渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:レコード

larryspinosa_guitar2

ココ最近、レコード買取のオファーが結構多いんです。
しかも、相当な枚数のコレクションが・・・。
中古レコード店を営んでいる立場からすると、とてもありがたいハナシです。
しかしながら、レコードの処分を考えている人の立場からすると、ナンていうか結構な心の葛藤というか苦渋の選択であるコトがおハナシしているとヒシヒシと伝わってきます。

長い時間をかけて自分の好きな曲だけを買って集めてきたレコードですが、いざ「処分」というコトを考えると躊躇してしまい、なかなか踏ん切りがつけられない場合が多いようです。
個人的にもレコードが大好きなのでその気持ち、めちゃ解りますっ。
直近の買い取りでは、レコードを1000枚以上のボリュームで所有しているんだケド、ターンテーブルはもうずいぶん前に処分してしまってレコードを聴けない状態なのにナン年もレコードを持ち続けていたというケースがありました。
ターンテーブルなし、レコード大量保有・・・このパターン結構多いんですよ。
当店へのレコード買取依頼をいただくお客さんは、本業や趣味でDJプレイを楽しんでいた人が多いのですが、DJプレイをするにはターンテーブル2台&ミキサー等オーディオ機材一式をいつでもプレイ出来る状態でセットしておくというコトが必須になるのですが、やっぱりDJプレイをすること自体に興味がなくなるとそのスペースを常に確保するのが難しくなるようで、レコードよりも先にターンテーブル&オーディオ機材を処分される人が多いみたいです。
ウチが、中古レコード店だからか、レコードなし、ターンテーブルありという逆パターンのオファーは、当たり前だけど全然ありませんね〜(笑)
だけど、もう既にターンテーブルがナイのでレコードを聴くコトが出来ないのにも関わらず、どうしてナン年間も長期間に渡って聴けないレコードを保有し続けるのか・・・ってコトです。

数年前から「断捨離」というワードが認知されていますよね。
テレビなんかでも家の中を片付けられない主婦が、「断捨離の専門家」みたいなアドバイサーの指導のもと、部屋の中が片付いてスッキリしました〜的な内容の映像を何度も見たコトがあります。
ゴミ屋敷なんかと同じようにある程度、数字が見込めるコンテンツになっているのかもしれません。
ま〜多くのご家庭でもかなりのケースで、「あるあるネタ」になっているので共感されやすいんでしょう。
そういった中、レコードプレーヤーも既にナイので聴くコトが出来ないレコードは、整理対象の真っ先に挙げられるアイテムに思えるのですが、持ち主の心情的には、コレがなかなか処分の踏ん切りがつけられないんですよね。

自宅にある大量のレコードを整理する方法としては
捨てる・売却する・譲る
の3つにケースが考えられるのですが、一番カンタンのは「捨てる」コトなのですが、心情的にはコレが一番困難なんですよね。
ナンていうか、レコードを捨てるというコトに対してモノ凄い罪悪感が伴う・・・みたいなカンジがして、一番カンタンな方法だけど一番難しいというか、そもそも「レコードを捨てる」という概念自体がありえないっ!って感じる部分もあるかもしれません。
で次に売却なのですが、自分のコレクションしているレコードは、自分なりの価値観がトーゼンあるワケです。
そんな中、レコードを売却すると考えた時にそのプライスレスな価値観が、明確な金額として提示されるコトが受け入れられないって感じるようです。
例えば、1000枚のレコードを持っていて購入した時には、1枚1000円くらいで買ったとしてザックリ100万円くらいの費用をそのコレクションに費やしたって解ります。
中には、結構苦労して手に入れたレコードもあったり、メチャ思い入れ深い好きな曲もあったりと、そういった気持が積み重なって「トータルで100万円位かかったケド、半分の50万円くらいの価値にはなるかな・・・」ナンて風に想像したりするみたいです。
「半分の50万円とはならないまでもとも、3分の1で30万円くらいかな・・・」って自分で見積もりしたり・・・。
だけど、レコード店の買い取りに電話して内容を伝えると、かなり想定外の返事をされて「よしっ!売却しようっ!」って決心したにも関わらず、その決心をポキっと折られるような査定額を提示されて、売却を躊躇するようになるってコトも多いようです。
現在、ダンス系やHIPHOPのレコードの買い取りに関しては、他のレコード店では内容によって結構、塩対応されているようで・・・。
自分の価値観が現実的な市場原理に基づく価値観にさらされて、そのギャップのあまりにも大きい差が受け入れられなくって、「そんな金額なら持っていたほうがイイな」って思うのかもしれません。
だけど、置いておいても聴けないし・・・もうこの部分は「モノの整理」というよりも「気持ちの整理」になる・・・みたいなカンジです。

最近、TVでもフリマアプリのCMをやたら見かけます。
そんな中、フリマアプリ運営会社の社員がお年寄りがもう何十年も前に買ったカバンや洋服、アクセサリーなんかを出品できるように手取り足取りレクチャーする・・・みたいな内容のニュースを見かけました。
高齢なお年寄りが持ち寄ったアイテムを見ていると20年とか30年前のモノもあったりします。
相当古いアイテムが自宅に眠っていたようなカンジです。
タブン、「ナニか不要なモノがあれば持ってきてください」って言われた時にソレがスグ出てくるトコロなんかすると、意識の中でちゃんと忘れずにいたんでしょうね。
もう使っていないのだから捨てればイイのかもしれませんが、やはり捨てるコトは出来なかった・・・みたいです。
やはり、自分が認めた価値のあるモノを捨てるというコトに対して罪悪感みたいな感情があるのかもしれませんね。
だけど、あんまりお金にはならなくてもその価値を解ってくれる人へ譲渡されるというコトが整理や処分に繋がっているのかもしれないなぁ〜ナンてTVを眺めながらカンジました。

当店でも、レコードの買い取りのご依頼を頂いたお客さんへ買い取り決定後に、ありがとうございますのお礼のメールをお送りした時に、譲って頂いたレコードのコトに関して「キチンと引き継ぎます」というような内容の一文を付け加えてご返事しているのですが、ほとんどのお客さんが、「ありがとうございます。よろしくお願いします。」というようなご返事をいただきます。
ナンか、そういうご返事をいただくとレコード屋としての使命感がモーレツに湧いてくるんですよね。

LARRY SPINOSA / THE GUITAR EP No 2
LARRY SPINOSA / THE GUITAR EP No 2 の試聴
next recordsのサイトでLARRY SPINOSAのレコードを探してみる

コレは自分の経験でもあるのですが、「この曲メッチャ好きだっ!」って購入したレコードに関しては、その1枚1枚のレコードに自分の体験や気持ちが込められたりするコトが、処分することへの罪悪感になっているような気がします。
20年以上前のサラリーマン時代に、オイラがレコードで音楽を聴いて楽しんでいるというコトを知った自分より上の世代の人から300枚くらいレコードを貰ったコトがあります。
一応、一通り聴いてみたのですが、まったく自分との好みに合わなかったので、近所の中古レコード屋に速攻で買い取り処分にだしました。
この時が、初めてでしたね〜レコードを処分したのって。
譲ってくれた人も捨てるコトが出来なかったのでオイラに譲ったんでしょうね〜貰って欲しいみたいな・・・(笑)
だけど、コチラ的にはそのレコードにはナンの思い入れもなかったので、心情的には罪悪感なんてカケラも感じるコトがなかったので容赦なく処分出来たのだと思います。
やっぱり好きなレコードに関しては、多くの気持ちが込められちゃうの、処分を考えた時にナンらかの「罪悪感」をカンジてしまうんでしょうかね・・・。


渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、渋谷の中古レコード屋next recordsが、運営しています。

sweetback_aunatural

next. recordsが渋谷にお店を構えたのが2000年なのですが、ホントこの街は当時からメチャメチャ大きく変化してるんですよね。
ま〜ホボ、20年近く毎日通い続けているのでその街の様子やカルチャーなんかの移り変わりがリアルタイムに肌で感じるワケなのですが、ココ最近は渋谷にデカい商業施設がバンバン建っています。
タブン、2020年の東京オリンピックとかを多少なりとも意識して商業施設を建てるならオリンピックまでに建てなきゃっ!っていう事情もあるのかもしれませんね。
で本日2019年11月22日は、渋谷PARCOが新装オープンだそうです。
個人的には、コレらの大規模商業施設にはあんまり興味がナイのですが、新しく建て替えられた渋谷PARCOには、中古レコード界の巨人、ディスクユニオンさんがアナログレコード専門店「ユニオンレコード渋谷」としてテナントで入るとのコトなのでレコード好きにとってはやっぱり気になるトコロでもあります。

「ユニオンレコード渋谷」が渋谷パルコにオープン!
渋谷PARCOにレコード専門店『ユニオンレコード渋谷』オープン!
unionrecord_20190822_03
unionrecord_20190822_08
unionrecord_20190822_04
うぉ〜スゲ〜圧巻のジャケット・ディスプレイですっ!
というか、壁が全部レコードジャケットで埋まってますね〜。
レコード好きならそのジャケットを一瞬見ただけで
「あ〜アレあるな・・・コレあるな・・・」
ナンてコトが本能的に思い浮かぶのでは・・・(笑)

レコード店的にはジャケットのディスプレイは「そのショップの一番の売り」でもあるので、ディスプレイを見ればそのお店のコンセプトが解るんじゃないでしょうか。
ま〜ザッと見たカンジでは、邦楽・洋楽のシバリは全くナイようですね。
定番のROCK POPS SOUL 和モノ アニソンなどもうナンでもありのようなので取扱いジャンルのシバリもナイようですね。
見たカンジ、アルバム中心のセレクションの様で、ちょっと7インチシングルも写真に写ってますね。
しかし、ホントいわゆる名盤って謂われるアルバムジャケットが目白押しですね。
タブン、このディスプレイされているレコードが、今のレコード人気を支えているメイン・ストリームなんでしょうね。
オイラが見たカンジでは、ディスプレイされたジャケットの中には12インチシングルは1枚もナイ・・・みたいな・・・。
逆にいうと、ユニオンレコードさんの壁にディスプレイされているような今人気のメインストリームなレコードは、ウチの店には1枚もナイ・・・(笑)

ご存知の通り、渋谷には既にディスクユニオンさんは、4つのショップが存在するのですが、今回新オープンするお店との棲み分けはどういったカンジなんでしょうね。
既にあった4つのショップは、ジャンル括りで比較的解りやすくまとまっていたと思うのですが・・・。
個人的に店内写真で見る限りレコードのセレクションからは「今人気の流行りのレコード」っていうのがカンジられます。
今まであった渋谷の既存の4つのショップは、ジャンルの括りで同じビルながら売り場のフロアが変わってしまうので、気になるレコードを探すためには結局全部のフロアを巡って掘らないとイケなかったのを人気ドコロのタイトルだけを1つにまとめたのが今回オープンした「ユニオンレコード渋谷」ナンじゃないでしょうかね〜。

先にレコード人気のメインストリームと述べましたが、まさにこの「ユニオンレコード渋谷」のセレクションが今のレコード人気の正体ナンでしょうね。
ユニオンレコード渋谷の壁にディスプレイされているレコードジャケットの面々は、確かにそのアーティストを代表作ではありお決まりの定番レコードではあると思うのですが、個人的な認識ではそのお店の壁にディスプレイするほどの珍しいレコードではナイと思うのです。
ん〜あくまでも個人的な認識ですよ・・・ISLEY BROTHERS / BETWEEN THE SHEETSのアルバムや、TALKING HEADS / REMAIN IN LIGHTのアルバムがディスプレイされていますが、コレ等のアルバムは当時から相当売れていて長い間プレスもされていたので相当の枚数のレコードが世の中に存在しているので希少性という見方ではそれほどでもナイと思うんですよね。
だけど、そのレコード店の顔とでもいえる壁ディスプレイに選抜されるというのは、そのレコードをディスプレイすることで「お〜っ!アルな〜このレコード店はっ!」ってカンジるお客さんが多くいるっていうコトなんでしょうね。
例えば、ISLEY BROTHERS / BETWEEN THE SHEETSのアルバムだと、ヤフオクでは、大体いつも20枚ほど出品されていてその500円から1500円程度の価格で落札されているので感覚的には、ジャケットを壁にディスプレイしてもそれほど「うぉ〜やべぇ〜っ!」ってならないと思うのですよね。
だけど、結構このアルバム、決して珍しいレコードではナイけどISLEY BROTHERSの代表作で名盤だけあってコンスタントに売れ続けているので、そういったお客さんにアピールするためにディスプレイに選抜されているのかもしれませんね。
あと、帯付き日本盤も結構多く見られますね。
それにしても、山下達郎率が高いなぁ・・・。
日本人からすれば洋楽の帯付きの日本盤ってUSプレスやEUプレスの輸入盤よりナンか価値として格下に見られる部分もあってちょっと売りにくいんですよね。
だけど、あえてそういった帯付き日本盤アルバムや山下達郎作品をズラ〜っと並べてディスプレイしたりしているのは、明らかに外国人レコードマニア狙いナンでしょうか。

SWEETBACK feat. BAHAMADIA / AU NATURAL (ROOTS REMIX)
SWEETBACK feat. BAHAMADIA / AU NATURAL (ROOTS REMIX) の試聴
next recordsのサイトでSWEETBACKのレコードを探してみる


渋谷では、ある程度の規模のレコード店のオープンは、2014年のHMV record shop渋谷以来5年ぶりですね。
どんなお店なのかな・・・オープン初日に早速見に行ってきま〜す。


渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、渋谷の中古レコード屋next recordsが、運営しています。

jakki_youarethestar

メジャーなタレントが出演しているTV番組でこんな内容が放送されたようです。
「関ジャム 完全燃SHOW」
-------------
「アナログレコードって本当に音がいいの?」という質問では、寺岡が自宅のオーディオルームを紹介。マニアックすぎるこだわりでスタジオの面々を驚かせつつ、レコードの魅力をプレゼンする。
-------------
残念ながらオイラは見ていません・・・というか見逃しました。
で、ドコかのダレかが動画サイトにアップしていないかな〜って淡い期待を抱いて探してみたのですが、ドコにもナイ・・・。
せめてどういった内容の放送だったのかってコトぐらい解らないかな〜って文字ベースで探してみると幸いにもtoggeterに記事が・・・。
#関ジャム アナログレコードは本当に音がいい?寺岡呼人が自宅のオーディオルームで解説!〇十万円のLP洗浄機も紹介 2019.11.10

どうやら出演していたアナログレコードが大好きなミュージシャンがレコード愛を爆発させていた様子みたいです。
上記のサイトに実際に放送されたスクショが多数UPされていますが、ド変態ぶりが炸裂していますね〜。
レコード好きもさるコトならが、コレはドッチかというとオーディオ・マニアの分野にもかなりハマっている様子ですね。
上記のサイトではレコードのコトはあまり紹介していないので
レコード・マニア分野<オーディオ・マニア分野
なのかもしれません。

で、本題の「アナログレコードって本当に音がいいの?」って部分ですが、オトシドコロは結局、CDとレコードの可聴域の数字的なハナシでレコードのほうが音はイイよね・・・ってカンジになったようです。
ん〜実際に番組を見ていないのでナンとも言えないのですが、メジャーなタレントが進行して多くの人が見るだろうTV番組での放送だとやっぱりそうなっちゃうんでしょうね。
番組自体がどう進行していたのかっていう概要はココで読むコトができます。
「関ジャム 完全燃SHOW」で紹介された情報

上記の内容からでもミュージシャン寺岡呼人氏のオーディオ沼へのハマり具合が伝わってきます。
デジタル針圧計や超音波レコード洗浄機まで持ってるんですね。
ortofon_needlescale

デジタル針圧計自体は、1万円程度で手に入るあればちょっと便利なアイテムなのですが、注目すべきは相当なハマり度が解る超音波レコード洗浄機の方です。
70万円するKLAUDiO(クラウディオ)の超音波振動式レコードクリーナーは、nextにも来てくれるお客さんの中にも持っている人がいます。
実際使った感想を聴いてみると「一皮剥いたように音の輪郭が鮮明になるっ!」って大絶賛していました。
超音波レコード洗浄器は、水を使って洗浄するのですが、コダワリある人は、水道水では不純物が入っているので精製水を使うそうですよ。
番組で紹介されていたのは、水を内蔵タンクに入れて使いうヤツですね。
KLAUDiO(クラウディオ)のクリーナーには外付けタンクのゴツいヤツとか、オプションでオートチェンジャーとかも存在します。
kraudio-1
kraudia-2

こんなのが家にあるとかって相当ヤバすぎる・・・(笑)

番組の内容に物申す的なYouTuberさんの動画があったので貼っておきます。
【関ジャム補足動画】「アナログレコードは音が良い」は半分ホントで半分ウソ

なるほどね〜まぁ、動画で言っているコトは概ね解ります。
CDとアナログレコードの聴き比べ自体は、ホント2つを鳴らして単純に聴き比べしてドッチがイイのかってコトでは絶対的な判断は不可能ですよ。
もっとツッコめば、ドコの国でプレスされた盤であるとか、いつプレスされてモノなのか・・・など、アナログレコードは、条件自体を揃えること自体がとてもこんなシロモノですからね。
同じ曲でもUS盤とUK盤、ドイツ盤、日本盤とで実際に同じオーディオ環境で比べてみても全然音の鳴り方が違うってコトは事実ですからね。
また、レコード屋CDという楽曲が収録されたメディアだけでなく、使用しているオーディオの条件にも音の鳴り方は影響してくるハズですしね。
全く同じオーディオを使用してもEQなどのセッティング次第で、サウンドは変化してきますし。
やはり単純な聴き比べだけでドッチがイイ音なのかってコトは、判断出来ないんじゃないかな〜って個人的には思います。

JAKKI / YOU ARE THE STAR
JAKKI / YOU ARE THE STAR の試聴
next recordsのサイトでJAKKIのレコードを探してみる

実際に放送された番組がどうだったのかっていうコトは、気になるのですが、ナンかアナログレコードの良さを伝えるためにあまりにもそのマニアックな知見をぶりを紹介すればするほど、一般の人からすると引かれるような気がしないでもないような気がするような・・・。
どっぷりとレコード沼やオーディオ沼にハマりまくった人を紹介するのはTV番組的には絵的に見栄えがイイのはわかりますが、もう一方で、レコード世代でない若い人がもっとカジュアルにレコードを楽しんでいるのを紹介したほうがイイような気がしますね。
TV番組を見たフツーの人だと
「レコードで音楽をちゃんと楽しもうと思ったらあんなに手間と時間がかかるのか・・・」って思われナイかな・・・。


渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、渋谷の中古レコード屋next recordsが、運営しています。

madness_onestep_pr

「レコードの保管ってどうやればイイんですか?」
ってコトを来店していただいたお客さんに訊かれました。
「というか、お客さん・・・もう5〜6年前からウチでレコード買ってくれてますよね〜今更、レコードの保管って・・・(笑)」
というカンジで軽くツッコミましたが・・・。
彼曰く、自分のコレクションは「超宝物っ!」だそうです。なので、絶対に大切なコレクションであるレコードをダメにしたくない・・・のだそうです。
ま〜自分のコレクションの価値は、自分でしか計り知れませんからね。

しかし、自分が好きなレコードって聴けば聴くホド、劣化が進むというちょっと扱いに困る厄介なモノでもあります。
今までに、タブン数千万枚以上のレコードを手にとって見てきましたが、キレイなレコードっていうのは「1回も聴かれていないレコードであるっ!」というのは、事実なのであります。
そういった経験から一番のベストな保管方法は・・・と訊かれると、風通しの良い涼しくて乾燥した光の一切当たらない場所で一度も聴かない状態で保管するのが一番ベストなワケです。
でもね〜そうすると、好きなレコードを聴くコトが出来ないですよね〜しかもスグ手にとるコトも出来ない・・・ジャケットを拝むことすら出来ない・・・。
ソレってちょっと現実的ではナイですよね、やっぱり。
そんな中でも出来るだけレコードを傷めないようにそしてコレクションとして満足できる保管方法は、どういった方法なのか・・・っていうコトをどうやら知りたいようです。
完璧に購入した時の状態を維持するのは、ムリだとしても、どうするのが最善の保管方法なのかってコトなんでしょうね。

現実的には、オーディオのある部屋に一緒に保管するコトになるでしょうね。
そして、専用のレコード収納棚に盤反り防止のために隙間なくキッチリ縦置きする。
ま〜コレが最低限の保管方法でしょうね。
その上で・・・
ジャケットに保護ビニールを1枚ずつかぶせる
レコード盤のダイカット・スリーヴに入れ替えて元のジャケットと盤を別々に保管する
元々ついていたインナースリーヴでなく上質なインナースリーブに入れ替える
部屋には、湿気がこもらないように換気に注意する
モチロン、温度にも注意する
更に、日光や照明器具の光にも注意する
レコードを聴いた時は必ずクリーニングする・・・などなど

イヤ〜しかし、大切なコレクションのレコードをベストの状態で保ちたいという、マニアの気持ちは理解できるもののサスガにココまで徹底的にやるというのは、レコードを楽しむ行為が半減しそうな気もします。
先に書きましたが、自分のコレクションの大切さは自分でしか解りませんので、どのレベルまでレコードの保管に労力を費やすのか・・・っていうのはその人それぞれのサジ加減ですからね。
レコード店主でもあり、大量のレコードコレクションを所有しているオイラは、レコードの保管に関しては実は結構、無頓着です・・・(笑)
無頓着ですが、レコードのコトをゾンザイな扱いしているワケではありません・・・自分的にはね。
ま〜それなりに大切に思っているのですが、やっぱり大切だからといって厳重保管すればするホド、聴きたい時にスグに聴けるハンドリングの良さが損なわれてしまうので、ま〜多少の使用感や経年によるヤレや劣化は、仕方ないよね〜ってその部分に関しては「受け入れる」という比較的寛容な気持ちでいます。

この記事を書くのに、レコードの保管に適した方法には、どういったのがあるのかな〜って調べてみたのですが・・・。
高温多湿、直射日光、ホコリや手あか、レコードのクリーニング、ジャケットの保護などなど、ごもっともなコトが書かれているサイトを見つけて最後まで読み進めていると・・・
「では、レコードの保管に適した場所とか?」って結論が書いてありました。
で、その場所とは・・・・
「最適な空調管理がなされたトランクルームがおすすめです!」
って、トランクルーム屋の広告でした・・・。
確かに、トランクルームでの保管はイイと思いますよ・・・だけど「聴きたい時にスグ聴けないじゃん!」っていうレコード本来の聴く楽しみを得られないっていうのはちょっとね〜。

MADNESS / ONE STEP BEYOND...  
MADNESS / ONE STEP BEYOND...の試聴
next recordsのサイトでMADNESSのレコードを探してみる

当店には、日々、海外や国内から仕入れたレコードが入荷してきますが、日本で買い取りで入ってきたしたレコードのダメージで一番多いのが、「カビ」なんですよね。
レコード盤にまで、カビダメージがキテいるのも少なくありませんが、インナースリーヴやジャケットの内側とかカビが原因でシミになっているレコードがホント、多いんですよ。
海外から届いたレコードには、それほど多くないのでやっぱりコレは、如何に日本が高温多湿であるのか・・・ってコトなんでしょうね。
以前、とあるDJでもあり大量のレコードを所有しているコレクターさんのご自宅へ伺ったコトがあるのですが、リスニングルームでは2台の除湿乾燥機がMAXパワーで24時間轟音で稼働していました。
「コレって効果あるんですか?」って訊くと、
「季節によっては、スグにタンクの水が溜まるので効果あると思うんだけどね」って言ってました。
レコード部屋に除湿乾燥機を置くっていうのも、もしかしてイイのかもしれませんね〜効果の程度は、解りませんが・・・(笑)

 
渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買い取りをやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、渋谷の中古レコード屋next recordsが、運営しています。

gibsonbros_oohwhatalife

Twitterを眺めていると「おっ!?」ってカンジで気になるハッシュタグを見かけました。
#本当にあったレコード屋怖い話
ハッシュタグに書いてある通り、レコード屋で起きた怖い話をテーマにネタを投下するというカンジです。
このハッシュタグが、メチャメチャオモシロイんですよっ!
文字通りレコード屋であった怖い話をTweetするだけでなく、レコード屋あったホッコリイイするハナシや「マジかっ!?」思うようなエピソード、そしてレコード屋あるある・・・までレコード好きにはタマラナイ内容のTweetがモノスゴイ勢いで書き込まれています。
通勤電車に揺られながら読んでいるとあっという間に最寄り駅に到着するくらいのオモシロさです。
途中、ニヤニヤしちゃうエピソードとかもあったりと、傍目から見るとかなりヘンなヤツに思われるかも・・・(笑)

イロイロなTweetのエピソードを読んで思ったのですが、ナンだかレコード屋の店主ってどっかアタマのオカシイ人が多いような気がする・・・というオイラもレコード屋店主なのでもしかしたらネタにされているかも?って注意して読んでみたのですが大丈夫っぽいみたいです。
いや〜しかし、今はもうナイお店の名前がいっぱい出てきたり、「名物店主」とエピソードも多数あったりして懐かしさMAXなカンジです。
一応、実店舗名は伏せたりしているケースもあるけど知ってる人がみたらソッコー解る内容ばっかり。
今の時代「コンプライアンス的にどうなの?」的な内容も多々あったりと、店主、店員、お客さん、それぞれの立場からみたレコード屋あるあるがTweetされています。
しかしホント、多種多様で様々な雑多な内容が書かれているのですが、ナンでレコード屋ではイロイロなコトが起きるんでしょうね・・・って不思議に思います。
タブン、イロイロな思いがスゴく交錯する場所なのかもしれませんね〜レコード屋って。

個人的にはレコード屋ではそんなに怖い思いをしたコトはないのですが、中学生くらいからレコード屋に通いはじめて、エサ箱の仕切板に
「万引きは犯罪です!絶対に許しません!警察に通報します」
って書かれている仕切板がすべてのエサ箱に入っているのをみてナンだかめちゃ「怖いな・・・」って思ってました(笑)
あと、エサ箱を漁っていてレコードを「ストンっストンっ」って落としたりするとソッコー飛んできて
「お客さん、レコードをストンストン落とさないように!」って注意する店主も怖かったな。
しかも横にピタッと付いて真顔で毎回注意してくる・・・イヤ〜それホド音をたてるように見ているワケではないんですけどね〜もういつ注意されるのか、ヒヤヒヤしながら恐る恐る掘っていました。
海外へ買い付けに行った時は、やっぱり日本ではありえないコトが起きるのでソレはそれで結構、怖いエピソードもありますね〜。
UKのデカいレコード店でレコードを掘っていた時、購入希望のレコードを300枚くらいピックアップしたんですよ。
だけど、ソコのお店レコードにプライスが書いていなくて一体このレコードいくらなんだ?って思いながら店主にレコードを見せると、オイラが想定していて価格の3~5倍の値段をつけられて結局、20枚くらしか買うコトができなかった時に、テーブルに上に値段別に仕分けて積み上げられてレコードを思っきりぐわ〜って叩き崩して
「お前がピックしたレコードをダレが片付けるんだっ!」ってメチャ、キレられて超険悪な雰囲気になったコトがあります。
ま〜オイラも若かったし血気盛んだったので、カタコトの英語で言い争いになって一触即発になったコトとかありましたね。
他には、アメリカでレコードを掘っている最中に店内で、ヘンなニオイがするので店員がいるカウンターの方を見るとドラッグ、キメてたとか・・・やっぱり目の前でそういうの見ると怖かったですね〜。

nextのスタッフに「レコード屋で怖い思いしたコトある?」って訊いてみると、
「買い付けに行ったアメリカのレコード店で、店主の了解を得て2階のストックを見せてもらっている時に、ソコの店主がオレが居てるのを忘れて店を閉めて帰っちゃった時は、超アセったっ!」って。
店内は、入口ドアの外に鉄格子の扉が外側から施錠されていて外に出られない状況で、「明日までココに閉じ込められるのか・・・(泣)」って覚悟したって言ってました(笑)

GIBSON BROTHERS / OOOH WHAT A LIFE
GIBSON BROTHERS / OOOH WHAT A LIFEの試聴
next recordsのサイトでGIBSON BROTHERSのレコードを探してみる

しかし、ホント様々なエピソードが書き込まれていますね。
お客さんとしてのエピソードだけでなく元レコード屋店員のだからコソの裏話や暴露ネタなんかもかなり刺激的でした。
どうやら10月5日に一番最初のTweetがされているようですが、今後まだまだ伸びそうですね〜ちょっと楽しみです。

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買い取りをやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、渋谷の中古レコード屋next recordsが、運営しています。

↑このページのトップヘ