渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:レコードブーム

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さ〜って今回は、レコードのコトについてどんな記事を書こうかな・・・ってアナログレコードに関する内容が書かれたニュースサイトをネタ探しでイロイロ見て廻ったのですが、もうホント、「アナログレコード人気」について書かれたニュースが連日投稿されていますね。
一応、オイラはこの「渋谷レコード店日記」の記事を書くにアタリ、記事のネタになるようなレコード関連のニュースを常にウオッチしているのですが、ホボ毎日、Goolge様から「レコードの関するこんな記事が書かれているよ」ってカンジでアラートが届きます。
まぁ〜どの記事を読んでも内容的には、「レコードの販売売上が前年度の●倍になった」とか「●●が、アナログレコードで再発される」とか、「レコードプレーヤーの新製品が発売!」とか、ほとんどコレまでに既にあった記事を少しアップデートしたような内容でドレも似たり寄ったりなカンジですね。
ん〜レコードの人気ね・・・オイラは、世間一般的に言われている「アナログレコード人気」についてちょっと懐疑的な見方をしているトコロがコレまであったのですが、つい先日とあるレコード店オーナーさんがYouTubeで配信されたインタビュー動画で今年度の売上について語るシーンを見てカラダに稲妻が疾走るホドの衝撃をうけました・・・。

動画のサムネに「年商10億!」に書いていますがっ!
年商10億円・・・スゴいっ!
ビジネスモデルとしては、当店と同じ様にレコードを買い取りして販売してというカンゼンに一致している所謂、「中古レコード販売の基本モデル」なのですが、かたや年商10億円・・・いっぽう当店はというと・・・ソコソコ・・・。
ん〜イヤ〜でもこの動画を見て思ったのですが、中古レコードの販売もなかなかまだまだ夢があるな〜ってカンジましたね〜。
というか、多くの零細中古レコード店主は、この動画を見てかなり勇気づけられたんじゃないでしょうかね〜(笑)
ちなみに上記の動画のFTFさんというのは、当店と目と鼻の先にあるレコード店、Face Recordsさんを運営している会社さんです。
年商10億円というのは、単純にその1年間に販売で得た売上であるので経費を差し引いた利益がどれくらいなのか、全然わからないのですが、中古レコードの販売だけで年商10億円というその巨額な数字だけでも「うぉっ!スゲーーーっ!」って思っちゃいました。
ま〜FTFさんは、販売のスケールというか規模が、まったく当店とは比べ物にならないくらいのビッグビジネスですからね。
5つの中古レコード店の運営 & eBay等のネット通販の運営がウマく出来れば、10億円の年商を達成できるっ!ってコトですからね。
ホント、スゴいっ!・・・当店も年商10億円を目指しますっ!(笑)
トコロで、日本の中古レコード業界の巨人、ディスクユニオンさんは、Wikipediaによると売上高    100億円オーバーだそうです。

一方、今年は、渋谷でも老舗のレコード店が破産によって営業停止したりというコトもありました。
レコード回帰の動きの中で・・・
明らかに対極的ですよね・・・かたや年商10億円でもう一方は、破産によって営業停止という・・・こういったレコード店の命運をわけるのはやはり店主のビジネススキルによるものなのでしょうかね・・・。
そして、渋谷でもまた新しい動きがありました。
渋谷に 中古レコード・CDショップ レコファンが復活!?
コロナ禍の真っ只中の2022年夏に26年間も長きに渡って営業していた渋谷レコファン BEAM店が惜しまれながら閉店しました。
その時の記事は下記になります。
コロナの影響で渋谷のレコード店が閉店
あのコロナ禍、真っ只中から2年余りが経過したのですが、2022年12月にレコファンが渋谷に新店舗での営業を再開したというニュースです。
しかも場所は、渋谷駅の真ん前っ! MAGNET by SHIBUYA109 という立地の良さです。
現在は、プレオープン中というカンジでお店の営業をしながら2〜3ヶ月かけて在庫を増やして完全オープンを目指すというカンジのようです。

ん〜こういった状況を考えると・・・明らかに、レコード人気が昨年よりも高まって来ていると言わざるを得ませんね・・・。
具体的な数字は、FTFさんの年商10億円だけですが・・・ま〜雰囲気というのも大切ですからね。

今回の記事のタイトルを
「レコードってホントに人気なのか? 2022年版」ってしたのですが、実はこの「レコードってホントに人気なのか?」は、定点観測記事的な内容として過去にも言及したコトがあるテーマなんですよ。
前回のは5年前に書いています。
レコードってホントに人気なのか? 2017年版

でその前は、8年前に書いていますね。
レコードってホントに人気なのか? 2014年版

で、さらに10年前の2012年にも同様にレコード人気について書いています。
レコードってホントに人気なのか?

イヤ〜我ながらスゴいなぁ〜って・・・長年ブログを書き続けているとその当時に思ったコト、カンジたコトが想い返すコトが出来る的な・・・(笑)
で、上記で「レコード人気」について10年にも渡り書き続けているワケですが、2022年の今の状況はというと・・・当店にもそのレコード人気の影響が多少、波及してきたようなカンジがします。
ホント、まだまださざ波程度ですケドね。
というのも、ココ最近、DJプレイでのアナログレコードのニーズがジワジワと高まってきているような様子がうかがえるようになったんですよ。
この「渋谷レコード店日記」ブログの影響も多少あるのかもしれませんが、新たにご来店いただいたお客さんから
「DJプレイに興味があるんですが・・・」とか「どんな機材が必要ですか?」ナンて質問をよくされるようになりました。
また時々「12インチシングルってLPとどう違うのですが?」なんて12インチシングルに興味があるような内容の質問もあります。
コロナも影響も多少、収まってきて尚且、海外からのお客さんも結構、増えてきて・・・ちょっと、波が来てるかも・・・?ってカンジるようになりました。
まだまださざ波ですケドね・・・(笑)

CASSIOWARE feat. SAJAEDA / FANTASY
CASSIOWARE feat. SAJAEDA / FANTASY の試聴
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2014年に書いた「レコードってホントに人気なのか?」で
アナログレコード 流行
ってキーワードで検索したらどんな結果だったのかって記事にしているのですが、2022年ではどうなっているのだろうって8年ぶりに同じキーワードでググって見ました。
google-reserd

ん〜やはり、今年や昨年にレコード人気について言及された記事がドカドカ出てきますね。
で、ちょっと面白いのがGoogle検索の下の方に表示される関連キーワードに
「レコードブーム 終わり」
「レコードブーム 嘘」ってキーワードが表示されているという(笑)
まぁ〜ブームと言うものは、必ずいつか終わりを迎えるものなのですが、オイラがこの「レコードってホントに人気なのか?」を10年前に書いてから今だ「レコードブーム」は、継続中であるコトを考えるといったい、いつまで続くんだろう・・・ってちょっと思いますね。
もしかしたら、このままあと10年つまり2032年も「アナログレコードが人気ですっ!」ってヤってるのかな・・・知らんケド(笑)

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loislane_itsthefirsttime
こんな記事を読みました。
リンクは、記事を書いた産経新聞ですが、日本でもっとも閲覧されているYahoo!トピックとしても紹介されていましたので相当な数の人に読まれたと思います。
「渋谷の有名店破産も…レコード回帰の動き」

既にご存知の人もいるとは思いますが、渋谷でも20年以上営業を営んできた老舗のレコード店、テクニークが破産したというニュースと現在進行系のレコード・ブームを絡めた記事です。
渋谷では、新譜のHouse / TechnoのCLUB系レコードを販売しているレコード店としては、既に閉店した大手のレコード店が亡き後、最も多くのHouse / Techno系レコードを扱っていたレコード店です。
レコード店 テクニークを運営している会社って株式会社エナジー・フラッシュっていうんですね。
会社名のエナジー・フラッシュってもしかしたら、Technoの名曲、Joey Beltram / Energy Flashから社名をつけたのかな?
ん〜もしそうだとしたらかなりのテクノ愛をカンジますね。


店舗・会社が閉店する理由には、イロイロな事情があると思いますが、「自主廃業」と「破産」の2つのケースが多いですね。
自主廃業は、経営者の判断で今後事情を継続できる見込みが立たないから、会社を清算しますというコトで、コチラは、会社の資金に余力がある時に行われる場合が多いですね。
一方、破産は、債務超過で会社の資産を全部手放したとしても債務を返済出来ない状態なので財産や事業を全て清算する代わりに、会社が負っていた債務の全てを免除してもらう裁判上の手続きのコトをいいます。
今回の場合だと、会社の財産すべて債権者へ分配する代わりに会社の債務の全てを免除してください・・・ってコトになります。
タブン、レコード店の破産だと、銀行からの借入金をもう払うコトが出来ないので会社を清算します・・・って状態になったのでしょう。

他のレコード店のコトをオイラがどうこう言うコトは、ナイのですがこういうコトがあるとオイラの気持ちが「ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・」とカイジの心境になるんですよ。
下記の2014年の記事では、Techniqueさんは、20周年を迎えたって書いています。
20周年を迎えたTechniqueが2014年に活躍したアーティストともにシーンを切り取った3枚組みのスペシャルEPをリリース
というコトは、2022年の今年はショップの開店から28年目に当たるワケです。
ナン十年も長い間お店を営業していると「安泰ですよね〜」ナンてコトをよく言われるのですが、オイラ自身まったく全然そんなコトは思えないんですよ。
もういつナニが起きてどうなるのか・・・って。
テクニークさんのコトについては、内情とかは、全く知らないのですがオイラの印象では、「結構、売れているレコード店」ってイメージだったので7月後半にテクニーク破産のニュースを知った時に「えっ?マジかっ!?」って正直とても驚いたんですよね。
テクニークさんは、コロナ問題が顕在化する2020年の春の前年の2019年の11月頃にソレまであったセンター街の奥の実店舗からリニューアルオープンして間もない渋谷Parcoのへ急に移転したのですが、その時も「渋谷Parcoへ移転するなんてスゴいな・・・」って思っていたんですよね。
ソレまで長い間営業していた馴染みの場所からお店を移転するっていうコトには、ソレナリの事情があったのだと思います。
フツーに考えたら渋谷の雑然とした古い雑居ビルの店舗から集客力ハンパない超メジャーなテナントビルへの移転って或るイミ「栄転」だと思うんですよね。
雑居ビルとパルコの家賃を比べると明らかに後者のほうが高額だと思いますし、同じショップを営んでいる立場からすると、家賃は高くなっても、もっと今以上に商売が繁盛できる場所へ移転しようっ!って或るイミ「攻め」の経営判断だと思うのです。
だけど、後から知ったのですが渋谷Parcoのショップは、1年間の期間限定ってコトだったんですね。
1年後には、実店舗の見通しが立たない状態での移転は、フツーちょっと考えられません。
タブン、ナンらかの条件や事情があって渋谷Parcoへ移転したのかもしれません。

テクニークさんが渋谷Parcoへ移転してから解ったのですが、ウチとテクニークさんが利用している通販の宅配業者が同じだったんですよね。
で、オイラがその宅配業者のトラックへ通販で売れた荷物を持っていくとウチの何十倍の量のレコードが入ったダンボールがトラックの中に積み上がっていたんですよね。
ソレを見てオイラは「うわ〜メチャ、売れてるな・・・スゲーーーっ!!」って思ったのですケドね。
2020年の春頃から世界的にコロナ問題が顕在化してショップの営業が出来たり出来なかったりという状態がダラダラと続くワケですが、大規模商業施設であるパルコは、オープンして半年経たずしてかなり長期間営業できないという状態になっていましたからね。
しかし、コロナ禍の中で急遽起こった巣篭もり需要でレコード店界隈は、苦難の中でも結構しぶとくヤッていけたと思うのですよね。
オイラは、コロナ禍の直前からインスタをはじめるのですが、テクニークさんの1万を超えるハンパないレコード紹介の投稿記事や3万オーバーのフォロワー数を見て「スゴいな・・・」って大いに参考にさせてもらいました。
まさかアレから2年で破産してしまうとは、思っても見ませんでした。

イロイロと思うトコロは、アルのですが今回の件で新譜のレコードの販売における難しさをとてもカンジました。
2000年の前半頃までは新譜の価格って12インチシングルだと1枚、1000円〜1200円くらいのイメージなのですが、今って12インチシングルって1枚2300〜2500円くらいなんですよね。
つまり全盛期の倍の値段まで価格が高騰しているワケです。
ま〜コレ、レコードを購入する側からすると、ソレまで1枚1000円でお手軽に変えたモノが、2000円以上となると購入するレコードのセレクトもキビシくなりますよね。
また、新譜の仕入れの難しいトコロなのですが、実際にどれくらい売れるか解らない状態で仕入れする枚数を決めなければイケないという状態も絡んできます。
新譜の仕入れ値って利益率があまりよくないので「コレは、売れるっ!」って判断したタイトルで、もし売れ残りが数枚でたらもうすべての利益をフっ飛ばすくらいになりますからね。
だからといって仕入れるレコードのタイトルを絞ったりすると、お客さんから「イイのが入荷していない」「欲しいタイトルがナイ」って判断されるのでソレもなかなか出来ない。
結局、売れても売れなくても毎週アル程度のタイトル数を必ず入荷させないとお客さんに見てもらえない、購入してもらえないってなるのでお店的には身をつまされるキビシイ判断の中で仕入れを迫られるワケです。
ま〜中古レコードも似たような部分は、ありますが利益率が新譜と違ってますからね。
しかし、逆に新譜はヒットすれば1タイトル、何千枚も販売する事が出来る大当たりがあるのですが、中古レコードはソレは皆無です。

海外からのレコードの仕入れに関しては基本的に掛売りが出来ないので、仕入れ資金や運転資金は金融機関からの借り入れからとなるのですが、破産になるというのは、会社としてもうその支払いが出来ないという状態に陥ったってコトになったと思われます。
28年間も営業していたテクニークさんですから相当な在庫のレコードを持っていると思うのですが、それら会社の資産はすべて差し押さえられて現金化されて債権者へ分配というコトになりますね。
テクニークさんのインスタがまだ見るコトが出来るのですが、7月の後半にあった破産のニュースの2週間前まで「新譜の予約受付中」って記事が投稿されていたので急転直下で事情が大きく変わったように思われます。
レコード店の閉店って世間的には、珍しいコトではナイのですが、個人的には扱っているレコードこそ違いますが同じ場所でかなり近いジャンルのレコードを扱っていたというトコロから、今回の件は気持ち的にフクザツな心境であります。

LOIS LANE / IT'S THE FIRST TIME
LOIS LANE / IT'S THE FIRST TIME の試聴
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で、ハナシを戻しますが、結局先に紹介したニュース記事って一体、ナニを伝えたかったんだろう・・・って思うんですよね。
レコード店の破産というネガティヴなニュースを発端に、「しかし、レコードの売上は伸びている」ってポジティブなニュースを絡めているイミがちょっと分からないんですよね。
世間的には、アナログレコードの人気っていうのは、確実にアルと思うのですが、そんな中でのレコード店の破産は深読みすると、ナニを意味しているか、ナニを示唆しているのか・・・終わりの始まりがはじまったってコトを伝えたいのか・・・よくわからないんですよね、
確かに熱狂的なブームやムーブメントって事象には、必ず終焉が訪れるというコトは、歴史的に必ず起こり得るコトです。
そのコトを示唆するニュースなのかな・・・?
でもそんなコト、書いていませんしね・・・イッタイ、ナニをイイたいのかよくわかりませんでした。
解る人、教えてくださいっ!

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店主が骨折した渋谷のレコード店、next recordsです。
骨折から1ヶ月と1週が過ぎました。
結局、未だギプスは取れず・・・まぁ〜杖は、ナンとかなくても歩けるようになりました。
少しずつですが回復に向かってきているのを実感しております。

先日、こんな記事を読みました。
なぜアナログレコードは廃れ、なぜ今、人気再燃しているのか?
2021年、現在のアナログレコードの人気のコトを思いながら、筆者さんが今から30年前の1991年に書いたアナログレコードが廃れていく様子のコラムを再掲載するという内容の記事です。
アナログレコード人気のコトは、オイラもこのブログで散々書きまくっていますし、そういったレコード人気のコトを書いた記事も結構紹介しているワケですが、30年前のアナログレコードのおかれた状況は、イッタイどんなカンジだったのか・・・ってコトが、書かれています。
記事の冒頭でも書かれていますが、テレビでもアナログレコード人気のコトが複数回に渡って特集として報道番組で取り上げられたり、まさに「アナログレコードが絶好調っ!」ってカンジの取り上げ方ですね〜。
しかし、30年前の1991年は、世の中ではCDの生産数や売上がドッカーンと伸びた時期でもあって、CDが一般的に発売されるようになった1982年から10年で、CDがアナログレコードを駆逐していった状況が、紹介されています。
レコード針で有名なナガオカもこの頃に会社自体が解散していますね。

当時の時代背景を思い出すために1991年に流行った曲のコトをあげると・・・
C+C Music Factory / Gonna Make You Sweat あ〜流行ったね〜コレ。


Color Me Badd / I Wanna Sex You Up 主演ICE-Tの映画ですね・・・。


Hi-Five / I Like The Way コレも、よく聴きました。


Boyz II Men / Motownphilly メチャ盛り上がりました。


Mariah Carey / Emotions  爆発ヒットしましたね〜。


これらがヒットしていた時期ですね。
このヒット曲を見て、「うわぁ〜ナツカシイ・・・」ってカンジるか「全然、ちょっと前じゃん・・・」って思うか人それぞれですよね〜(笑)
ちなみにオイラは、「全然、ちょっと前」派です。

ちょうどこの時期、日本ではDJブームが巻き起こっていたんですよ・・・。
なのでその当時を振り返ってみても、「アナログレコードが衰退しているっ!」って感覚は、個人的にはあんまりナイんですよね。
もう毎週、レコード屋に通って新譜の12インチシングルを買い漁っていた時期でしたし・・・。
まぁ〜確かに街のレコード屋は、ドンドンCDのスペースを増やしてレコードが店頭から消えていった時期でしょうね。
その後、90年代の後半にかけてCDの大量生産時代に突入すワケですが、ソレも2000年代に入るとデジタル音源購入からサブスクサービスへと音楽の聴かれ方が大きく変化するという波に揉まれて今度は、CDがアナログレコードに取って代われたように、衰退していくという流れ。
で、ココに来て衰退したハズのアナログレコードが、再び人気となる・・・って、ん〜こういった時系列で音楽の聴かれ方を鑑みると、デジタル全盛の今の時代に、「ナンで今更、アナログレコードが流行るの?」って思いますよね〜。
タブン「ナンで今更、アナログレコードが?」っていう部分が、現代の風潮からすると違和感アリアリなので、「ちょっと変わった風潮」として捉えられている部分があるんでしょうね。
だから、大手のメディアとかがこの「ちょっと変わった風潮」のブームをわざわざ特集を組んだりして紹介しているんでしょう。

記事には、こんなコトが書いてあります。
------------------
「アナログレコードは“ファッション”となるだろう」との見立ては、残念ながらそのとおりになってしまった。
------------------
ん〜ファッションか・・・いわゆる流行りのスタイルってコトなんでしょうかね。
ナンか、「ファッション」ってワードで一括りにしちゃうと薄っぺらいカンジがちょっとするのでちょっとイヤなカンジなのですが・・・(笑)
タブン、流行りでレコード聴いてんるんでしょ・・・的な筆者さんの揶揄する気持ち若干入っているんような気がしますが、結局、倉庫にしまい込んでいるオーディオを引っ張り出して久しぶりにレコードを聴いてみようかな・・・ってオチなのでそれもファッションのような気がしますケドね。
だけど、流行っているからレコードで音楽を聴くっていうのもアル意味それもレコードに触れるキッカケのヒトツだとは思うんですよね。
まぁ〜このレコード人気がいつまで続くかは解りませんが、ブームが去ったらレコードを聴かなくなる人がいる反面、少数ながらレコードの魅力にドップリとハマる人もいると思うので、ファッションだろうとナンだろうと、

音楽の聴かれ方については「諸行無常」とか「栄枯盛衰」という四文字熟語が、ホント思い当たるんですよね。
今後、レコードの良さが見直されたりしたように、CDが復権する時も来るのかなぁ〜?

BILL EVANS / LET THE JUICE LOOSE
BILL EVANS / LET THE JUICE LOOSE の試聴
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今のレコード人気の中でも、さらに人気の細分化がやはりあって、巷では「シティ・ポップ人気」や「帯付き日本盤アルバム人気」、さらに「7インチ人気」っていうのが今のトレンドのような気がオイラはしています。
残念ながら12インチシングルは、ちょっとそのトレンドからは、今はハズれていますね・・・。
しかしっ!「諸行無常」&「栄枯盛衰」ですよっ!
シティ・ポップも帯付きもアルバムも7インチの人気が今後永遠に続くワケがナイっ!
ある程度、レコードのコトを知っていくと12インチシングルのダイナミックなサウンドに気付く人もいるハズっ!絶対にクルっ!12インチシングルっ!・・・。
というカンジで淡い幻想を胸に抱いて、来るべき日に備えて今日もせっせとレコードを磨くのであった・・・。

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modernromance_canyoumove


今まで何度もアナログレコード関係のニュースを報じているアナログレコード贔屓な日経新聞さんから新しい話題が投下されました。
「レコード復権、若者つかむ 10年で生産枚数11倍に」

当ブログでも、レコードな話題が報じられるたびに、エントリーの話題にさせていただいています。
というか、日経新聞から直接、取材も受けましたし・・・(笑)
その時の記事はコチラ
「レコードブーム再び ネット配信普及の反動も」


で今回、新しい記事もコレまでと同じ様な文脈と同様に、
一時は消滅寸前に追い込まれたレコード

最近、その良さが見直され復権!

国内での生産枚数が●年度に比べてン倍!

デジタル世代の若い人からも支持されている!
という、ず〜っとこの手の記事をウォッチしているオイラからすると「もしかして記事のテンプレートがあるのか?」と思わせるくらいにキレイになぞられているような印象すら感じる文脈で・・・。
上記にリンクを貼っている以前、オイラが取材を受けた記事は、今から2年前の2017年1月に掲載されたのですが、2017年より数年前から「アナログレコード人気」は各種のメディアで度々取り上げられるようになっているので、そう考えるともうずいぶんと長く「アナログレコード人気」が継続中なんでしょうね・・・。
ん〜個人的にはあんまり実感はナイんだケドね。

レコード人気が、報じられるたびに毎回思うのは、取材を受けた時とハナシをした「ブームは必ず終わる」というコトです。
レコードの人気が上がるコトに関しては、当店はそれ程、恩恵は受けていませんが世間的に結構なコトだと思っています。
だけど、ブームが終焉を迎える兆しがあると数年間という比較的時間を経て盛り上がったブームも一気に冷えてしまいますからね・・・。
コレは、今までの幾度となく世の中で起きたブームはすべて同じ道を辿っていますからね〜。
最近だと、タピオカドリンクとかそうでしょうね。
ま〜タピオカドリンク人気も既に3回目のブームらしいですが、コレが来年も続くかどうかは全く未定ですし・・・。

今回の日経新聞の記事に掲載されていた棒グラフを見てみると・・・。
graf


この急速な右肩上がり・・・コレは、ブームと言うより「バブル」に近いような気がします。
2009年に約10万枚にまで落ち込んだ、国内のレコード生産量が2018年には110万枚まで増えた・・・って状況ですからね。
コレが、日経平均株価のグラフに例えるとドエライ状況ですよ(笑)
ちなみに当next. recordsが渋谷にお店を構えたのは2000年なので上記のグラフで言えば一番左端の棒グラフが最高に長い時期ですね。
その頃は、今より更に国内のレコード生産量が80万枚ほど多かった時期のようです・・・。
いや〜今思えば、アナログレコードブームの一番の最盛期にレコード店をはじめちゃったってコトですね。
コレは、例えるなら「来月くらいに新しくタピオカドリンクのお店をオープンさせようと思うんだよね〜!」ってカンジでしょうか・・・(笑)
知人にこんな相談をされたら確実に「アホっ!今からヤッても遅いわっ!」ってツッコむコト確実ですよ。
しかし、オイラは2000年に渋谷で中古レコード店をはじめた時は、全然今からやっても遅いなんて思っていなかったし、「一時的なブームでレコードが買われている」なんてコトも全く思わなかったですからね・・・そう考えると、ブームの真っ只中に居るというのは世間一般的に言われているように「周りが全然見えていない」って状況なのかな・・・わかんないケド。
ま〜でも結果からすると、2000年に中古レコード店をはじめていなければ今はナイ、ワケですしね。

MODERN ROMANCE / CAN YOU MOVE
MODERN ROMANCE / CAN YOU MOVEの試聴
next recordsのサイトでMODERN ROMANCEのレコードを探してみる

渋谷では、ご存知の通り結構街の再開発が盛んに行われています。
ま〜古くなったビルや施設を取り壊して新しく建て直して街を活性化させる的なカンジです。
で、渋谷の老舗ショッピング・ビルであるPARCOも現在建て直し中なのですが、そのビルの中にある程度の規模のレコードショップが入るそうですよ。

レコード人気がいつまで続くかは、解りませんがまだまだアナログレコード界隈では、動きがあるようですね・・・。

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