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フダン、ノホホ~ンとしてマッタリとお店をやってそうなイメージの中古レコード屋ですが、結構やらなきゃイケないコトも多かったりします。
特にレコードがたくさん入荷した時は、バタバタします。
今回は、レコードが入荷したある日のコトを書いたエントリーです。

取りあえず前日に成田での通関を終えたレコード達が軽トラ便で渋谷のネクストレコードへ運び込まれます。
引っ越し前の店なら軽トラを店に横付け出来たのですけど今の店は、公道の階段の途中に店がありしかも駐車出来ない様にかなり手前にクルマ止めがあって店からちょっと離れた場所に軽トラを止めて、そこから店までは、手運びしなきゃイケないんですよね。
ガッツのある宅配業者さんなら近くまで台車にレコード箱を積んで持ってきて店の中までセッセと運んでくれるんですけど今回、配達してくれたのは70歳くらいのおじいちゃんでした。
さすがに
「ココに箱を積んでください。」
って言えず総重量300kg分のレコードをオイラが1人で軽トラから店の中へ運ぶハメになりました。
ヤッパリ相当キツいですよ。1人ピストン輸送でたくさんのレコードを運ぶのは・・・
オイラは、常習性のギックリ腰もちの為、ホントビビりながら何とか店まで運び終えました。

もうレコードを運んだだけなのに汗ダクダク&バテバテ・・・orz
あんまり重いものをいくつも運ぶと握力がなくなってくるんですよね。
オイラの場合、手が震えてしばらく字もかけないくらいです。
まぁ~別にそんなことぐらいど~でもいいですけどね。

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ヘトヘトになりながら運んだレコード達(だけど嬉しい)


その後、お楽しみのレコード箱開封の儀式。
今まで何百回となく入荷したレコードの箱を開封してきたけど、今でもコレは心躍る楽しい作業です。
送られた箱のレコードは、中古レコードの場合、スグには店頭に出せる状態でないんですよ。
全部のレコード箱を開封して各ジャンルに仕訳作業をします。
仕訳って行ってもウチの店の場合、HIPHOP R&B DISCO の3つしかありませんけどね。

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ハイハイ~ジャンルワケ~ジャンルワケ~

とりあえず一枚一枚手にとって各ジャンルに仕分けをしながらレコードの向きを揃えていきます。
そこで、同時進行しながら不要なビニールやら複数枚あるタイトルはある程度ひとまとめにしたりしていきます。

この作業をしながら入荷したレコードを聴いたりするのがまた、楽しいんですよ。
時には、なんだコレ?みたいなレコードを聴いたり、好きな曲を聴いたり、久しぶりに入荷したタイトルを聴いたりとね。

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ちょっとテンションをアゲるためにPWLでも・・・超ヨゴレだけどw

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おぉ~MICHAEL君。ステキ!

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久しぶりに入荷の MICHAEL JACKSON / SMOOTH CRIMINAL やっぱカッコイイわ!

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YELLOWみたいなNEW WAVEも好き・・・

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なぜかミニーちゃんのレコードが・・・。かわいいのでパチリw

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U2 / WITH OR WITHOUT YOU 良い曲だわ

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お天気がいいので、SUNSHINE REGGAEでも聴いてみた・・・

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SYLVIA STRIPLIN も BAD BOYに時には移籍することもある

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酒呑め~サカモト~! JAPANESE GENTLEMEN STAND UP! PLEASE!

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箱の中にはパッツンパッツンに詰まったレコード達。

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グラァ~イ、グラァ~イ、グラァ~イ♪

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何処かのレコード屋のショップバック ちょっとかわいい?

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別バージョンも有り。だけどコレを持って歩くのは恥ずかしいような気がする。

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がんばれ!ニッポン! next recordsは、日本チームを応援しています(非公認)

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疲れてきたのでクールダウン・・・

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黒人に着物という変わったジャケットですが・・・

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盤の形はもっと変わっていますw センスいいね~w

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仕分け作業進行中~


しかし、箱ひとつ仕分けしただけで手が真っ黒です。

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解りにくいですけど・・・

日本で売られている中古レコードは、中古と言えどもやはりキレイなんですがアメリカでは、中古レコードはかなりゾンザイな扱いをされているのでホコリだらけだったり、ジャケットがカビていたりと結構汚れているんですよ。
まぁ、向こうは家の中では基本的に土足ですからね。
床にレコードを置いてたりするとスグにホコリだらけになりますよ。
地下室とかにレコードを置いたりしてるとやはりカビるしね。
お楽しみで聴いている入荷したてのレコードもホコリや指紋の痕でプチプチ、ザリザリ鳴ってますw

そんなレコードを聴きながらヨイショヨイショとレコードの仕分けを行います。
コレ、単純な作業すぎてたまに間違えるんですよ。ダンクラなのにR&Bにしちゃったりとか。しかも一枚間違えるとしばらく数枚は、そのままの勢いで間違えたままイっちゃったりして、途中で
アレ?ココR&Bを纏めていたはずなのにダンクラになってるぞと気付いて見直しなりなんかしたりします。
単純にオイラがボケてトンチンカンなコトしているだけなんですけどね。

また、レコードも全て同じ方向に向きを揃えます。
ピクチャージャケットが付いているなら正面を向くようにして、ジェネリックな穴あきジャケットなら右側に出し入れ口が来るようにってカンジです。

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左側のレコードがHIPHOP,R&Bのレコード達。 高くなってきましたw

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そろそろ限界かも? 倒壊しそうなので別箱に移動w

コレまた単純な作業なんですけどね。
コレをやることによってどんなタイトルが入荷したのか頼りないけどアタマのデータベースに記録出来るワケです (´・ω・`)

だけど、今回は枚数も多かったので仕分けに結構時間がかかりました。
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ぐちゃぐちゃの様に見えるけど一応ジャンルワケ完了・・・


初日のトコロは、コレで一段落おきますがこの後は、仕入れたレコード屋で貼られたプライスシールやらよくわからないシールやらを全部剥がす作業になります。
コレがまた、地味ながら結構タイヘンなんですよ。
特に、レーベルやジャケットを傷めないよう気をつけて細心の注意をはらいます。
ココではシール剥がしスプレーとスクレーパーが大活躍するワケです。
だけど、千枚以上このシールを剥がすのは、結構ツライです・・・。
シールの粘着で手もベトベトになるし。

チマチマとシールを剥がしている間もレコードを聴きながら盤のチェックをします。
一応、仕入れる際には全てのレコードのチェックをしているのですけどね。
パッと見でわからないワープとかクラックやヒートダメージなんかがないか明るい場所で再確認するわけです。
大量にレコードを仕入れるのでやはり数枚は、そういった不良盤もあったりします。

しかし、最近は、見た目はキレイでも目に見えないようなマイクロダストがあるせいでチリチリと耳障りなノイズがでる盤が多いんですよ。
クリーナーでキレイにクリーニングしても全然、堪えないんですよ。
結局、実際にターンテーブルに盤を載せて何回かプレイするとレコード針によってマイクロダストが掻き出されてノイズはなくなるんですけどね。
枚数が多いとこれも結構時間がかかります。
こんなコトを書いていると新譜のレコードとかメンドウなコトしなくていいですよね。
入荷したレコードを箱からだしてラベラーでプライスシールをガチャコンガチャコンと貼るだけでお店に出せますもん。


って感じでレコードが入荷した日はこんな風に一日が過ぎていくのだけど、この後、更に第2便、第3便と日をあけて立て続けに到着するのでしばらくは当分レコードの整理に追われます。
この作業と平行して、商品化→データ入力もしていかなきゃいけないので結構しばらくは忙しいっスよ。