stevearrington_feelsoreal
相変わらず、アナログレコードに関する話題が頻繁に取り沙汰されていますね。
音楽とかカンケーないようなファッションやカルチャー系、飲食系等のメディアや広告、TVCMのシーンに何気なくレコードジャケットが飾ってあったり、レコードをプレイするシーンがイメージとして使われたりとオイラの感覚ではココ20年ぐらいでもっともアナログレコードが露出しているんじゃにかなぁ〜ってカンジるホドです。
最近、特に気になったのはこのCM

思わず「あっ!ヤってもうてるっ!」ってツッコミ入りますが(笑)
それにこんな雑誌も出ました。
POPEYE 「レコードと時計。」特集
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オイラは、アナログレコードに関する情報が新しくネットにアップされると通知が届くように設定しているのですが、ホント毎日のように新しく報じられたアナログレコード関連のニュースが届きます。
過去の名盤がアナログレコードで再発されるとか、最新の曲がアナログレコードでもリリースされるとか、アナログレコードの売上がどうなったとか・・・そういった類の話題が次々と流れてくるってカンジです。
先日、メインの取引先の銀行員さんから
「社長っ!レコードがとても人気だそうですねっ!ご融資の方は、いかがでしょうか?」
なんてケータイに連絡があったりして、まぁ〜このレコード人気でさぞかしレコード店は商売繁盛しているように見えているのかもしれません。

先日も、ご来店いただいたお客さんに「レコード店ってどうなんですか?」って訊かれました。
どうなんですか?ってちょっとオブラートに包むような表現ですが、要するに「儲かりまっか?」ってコトですね。
訊いていいただいたお客さんは、ビジネス的な観点でレコードを販売するコトにちょっと興味を持った様なカンジですね。
でも、もしかして「ちょっとレコード店、やってみたいな〜」なんて思っている人もいたりして〜(笑)
少し前にレコード店のビジネスプランについて言及した記事を投稿しました。
「レコード店のビジネスプラン コダワリ路線 or 拡大路線」

上記以外にも過去にレコード店をはじめるコトについていくつもの関する記事を書いたコトがあります。
まぁ〜メディアに取り上げられるホドなので客観的に見て
レコードが人気という話題

レコードが売れてる

レコード関連のビジネスは盛況

レコード店は商売繁盛している
みたいな印象になっているのかもしれませんね。
ん〜商売繁盛しているのか・・・って言われるとレコード店の業界全体から見ると今は、上昇気流にノッているようなカンジではあるかもしれませんね。
まぁ〜でも上昇気流にノッているからと言ってドコのお店もウハウハになっているワケではないでしょう。

当店の場合だとレコードが売れていくのは結構なコトなんだケド、在庫数の減少が目下の悩みであったりします。
店頭にご来店していただける常連のお客さんから「エサ箱のレコードがめちゃ少なくなってきましたね〜」ってご指摘をいただいたコトもありますからね〜もうパッと目で見て「あ〜少なくなってるな・・・」ってコトが解るレベルというコトです。
ホント、前にこのブログでも書きましたが今年に入ってからくらいからかなり店頭の在庫数が減ってきている状況です。
「レコードの在庫数が減っている  = 儲かっている」って思われるかもしれませんが、なかなかそんなカンタンではなくって円安のコトもあるし、海外からの仕入れもレコード人気のアオリをモロにくらって仕入れ価格が上昇しているし、その他ダンボール代やレコード袋、はたまた宅配便の送料まで値上げ&値上げで昨今のインフレの波が確実に当店のような零細商店にも訪れてきています。
海外からの仕入れは、円安と仕入れ値の上昇の影響をモロに受けるので、国内での買い取りもガンバってはいるのですが、レコードの買い取りも競合他店と結構、熾烈な争いになってきています。
まぁ〜わかりますよ・・・規模の小さな当店ですが在庫数が減ってきている状況なので大手のレコード店は、もっと在庫が足らない状況だと思います。
レコードの買い取りに関してはホトンド、「ネット広告がすべて」ってカンジなんですよね。
「レコード 買い取り」って検索した時にドレだけ露出が出来ているかがすべてなワケです。
レコードが人気といえどもナンでも売れるワケではないので、やはりお客さんに望まれる「このレコードが欲しいっ!」って思われるタイトルをドレだけ店頭に揃えるコトが出来るかって部分がとても大切なワケです。
この仕入れの部分をテキトーにしたり、疎かにするとやっぱりお客さんから「良いレコードないなぁ」って思われて、いずれ買ってもらえなくなる・・・みたいなコトになりますからね。

レコード店は、儲かるのか・・・ってコトですが、一時的に売上げがあがっても次の仕入れをどうするのか・・・てコトまで考えるとかなりフクザツなんじゃないかなぁ〜って思います。
例えば、今月◯百万円売上がありました、だけど仕入れが上手く出来ませんでした・・・となると、売上げが落ちますよね・・・だからといってカンタンに手に入るようなレコードをとりあえず寄せ集めたとしてもタブン、次の月は売れないでしょう・・・となると、毎月必要な店舗の運営コストが嵩んでソレまでの売上を消費してしまい、最後はヤっていけなくなるみたいなコトになりかねません。
当店は、DJブームの真っ只中の2000年に当時、世界で最もレコード店が密集しているといわれたレコードの聖地、渋谷 宇田川町で営業をはじめて、DJブームの中でのニーズの高まり〜最盛期〜衰退期を経て今のレコード人気の状況を迎えています。
DJブームの最盛期は、そうはいってもホンの一部のマニアックな分野だけの人気でした。
当時、海外ではレコードは全然人気がなくって日本で数千円でソッコー売れるような人気の高いタイトルが海外へ買い付けに行くと50セントや1ドルで仕入れできる状況でした。
そういった日本と海外での仕入れ値と販売価格の差が結構あったので飛行機にノッて現地でレンタカーを借りて街から街へ移動しながら買い付け旅行して仕入れたレコードを航空便で送ってもまだまだ全然利益を出せる状況だったのですが、最近だとそんな価格差はあまりないんですよね。
というか、もしかしたら日本って世界一良いレコードが安価で売られている国なんじゃないかなぁ〜って思ったりするくらいです。
アメリカ人がUS HIPHOPのレコードを日本で買っていくってコトもこのブログで書いたコトもあります。
しかもコレまでレコードの人気って一部の欧米先進国だけのマニアックなモノだったのが、最近は東南アジア等の途上国の富裕層にまで広がって来ていますしね。
外国人客のレコードニーズがマジ高!そして買いっプリもヤバい!

先日、ベトナムでレコード店をはじめようと計画している外国人のお客さんが来店されました。
で、尋ねられたんですよ・・・「ワタシがお店をはじめる時に卸売りしてもらえますか?」って。
ベトナムでもアナログレコードの人気が高まっているのは、ちょっと知っていたのですが、日本で仕入れして売るのか・・・もしかして日本は、世界のレコードマニア & 業者の狩場になっているのかも?(笑)
で、オイラの返事は、「イエスっ!オフコースっ!」でした・・・そうなるともっと仕入れしなきゃ・・・どうしよ(焦)

STEVE ARRINGTON / FEEL SO REAL
STEVE ARRINGTON / FEEL SO REAL の試聴
next recordsのサイトでSTEVE ARRINGTONのレコードを探してみる

時々「ネクストさんは、もう20年以上レコード店をやっているので安泰でしょう〜」なんてお客さんから言われるコトがありますが、安泰なんてトンデモないですよ〜ホントに、毎日・毎月、必死のパッチですからね。
レコードの人気が高まって求められるコトってホントにありがたいコトだし、嬉しいのですが販売面が好調になると仕入れ面が追いつかなくなるという問題もあるので、単純に「儲かったぁ〜ヒャッポ〜イっ♪」ってならないですよね。
少し前のこのブログの記事でも「最近、新規オープンするレコード店の実店舗が増えてきた」ってコトを書きましたが、レコード店をはじめる前は準備期間もあるし開店時に店頭へ並べる在庫をある程度事前に用意して仕込むコトも出来ますが、レコード店をはじめたら販売しながら仕入れを並行に進めてなおかつ商品のクォリティを維持しながら運営し続けるってコレはなかなか難しいんですよね。
よくあるハナシだけど、オープンしたばっかりの時は、イイレコードが店頭に並んでたけど、1年後にはもうイイレコードがあんまりない・・・ってパターン。
結局、レコード店は今儲かるのか・・・ん〜どうなんだろう、イケイケドンドンで上手くやっているお店もある一方、はやりそうではないレコード店もあるので大きな括りでいえないんじゃないかなぁ〜ってオイラは、思いますね。

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