入れてこい」や「誰々の家に行ってレコードを売ってもらえ」なんて指示的なモノはなく、買い付けに出向く人間が自由に行く場所や現地でのスケジュールを自由に決めるコトができるので、楽なように思えるのですが・・・実はコレが想像を絶するくらいのプレッシャーになっていました。
買い付けに出向く場所やスケジュールを自由に自分で決めてイイケド・・・、結果はちゃんと残す・・・っていうのがトーゼン大前提だからなんですよ。

海外にレコードを買い付けに行く担当者は、売れるレコード、人気のレコード、レアなレコードを出来るダケたくさん仕入れてくるっていうのが、最大のミッションとなっているのでその目的が果たされれば「おぉっ!スゲぇっ!!よくヤッたっ!」って評価になるワケです。
まぁ〜ウチの店では厳密に、目的を達成するようなイイ買い付けが出来たからってその人の評価があがるってワケではナイのですが、逆に費用と時間をかけて海外まで出向いたにもかかわらず、たくさんのレコードを仕入れるコトが出来なかったら・・・ってコトを考えると・・・。
もう、そのコトが心配で心配で、とてつもないプレッシャーでした・・・。
一応、オイラがnext. recordsの代表者でショップオーナーでもあるので、もしオイラが買い付けに行って結果思うような買い付けが出来なかったとしても誰からも咎められるコトはナイのですが、そのショボショボの買い付けで売上がイマイチだった場合も全部、自分の責任としてブーメランとなって跳ね返って来るワケです。
海外へレコードの買い付けに頻繁に出向いていた当時は、「滞在日数 X 100枚のレコードを仕入れる」というのをおよそのノルマとして課していたのですが、もうホント正直コレがマジで苦しかった・・・(笑)
やっぱり強烈レア盤を多く見つけるコトができれば、イイのですがそういったレア盤っていうのは、ホント見つかりません、なので大量のレコードを買い付ける枚数作戦になるのですが、コレも思うように買えないワケです。
もう既にお店のストックとして複数枚のレコードがあれば、ソレ以上買うのはムダだし、売れ行きが1年に数枚程度のタイトルであれば、今買わなくてもイイし・・・、実際は1日に数万枚のレコードを見ているワケですが、結果その日は50枚しか買えませんでした・・・ってコトも何度もありました。
となるとその日のノルマが達成できず借金50枚となるワケなので翌日は「ナンとしても150枚を買い付けねばっ!」って更に追い打ちのプレッシャーが・・・。
で、買い付けるレコードの内容はともかく枚数のノルマだけでも達成させたいが為に、イマイチ売れないレコードをムリして仕入れたりナンてコトにもなったりして・・・(笑)
今なら「かっこ笑い(笑)」なんてノン気に書いてられますが、買い付け中の現地では、「何処にイケばレコードがあるのか?」ってコトを考えるとホント夜も眠れない有様でしたからね。
開業当時は、ウチのスタッフでもあり共同経営者のNが海外への買い付け担当していましたが、買い付けに出かける時はいつもシレ〜っと「ほな、行ってくるわ〜」って買い付けに出向いていましたが、買い付け中は、全然レコードが買えないっていう悪夢を何度も見ていた・・・って言ってたのでやっぱりメンタル的には相当なプレッシャーになっていたようです。

今だとレコード屋の買い付け記事まとめナンてのもありますね〜。

ウチの店は、渡航費や滞在費、仕入れ費用ナンかの関係でもうずいぶんと海外へレコード買い付けに行っていませんが、まだまだ多くのレコード屋さんが海外へレコードを仕入れに行っている様ですね。
記事の中には、知っているレコード屋も出てきたりと、「へぇ〜まだあのお店あったんだ・・・」ってちょっと懐かしい感が・・・(笑)
しかし・・・ホント、レコード屋は買い付けに行くと酒と飯のハナシが中心になっているような気がするなぁ。

FELIX / TIGER STRIPES
FELIX / TIGER STRIPESの試聴
next recordsのサイトでFELIXのレコードを探してみる

渋谷で中古レコード屋として開業していた2000年当時も、お客さんからレコードの買取は、一応行っていましたが、コチラの方はもう全然思うようなレコードをゲット出来ていませんでした。
やっぱり、当店が欲しいと思うレアなレコードが全くと言っていいホド、入らなかったんですよね。
大半が数年前に新譜のレコード店に並んでいたタイトルばかりで・・・やっぱり、あの時はDJブームもあったのでそうなっちゃいますよね。

 
渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買い取りをやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、渋谷の中古レコード屋next recordsが、運営しています。


modernromance_canyoumove


今まで何度もアナログレコード関係のニュースを報じているアナログレコード贔屓な日経新聞さんから新しい話題が投下されました。
「レコード復権、若者つかむ 10年で生産枚数11倍に」

当ブログでも、レコードな話題が報じられるたびに、エントリーの話題にさせていただいています。
というか、日経新聞から直接、取材も受けましたし・・・(笑)
その時の記事はコチラ
「レコードブーム再び ネット配信普及の反動も」


で今回、新しい記事もコレまでと同じ様な文脈と同様に、
一時は消滅寸前に追い込まれたレコード

最近、その良さが見直され復権!

国内での生産枚数が●年度に比べてン倍!

デジタル世代の若い人からも支持されている!
という、ず〜っとこの手の記事をウォッチしているオイラからすると「もしかして記事のテンプレートがあるのか?」と思わせるくらいにキレイになぞられているような印象すら感じる文脈で・・・。
上記にリンクを貼っている以前、オイラが取材を受けた記事は、今から2年前の2017年1月に掲載されたのですが、2017年より数年前から「アナログレコード人気」は各種のメディアで度々取り上げられるようになっているので、そう考えるともうずいぶんと長く「アナログレコード人気」が継続中なんでしょうね・・・。
ん〜個人的にはあんまり実感はナイんだケドね。

レコード人気が、報じられるたびに毎回思うのは、取材を受けた時とハナシをした「ブームは必ず終わる」というコトです。
レコードの人気が上がるコトに関しては、当店はそれ程、恩恵は受けていませんが世間的に結構なコトだと思っています。
だけど、ブームが終焉を迎える兆しがあると数年間という比較的時間を経て盛り上がったブームも一気に冷えてしまいますからね・・・。
コレは、今までの幾度となく世の中で起きたブームはすべて同じ道を辿っていますからね〜。
最近だと、タピオカドリンクとかそうでしょうね。
ま〜タピオカドリンク人気も既に3回目のブームらしいですが、コレが来年も続くかどうかは全く未定ですし・・・。

今回の日経新聞の記事に掲載されていた棒グラフを見てみると・・・。
graf


この急速な右肩上がり・・・コレは、ブームと言うより「バブル」に近いような気がします。
2009年に約10万枚にまで落ち込んだ、国内のレコード生産量が2018年には110万枚まで増えた・・・って状況ですからね。
コレが、日経平均株価のグラフに例えるとドエライ状況ですよ(笑)
ちなみに当next. recordsが渋谷にお店を構えたのは2000年なので上記のグラフで言えば一番左端の棒グラフが最高に長い時期ですね。
その頃は、今より更に国内のレコード生産量が80万枚ほど多かった時期のようです・・・。
いや〜今思えば、アナログレコードブームの一番の最盛期にレコード店をはじめちゃったってコトですね。
コレは、例えるなら「来月くらいに新しくタピオカドリンクのお店をオープンさせようと思うんだよね〜!」ってカンジでしょうか・・・(笑)
知人にこんな相談をされたら確実に「アホっ!今からヤッても遅いわっ!」ってツッコむコト確実ですよ。
しかし、オイラは2000年に渋谷で中古レコード店をはじめた時は、全然今からやっても遅いなんて思っていなかったし、「一時的なブームでレコードが買われている」なんてコトも全く思わなかったですからね・・・そう考えると、ブームの真っ只中に居るというのは世間一般的に言われているように「周りが全然見えていない」って状況なのかな・・・わかんないケド。
ま〜でも結果からすると、2000年に中古レコード店をはじめていなければ今はナイ、ワケですしね。

MODERN ROMANCE / CAN YOU MOVE
MODERN ROMANCE / CAN YOU MOVEの試聴
next recordsのサイトでMODERN ROMANCEのレコードを探してみる

渋谷では、ご存知の通り結構街の再開発が盛んに行われています。
ま〜古くなったビルや施設を取り壊して新しく建て直して街を活性化させる的なカンジです。
で、渋谷の老舗ショッピング・ビルであるPARCOも現在建て直し中なのですが、そのビルの中にある程度の規模のレコードショップが入るそうですよ。

レコード人気がいつまで続くかは、解りませんがまだまだアナログレコード界隈では、動きがあるようですね・・・。

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あ〜もう今年最後のブログエントリーですか・・・。
毎年この時期には、「今年1年はどうだったか?」ナンてコトを振り返っているワケですが、ココ数年は毎年「1年くらいではドラマティックな展開はナイっ!」ってコトを書いていましたが、今年はちょっとイロイロな出来事がありました。

ま〜やっぱり、このブログでも度々ネタにしていたホームページのリニューアルが出来たっていうのは、お店にとってもオイラにとっても、なんとなく「やった感」が大きかったですね。
実際のトコロ、ホームページを新しくしたからって、注文がドッカンドッカン頂けるワケでもナイのですが、やっぱり時流の流れにはある程度合わせておかないと取り残されるのかも・・・っていう心配があったりしました。
小さな中古レコード店という極めてアナログな商いですが、インターネットで商品販売を行ってイクためには世間のニーズに応えてイカなきゃいけないっていうのもナンダカちょっと、不思議な気持ちになるコトがあります。
良さげなレコードを仕入れてソレらを店頭に並べて時々宣伝をしておけば、お客さんに買ってもらえるというコトに加えて、お客さんにお店の存在や、商品を見てもらうためのシカケ、カンタンに買ってもらえるための仕組みなどなど、本当に様々な部分に気を使ってはじめて、注文を頂けるステージに上るコトが出来るという・・・。
ん〜中古レコード店も「レコードのコトが詳しいっ!」っていう部分だけでは全然、商売が出来ないんだなぁ〜ナンて思った次第であります。
また今回、nextのホームページをリニューアルしたコトで、前回5年前にリニューアルしたときと比べて、インターネットで商品を販売していくって言うことに対して様々なコトが大きく変化していたってコトがよくわかりました。
やっぱりスマホの普及って、超ニッチなアナログレコードの販売にまで影響しているってコトを身をもって知りましたね。
結局、費用と手間をかけてお店のホームページを作っても5年くらいで、その賞味期限というか使用限度が来て作り直さなきゃイケないんでしょうね・・・タブン。
5年前にリニューアルしたその前は6年前にリニューアルしていたので、もしかしてホームページの陳腐化のサイクルは年々早くなって来ているのかもしれませんね。
ちなみに今のnextのホームページは、5代目ですからね、初代に比べたらもうモノスゴイ進化を遂げていたりしています。

この記事を書くにあたって昨年の同じ時期のエントリーを読み直してみました。
今年一年のnext. records(2017年版)
海外のお客さんのコト書いていますね。
だけど、まさか2018年にnext recordsが免税店になるとは、思わなかったです。
免税店になった!中古レコード屋渋谷 next. records
10月に免税での販売が認可されて2ヶ月近く経ったのですが、やっぱりその影響は少しずつですがありました。
購入金額にもよりますが、やっぱり8%の消費税の負担が無くなるっていうのは、お客さん的にはメリットしかないようですね。
しかも2019年には、諸費税が10%になるワケですからね・・・。そのメリットがますます拡大してイキそうな気がします。
問題は、前にも書きましたが免税申請のための書類を作る手間・・・ですね。
この部分は、今後ナンとしても改善したいっ!って思ってます。

実は、上で書いたホームページのリニューアルをするにあたって商工会議所が主催している補助金制度を利用するコトで実施するコトが出来たんですよね。
ホームページ自体をゴッソリ作り変えるのってやっぱりそれなりの費用がかかるワケです。
でも、ウチは零細中古レコード店、その負担は出来るだけ少なくしたい・・・って思っていたトコロ、中小企業のビジネスを支援するという名目の補助金を受けることが出来るっていうコトを知りました。
ま〜申請すれば、「ハイどうぞ〜このお金を使ってください〜!」ナンて美味しいハナシなんかあるワケなくって、ちゃんとビジネスプランを立てて、どういうメリットがあって具体的な数字を上げてそのためのナニをするべきか・・・なんてチャンとした計画書を作成して公募に申し込むワケです。
ソコで、審査が行われて、見込みのアリそうな案件に対しては補助します・・・っていう制度なワケですが、3月頃から計画書を作り出して5月頃にア〜だコ〜だとアイデアをひねり出して提出・・・夏にオイラが提出した案件が補助対象として採択されるという・・・中古レコード屋の店主としてかなりハードルの高いコトをしていました。
ま〜ソコで無事、採択されたおかげでホームページのリニューアルが出来たワケなんですけどね。
この補助金申請のための書類作り、ホント難しかったです・・・。
お店の営業は全部他のスタッフに丸投げで3月から5月にかけてず〜っとこの計画書作りに時間を割いていたので、ナンとしてでも採択に選ばれるように・・・って気合の計画書でした。
ま〜しかし、無事採択されたおかげで今につながっているって思うとコレも「やった感」がありましたね。

ココまで書いて今年一年を振り返ってみると、ナンだかオイラ・・・全然レコードの販売をやっていないような気が・・・。
最近は買い取りに出向いたりとか、倉庫での作業が増えたりとかで、店頭にいる時間が少なくなってきたんですよね。
もしかしたら少しずつですが、next. recordsも変化の兆しがあるのかも・・・しれません。


ま〜徒然と今年一年を振り返ってみましたが、無事2018年を終えるコトが出来たのもお客様のおかげです。
本当に、今年一年next. recordsをご利用いただきありがとうございます。
2019年は、どんな一年になるのか・・・って全く想像が出来ませんが、精一杯、レコードの魅力を伝えるコトが出来るよう努力していこうと思っています。
2019年もよろしくお願いいたします。



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あけましておめでとうございます。
年も明けて気分も新たにして「ヤルぞ~!!」って思っても「一体ナニをやるの?」ってカンジなのですが。
(昨年末のエントリーと同じくユルユルな感じ・・・)
取りあえず昨年は大きなトラブルもなく無事過ごせたのでOKなカンジのネクストレコードです。
いつの間にかnext recordsもお店を始めて今年で10年になりました。
「レコード屋をやってやるぜっ!」って気合いを入れて始めた10年前の当時からするとものスゴい状況の変化だなぁなんて我ながら思ったりします。
渋谷というクラブ系サウンドのアナログレコード最前線にいてホント、激しい変化の移り変わりを身を持ってカンジたりしています。一年、一年を見ているとそんなに大きな変化は、分かり難いですけどね。やっぱり10年はさすがにスゴい変化です。

「アナログレコードってこれからどうなるんですか?」
って、来店してくれたお客さんにたま~に訊かれるコトがあるんですけど
一年くらい先のコトなら去年と今年は、状況はそんなに変わらないんじゃないかなぁなんて漠然と思ったりするんですけど5年先は、全く想像もつかないですね。オイラには。
能書き言ってるのも中古レコードだけのハナシですけどね。新譜のコトは、昨年末に久しぶりに入った新譜レコード店の様子からするとお店自体がアナログレコードの販売にチカラが入ってなさそうな印象なんで、新譜好きには厳しいかなぁ?なんてカンジます。
まぁ新譜の盤自体のプレスも多くないし、リリースすらされていない曲も少なくないし。
だけど昨年末のこのブログのエントリーにも書いたのですが古い曲でも魅力的な曲はまだまだたくさんあるハズなんでそういった意味では、「もう聴くレコードがない!」なんてコトには絶対にならないハズだと思いますよ。
最終的には、聴く人の方がどこまでレコードに対して気持ちを持てるかってコトなんじゃないのかなと思います。

渋谷では、昨年中もいくつかのレコード屋がお店を閉店したみたいです。
全部のレコ屋の動向を知っている訳じゃないんで具体的なコトは判らないですけどね。
だけどリアルな店を閉店したレコード屋もやはり、オンラインショップだけで運営しているのでそこにはまだ可能性があるんでしょうね。タブン。
「昨年の一年間の間でウチのネクストレコードで初めて通販して頂いたお客さんは何人いるのかな?」なんて気になったのでちょっと調べてみたんですよね。
それが、ナニゲにというか意外というか思っていたよりかなり多かったので、お客さん的には、やっぱりレコードを買うのは通販に移行しているんだなぁなんて思いました。
初めてレコードを買って頂いたお客さんの人数っていうのが、next.のような小さなショップにしてみればホントに多かったんですよね。
(このブログ、同業者の人にも読まれているみたいなんで具体的な人数を挙げるのは気がひけるんですけどね。)
さっき書いたように10年お店をやっていてもまだ新規でレコードを買って頂いているお客さんが相当数いらっしゃるっていうのは色んな意味でヤリガイがあります。
しかも、ウチのお店の場合は広告費とか宣伝費とかのコストは、ゼロですからね。
実際、渋谷の街頭で「アナログレコード売ってま~す!」って、声張り上げてフライヤー配ってもお客さんがお店に来てくれるなんて全く思えないしね。
ナニかのキッカケでネクストレコードのサイトを初めて知ってくれてレコードを購入して頂けるなんてホントに嬉しい限りです。


時代の流行りでは、音楽を聴くのはデジタルなオーディオプレーヤーだったりするけどまだまだ、アナログレコードで好きな曲を聴くっていうコトに魅力を感じている人がたくさんいるんだなぁなんて思います。
やっぱこういうのって自宅で楽しむ趣味なんで、なかなか目に見えるようなオモテに見えにくいところがありますけどね。
まぁ~マイナーな趣味なのかもしれませんがレコードのトリコになっているヒトってそんなに少なくはないんじゃないかなぁなんて密かにカンジていたりしています。

これからもレコードが好きな人のハートの琴線に触れるようなレコードをたくさん紹介出来るようにしたいなぁと思います。
今年もネクストレコードをヨロシクお願いいたします。






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この「オリジナル盤と再発/ブート盤の見分け方」という話しは、来店してくれるお客さんにホント頻繁に訊かれるコトです。

お客さんと話していて気付いたのですが多くの人が
「この部分を見れば、再発盤ブート盤かオリジナル盤か一目瞭然に判る!」
という全てのレコードに共通するポイントがあると思っているような気がします。
大袈裟な言い方ですが、やはり真贋を見分けるには、そのレコードを常日頃から注意深く観察しておくことが必要だと思います。

でも、レコードのオリジナル盤と再発/ブート盤の見分け方ってそんなにわかりにくいモノではないと思います。
再発盤/ブート盤と言えども所詮はニセモノです。
100%オリジナル盤と全く見分けがつかないコトはまずないと言ってもイイと思います。
極端な言い方だと再発/ブート盤がオリジナル盤と何から何まで全く同じだとオリジナル盤になってしまうってコトになったりします。

いくつかのチェックポイントを挙げてみます。

★ジャケットでのチェック
ピクチャージャケットの色味は変じゃないか
写真は鮮明か、ボヤけていないか
バーコードが鮮明に表示されているか
ジャケットに表示されている小さな文字が鮮明かまた、つぶれていないか
ジャケット背部分の文字はオリジナルと同じか
ジャケットの紙の質感はオリジナルと同じか
ジャケットの光沢はオリジナルと同じか
ジャケットの紙の厚みはオリジナルと同じか
ステッカーが貼ってある場合も色味や光沢はどうか
レーベルジャケットの場合も紙質、厚み、光沢、色味、文字の鮮明度などピクチャージャケットと同様チェック出来ます。

★レーベル面でのチェック
レーベルの色味
レーベルの光沢
レーベルの紙質
レーベルの小さな文字の鮮明度
レーベル面の段の入り方
レーベル周りの無音部分の刻印
センターホール周りの刻印
レーベル面のバーコードの表示

など違いを見つけることが出来るポイントがあります。

だけど、普段からオリジナル盤のことも、そのレコードやレーベルの特徴を知っておかないと再発ブート盤との見分けがつかないです。
そのオリジナル盤のレコードが欲しいと思っている人は、当たり前だけどそのオリジナルの盤を持っていないワケで(だから欲しい)注意深く観察しようにもその機会がないのでなかなか状況は厳しいのですが・・・

つい先日も大枚をはたいて買ったあるレアなレコードを事情があってnextに買い取りに持ってこられたお客さんに
「これはオリジナルじゃないよ」
って教えてあげたことでご本人は、初めてニセモノって解ったって事がありました。
ご本人はかなり怒り心頭&で騙されたという気持ちを持っているようでした。
売った人(レコード屋?)も多分知らなかったんでしょう。
(もちろんnextでは買い取りませんでしたが。)
結局、そのレコードは他のレコード店に買い取りに出されて、そこのお店ではニセモノということが気がつかなかったようである程度の金額で買い取られたようです。
後日、そのレコードは再び「オリジナル盤」というコメントが付けられて販売されて誰かが買ったようです。
ちょっと複雑な気持ちがしましたけど他店の出来事ですからね。

少しでも怪しいって思ったらスルーする方がリスクはないかもしれません。
だけど、「もしかしてオリジナル盤かも?」というラッキーなチャンスも少なくなるのがちょっと残念なんですけどね。

今回紹介するのは、
THE HOLLIES / DRAGGIN' MY HEELS
THE HOLLIES/DRAGGIN' MY HEELS の試聴

MIXMASTERやRAMS HORN、UNI DISCなどのライセンスがちゃんと取られている再発盤に関しては個人的には全然OKでそういうのもアリだと思っています。

許し難いのは全くオリジナル盤と同じ様に見えるブート盤です。
「あの名曲が、ついに嬉しいオリジナル仕様で奇跡の再発!!」
なんてブート盤のコメントを見ると
「フザケンな!」
ってオイラは相変わらず思ってしまいます。

「ブート盤が、あっちこっちのレコード店で売ってるじゃないですか。あ~いうのってビジネス的に困らないですか? 」
ってお客さんに訊かれますが、それよりレコードが好きでちゃんと購入しようとしている人を再発(本当はニセモノの海賊盤)という曖昧な言い替え方で混同させてレコードを買わせる売り方をして、後からそれを買った人が気づいた時に
「レコード屋にだまされた」ってイヤな気持ちになってレコードに興味がなくなっていく方が困るのです。
「再発盤」なんて言い方より「ニセモノ盤」って言って欲しいです。
「あの名曲が、見た目はオリジナル盤ソックリなニセモノ盤で遂に発売!音質はオリジナル盤より良いハズないけどそれでも納得出来る人はハッキリ言って買いデス!」
ってわかりやすく書けばイイと思います。

こんなコトを書いているオイラもレコードに対する知識がない時期は、何もわからず 「再発盤 = 再発売されたレコード」なんだろうとレコード屋のコメントをマジメに信用してそういったニセモノのレコードを買ったものです。
事実、後でそういった再発/ブート盤事情を知った時には、言うに言えない「ダマサレタ感」が残りましたね。

THE HOLLIES / DRAGGIN' MY HEELS ですがこの白いPROMOは1977年にリリースされた盤です。
黒いEPICのレーベルでバーコードが入っているレコードはMIXMASTERシリーズのレコードです。
パターンとしては、BRAINSTORM / WE'RE ON OUR WAY HOME と同じですね。
当時プレスされたレコードはPROMOだけで、数年後、CLASSICとしてオフィシャルなレーベルから
ちゃんと再発されたってことです。
現実、この THE HOLLIES / DRAGGIN' MY HEELS の白いPROMOは、なかなか出てこないのですが
黒いMIXMASTERの再発もかなり見ません。
THE HOLLIES / DRAGGIN' MY HEELSが収録されたLPを持っている友人が
「うわっ!後半のブレイクが全然LPと違う!」って言ってました。
オイラはLPを聴いたことないので知らなかったのですけどね。
そういうのって12インチシングルならではの良さだったりしますね。




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