steelydan_doitagain

前回、中古のターンテーブルを購入するコトについての記事を書いたのですが、意外にも多くの人に読んでもらえたようです。
ヤバイっ!中古ターンテーブルの買い方

まぁ〜タブン、「ターンテーブルを買おうと思ってるんだけど、ちょっと不安があるよなぁ〜」って思う人が結構多かったのかもしれません。
中古のターンテーブルの状態ってそれこそ千差万別で、ラッキーだったら完璧なコンディションの状態のモノが手に入るかもしれないケド、ココはイイけどココがダメってカンジのモノがホトンドですからね。
ましてや、その目利きが、昨日今日レコードに興味を持った人に出来るのか・・・っていうとかなりムツカシイかも・・・って思います。
まぁ〜しかし、ナンにせよ、手に入れましたっ!ターンテーブルをっ!次に必要なのは・・・そう、今回のタイトルでもあるレコード針&カートリッジですよ。

で、こんな記事を読みました。
知識ゼロからのカートリッジ選び。“カートリッジ交換”でレコード再生をさらにグレードアップ
-少しの工夫で音が変わるのもレコードの面白さ-
オーディオ関係の紹介記事が多数掲載されている、ファイルウェブの記事です。
出版社が運営しているWEBサイトなのでかなりタイアップ要素強めですが、記事では初心者にもわかりやすくレコード針・カートリッジの解説がされています。

レコード歴、40年以上のオイラですが、そんなオイラもレコード針・カートリッジにおいてはホント、「難しい・・・」ってカンジています。
上記の記事でも解説していますが、ビニール盤に音溝が刻まれているレコードから録音された状態の音が再生される原理って知ってはいますが、音溝という物理的なものから電気信号に変換するっていうレコード針・カートリッジの原理ってコレ、改めて読むとあの小さな針とカートリッジの中でもの凄いコトが起きているだな・・・ってコトがわかりますね。

オイラが、はじめて自分でレコード針を買ったのは、中学生の頃でした。
当時、お年玉を貯めて手に入れたプレーヤーでレコードを聴いていたのですが、聴いている最中に突然、レコード針が盤面をありえないコトに真横にざ〜っと横切ったんですよ。
初めて見る現象に一体、ナニが起こっているのか解りませんでしたね。
「アレ?どうなったんだコレ・・・」ってシェルを持ち上げて再び、レコード盤の端に置くと、再びざ〜っと横切る・・・。
今ならレコード針が消耗してダメになったって解りますが、レコード針がダメになったらどうなるかってコトなんて、はじめて見た時は、解りませんでした。
「プレーヤーが壊れた〜!」って思いましたからね〜(笑)
で、レコードプレーヤーに付属の取扱説明書を見て製造メーカーに電話しましたよ、たしかビクターのレコードプレーヤーでした。
すると、「それは、レコードプレーヤーが壊れているんではなく、レコードの針が消耗してしまったんで、レコード針を交換してください」ってアドバイスをもらいました。
オイラの認識では、「レコード針は交換するものだ」というコトは、知ってはいましたが、それは今より良い音・好きな音にグレードアップする目的でレコード針を交換するモノだって思っていたんですよね。
レコード針が消耗すると、まさかレコードが聴けなくなるとは、思ってもみませんでした・・・(笑)

せっかくレコード針を買い換えるんなら今よりも良い音がするレコード針に変えようって思い当時、愛読していたオーディオ雑誌やFM雑誌を引っ張り出してレコード針・カートリッジのレビュー記事を読み返して「コレだっ!」っていうのを選んで購入しました。
それが、上記の記事でも紹介しているMC型カートリッジでした。奇しくも偶然、オーディオテクニカ製・・・。
たしか、MC型カートリッジが一般に出始めだった頃だと思うんですよね、そりゃ〜最新技術を採用したカートリッジというコトで、どの記事でも「MC型カートリッジの音は、イイっ!」って絶賛されていましたから。
中学生からするとかなり高額な買い物でしたが、「イイ音で聴きたいっ!」って欲求が勝りました。
でお目当てのMC型カートリッジ(ヘッドシェル付)を購入して早速、付け替えて、一番のお気に入りのレコードを盤の上に載せて初試聴っ!
「アレ・・・音が出ない・・・?」
しかし、スピーカーからホンの微かですが、シャカシャカ音がなっています。
で、アンプのボリュームを最大にするレコードの音は、鳴ってはいるのは解りますが、とても聴ける状態ではありません。
新品で買ったカートリッジですが、「不良品を掴まされたっ!」って思い、自転車に乗って再び電気屋に・・・。
「このカートリッジ、昨日、買ったんだけど、音鳴らならないんですケド・・・」って事情を話すと、電気屋の店頭では、フツーにナンの問題もなく再生出来て不良品ではナイって言われました。
で、その時に電気屋の店員さんに、「アンプは、MC型カートリッジに対応していますか?」って訊かれました。
詳しく説明を訊くと、MC型カートリッジは、アンプがMC型カートリッジに対応していないと再生が出来ない・・・とのコト・・・。
ガーーーーーンっ!!全く知りませんでした(泣)
モチロン、オイラのアンプは古いモデルなのでMC型カートリッジには、非対応・・・。
せっかく、大枚をはたいて手に入れたカートリッジでは、レコードを聴くコトが出来ないというコトが判明しました〜。
トーゼン、一回開封して使っているカートリッジなので返品も出来ず、このMC型カートリッジで、レコードを聴くにはアンプを買い替えなきゃ再生不可というコトに。
上記のファイルウェブの記事を読んで40年前の苦い出来事を思い出しちゃいましたよ。

結局、レコードを聴くには、MC型カートリッジに対応したアンプを買い換えるか、別のMM型カートリッジを新たに買い直すか・・・って選択を迫られ、トーゼンそんなお金のない中学生は、MM型カートリッジを買うコトになりました。
MM型のカートリッジを買ったのはイイのですが、今度はその接続に苦労しました・・・。
もう手持ちのお金がなかったので、お手頃価格でソコソコ良い音だと電気屋の店員さんに説明されたShure製のカートリッジを買ったのですが、カートリッジをヘッドシェルに取り付けるのにかなり難航しました。

ヘッドシェルとカートリッジを取るつけたコトがある人には解ると思いますが、カートリッジとヘッドシェルの接続に使われるシェルリード線の接続・・・コレがなかなか難しいんです。
構造は至って単純で4本のリード線を指定の色のトコロに接続するだけなのですが・・・コレ、とにかくスペースがナイんですよ・・・指で差し込みが出来るレベルではないくらいに・・・。
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(ファイルウェブより引用)
カートリッジがヘッドシェルと接続されている状態で販売されている理由がよく解ります。
とにかくこの時の「シェルリード線をつなぐのはとにかく面倒っ!」っていうコトがトラウマになるくらいのレベルで「2度とやりたくないっ!」って思うホドでした。
都合、40年以上のレコード人生の中で、このヘッドシェルとカートリッジをつなぐ作業は今まで3回しかやったコトがありません。

タブン、アナログレコードビキナーな人がこのヘッドシェルとカートリッジをつなぐ作業がスムーズに出来るコトはムリなんじゃないかな・・・って思います。
で、そんなオイラがオススメなのは、やはりヘッドシェルとカートリッジが一体型になったモデルがオススメですね。
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カートリッジ本体をトーンアームに指して手でネジを締めるだけというこのカンタンさ・・・。
一度使えば、もう余程のコトがない限り、ヘッドシェルとカートリッジ分離型には戻れませんっ!
あと、それ以上の利点は、レコードをプレイする時にターンテーブルを真上に見た時に、ヘッドシェル一体型モデルはレコード針の先端が見えるので、プレイしたい曲の音溝の箇所へピンポイントでレコードの針を置くコトが出来るんですよね。
画像を見てください。
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ヘッドシェルとカートリッジ分離型モデルは、針先が見えにくいんですよね。
カートリッジ本体のカタチには、好みもあると思いますが、この針先が見えるという利便性はレコードをプレイする上でかなりイイと思います。
なので、もしカートリッジの買い替えを考えているんでしたら、ムズイ接続もいらなくって、レコード盤の狙ったトコロにカンタンにレコード針を落とすコトが出来るヘッドシェルとカートリッジがイイですよ。

STEELY DAN / DO IT AGAIN
STEELY DAN / DO IT AGAIN の試聴
next recordsのサイトでSTEELY DANのレコードを探してみる

ファイルウェブの記事に書いてあるとおり、音の入口であるレコード針・カートリッジは、交換するだけで音質がガラッと変わってグレートアップ出来ると思います。
だけど、入り口だけでなくプレーヤーやアンプ、スピーカーなどトータルのバランスでその音質は、かなり変わります。
そんなコトを考え出すと、信号の通り道であるケーブルはドレがイイとか、イヤ待てよ・・・そもそもイイ音質のレコードは、ドレだ・・・ってズブズブとオーディオ&レコード沼にハマり込んじゃいますからね。
自分なりのある程度の妥協と折り合いを見つけてレコードを愉しめれば、イイんじゃないかなぁ〜って思う次第であります。

ところで、今回紹介している上記のファイルウェブの記事を読んでいて気がついたのですが、この記事を書いた飯田有抄さんってライター、以前オイラがレコードのクリーニングに関して書いた記事に紹介したYouTuberさんですね。
「極めろっ!レコード磨き道!」
フツーにレコード好きな素人の女性だと思っていたのですが、ウィキペディアに紹介記事があるくらい著名なプロフェッショナルな人だったんですね。
失礼しましたぁ〜 m(_ _)m

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