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相変わらず、外国からのレコードを買いに来ていただけるお客さんがメチャ多いです。
その買いっぷりっていうのも日本人とは全然、比べられない凄まじい買い方をされる人も結構多いので、ホントお店的にはありがたいです。
やっぱり、自国から旅行で日本という異国に来ているという、いつもとちょっと違うという非現実性が、「今、買わないと!」っていう気持ちにさせてしまうのかな・・・?
レコードを買う気満々でイケイケのお客さんだと、今日レコード買ってくれたにも関わらず、「明日も来るよ!」って2日連続でご来店してただける人もいたり、「明日から京都、大阪に行って、1週間後に東京に戻ってくるんだけど、その時また来るよ!」って人もいます。

また、「他にイイレコード・ストアはナイのか?」っていうコトもホント、よく訊かれますね。
海外のレコード好きな人は、日本に来る時にある程度の下調べをしているのか、ディスク・ユニオンは大抵の外人さんは知ってますね。「日本に着いたら真っ先にディスク・ユニオンへGO!」ってなっているみたいです。
ディスク・ユニオンは首都圏内では、主要な街に多店舗展開しているしストックしているレコードも多いので買いやすいんでしょうね。
以前のレコード人気の影響なのか、イメージ的に渋谷ってレコード店がたくさんある印象を受けるのですが、今はそんなに多くのレコード店がアルわけではナイんですよね。
ウチのお店では、DANCE CLASSICのセクションが外人客に人気なんですが、渋谷でディスコ・ミュージックの古いレコードを扱っているレコード店ってなると、ディスク・ユニオンとかレコファン、HMVくらいしか思いつかないんですよね。
ディスク・ユニオンは、もう既に行ってチェック済なので、必然的にレコファンとHMVをオススメするのですが、レコファンは全体のレコードのストックの数は、相当なのですがセクション分けにちょっとクセがあるのか外人さんからすると欲しいレコードが探しにくい様ですね。
HMVは、自国のHMVのイメージでフツーの新譜のCDショップだと思われているみたいで、「HMVに中古のアナログ・レコードが売っているのか?」って訊き返されたコトが何度もあります。HMVも2014年の鳴り物入りで話題となったオープンから今年で2年目なので、徐々にアナログレコード店として渋谷に訪れる外人客にも認知されてくるでしょうね。

ココ最近、外人さんから「Technicsのターンテーブルは、ドコで買える?」っていうを結構頻繁に訊かれます。
去年の同時期には、外人さんからそんな質問を訊かれるコトはなかったんですケドね・・・。
多い日だと、1日に4~5人の外人さんに「Technicsは、ドコで売ってるのか教えてくれ」って訊かれるくらいですからね。
next.のおとなりには老舗のDisc Jamが営業しているですが、最新のTechnics SL-1200 GAEのディスプレイがあるものの今、注文しても来年の入荷ですしね。
ま~外人さんから問い合わせを受ける「Technicsのターンテーブルは、ドコで買える?」っていうのは、最新のSL-1200ではなく、中古のSL-1200のコトのようですからちょっと趣旨は違うみたいです。

外人さんだけでなく、中古のSL-1200の人気は日本国内でも結構上がってきていますね。ニーズに対してタマ数が追いつかないようでソレがプライスに反映されているのか結構価格がUPしてきている様です。
中古のSL-1200のニーズが今になって高まってきたっていうその理由もナンとなく解りますケドね。

2010年に最終型のSL-1200MK6が年々販売規模縮小の中、生産体制の維持や部品調達の困難を極め、生産を継続することが厳しくなってきたという事情で生産完了。と同時にTechnicsブランド消滅。
所謂、売れ行きが落ちてきて生産ラインを維持できなくなったのでSL-1200自体の人気はあったんだけど、もう作るのをやめちゃったのです。
でこの後、今につながるアナログ・レコード人気が海外からジワジワと広がってくるワケです。

2014年にPioneerが、SL-1200のニーズを埋めるようなカタチでPLX-1000を発売。
この頃より、SL-1200に中古が結構、人気になってきました。ダイレクトドライブ式のターンテーブルが欲しい人には、Pioneer PLX-1000か、中古のTechnics SL-1200しか選択肢がなかったワケですからね。

2015年にハイエンド・オーディオ路線でTechnicsブランドが復活。海外のオーディオ・ショウ金属の塊のようなデモ機を展示。
ユーザーの声としてSL-1200の復活が待望されていたのすが、デモ機を見る限りでは、ナンかちょっと違う感が漂っていました。

2016年1月に従来のダイレクトドライブを更に進化させたSL-1200Gを発表!限定モデルは、予約受け付けから僅か30分で即完売と話題になりましたが、ユーザーはその販売価格にド肝を抜かれました。
もしかしたら、「限定モデルではナイ、普及機はもっと安くなるかも?」って淡い期待を抱いていた人も少なくなかったのですが、普及機も30万オーバーのハイエンドなターンテーブルということが解りました。
もう、お手頃価格でSL-1200を手に入れるなら、中古しか選択肢がなくなったワケです。= 中古の値段が高沸したってカンジでしょうね。

最近のニュースだと、Pioneerがいままで販売していたSL-1200の路線を周到したガチDJ PLAY用のPLX-1000をよりカジュアルな層にアピールできるようにPLX-500という新機種を発売するって発表がありました。
Pioneerから約4万円のDD方式ターンテーブルPLX-500。USB端子搭載でアナログ盤のデジタル化にも対応
4万円くらいの価格ならDJプレイ入門やリスニング目的でのレコードプレーヤーにイイかもしれませんね。USBも付いて録音も出来るみたいだしね。


先日、オーストラリアから仕入れでレコードを買いに来たお客さんは、中古のSL-1200を日本で手に入れるにはどうしたらイイか?ってかなり悩んでいましたね。
「SL-1200が入荷したら知らせてくれ!っていう顧客が10人以上いるんだよ!」って嘆いていましたから。
自分の国だけでは、発売当時から元々それ程SL-1200が売れているワケでは、ナイのでSL-1200自体の数が少ないって言っていました。
オイラは「ディスク・ユニオンに中古のSL-1200が売ってるよ」って言ったんですが、仕入れ値として値段が合わないって嘆いていました。
ま~確かに、日本で仕入れて自国に持って買えるのに相当な輸送費がかかりますからね。その辺を考えるとなかなか難しいですね。
Sl-1200MK3なら比較的安価で手に入るのですが、だけどもう25年以上も前のオーディオ機器ですからね~ちょっと考えますよ。
となると比較的新しいMK5とかMK6になるのですが、コッチは最新のSL-1200Gの高値の影響で人気急上昇で現在かなり高額になっていますからね。

解決策としてはPanasonicがTechinics SL-1200MK6の再生産をすれば全て解決するんじゃないかなって単純に思うんですケドね。