渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:レコード屋

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週イチで記事を掲載しているこのブログ、渋谷レコード店日記も相当な記事数となってまいりました。
このブログを始めたのは、2005年04月からなので、すでに15年前なんですよね。
1年はだいたい52週なので週イチで記事を追加するペースだと15年間でおよそ780本の記事がこのブログ内に収められているコトになります。
やっぱり15年間もレコードやそれに関係するコトだけをかき続けていると、それなりにレコード好きな人に読まれているようで時々、
「いつもブログ、楽しみに読んでいますっ!」
なんて、ありがたいコトにご来店していただいたお客さんにお声がけしてもらえるコトがあります。
「●●について書いてあった記事、メチャ共感しましたよっ!」なんて言ってもらえるコトもあるのですが、「そうですか〜ありがとうございますっ!」って相づちを一緒にうっているのですが、実は「ナンだっけ?ソレ・・・」ってアタマの中をハテナマークが駆け巡っていたりします。
もう、15年も前のコトなのオイラ自身、ナニをどう書いたのかすら覚えてなかったりするんですよね・・・スイマセン・・・アホで(笑)

で、先日、このブログのアクセス解析を眺めていたら、フダンではゼッタイにありえないアクセス数になっている記事がありました。
ま〜15年間という長期間にヒトツのテーマで記事を書き続けていると言っても、渋谷の小さな零細レコード店主のブログなので、フダンからソレ程、多くの人に読まれているワケではナイのですが、その日だけで瞬発的に数千回も特定の記事だけがアクセスが増えていたりしました。
ソレがコレです。
レコードの洗浄についてイロイロ想った。
2年前の記事ですよ、コレ。
いきなり、瞬発的にこの記事が突然読まれるってコトの背景には、ネット界の得体の知れないナニか発動したとしか思えません・・・(笑)
昨今のレコード人気で、レコードのクリーニングについて言及したツイートとかをフォロワーの多い人がオイラの上記のブログ記事を紹介してくれたのかもしれませんね。

で、ちょっと気になったので、その他の記事のアクセスについても考察してみました。
毎月単位でのアクセス解析をみると基本的にその月に書いた新しい記事がよく読まれるのですが、いくつかの記事がコンスタントにアクセス数を集めていたりします。
例えば、8-9月だと
レコードは夏に弱い・・・マジでスグに曲がってしまうので注意!
2019年の8月の記事です。
コレは季節柄、クソ暑いケド、レコードは大丈夫なのか?って心配して読まれているのかもしれません。
もしかして、曲がったレコードはどうやって直すのか調べるためにアクセスしたのかも?

レコードのオリジナル盤について
2019年2月に書いた、この記事もコンスタントによく読まれているようです。
類似した下記の記事のも関連して読まれています。
オリジナル盤とブート盤の見分け方
再発 / ブート盤の見分け方 2
コレは、2005年と2007年に書いた記事です。
再発盤やブート盤関係の真贋見極め術っていうのは、ある程度レコードを買っている人にとっては必ずブチ当たる障壁なのかも・・・?

何枚で床抜け?----レコードが、部屋に何枚あると床が抜けるのか・・・
2013年の記事ですが上記の記事もず〜っと読まれているようです。
やっぱり、大量のレコード・コレクションを持っている人にとっては、心配ゴトですからね。
まさか自室に1トンものレコードが積み上がっているとは・・・ってカンジでしょうか。

レコード屋があった場所の現在・・・。
続 レコード屋があった場所の現在・・・。
2013年に書いた、このレコード店閉店に関する記事は、その当時から話題になりました。
で、さらに7年以上経過しているのですが、
「若い頃、よく渋谷にレコードを買いに行ってたな・・・今、どうなっているんだろう・・・」
ってカンジでアクセスしてくるのかもしれません。
といっても7年前の画像ですからね・・・コレ。
今は、さらに変わっちゃっていますよ。

脱サラしてレコード屋をやりたい人
2017年のレコード店開業に関する記事です。
実際にレコード店を始めるかどうかは別にして、脳内でのシミュレーションとして「レコード屋ってちょっと興味あるかも・・・」って人に読まれているのかもしれませんね。

中古レコード買い付けの回想
2019年の記事です。
この記事も時期を問わずよく読まれています。
コレは、何となく分かるのですが、Googleで
「レコード 買い付け」
で検索すると、この記事が上位に表示されるんですよ。
そういったカンケーで「レコードの買い付けに興味があるかもっ!」って人がアクセスしているようです。

ちなみに2020年9月に書いた記事では、オイラがインスタにレコードを紹介している記事がイチバン読まれていました。
(続)レコード店とインスタグラム
おかげさまで、フォロワー数も上記の記事を書いた時より3倍以上に増えました。
そして毎日紹介しているレコードも300枚を超えました。
ま〜最近だと、毎日のルーティーンになりつつありますね・・・。
インスタグラムのことについては、まだまだ利用価値を見出すトコロまできていませんが、次第にオモシロさが解ってきました。

DOCTOR'S CAT / FEEL THE DRIVE
DOCTOR'S CAT / FEEL THE DRIVE の試聴
next recordsのサイトでDOCTOR'S CATのレコードを探してみる

過去の記事を久しぶりに読み返したのですが、2019年まで利用していたYahooブログのサービス終了で、いまのブログに引っ越ししていた影響で多くの記事でリンク切れが起きているコトに気が付きました。
コレまでもリンク切れは、気がついたら修正していたのですが・・・サスガにちょっと多スギですね・・・コレは。
ガッツリ時間を割いて本格的にヤラなきゃイケないかも・・・。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

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このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

sergiomendez_realthing
ハナシは進んで、2人で新しくレコード店をはじめるコトは決まりました。
お店は、前回の記事に書いたように「できるだけ渋谷のレコ屋街のちかく」というコトも決まりました。
がっ!しかし、ナイんですよ・・・空き物件が・・・。1999年の夏頃の時期です。

オイラは、まだ大阪に住んでいて物件探しのためだけに大阪〜東京間を何度か行き来していたのですが、全然レコード屋に適した物件が見つかりません。
それに渋谷の空き家物件を探しはじめた頃にイロイロと解ったコトがありました。
一般的に渋谷のレコード屋街と云われる周辺では、オイラ達と同様に「レコード屋をはじめたいっ!」って思う人達がすでに結構存在していて、空き物件の争奪戦になっていたのです。
通常は、秋物件探しといえば、不動産屋に出向いて「渋谷でお店をやりたいので物件を紹介してください」ってコトになると思うのですが、そんな方法で決まったエリア内でライバル多数が存在している中では、空き物件なんか絶対に出てきません。
もう紹介されるのは、ビルのマンションの一室ばかりです。
個人が小さなショップが出来る、手頃な家賃の物件となると、もう台所、風呂完備のマンションの一室を店舗にするしか選択がないのか・・・ってカンジでした。

である日、「紹介したい人がいるので東京にすぐに来てくれっ!」って相方に云われて出向くと1人のオジサンを紹介されました。
実はこの人、渋谷のレコード屋街周辺ではかなり知られた人で「レコード屋をやるにはこの人の紹介物件でしか出来ないっ!」って云われるような伝説の不動産屋さんなのでした。
当時は、渋谷レコード屋街エリアでは、オイラのような個人でレコード屋をやりたい人以外でも大手レコード店がライバル店よりも多くの店舗をエリア内で確保するために物件の取り合いをしているような状態でした。
競合店同士がこの伝説の不動産屋さんに接待攻勢するほど「ゼヒ、ウチに物件を紹介してくださいっ!」というちょっとヘンなコトになっているようでした。
で、オイラふたりで「レコード屋をこのエリアでやりたいんですっ!」って熱意をもって事情を説明すると「よしっ!わかった」といってボロいアパートの2階で営んでいる古着店を紹介されました。
どうやらこの古着店、売上がかんばしくない状態のようで、この伝説の不動産屋さんに「いい条件を提示してやるから店をたたんだらどうか・・・」ってハナシを通してもらったんですよね。
内装を居抜きで使うコトにして内装費用や退去費用をオイラ達が負担して物件を譲ってもらうコトになったワケです。
このボロいアパートの2階の古着屋が、next recordsのはじめの店にとなりました。

もうホントにこのはじめのボロいアパートの物件でレコード屋をはじめるコトは、とんでもなくラッキーでした。
CISCOからは歩いて数十秒の距離、さらにとなりの建物にもレコード店、向かいの建物にもレコード店、細い道路を挟んで直ぐ側にもレコード店というありえないくらいの好条件の物件でした。
もうひと目見ただけで「この立地はヤバスギルっ!」ってふたりで直感しました。
ふたりでレコード屋をはじめると言っても潤沢な資金があるワケないのでナケナシの財産を新しくはじめるレコード店に投入です。
店舗にばかりお金をかけるワケにはいきません、何故ならそもそもレコード自体が全然足らないからです。

相方は渋谷にすでに営業している店が渋谷タワーレコードの近くにあったのですが、不動産の契約で退去するまでに6ヶ月の間、営業を続けるためにその店のレコードを持ってくるコトが出来ませんでした。
そのために、ふたりでアメリカとイギリスを一度に廻るというちょっとかなり強硬な買い付けを敢行しました。
この買い付けはかなりしんどかったです・・・20年以上前のコトですが今でも、鮮明に覚えています、まぁ〜よくやったな・・・って思います・・・若かったしがむしゃらだったんでしょうね。
その時の買い付けでは、偶然出会うコトが出来た人から、元レコードプールのオーナーを紹介してもらったり、あるレコード店では、昨日デカいコレクションが入荷したばかりってというタイミングに遭遇したりと・・・しんどいながらもラッキーの連発でメチャイイレコードをたくさん仕入れるコトが出来ました。

買い付けたレコードが無事に届いてをそれらを商品化している最中も、まだ、レコード屋としてオープンしていないにも関わらず、渋谷を徘徊しているレコード好きな人たちが、ナゼかオンボロアパートの2階の場所に、次々と訪れてくるんですよ・・・。
どうやら作業の合間にかけているレコードのBGMを聴きつけてとなりのレコード店から買い物をして出てきたお客さんが「もしかしてレコード屋があるのか?」って訪れてくるんですよね。
で、年が明けて2000年の1月4日にnext recordsを渋谷で開店するに至るワケです。
今、フツーに考えると年が明けて正月休みの真っ只中にレコード屋をオープンさせるなんてちょっとおかしいと思われるかもしれませんが、実はこの当時、お正月時期というのはレコード店では1年を通して最高にレコードが売れる時だったんですよね。
当時、渋谷のレコード店は、元旦だけ休みで2日から営業していたワケです。
しかも、2日は「初売りセール」と称して、みんなが欲しいタイトルをその日の「初売りセール」に目玉商品としてぶつけて出すために、それらを目当てにしたレコード好きが近郊からソレこそ何千人も集まってレコードを買いまくる日でもありました。
ダースレイダー CISCO坂 PVより
ciscozaka-1
ciscozaka-2
ciscozaka-3
もうホント、冗談抜きでこんな状況でした。

next recordsのオープン初日は、まったく宣伝もナニもしていない状態で組み立てたばかりのエサ箱にレコードがまだスカスカの状態にも関わらずありがたいコトに多くの人にレコードを購入してもらうコトができました。
いまでは、ホントありえないコトですが、開店初月にしてレコード屋開店の費用を全額回収出来るくらいの売上があり、相方ふたりして大喜びしました・・・。

SERGIO MENDES / THE REAL THING
SERGIO MENDES / THE REAL THING の試聴
next recordsのサイトでSERGIO MENDESのレコードを探してみる

懐かしい今はなき、はじめのnext recordsの店内の様子
old_nextrecords2
old_nextrecords1
ドラマ、タイガー&ドラゴンより
というワケで、20年前のnext records開店に至る前のハナシを振り返って回想してみたのですが、改めて思うのですが「たまたまのタイミング」がホントに多いというコトをカンジます。
それにまさか、2020年の現在に至るまで同じレコード店を営むコトが出来るなんてその当時は、思いもしませんでした・・・。
前回、今回と書いたnext recordsのはじまりのエピソードの期間ってホンの1〜2年間のコトなんですよね。
渋谷でレコード店をはじめてからの20年の間にも店の開店以上の様々な出来事があったワケですが、いまだにレコード店を営み続けていられるのは、当店を利用してもらえたお客さんがいてこそ・・・って改めて思う次第であります。


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gibsonbros_oohwhatalife

Twitterを眺めていると「おっ!?」ってカンジで気になるハッシュタグを見かけました。
#本当にあったレコード屋怖い話
ハッシュタグに書いてある通り、レコード屋で起きた怖い話をテーマにネタを投下するというカンジです。
このハッシュタグが、メチャメチャオモシロイんですよっ!
文字通りレコード屋であった怖い話をTweetするだけでなく、レコード屋あったホッコリイイするハナシや「マジかっ!?」思うようなエピソード、そしてレコード屋あるある・・・までレコード好きにはタマラナイ内容のTweetがモノスゴイ勢いで書き込まれています。
通勤電車に揺られながら読んでいるとあっという間に最寄り駅に到着するくらいのオモシロさです。
途中、ニヤニヤしちゃうエピソードとかもあったりと、傍目から見るとかなりヘンなヤツに思われるかも・・・(笑)

イロイロなTweetのエピソードを読んで思ったのですが、ナンだかレコード屋の店主ってどっかアタマのオカシイ人が多いような気がする・・・というオイラもレコード屋店主なのでもしかしたらネタにされているかも?って注意して読んでみたのですが大丈夫っぽいみたいです。
いや〜しかし、今はもうナイお店の名前がいっぱい出てきたり、「名物店主」とエピソードも多数あったりして懐かしさMAXなカンジです。
一応、実店舗名は伏せたりしているケースもあるけど知ってる人がみたらソッコー解る内容ばっかり。
今の時代「コンプライアンス的にどうなの?」的な内容も多々あったりと、店主、店員、お客さん、それぞれの立場からみたレコード屋あるあるがTweetされています。
しかしホント、多種多様で様々な雑多な内容が書かれているのですが、ナンでレコード屋ではイロイロなコトが起きるんでしょうね・・・って不思議に思います。
タブン、イロイロな思いがスゴく交錯する場所なのかもしれませんね〜レコード屋って。

個人的にはレコード屋ではそんなに怖い思いをしたコトはないのですが、中学生くらいからレコード屋に通いはじめて、エサ箱の仕切板に
「万引きは犯罪です!絶対に許しません!警察に通報します」
って書かれている仕切板がすべてのエサ箱に入っているのをみてナンだかめちゃ「怖いな・・・」って思ってました(笑)
あと、エサ箱を漁っていてレコードを「ストンっストンっ」って落としたりするとソッコー飛んできて
「お客さん、レコードをストンストン落とさないように!」って注意する店主も怖かったな。
しかも横にピタッと付いて真顔で毎回注意してくる・・・イヤ〜それホド音をたてるように見ているワケではないんですけどね〜もういつ注意されるのか、ヒヤヒヤしながら恐る恐る掘っていました。
海外へ買い付けに行った時は、やっぱり日本ではありえないコトが起きるのでソレはそれで結構、怖いエピソードもありますね〜。
UKのデカいレコード店でレコードを掘っていた時、購入希望のレコードを300枚くらいピックアップしたんですよ。
だけど、ソコのお店レコードにプライスが書いていなくて一体このレコードいくらなんだ?って思いながら店主にレコードを見せると、オイラが想定していて価格の3~5倍の値段をつけられて結局、20枚くらしか買うコトができなかった時に、テーブルに上に値段別に仕分けて積み上げられてレコードを思っきりぐわ〜って叩き崩して
「お前がピックしたレコードをダレが片付けるんだっ!」ってメチャ、キレられて超険悪な雰囲気になったコトがあります。
ま〜オイラも若かったし血気盛んだったので、カタコトの英語で言い争いになって一触即発になったコトとかありましたね。
他には、アメリカでレコードを掘っている最中に店内で、ヘンなニオイがするので店員がいるカウンターの方を見るとドラッグ、キメてたとか・・・やっぱり目の前でそういうの見ると怖かったですね〜。

nextのスタッフに「レコード屋で怖い思いしたコトある?」って訊いてみると、
「買い付けに行ったアメリカのレコード店で、店主の了解を得て2階のストックを見せてもらっている時に、ソコの店主がオレが居てるのを忘れて店を閉めて帰っちゃった時は、超アセったっ!」って。
店内は、入口ドアの外に鉄格子の扉が外側から施錠されていて外に出られない状況で、「明日までココに閉じ込められるのか・・・(泣)」って覚悟したって言ってました(笑)

GIBSON BROTHERS / OOOH WHAT A LIFE
GIBSON BROTHERS / OOOH WHAT A LIFEの試聴
next recordsのサイトでGIBSON BROTHERSのレコードを探してみる

しかし、ホント様々なエピソードが書き込まれていますね。
お客さんとしてのエピソードだけでなく元レコード屋店員のだからコソの裏話や暴露ネタなんかもかなり刺激的でした。
どうやら10月5日に一番最初のTweetがされているようですが、今後まだまだ伸びそうですね〜ちょっと楽しみです。

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