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こんにちは、東京 渋谷のレコード店密集エリア 宇田川町で中古レコード店を営んでいるnext. recordsです。
先日、こんな記事を読みました。
「2022年の米国におけるアナログ購入者の半数はレコードプレーヤーを所持していないことが判明」
カンタンに要約すると・・・
2022年にアメリカでレコードの販売枚数がCDを上回ったが、レコード購入者の50%はレコードプレーヤーを持っていない。
というコトを言及したコラムです。

実際には、もっと長々と記事が書かれているのですが、ちょっと衝撃的なのは、「レコードを買う人の半分は、レコードプレーヤーを持っていない」という部分でしょう。
このブログを読んでいる人は、レコードで好きな音楽を楽しむ人がホトンドだと思うのですが、フツーはレコードを買って自宅に帰って真っ先にやるコト言ったら、オーディオの電源をオンにして今日収穫したレコードの試聴大会だと思うのですケドね。
でも、上記の記事に書いてあるアメリカでは、レコードを購入しても半分の人は、自宅にレコードプレーヤーがないのでレコードを購入してに聴くコトが出来ないというコトのようです。
正直、多く人の感覚では、「えっ?ナニ、ソレ?じゃあナンでレコードを買うの?」ってカンジだと思うのですが、事実、当店をご利用していただいているお客さんでも数人は、「レコードは買うけど、プレーヤーを持っていない」って人がいます。
個人的には、なかなか理解不能なカンジではあるのですが、再生するコトが出来ないのにナゼ、レコードを買うのか、買ったレコードをどうするのか・・・などなどツッコミドコロがあるのですが、御本人は別にレコードプレーヤーがないコトに対して気にしていない様子だったりします。
じゃあ、どんなカンジで購入したレコードを楽しんでいるのかと言うと、レコードを眺めながらスマホでその曲を再生して楽しんでいる・・・とのコトです。
「はぁ〜〜〜?ナニそれ・・・」って思う人もいるかも知れませんが、人の好みは千差万別ですからね、そんなレコードの楽しみ方っていうのもあるのかもしれません。
そのお客さんに「スマホで聴きたい曲を再生するだけで、別にソコにレコードは、無くてもよくないですか?」って訊いたコトもあるのですが、その時には、「『その曲を所有している』って言うコトが大切なんですよね!」って言っていました。
あぁナルホド、その『レコードを持っているコトが大切』という感覚は、とても良くわかります。

長年、レコードを買い続けていると「ナンのためにレコードを購入するのか」って部分に関してちょっとマヒするコトがあったりします。
オイラの場合は、レコードを買い始めたスタートの時点で「好きな音楽を好きな時に聴きたい」という当然至極の理由というか目的のためにレコードを購入しはじめました。
まだ、CDの存在しない時代ですね。
好きな時に好きな音楽を聴くという目的のためにはそのレコードを購入するという唯一の選択肢だったのでその欲求を満たすためにはレコードを手に入れるというコトになります。
そして音楽を聴くという行為自体が自分の趣味として定着していく中で自分の大好きな音楽が収録されたレコードが増えていくコトによって次第にレコードがコレクション化して「レコードを所有する喜び」的なモノが湧いてきたようなカンジですね。
モチロン、レコードが聴けるというコトは、重要ではあるのですが、ソレ以上にレコードを所有するというコトがより先鋭化してきた部分っていうのは、メチャあります。
オイラは、数千枚のレコードコレクションを持っているのですが、いつもソレ等を聴いているのかっていうとそういうワケではありませんし、じゃあ、聴いていないんだったら無くてもよくね?って思うのですが、ソレは違っていていつでもレコードが聴ける状態にある、自分がそのレコードを持っているという部分が最も重要だったりしますしね。

先に書いたように現代では「音楽を聴く」という目的のために必ずしも曲が収録されたメディア的なモノを所有しなくてもイイ時代ではあります。
そんな音楽メディアを自らが購入しなくても好きな音楽を好きな時にいつでもドコでも聴くコトが出来る状態にもかかわらず、わざわざアナログレコードを購入するという行為は、あるイミ合理性に欠けるというか、矛盾している行為ではアルのです、実際には今アナログレコードが注目を集めていて話題となるっているワケです。
タブン、レコードって音楽聴くためのメディアというよりは、現在はコレクション的な価値の方がメインになっているような部分が大きいのかなって思います。
解りやすく例えると「音楽を再生するコトも出来る音楽グッズ」って的なアイテムみたいなカンジでしょうか。
アナログレコードであるコトは重要なんだけケド、曲の再生っていうのはレコードのジャケットや帯・ライナーノートと同じ様にレコードの付加価値みたいイミになっているような。
上記の記事の文末に下記のようなコトが書いています。
「レコードをマーチャンダイズ感覚で購入しているリスナーが増えている」
マーチャンダイズ感覚・・・ちょっとイミが解りませんね。
タブン、レコード会社の販売戦略的なイミでこう書いているんでしょうかね・・・。
要するにレコードが欲しいという人がいるのであればレコードを作りますよ・・・というイミなのかな。
この文章の前文に「音楽ビジネスの収益の大半がストリーミングに依存していることを考えると」って書いているのでレコード会社としては、アーティストが音楽を作ってレコード会社がソレをリリースするのですが、今だとその曲をストリーミング運営会社へ提供して終わりだったのですが、レコード会社の収益のホトンドをソコに依存していては、レコード会社としてすべてをストリーミング運営会社へイニシアチブをとられるのではなく収益の分散化というイミも含めてアナログレコードっを創るみたいな戦略でしょうか。
長ったらしい解説ですが、レコードが人気でニーズがあって売れるんだったら生産しますってコトでしょう。

レコードがコレクションアイテム化しているっていう部分に関しては、もう確実でしょうね。
便利でカンタンで音楽そのものが剥き出しの情報の塊となっている究極の形態である音源データが出来上がって、ソレ等を流通させるコトが出来るネット環境、更に再生機であるスマホを全世界のホトンドの人が持っているのですが、音楽を所有するという人の満足感だけは、得られなかったようですね。

BUNNY SIGLER / BY THE WAY YOU DANCE (I KNEW IT WAS YOU)
BUNNY SIGLER / BY THE WAY YOU DANCE (I KNEW IT WAS YOU) の試聴
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オイラも数千枚のコレクションを所有していて思うのですが、やはりレコードって聴けるコトって大切ではアルと思うのですが、自宅にレコードがアルというコトのほうがより重要なのかも・・・って我ながら思ったりします。
数千枚ものレコードを持っているとそのレコードコレクションそのものが自分の音楽遍歴であったり、大げさに例えるならアイデンティティの一部でもあるような気がしますしね。
世の中には、使ってナンボのアイテムがある一方で、そのアイテムを眺めるコトや揃えるコトで得られる満足感っていうのもありますしね。
そういったイミでは、レコードは聴くコトも出来るコレクションアイテムなのかもしれませんね〜。
レコードを購入するケド、プレーヤーを持っていないという人がいる一方で、何千枚ものレコードを持っているにも関わらず安価なポータブル・レコードプレーヤーで聴いている人もいたりします。
何千枚もレコードがあるのに関わらず、ソレはソレでナンかもったいないなぁ〜って思うのですが、ご本人は全く意に介せず「自分は、コレで大丈夫なんで・・・」って言っていました。
まぁ〜レコードの楽しみ方は、人それぞれナンで他人がどうこう言うのも余計なお世話ですよね・・・。

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