渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:アナログレコードの話題

affinity_pickmeup

こんなニュースを読みました。
「ユーチューバーが告発 偽物スニーカーを鑑定したら「本物」判定 大手取引アプリは一時取引中止」
内容を要約すると、スニーカー・マニアのYouTuberがレアスニーカーの偽モノの真贋鑑定を専門業者へ依頼したトコロ、いくつかの業者が誤った判定をした・・・というハナシです。
でコトの内容を動画としてアップしたトコロ、専門業者におけるサービスの信頼度が揺らいだり、はたまた最大手のサービスが取引停止になった・・・という。
オイラは、レア・スニーカー業界のコトは、まったく判りませんが、偽物のスニーカーが存在するというコトぐらいは知っていました。
しかし、その偽物のスニーカーの真贋判定サービスを行っている専門の業者が存在するというのは、はじめて知りましたね。
スゴいね・・・そんな業者がいるって。
タブン、メチャ多いんでしょうね・・・偽物のスニーカーって。
最近は、フリマ・アプリ等を使って個人間の売買も盛んですからこういった偽物を本物と偽って販売して稼いでやろう・・・っていう輩も横行しているんでしょうね。
しかし、その本物・偽物の判断をくだす専門の業者が、間違えるって・・・ちょっとコレは、そのサービス自体が偽物っぽいカンジがするなぁ〜(笑)
スニーカーの真贋見極めサービスには、画像で判断してもらう場合と実際にそのスニーカーを送って判断して鑑定もらう場合があるようですが、実物鑑定で間違えてしまうってコレちょっとマズイですね・・・やっぱり。

一方、我らがアナログレコード業界も残念ながらスニーカー業界と似た状況であったりします。
すなわちソレは、ブートレッグ盤の存在です。
このハナシをする前提として、ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)と再発盤の区別をしておかないとハナシがフクザツになるのでちゃんとしておきたいと思います。
レコード会社が「以前、販売したレコードを人気だから再び販売した」というのが、「再発盤」
ぜんぜん違う業者が、「このレコード、人気だから勝手に作って販売した」というのが、「ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)」
この前提条件をはじめにちゃんと認識しておいた方が、イイかと思います。
先に紹介したスニーカーの場合に置き換えると・・・
偽物スニーカーの場合は、後者の「このレコード、人気だから勝手に作って販売した」っていうパターンですね。
一方、製造メーカーであるNIKEが、以前販売したスニーカーが人気だからもう一度、製造して販売したっていうのが前者になりますね。

当たり前だけど、スニーカーもレコードも「権利」という物があって製造メーカー以外の業者が勝手に真似て製造販売してはイケないという法律があるのですが、コレ・・・結構、破られて作られちゃうんですよね・・・偽物が。
そして残念なコトにレコードの場合は、カンゼンに偽物である「ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)」が、ナゼか「再発盤」という呼ばれ方をされていて販売されている場合があるんですよね。
このカンゼン偽物であるレコードと正規のレコード会社が生産した再発盤を混同させるような印象操作ってレコード店側にも問題があるとオイラは思っています。
ホントは、イチバン悪いのは、ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)を製造している業者だと思うのですが、そのブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)を流通させてしまっているのは、レコード店という状況なのです。
そして、レコード店側は、表向きは「ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)は、流通させるのは如何なものか・・・」って認識なんだケド、儲けのコトを考えると販売せざるを得ない状況。
なので本当は、ちゃんとした原盤権を有しているレコード会社が生産したレコードを「再発盤」というベキなのに、後ろめたい気持ちもあってかブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)を「再発盤」というヤンワリとオブラートに包んだ言い方で販売してしまうという状況なのです。
店頭のレコードのレコメンドで「コチラの盤は、オリジナル盤ではありません、ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)です。」って、そのレコードにネガティブなコトってなかなか書けないでしょ・・・。
なので、購入者側にネガティブな印象がやわらいで伝わる「再発盤」という言い方で販売しちゃっているという実情になっていると思います。

渋谷のレコード店でもDJブームが盛んであった以前は、本当にこのブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)ってメチャ販売されていました。
当店では、2000年の開業以来、「オリジナル盤12インチシングル専門」というコンセプトでレコード店をやっていたのですが、例えば当店でオリジナル盤3000円で販売されているレコードが見た目はそのマンマ同じのブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)が、スグ近くのレコード店で1000円で販売されているという状況だったんですよね。
ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)にもいくつか種類があって、収録されている楽曲は同じでレーベルやジャケットの見た目は、全然違うブートレッグ盤と中に収録されている楽曲は同じでレーベル、オマケにジャケットまでオリジナル盤とそっくりに作られたブートレッグ盤があります。
この見た目がオリジナル盤とそっくりのコピーされたレコードっていうのがやっぱりタチが悪いですね。
レコード店で販売されている時は、「再発盤」って書いてあってもソレがフリマ・アプリとかで二次流通する時には、再発盤とすら書かれませんからね。
二次流通の時点では、販売している人も購入する人もそんなの解らない & 意識すらナイという人の間で売買がされていました。
その後、DJブームも落ち着いてアナログレコード自体のニーズが下った影響もあってブートレッグ盤の製造もなくなって来たのですが・・・最近のアナログレコード人気のコトもあって、再び増えてきているようなカンジがしますね。

最近は、親会社が一部上場しているような運営元が大企業の大手レコード店が中古レコードやアナログレコードの販売を行うようになってきました。
そういった大手のレコード店は、CDのブートレッグ盤は、絶対に販売しないのですがナゼか、ブートレッグのアナログレコード盤は、販売しちゃうという・・・ユルユルの状況です。
新しくレコードを聴き始めたって人も増えている実情もあるので、アナログレコードにはブートレッグ盤が存在するという認識は、ナイ場合も多いので「果たしてコレでイイのか?」ってちょっと心配なったりします。

AFFINITY / PICK ME UP (ROCK ME NON-STOP)
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レコード業界には、スニーカーの真贋見極めサービスの業者っていないのですが、専門の業者が肝心カナメの判断を誤ってしまうっっていうのは致命的なミスですね。
まぁ〜画像だけで判断するっていうのはなかなか難しいのは事実だと思いますが、最大手の業者が現物を見て「本物」って鑑定しちゃう・・・さらにその業者が販売も担っている・・・コレは、かなりマズイ様な気がしますね。
もしかしたら、偽物なのに権威のある業者が「本物」のお墨付きを与えるコトによって二次流通で高額販売されるという自体になりかねない・・・本物と思ってその偽物スニーカーを購入した人は、目も当てられない状況ですね。
オイラも以前、「ヤフオクに出品されているこのレコードは、本物ですか?」って問い合わせや「ebayで買ったレコードが偽物っぽいので見て欲しい」って鑑定以来を受けたコトがあります。
当店で販売したものに関してはすべての責任を負うコトは、覚悟していますが他で買ったモノを判別するっていうのは、ちょっと気が引けますね〜やっぱり。

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phuture_risefromyourgrave

先日、ホボ、毎日利用している最寄りの郵便局から電話がありました。
あいにくオイラは離席していて電話に出るコトが出来なかったのですが、ナニやらスグにお知らせしたいコトがあるので折返しの連絡を欲しいとのコトでした。
「一体、なんだろう・・・」って思い電話してみると・・・
「急遽、本日の15時から海外の一部の国への郵送の受付が出来なくなりましたのご連絡させていただきました。」とのコト。
「ドコの国への郵送が止まったのですか?」と訊くと・・・
「イギリス、フランス、ドイツ・・・」とレコードマニアが多く住んでいる主要なヨーロッパの国への郵送が出来なくなったとのコトでした。
その理由は・・・「配達に関わる飛行機の確保が出来なくなった」
そうです、ウクライナとロシアの紛争が理由で飛行機が飛んだり飛ばなかったり減便したりで郵便を送るドコロでは、なくなったようなのです。
日本からヨーロッパへ向けて飛行機を飛ばす場合は、通常ロシアの上空を飛行するのですが、どうやらロシアが領空内を飛行禁止にしたという理由で中央アジアを飛ぶルートやアラスカ上空を飛ぶルートというメチャ遠回りのルートに変更するってニュースを見ました。
当然、飛行距離も長くなるし時間もかかるし、燃料コストも増えるコトになります。
タブン、飛行機会社もてんてこ舞いでしょうね。
郵便物を積む積まないドコロのハナシではナイみたいなカンジでしょう。

このロシア・ウクライナ問題の前から原油の価格がジワジワと上がってきてちょっと気になっていたんですよね。
ガソリンとか今、1リットル160円以上しますし・・・。
それに日本は、まだマシなほうですが、海外ではインフレが加速しているってコトもニュースで見聞きしていましたから、イロイロな局面でモノの値段が上がっていくんじゃないなかな〜ってナンとなくカンジていたのですが、まさか戦争で状況がさらに悪化するとは、思っても見ませんでした。
コロナの問題は、日本だとまだ残っていますが欧州やアメリカとかは、もう全然イケイケ状態で、生活していく上でコロナのコトを意識しなくてもイイくらいの状態にまでになっていましたからね。
つい先日開催されたNFLスーパーボウルのハーフタイム・ショーの動画を見て「あ〜アメリカは、もうカンゼンにコロナを克服したな・・・」って思ったくらいですから。
スクリーンショット 2022-03-11 10.18.44
見よっ!この観客の入り具合っ!ヤバイですっ!
このハーフタイムショーが行われたのは、2月14日ですよ・・・で、2週間後には戦争って・・・。

日本に住んでいるとロシアとウクライナの問題ってちょっと遠い国の問題のようなカンジがして直接的にはカンケーないだろうな〜って漠然としていたのですが、まさか飛行機が飛ばなくなってレコードが出荷できなくなるとは、思いもよりませんでした・・・(泣)
日本から海外へ向けての出荷だけでなく、もしかしたら当店が海外のディーラーへ発注をした分も届かないって可能性もあるような気もします。
そんな中、アメリカからの荷物は、問題なく届いているのは、不幸中の幸いです。
コロナが流行った2020年の頃も思ったのですが、小さな中古レコードといえども世界の経済とかなり密室に繋がっている・・・ってコトを痛切にカンジたりします。
自然発生的なウィルス問題は、仕方ナイにせよ、戦争は明らかに政治の問題ですよ・・・。
まさか海外のひとつの国が、起こした暴挙が日本の零細中古レコード店の営業に関わるとは・・・ってカンジです。
ホント、レコード店を営むコトに日々努力しているのに足を引っ張らないくれよっ!ってつくづく思います。

最近、世界的なレコード人気の影響もあって中古レコードの値段が高騰しているんですよね〜。
数年前なら2~3000円で仕入れできたタイトルが今だと倍以上になっているっ!ってケースが結構多いんですよ。
コレね〜レコードの人気もカンケーしているのですが、海外と日本とのお金の価値とか感覚も影響しているような気もします。
リアルアメリカ 時給50ドルの衝撃 賃上げのワケ
スクリーンショット 2022-03-11 10.21.13

ウエイトレスのバイト代が時給$25・・・。
かけそばが、1杯1900円・・・。
ビッグマック指数っていうのがあるのですが、世界中で展開しているマクドナルドのビッグマックの価格でその国の物の価値を測るという指数です。
日本だとビッグマックの価格は、今390円です。
一方、物価が高いと言われるスイスでは741円です。
アメリカでは、613円です。
オイラ個人的な感想ですが、頻繁にアメリカへ買い付けに行った時は、マクドナルドのハンバーガーってイチバン安く腹を膨らませるコトが出来る食べ物ってイメージだったのですが、タブンいまだとドリンクとポテトのセットだと1000円超えるかもしれませんね〜。
日本人の感覚だと1000円越えって結構、イイ食べ物的な価格・・・。
ん〜長い間、海外へは買い付けに行っていませんが、タブン今、買い付けに行ったらホテル代やレンタカー代等滞在費を含めてモノスゴイ費用がかかるような気がします。
だけど逆にですよ、海外から訪日する外国人客にしてみたら「日本、激安ジャーーーーんっ!ヒヤッホーーーーっ!」ってなると思うんですよ。
そういったイミで、コロナの問題が収まって2019年のように訪日外国人が増えてインバウンド需要がさらに高まればっ!ってチャンスだと思ったのです。
あと少ししたらコロナの問題も収まって今までガマンしていた海外旅行が再びフツーに出来るようになる・・・あと少し・・・もう少し・・・って思ってたら、戦争って・・・。
もうホント、カンベンしてくれよ・・・(泣)

しかし、一部の国では悲惨な状態になっている中でも自宅で好きなレコードを聴くコトが出来るってコレ、平和だからってコトなんですよね。
ウクライナの人も先月の今頃までフツーに生活できたハズなのに、それが数日後には国外へ難民状態で避難しなくてはいけなくなるなんて思っても見なかったでしょう。
いや〜ホント、平和であるコトのありがたさを認識させられました。

PHUTURE / RISE FROM YOUR GRAVE
PHUTURE / RISE FROM YOUR GRAVE の試聴
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ん〜どうなるんでしょう・・・今後。
まったく予想不能です。
なんか核爆弾使うかもしれないとか言ってるし、最悪NATOと全面戦争になるかもみたいなコトもしれないし。
21世紀にも関わらず、まさかこんな状態になるとは・・・って、思っても見ませんでした。
専門家や識者の人達は、ありえないコトが現実で起きているので、すべてありえる可能性も否定出来ないっても言っていますね。
レコードに直接関わるコトといえば、タブン送料や仕入れ値がUPするコトは、今後確実になるかもしれません・・・イッタイ、どうなることやら・・・。

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こんなニュースを読みました。
中古レコードのオンライン売買が最優秀賞に--NTT Comの新規事業創出コンテスト「DigiCom 2021」レポート

要約すると、NTT関連会社が開催している社内の新規事業創出コンテストで、世界中の“中古レコード”のオンライン売買をAIで可能にするアイデアが最優秀賞になったというニュースです。
発案者さん自身もDJしたりレコード蒐集を趣味としていて、欲しいレコード、探しているレコードを手に入れるのに苦労しているのをデジタルのチカラを使ってもっと便利に出来ないか・・・って、いうトコロからアイデアに至ったようです。
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世界中に愛好家やコレクターがいる、アナログレコードのオンライン売買を可能にする仕組みづくりを目指す。
価値ある中古レコードをいまだにオンラインで気軽に探せるようになっていないことに課題感をもった。
そこで、全国に眠っているレコードの在庫を誰もが簡単に探し出したり、売買したりできるようネット検索を可能にすることを思いついたという

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ニュースの記事からは、アイデアの要点は解るものの、「じゃあ具体的にソレはどういった仕組みなのか?」っていう部分が解らないのがちょっと残念なのですが・・・。
アイデアとしてはこんなカンジなのでしょうか・・・。

近年では世界的にもアナログレコードの人気が高まってきていて市場も大きくなって盛り上がっている

しかし、オンライン上でのアナログレコードの売買は極めて限定的

原因は、中古レコード店が在庫情報をデータ化出来ていないから

あらゆる分野ではEC化が進んでいるが、中古レコードに関しては未だ足で探すのが実情

中古レコードのデータ化に係る煩雑な手間をAIに置き換え、自動化してはイイのでは?

というコトになるのかな・・・。
中古レコードのデータ化をAIを使って自動化する?
どうやって自動化するのか、超気になります・・・。

現在、ウチ等のような中古レコード店は、仕入れたレコードを目視や実際に聴いてコンディションを確認してグレーディングしています。
ソレをデータベースソフトに入力してオンラインサイトに公開して商品として販売しています。
だけど、小規模なお店が多い中古レコード店では、コンディションのグレーディングは、日常的に行っているのでまったく問題なく出来ると思うのですが、データ化がウマく出来ていないんですよね。
オイラにしてみてば、データベースのソフトの使い方やそのデータベース化した情報をオンラインサイトへ流用するコトをスムーズに出来れば、イイのでは・・・って思うのですが、上記のアイデアでは更に一歩進んでソレをマンパワーではなく AIを使って自動化するっていうコトなのかな。
小さな中古レコード店がナゼ、在庫のデータ化が出来ないのか・・・っていうのは、同じものがヒトツとしてない中古レコードだから・・・という理由に他ならないからです。
過去に中古レコードの在庫管理の煩雑さについてはこのブログでも記事にしました。
「レコードの在庫管理の難しさ」

コレが新譜のレコードであればメチャ、カンタンなんですケドね〜。
同じ曲でも、中古レコードの場合は、盤面にキズがあったり、そのキズの程度はどうなのか、ジャケットの状況はどうなのなか、レーベルに書き込みがされているのか・・・とか、コレ、書き出しするとメチャ、多くの項目になります。
確かにこの部分をマンパワーではなくって、自動化出来れば・・・って思うと、一気にデータ化が捗ると思います。
ソレをAIを使って行う・・・聞こえはイイのですが、どうやって行うんだろう・・・その核心の部分が気になるトコロであります。

それぞれコンディションの違う中古レコードのグレーディングをAIが判断してさらにデータ化するには、具体的にはどうするのかな・・・カメラやスキャナを使って判断するのかな・・・。
コレは、オイラの想像ですが・・・。
ジャケットサイズのスキャナをこのシステム用に作ってジャケットの表・裏を一度にスキャンして、さらにレコード盤のA・B両面をスキャンしてコンディションを記録、ソレを予め用意したグレーディング基準にアテはめてデータ化する。
モチロン、事前にかなりの枚数のレコードのコンディションの状況を機械学習させる必要があります。
トーゼン、機械学習済のレコードをスキャンしているのでジャケットの絵柄やレーベルに記載されている製造番号なんかも自動認識してどのアーティストのナンてタイトルのレコードなのかってコトは、すべてデータ化出来るみたいなカンジだったらイイんじゃないかな。
ちょっと場所を取るけどジャケットサイズのスキャナをジャケットとレコードの2回スキャンするだけですべてデータ化出来るのならメチャ楽ちんなのでゼヒ、利用したいですね。
そのスキャナは、インターネットにつながっていて、スキャンと同時にデータ化されたものがサーバーに登録されてあとは、販売価格だけを入力すれば、ハイ、世界中に販売できますよっ!みたいなカンジで。
モチロン、スキャンされている高解像度の画像でユーザーは、検討中のレコードのコンディションの状況を細部まで確認出来るようになります。
この場合ってコンディションのグレーディング部分にAIが活用されるのかな・・・。
NTT関連会社は、スキャナとサーバーとの連携のサービスとマーケットプレイスの運営でマネタイズする・・・みたいなカンジでしょうか。
上記のニュース記事に掲載されているプレゼン資料には・・・
AI-WEBSERVICE
解決したい想い
世界中に眠っているレコードをオンライン市場に載せたい!って書いています。アツいですね〜!

まぁ〜でも、現在のトコロ、Discogsが比較的コレに近い存在ですね。
Discogsのマーケットプレイスへの商品登録は、アナログの入力ですが、比較的まだ楽な方だと思います。
ココでNTTが既に世界中のレコードマニアが利用しているDiscogsと競合するサービスを立ち上げるのは、現実的に考えるとあまり得策でナイような気もしますね。
スキャンによるAIを利用したコンディションのグレーディング技術をDiscogsのマーケットプレイスに接続して登録を行う・・・っていうのが、目下のトコロ、手っ取り早くかつカンタンかもしれません。
実際、発案者さんはどういったトコロまでこのアイデアを考えているんでしょうね・・・かなり気になります・・・というか、このコトについてゼヒ、訊いてみたいしハナシしてみたいですっ!
オイラもレコードの販売に関しては、アイデアはイロイロあるんですが、そのアイデアを実現化するには・・・って部分で、行き詰まっちゃうんですよね〜。
だけど、上記のサービスを発案した人とかと、中古レコード店の今後についてハナシできたらなんか、先が見えそうな気がするんケド・・・。
というカンジでラブコールを送っておきます・・・(笑)

NOTORIOUS B.I.G. / DREAMS
NOTORIOUS B.I.G. / DREAMS の試聴
next recordsのサイトでNOTORIOUS B.I.G.のレコードを探してみる

2017年にこんな記事を書きました。
「レコード関係の新しいWEBサービス」

上記の記事にデカい倉庫に日本中の中古レコード屋から在庫のレコードをかき集めて一元管理してデータ化して世界中へ発送するサービスというコトについて書きました。
コレ、先に紹介したニュースの「小さな中古レコード店の在庫のデータ化が困難」という部分を、データに疎いレコード店主が多いんだったら、全部この倉庫へ送るだけでデータ化するよ!しかも世界中へ発送までしちゃうよっ!ってサービスです。
このアイデアとAIによるグレーディングサービスを合体させたら・・・・ん〜もしかしたら結構イイかも・・・?
ちなみに「レコード関係の新しいWEBサービス」として紹介した「REVINYL|リバイナル」なのですが、今はもうサービス自体がなくなっちゃいました・・・。
アプリのリリース当時はニュースサイトでも大々的に取り上げられたりしてかなり話題になったんですケドね。
たしか、「REVINYL|リバイナル」は、関西電力傘下の通信サービス企業の社内ベンチャー的なカンジでリリースされたんすよね。
ウチのNext Recordsもこの「REVINYL|リバイナル」が運営していたWEBマガジン「DONUTS MAGAZINE」で取材してもらったコトがあります。
next records / 渋谷にある100%オリジナル原盤の12インチ・シングル専門へ潜入
ん・・・なんかフクザツな想いが・・・。

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当店は、12インチシングルというアナログレコードの中でもかなりニッチというか、ちょっと変わったフォーマットのレコードをメインに販売しているレコード店なのですが、12インチシングルには正規盤というのとPromo盤というのが、存在しています。
一般的にレコード=アルバム(LP)って思われガチですが、このアルバム(LP)にも同様に正規盤とPromo盤が存在していますが、この部分はあまり特筆されません。
というのもホトンドのアルバムは、正規盤もPromo盤も内容が同じ場合が多いのでその違いの差を比べるコトはあまりナイので意識されないようです。
しかしっ!当店で扱う12インチシングルでは、正規盤 or Promo盤という違いに関して、かな〜り重要になってきたりします。

先日もお店にご来店頂いたお客さんとこんなハナシをしました。
「〇〇ってレコードを探しているんですが、全然見かけないんですよね〜」って、手に入れたくてってお探しのレコードがあるんだけど、見つからないのを嘆いていました。
「あ〜ソレ、Promo盤だけしか出てなくって人気もあるんで、なかなか出てこないんでしよね〜」ってオイラが言うと・・・。
「結構、知名度の高い曲だと思うんだケド、ナンでPromo盤しかナイんすかね?」って訊かれました。

タブン、コレは、まぁまぁヒットしたりしてそのアーティストを代表するくらい名曲なんだけど、ナゼかPromo盤の12インチシングルだけ、限定的に生産されて正式に正規盤がリリースされなかった・・・というのは、ナゼか?ってコトですよね。
ん〜ソレは・・・正直なトコロ、解りませんっ!(`・ω・´)キリッ
Promo盤とはナニか・・・っていう解説は、コチラを読んでください。
「説明しよう、プロモ盤とは・・・。」

じゃあナンで、プロモーション用のレコードは、生産されたけど一般向けの販売用のレコードが生産されなかったのか・・・っていうのは、もうレコード会社の戦略というか販売計画による方針で決定されているんでしょうね。
レコード会社的には、アーティストがレコーディングした楽曲をそもそも「コレはイイっ!絶対に売れるっ!」ってある程度確信をもって販売に至ると思うのです。
だけどコレ・・・販売する側に携わる関係者的には「絶対に売れるっ!」って心情的にはそう思ってはいても実際に売れるかどうかは、市場に投入してみないとどういった評価になるのか解りません。
そのために、まずレコード会社は、この曲がリスナーに受け入れられるかのかどうかっていうコトを調べるために、発信力のある人達・・・つまりラジオ局だとか影響力のあるDJだとかに限定数のレコードを作って配布して、市場のウケを調べたりします。
ラジオのエアプレイでのリクエストの入り具合とか、DJがプレイするクラブでのオーディエンスの盛り上がり具合は如何ホドか・・・ってコトをリサーチするワケです。
プロモーションを仕掛けた曲の人気の度合いをそういったラジオ局やクラブDJからのフィードバックを鑑みて、その曲を一般販売用に生産するかどうかを判断するというのが、Promo盤の役目となります。
Promo盤を配布後に、多くの人にその曲が受け入れられれば、もうその時点である程度の売上というか数字は、見込めますよね・・・じゃあ、販売用のレコードを生産するか・・・ってコトになるワケです。
だけど、プロモーションしたケド、全然ウケなかった、スベった・・・ってなると、経費をかけて一般販売用のレコードを作っても意味ナイので、その曲は一般販売用のレコード、いわゆる正規盤が作られないママで終わっちゃうというコトになります。
まぁ〜本来のPromo盤の役割というのは、こういったマーケティングのリサーチが目的で生産されるというワケです。

しかしっ!実際は、上記のようなシンプルなマーケティング・リサーチだけでは決してなくって、レコード会社的には複雑な思惑や販売戦略が練られて正規盤をプレスするのか否かって判断されています。
特にシングル曲については、相当な販売戦略が盛り込まれています。
タブン、シングル盤でのセールス的な成功は、そのままアルバムのセールスにメチャ、影響があるというのが、その理由だと思います。
当店では「12インシングル命っ!」って12インチシングルを激推ししているワケですが、レコード会社としては、12インチシングルの販売なんて全体の売上からしたら、全然対したコトなくって本丸本命なのは、ズバリ「ドレだけアルバムを売るのか」っていうコトにかかっているワケです。
やはり12インチシングルって、フツーに音楽を楽しむ一般リスナーの人からすれば、オーバースペックな部分もありますからね。
ソレよりも1〜2曲しか収録されていなくって、販売価格も安価なシングルよりも様々な曲が収録されてシングルよりもより高額で販売出来るアルバムの方がレコード会社としては利益が高いですからね。
12インチシングルもアルバムも見た目は同じ大きさでなので、材料費や流通コストは同じナンだけど販売価格は何倍もアルバムのほうが高い・・・ってなれば、やっぱりレコード会社的にはアルバムの販売にチカラをいれますよね。

上記の理由から、プロモーション用シングルをプレスしてラジオやクラブで話題になったりすれば、本来であれば正規盤としてシングルを販売するワケですが、シングルを販売しなかったら・・・。
しかもその人気の曲がアルバムに先行して発表されて話題沸騰中で、多くの人が「この曲を自宅で聴きたいっ!」って思っている最中で、「あのヒット曲が収録っ!」ってカンジでアルバムを発売したら・・・。
そりゃ〜皆さん、「デターーーーっ!コレだーーーーっ!」ってアルバムを購入するというワケですよ。
しかもシングルよりも利益の高いアルバムが、売れるというコトはレコード会社としては、最高の結果に結びつくというコトですね。
では、逆にプロモーション段階で先にシングル曲を正規リリースしたら、話題の曲なのでトーゼン、シングル盤の売上があがります。
しかしその後、そのシングル曲が収録されたアルバムをリリースしたらもうシングル盤を買った人全員が、アルバムを買うでしょうか・・・ってハナシになります。
ま〜タブン、一部の人はアルバムを買うかもしれませんが、シングル曲でお腹いっぱいになって「もう他の曲はイイや・・・」ってアルバムの購入を見送るってコトもアリますよね。
他にイロイロなセールス・プロモーションの方法はありますよ。
先に書いたような期待された曲がアルバムに収録されて販売された後に、その曲がシングルカットされてしかもそのシングルには、超豪華なフューチャリング・アーティストが参加していたり、アルバムバージョンより盛り上るRemixが収録されていたら・・・、アルバムを買った人は、その後にリリースされたシングル盤も買おうっ!ってなるかもしれませんよね。

コレ、いまから何十年前も前のアナログレコード時代のプロモーション手法ですが、CD時代になっても応募券だとか映像特典だとか特別ダウンロード・コード進呈だとか「コレでどうだっ!」「コレでもかっ!」ってカンジでレコード会社のアツいプロモーション戦略が実施されているのは今も昔も変わらず・・・ってカンジです。
ホント、20年以上もアナログレコードの販売に携わっているオイラもレコード会社が当時どういった戦略で「Promo盤だけで正規盤をリリースしなかったのか」という明確な判断基準は、ホント解りません。
だけど、そのPromo番だけのリリースだとか、正規盤には、未収録のバージョンがPromo盤に収録されているとか、US盤には未収録のMixがEU盤のPromo盤に収録されているだとか・・・そういった各レコード会社の思惑とか同じレコード会社であっても各国の支社の販売戦略の違いによる異差というか歪というかそういったちょっとしたコトをアピールするコトで私達のような中古レコード販売店は営業できている部分もあったりするのは事実ですからね。

PRINCE / LITTLE RED CORVETTE
PRINCE / LITTLE RED CORVETTE の試聴
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上記のPRINCE / LITTLE RED CORVETTE は、世界的にも知名度抜群の名曲で間違いなくPRINCEの代表曲とも言える1曲ですよね。
この記事の冒頭にあるピクチャー・ジャケットは、GERMANYプレスの正規盤12インチシングルなのですが、こんな有名な曲にも関わらず、USプレスはPromo盤だけのリリースなんですよね。
つまりアメリカでは正規盤の12インチシングルは、存在しないという状況なのです。

ナンで、レコード会社は、Promo盤だけプレスして正規盤をリリースしなかったのか・・・っていう明確な答えはありませんが、緻密な販売戦略を考えた結果、そういう判断をした・・・ってコトになるんでしょうね・・・タブン。
実際にホントのトコロは、どうなんだろう・・・具体的なタイトルの例をあげて「ナゼ、この曲をシングル・カットしなかったんですか?」ってメチャ訊きたいですね。

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以前から時々このブログでも書いていますが、最近レコードを聴きはじめたってカンジのお客さんが多くなってきました。
当店のようなかなりマニアックな品揃えのレコード店にも関わらずホント、土・日・祝日は、渋谷の店舗にご来店いただけるお客さんが増えてきたようなカンジがします。
ご来店いただいてぐるっと店内を一巡してエサ箱のレコードを数枚見ただけで、ご自身が知っているレコードが1枚もナイのが解ってスグ、お帰りになられる人もやはり多いのですが、たまたま偶然ご来店いただいてご購入いただいたレコードを自宅で聴いたトコロ・・・
「メチャ、音イイな・・・コレっ!」
ってカンジで12インチシングルの良さを実体験されたお客さんも少なからずいたりして、再びご来店して頂いたりとホント、ありがたいです。
そんな最近12インチシングルの魅力にハマったお客さんからこんな質問をいただきました。
「レコードには、33回転と45回転の2種類の回転数のモノがありますが、どう違うのですか?」
どう違うか・・・って「回転数が違うんですよっ!」ってそういうイミで訊かれたのではなく、タブン購入したレコードが33回転のモノもあったり45回転のモノもあったりナンで、同じレコードなのに回転数が変わるののか?っていうコトでしょうね。

世間一般的によくあるレコードってアルバム、つまりLPだと思うのですが、アルバムはホボ、間違いなく33回転ですよね。
で、小さいレコード、つまりドーナツ盤・7インチシングルは、45回転が多いと思います。稀に33回転のドーナツ盤・7インチシングルも会ったりしますケドね。
そうそう、ちょっとハナシがソレますが、若いお客さんに「ドーナツ盤」っていうと、「ドーナツ盤?ナンですか?ソレ?」って訊かれたコトがあります。
ドーナツで出来たレコードって思われたのかもしれません(笑)
真ん中の穴(センターホールってイイます)が大きいトコロがドーナツに似ているからドーナツ盤と言われるようになりました。
ナンで真ん中の穴がデカイのかっていうのは、ジュークボックスで再生されるのを想定して作られたからです・・・って「ジュークボックスってナニ?」って・・・もう解説ばかりですが・・・(笑)
ジュークボックスってコレです。


ハナシを元に戻します。
タブン、アルバムなら33回転でドーナツ盤なら45回転ってレコードの大きさで回転数が決まるモノなんだな・・・っていうイメージだったらそういうルールというかお約束なんだと思えるのかも知れませんが、当店で扱っている12インチシングルでは、33回転のモノあったり45回転のモノもあったりと回転数がバラバラで存在しているので、ナンでこの曲は33回転でコッチの曲は45回転なんだろうって疑問に思っちゃうのかもしれません。
12インチシングルの曲によっての回転数の違いは、正直オイラにも解りませんっ!
だけどこういったルールでレコードの回転数が決定していると思います。
12インチシングルの大きさは、12インチというコトからセンチメートルに換算すると直径約30cmの円盤であるコトは、決まっています。
で、そこに渦巻状に音溝が刻まれていてその音溝をレコード針がトレースするコトで曲が再生されるワケですが、33回転と45回転だと単純に同時に再生したら45回転のほうが先にレコード針が真ん中のレーベルの方によって曲が終ってしまいます。
あ〜かなりまどろっこしい説明になっていますね・・・コレ。
33回転と45回転だと45回転の方が回るスピードが早いので当たり前だけど先に終ってしますワケです。
ちなみに33回転って書いていますが正しくは、33と1/3回転です・・・。
何が33回転/45回転かというと1分間に回転している回数ですね。

先に書いたように33回転と45回転だと再生スピードが違うので30cmのレコード盤では、33回転のほうが再生時間が長く収録できるワケです。
ちなみにアルバムのコトをLP(エルピー)とイイますがコレは、Long Playを略してLPと呼ばれています。
つまりこういうコトです。
33回転=再生時間が長い=収録時間は約20分=たくさんの曲が収録できる
45回転=再生時間が短い=収録できる時間は約10分=収納できる曲数は少ない
上記のようなカンジだったら、「たくさんの曲が収録できる33回転の方がイイよね〜」ってなりますよね。
だけど、45回転のメリットもあります。
ソレはつまり、音質や音量は45回転の方がイイ!ってコトなんです。
わかり易く書くと、33回転のレコードよりも45回転のレコードの方が迫力のあるダイナミックなサウンドを収録出来るワケです。

ナンで45回転の方が音質に優れるかというと、例えば回転数が早いと同じ時間でもレコード針が音溝を進む移動距離が長くなりますよね。
音溝の移動距離が長くなるというコトは、ゆとりのある状態で音を収録出来るワケです。つまり物理的に音溝に刻まれる音の解像度がUPするわけです。
解ってもらえますかね・・・コレ。
先にアルバム(LP)は、ほぼ全て33回転で、ドーナツ盤(7インチシングル)は、45回転と説明しました。
じゃあ45回転のドーナツ盤は、アルバムより音がイイんじゃないのか?って思われますが、実はそうでもナイんです。
コレはレコードが円で出来て尚且、渦巻き状の音溝が刻まれているコトからレコードの外側よりも内側のほうが回転数アタリの移動距離が短くなるという物理的な制約があります。
当たり前ですがレコードは円で出来ているので、外側と内側だと外側の方がレコード針は、時間あたり多く移動して内側のほうが少ししか移動しません。
レコード針の移動が少ないというコトは、音溝にゆとりがナイという状態になります。ソレはすなわち、良い音質で収録出来ないコトになるんですよ。
でも出来るだけ良い音質で収録したいですよね〜というワケで45回転という回転数になるワケです。
コレ、別の書き方にすると33回転の内側ってあんまり音質が良くないってコトにもなります。

で、12インチシングルのハナシです。
アルバムでは、片面に大体5〜6曲収録されていますよね、ソレに対し12インチシングルでは、1〜3曲(曲というかバージョン)の収録です。
同じ33回転でも曲数が少ないと音溝の幅にゆとりが出来ます。
一般的にアルバムよりも12インチシングルの音質がイイといわれるのは、アルバムよりも収録される曲数が少ないことによってゆとりのある音溝を刻むコトが出来るからです。
しかも、再生される曲の低音域は、音溝の幅を広くする必要があるワケです。
カンタンに説明すると、レコード片面に1曲しか収録されていない12インチシングルは、物理的に最高の音質で曲を収録出来るというコトになります。
さらに33回転の12インチシングルよりも45回転の12インチシングルのほうが、優れた音質で収録ができるっ!っていうコトになります。
まぁ〜コレは、あくまでも物理的と言うか理論上は・・・ってコトなのですケドね。
本当の音質の善し悪しは、アーティストやミュージシャンがレコーディングした曲をアナログレコード盤に刻むエンジニアの腕によるトコロが大きいのです。

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アルバムと12インチシングルで同じ曲で聴き比べをすると、その音質の違いの良し悪しは結構わかり易いんですけどね。
同じ曲の12インチシングルで生産国によって33回転と45回転異なる場合がありますが、コレを聴き比べすると、曲にもよりますがアルバムの時ホド、明確な違いはあまりカンジなかったりしますね・・・。
12インチシングルは、DJが使うモノだ・・・って思われたりもしますが、実はDJは、イイ音質でお客さんに聴かせたいというニーズから12インチシングルを選んでプレイするという部分もあったります。
フツーのリスナーとしても「好きな曲を出来るだけイイ音質で聴きたいっ!」っていう気持ちがあれば、12インチシングルは、かなりイイですよっ!

トコロで、19歳のムスコに「ジュークボックスって知ってる?」って訊いて見たトコロ、「知ってるよっ!レコードをかける機械でしょ!」って正確な答えが・・・。
「ナンで知ってるの?」と訊くと「どうぶつの森でアイテムとして買ったコトある」って・・・ん〜今風だな。
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