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こんなニュースを読みました。
中古レコードのオンライン売買が最優秀賞に--NTT Comの新規事業創出コンテスト「DigiCom 2021」レポート

要約すると、NTT関連会社が開催している社内の新規事業創出コンテストで、世界中の“中古レコード”のオンライン売買をAIで可能にするアイデアが最優秀賞になったというニュースです。
発案者さん自身もDJしたりレコード蒐集を趣味としていて、欲しいレコード、探しているレコードを手に入れるのに苦労しているのをデジタルのチカラを使ってもっと便利に出来ないか・・・って、いうトコロからアイデアに至ったようです。
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世界中に愛好家やコレクターがいる、アナログレコードのオンライン売買を可能にする仕組みづくりを目指す。
価値ある中古レコードをいまだにオンラインで気軽に探せるようになっていないことに課題感をもった。
そこで、全国に眠っているレコードの在庫を誰もが簡単に探し出したり、売買したりできるようネット検索を可能にすることを思いついたという

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ニュースの記事からは、アイデアの要点は解るものの、「じゃあ具体的にソレはどういった仕組みなのか?」っていう部分が解らないのがちょっと残念なのですが・・・。
アイデアとしてはこんなカンジなのでしょうか・・・。

近年では世界的にもアナログレコードの人気が高まってきていて市場も大きくなって盛り上がっている

しかし、オンライン上でのアナログレコードの売買は極めて限定的

原因は、中古レコード店が在庫情報をデータ化出来ていないから

あらゆる分野ではEC化が進んでいるが、中古レコードに関しては未だ足で探すのが実情

中古レコードのデータ化に係る煩雑な手間をAIに置き換え、自動化してはイイのでは?

というコトになるのかな・・・。
中古レコードのデータ化をAIを使って自動化する?
どうやって自動化するのか、超気になります・・・。

現在、ウチ等のような中古レコード店は、仕入れたレコードを目視や実際に聴いてコンディションを確認してグレーディングしています。
ソレをデータベースソフトに入力してオンラインサイトに公開して商品として販売しています。
だけど、小規模なお店が多い中古レコード店では、コンディションのグレーディングは、日常的に行っているのでまったく問題なく出来ると思うのですが、データ化がウマく出来ていないんですよね。
オイラにしてみてば、データベースのソフトの使い方やそのデータベース化した情報をオンラインサイトへ流用するコトをスムーズに出来れば、イイのでは・・・って思うのですが、上記のアイデアでは更に一歩進んでソレをマンパワーではなく AIを使って自動化するっていうコトなのかな。
小さな中古レコード店がナゼ、在庫のデータ化が出来ないのか・・・っていうのは、同じものがヒトツとしてない中古レコードだから・・・という理由に他ならないからです。
過去に中古レコードの在庫管理の煩雑さについてはこのブログでも記事にしました。
「レコードの在庫管理の難しさ」

コレが新譜のレコードであればメチャ、カンタンなんですケドね〜。
同じ曲でも、中古レコードの場合は、盤面にキズがあったり、そのキズの程度はどうなのか、ジャケットの状況はどうなのなか、レーベルに書き込みがされているのか・・・とか、コレ、書き出しするとメチャ、多くの項目になります。
確かにこの部分をマンパワーではなくって、自動化出来れば・・・って思うと、一気にデータ化が捗ると思います。
ソレをAIを使って行う・・・聞こえはイイのですが、どうやって行うんだろう・・・その核心の部分が気になるトコロであります。

それぞれコンディションの違う中古レコードのグレーディングをAIが判断してさらにデータ化するには、具体的にはどうするのかな・・・カメラやスキャナを使って判断するのかな・・・。
コレは、オイラの想像ですが・・・。
ジャケットサイズのスキャナをこのシステム用に作ってジャケットの表・裏を一度にスキャンして、さらにレコード盤のA・B両面をスキャンしてコンディションを記録、ソレを予め用意したグレーディング基準にアテはめてデータ化する。
モチロン、事前にかなりの枚数のレコードのコンディションの状況を機械学習させる必要があります。
トーゼン、機械学習済のレコードをスキャンしているのでジャケットの絵柄やレーベルに記載されている製造番号なんかも自動認識してどのアーティストのナンてタイトルのレコードなのかってコトは、すべてデータ化出来るみたいなカンジだったらイイんじゃないかな。
ちょっと場所を取るけどジャケットサイズのスキャナをジャケットとレコードの2回スキャンするだけですべてデータ化出来るのならメチャ楽ちんなのでゼヒ、利用したいですね。
そのスキャナは、インターネットにつながっていて、スキャンと同時にデータ化されたものがサーバーに登録されてあとは、販売価格だけを入力すれば、ハイ、世界中に販売できますよっ!みたいなカンジで。
モチロン、スキャンされている高解像度の画像でユーザーは、検討中のレコードのコンディションの状況を細部まで確認出来るようになります。
この場合ってコンディションのグレーディング部分にAIが活用されるのかな・・・。
NTT関連会社は、スキャナとサーバーとの連携のサービスとマーケットプレイスの運営でマネタイズする・・・みたいなカンジでしょうか。
上記のニュース記事に掲載されているプレゼン資料には・・・
AI-WEBSERVICE
解決したい想い
世界中に眠っているレコードをオンライン市場に載せたい!って書いています。アツいですね〜!

まぁ〜でも、現在のトコロ、Discogsが比較的コレに近い存在ですね。
Discogsのマーケットプレイスへの商品登録は、アナログの入力ですが、比較的まだ楽な方だと思います。
ココでNTTが既に世界中のレコードマニアが利用しているDiscogsと競合するサービスを立ち上げるのは、現実的に考えるとあまり得策でナイような気もしますね。
スキャンによるAIを利用したコンディションのグレーディング技術をDiscogsのマーケットプレイスに接続して登録を行う・・・っていうのが、目下のトコロ、手っ取り早くかつカンタンかもしれません。
実際、発案者さんはどういったトコロまでこのアイデアを考えているんでしょうね・・・かなり気になります・・・というか、このコトについてゼヒ、訊いてみたいしハナシしてみたいですっ!
オイラもレコードの販売に関しては、アイデアはイロイロあるんですが、そのアイデアを実現化するには・・・って部分で、行き詰まっちゃうんですよね〜。
だけど、上記のサービスを発案した人とかと、中古レコード店の今後についてハナシできたらなんか、先が見えそうな気がするんケド・・・。
というカンジでラブコールを送っておきます・・・(笑)

NOTORIOUS B.I.G. / DREAMS
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2017年にこんな記事を書きました。
「レコード関係の新しいWEBサービス」

上記の記事にデカい倉庫に日本中の中古レコード屋から在庫のレコードをかき集めて一元管理してデータ化して世界中へ発送するサービスというコトについて書きました。
コレ、先に紹介したニュースの「小さな中古レコード店の在庫のデータ化が困難」という部分を、データに疎いレコード店主が多いんだったら、全部この倉庫へ送るだけでデータ化するよ!しかも世界中へ発送までしちゃうよっ!ってサービスです。
このアイデアとAIによるグレーディングサービスを合体させたら・・・・ん〜もしかしたら結構イイかも・・・?
ちなみに「レコード関係の新しいWEBサービス」として紹介した「REVINYL|リバイナル」なのですが、今はもうサービス自体がなくなっちゃいました・・・。
アプリのリリース当時はニュースサイトでも大々的に取り上げられたりしてかなり話題になったんですケドね。
たしか、「REVINYL|リバイナル」は、関西電力傘下の通信サービス企業の社内ベンチャー的なカンジでリリースされたんすよね。
ウチのNext Recordsもこの「REVINYL|リバイナル」が運営していたWEBマガジン「DONUTS MAGAZINE」で取材してもらったコトがあります。
next records / 渋谷にある100%オリジナル原盤の12インチ・シングル専門へ潜入
ん・・・なんかフクザツな想いが・・・。

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