渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:副業

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そういえば、「レコード 副業」でGoogle検索した時に上位表示を目指そうっ!なんて前回の記事に書きましたが、あ〜上がっていますね。2020年2月14日の時点で2番目に表示されています。
レコード 副業 で検索した時の結果はコチラ

意外とカンタンに上位表示ができたトコロをみるとタブン、それほど副業でレコードを売って稼ぐコトに言及している人は多くないんでしょうね・・・タブン調べる人は多くなさそう・・・?

前回書いた友人のレコード店の通販部門をオイラが受け持つという方法は、スタートした初月から大盛況でした。
馴染みのないデータベースソフトを使って各レコードのデータ入力してソレをプリントアウトしてコンビニでコピーして、通販カタログを作ったりと結構煩雑で手間もかかりましたが、成果としては充分見合うものでした。
はじめに出した音楽雑誌の広告が、かなり当たったみたいです。
音楽雑誌の白黒ページで横15cm 縦8cmくらいのめちゃ小さい広告欄に
「無料で通販リストを配布しています!」
って書いてソコに通販リストにのっているレコードのタイトルをギュウギュウに詰め込んで掲載したんですよね。メチャメチャ小さい文字サイズで・・・。
その音楽雑誌には他のレコード店も広告を出稿していましたが、だいたいレアなレコードのジャケットを5枚ほど掲載するっていうのが主流だったんですよね。
でも、ジャケ写はスペースをとるので文字だけでにしてソコにレアなタイトルの文字だけを掲載するっていう方法をとりました。
この広告自体が簡易通販カタログみたいな体裁にしたんですよね。
1990年代の後半ころは、音楽雑誌での曲の紹介やミックステープでDJ〇〇がこんな曲をプレイしたっ!っていう情報はあってもそのレコードは既に廃盤で入手出来ない状況でしたからね。
「そのレコードを欲しいっ!」ていう強烈な欲求があっても、レコード店に行っても売ってないワケですよ。
で、オイラが出した広告にはその欲しいレコードを「販売しています!」って書いたもんだから、雑誌が発売されるやいなや問い合わせや注文が殺到したんですよね。
その広告を見てレコードを買ってくれた人に数百枚のレコードが載っている本番の通販リスト同封して発送すると更に注文があるみたいなサイクルになったんですよね。

オイラも本業の仕事の合間での通販リスト制作だったので、当初は2ヶ月に1回くらいのペースで通販リストを作る予定をしていたのですが、あまりにも売れるものだから友人のお店からは「毎月やってくれっ!頼むっ!」って依頼されて毎月期間を決めて販売するっていうやり方にしたんですよね。
あの頃、東京のレコード店では人気のレコードやレア盤は普段店頭には出さないで、
「◯月◯日に放出します!」
みたいなカンジでイベント的に人気のレコードを店頭で販売するっていうコトをしていたんですよね。
「放出」ってワードは今みると結構懐かしいですね〜(笑)
で、その東京のリアル店舗の放出のビジネスモデルを通販リストで再現しようっていうや方法を取り入れました。
お客さんには、事前に売出し日前に通販リストを郵送して「◯月◯日正午より電話オーダー受け付けます!」ってヤッたワケです。
この方法も大当たりしました・・・。もうホントに注文の電話がジャンジャンかかってくるワケです。
当然、自宅で注文を受けているので電話回線は1本しかないのですが・・・(笑)
大体、1人のお客さんの対応で最低でも10分とかかかるんですよ。でもその対応の裏では、他のお客さんはず〜っと電話は「話し中」になって次々とお目当てのレコードは売り切れていくという状況にヤキモキしている・・・みたいなカンジになっていました。
タブン、「このレコード買おうかな〜どうしようかな〜」なんて悩んでいると売り切れてしまうっていうひっ迫した心理状況が更に拍車をかけたのかもしれませんね。

こんなカンジでレコードの通販を副業でやっていたわけですが、本業の会社員の給料よりも副業のレコード販売のほうが稼ぎが大きくなっていったんですよね。
売上が大きくハネたのにはもう1つの理由がありました。
お店から預かって販売を任されたレコードの売上は、◯%のロイヤリティがオイラの取り分になるのですが、オイラの個人のレコードも販売して良いという条件を取り付けて自分のレコードもその通販リストで販売したんですよ。
トーゼン、通販リストを毎日入力しているので全然知らないレコードでも「コレは◯円で売れる」っていう知識が情報として入ってくるワケです。
例えば、趣味のレコード店巡りをしている最中に通販リストでは、3000円でソッコー売れるレコードが、他のお店で800円で売っていたら・・・トーゼン、そのレコードを買って通販リストで販売しますよね。
いわゆる「せどり」ってヤツですね。
あの当時は、「せどり」っていうコトバは一般では使われていませんでしたケドね。
ま〜海外に買い付けに行ってレコードを仕入れて販売するっていうコト自体、一種のせどりみたいなものなので中古レコードの販売においては基本のビジネスモデルです。
この自分で仕入れたレコードを販売ルートに載せるコトが出来たっていうのは、利益の拡大になりました。
結局、レコードの仕入れのために海外までレコードを買いに行くようになるのですが・・・。

この副業でレコードの通販をやって稼いだ儲けは、一切使わずに蓄財したんですよね。
その時の資金が、レコード店開業に繋がったみたいなカンジですね。

JERRY CARR / THIS MUST BE HEAVEN
JERRY CARR / THIS MUST BE HEAVEN の試聴
next recordsのサイトでJERRY CARRのレコードを探してみる

時々、「自分もレコード店をはじめたいんですっ!」みたいなハナシをお客さんから聞くコトがあります。
ま〜今回のエピソードは、もしかしたらそういった想いを抱いている人にしたらちょっと夢のあるハナシなのかもしれません・・・?(笑)
だけど、今当時を振り返ってみれば、あの時代に、あのタイミングだったから出来たコトなんだと思います。
また、オイラと友人のお店とで交わされた条件もお互いにとってリスクを最小限にして出来たビジネスだった・・・っていうのもありますね。
それに、完全に狙って出来たってコトではナイんですよ、ホント偶然のタイミングでしかもそれが、絶妙にマッチングしたみたいなカンジだと思います。
ん〜しかし・・・好きなレコードを売るコトで副業として利益を得てるコトが出来るっていうのは、レコード好きにとってはちょっと興味のある副業なのかもしれませんね・・・。
ウマく出来るかどうかは、わからないケド・・・。
だけど、オイラが副業でレコードを販売していた時と違って今は、個人が小さなビジネスを立ち上げるってコトに関してはかなり、参入のハードルは低くなっているコトは事実ですよね。
ダメ元でも、ヤッてみるのもイイかも・・・?


渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
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このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

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最近、ニュース系ブログやYouTuberのチャンネルを見聞きしていると「副業」についての話題をめちゃ多く見かけます。
サラリーマンは、副業するベシっ!
収入の複線化を図るベシっ!
スキルアップやキャリアアップのために副業を始めるベシっ!
節税のために副業するベシっ!
なんてカンジでちょっと煽り過ぎなんじゃないかな〜なんてカンジるくらい、副業をめちゃ推ししているような気がします。
ま〜タブン、将来に対しての不安みたいな部分があるんでしょうね。
かく言うオイラも、next recordsを始める前にヤッてました、副業。

具体的にヤッていたことは、タイトルの通り、レコードを売って稼いでいました。
ま〜next recordsを始める前なので20年以上前のコトですケドね。
結局、副業で始めたレコードの販売が本業になっちゃったワケですが・・・(笑)
このブログを読んでいる人は、もしかして興味あるんじゃないかな、副業でレコードを販売するってコトに・・・。
ま〜参考程度に読んでいただければと・・・。

このブログでも以前書きましたが、オイラはレコード店主の前は、広告関係の会社に勤めていたサラリーマンだったんですよ。
仕事自体は、超ハードワークで、仕事が終わるのはいつも終電でした、時には夜中の2時とか3時とかのコトもザラでしたね。
ご想像の通り、給料は時間給に換算すると1000円も無かったんじゃないかな。
で、そんな少ない給料の中でも月にいくらかのお小遣いで唯一、買っていたのが趣味のレコードでした。
仕事が休みの時は、レコード店巡りをして好きなレコードを買うって至ってフツーのパターンです。
当時、友人が小さなレコード店を経営していたので、レコード店巡りのシメはいつも友人のお店でダベってました。
広告関係の仕事はハードワークなんだけど結構好きでしたが、当時はレコード関係の仕事にも興味があったんですよね〜だけど、サラリーマンによくあるケースですが、やっぱりビビって自分でレコード関係のビジネスを始めるなんてコトは「ムリムリっ!」ってカンジで毛頭無かったワケです。
ま〜明確な意識のないまま「いつか好きなレコードに関わる仕事が出来たらイイな〜」くらいのボンヤリとした夢があるくらいでした。

当時、友人のお店では、2人で営業をしていて1人がバイヤーとして海外に住んでレコードを仕入れて日本に送って、もう1人がお店に送られてきたレコードを販売するというカンジで事業を展開していました。
傍目から見るとイイ感じでビジネスを営んでいるように見えるのですが、友人のお店は大きな問題を抱えているコトをオイラにハナシてくれました。
バイヤーは、見つけたレコードをガンガン日本の店へ送ってくるのですが、ソレを販売する店側が送られてきたレコードを捌ききれずに、在庫を何枚も抱えてしまい困っている状態でした。
挙句の果てには、仕入れ代金が店の売上をオーバーするという状態にまでなってヤバイという状況でした。
お店が売れていないって言うワケではナイのですが、店で販売するレコードの枚数以上のレコードが毎週海外から送られてくるみたいな状況になっていたワケです。
しかもレア盤も結構あるんですが、当時のローカルな地元ではソレ等を販売できるキャパがなくってレア盤だけど売れるスピード以上に入荷するレコードの方が多くて溜まっていくという・・・ナンとも大変な状況にあるというコトを相談されたワケです。
店の販売を託された友人は、店頭の売上だけでは仕入れが出来ないので、他でバイトをしてそのバイト代をレコードの仕入れに充てるという、極限の状態でした。
そんな状況の時、販売担当の友人から「レコードを売るのを手伝ってほしい」と告白されました。
だけど「給料は払えない」というコトも併せて言われました・・・なんじゃソリャ〜ってカンジですケド・・・(笑)
で、販売担当の友人とオイラとで考え出したのが、レコードのカタログ通販だったんです。
1990年代は、インターネットはモデムで「ピ〜ガ〜〜〜〜」って繋ぐ状況でネット販売なんてまだまだ全然出来ナイ時期でしたからね。

2人で考え出したビジネスモデルの具体案はこんなカンジです。
■お店で在庫過多状態になっているタイトルを選別する。
■そのレコードをオイラが自宅へ持って帰ってパソコンでデータベース化して通販カタログを作る。
■オイラの自宅を通販事務所として使う。
■オイラが、音楽雑誌社へ連絡して「カタログ通販やってますっ!通販リスト無料で送りますっ!」という広告をだす。
■広告をだした音楽雑誌を見たお客さんから電話で問い合わせを受けて通販カタログを郵送する。
■その通販カタログを見たお客さんから注文を電話でオイラが受けて自宅で発送作業を行う。
■友人のお店からは、レコードの売上からマージンとして手数料をオイラが受け取る。

このビジネスモデルが結構うまく出来ていたんですよね。
お店側は、レコードをオイラに預けるダケで、売上が成り立つんですよ。
広告の費用、通販リストの入力、お客さんの対応、商品の発送、商品の管理などの費用は全部オイラ持ち。
お店側は、人を雇わないで、場所代もかからず、ほとんどノーリスクで出来るっていうメリット。
オイラは、好きなレコードに携わるコトが出来る、いくらかの収入が見込める、レコードの販売についてのスキルが身につくというメリットがありました。

結構長くなってきたのでつづきは、また今度に・・・。

つづきはコチラ

TORTURED SOUL feat. CHRISTIAN URICH / I MIGHT DO SOMETHING WRONG (PART ONE)
TORTURED SOUL feat. CHRISTIAN URICH / I MIGHT DO SOMETHING WRONG (PART ONE) の試聴
next recordsのサイトでTORTURED SOULのレコードを探してみる


というカンジで「副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ」の記事を書いた後で思ったんだけど、こんなハナシ、興味あるのかなぁ・・・。というかニーズあるのかなぁ・・・。
ま〜タブン、Googleで「レコード 副業」って検索した時に何らかの思惑を抱いている人に見られるかも・・・(笑)
よしっ!じゃあ、「レコード 副業」でググった時に上位表示が出来るような記事を目指そう〜っと。


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