渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:レコード

blazilianloveaffair

日々、店頭に立って接客をしているとイロイロなお客さんとハナシをする機会があります。
やっぱりちょっしたトレンドなのか、明らかに「最近、レコードで音楽を聴き始めましたっ!」的なお客さんも結構な頻度でお店に来ていただけるようになりました。
年齢的に「レコード世代」と「そうでない世代」っていうのは、見た目で分かるので、明らかに「そうでない世代」の人が中古レコード店に訪れてレコードをディグるっていうのは、ナンらかのキッカケがあってレコードで音楽を聴くようになったんだと思います。

レコード店主としては、全然アナログレコード世代でない人がナニがキッカケでレコードで音楽を聴くようになったのか・・・?っていう部分って結構、気になるんですよね。
個人的にはガッツリとレコード世代のニンゲンなので、生まれた時から家で好きな音楽を聴く=レコードで聴くというのが当たり前になっているので、レコードで音楽を聴くという行為自体は、全然フツーなコトになっているので、ナンていうか特別感的な気持ちは、ナイのですが、「そうでない世代」の人達は、すでに身近にCDやネットなどで音楽を聴ける環境があるにも関わらず、アナログレコードで音楽を聴いてみたいってなったのか・・・っていう部分にスゴく興味があるワケですよ。

レコード世代からすれば、当たり前過ぎて気が付きにくいというか、すでに忘れてしまったみたいなアナログレコードの良さみたいなモノがやっぱりあって、全然レコード世代でない人が、「うわぁ〜レコードってイイなぁ〜」って思う部分はナンなんだろ・・・って思っちゃうんですよね。

よく「アナログレコードは音がイイ」ってコトをレコードの良さの要因のひとつとして取り上げられるコトがあると思いますが、「そうでない世代」の人がレコードに興味を持つキッカケはソコではないんじゃないかなぁってオイラは思ってるんですよね。
このレコードの音の良さっていうのは、やっぱりある程度の音響設備が整った環境が揃わないと解らないって思うので、「そうでない世代」の人がソコに気づくのは、ちょっとハードルが高いんじゃないかな。
しかもホボ、無料で音楽が聴ける環境が揃っているにも関わらず、自腹で対価を払ってまでレコードを購入して聴きたいっ!って思うほどのモチベーションが発動しているっていうコトに関しても気になります。
更に、レコードを聴くためだけにオーディオを揃えなきゃイケないっていうコトも・・・。
レコードを自宅で聴いて楽しむという目的を達成するために、相当の費用と手間と知識が必要となる・・・にも関わらず、興味が高まってソコに踏み入れちゃう・・・って相当のコトだと思うのです。

先日、next recordsに来て頂いた20代後半のお客さんのハナシでは、
「自分の周りでは、レコードを買ってる人は他にイナいですよ」
って言ってましたが、
「じゃあ、ナンで彼はレコードで音楽を聴くようになったの?」って訊くと、
「ナンかスゴいスペシャルなカンジがしたんですよね〜」って、オッサンにはちょっと「ン?」というスゲー感覚的な返事をしていただきました(笑)
ま〜でもナンとなく自分が若かった頃を思い出してみると共感できるような気がします。
ハナシをしたお客さんのキッカケは、レコードっていうのでも音楽が聴けるというコトをYouTubeの動画をみて知ったそうです。
レコードの存在をYouTubeで知るっていうのも今どきなカンジですが、好きな曲をレコードで聴いたらどんなカンジなんだろうっていうコトがスゴく気になった・・・って言ってましたね。
もう全くどうやってらレコードを聴くコトができるのかっていうコトも全く解らない状態から始まったって言ってました。

タブン、2019年の今だと年齢的に35〜40歳くらいの世代でもレコードで全く音楽を聴いたことがナイっていう世代になるんでしょうね。
そりゃ〜20代だと全く解らないのは、当たり前でしょう。
初めて訪れた渋谷の大手レコード店で見た、はじめてのレコードは「衝撃的でしたっ!」てアツく語ってくれました。
実際にはじめて手に取った時のレコードジャケットの大きさやその圧倒的な存在感が、インパクトありすぎて
「レコードプレーヤーを持っていないのに、レコードを買っちゃいました!(笑)」って言ってました。
で、初レコードを家に持って返って中を見ると、レコード盤とライナーノートを見て、更に興味をそそられたそうです。

はじめて買ったレコードは日本盤のアルバムだったそうですが、すでにデジタル音源で持っている曲だったハズなのに、ライナーノートを読むとその曲がリリースされた当時のアーティストのコトや曲の背景などが書かれていて、自分が知らなかったその音楽のバックグラウンドを知るコトによって、更にハマったそうです。
トーゼン、レコードジャケットは部屋にディスプレイしたって言ってました。

レコードプレーヤーがナイ状態にも関わらず、その後10数枚のレコードを購入したって言ってましたよ。
当時は、スマホでそのアルバムを流しながらレコードのライナーノートを読みふけって悦に入っていたそうです。
やっぱり、レコードが増えてくると、レコードで聴きたくなるという欲求を抑えることはできず、スグにコンパクトでスピーカー内臓のレコードプレーヤーを購入したそうです。
オイラは、そんなオールインワンなプレーヤーでレコード聴いてもなぁ〜って思うのですが、彼曰く、「全然イイ音がしたっ!もう感動でしたっ!」って。

BRAZILIAN LOVE AFFAIR / NATUREZA HUMANA
BRAZILIAN LOVE AFFAIR / NATUREZA HUMANAの試聴
next recordsのサイトでBRAZILIAN LOVE AFFAIRのレコードを探してみる

もうソコからは、ズブズブとレコード沼にハマったそうです。
で、next. recordsを訪れたキッカケっていうのは、好きな曲のレコードをググって探している最中に、nextのサイトに他のレコード屋とは違うジャケットのレコードが表示されているのを知って「ナンだコレは?」ってなったそうです。
そう、他のレコード屋ではアルバムが売っていたのですが、12インチシングル専門店である当店ではその曲の12インチシングルが表示されていたのです。
やっぱり12インチシングルのコトも全然解らなかったそうです。
next.のサイトに表示されている曲名の後ろに記載されている 曲名(3VER) のVERの意味が解らないって言ってました(笑)
都内に住んでいるにもかかわらず、小さなレコード店は敷居が高くカンジたのか、next.の通販でその12インチシングルを手に入れて、初の12インチシングルを聴いてみると
「メチャ、音が良くってマジでビビりましたよ!」って。
で、手に入れたレコードのジャケット裏を見て、EXTENDED VERSION、RADIO VERSION、DUB VERSIONって表記を見て3VERの意味がわかったそうです。
特に12インチシングルならではの「EXTENDED VERSIONは、かなりヤバかったっ!」そうです。
コンパクトなプレーヤーでもアルバムと12インチシングルの音の鳴りの違いは明らかに解るみたいですね、ちょっと侮っていました。
今後は、オーディオのグレードアップをしたいって言ってましたが、そうなると更にレコードにも拍車がかかりそう(笑)



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毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、渋谷の中古レコード屋next recordsが、運営しています。

rhythmsection_thrillme

このブログでも書いたコトがありますが、当店では数年前から海外へもレコードの通販を行っています。
で、昨年くらいからその海外へレコードを送る量が結構増えてきました。
ま〜いわゆる海外でのレコード人気のムーブメントっヤツです。
というわけで、ホボ、毎日海外発送分のレコードを郵便局へせっせと持ち込んで発送しているワケです。

主に海外へのレコードの発送にはeパケットというスモールパケット(小包)での発送とEMS(エキスプレス・メール・サービス)との2つの方法で発送しています。
この2つの発送方法は、eパケットが到着までにちょっと日数がかかるけど料金が安いっていう郵送で、EMSは宅配便の国際郵便版みたいなサービスで要所要所でバーコードによる荷物の追跡記録が行われてeパケットよりも到着日数が早いという郵送方法です。
サービス的には eパケット<EMS というカンジなイメージですね。
しかしながら、どういうワケか追跡記録がちゃんとされてスピーディ&セーフティに荷受けさんへ荷物が届くハズ!という郵送サービスであるEMSで送ったレコードが、時々戻ってくるコトがあります。
送ったレコードが戻っくる時は、ナンの予兆もなく突然、nextに戻っく来るワケですが、戻ってきた時にはその返送された理由っていうのが記載されているんですが、その理由が・・・
「荷受人が期日までに荷物を受けとらなかった」
っていうコトが書かれています。
で、配送伝票の番号を郵便局のホームページへ入力して調べてみるとオイラが発送した日からお客さんの国まで、5〜6日で到着しているのがキッチリ記録されています。
更に何月何日に「配送先住所のお客さんのトコロへ届けに行ったが、不在のために持ち帰り」ってコトまでちゃんと記録されています。
その後、10日間とかず〜っとナンの動きもなくって、「荷受人より再配達依頼がないため返送」って記録が表示されて、その数日後にnextに返送されてくる・・・みたいな状況になっているワケです。
で、注文してくれたお客さんに「あなたが期日まで荷物を受け取らなかったって理由で送ったレコードが戻ってきましたよ!」って連絡するワケですよ。
その時に荷物の状況が記録されている郵便局のHPと返送されてきた荷物本体の画像も一緒に添付してメールしています。
お客さんの言い分では、「荷物が届いたのを知らなかった!」的な内容の返事が返ってくるのですが、「じゃあ、再度もう一度送ってくれ」ってなります。
当方としては、再送付するのは全然、構わないんだケド、再送付のための送料を払ってください・・・ってなります。
すると、「ナンで、また送料を払わなきゃイケないんだ?」ってこの部分で時々、モメるんですよね〜。
「イヤイヤ、あなたが期日までに荷物を受け取らなかったから返送されたんですよ」ってその事情を説明するのですが、お客さんは、「そもそも荷物が届いているコト事態しらなかった」っていうワケですよ。

宅配便とかでは、配送業者さんが荷物を荷受人に届けた際に、留守だった場合は「不在票」って言うのをポストへ残して、その不在票に書いてある連絡先に荷物の番号を伝えて「何月何日に再配達して欲しい」っていう依頼をすれば、希望の日時に受け取りが出来るっていう感覚で我々は思っているのですが、コレはあくまで日本での宅配便での習慣なのかもしれません。
お届け先の国によって、ちゃんと再配達依頼の不在票を自宅のポストへ残してくれる場合もあれば、1回届けに行った時に不在だった場合は、荷受人がナンらかのアクションをしないと期限がきたら無常にも返送されるという場合があるようです。
もうホント、手厚いサービスをしてくれる国もあるし、ぞんざいな扱いの国もある・・・みたいです。
だけど、送ったコチラ側は、その国の郵便事情なんて全く解らないので、送った荷物は配送先住所に届けに行ったけど不在だったからその国の業者は持ち帰った、その後、期日までに受け取り依頼がないから荷送り先へお繰り返したって事実だけしかわかりません。
大切なレコードで、郵便事故になったら困るから荷物の追跡が出来て保証もついている郵送料の高額なEMSで荷物を発送したにも関わらず、受け取りのサインが必要なコトで、不在のため受け取れず、ナンらかの理由で再配達されず返送されてしまう・・・良かれと思ってやったことが裏目になる的なカンジ・・・。
今まで相当数のレコードを海外へ発送してきましたが、ナンらかの理由で返送されてくるレコードの割合は、安価なeパケットでの発送よりもEMSで送った方が多いんですよ。
ま〜ほとんどの場合は、ちゃんと受け取ってもらえるのですが、このひと月だけで、なぜか4件もEMSで送った荷物が返送されてきました・・・。しかも国もバラバラ・・・。
事情を説明したメールを送って、スンナリ再送付分の送料を払って貰える場合もあるのですが、なかなか納得してもらず、その送料の負担の対応で結構、モメてゲンナリするコトも・・・まぁ〜オイラが英語でのやり取りが下手クソなコトもありますが・・・(笑)

海外のお客さんの方から時々、「荷物が届かないんだケド・・・」返送される前に問い合わせがあるったりもします。
で、郵便局のHPで荷物の所在を追跡してみると、案の定「不在の為に持ち帰り、保管中」と記録されています。
「荷物はすでにあなたの国に到着していて、配達に訪れたケド不在だったので保管しているようなので地元の郵便局に問い合わせをしてください」って返事をすると
「地元の郵便局ってドコに連絡すればイイの?」って訊かれたコトがあります・・・って、そんなのオイラには分かるハズないっすよ。
国によっては郵便サービスを民間企業が請け負っている場合もあるようなので、「地元の郵便局」自体がナイのかもしれません。

RHYTHM SECTION feat. SUNDAY / THRILL ME
RHYTHM SECTION feat. SUNDAY / THRILL MEの試聴
next recordsのサイトでRHYTHM SECTIONのレコードを探してみる

そういう時は、日本郵便へ「調査依頼」って書類を書いて提出すると相手国へ連絡して荷物がすぐにお客さんのトコロへ届いたりする場合があります。
で、日本郵便の職員さんに「この調査依頼ってどういう手段で相手国へ連絡するんですか?」って訊くと
「各国の郵便問い合わせ機関へFAXを送ります。」
「FAX・・・」って。


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soundwaves_iwannafeel
昨今のアナログレコードの再評価でレコードで好きな曲を聴くという趣のある楽しみを知ってしまった人も多いと思います。
ま〜今だと普通、音楽を聴くとなるとCDで手に入れたりスマホ経由で曲を楽しむって言うのがメインでしょう。
いや〜もしかしてCDで聴くのもレアな聴き方かも(笑)
最近は、今現在流行っている曲が新品でアナログレコードがプレスされていたり、過去の古いアルバムを再びレコードで発売する再発盤っていうのも結構、多いですよね。
レコードビギナーからしてみれば、レコードを楽しむ入り口っていうのはやっぱり「新譜」や「再発盤」なのかもしれません。

しかし、何枚かレコードを新譜で買っていると「欲しい曲があるのにレコード店に売っていない」っていうケースに必ず遭遇するハズです。
大体、調べ物をするってGoogle経由が多いと思いますが、検索するとナンらかのカタチで解答を教えてくれます。
ちなみにGoogle検索で欲しいレコードを探す時は「アーティスト名 アルバムタイトル(曲名) レコード」っていう3つのワードで検索するとイイですよ。
邦楽ならば日本語で、洋楽ならばアルファベットで・・・古い洋楽の邦題で検索するよりもアルファベットで検索した方がイイですね。
検索してみるとお探しのその曲のレコードについて知るコトが出来る思います。

ナンで、こんなコトを書いているのかというと、「最近、レコードで音楽を聴きはじめたんですよ」という20代のお客さんが先日お店に来てくれてハナシをする機会がありました。
はじめてのレコードは、やっぱり新譜(新品)のアルバムだったそうです。
中古レコードの存在自体は、知っていたそうですが、中古レコード独特の探し方自体が解りにくいため、大手のレコード店で「新品のレコード」で自分の価値基準で選んで購入していたそうです。
お店で売っている中から欲しいレコードを選んで買うっていうのは、気持ち的に自分がそのレコードを購入するか、しないかダケなので買い方としては、そんなに難しくないと思います。
だけど、はじめに「手に入れたいレコードありき」でレコードを購入するとなると、レコードが見つからないって状態になるワケです。
どうやら手に入れたい曲があるようで探しているそうです。そんな流れで、当店へたどり着いたようです。
その20代のお客さん曰く、「ナンでレコードで売っていないんだろう・・・」って疑問をず〜っと思っていたようですが、オイラとハナシをしていると大きな勘違いをしているようでした。
つまり、お客さんは「古い過去の曲はすべてアナログレコードになっている」って思い込んでいたようです。
ま〜最近の曲は、サスガにアナログレコード化されているモノとそうでないレコード化されていない、つまりCDしかないモノがあるっていうコトは解っていたようですが、「10年くらい前の曲であればレコードが存在している」って思っていたようです。

すでに中高年のオイラからしてみれば10年くらい前の曲ってもうホンのちょっと前じゃん(笑)って思うのですが、20代半ばくらいの人にしてみれば中学生とかに聴いていた曲なので「超古い過去の曲」ってイメージなんでしょうね。
また、最近レコードを聴きはじめたって人からすれば10年前のアナログレコード界隈がどういう状態だったかっていうコトなんて知るよしもアリませんからね。
で、こんなコトを説明しました。

■CDが一般的に普及したのは、1980年代の半ばくらいで、ソレまでに発表された曲は必ず、アナログレコードが存在している。
■その後、1980年代の後半頃まではCDとアナログレコードが併売されていたので曲によってはアナログレコード自体、存在していない場合もある。
■1990年代に入ってからは、一部のジャンルを除いてレコード自体がホトンド作られなくなっていくようになる。
■2000年代になると更にレコード盤は作られなくなる。
ま〜コレは、アルバムとシングルでは、状況は多少変わってきますケドね〜概ねレコードのプレス状況ってこんなカンジじゃないでしょうか。

で、結局お店に来てくれたお客さんが探している曲っていうのは、上記のGoogle検索ではヒットせず、Discogsのデータで調べたトコロ2008年リリースのCD(アルバム)に収録されている曲であったというコトが判明しました。
ま〜オイラ自身、聞いたコトもないアーティスト名だったので「ダレ、それ?」ってカンジだったんですが・・・(笑)
物理メディアはCDでしか存在しないコトを伝えると、「まさか、レコード自体が存在しないって思いませんでした・・・」ってちょっとがっかりモードのご様子でした。
どれだけ好きな曲でもレコード自体が存在しなければ、永遠にレコードで聴くコトは出来ないですよね。

SOUND WAVES / GOTTA HAVE YOU
SOUND WAVES / GOTTA HAVE YOUの試聴
next recordsのサイトでSOUND WAVESのレコードを探してみる


時々、スマホでSpotifyのプレイを見せられて「この曲探しているんですケド、ナイですか?」ってコトを訊かれたりします。日本人に限らず、外人さんからもです。
イイと感じる楽曲に出会える機会っていうのは、ネット時代になって格段に増えて音楽が好きな人にとっては良い状況になっているとは思うのですが、ソレもデジタルだけで収まっていれば、見つけたら即、タップしてその曲を聴くコトまで出来て超便利だと思います。
しかし、その曲を物理メディアで聴きたいとなると途端に手に入れにくくなるというコトになるっていうのは、ま〜ナンていうか皮肉なカンジですね。
イイ曲を教えてくれても、カンタンに手に入れさせてくれないって・・・。
だけど、手に入れにくい状況になれば、「絶対に手に入れたいっ!」っていう欲求になるっていうコトもあるし・・・。
ま〜とりあえずアナログレコードとして存在していれば、いつかは見つけるコトが出来る可能性がアルだけマシかも。
あとは、お金の心配だけで・・・(笑)


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お店に「●●高校、3年スズキ(仮名)という者なのですが、レコードの人気についてインタビューさせていただきたいのですが・・・」という取材依頼の電話がかかってきました。
「んっ? 高校生? インタビュー?」ちょっとナニがナンダカ解らなかったので事情を訊いてみると、最近のレコードの人気についての状況などを実際に足を運んでお店の人に取材して訊いてレポートとしてまとめたい・・・とのコトでした。

レコード屋を営んでいると時々、取材とかインタビューしたいって依頼があります。
ホトンドのこの手の取材のおハナシは、実際のトコロお断りさせていただいているのですが・・・。
ま〜何らかのメディアに自分のお店のハナシが掲載されるっていうのは、営業的にもメリットがあるように思うのですべての取材等のハナシは受けたほうがイイんじゃないか・・・って感じる部分もあるのですが、取材に来る人がレコードのコトを知らなさすぎて、まともにハナシが出来ないので正直、メンドーなんですよ。
ナンていうか同じレコード好きなら当たり前的に通じ合える共通認識ってあるじゃないですか、そういったコトが全くない状態の取材者とハナシをすると、例えば会話の中のキーワードとして「PROMO盤」って単語を使ったりすると、「PROMO盤とはナニか」って言うコトを解説しなきゃ先にハナシにが進めなかったりしてとにかく、メインのハナシから脱線しまくりになり、ちょっと骨が折れるんですよ。
でもそういったコトを結構しっかりハナシたにも関わらず、出来上がった記事を読むと「ソコはスルーかよっ!」った状態になっている場合も多くて・・・。
そんな取材を受けた中でも取材者が「リアルでレコードが好き」っていう人から受けた取材記事は全然、内容が濃かったです。
VICE : レコード屋の言葉:第3回 〈next. records〉

next records / 渋谷にある100%オリジナル原盤の12インチ・シングル専門へ潜入

で、今回は、高校生の「アナログレコード人気」についての取材です。
トーゼン、レコード世代ではナイのでレコードのコトのこナンカ知るよしもナイハズなのですが、
「レコードで音楽を聴いたコトありますか?」って訊ねると
「ハイ、自分は古い音楽が好きで、趣味でレコードで音楽を聴いています」とか「レコードプレーヤーも持っています」って言われてオイラ自身がちょっと興味が湧いたので取材を受けるコトにしました。

で取材当日、「ナンで、アナログレコード人気をレポートにしようと思ったの?」って訊いてみると「メディアで報じられているコトを実際に自分でレコード店を訪れてショップの実情はどうなのかって言うコトをレポートしようと思いました」って超真面目な返事でした。
「あ〜多分、夏休みの課題の自由研究的なナニかなんだろうな・・・」って勝手に想像してましたが、詳しく訊いてみると、実際は「大学のAO入試のレポートを作っています。」とのコト。
自分が好きなレコードについて今のレコード人気のブームという事象と絡めてレポートするという内容のようです。
アナログレコード人気のコトをテーマにしたレポートが大学受験に使われる・・・って「ちょっとマジか・・・」って思いました。ナンだか責任重大的な・・・笑
この渋谷レコード店日記ブログでもアナログレコード人気については今まで度々テーマにして書いたコトがありますので個人的には、考え自体がまとまっているのでこのブログで書いたコトを要約してハナシしました。
渋谷レコード店日記で「レコード人気」について書いたエントリー
また、今のアナログレコードに人気については、ナンでデジタル全盛の現在で一部の人からアナログレコードが支持されているのかって言うコトには多くの人が考察しています。
レコード人気について記事
急激に進んだデジタル音源へ対する揺り戻しや好きな音楽をカタチのあるものとして所有コレクションする楽しみ、レコードを実際にプレイするコトに対する新鮮さ、デジタル音源とは違った温かみのある音に対する評価、レコード・ストア・デイの影響・・・などなど様々な理由が挙げられると思います。
ま〜レコードの人気については、その理由はひとつだけってコトではなくイロイロなコトが絡んで今に至っているのだと思いますけどね。
だけど、個人的には「アナログレコード人気」っていうコトバはちょっと、なんか大雑把スギルというかレコードをひとまとめにし過ぎじゃないの?って思う部分があります。
アナログレコード自体は音楽を保存しているメディアのひとつです。
レコードを別のメディアに例えて「今、本が人気!」みたいな話題に置き換えてみると「イヤ、単純に本って・・・どんな本というかジャンルが人気なの?」って思うんじゃないでしょうか。
レコードも同じで、アナログレコードであれば何でも人気があるではなくってやっぱり特定のジャンルとかに人気が偏っているって言う部分がホントはあるハズなんだけケド、その部分は「アナログレコード人気」の話題の中からは伝わりにくくなっている部分だと思います。

つい先日もこんなニュースをテレビで見ました。
<Nスタ4>レコード復権?音楽ビジネス最前線
<Nスタ4>最前線・多様化する“音楽ビジネス”・ストリーミングにレコード盤も
メディア的には上記のようなデジタル・ストリーミング配信が全盛の中でアナログレコードの人気があがっているという対比がニュースを見ている人へは判り易く伝わりやすい状況なんでしょうね。
こういったメディアでアナログレコードの人気が多く伝えられている影響なのか、オイラは友人や親戚とかから「もの凄く儲かっているんでしょう?笑」みたいなコトを言われたりしますが、実際は全然そんなコトナイワケで・・・笑
next. recordsをオープンした2000年の頃のが今よりも何倍も売上がありましたからね〜ホントに。
やっぱりその理由は、当店が12インチシングル専門のレコード店ってだからだと思います。
90年代中頃から2000年前半の方が渋谷は今の十倍以上レコード店が存在していたし、ドコのレコード店はお客さんだらけ大賑わいでしたし、新入荷のレコードはもう争奪戦のようなカンジでしたからね。
だけど、その当時はそんな状況だったにも関わらず、メディアでは「レコードが人気です!」ナンてコトはホトンド報じられませんでした。

こんなコトを取材に来た高校生くんにも伝えましたが、どうなんだろう・・・伝わったかな・・・?ソレより自分が書きたいを思っていた意向とは違ったハナシになってテーマを複雑にしてしまったかな?
だけど、メディアから伝えられているニュースと実際に店舗へ足を運んで訊くハナシとの間には少しギャップがあるって言うコトがアルというコトが解るっていうのはテーマに沿っているのかな?
もしかしたら、ウチの店がちょっと特殊なのかもしれないしね〜。
ま〜だけど、どんなカタチにせよ、まとめて出来上がったレポートが大学入試に使われてホント、合格してほしいなぁ〜って思います。

JIHAD MUHAMMAD / MOVEMENT BLUES
JIHAD MUHAMMAD / MOVEMENT BLUESの試聴
next recordsのサイトでJIHAD MUHAMMADのレコードを探してみる

結局、レコードのコトをテーマに高校生くんとのハナシは、当初の予定をオーバーして2時間くらいしてました。
オイラが一方的にハナシするよりも結構、高校生くんが堰を切ったように自分の好きなレコードのハナシするので、「あ〜好きなレコードのコトをいっぱいハナシしたいんだろうなぁ〜」ナンてカンジました。
周りの友達には、多分レコードを聴く子はイナいと思うので、レコードのハナシ自体が出来ないしね。
ん〜こういったケースって、レコード店ではフツーによくあるコトなんですよね。
マニアックな趣味のハナシって判る者同士だとスゴく盛り上がるって・・・もうコレは高校生でも40〜50代のいい大人も世代を超えて同じですね〜(笑)

しかし、今の高校生の取材の仕方にオッサン世代はちょっと驚きが・・・高校生の取材者が訊いたコトをオイラがハナシして応えるってスタイルで行っていたのですが、オイラがハナシをしているそばから自分のスマホにテキスト入力していくスタイルだったんですよね。
「サスガ、ネイティブスマホ世代はこんなカンジなのか・・・」って思っちゃいました。



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idjutboys_foolin

マジで、暑いです・・・。
渋谷の店舗に居る時は、2台のエアコンを駆使してとりあえず快適状態を保っていますが、店内のお客さんが3人以上とかになると一気にお店の温度がガッ↑とあがるのが体感できるホドです。
ニンゲンの体の状態も相当、ヤバい状態ですが夏はレコードにとっても過酷な状態になります。
この時期になるとレコードを購入して頂いたお客さんに時々「レコードは、夏に弱いので気をつけてくださいね!」ってお伝えしています。
レコードが、夏に弱いって別に暑いから音が悪くなるってワケではなくって、夏の日差しで高温になってソレがレコードに伝わってレコード盤自体が曲がってしますので気温(温度)に等に気をつけてくださいネってワケです。

以前、こんなコトがありました。
夏の暑い時期の真っ盛りにウチの店でレコードを購入していただいたお客さんが自宅に帰って購入したレコードを聴こうと思ってジャケから取り出したらレコードの盤面が波打つくらいグニャグニャだったので交換してくださいって電話がありました。
bend-record

参考画像
イメージとしてはこんなカンジです。
いや〜流石にこんな状態のレコードを販売するワケありません(笑)
詳しい状況を訊いてみると、渋谷にクルマに乗って訪れて店でレコードを買った後に荷物はクルマの中に置いてそのまま、駐車してご飯を食べてから家に帰ったそうです。
で、家に帰ってレコードを出してみたら上記のような状態だった・・・。
高温になるクルマの車内にレコードを放置したら絶対にアウトなのは、常識的に知っているモノだとオイラは思うのですが意外と「レコードは熱(高温)に弱い」ってコトは、知られていないのかなぁ・・・って。
いや〜ホント冗談ではなくレコードはマジで熱というか高温に弱いです。

こんな風に知ったふうなコトを書いているオイラも20代の若かりし時にDJプレイの帰りに朝方、クルマの中で居眠りをしてしまいその時にレコードを300枚くらい高温でダメにしたというしくじりがあります。
トーゼン、その時はクルマのエアコンかけてたんですけどね・・・朝方DJ帰りのクルマで究極に眠くなって路肩にクルマを止めてちょっと仮眠した時にどうやら後部座席に載せていたレコードがクルマの窓から直射日光を浴びていたようで太陽光が照射された部分のレコード自体の温度が上がってしまいダメにしちゃったようです。
だけど、見た目は上記のような盤自体がグニャグニャではナイんですよ。
もう全然、パッと見ではわからないんですが、レコード盤をターンテーブルに載せて音を出してみると、もう明らかに音溝をトレースしているトーンアームの動きが尋常ではない状態でした・・・(泣)
しかも、曲の上に「シャオ〜ン・・・シャオ〜ン」ってノイズがずっと鳴るという状態・・・。
ちなみのこういう状態なのをレコード屋界隈では「ヒートダメージ」ってイイます。
このノイズが起きる部分は、どれだけレコードをキレイにクリーニングしたトコロで絶対に元の状態に戻すコトは出来ません・・・もう完全にアウトです(泣)

コレ、どういう状態かというと、レコードの音溝が高温によって溶けてしまって、その溶けた部分からノイズが起きる状態になったって状態なのです。
上記の波打った状態になったグニャグニャのレコードも音溝が溶けたレコードもレコードがプレスされた後に1回でも温度が加わって変形したしまったらもうどんなコトをやっても元には戻せないんですよね。
ブログや動画で「曲がったレコードを直す」っていうの見かけますが、直すコトができるのは、殆どの場合、熱以外状況で曲がってしまった場合ダケだとオイラは経験上思っています。

夏は、このヒートダメージにさらされる状況がホント、多いんですよ。
オイラの知人も夏の野外のイベントで止せばいいのにアナログレコードでDJプレイして持っていったレコード全部を溶かした人もいます。
この時は、ターンテーブルで再生中のレコードが太陽光を浴びてプレイしているそばからグニャ〜って曲がっていく瞬間を見ましたからね〜時間にしてホンの数分の間です。
あと、ヤフオクとかで落札したレコードを安価な定形外郵便で送ってもらったら曲がった状態で届いたとかもお客さんから聞きました。
ま〜郵便配達のバイクとか後部の荷物箱は長時間直射日光に晒されていますからね・・・そりゃ〜ヤバいですよ。

結論・・・
太陽光や高温、高熱で曲がってしまったり、反ってしまったり、音溝が溶けてしまってノイズが出ちゃうレコードを、直すコトは、絶対に不可能です・・・残念ながら諦めるしかありません。

IDJUT BOYS & LAJ / FOOLIN'
FELIX / TIGER STRIPESの試聴
next recordsのサイトでIDJUT BOYSのレコードを探してみる

あと、屋外だけでなく実は室内にも結構危ない状況があったります、例えば窓際とかね・・・カーテンの隙間から差し込んだ光でレコードが高音になって曲がったとか、ターンテーブルに置きっぱなしのレコードに窓から差し込んだ太陽光で曲がったとか・・・その手のハナシはたくさんあります。
ま〜温度が高くなってレコードが曲がるっていうのもあるし、太陽光で曲がるっていうのもあるしで、夏はレコードにとってちょっと過酷な状況なので気をつけて欲しいと思うのであります。


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