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「この曲、いつでも買えると思っていたので、長い間ず~っとスルーしていたけど最近、全然見なくなってきたのでソロソロ買っておきます!」というお客さんとのやりとりが最近ありました。
フダンは、「アナログレコード」っていうデカい括りで捉えられがちだけど、ジャンルや曲なんかにおいて人気の浮き沈みが個々にあって個別の曲での見つけやすさなんかも時代やその時のニーズによってかなり複雑だという事情がソレこそ曲ごとにあったりするワケです。

お客さんとハナシをしていてホント、時々感じるコトなんだけど、数年前までは頻繁に買い付けに行ってもよく見かけるレコードがナニかのキッカケがあったというワケではナイと思うのですが、ある時を境にして「アレ?最近全然出てこないな・・・」っていうレコードが結構あります。
買い付けに行った時はお店のストックの在庫状況に応じで、タイトルごとに買い付ける or スルーする という判断をするワケですが、数年前であれば「在庫が数枚あったから、無くなってから仕入れればイイや!」って思っていたレコードが、在庫が全て捌けたのでイザ、仕入れようと思っても「ん・・・?全然出てこないんですケド・・・」となるケースが多いんですよね~。

ま~常識的に考えても、レコードなんて新譜で発売した時をピークに年月が経てばたつほど、現存しているレコードの枚数は減り続けていくんだから、見つけにくくなるっていうのは当たり前なんですけどね。
オマケにレコードが購入出来るショップも数年前より確実に減少しているワケですし・・・。
幸いにもネットで探して購入が出来るという強力な手段が確立されているのでその気になれば、世界中から探しているレコードを見つけ出すことも出来るという便利な世の中なんですケドね。
でも一見便利に感じるネット経由での購入でも世界中をいくら探しても1枚も見つけるコトが出来ないっていう盤も多数あるんですよね。
「ナニナニという欲しいレコードをネットで世界中くまなく探しても1枚も見つけるコトが出来ない!」って字面ダケ見ているとタイヘンな様に見えますよね~w
でも、便利なネットでサイトの奥の奥のページをシラミツブシで探してもナイとなると・・・やっぱりナイんだなってなっちゃいますよね・・・。

「やっぱり、レコードってなくなるんでしょうかね?」って訊かれたのですが、レコード自体がなくなるというコトはナイと断言できますか、今フツーに購入できている曲のレコードが数年後にはタイトルによっては、なかなか買いにくくなるかもしれないっていうのは、結構ケースとしては多い気がします。
例えば、数年くらいの期間のスパンで個別のタイトルごとでソレを販売しているレコード店やヤフオクなんかでの見かける度合いを定点観測的に見てみると思っているよりかなり少なくなってきている様な印象をオイラは受けるんですよね。
大々的な買い取りを頻繁にやっているような中古レコード店で、5年前はザクザク見かけるタイトルが、最近あんまり見かけない様な・・・っていうのをちょっと思い返してみると意外と多いんじゃないでしょうかね?

このブログでも時々、外国から来たお客さんのコトを書いていますが、お店を始めた頃は、外国から来たお客さんが海外でプレスされたレコードを日本で購入するっていうのは、あんまりなかったのですが、最近はもう全然フツーに購入していくシーンて日常になっていますからね。
つまり、比較的文化の近い同じ英語圏の国であっても、欲しいレコードを自国の国では見つけるコトが出来ナイから観光ついでに訪れた日本でソレ等のレコードを買って帰るんのかな。
そうは言っても我々の様な、中古レコード店業者も海外に買い付けに行ったり、その国のディーラー経由で仕入れたりしてレコードをかき集めて店頭に並べているんで、外国のお客さんが自分の国で全然見つけるコトが出来ないワケでもナイと思うんですケドね。

仕入れたいレコードを見つけるのが難しいってコトよりも近頃、切実に感じていることは、見つけても値段的に折り合わないっていうコトの方が、キツいなぁって思うんですよね。
円安って為替状況も仕入れの条件を厳しくしているひとつの要因でもあるのですが、最大の懸念はネットで全てのレコードの値段がオープンになってきているってコトじゃないかなって思います。
ネット上でその気になれば、その曲のレコードは大体イクラ位が相場であるかっていうのが解りますからね。
中古レコードは、盤のコンディションによってある程度の値段の幅があるのは、承知の事実なのですが、そういった個別の事情も全部調べれば判りますしね。
コレは、日本国内だけでなく海外でも同様で、「XXXXXというタイトルのUS盤は、$□~$■が相場」っていうのはぜ~んぶ公開されちゃってますからね。
ソコには、ショップのカラーや独自性とかは、あんまりカンケーなくってもう全て具体的な数字というデータでの判断という割り切られた状態になっています。
市場経済の常識ですが、買いたい人は出来るだけ安く買いたい、売りたい人は出来るだけ高く売りたい、でもその価格っていうのはお互いが納得できる中央の価格に収まるというコトになります。
こういったコトを突き詰めていくと、全て価格はフラット化(平均化)していくのかな・・・なんて思ったりするんですよね。
実際、海外のサイトでレコードを買っているお客さんなんかとハナシをしていると、例えば日本で3000円位で売っているレコードが海外のサイトで$5で販売しているとしても送料のコトを考えると合計$25位払うコトになるワケです。
最近の円安な為替レートだと日本円で3000円位になるワケです。もう目の前のお店で直接買うのか、海外から通販で買うのかっていうのが違うだけで値段は一緒になっちゃっています。
まぁ~多少作為的な数字ではありますが、世界中のコレクターが欲しがっているようなレアなレコードであればあるホド、ドコの国で買っても値段の差はあまりなくなってきている様な状況に既になっているような気もしますしね・・・。

あと、気になるのは一旦苦労して大枚を払って購入したレコードっていうのは再び、中古レコードマーケットに出てきにくいって状況も結構、感じているんですよね。
イヤ~ホント、コレは結構あると思いますよ。
ウチのお店だけでも今まで相当の枚数のレコードを販売してきているのですが、ウチでレコードを買ってくれたお客さんが、「もう聴かないから・・・」なんて理由で買い取りに出してくれるパターンていうのはかなり少ないんですよ。
レアなレコードに関しては、相応の買取価格をつけるのですが、ソレでもなかなか出戻り入荷するコトはあんまりナイんですよね。タブン、手放さないで持っているんでしょうね。
じゃあ、どういったモノが買い取りに来るのかというと、一番多いのはあまり苦労せずに新譜で買うコトが出来たレコードなんです。
80年代のダンクラなんかも時々買い取りで入荷しますけど、ソレ等は30年位前に当時、新譜で買ったモノだったりするんですよね。
新譜で買った人を1次、ソレが中古市場に出てきたモノを買った人を2次、更にソレが再び売られて買った人を3次という風にしていくと、ある程度の知名度が高いプレミアなタイトルは、「よりそのレコードを強く欲しい」と思っている人のトコロに向かっていっているんじゃないのかなって思うんですよね。
なので、2次より3次の人に買われた方が、再び中古市場に出にくくなっていくんじゃないかな・・・ナンて風に思うわけです。
そういったコトを考えると、やっぱり世界的に知名度が高くてプレミアなタイトルっていうのは、年月とともにやっぱり再び出にくくなる方向へ向かっていくのかも知れませんね。


実際に、海外に買い付けに行っても、万超えするようなレア盤を、数ドルで買えるようなケースっていうのはかなり少ないです。
ネットが世界中に広がる前であれば、「海外に買い付けに行く=安価で仕入れができる」というメリットが結構あったんですけどね。
特に、ダンクラはもうドコの国で買っても価格に大きな開きはそんなにナイなぁって思います。
ヨーロッパのレコード好きな人が日本に来てUS盤のダンクラのレコードを買っていくっていうのは、もしかしてタイトルによっては自国で買うより日本で買った方が安いからっていう理由もあるのかな・・・。