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振り返ればこの渋谷レコード店日記も毎回レコードにまつわるあるヒトツの
テーマについてオイラなりにカンジたコトを書いているワケだけど
今回は、基本に還って書いてみたいと思います。
なんでこのブログをはじめた理由なんだけど
「レコードという素晴らしい音楽メディアをもっとたくさんの人に知ってもらいたい」
というレコード文化の普及活動としてはじめました。超大袈裟な言い方ですけどね。

オイラはレコードがスッゴい好きなんですよ。
だけど世間では、一般的に音楽を聴くのは、今だとCDやMP3なんですよね。
フツウは、メディアの中に入ってる音楽がメインであってCDでもレコードでもそれらは音楽が
入ったイレモノ(器)でしかないんですよね。
だけどオイラを含め一部のレコードが好きな人達は、そのイレモノ(器)に
スゴく愛着を感じていたりしています。
音楽が好きと言うのは大前提なのですが、その好きな曲をカタチとして所有出来るってコトって
素晴らしいと思うんです。
それは特別、レコードに限ったコトではなくてCDにも当てはまるコトなんですが
レコードにはCDにない、もっと人の感覚に直接的にカンジるモノがあると思っています。
その大きさやカタチであったり、素材感やジャケット、はたまたニオイだったりと
その要素はたくさんあります。
よくアンティークなグッズと同じ様にレコードもカテゴリーされるコトも多いですけど、
古いモノがイイというのは少しは要素としてカンケーしているかもしれないですが、
新しいレコードでも感覚としては全然OKなんです。

こだわるトコロは、レコードであるかどうかです。

ナンなんですかね~これって。
今思えばオイラは子供の頃からある規格に沿ったアイテムがシリーズで存在していると、
「たくさん揃えたい!」という衝動があったんですよね。
例えば、メンコや仮面ライダーのカード、ミクロマンやウルトラマンのソフビ人形にガンプラ等、
平面、立体構わず集めてました。
だけど集めているシリーズからはみ出たモノにはサッパリ関心がなかったですね。
レコードを特別意識しだしたのは小学生の6年生の時ですね。
それまでテレビの歌謡曲の歌番組の曲しか知らなかったんだけどラジオでしかもAMで
偶然聴いたYMOの曲がキッカケですね。
当時のテレビ番組では、YMOが出演するなんてコトは、あり得ませんでした。
もう、レコードを買って聴くしか方法は無かったワケです。
もらった小遣いやお年玉をレコード買うのにつぎ込んでリリースしているYMOのレコード
全部手に入れました。ちなみに当時、小六のオイラのおこづかいは1500円。
こんな風にレコードを買い漁っているのをオイラの同級生の兄貴(高校生)が知って
その同級生の兄貴の部屋にレコード聴きに行くコトになったんですよね。

部屋に入った瞬間マジでビビったのを今でも鮮明に覚えてます。
部屋中にレコードが溢れてたんですよ。
今思えばたぶん500枚くらいなんだけどレコード屋以外でそんなに大量のレコードを
見たこと無かったんでかなり衝撃的でした。
「YMO好きなんだって? じゃ、これもカッコイいぞ!」
と言ってKRAFTWELKのTHE ROBOT をかけてくれたんですよね。
曲の良さにもブッ飛ばされたんですが、それ以上に驚いたのが、当時のガキのオイラから見たら
膨大な数を持っているレコードの曲のコトをその兄貴が全部知っていたことでした。
素直に「カッコイイ・・・」と思いましたね。

今までレコードは、聴くものでしかなかったんですが、レコードを所有する事で
そのアーティストや曲のコト、またその曲を通じて今まで存在すら知らなかったアーティストや
曲の事を知ることが出来るという、音楽を聴くという行動以外に知的なモノになるんだ
ということに気がついたんです。
子供の頃はこんな理論的な考えよりもっと本能に近いものですけどね。

別に対したコトではないのですが、知ると言うことを追求する事によって
次から次へと聴いてみたいと思うレコードがYMOのレコード以外にもたくさん出てきたんですね。
それまでは自宅の近くのレコード屋で日本盤のレコードを買ってたんですが、
その兄貴に
「日本盤高いから輸入盤買ったほうがイイよ。」
と初めて輸入レコード屋に連れて行ってもらった時もかなりショッキングでした。
緊張のあまりお腹がグルグル来てトイレに駆け込んだのも覚えてます。

つづく


今回、紹介するのは
YELLOW MAGIC RCHESTRA / COMPUTER GAME-FIRECRACKER


このグループがいなかったらオイラがレコードショップを営む事はなかったかも知れない
と思うほど自分にとってルーツとなったアーティストです。
YMOのコトを語れば何時間でも語るくらい出来る程です。
当時のオイラはYMOがツアーで着ていた人民服とかマジで探してましたからね。
もちろんエアスタイルは「テクノカット」ですw(懐かしいヒビキだ・・・)
小学生でそんな髪型しているのはオイラだけでテクノカットにした次の日の学校では
となりのクラスのヤツまで「ヘンなアタマしたヤツがいる」って見物に来てましたね。

中でも、坂本龍一にはマジでチョ~影響受けまくりでしたw
当時オンエアしていた坂本龍一がDJをしていたFM番組は毎回オンエアは当たり前で
そこで紹介された曲はレコード店で即購入。
シンセサイザーもアルバイト(新聞配達)して購入。
CMで坂本龍一が新潮文庫の「坊ちゃん」を読んでいてそれも読んだり・・・w
もう今思えば「ヤバイ領域」ですね。

実は、オイラは27歳くらいになって当時やっていた仕事でポスターの撮影の為、
ナマの坂本龍一と接する機会がありました。
実際会う前は、かなりコーフンしていたのですが、間近で本人に接してみて
「意外とフツーな人」なんだなと感じました。
今思えば、オイラは、「坂本龍一の音楽」に影響されていたのですが、
格好を真似たりすることによっていつの間にか「坂本龍一という人間」のファンに
なっていたんですよね~。また、そう言ったことも影響してか、自分の中では
「周りにオーラを放つ、絶対的なカリスマ」みたいなイメージを持ってたんでしょうね。

今でも坂本龍一の曲は、かなり好きですけどね。

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