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2022年も明けて、今年はアナログレコードマーケットはイッタイ、どんなカンジになるのかなぁ〜ナンてコトをばく然と考えていた今日このごろですがこんなニュースを読みました。
レコード購買が拡大、ネット世代の若者はアナログ好き

「週刊エコノミスト Online」というナントモ、お硬いネットメディアの記事です。
内容的には、「アナログレコードの生産数・売上ともに絶賛拡大中っ!」という記事です。
このタイプの記事は、この「渋谷レコード店日記」ブログでも見かける度に取り上げているのでまぁ〜毎度の内容のようなカンジの記事ではあるのですが、昨年末にオイラが書いた2021年の総括記事で書いたように当方のような零細弱小中古レコード店においてもナ〜ンとなくその前年の2020年とはお客さんの空気感が変わってきたなぁ〜ってカンジる部分があったりします。

上記の記事の冒頭に掲載されているグラフでは、アナログレコードの売上は日本のレコード市場では1980年をピークに一気に下降しています。
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(週刊エコノミスト Online より引用)

まぁ〜コレは、グラフを見ればわかるように単純にレコードからCDへ音楽メディアが転換した時期なのでこうなりますよね。
80年代の半ばより2000年ぐらいまでCDの売上が急上昇していったワケですが、音楽市場全体とすればこの時期が絶好調期だったというワケですね。
絶好調だったピーク後は、音楽メディアの売上自体が、下降していくワケです。
音楽メディアのマーケット的には全体を俯瞰で見ると確かにこのグラフの通り・・・ってカンジなのですが、オイラが90年代の半ばよりレコードの販売に携わるようになった経緯を経た実感としては、このグラフとはまた全然違った印象なんですよね。
オイラの実感では、90年代後半から2000年代前半くらいまでが、もう最高の絶好調期でしたからね。
いわゆるDJブームというヤツで、渋谷では多くのレコード店が乱立してレコードを求める人達がウジャウジャ徘徊していましたからね。
上記の記事のデータとは、まったく違う景色を見ていた・・・っていう印象です。
グラフの出所が「日本レコード協会」という日本のレコード会社が運営している一般社団法人のデータなので「国内盤」で「その年の売上」が元になっている正確な数字だけど限定的なデータという部分からオイラの印象と違うんでしょうね。
つまり輸入盤とか中古レコード盤のデータは一切加味されていな状態というコトです。
当時の渋谷宇田川町 御三家レコード店でもある、CISCO・Manhattan Record・Dance Music Records等が、年に何万枚もレコードを販売していても数字には反映されないというコトですね。

photo2

(週刊エコノミスト Online より引用)

確かにグラフでは、右肩上がりで国内で新規で生産されるアナログレコードの枚数は増えていますね。
だけど、コレもうがった見方をすれば、CDの生産数が年々下がってきている中でレコード会社としては、ナンとか販売できるアイテムを増やすために今、世界的にブームになっているアナログレコードを生産しているってカンジではナイのかな・・・って思う部分も個人的にはあるんですよね。
アナログレコードがピークだった80年代と違って今は、マーケットが世界規模ですからね。
以前であれば国内盤のレコードなんて海外で販売するコトは、出来なかったと思うのですが今だと、全然ソレも可能なので販売戦略的にイロイロと策を講じているのかもしれません。

記事にも書いていますが、オンライン販売でアナログレコードのマーケットはかなり拡大したんでしょうね〜。
ソレもコロナが大きく影響しているというコトもカンケーしていると思います。
もしコロナ問題がなければ、レコードの人気も今よりかは緩やかだったんじゃないかなぁ〜って思ったりもします。
まぁでも大手のメディアでいくら「レコードの人気が再燃していますっ!」って取り上げても音楽産業の中ではアナログレコード市場は、そんなに大して大きくはナイと思うんですよね。
だけど、CD販売を行う大手のショップとかは、CDやグッズだけでは売上を上げるのはタイヘンなんでアナログレコードの方にも参入してきたってカンジなんでしょうね。
しかも今まで売ったコトのない中古レコードまでっ!ってもうナリフリ構っていられないっ!(笑)

「Z世代」が中心・・・ってこのパートの記事は、なかなか興味深いですよね〜。
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彼らは動画サイトやSNSを通じて、自由に好きな音楽コンテンツを見つけて、その後にレコードを購入することが多い。
(記事引用)
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オイラの知人のハナシですが、高校生の娘のスマホからEW&FとかPatrice Rushenの曲が流れてきたので
「そんな曲、ナンで知ってるの?」
って聴いたトコロ、TikTokで流れていて知ったとのコト。
10代の女の子がPatrice Rushenの曲を知るなんて機会は、日常生活ではちょっとナイと思うのですが・・・あ〜もう高校生ならTikTokが日常生活ナンでしょうね。
「Z世代」(ジェネレーションZ)というのは、世間でも今、結構注目されている世代ですね。
デジタルネイティブなこの世代がシゴトをするようになって収入を得て消費者としてある一定の層を形成しているというコトで、ビジネス的に今後ますます成長が見込める・・・的な意味で話題になっているようです。
世界的に見てこの「Z世代」が人口ピラミッドを構成している年代でイチバン多い世代というコトで、マーケット的には絶対に無視できない世代というコトのようです。
特にアメリカでは、この「Z世代」がモノスゴイ勢いで発信力を持っているとされています。
残念ながら我が日本では、少子高齢化で「Z世代」は全然社会的には、少数派ですが・・・(泣)
トーゼン、少数派なので発信力もそれなりという・・・。
で、デジタルネイティブなこの世代が「古典的なアナログ中心の生活に対して新鮮味を覚える事も多い。」とも解説されています。
若い人たちがアナログレコードに興味を持つっていうのは、このコトでしょうね〜。
我が家にもこの「Z世代」のムスメとムスコがいますが、レコード店のオヤジがいるにも関わらず、全くもってレコードに興味ナシですが・・・(笑)
記事にも書いてあったようにホント、最近レコードプレーヤー持っていないケド、レコードを持っておきたいっていう若い人もいたりして、オッサンなオイラは、思わず「買ってどうするの?」って思っちゃうのですがタブン、コレクションするアイテムとしてアナログレコードを所有したいって気持ちなんでしょうね。

どうなるんでしょうね〜今後、レコードって。
まだまだ人気は拡大していくのかな。
オイラ的には、早くコロナが収まって訪日外国人は2019年並に増えれば・・・って思うのですケドね。

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レコードの人気がアガるっていうコトに関しては、「イイねっ!」なんですが、ココ最近の傾向を見ていると明らかにレコードの人気に合わせて値段もアガがってきているコトがメチャ気になっています。
当たり前ですが、ニーズが高まれば人気のあるアイテムの値段がアガるっていうのは、資本主義経済にとってはフツーのコトなのですが、レコードに関しては今だと世界規模で考えると今後、価格の高騰に合わせて仕入れが出来て、その仕入高に合わせて販売価格に転嫁した場合、日本人は耐えられるのか・・・ってコトに関しては、フクザツな気持ちになりますね。
最近は、世界的に見ても日本だけ給料が上がらない問題が話題になっていますよね。
当店でも去年1年だけみても、海外から仕入れたレコードって以前よりもだいぶ少なくなってきましたからね・・・。
それに海外のディーラーから「こんなの入荷したケド?」ってオファーがあっても高くて仕入れできない・・・(泣)って状態も結構多いんですよね・・・もう明らかに仕入れコストが上がってきていますよ。
毎週入荷しているレコードのプライスを見ても数年前だったら2000円前後だったレコードが4000円とかなっていたり、インフレがレコード業界にもヒタヒタと忍び寄ってきているような印象がアリますね〜。
ナノで、出来るだけ早く買ったほうがイイですよ〜(笑)

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