rayvista_dontletitgo_can

「SSのレコード?」
ナンノコッチャ・・・ってカンジですが、長らく中古レコードを買い続けている人には、解るワードでありますが、SSというのは、中古レコードのコンディションを表すランクのコトです。
SS = Still Sealed (スティル・シールド)
の略となります。
訳すると「未開封」ってコトですね。

フツーに最近発売されたばかりの新譜のレコードや新品のレコードを買っていると特にレコードのコンディションなんて意識するコトなんてありませんが、中古のレコードは、ソレまで使用されていた状態によってレコード盤それぞれにレコード盤やジャケットの状態は様々なので「そのレコードの品質はどういった状態なのか」っていうコトを表すのにそれぞれのレコードに応じてグレーディングしています。
レコード店によっては、AランクとかBランクとか、はたまたMint(ミント)やExcellnt(エクセレント)なんて風に、そのレコードの盤質にランクをつけているワケです。
中古レコードを買う人の意識として、絶対的に傷だらけのレコードよりもキレイなレコードのほうがイイですよね〜トーゼン。
そのキレイな中古レコードの最上位に位置しているのがSSコンディションとなります。
オイラは、フダン単純に「シールド」って読んでいますケドね。

このブログは、レコード購入歴の長い人から最近レコードを聴きはじめた人までいろんなタイプの人に読まれているのでわかり易く解説します。
この未開封のSSコンディションっていうのは、基本的にUS盤のレコードのコトを指します。
ナニが未開封かというと、US盤のレコードってジャケットに薄い透明のセロファン状のフィルムというかシュリンクがラップしているでしょ。
あのシュリンクが未開封状態であるというコトなのです。
レコードを聴くには、このシュリンクを開封しないとゼッタイに聴くコトができません。
つまり、このシュリンクが未開封であるというコトは、今まで一度もこのレコードが聴かれていないという状態なワケです。
レコードは、厳密に言うとレコード盤の音溝をダイヤモンドで作られた硬いレコード針がトレースするコトで曲を再生しているという物理的なコトから、何度も再生されると音質が少しづつですが劣化していくという現象が避けられません。
ま〜コレは、微々たるもので実際に聴いてみてもソレホド、気になコトではありませんが・・・ソレよりも、使用者のミスでキズを付けたりとか、ジャケットからの出し入れで薄くスレが盤についちゃうコトの方が多いと思います。
しかし、このSS = Still Sealed (スティル・シールド) = 未開封 のレコードっていうのは、先に書いたとおり今まで、一度もレコード盤に針が落とされていない状態なので、新品のピカピカなワケです。
中古レコードなのに新品というのもちょっとヘンな表現ですが・・・。

最近リリースされたレコードが、新品であるというコトに関しては、別に「あ〜そう・・・」ってカンジで、サクッとシュリンクを破いて中のレコード盤を取り出して躊躇なく聴くコトが出来るのですが、もう発売から数十年間かもダレにも一度も聴かれていない、一度も針を落とされていないレコードであるという状態であるというコトに関して個人的にはナンダカ特別な感覚が芽生えてしまうんですよね。
つまり、例えば1985年にリリースされたレコードであれば、もう35年以上もの間、ず〜っとこの未開封の状態を維持してきたレコードであるというコトです。
あるイミ、ソレってちょっとしたキセキに近いモノなんじゃないかな・・・的なコトをカンジるワケです。
トーゼン、その曲がスキだからレコードを購入したワケですが、そのスキなレコードが35年間もの長い間、ピカピカの状態を維持していたというコト自体が非常に「レアっ!」であると言うコトなんじゃないか・・・。
つまり、シュリンク未開封のレアなレコードをおのれ自ら開封することによって、フツーの中古レコードにおとしめる行為になるんじゃないか・・・って思っちゃうんですよね。
レコードを聴いている人ならば、自らでレコード盤のコンディションをさげる状態にするって行為はゼッタイにしないでしょ?
だけど、シールドのレコードは、開封しなけでばゼッタイに聴くコトが出来ない・・・、しかし開封しちゃうと、35年間の期間、新品状態だったレコードをフツーの中古レコードの状態にさげてしまう・・・。
スキな曲のレコードをSSコンディションで買ったのはイイケド、シュリンクを開封するのか、しないのか・・・コレ、結構悩ましいですよね〜。
オイラは、いままでは「未開封なのは『レアだ!』と、そうはいっても開封しないと聴けないでしょ・・・」ってコトでちゅうちょなく開封してきたのですが、レコード店を始めるようになって、「古いレコードが、キレイな状態を維持し続けている」というコト自体が、メチャ稀少なコトであるというのが、身にしみるように解るようになった影響もあって、シュリンク未開封のSS状態のレコードを開封できなくなってしまいました。

究極のトコロ、ゼッタイにキレイなレコードが欲しいのですが、未開封だと開封したくない、だけど聴きたいので結局もう1枚開封した中古レコードを買うというド変態な行為になっちゃいました。
古いアナログレコードが未開封のまま何十年も残されている・・・って、ナンかロマンを感じませんか?
その楽曲の良さに、さらに上乗せで特別感が付加価値としてノッカッているみたいな・・・ね。
まぁ〜でも、コレってマニアと言うかコレクターであれば、結構あるんじゃないかな〜例えば、スニーカーとかカッコいいから買ったは良いケド、履くと傷んじゃうから履けない・・・みたいな。

時々、当店にもデッドストック状態で見つけた、シュリンク未開封のSSコンディションのレコードが入荷するんですが、そういった未開封のレコードを見るたびに・・・
「あ〜キミは、開けられちゃうのかな・・・」
な〜んて思いをはせたりしています。
う〜んロマンティック・・・。
当店でお買い物をしていただけるお客さんにも「シールド大好きっ!」ってタイプの人が結構、いらっしゃいます。
フツーにレコードを聴くだけにとどまらず、もはやシールドのレコードをコレクションするっていう別ベクトルのコレクター魂が芽生えている状態みたいな(笑)

RAY VISTA / DON'T LET IT GO
RAY VISTA / DON'T LET IT GO の試聴
next recordsのサイトでRAY VISTAのレコードを探してみる

だけど、このシュリンク未開封のシールド状態のレコードにもちょっとしたリスクがあるんですよね。
ソレは、盤ソリ・・・。
ジャケットを被っているシュリンクが、長期間の保管によって収縮して紙でできたジャケットをギュ〜っと引っ張った状態に時々なるんですよね。
で、このシュリンクがジャケットを引っ張った状態が続くと場合によっては、レコードがその引っ張り状態に影響されて反ってしまうという・・・。
まぁ〜でもコレ、開封しないとわからないですからね。
知らぬがホトケ的な・・・(笑)

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。