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こんなニュースを読みました。
「ユーチューバーが告発 偽物スニーカーを鑑定したら「本物」判定 大手取引アプリは一時取引中止」
内容を要約すると、スニーカー・マニアのYouTuberがレアスニーカーの偽モノの真贋鑑定を専門業者へ依頼したトコロ、いくつかの業者が誤った判定をした・・・というハナシです。
でコトの内容を動画としてアップしたトコロ、専門業者におけるサービスの信頼度が揺らいだり、はたまた最大手のサービスが取引停止になった・・・という。
オイラは、レア・スニーカー業界のコトは、まったく判りませんが、偽物のスニーカーが存在するというコトぐらいは知っていました。
しかし、その偽物のスニーカーの真贋判定サービスを行っている専門の業者が存在するというのは、はじめて知りましたね。
スゴいね・・・そんな業者がいるって。
タブン、メチャ多いんでしょうね・・・偽物のスニーカーって。
最近は、フリマ・アプリ等を使って個人間の売買も盛んですからこういった偽物を本物と偽って販売して稼いでやろう・・・っていう輩も横行しているんでしょうね。
しかし、その本物・偽物の判断をくだす専門の業者が、間違えるって・・・ちょっとコレは、そのサービス自体が偽物っぽいカンジがするなぁ〜(笑)
スニーカーの真贋見極めサービスには、画像で判断してもらう場合と実際にそのスニーカーを送って判断して鑑定もらう場合があるようですが、実物鑑定で間違えてしまうってコレちょっとマズイですね・・・やっぱり。

一方、我らがアナログレコード業界も残念ながらスニーカー業界と似た状況であったりします。
すなわちソレは、ブートレッグ盤の存在です。
このハナシをする前提として、ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)と再発盤の区別をしておかないとハナシがフクザツになるのでちゃんとしておきたいと思います。
レコード会社が「以前、販売したレコードを人気だから再び販売した」というのが、「再発盤」
ぜんぜん違う業者が、「このレコード、人気だから勝手に作って販売した」というのが、「ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)」
この前提条件をはじめにちゃんと認識しておいた方が、イイかと思います。
先に紹介したスニーカーの場合に置き換えると・・・
偽物スニーカーの場合は、後者の「このレコード、人気だから勝手に作って販売した」っていうパターンですね。
一方、製造メーカーであるNIKEが、以前販売したスニーカーが人気だからもう一度、製造して販売したっていうのが前者になりますね。

当たり前だけど、スニーカーもレコードも「権利」という物があって製造メーカー以外の業者が勝手に真似て製造販売してはイケないという法律があるのですが、コレ・・・結構、破られて作られちゃうんですよね・・・偽物が。
そして残念なコトにレコードの場合は、カンゼンに偽物である「ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)」が、ナゼか「再発盤」という呼ばれ方をされていて販売されている場合があるんですよね。
このカンゼン偽物であるレコードと正規のレコード会社が生産した再発盤を混同させるような印象操作ってレコード店側にも問題があるとオイラは思っています。
ホントは、イチバン悪いのは、ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)を製造している業者だと思うのですが、そのブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)を流通させてしまっているのは、レコード店という状況なのです。
そして、レコード店側は、表向きは「ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)は、流通させるのは如何なものか・・・」って認識なんだケド、儲けのコトを考えると販売せざるを得ない状況。
なので本当は、ちゃんとした原盤権を有しているレコード会社が生産したレコードを「再発盤」というベキなのに、後ろめたい気持ちもあってかブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)を「再発盤」というヤンワリとオブラートに包んだ言い方で販売してしまうという状況なのです。
店頭のレコードのレコメンドで「コチラの盤は、オリジナル盤ではありません、ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)です。」って、そのレコードにネガティブなコトってなかなか書けないでしょ・・・。
なので、購入者側にネガティブな印象がやわらいで伝わる「再発盤」という言い方で販売しちゃっているという実情になっていると思います。

渋谷のレコード店でもDJブームが盛んであった以前は、本当にこのブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)ってメチャ販売されていました。
当店では、2000年の開業以来、「オリジナル盤12インチシングル専門」というコンセプトでレコード店をやっていたのですが、例えば当店でオリジナル盤3000円で販売されているレコードが見た目はそのマンマ同じのブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)が、スグ近くのレコード店で1000円で販売されているという状況だったんですよね。
ブートレッグ盤(ブート盤・海賊盤)にもいくつか種類があって、収録されている楽曲は同じでレーベルやジャケットの見た目は、全然違うブートレッグ盤と中に収録されている楽曲は同じでレーベル、オマケにジャケットまでオリジナル盤とそっくりに作られたブートレッグ盤があります。
この見た目がオリジナル盤とそっくりのコピーされたレコードっていうのがやっぱりタチが悪いですね。
レコード店で販売されている時は、「再発盤」って書いてあってもソレがフリマ・アプリとかで二次流通する時には、再発盤とすら書かれませんからね。
二次流通の時点では、販売している人も購入する人もそんなの解らない & 意識すらナイという人の間で売買がされていました。
その後、DJブームも落ち着いてアナログレコード自体のニーズが下った影響もあってブートレッグ盤の製造もなくなって来たのですが・・・最近のアナログレコード人気のコトもあって、再び増えてきているようなカンジがしますね。

最近は、親会社が一部上場しているような運営元が大企業の大手レコード店が中古レコードやアナログレコードの販売を行うようになってきました。
そういった大手のレコード店は、CDのブートレッグ盤は、絶対に販売しないのですがナゼか、ブートレッグのアナログレコード盤は、販売しちゃうという・・・ユルユルの状況です。
新しくレコードを聴き始めたって人も増えている実情もあるので、アナログレコードにはブートレッグ盤が存在するという認識は、ナイ場合も多いので「果たしてコレでイイのか?」ってちょっと心配なったりします。

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レコード業界には、スニーカーの真贋見極めサービスの業者っていないのですが、専門の業者が肝心カナメの判断を誤ってしまうっっていうのは致命的なミスですね。
まぁ〜画像だけで判断するっていうのはなかなか難しいのは事実だと思いますが、最大手の業者が現物を見て「本物」って鑑定しちゃう・・・さらにその業者が販売も担っている・・・コレは、かなりマズイ様な気がしますね。
もしかしたら、偽物なのに権威のある業者が「本物」のお墨付きを与えるコトによって二次流通で高額販売されるという自体になりかねない・・・本物と思ってその偽物スニーカーを購入した人は、目も当てられない状況ですね。
オイラも以前、「ヤフオクに出品されているこのレコードは、本物ですか?」って問い合わせや「ebayで買ったレコードが偽物っぽいので見て欲しい」って鑑定以来を受けたコトがあります。
当店で販売したものに関してはすべての責任を負うコトは、覚悟していますが他で買ったモノを判別するっていうのは、ちょっと気が引けますね〜やっぱり。

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