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先日、友人でもあるレコード店主のオーナーからオイラのスマホに連絡がありました。
「久しぶり~!!元気にしてる?」ナンて差し障りない会話の後にホント、突然に
「俺、もう来週レコード屋ヤメるよ・・・」
って伝えられました。
ホント、全然想定外の「レコード店ヤメる宣言」だったので、マジで「えっ!?」っとしかコトバが出ませんでした。

彼との付き合いは1999年の春でした。
ソレ以前からも面識はあったのですが、彼は今とは別のレコード店の従業員スタッフでオイラはお客というカンケーだったので、来店した時に軽く会話を交わす程度だったのですが、オイラがnext. recordsをはじめる前に携わっていたレコード店に彼がバイヤースタッフとして働き始めた時から深いカンケーになりました。
一緒に買い付けにも言ったコトもあります。
2週間あまり寝食を共にした影響もあったのか、ソレまでのちょっと距離をおいた関係だったのがオイラとの関係もこの時にグッと縮まったカンジがしました。

その後、彼はバイヤーとして仕入れたレコードを大阪のお店へガンガン送り出すという役割のために、イギリス在住のスタッフとして頑張っていました。
で、オイラの方は2000年に大阪から東京に移住して渋谷にnext. recordsをオープン。
ソコからお互いレコードというつながりはあったけど別々のお店でそれぞれ切磋琢磨しあうカンケーになりました。
で、彼は2006年に大阪のお店を辞めて、独立して自分でレコード店をはじめるようになります。
フツー「レコード店を新たにはじめる」ってなると実店舗を構えてビジネスをはじめるって思うのですが、彼の場合WEBショップONLYの販売でやっていくという営業形態を選びました。
2006年の当時は、まだまだレコードは実店舗でも結構売れていた時代でWEBだけでレコードを販売していくスタイルっていうのは、オイラからしてみればちょっともったいない様な気がしていました。
だけど、実店舗を構えるっていうのは、賃貸物件の保証金や内装費等結構デカい金額の初期投資が必要となりますからね~出来るだけリスクを低くしたやり方は、ソレはソレでメリットがあったのかもしれません。

今でも彼のお店がWEBサイト上でオープンした時のコトを鮮明に覚えています。
メチャメチャ安い価格で、レア盤がバンバン出ていましたから・・・。
しかもソレ等のレコードが全てSOLDOUT・・・。
「うわぁ~メチャ売れてる・・・・」って。
ナニよりも価格設定がオイラにしてみたらあり得ない値付けになっていたのが衝撃的でした。
実店舗を持たずにWEBサイトだけでの販売って割り切るとココまで出来るのか・・・っていうそういった販売のやり方っていうのが実店舗アリきで商売をしているオイラにはまったく出来ませんでしたから。
しかも彼の独自のセンスや知識もソコに加わって独特な尖ったセレクションの商品構成になっていた影響もあって他ではなかなか見かけないようなタイトルもラインナップされてかなりオリジナリティのあるお店になっていました。
瞬く間に彼のお店の評判は、オイラの店に訪れるお客さんからも聞かれるようになりました。
あまりの人気ぶりでサイトに公開されるやいなやソッコーでレコードが売り切れてしまうので、「あの店、ホントにレコードあるですかね?ナンか怪しいんですよね~」なんてボヤくお客さんもいたくらいでしたからね。
ナンか、90年代から2000年前半のレコード人気で実店舗でレコードの争奪戦が繰り広げられていたのをホーフツさせるような売れゆきでした。
販売の規模や営業形態は違えど、オイラの気持ち的にはかなり意識せざるをえないショップでした。

閉店宣言を伝えられる2ヶ月前まで通常通りフツーにアメリカへ買い付けに行ってたりしていましたからホントに突然の閉店に驚きました。
直近の買付け後もいつも通りの売れ行きで、「あ~よく売れてるな・・・」って個人的には思ってましたし、このご時世に2~3ヶ月おきにコンスタントに海外へレコード買い付けに訪れるコトが出来るって事自体、ソレだけの資金力があってビジネスとして確立出来ているってオイラは思ってました。
で、突然の閉店宣言でしたから・・・ホント、ナンで?って思います。
彼のお店を利用していたお客さんも突然の閉店にオイラと同様に驚いたんじゃないかなって思いますケド。

ヤッパリ、イロイロ思うトコロがあったようですね・・・まぁ~同じように長年レコード屋を営んでいるオイラも彼の気持ちがよく解ります。
だけど、同じDNAを持っているレコード店が閉店してしまうっていうのが、オイラの気持ちの中でも結構「ざわ・・・ざわ・・・」と波風が・・・(笑)


今後のコトはまったく未定とのコトですが、レコード販売に20年あまり携わってきた彼なので一旦リセットしてまた、復活もあるんじゃないかなぁ・・・ってオイラは思っているんだケドね。
澤田くん、ホント、お疲れ様でしたー。
キミのお店はオイラにとって好敵手(ライバル)と書いて友(とも)と呼ぶようなお店だったよ・・・。

最後に・・・17年前にロンドンのキミのアパートでハナシしたコト、今なら返事違ってた?(笑)