渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:レコード買取

ruffneck_newlife_w
こんにちは。渋谷の零細中古レコード店next recordsです。
一応、12インチシングル専門のレコード店というコンセプトで渋谷の片隅で23年間営業させていただいています。
渋谷でレコード店をはじめたのは2000年からなのですが、その当時はホボ100%海外へ実際に出向いてレコードを買い付けしていました。
レコード好きな人からすると「海外へレコードを探し求める為だけに旅へ出るってサイコーじゃないですかっ!」ってコトをよく言われるのですが実際は、なかなかタイヘンで気力&体力ともにスリ減らしながらギリギリの状態で出向いていました。
まぁ〜だけどヘトヘトになりながら世界各国のレコード店を訪れて仕入れるためのレコードを見続けていて「キタっ!」ってカンジでお目当てのヤバいタイトルを引いたりすると脳内にアドレナリンがドバドバ放出されてソレまで体力的にヘトヘトで気力的にはギリギリの状態だったのがそのヤバいレコードを見ただけで「パンパカパーーーンっ!」ってイッキにヤル気マンマンに復活しちゃうんだから不思議なモノです。
まぁ〜ヤバいタイトルは「仙豆(せんず)」みたいなアイテムになっているようですね・・・。

レコード店のスタッフが買い付けに出向いているっていうコトは、仕入れするレコードをすべてコントロールしているというコトになります。
当たり前のハナシですが売れるレコード&ニーズがあるレコードだけをバイヤーの判断で仕入れるコトが出来るのです。
レコード店をはじめた当初は、そういったバイヤーの判断で仕入れたレコードだけを店頭に並べて販売していたのですが、買い付け一辺倒だけではどうしても商品構成に偏りが出てくるコトや仕入れコストなんかを意識するようになってレコード店創業から数年後に店頭でのレコード買い取りをはじめました。
中古レコード店をはじめた当初は、レコード買い取りに関して「大丈夫なのかな・・・」って不安もあったんですよね。
お店をはじめた時は、「他店では、なかなか見つからないレコードを販売する」っていうのをお店のカンバンにしていたので国内での買い取りが増えてきちゃうともうフツーの中古レコード店になっちゃうんじゃないかな・・・ナンて思っていたんですよね。
でも実際に国内でのレコードの買い取りをはじめてお店にとってもイロイロと良い結果が現れてきました。
やはりバイヤーだけの判断だけだと限界がありますしね。
海外買い付けだと実際に仕入れるレコードの値段に経費なんかが上乗せされるので、イイタイトルが出てきてもこの値段で仕入れて良いのかって判断も迫られますし、ソレに「この曲、もしかしたらイケるかもしれない」っていうタイトルがあってもなかなかチャレンジできないんですよね。
「もうゼッタイに売れる自信があるっ!」っていうタイトルだけ仕入れるという硬いセレクションになるワケです。
で、実際に国内でのレコード買い取りをはじめてみると、当たり前だけど海外に買い付けに行った時に仕入れるようなレコードは、はやりホトンドないんですよ。
年代にもよりますが当時、新譜で販売されていたレコードがホトンドっといったカンジで。
でも、そんな中でもなんかイケるのは、ナイかな・・・っていう視点で実際に知らない曲だけど聴いてみて当店のライナップに沿うような内容の曲であれば、一度チャレンジしてみようってコトが出来るようになったんですよね。
そんなカンジでお試しで商品化したタイトルがレギュラー商品に格上げされたっていうレコードがもう何千タイトルもあったりするのでホント、コレはよかったですね。

しかしっ!不特定多数のレコードを買い取るというコトはフクザツな事象もトーゼン起こり得るワケです。
それは・・・商品化が困難なレコードがメチャ増えるってコトです。
レコード店の店頭には、商品化されたレコードがズラ〜っとエサ箱にはいっているのですが、実際はその店頭に商品化されていない何倍ものレコードの在庫をお店は抱えているんですよね。
モチロン、当店も例外ではなく商品化したレコードの他に売れたらスグに出せるストック分、新たに商品化出来るタイトル等がもう万単位の枚数であったりするワケです、要するに一軍のタイトル達ですね。
で、問題は二軍・三軍のレコード達なんです。
コレね〜レコード店にとっては、なかなか扱いに困る奴らなんですよね。
ちゃんと商品化してあげればお客さんに購入してもらえるかも知れないレコードなのですが、商品化するための手間やコストのコトを考えると・・・ヤラない方がマシっていう判断もあるワケです。
いっそのコト、戦力外認定して破棄しちゃえばイイのかも知れませんケドね。
なかなかオイラにその戦力外認定の決定を下す判断が出来ないんですよね〜。
まぁ〜割れたレコードやズタボロのガタ盤は、もうレコードをとしてのイミを成していないので破棄するんですケド、曲はイマイチだけどピカピカの盤っていうのは、戦力外認定し難いんですよね・・・。
コレには、「そのレコードを求めているユーザへ届けるっ!」というオイラ自らが掲げたミッションがどうにも引っかかってくるワケです。
しかもいま現時点では、ちょっと微妙なタイトルの曲も後年になってその評価が180度ガラリと変わるというコトもよくあるというコトも知ってるんですよ。
だからと言ってじゃあ、そうなるのをず〜っと待ち続けるのか・・・ってコトも現実的には出来ませんし・・・。

倉庫にもレコードがパンパンに入ったダンボールがうず高く積み上がっていますし、どうにかしなきゃイケないよな〜って思ってはいるのですが・・・思うようにならないってカンジですね。
コレね、当店の商品化に関わるオペレーション的な問題も関係しているんですよね。
タブン、某レコード店のようにレコードのジャケットにラベラーで価格のプリントされたラベルシールをガチャコンって貼った状態でダンボール箱へ無造作に放り込んで販売するというやり方でそういった二軍・三軍のレコードを販売すればイイんでしょうが、オイラがそういったレコードの販売の仕方って好きじゃないんですよね。

next recordsという小さいレコード店のカンバンを掲げている以上、すべてのレコードをちゃんとキレイに磨いてピカピカのビニールに入れて解りやすいコメント記載した商品札を付けて、ていねいにレコードを販売していきたいっていう思いがあるんですよね。
でもソレをする為には、時間や手間がかかるんですよね・・・レコードを磨く、コメントを考える、データ化するという一連の作業がしいては、ソレがすべてコストになるっていうコトなんですよね。
今、当店で販売中のレコードの最安価格って300円(税別)なのですが、この300円レコードってはじめから300円ではなくってデータ化した時って1000円くらいの値付けで販売していたんですよね。
当店では商品化したレコードの店頭での停留期間が長くなるとタイミングを見計らって価格の見直しをやっていて結果、はじめに1000円って値付けしたレコードがジリジリと値下げされて300円になったという経緯があるんですよね。
とりあえず安価なレコードもナンかのタイミングで売れてくれるので今のトコロは、破棄という最悪の事態は免れているのですが・・・。

最近のレコード人気の影響もあるようで、ソレまでず〜っとお客さんのご自宅の押し入れで眠っていたレコードが表に出てくるようになりました。
タブン、コレまで押し入れに長期間放置されていたレコードの存在を忘れていたのが「レコード」というキーワードをメディア等見聞きして「あ〜そう言えば、押し入れに聴かないレコードがあったな・・・」ってカンジでこの機会に整理しようか・・・って思っている人が多くなってきたようなカンジなんでしょう。

このブログでも決まり文句のように「レコードの整理は、ゼヒ、渋谷ネクストレコードへっ!」ってお知らせしていますが、抱え込んだレコードの行き場に苦心しているという、ナンダカ矛盾した状態に陥っていますよね〜。
同業他社のレコード店さんって当店と同じような悩みを抱えているとは思うのですが、どうやっているんでしょうかね・・・。
レコファンとかディスク・ユニオンなんて、ン10万枚レベルでそういったレコードの在庫を抱えていると思うのでケドね。
もうホント、破棄しちゃうっていうのがイチバン、カンタンな方法だと思うのですが、果たしてソレは、レコードの神様にお許しいただけるのでしょうか・・・?(笑)

RUFFNECK feat. YAVAHAN / NEW LIFE
RUFFNECK feat. YAVAHAN / NEW LIFEの試聴
next recordsのサイトでRUFFNECKのレコードを探してみる

当店では、毎週200枚程度のレコードを新たに店頭に出しているのですが、月の買い取りや仕入れをしていレコードの枚数って遥かに店頭出ししている枚数を上回ってします。
買い取りのコレクションの入荷次第ですが、イッキに2000枚とか3000枚とか入るケースもあるくらいですからね。
その中には、スグに商品化できるタイトルもあるのですが、新たにデータ入力が必要なタイトルも多数あってそういった裏方作業をフダンの営業の合間にやっているのですが、その作業が終わらないまま、また新たな買い取り査定が追加されるという・・・(笑)
レコード店を営むコトに関しては、日々楽しくやらして頂いているのですが、レコードの在庫数が毎年増えてくるってコトに関しては正直、悩みのタネでもあります。
まぁ〜そんな悩む前に手をもっと動かせっ!てカンジですね(笑)
がんばろう〜〜〜っと(笑)

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入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

donaldbyrd_thankyou
遅まきながら、あけましておめでとうございます。
1月も2週目に入っていながら新年のご挨拶って・・・ってカンジですが、曜日の都合上遅くなってしまいました。
毎年1月になるとお店を開店させた時の当時の心境を思い出してしまう零細中古レコード店主です(笑)
当店は、2000年の1月にレコード店をはじめたので今年で創業23年目を、迎えるコトとなりました。
ん〜振り返ってみると23年・・・相当、長いですね〜。
よくもまぁ〜中古レコードだけ・・・しかもアナログレコードの内にあっても全然マイナーな存在である12インチシングルだけの販売だけでよくもまぁ〜23年間もレコード店を営むコトができたもんだ・・・って我ながら思っちゃいます。
コレもひとえに当店をご利用いただいている皆様のおかげです。
本当にありがとうございますっ!
今年もガンガン、「ナンジャコレーーーっ!!」的な12インチシングルをご紹介出来るようにガンバらせていただきますのでヨロシクお願いいたします。

よくお店や会社では、年始のご挨拶で「今年は、業績●%アップを目指すっ!」ナンてカンジでポジティブで具体的な数字を掲げるシーンを見かけるのですが、創業23年目となる当店の場合、今まで一度も具体的な業績アップの数字を掲げたコトがありません・・・。
タブン、会社というかお店的には、こういった具体的な目標というか指標を掲げないってコトは、「ありえないっ!」ってカンジだと思うのですが・・・。
まぁ〜店主が、ポンコツであるという理由も少なからず影響していますケドね。
やっぱり商品の仕入れ自体がかなり安定しないというか、極めて流動的なので正直、具体的な数字をあげづらいんですよね。
今までにどうやったらもっと仕入れがうまいコト出来るのであろう・・・ってさんざん考えたのですが、全然思うように出来ていないんですよ。
ホント、ソレこそお店をはじめて23年間の間、毎日毎日ず〜〜〜っとレコードの仕入れのコトを考え続けていますからね・・・。
前回の記事でeBay(海外のオークションサイト)で良さげなレコードを落札しようとガンバったケド1枚も落札できず撃沈したコトを書きましたが、お客さんが「ヤバいっ!このレコード、欲しいっ!」って思ってもらえるタイトルっていうのは、世界中のレコード好きが同じ盤を欲しがっているって言うコトをまざまざとカンジさせられました。
しかも、最近の世界的なアナログレコード人気もソレに拍車をかけているワケです。
もう・・・人気盤に関しては、カンゼンに世界中で取り合い状態になっていますね。

以前、Webサービスを開発している会社の人とハナシをする機会があったのですが、「フダンお店を営んでいる中でイチバン困っている部分ってナンですか?」って訊かれたんですよね。
もうソッコーで「商品の仕入れですっ!」って即答しちゃったのですが、タブン、Webサービス開発会社の人的には、販売の仕方の方で困っているんじゃなかろうか・・・って思われていたようです。
では、仕入れを充実させるため、しいては買い取りの強化をするためにはどの様な方法があるのか・・・ってコトですよね。
ネット広告をやったり、HPでレコードの買取りを大々的に謳ったりっていうコトが王道のヤリ方なのですが、当店のようなレコードの中でも比較的ニッチなジャンルである12インチシングル専門店の買い取りってなるとなかなかターゲットを絞りにくいんですよね。
しかも、12インチシングルの中でもオリジナル盤で、さらにレア度が比較的高いタイトルに集中させると、もうかなりきゅうきゅうに絞られてくるっていうカンジになってしまうという。
ちなみにGoogle検索で「12インチシングル 買い取り」で検索した結果は、こんなカンジです。
kaitori

一応、2番目に表示というコトでターゲッティング的には成功しているのですがっ!そもそもレコードを買い取りに出そうって思っている人が「12インチシングル 買い取り」ってワードを入力するコト自体、ホボ皆無なので残念ながらこの結果は、あまりイミがないのです。

昨今のレコード人気と円安、そしてインフレのコトなどなどを勘案すると明らかにレコードの仕入れ・買い取りに関しては、厳しくなる状況になりそうです。
ソレにレコードの買い取りを行うプレーヤーの数、すなわち買取業者もココ最近メチャ増えてきていますからね。
2021年の6月に下記の記事を書きました。
レコード買取が激戦化しそうな予感
上記は、リユース業界の巨人、ブックオフがアナログレコードの販売を強化するというニュースを見聞きして記事にしたものです。
想像していた通りにココ最近はレコードの買取が激化しているような状況になりつつありますね・・・トホホ・・・(TдT)
あえて言うならば、そんなレコードの買取が激戦化している中でも12インチシングルに関しては、まだ買取プレーヤー達がスルーしているジャンルであるコトなのですが・・・だけど、コレもいつまでもこのままの状況が続くとは思えません。
事実、レコードについて敏い人やトレンドに敏感な若い世代の人たちの間では、アナログレコードでDJプレイをするってコトがちょっとしたブームの兆しになってきているようなカンジがします。
昨年には、こんな記事も投稿しました。
もしかして、リターンDJが増加中!?
比較的若い世代ではじめてアナログレコードでDJプレイをしたいって思う人に加えて、20数年前のDJブームにDJプレイを嗜んでいた人が一旦、リタイアしたケド、再び趣味を復活させるパターンも増えているカンジですからね。
そういった来たるべく次のニーズの高まりに備えるためにも12インチシングルの専門店である当店は、コレまで以上にイケてるレコードを店頭に並べたいって思うワケであります。

先に書いた年始のご挨拶にも『「ナンジャコレーーーっ!!」的な12インチシングルをご紹介出来るようにガンバらせていただきます』なーんて大ミエを張っているのですが・・・状況は決して楽観的ではありません・・・というか、むしろ超キビシーかもしれません。
昨年、「コレは、相当ヤバいっ!」って思うレコードの買い取りのご依頼がありました。
それは、コレまで何度も当店でレコードをご購入していただいていた常連のお客さんからレコード買取依頼でした。
当店が2000年に渋谷で営業をはじめた時からのお客さんでその時は、まだ大学生だったのですが、月日は流れて22年・・・仕事・結婚・子供・自宅購入という経緯を経て、最後にレコードを購入したのは、2015年・・・「もう、レコードはイイかな・・・」ってご引退でのレコード買取のご依頼でした。
イヤ〜ホント、内容的にはパーフェクトなコレクションでしたっ!すべてオリジナル盤でタイトルもサイコー、しかもっ!キレイっ!
モチロン、買取金額も相当な額になりましたケド、ご依頼いただいたお客さんにも「そんな金額になるとは思いませんでした〜!」ってご満足いただけました。
結局、当店をご利用していただいていたお客さんからレコードを買取させていただくっていうの内容的にはイチバン、良いってコトでしたね。
だけどホント、コレは、レアなケースなんですよね。
今まで20年以上、レコード店を営んできてコレまでにン万人のお客さんにレコードをお買い上げ頂いてるのですが、ナゼかホトンドレコードを手放さない・・・(笑)
しかもハードなディガー、強烈なコレクションを持っている人ホド、レコードへの愛惜がより強くなるようです。
先に紹介したパーフェクトなコレクションを買い取りさせていただいたお客さんもご自身のアイデンティティの喪失に繋がりかねないホドの決心してレコードをご処分いただいたくらいですからね。
当店をご利用していただいたお客さんからの買取をナンとか増やしたいと思っているのですが、コレはなかなかムズいですね〜。

年明け早々に当店の買い付け人Nと今後の仕入れに関するハナシをしていたのですが、5年ホド前から来るベキに備えて温めていた3万枚のレコードコレクションの買取に着手しようか・・・という発言がありました。
この案件はかねてからあったのですが、枚数が枚数だけにその前段階として保管場所やその方法など、どうやってミッションを進行させるかってコトが問題にあって棚上げしていたんですよね。
しかしっ!今年は、当店の買い付け人Nは、本気をだすと「オレは、やるっ!」と宣言しました〜(笑)
果たして、next recordsは、その3万枚のレコードコレションをゲット出来るのか?・・・ちょっと楽しみです〜(笑)

DONALD BYRD / LOVING YOU
DONALD BYRD / LOVING YOU の試聴
next recordsのサイトでDONALD BYRDのレコードを探してみる

まぁ〜しかし、レコードの仕入れのコトに関しては、懸念事項もありますが、突然「3000枚のレコード買取をお願いしたいのですが・・・」なんてオファーもあったりするので、ホント解らないですからね。
なので、「レコードの買取してもらおうかな・・・」って思ったらゼヒ、渋谷のネクストレコードへご一報頂ますようお願いいたします。
というワケで、2023年も渋谷のネクストレコードをヨロシクお願いいたしますっ!

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遅まきながら、あけましておめでとうございます。
1月も2週目に入っていながら新年のご挨拶って・・・ってカンジですが、曜日の都合上遅くなってしまいました。
毎年1月になるとお店を開店させた時の当時の心境を思い出してしまう零細中古レコード店主です(笑)
当店は、2000年の1月にレコード店をはじめたので今年で創業23年目を、迎えるコトとなりました。
ん〜振り返ってみると23年・・・相当、長いですね〜。
よくもまぁ〜中古レコードだけ・・・しかもアナログレコードの内にあっても全然マイナーな存在である12インチシングルだけの販売だけでよくもまぁ〜23年間もレコード店を営むコトができたもんだ・・・って我ながら思っちゃいます。
コレもひとえに当店をご利用いただいている皆様のおかげです。
本当にありがとうございますっ!
今年もガンガン、「ナンジャコレーーーっ!!」的な12インチシングルをご紹介出来るようにガンバらせていただきますのでヨロシクお願いいたします。

よくお店や会社では、年始のご挨拶で「今年は、業績●%アップを目指すっ!」ナンてカンジでポジティブで具体的な数字を掲げるシーンを見かけるのですが、創業23年目となる当店の場合、今まで一度も具体的な業績アップの数字を掲げたコトがありません・・・。
タブン、会社というかお店的には、こういった具体的な目標というか指標を掲げないってコトは、「ありえないっ!」ってカンジだと思うのですが・・・。
まぁ〜店主が、ポンコツであるという理由も少なからず影響していますケドね。
やっぱり商品の仕入れ自体がかなり安定しないというか、極めて流動的なので正直、具体的な数字をあげづらいんですよね。
今までにどうやったらもっと仕入れがうまいコト出来るのであろう・・・ってさんざん考えたのですが、全然思うように出来ていないんですよ。
ホント、ソレこそお店をはじめて23年間の間、毎日毎日ず〜〜〜っとレコードの仕入れのコトを考え続けていますからね・・・。
前回の記事でeBay(海外のオークションサイト)で良さげなレコードを落札しようとガンバったケド1枚も落札できず撃沈したコトを書きましたが、お客さんが「ヤバいっ!このレコード、欲しいっ!」って思ってもらえるタイトルっていうのは、世界中のレコード好きが同じ盤を欲しがっているって言うコトをまざまざとカンジさせられました。
しかも、最近の世界的なアナログレコード人気もソレに拍車をかけているワケです。
もう・・・人気盤に関しては、カンゼンに世界中で取り合い状態になっていますね。

以前、Webサービスを開発している会社の人とハナシをする機会があったのですが、「フダンお店を営んでいる中でイチバン困っている部分ってナンですか?」って訊かれたんですよね。
もうソッコーで「商品の仕入れですっ!」って即答しちゃったのですが、タブン、Webサービス開発会社の人的には、販売の仕方の方で困っているんじゃなかろうか・・・って思われていたようです。
では、仕入れを充実させるため、しいては買い取りの強化をするためにはどの様な方法があるのか・・・ってコトですよね。
ネット広告をやったり、HPでレコードの買取りを大々的に謳ったりっていうコトが王道のヤリ方なのですが、当店のようなレコードの中でも比較的ニッチなジャンルである12インチシングル専門店の買い取りってなるとなかなかターゲットを絞りにくいんですよね。
しかも、12インチシングルの中でもオリジナル盤で、さらにレア度が比較的高いタイトルに集中させると、もうかなりきゅうきゅうに絞られてくるっていうカンジになってしまうという。
ちなみにGoogle検索で「12インチシングル 買い取り」で検索した結果は、こんなカンジです。
kaitori

一応、2番目に表示というコトでターゲッティング的には成功しているのですがっ!そもそもレコードを買い取りに出そうって思っている人が「12インチシングル 買い取り」ってワードを入力するコト自体、ホボ皆無なので残念ながらこの結果は、あまりイミがないのです。

昨今のレコード人気と円安、そしてインフレのコトなどなどを勘案すると明らかにレコードの仕入れ・買い取りに関しては、厳しくなる状況になりそうです。
ソレにレコードの買い取りを行うプレーヤーの数、すなわち買取業者もココ最近メチャ増えてきていますからね。
2021年の6月に下記の記事を書きました。
レコード買取が激戦化しそうな予感
上記は、リユース業界の巨人、ブックオフがアナログレコードの販売を強化するというニュースを見聞きして記事にしたものです。
想像していた通りにココ最近はレコードの買取が激化しているような状況になりつつありますね・・・トホホ・・・(TдT)
あえて言うならば、そんなレコードの買取が激戦化している中でも12インチシングルに関しては、まだ買取プレーヤー達がスルーしているジャンルであるコトなのですが・・・だけど、コレもいつまでもこのままの状況が続くとは思えません。
事実、レコードについて敏い人やトレンドに敏感な若い世代の人たちの間では、アナログレコードでDJプレイをするってコトがちょっとしたブームの兆しになってきているようなカンジがします。
昨年には、こんな記事も投稿しました。
もしかして、リターンDJが増加中!?
比較的若い世代ではじめてアナログレコードでDJプレイをしたいって思う人に加えて、20数年前のDJブームにDJプレイを嗜んでいた人が一旦、リタイアしたケド、再び趣味を復活させるパターンも増えているカンジですからね。
そういった来たるべく次のニーズの高まりに備えるためにも12インチシングルの専門店である当店は、コレまで以上にイケてるレコードを店頭に並べたいって思うワケであります。

先に書いた年始のご挨拶にも『「ナンジャコレーーーっ!!」的な12インチシングルをご紹介出来るようにガンバらせていただきます』なーんて大ミエを張っているのですが・・・状況は決して楽観的ではありません・・・というか、むしろ超キビシーかもしれません。
昨年、「コレは、相当ヤバいっ!」って思うレコードの買い取りのご依頼がありました。
それは、コレまで何度も当店でレコードをご購入していただいていた常連のお客さんからレコード買取依頼でした。
当店が2000年に渋谷で営業をはじめた時からのお客さんでその時は、まだ大学生だったのですが、月日は流れて22年・・・仕事・結婚・子供・自宅購入という経緯を経て、最後にレコードを購入したのは、2015年・・・「もう、レコードはイイかな・・・」ってご引退でのレコード買取のご依頼でした。
イヤ〜ホント、内容的にはパーフェクトなコレクションでしたっ!すべてオリジナル盤でタイトルもサイコー、しかもっ!キレイっ!
モチロン、買取金額も相当な額になりましたケド、ご依頼いただいたお客さんにも「そんな金額になるとは思いませんでした〜!」ってご満足いただけました。
結局、当店をご利用していただいていたお客さんからレコードを買取させていただくっていうの内容的にはイチバン、良いってコトでしたね。
だけどホント、コレは、レアなケースなんですよね。
今まで20年以上、レコード店を営んできてコレまでにン万人のお客さんにレコードをお買い上げ頂いてるのですが、ナゼかホトンドレコードを手放さない・・・(笑)
しかもハードなディガー、強烈なコレクションを持っている人ホド、レコードへの愛惜がより強くなるようです。
先に紹介したパーフェクトなコレクションを買い取りさせていただいたお客さんもご自身のアイデンティティの喪失に繋がりかねないホドの決心してレコードをご処分いただいたくらいですからね。
当店をご利用していただいたお客さんからの買取をナンとか増やしたいと思っているのですが、コレはなかなかムズいですね〜。

年明け早々に当店の買い付け人Nと今後の仕入れに関するハナシをしていたのですが、5年ホド前から来るベキに備えて温めていた3万枚のレコードコレクションの買取に着手しようか・・・という発言がありました。
この案件はかねてからあったのですが、枚数が枚数だけにその前段階として保管場所やその方法など、どうやってミッションを進行させるかってコトが問題にあって棚上げしていたんですよね。
しかしっ!今年は、当店の買い付け人Nは、本気をだすと「オレは、やるっ!」と宣言しました〜(笑)
果たして、next recordsは、その3万枚のレコードコレションをゲット出来るのか?・・・ちょっと楽しみです〜(笑)

DONALD BYRD / LOVING YOU
DONALD BYRD / LOVING YOU の試聴
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まぁ〜しかし、レコードの仕入れのコトに関しては、懸念事項もありますが、突然「3000枚のレコード買取をお願いしたいのですが・・・」なんてオファーもあったりするので、ホント解らないですからね。
なので、「レコードの買取してもらおうかな・・・」って思ったらゼヒ、渋谷のネクストレコードへご一報頂ますようお願いいたします。
というワケで、2023年も渋谷のネクストレコードをヨロシクお願いいたしますっ!

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gabrielle_iwish_uk

2020年は、コロナの影響もあってレコードの買取査定の依頼がイッキにガクンと少なくなって来たのですが、ココ最近また少しずつですが、査定の依頼も増えてきました。
ホント、ありがたいです・・・。
まぁ〜サスガにね、レコードの買取査定とはいえ、渋谷から来たレコード屋のオヤジを無防備に家に招き入れるってコトにはならず、ホトンド配送により買取査定ですケドね。
当店のレコード買取査定の流れは、とりあえずたくさんの査定がある場合は、電話やメールで「レコードの査定をお願いしたいんですケド・・・」ってご連絡いただくケースが多いんです。
その時に、所有しているレコードコレクションのおおまかな内容をおお訊きして、当店の商品構成に沿うようなレコードコレクションであれば、「ゼヒ、査定させていただきますっ!」ってなります。

で先日、買取査定依頼のお客様よりこんなお電話をいただきました。
どうやら、当店より先に他店へ買取査定依頼を出したトコロ、その査定内容に納得できない・・・ので、ハナシをきいて欲しい・・・とのコト。

詳しい内容を訊くと・・・
●1000枚以上のHIPHOPの12インチシングル中心のレコードの査定。
●内容的には、90年代初期のタイトルが多くって、A TRIBE CALLED QUEST / GANG STARR / NAS / PETE ROCK & C.L.SMOOTH / 2PAC なんかのタイトルがUS盤オリジナルで多数含まれる。
●査定依頼したレコード店のHPには、12インチも「高価買取します」と書いてあったので配送による査定依頼をだした。
●しかし・・・1000枚以上のレコードコレクションのすべての査定額が、希望する額に全然至らなかった・・・。
といったご相談でした。
で、「コレって正しい査定なのですか・・・?」って訊かれました・・・。

タブン、おハナシを訊いたカンジだと90年代後半のHIPHOP系のDJ人気の真っ只中に大枚をはたいて中古レコードで購入されたんだろうな・・・っていうカンジのコレクションのようです。
レコードを処分される人にありがちなのですが、ご自身のレコードコレクションを過大評価しがち・・・っていうケースがよくあります。
やはり単純にレコードだけの評価ってよりも、ソコに至った思い入れや熱量なんかも多大に加味されちゃいますからね・・・そういう気持ちになるのもよ〜く解ります。
しかし、1000枚以上のHIPHOPのレコード・コレクションでその内容からお客さんから聴いた査定額は、ちょっと・・・メチャ低いんじゃないかな・・・って思ったのでそのままオイラがカンジたコト伝えました。
まぁ〜電話でおハナシしただけで実際のレコードを見ていないので、ホントのトコロは解りませんケドね。
結局、お電話いただいたお客さんは、査定依頼を出したレコード店の査定内容がまったく全然納得できないというコトで、最初に査定依頼出したレコード店から全レコードを引き上げて当店へ改めて査定依頼をしていただけました。
他店の査定内容に納得できなくて当店へ依頼していただけるのは、ウレシイんですが、ん〜ナンダカ、フクザツな気持ちです・・・。

査定を希望しているお客さんが、どのレコード店へ買い取り依頼を出すのかは自由ですし、査定依頼をしたレコード店から提示された査定額を見て処分するのも、しないのも自由です。
しかし、オイラの心境は・・・ってカンジです(笑)
で、数日後に引き上げられたダンボールに入った大量のレコードが当店へ送られていました。
ん〜他店で査定されたレコードがそのまま当店へ来ちゃうって、あまりこういったケースってナイのでちょっと生々しいです・・・。
中身を確認してみると・・・コレがなかなかホントに良いコレクションなんですよ。
事前におハナシで聴いた通り、US盤オリジナルの12インチがドッチャリ入っていました。
だけど、内容を見て解ったのですが先に査定をしたレコード店は、オイラからすれば、かなりトンチンカンな査定をしているのが解りました。
あまりにも生々しいハナシなので査定額部分は伏せますが一瞬見ただけでも「イヤ〜サスガにこの内容で●円は、ナイだろう・・・。」って思ったホドです。
依頼を出したお客さんが納得しなかったのもナンとなく解るような気がします。
確かに最近は、CLUB MUSIC系の12インチシングルの買取査定は、ドコのレコード店でも積極的に買い取りしていない実情がアルのは事実のようです。
以前にもこのブログでも書きましたが、大手の中古レコード店でCLUB MUSICの12インチシングルの買い取りのコトを電話したら、内容も訊かずに「安いですよ・・・」ってあからさまに言われるケースも多いようです。
にしてもですよ・・・やはり、内容を見てちゃんと判断すればそれ相応の査定になると思うんですケドね。

買取査定を実施している中古レコード店で「高価買取」や「高額査定します」って文言がよく書いているじゃないですか。
あのワードって「なんかナゾだな〜」ってオイラは以前より思っているんですよね。
ナニを持って「高価買取」なんでしょうね・・・基準は、ドコにあってソレよりもどれくらい高額に査定しているのかっていうコトもわからないナンダカ、フワッとしたキーワードのような気がします。
いっそのコト、「他店の買取明細を提示してくれたらソレよりも●%増しで買い取りしますっ!」ってくらい宣言したほうがわかりやすんじゃないかな・・・って思ったりもします。

GABRIELLE / I WISH
GABRIELLE / I WISH の試聴
next recordsのサイトでGABRIELLEのレコードを探してみる

結局、送られてきたレコードの全数を査定を終えてその詳細をリストにしてお客さんへ送るとソッコーで
「それでお願いしますっ!」って快くOKしてもらえましたっ!
ん〜タブン、先に依頼したレコード店から提示された金額の何倍もの査定になったので、タブンそれが判断の基準になったんじゃないでしょうかね。
先に査定を依頼したレコード店は、HIPHOPの12インチはそれホド、積極的にチカラをいれていなかったんでしょうね。
もはや「高価買取」の本来の意味は、あんまりなくって「買い取りしています」ってコトと同じ意味でしかナイようなカンジなんでしょう。
というワケで、他店での買取査定に満足できない時には、ゼヒ渋谷 next recordsにもお問い合わせしてみてくださいっ!
相談だけでも全然OKですよっ!

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larryspinosa_guitar2

ココ最近、レコード買取のオファーが結構多いんです。
しかも、相当な枚数のコレクションが・・・。
中古レコード店を営んでいる立場からすると、とてもありがたいハナシです。
しかしながら、レコードの処分を考えている人の立場からすると、ナンていうか結構な心の葛藤というか苦渋の選択であるコトがおハナシしているとヒシヒシと伝わってきます。

長い時間をかけて自分の好きな曲だけを買って集めてきたレコードですが、いざ「処分」というコトを考えると躊躇してしまい、なかなか踏ん切りがつけられない場合が多いようです。
個人的にもレコードが大好きなのでその気持ち、めちゃ解りますっ。
直近の買い取りでは、レコードを1000枚以上のボリュームで所有しているんだケド、ターンテーブルはもうずいぶん前に処分してしまってレコードを聴けない状態なのにナン年もレコードを持ち続けていたというケースがありました。
ターンテーブルなし、レコード大量保有・・・このパターン結構多いんですよ。
当店へのレコード買取依頼をいただくお客さんは、本業や趣味でDJプレイを楽しんでいた人が多いのですが、DJプレイをするにはターンテーブル2台&ミキサー等オーディオ機材一式をいつでもプレイ出来る状態でセットしておくというコトが必須になるのですが、やっぱりDJプレイをすること自体に興味がなくなるとそのスペースを常に確保するのが難しくなるようで、レコードよりも先にターンテーブル&オーディオ機材を処分される人が多いみたいです。
ウチが、中古レコード店だからか、レコードなし、ターンテーブルありという逆パターンのオファーは、当たり前だけど全然ありませんね〜(笑)
だけど、もう既にターンテーブルがナイのでレコードを聴くコトが出来ないのにも関わらず、どうしてナン年間も長期間に渡って聴けないレコードを保有し続けるのか・・・ってコトです。

数年前から「断捨離」というワードが認知されていますよね。
テレビなんかでも家の中を片付けられない主婦が、「断捨離の専門家」みたいなアドバイサーの指導のもと、部屋の中が片付いてスッキリしました〜的な内容の映像を何度も見たコトがあります。
ゴミ屋敷なんかと同じようにある程度、数字が見込めるコンテンツになっているのかもしれません。
ま〜多くのご家庭でもかなりのケースで、「あるあるネタ」になっているので共感されやすいんでしょう。
そういった中、レコードプレーヤーも既にナイので聴くコトが出来ないレコードは、整理対象の真っ先に挙げられるアイテムに思えるのですが、持ち主の心情的には、コレがなかなか処分の踏ん切りがつけられないんですよね。

自宅にある大量のレコードを整理する方法としては
捨てる・売却する・譲る
の3つにケースが考えられるのですが、一番カンタンのは「捨てる」コトなのですが、心情的にはコレが一番困難なんですよね。
ナンていうか、レコードを捨てるというコトに対してモノ凄い罪悪感が伴う・・・みたいなカンジがして、一番カンタンな方法だけど一番難しいというか、そもそも「レコードを捨てる」という概念自体がありえないっ!って感じる部分もあるかもしれません。
で次に売却なのですが、自分のコレクションしているレコードは、自分なりの価値観がトーゼンあるワケです。
そんな中、レコードを売却すると考えた時にそのプライスレスな価値観が、明確な金額として提示されるコトが受け入れられないって感じるようです。
例えば、1000枚のレコードを持っていて購入した時には、1枚1000円くらいで買ったとしてザックリ100万円くらいの費用をそのコレクションに費やしたって解ります。
中には、結構苦労して手に入れたレコードもあったり、メチャ思い入れ深い好きな曲もあったりと、そういった気持が積み重なって「トータルで100万円位かかったケド、半分の50万円くらいの価値にはなるかな・・・」ナンて風に想像したりするみたいです。
「半分の50万円とはならないまでもとも、3分の1で30万円くらいかな・・・」って自分で見積もりしたり・・・。
だけど、レコード店の買い取りに電話して内容を伝えると、かなり想定外の返事をされて「よしっ!売却しようっ!」って決心したにも関わらず、その決心をポキっと折られるような査定額を提示されて、売却を躊躇するようになるってコトも多いようです。
現在、ダンス系やHIPHOPのレコードの買い取りに関しては、他のレコード店では内容によって結構、塩対応されているようで・・・。
自分の価値観が現実的な市場原理に基づく価値観にさらされて、そのギャップのあまりにも大きい差が受け入れられなくって、「そんな金額なら持っていたほうがイイな」って思うのかもしれません。
だけど、置いておいても聴けないし・・・もうこの部分は「モノの整理」というよりも「気持ちの整理」になる・・・みたいなカンジです。

最近、TVでもフリマアプリのCMをやたら見かけます。
そんな中、フリマアプリ運営会社の社員がお年寄りがもう何十年も前に買ったカバンや洋服、アクセサリーなんかを出品できるように手取り足取りレクチャーする・・・みたいな内容のニュースを見かけました。
高齢なお年寄りが持ち寄ったアイテムを見ていると20年とか30年前のモノもあったりします。
相当古いアイテムが自宅に眠っていたようなカンジです。
タブン、「ナニか不要なモノがあれば持ってきてください」って言われた時にソレがスグ出てくるトコロなんかすると、意識の中でちゃんと忘れずにいたんでしょうね。
もう使っていないのだから捨てればイイのかもしれませんが、やはり捨てるコトは出来なかった・・・みたいです。
やはり、自分が認めた価値のあるモノを捨てるというコトに対して罪悪感みたいな感情があるのかもしれませんね。
だけど、あんまりお金にはならなくてもその価値を解ってくれる人へ譲渡されるというコトが整理や処分に繋がっているのかもしれないなぁ〜ナンてTVを眺めながらカンジました。

当店でも、レコードの買い取りのご依頼を頂いたお客さんへ買い取り決定後に、ありがとうございますのお礼のメールをお送りした時に、譲って頂いたレコードのコトに関して「キチンと引き継ぎます」というような内容の一文を付け加えてご返事しているのですが、ほとんどのお客さんが、「ありがとうございます。よろしくお願いします。」というようなご返事をいただきます。
ナンか、そういうご返事をいただくとレコード屋としての使命感がモーレツに湧いてくるんですよね。

LARRY SPINOSA / THE GUITAR EP No 2
LARRY SPINOSA / THE GUITAR EP No 2 の試聴
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コレは自分の経験でもあるのですが、「この曲メッチャ好きだっ!」って購入したレコードに関しては、その1枚1枚のレコードに自分の体験や気持ちが込められたりするコトが、処分することへの罪悪感になっているような気がします。
20年以上前のサラリーマン時代に、オイラがレコードで音楽を聴いて楽しんでいるというコトを知った自分より上の世代の人から300枚くらいレコードを貰ったコトがあります。
一応、一通り聴いてみたのですが、まったく自分との好みに合わなかったので、近所の中古レコード屋に速攻で買い取り処分にだしました。
この時が、初めてでしたね〜レコードを処分したのって。
譲ってくれた人も捨てるコトが出来なかったのでオイラに譲ったんでしょうね〜貰って欲しいみたいな・・・(笑)
だけど、コチラ的にはそのレコードにはナンの思い入れもなかったので、心情的には罪悪感なんてカケラも感じるコトがなかったので容赦なく処分出来たのだと思います。
やっぱり好きなレコードに関しては、多くの気持ちが込められちゃうの、処分を考えた時にナンらかの「罪悪感」をカンジてしまうんでしょうかね・・・。


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