idjutboys_foolin

マジで、暑いです・・・。
渋谷の店舗に居る時は、2台のエアコンを駆使してとりあえず快適状態を保っていますが、店内のお客さんが3人以上とかになると一気にお店の温度がガッ↑とあがるのが体感できるホドです。
ニンゲンの体の状態も相当、ヤバい状態ですが夏はレコードにとっても過酷な状態になります。
この時期になるとレコードを購入して頂いたお客さんに時々「レコードは、夏に弱いので気をつけてくださいね!」ってお伝えしています。
レコードが、夏に弱いって別に暑いから音が悪くなるってワケではなくって、夏の日差しで高温になってソレがレコードに伝わってレコード盤自体が曲がってしますので気温(温度)に等に気をつけてくださいネってワケです。

以前、こんなコトがありました。
夏の暑い時期の真っ盛りにウチの店でレコードを購入していただいたお客さんが自宅に帰って購入したレコードを聴こうと思ってジャケから取り出したらレコードの盤面が波打つくらいグニャグニャだったので交換してくださいって電話がありました。
bend-record

参考画像
イメージとしてはこんなカンジです。
いや〜流石にこんな状態のレコードを販売するワケありません(笑)
詳しい状況を訊いてみると、渋谷にクルマに乗って訪れて店でレコードを買った後に荷物はクルマの中に置いてそのまま、駐車してご飯を食べてから家に帰ったそうです。
で、家に帰ってレコードを出してみたら上記のような状態だった・・・。
高温になるクルマの車内にレコードを放置したら絶対にアウトなのは、常識的に知っているモノだとオイラは思うのですが意外と「レコードは熱(高温)に弱い」ってコトは、知られていないのかなぁ・・・って。
いや〜ホント冗談ではなくレコードはマジで熱というか高温に弱いです。

こんな風に知ったふうなコトを書いているオイラも20代の若かりし時にDJプレイの帰りに朝方、クルマの中で居眠りをしてしまいその時にレコードを300枚くらい高温でダメにしたというしくじりがあります。
トーゼン、その時はクルマのエアコンかけてたんですけどね・・・朝方DJ帰りのクルマで究極に眠くなって路肩にクルマを止めてちょっと仮眠した時にどうやら後部座席に載せていたレコードがクルマの窓から直射日光を浴びていたようで太陽光が照射された部分のレコード自体の温度が上がってしまいダメにしちゃったようです。
だけど、見た目は上記のような盤自体がグニャグニャではナイんですよ。
もう全然、パッと見ではわからないんですが、レコード盤をターンテーブルに載せて音を出してみると、もう明らかに音溝をトレースしているトーンアームの動きが尋常ではない状態でした・・・(泣)
しかも、曲の上に「シャオ〜ン・・・シャオ〜ン」ってノイズがずっと鳴るという状態・・・。
ちなみのこういう状態なのをレコード屋界隈では「ヒートダメージ」ってイイます。
このノイズが起きる部分は、どれだけレコードをキレイにクリーニングしたトコロで絶対に元の状態に戻すコトは出来ません・・・もう完全にアウトです(泣)

コレ、どういう状態かというと、レコードの音溝が高温によって溶けてしまって、その溶けた部分からノイズが起きる状態になったって状態なのです。
上記の波打った状態になったグニャグニャのレコードも音溝が溶けたレコードもレコードがプレスされた後に1回でも温度が加わって変形したしまったらもうどんなコトをやっても元には戻せないんですよね。
ブログや動画で「曲がったレコードを直す」っていうの見かけますが、直すコトができるのは、殆どの場合、熱以外状況で曲がってしまった場合ダケだとオイラは経験上思っています。

夏は、このヒートダメージにさらされる状況がホント、多いんですよ。
オイラの知人も夏の野外のイベントで止せばいいのにアナログレコードでDJプレイして持っていったレコード全部を溶かした人もいます。
この時は、ターンテーブルで再生中のレコードが太陽光を浴びてプレイしているそばからグニャ〜って曲がっていく瞬間を見ましたからね〜時間にしてホンの数分の間です。
あと、ヤフオクとかで落札したレコードを安価な定形外郵便で送ってもらったら曲がった状態で届いたとかもお客さんから聞きました。
ま〜郵便配達のバイクとか後部の荷物箱は長時間直射日光に晒されていますからね・・・そりゃ〜ヤバいですよ。

結論・・・
太陽光や高温、高熱で曲がってしまったり、反ってしまったり、音溝が溶けてしまってノイズが出ちゃうレコードを、直すコトは、絶対に不可能です・・・残念ながら諦めるしかありません。

IDJUT BOYS & LAJ / FOOLIN'
FELIX / TIGER STRIPESの試聴
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あと、屋外だけでなく実は室内にも結構危ない状況があったります、例えば窓際とかね・・・カーテンの隙間から差し込んだ光でレコードが高音になって曲がったとか、ターンテーブルに置きっぱなしのレコードに窓から差し込んだ太陽光で曲がったとか・・・その手のハナシはたくさんあります。
ま〜温度が高くなってレコードが曲がるっていうのもあるし、太陽光で曲がるっていうのもあるしで、夏はレコードにとってちょっと過酷な状況なので気をつけて欲しいと思うのであります。


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