渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:レコード店

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4月7日から例の件で臨時休業中の渋谷next. recordsです。
って先週のブログと同じ書き出しです。
ま〜折角なので、臨時休業期間の継続日も書いちゃおう。
「臨時休業期間 18日目」
あ〜よくありますね、こういうの工場とかで「無事故期間●日」とか警察署の前にある看板で「管内での交通無事故●日目」みたいなね。
だけど、無事故期間とか継続するコトがポジティブな期間を掲示しているケド、コッチはまったく逆のネガティブな期間を掲示しちゃうって・・・。
next recordsが、今後どうなるかは解りませんが、ブログを書き続ける限りお店をナン日間営業していなかったかを記録してみようと思います。

では、最近の近況とか。
実店舗は休業していますが、nextでは「ネット通販をがんばろうっ!」というコトでレコードのデータに毎日勤しんでいます。
以前にもこのブログで書きましたが、ネット通販の方は、新しくレコードを当店で買って頂いているお客さんが結構、増えているんですよね。
世間でも、巣ごもり需要の高まりをニュースにするようになってきましたね。
例えば、Amazonからの配送量が増えてるとか、Netflixの会員数が増えてるとか・・・。
大手のネット企業がこのコロナ渦で業績を伸ばすっていうのは、イメージとしてはアリだとうは思うのですが、まさかこの状況下で中古のアナログレコードの売れるとは・・・。
とは言っても、実店舗の売上に見合うホド、上がっているワケではナイのですケドね。
ダケど、思うんですよ・・・当店は弱小零細中古レコード店ですが、今年で20年目を迎えたワケです。
レコードの中では12インチシングルという極めてニッチですが、12インチシングルを中心に販売しているレコード店の中では小さいお店ですがソレなりの規模だと手前ミソですが自負していたのですが、こんなにまだまだ当店のコトを知らない12インチシングルユーザーが存在しているんだっていう事実はちょっと見誤っていました。
ま〜考え方によっては、オイラの「営業努力不足だった・・・」、更に考え方によっては、「まだまだ発展の可能性はアルかも・・・」って思っちゃったりしました。
常連のお客さんに訊いたハナシでは、レコード店によっては、存続自体が危機的状況にあるっていうショップもあるようです。
当店も決してこの状況を楽観視しているワケではナイのですが、努力の仕方によっては「ピンチをチャンスに変えるっ!」っていうコトも出来るんじゃないかな〜ナンて思ったりもします。

当店では、オイラがほぼ毎日Googleのビジネスページにオススメのレコードを紹介するっていうコトを日課としてやっていたりします。
渋谷 next recordsのGoogleビジネスページはココで見れますよ。
で、この毎日1枚のレコード紹介が、時々バズったりするんですよね。
ご親切にGoogleさんが、オイラが紹介したレコードがどれくらいの人に見られたかっていうコトを定期的にレポートしてくれるんですが、紹介して1日しか経っていないにも関わらず、
「おめでとうございます!お客様の写真が ●回閲覧されました」ってお知らせしてくれます。
この「●回閲覧されました」っていう見られた回数なのですが、もうフツーに数百回、多いときには数千回見られたってレポートされるんですよ。
ま〜この閲覧回数が多くなる = 売上が多くなる というホド単純ではありませんが、レコード店を営んでいるオイラからしてみれば、自分のお店の規模とかを考えると、想像以上に多いんですよ・・・見られている回数が。
アナログレコードの販売をしていてしかも12インチシングルという極めて狭いマイナーなアイテムを扱っている渋谷の小さなレコード店が紹介したレコードの画像が1日に数千回見られているっていう状況は、もうコレ・・・チャンスとしか思えない・・・思えなくない?

先に挙げた「新規のお客さんが増えている」という状況とGoogleビジネスの情報を鑑みると、世の中的には中小のショップは「存続の危機だっ!」っていう最中なのですが、レコードの販売においてはもしかして飛躍のチャンスかも・・・ナンて思うワケです。
アナログレコードを聴くっていう環境は、ホント究極的なインドア・ライフなワケです。
この世界的なコロナ・ウィルスがまん延する危機的状況で外出を自粛せざるをえない中、アナログレコードを聴くコトが見直されているかも・・・って思うとホント、「ガンバって乗り切っていこうっ!」って思ったりします。
事実、海外からのレコードの注文に関しては、倍増とは言えませんが、微増ってカンジで推移しています。
とは言っても、実店舗の売上に見合うホド、上がっているワケではナイのですケド・・・。

この最悪な状況が、いつまで続くかまったく予想出来ませんが、そんな中でも自宅でレコードを聴いて過ごそうって思ってもらえるのは、ホントありがたいハナシです。
幸いにはも、next recordsは、コロナウイルスがまん延する前に、超ド級のボリュームでレコードを仕入れたのでまだまだレコードを紹介し続けるコトが出来ますよ〜!

FRANK HOOKER & POSITIVE PEOPLE / THIS FEELIN'
FRANK HOOKER & POSITIVE PEOPLE / THIS FEELIN'の試聴
next recordsのサイトでFRANK HOOKERのレコードを探してみる

と、ま〜こんな状況でも「ポジティブな気持ちで乗り切っていこいうっ!」って思っているワケですが、昨日郵便局へ海外へ発送する荷物を出荷に行ったのですが・・・。
「アメリカ向けの小包の配送が出来なくなりました・・・」って郵便局員の人に言われちゃいました。
おーーーーーーーいっ!オーストラリアに続いてアメリカもかいっ!
過去に出荷した荷物の番号をネットで追跡してみると・・・
3月末頃に出した荷物が、まだ国内を出ていないっていうコトが解りました。
ナンでも飛行機の便数が減っている中、荷物の量は変わっていない、そして折からの時短営業やテレワーク化でそのシゴトに従事する人員を確保がムツカシイようで処理しきれていない状況だそうです。
ん〜折角、ガンバっていこうって気持ち的になっていたのですが・・・ザンネンっ!

 
渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
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毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。
このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。


bmu_uwillknow

渋谷 宇田川町界隈のレコード店の中でも極めて零細弱小な中古レコード店である当店にも時々テレビ局の制作会社や雑誌出版社などから
「撮影にお店を使わせて欲しいんですけど・・・」
という問い合わせの電話をいただくコトがあります。
ま〜ホトンド、お断りしているのですケドね。
メディアに露出するってコトっていうのは、お店にとってイイんじゃないの・・・っていうコトは、メリットとして解っているんですが、やっぱりその対応がちょっとメンドくさいんですよ。
そんな理由で、お断りしている次第です。

が・・・しかし、過去に唯一ガッツリと撮影協力に応じたコトがあります。
それが、コレっ!
tigerdragon
2005年にTV番組として放送されたドラマです。
実は、今から15年前にこのTVドラマ、「タイガー&ドラゴン」のイチシーンとしてnext recordsが撮影に使われました。
タブン、ナンカ連絡があって「ハナシを聞いて欲しい」的なカンジでTVドラマの制作会社のスタッフがお店に訪れたんですよね。
当時のオイラは正直、TVのエンタメ関係には、ありえないくらい超疎くってTVドラマのスタッフがそのドラマのキャストとかの説明をしてくれたのですが、「ダレ?それ?」ってカンジでまったくチンプンカンプンでした。
ハナシを一通り聞いたあと、後日返事します・・・と言ったのですが、正直その時は、「お断り」するつもりだったんです。
だけど、一緒にそのハナシをヨコで聞いていたnextスタッフのK君が
「コレは、絶対に受けたほうがイイですよっ!モノスゴイ、オファーですよっ!」
ってあまりにもプッシュするもんだから撮影協力するコトになりました。
フダン、かなり物静かで自己主張しないnextスタッフK君の力説に説き伏せられたカンジでもありました。
その時に、K君いわくその時に脚本が宮藤官九郎だっていうコトで撮影受けたほうがイイって思ったそうです。
オイラといえば、その時「宮藤官九郎?ダレそれ?」ってカンジの疎さでした・・・笑

ちなみに使われたシーンていうのは、ダブル主役の竜二(岡田准一)の友人、チビT(桐谷健太)が経営している中古レコード店という設定でした。
そのチビT(桐谷健太)の中古レコード店の名前が今回の記事のタイトルになっている「TAKESHIT RECORDS」というワケです。
そのシーンには、今から15年前のnext recordsが映し出されています!

ぐわ〜〜〜〜〜っ!懐かしいっ!
15年前という渋谷のレコード屋のリアルなシーンがこの場面に散りばめられているってカンジです。
だって、壁にディスプレイされているレコードのホトンドがHIPHOPの12インチシングルですよ・・・。
しかもそのレコードが、EPMD, PUBLIC ENEMY, MAIN SOURCE, ZHIGGE, MC LYTE, LEADERS OF NEW SCHOOL・・・って、今では絶対に壁にディスプレイされるコトのないレコードばかり・・・。
そして「店、超せまいっ!」さらに意味不明な柱が2本・・・笑
当時は、今現在の在庫の1/3のレコードの枚数で商売していたのですが、売上は今より多かったという・・・笑

このかなり短いシーンなのですが、撮影自体は、朝の8時頃から準備が始まって夕方までかかって撮影しているのを見て
「TVドラマの撮影って結構、時間がかかるんだな〜」なんて思ったものです。
実は、この撮影が行われる1週間ホド前に
「アノ〜ちょっとレコード店のお仕事のハナシを訊かせてもらえないでしょうか?」って若い男の子がお店に訪れたんですよ。
実はその人、桐谷健太さんでした。
今回配役が決まり役作りのために、中古レコード店ではどんなシゴトが行われているのかっていうコトを教えて欲しいってお店に来てくれました。
今じゃ、一日にTVのCMで何度も見かける桐谷健太さんですが、2005年当時は今ほどの知名度ではなくってフツーに渋谷の街を歩いてnextに来たってカンジでした。
しかもオイラ自身は、当時は桐谷健太さんの存在すら知らない始末です・・・笑
その時は、店のカウンターの中に入って一緒にコーヒー飲みながら2時間くらいレコードのかけ方やDJの仕方などをレクチャーしたりイロイロハナシしました。
桐谷健太さんが、オイラと同じ地元が大阪で関西弁丸出しでハナシをするものだから意気投合しちゃいました。
その後の彼の活躍は、ご存知の通り・・・です。

ま〜だけど、15年の歳月を経て過去の自分の店がこんなカタチで記録されているっていうのは、意外と嬉しいモノですね〜当時は、そんなコト全く思いもしませんでした。

B.M.U. / U WILL KNOW (CJ MACKINTOSH MIX)
B.M.U. / U WILL KNOWの試聴
next recordsのサイトでB.M.U.のレコードを探してみる

というか、ドラマ撮影したコト自体は、トーゼン覚えてはいるのですが、指摘されないと完全に記憶の奥深くに入り込んじゃってるくらいの程度でした。
自宅でYouTubeを楽しんでいると、ホントにコレまた偶然なのですが、右側のオススメ動画としてこの「タイガー&ドラゴン」が表示されたんですよっ!
ちょっと、コワイです・・・YouTubeのレコメンド機能・・・ナンで、オイラにこのドラマをオススメしたら見るだろうって思ったんだろう・・・。
オイラは、YouTubeでは、フダン音楽動画やビジネス系YouTuberの動画しか見ていないので、TVドラマのレコメンドはホトンドないんですよ。
それが、唯一このドラマをオススメしてくるなんて・・・。
実際に、そのとおり見ちゃいましたけど・・・しかも家族や友人にリンク送ったりもしたし・・・YouTubeの思う通りの行動してますよっ!

もしかして・・・コレが、AIなのかっ?ディープラーニングなのかっ?


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visionary_freemysoul

こんなニュースを読みました。
「世界に2社しかないアナログ原盤の原料最大手が火災で全焼、レコード業界に波紋」

アナログ・レコードの製造工程を知らない人には、ナンのコトやらサッパリ理解出来ない内容のニュースに見えますね・・・。
確かにレコードを買ったり聴いたり、コレクションが趣味な人でも「レコードがどうやって作られているのか」っていうトコロまで知っている人はそんなに多くないですしね・・・。
どういった内容のニュースなのかってコトを解説します。
今現在、ちょっと話題になっているこのアイテムを見てください。
『大人の科学マガジン』でアナログレコードを自作できるカッティングマシン組立キット「トイ・レコードメーカー」発売
disc1
コレ何かというと、レコードの音溝を彫る機械なんですよ。
「音溝を彫る」という表現よりもココは、業界っぽくいうと「音溝を切る」ってイイの方のがピッタリかもしれません。
なので、この機械のコトを「カッティングマシン」って呼びます。
上記の小さなカッティングマシンは、個人でレコードを作って楽しむモノなので簡易的なモノですが、本格的なカッティングマシンも原理としては同じです。
で、本格的なのがコレです。
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かなりゴツい機械ですが、見た目もちょっとターンテーブルみ見えますね。
この画像の左側にレコードっぽいモノが載っているのが見えますが、コレがラッカー盤というモノです。
ミュージシャンが、曲をレコーディングしたモノをCDとか記録媒体に保存するじゃないですか。
この時点ではレコードのカタチになっていないですが、カンタンにいうと録音された記録媒体を再生してその伝わる音を振動に変えて音溝を切るという原理でレコードの音溝が作られるワケです。
はじめて音溝が作られる盤っていうのがラッカー盤なのです。
ラッカー盤は、平面の薄いアルミ板の上に特殊な樹脂(ニトロセルロースラッカー)が塗布されたモノで、表面は傷が付きやすい柔らかいモノなんです。

カッティングマシンでラッカー盤に音が切られる様子は、このタモリ倶楽部の動画が解りやすいですよ。

タモリ倶楽部 / アナログレコード工場(東洋化成)訪問
8分くらいの箇所です。

このラッカー盤を製造している工場が、火事で全焼した・・・っていうニュースなんです。
ニュースにも書いていますが、ラッカー盤を作っている工場っていうのは世界で2社しかありません。
その2社は、アメリカと日本にあります。
しかも、そのほとんどのシェアを占めていたアメリカの工場が全焼したんですよ。
アナログレコードを作る上でこのラッカー盤とカッティングマシンがナイと音楽を音溝化するコトが出来ないんですよね。
代替が出来ない必需品なワケです。
近頃のアナログレコード・ブームで、新譜のレコードがかなりたくさん作られています。
アナログレコードの製造が出来る工場自体もそんなに多くはナイのですが、レコード人気でタブン、今はドコの工場もフル稼働状態だと思います。
だけど、レコード盤の一番はじめの元になるラッカー盤がナイとレコードのプレスの型が作れないワケです。
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以下引用
「すべてのレコード工場、バンド、レーベル、マスタリングエンジニア、めっき工場など、レコード生産にラッカー盤を使用している者すべてに直接的な影響を及ぼすでしょう」
「ほぼ40年にわたる経験から言うと、レコード業界全体は非常に回復力があり、優秀な人材が集まっています。互いに連携して、この問題を解決する方法を見つけ出すでしょう。もうすでに解決策の模索は始まっています」
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ま〜だけど最後には、楽観的なコメントもしていますが・・・。
イヤ〜でもタブン、コレはリリースのスケジュールにも大きく影響するような気がします。
ラッカー盤を作るコトが出来る日本の工場の方も増産体制で対応していくとは思いますが、ソレホド多くのシェアがない工場だったようなので世界中でリリースされるレコードのラッカー盤の製造のすべてをまかなうコトが出来るのかな・・・ってちょっと思います。
今後、もしかして新譜のリリースが延期されたり、リリース自体が見送られたり・・・ってコトももしかして起きるのかもしれません。

VISIONARY / FREE MY SOUL
VISIONARY / FREE MY SOUL の試聴
next recordsのサイトでVISIONARYのレコードを探してみる

先に紹介した、「タモリ倶楽部 / アナログレコード工場(東洋化成)訪問」の動画は過去に何度も見たコトがあって今回久しぶりに見直したのですが、相変わらず面白いですね、というか興味がソソられるっ!
ちなみにタモリ倶楽部でもやっていましたが、ラッカー盤は音溝を切ったそのラッカー盤自体ですぐに再生がして聴くコトが出来ます。
実際に聴いた人のハナシでは、このラッカー盤で再生した音っていうのが、メチャイイ音してたっ!って言ってました。
だけど、元が柔らかい素材なので、聴けば聴くホド、音溝が劣化していくのでいい音の状態を保つには「聴かない」のが一番イイ・・っていうコトになる・・・。
なんともはや・・・アナログレコードの儚さよ・・・。

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最近、ニュース系ブログやYouTuberのチャンネルを見聞きしていると「副業」についての話題をめちゃ多く見かけます。
サラリーマンは、副業するベシっ!
収入の複線化を図るベシっ!
スキルアップやキャリアアップのために副業を始めるベシっ!
節税のために副業するベシっ!
なんてカンジでちょっと煽り過ぎなんじゃないかな〜なんてカンジるくらい、副業をめちゃ推ししているような気がします。
ま〜タブン、将来に対しての不安みたいな部分があるんでしょうね。
かく言うオイラも、next recordsを始める前にヤッてました、副業。

具体的にヤッていたことは、タイトルの通り、レコードを売って稼いでいました。
ま〜next recordsを始める前なので20年以上前のコトですケドね。
結局、副業で始めたレコードの販売が本業になっちゃったワケですが・・・(笑)
このブログを読んでいる人は、もしかして興味あるんじゃないかな、副業でレコードを販売するってコトに・・・。
ま〜参考程度に読んでいただければと・・・。

このブログでも以前書きましたが、オイラはレコード店主の前は、広告関係の会社に勤めていたサラリーマンだったんですよ。
仕事自体は、超ハードワークで、仕事が終わるのはいつも終電でした、時には夜中の2時とか3時とかのコトもザラでしたね。
ご想像の通り、給料は時間給に換算すると1000円も無かったんじゃないかな。
で、そんな少ない給料の中でも月にいくらかのお小遣いで唯一、買っていたのが趣味のレコードでした。
仕事が休みの時は、レコード店巡りをして好きなレコードを買うって至ってフツーのパターンです。
当時、友人が小さなレコード店を経営していたので、レコード店巡りのシメはいつも友人のお店でダベってました。
広告関係の仕事はハードワークなんだけど結構好きでしたが、当時はレコード関係の仕事にも興味があったんですよね〜だけど、サラリーマンによくあるケースですが、やっぱりビビって自分でレコード関係のビジネスを始めるなんてコトは「ムリムリっ!」ってカンジで毛頭無かったワケです。
ま〜明確な意識のないまま「いつか好きなレコードに関わる仕事が出来たらイイな〜」くらいのボンヤリとした夢があるくらいでした。

当時、友人のお店では、2人で営業をしていて1人がバイヤーとして海外に住んでレコードを仕入れて日本に送って、もう1人がお店に送られてきたレコードを販売するというカンジで事業を展開していました。
傍目から見るとイイ感じでビジネスを営んでいるように見えるのですが、友人のお店は大きな問題を抱えているコトをオイラにハナシてくれました。
バイヤーは、見つけたレコードをガンガン日本の店へ送ってくるのですが、ソレを販売する店側が送られてきたレコードを捌ききれずに、在庫を何枚も抱えてしまい困っている状態でした。
挙句の果てには、仕入れ代金が店の売上をオーバーするという状態にまでなってヤバイという状況でした。
お店が売れていないって言うワケではナイのですが、店で販売するレコードの枚数以上のレコードが毎週海外から送られてくるみたいな状況になっていたワケです。
しかもレア盤も結構あるんですが、当時のローカルな地元ではソレ等を販売できるキャパがなくってレア盤だけど売れるスピード以上に入荷するレコードの方が多くて溜まっていくという・・・ナンとも大変な状況にあるというコトを相談されたワケです。
店の販売を託された友人は、店頭の売上だけでは仕入れが出来ないので、他でバイトをしてそのバイト代をレコードの仕入れに充てるという、極限の状態でした。
そんな状況の時、販売担当の友人から「レコードを売るのを手伝ってほしい」と告白されました。
だけど「給料は払えない」というコトも併せて言われました・・・なんじゃソリャ〜ってカンジですケド・・・(笑)
で、販売担当の友人とオイラとで考え出したのが、レコードのカタログ通販だったんです。
1990年代は、インターネットはモデムで「ピ〜ガ〜〜〜〜」って繋ぐ状況でネット販売なんてまだまだ全然出来ナイ時期でしたからね。

2人で考え出したビジネスモデルの具体案はこんなカンジです。
■お店で在庫過多状態になっているタイトルを選別する。
■そのレコードをオイラが自宅へ持って帰ってパソコンでデータベース化して通販カタログを作る。
■オイラの自宅を通販事務所として使う。
■オイラが、音楽雑誌社へ連絡して「カタログ通販やってますっ!通販リスト無料で送りますっ!」という広告をだす。
■広告をだした音楽雑誌を見たお客さんから電話で問い合わせを受けて通販カタログを郵送する。
■その通販カタログを見たお客さんから注文を電話でオイラが受けて自宅で発送作業を行う。
■友人のお店からは、レコードの売上からマージンとして手数料をオイラが受け取る。

このビジネスモデルが結構うまく出来ていたんですよね。
お店側は、レコードをオイラに預けるダケで、売上が成り立つんですよ。
広告の費用、通販リストの入力、お客さんの対応、商品の発送、商品の管理などの費用は全部オイラ持ち。
お店側は、人を雇わないで、場所代もかからず、ほとんどノーリスクで出来るっていうメリット。
オイラは、好きなレコードに携わるコトが出来る、いくらかの収入が見込める、レコードの販売についてのスキルが身につくというメリットがありました。

結構長くなってきたのでつづきは、また今度に・・・。

つづきはコチラ

TORTURED SOUL feat. CHRISTIAN URICH / I MIGHT DO SOMETHING WRONG (PART ONE)
TORTURED SOUL feat. CHRISTIAN URICH / I MIGHT DO SOMETHING WRONG (PART ONE) の試聴
next recordsのサイトでTORTURED SOULのレコードを探してみる


というカンジで「副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ」の記事を書いた後で思ったんだけど、こんなハナシ、興味あるのかなぁ・・・。というかニーズあるのかなぁ・・・。
ま〜タブン、Googleで「レコード 副業」って検索した時に何らかの思惑を抱いている人に見られるかも・・・(笑)
よしっ!じゃあ、「レコード 副業」でググった時に上位表示が出来るような記事を目指そう〜っと。


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daphine_ifoundit

こんな記事を読みました。
大学生に広がる「アナログレコード」ブーム。あいみょん、星野源、キズナアイも便乗
「進む音楽のサブスク化。そんな中、若者の間でアナログレコードの需要が伸びているという。」
自称、アナログレコード・ニュース・ウォッチャーとしては、「お〜キタキタっ!」ってカンジの嬉しい記事です。
ドッチかというと内容的には、かな〜り邦楽よりですが・・・。
記事では、大学生にレコードが人気!ってカンジで書いてあるのですが、個人的にはイマイチ、実感はナイですねぇ。
時々、大学生っポイカンジのお客さんが来てくれてはいますが、当店のニュアンスでは、全体の2%とか、かなぁ・・・。
ちなみに外国人客率は、70%以上ですね。

記事で書いているように、やっぱり邦楽の新譜で発売されるアナログレコードの影響がかなり大きいんじゃないかなってカンジますね。
アナログレコードが流行っているといっても、新譜のアナログレコードだけで「レコード店」としての品揃えはムリだと思うんです。
なので・・・
■中古レコード店だけど、ちょっと新譜のレコードを置いている
■中古CD・レコード店だけど、ちょっと新譜のレコードを置いている
■新譜のCD店だけど、ちょっとだけ新譜のアナログレコードを置いている
っていうお店の品揃えになると思うんですよ。
そんな中、今現在、大人気中の邦楽アーティストのアナログレコードが新譜として店頭に並んだら、やっぱりそのレコードをお目当てにお客さんが買っていくってカンジになると思うんですよね。
フィジカルなメディアでは、邦楽と洋楽の販売割合って8割くらい邦楽が占めているってレコード会社勤務のお客さんから聞いたコトがあります。
実際に日本のCD販売の今のヒットチャートを見てもほとんどが邦楽アーティストになるので、タブンそんなカンジだと思います。
サブスクリプションになると、洋楽が少しランクインするってカンジのようなので、やっぱりフィジカルなメディアでは、邦楽が強いんでしょうね。
で、そんな強い邦楽アーティストの人気の楽曲が限定でアナログレコードになったりしたら、やっぱり売れますよね。
もう完全に狙って売りに来ているんだから・・・。

それに、新譜だから1タイトルのレコードで複数枚の入荷が出来るので例えばお店に50枚入荷したらその50枚のレコードが短期間の間にサッと売り切れちゃったりするとお店的には「うぉ〜スゲぇーソッコー売り切れたっ!」っていうカンジになるのでやっぱりインパクトがありますよね。
しかも、そのアーティストが今、旬なアーティストだったりするので、売れ行きも加速するとはトーゼンといえばトーゼンです。
で、そのレコードを買っていくのは、大学生とか若い人だしね。
今回の記事もそうなんだけど、レコード人気を語る時って、新譜のレコードと中古のレコードを切り分けて語ったほうがイイんじゃないかなぁって思ったりします。

「渋谷に新たなレコード店「ユニオンレコード渋谷」がオープン」

上記の記事を書いた時に、オープンしてお客さんがワサワサしている状況の中、オイラも様子を見に行きましたケド、その時はホント40〜50代のオッサン率が90%でしたよ。
2019年の春にオープンしたタワーレコード新宿のアナログレコード専門フロアもオープンしたての時に様子を見に行きましたが、コチラもオッサン率が高かったです。

「タワーレコードのレコード専門フロアに行ってきた。」

2019年の夏頃にタワーレコードのスタッフと話する機会があったので、
「オープンして半年位経ちましたケド、ナニが一番売れましたか?」って訊いてみたトコロ、星野源の『POP VIRUS』のアナログレコードが一番売れたって言ってました。
中古レコードの場合は売れるって言っても、同じタイトルは数枚しかストックがナイので、1枚とか2枚売ったらソレで売り切れですからね。
今、人気のアーティストのレコードだったらウチのようなお店でももしかしたら10枚とかソッコー完売出来るんじゃないか・・・?なんて思います。

中古レコードショップ「ココナッツディスク」の店長さんのコメントが載ってました。
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以下引用
「2013年頃から若いお客様がじわじわと増え始めました。(池袋駅西口に店を構える)当店が立教大学に近いこともあり、現在の約4〜5割は10代から20代とみられるお客様ですね」
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ちょっとコレはスゴいですね。10〜20代のお客さんが4〜5割ですか・・・。
扱っているレコードがうちの店とは、違うのでちょっと感覚的な差があまりにもあり過ぎて、想像できませんね〜。
ちなみに渋谷の中古レコード店である当店では、7〜8割が40代〜50代ですね・・・年齢層高っ!更に、男性率9割・・・オッサン率高っ!かくゆうオイラも、超オッサンですが・・・(笑)
ま〜でも、2000年に渋谷にオープンした当店は、当時のお客さん層の殆どが大学生とか20代〜30代の会社員だったので、20年経った今では当時20代だった人が単純に40代になったってコトですね。
ん〜そういう見方をすると、新しい顧客層をまったく獲得できていないってコトなのか・・・そういった意味では、ココナッツディスクさんはウマくその辺りが出来ているってコトですね・・・。
nextでも、あいみょんとか星野源とかキズナアイのレコードを扱ってみようかな・・・(笑)

DAPHNE / I FOUND IT
DAPHNE / I FOUND IT の試聴
next recordsのサイトでDAPHNEのレコードを探してみる

個人的には、オシャレアイコンとしてのレコードの扱いには、「ちょっとソレどうなのかなぁ・・・」って思う部分があります。
確かに、アナログレコードやレコードプレーヤーが部屋にあるシーンがオシャレテイストに利用されるっていうは、あるとは思うのですがそんなんだと、レコードを数枚買ってスグ終わっちゃうんだと思うんです。
ナンていうか、その先にある自分の好きな曲のレコードがライブラリーとして揃うっていうカンジになってはじめて「レコード・・・イイわ・・・」って思うんじゃないかなぁ〜ナンて思うワケです。
だけど、コレ・・・レコード沼にハマる可能性もあるのでキケンではあるのですが・・・(笑)
実際に、オイラなんて人生そのものをレコードに捧げちゃったみたいなカンジですしね。



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