渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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先日、当店スタッフと「レコードって、ナンか最近、オシャレなアイテムの象徴みたいになってるよなぁ〜」って、ハナシをしていました。
というのも、「広告のためにお店で撮影させて欲しいのですが・・・」って広告代理店や制作会社から時々、連絡があったり、そういった専門の業者さんだけでなく、フツーの一般ピープルな人も店内でレコードを掘っている様子をスマホで撮影したりというシーンをホント、見かけるコトが多くなりました。
オイラは、ファッション誌とかTVとか、あまり見ないので実際どれくらいの頻度でアナログレコードやレコードが再生されているシーンがそういった広告媒体にイメージとして採用されているのかワカラナイですが、まぁまぁの頻度で「店内で撮影させて欲しい」って当店のような小さなレコード店にも広告関係の人から連絡が入るので相当な露出になっているのかもしれませんね。

少し前にもこのブログで紹介しましたが、ウイスキーのCM

だけど、このCMのようにトーンアームを無造作にレコード盤の上に置いちゃうシーンを見たりすると・・・
「大勢のスタッフがCM制作に携わっているにも関わらずダレも誤りを指摘しないんかいっ!」って思っちゃいます(笑)
タブン、本当にCM制作に関わっている人、全員が今までレコードを実際にプレイしたコトないんでしょうね・・・でも、「レコードって今、人気みたいだよね、ソレにナンかオシャレっぽいし・・・」っていうあくまでもイメージだけでアナログレコードがプレイされるシーンが採用されちゃったのかもしれませんね。

で、またもや立て続けにこんなCMを見かけました。

夫役に小栗旬、妻役に中村ゆり という超ゴーカな出演で、上記で紹介した同じくウイスキーのCMです。
しかしながらコチラは、かなりというか、ガッツリとレコードとレコードが再生されるシーンにフォーカスが当てられた内容です。
夫「レコードと届いたんだ」
妻「その笑顔、さては良いの見つかった?」
夫「分かる?(ニヤリ)」
って、一緒にソファに座ってシッポリと二人でレコードを聴きながらハイボールを嗜む・・・。
ぐわぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!ナンだーーーーっ!?コレっ!
羨ましスギるっ!
レコードを買い続けて40年以上経ちますが、今まで一度たりともこんなコト、経験したコトがナイっ!(笑)
イケメンの夫に美人妻、オシャレなインテリアでまとめられた広く美しい部屋でソファでレコードを聴きながらハイボールを片手に二人が出会った時のコトについて語り合う・・・。
というか・・・こんなの実際にありえるのかっ!?って思っきりそっちの方にツッコミを入れてしまいます(笑)
妬み?コレ、カンゼンに妬みでしょ・・・(笑)
世の中の既婚者の多くは、大好きなレコードを如何にして妻にバレないように買うかってコトに苦心している中で奥さんに「良いの見つかったの?」ナンてそんな羨ましいコト、訊かれたことナイわっ!(笑)
通販なんかでレコードを買おうものなら「また買ったの?」とか「ちょっとっ!代引きならちゃんとお金用意しておいてよっ!(怒)」ってチクチクと言われるのがいつものパターンですよね。
実際、当店でもお客さんからご注文いただいたレコードを自宅へ送らないで宅配便のセンター止指定にして欲しいって依頼が結構な割合であるので推測ですが、レコードを買ったコトを嫁バレしないように・・・って気持ちが少なからずあるような気がします。
とはいってもレコードを買えば確実に増えていくので買ったコトを内緒にしていても1年、2年と時間の経過と共にレコード・コレクションの枚数がドンドン増えていくから必ず、バレてしまうんですケドね。
このCMもホント現実離れしたあくまでもCM上の演出だとは解っているのですが・・・「こうあって欲しいっ!」ってレコード好きな夫の理想がナンだか見え隠れしていうような気もしますね〜。
もしかしたらこの演出を考えた人もレコード好きなのかもしれません。

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CMのワンシーンを切り取ってみたのですが、コレ、撮影セットだと思うのですがなかなかシッカリと作り込んでいますね。
結構、大きい3ウェイスピーカーにプリメインアンプ、木目調のレコードプレーヤ、右下のレコードコレクションの枚数はタブン200枚位ありそうですね。
壁面にはジャケットのディスプレイ、オーディオ・ラックにはヘッドホン&スタンドまで置いています。
スピーカーは、ウーファーのマウントからするとタブンYAHAMAのNSシリーズのようですね。
yamaha_speaker
アレ?スピーカー見ていて気がついたのですが、ウーファーとスコーカーのセンター・キャップの部分、コレ・・・ヘコんでいるようですね〜(笑)
ん〜このスピーカーのセンターキャップの膨らみってナゼか触って凹ましちゃうコト多いですよね〜本能的に人間は、部分的にポチっと膨らんでいるトコロを見ると押してみたくなるようです。
まぁ〜スピーカーのセンターキャップの凹みを指摘するのもオイラくらいだと思いますが・・・(笑)

はじめて見たCMで瞬時に「こんな美味しすぎる状況ってありえんっ!」って思っちゃったオイラなのですが、このコトを調べているとTwitterでもこのCMが話題になっていました。
「レコード趣味の人が奥さんに「いいの見つかった?」って言われて一緒に聴くCMあるけど実態はだいたいこれ」

「実態との乖離が大き過ぎる」っていうコメントは、オイラも同感ですね〜(笑)
圧倒的な「詰められました」「怒られています」の声 ・・・っていう見出しもレコードマニアの間ではアルアルかもしれませんね〜。
まぁ〜タブン、レコードの枚数も2〜300枚くらいであればソレホド、奥さんからの強い圧はナイと思うのですが、如何せんレコード・コレクションって2〜300枚では収まり切らないんですよね。
たいてい奥さんにこの手のハナシで突っ込まれるのは、コレクション枚数がもっと多い人だと思うのです・・・例えば1000枚超えとかね。
増える枚数は月に数枚でも年月を重ねていくと、ン百枚・・・ン千枚のコレクションに確実に増殖していくワケですから。
はじめは「へ〜レコードを聴くなんて良い趣味ね」ナンて肯定的な印象だった奥さんも部屋に大量に置かれているレコードコレクションを見て「え?また買ったの?」ってなっちゃうんでしょうね。
いまでは、レコード店を営んでいるオイラでさえも、奥さんとの約束でゼッタイにレコードは自室から溢れさせてイケないっていう鉄の掟がありますしね(笑)

ARCHIE BELL & THE DRELLS / DON'T LET LOVE GET YOU DOWN
ARCHIE BELL & THE DRELLS / DON'T LET LOVE GET YOU DOWN の試聴
next recordsのサイトでARCHIE BELL & THE DRELLSのレコードを探してみる

このCMでは、レコード & オーディオをリビング・ダイニングに置いてますよね。
で、アイランドキッチンにいる奥さんとの会話・・・。
まぁ〜実際、羨ましいな〜と思いつつもカビっぽい古いレコードが積み上がった部屋でご飯食べるのはちょっと・・・気がひけるかも(笑)

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渋谷 宇田川町で12インチシングル専門の中古レコード店を営んでいるnext recordsです。
紆余曲折ありつつも今年で23年間、なんとかレコード店を続けております。
ココ最近、この「渋谷レコード店日記」ブログでも何度か言及しましたが、店頭で在庫しているレコードの減り方がハンパありません。
単純計算ですが今年のはじめ頃から店頭在庫のレコードが2000〜2500枚ホド、少なくなっている状態です。
2000枚以上のレコードが売れてなくなっている・・・って商売的にみると「結構なコトじゃないか」って一見思われそうですが、店主的にはなかなか悩ましい問題でもあります。
例えば・・・お客さんに「ナンかオススメないですか?」って聴かれてそのお客さんの趣向に沿ったオススメのレコードを店頭在庫から選ぼうとすると、そのタイトルが売り切れてナイってコトが度々起きるんですよね。
しかも、当店的には「定番中の定番っ!」みたいな在庫があって当たり前のタイトルですら、売り切れてナイっ!って事態が起きてしまったり・・・といった具合にちょっとマズいな〜ナンて思っているワケです。
「ココで、イッパツ、ドッカーンとレコードの買い付けに久しぶりに行ってみるか?」ってスタッフと冗談交じりでハナシていて思ったのですが実際に今、アメリカにレコード買い付けに行ったらどれくらいの予算が必要なのかな・・・ナンて思ったんですよね。
当店は、現在仕入れに関しては、国内でのレコード買い取り & 海外のレコード・ディーラーの2つのルートからレコードを仕入れを行っています。
最後にアメリカへ買い付けに出向いたのってもう覚えていないくらい前なんですよね〜タブン、10年以上前ですよ。
海外へ買い付けにいかなくなった理由っていうのは、今では考えられないかもしれませんが、10数年前ってレコードが売れなさスギて価格がメチャ下がって仕入れの為のコストが割高になったコトもあって海外へ買い付けに行かなくなったんですよね。

で、買い付けに行きまくっていた時期から10数年を経て今、アメリカへレコード買い付けに行くとするとその予算は、如何ほどかかるのかとちょっとカンタンに見積もりをしてみました。
プランは、こんなカンジです。
出発は2023年7月上旬で帰国は2週間後の14日間です。
成田からN.Y.へ飛んでレンタカーを運転して各地を移動しながらレコードを仕入れるという計画です。
仕入れるレコードの枚数は、約1000枚です。
買い付けにかかるコストの大きい部分ってやはりエアチケット・レンタカー・ホテル、このあたりが結構大きな割合を占めています。

で、コレまでよく利用していた旅行会社へエアチケットの値段を訊くと・・・
直行便でイチバン安い、ユナイテッド航空で約26万円(燃料サーチャージ込)とのコトでした。
結構、しますね〜というか当店が、年に10回以上買い付けに行っていた2000年はじめ頃は、高くても10万円位だったんですよね〜今だと2.5倍以上に値段が上がっているんですね。
その次に安いのは、アメリカン航空で29.5万円なのでもうソレくらいが当たり前なんですね。

で、レンタカーの費用は、コンパクトカーで保険付き、空港で借りて同じ場所で返却するというプランで2週間の費用は$1600、今の為替レート($1=¥140)だと22.4万円・・・ん〜こちらもなかなかの金額です。
クルマに入れるガソリンの費用は、今までの経験だとホボ毎日、給油(約50L)します。
現在アメリカのガソリンは、1ガロン(約3.8L)$4くらいなので毎日15ガロン$60のガソリンを12日間だと$720(10.8万円)です、ガソリンは、日本よりも少し安いですね。

そして宿泊ですが、アメリカでも比較的安価に泊まれるモーテルでの宿泊を想定すると、そのエリアにもよりますが1泊$45〜$60くらいなので平均で$50として12泊だとすると$600なので8.4万円こちらは、まだソレホド高額になっていませんね〜だけど大きな都市で宿泊となると同じチェーン店のモーテルでも$100超えの価格になるので基本、宿泊は地方の街での宿泊にします。
あと、買い付け人の飲食費等の滞在費ですが、かなり切り詰めて1日に$50くらいを想定します。
なので$50X12日間なので$600(8.4万円)です。

ニュースでも時々見聞きしますが、今アメリカのインフレは、かなりヤバいですからね・・・参考までにマクドナルドのビックマック・セットが$11(1540円)、コンビニでのペットボトルのコーラが$3(420円)、水は$2(280円)です。
先日、こんな動画を見ました。サムネで既にネタバレですね。
一蘭のバイト代は、1時間$21(2940円)とのことです。


で、ココまでまったくレコードを買っていない状態で日本からアメリカに行ってレンタカーを借りて14日間滞在するだけで計算すると約76万円です。
レコードの仕入れが一体いくらになるのかですが、安いお店で買えるコトもあるケド、レアなタイトルはもう安くで買うコトはかなり不可能に近いでしょうね・・・14日間の滞在で予定では1000枚くらいのレコードを仕入れたいんですが1枚あたり平均$7(約1000円)くらいにしたいですね・・・いや〜ホントは$5くらいにしたいケド、甘い見積もりだと全くレコードが買えなくなりますからね。
清水の舞台から飛び降りるつもりで1枚あたりの仕入れ費用は、$7(約1000円)に想定すると約$7000(100万円)

その仕入れたレコードを日本に送る輸送費も必要です。
レコード1000枚を買い付けるとダンボール箱が約8箱くらいになります。
2箱は、帰国時に飛行機に積んで帰る場合だとユナイテッド航空でのオーバーチャージの費用は、1個 $300(4.2万円)くらいなので2個だと$600(8.4万円)
残りの6箱を別便で配送すると今だと安いトコロだと1箱約$200(2.8万円)くらいで送れそうですなので6箱だと$1200(16.8万円)
つまり1000枚のレコードの輸送コストは、25.2万円となります。

ココまでの見積もりで1000枚のレコードをアメリカに買い付けした場合、概算ですが約201万円となります。
ホントに単純計算ですが、201万円の費用を仕入れた1000枚のレコードで割ると平均すると1枚あたりのレコードの仕入れ価格は約2000円となります。
ん〜コレは・・・なかなかの高コストですね。
この中には、買い付けに出向いたスタッフの人件費は含まれていませんからね。
実質、2週間のスタッフの人件費を含めると1枚2000円以上になるワケです。
タイトルにもよりますが、店頭売価2000円のレコードを仕入れているとカンゼンに赤字です。
レコードが日本に届いて実際に店頭に並べるコトが出来る状態にまでするには店舗の家賃とか商品化に伴う費用等さらに上乗せされます。
そう考えると・・・一体、1枚いくらの値段をつければイイのか・・・ってちょっとコレ、悩みますよね。
トーゼン、レコードには、安価なタイトルもあれば高額レア盤もあるので一概に平均価格では語れない部分があるのですが、今の円安状態で高インフレなアメリカへのレコード買い付けは、日本人からするとかなりムズかしいかもしれません。
もうホント、誰も知らない激安の仕入れができる秘密の仕入れ先があるっ!っていうんであれば別ですケド、オイラの経験上そんなアメリカンドリームなハナシは、ホボ幻想ですからね〜(笑)

WU-TANG CLAN / METHOD MAN
WU-TANG CLAN / METHOD MAN の試聴
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改めて具体的な金額を提示してアメリカのレコード買い付け費用を見積もってみたのですが、恐ろしい状態でした・・・。
このブログでも言及したコトがありますが、海外から訪れたお客さんが、レコードをバンバン買っていくのが解るような気がします。
やはり今の日本の物価って世界的に見れば安いんでしょうね、というかもうバーゲン真っ最中ってカンジかもしれません。
先に書いたようにアメリカのビックマック・セットが$11(1540円)なのに対して日本は、750円と約半額ですからね。
買い付けに出向くスタッフへ、販売価格が3000円以上のレコードだけを仕入れてくるようにっ!って指令を出して送り出すなんて・・・コレ、地獄の買い付けですよ・・・マジで(笑)
この見積もりの結果を考慮してスタッフと検討した結果、かなりムリな買い付けだな・・・という結論に至りました。
とはいっても、当店も今は、まだイイとしてこのまま在庫のレコードが減り続けたらと思うと、イロイロと対策を考えていかなければイケませんね。

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salsoul_oohiloveit
つい先日、久しぶりに渋谷界隈のレコード店めぐりをしてみました。
まぁ〜昨今のアナログレコード人気で大型店は、さぞかし賑わっているではないかなぁ〜なんて想像しながら訪れてみたワケです。
当店にご来店いただいた常連のお客さんから「あそこのお店は、こんなカンジですよ」という風に同業他店の様子はそれとなく聞いていたのですが。
ホント、久しぶりナンですよ・・・レコード店を訪れるのって・・・(笑)
一応、オイラはレコード店を営んでいるワケですが、レコード店にはあまり訪れないという・・・結構、コレってありガチなのかもしれませんね。
タブン、1年ブリくらいですよ・・・レコード店を訪れるのって(笑)

で、大型店を中心にいくつかのレコード店を訪れてみて思ったのが、かなりお客さんの入に関しては、差があるなぁ〜って思ったんですよね。
まぁまぁの数のお客さんがレコードが入ったエサ箱を一心不乱で漁っているお店がある一方、比較的広い店舗スペースにも関わらず、あまりお客さんがいないお店もあったりといったカンジで、結構明暗分かれているような印象を受けました。
ちなみに訪れた日は、土曜日の午後4時頃なのでレコード店的には、お客さんが比較的多い時間帯ですね。
多くのお客さんが訪れているレコード店は、一時的ですがレジ前にお買い物の精算を待っている行列が出来て状態になっていたりする一方、ちょっと閑散した雰囲気が漂っているお店もあったりして・・・メディア等で「アナログレコードがとても人気ですっ!」って話題になっていますが決してどのお店も盛況でいうワケはなくってグラデーションがありますね。
まぁ〜それそれのお店の強みとかカラーとかお客さんのターゲット層があるので一律で「今、現状のレコード店は、こんなカンジですっ!」って喩えるワケには、やはりいかないですよね。
しかし、メディアので報道ブリは、決してそんなカンジではなくって総じて「アナログレコードが今人気ですっ!」って印象がありますからね〜まぁ、わかり易く伝えているのだ思うのですが、ちょっと現実とは乖離している部分もあるなぁ〜って思いましたね。

じゃあ様々なジャンルと音楽フォーマットがあるレコードの中でもイチバン人気・注目されているのはナニか・・・なんですが、もうコレは明確でいわゆる名盤といわれるアルバム(LP)の再発盤が今イチバン、ニーズがあるというカンジでしたね。
もうとにかく、店内のメンチン(ジャケットを面だしで陳列している様子)でディスプレイされているのは、このダレもが知っている名盤のアルバム・ジャケットがズラーーーっと並んでいるワケです。
そして店内の在庫スペースも約半分がそういった新品の再発盤が占めている様子で今のレコード人気は、明らかにその部分がけん引していてお店も明確にソレをフォーカスして積極的にセールスを仕掛けているコトが窺えます。
一方、店内の商品のホトンドが中古レコードが占めている大型レコード店は、週末のかきいれ時にも関わらず、広いスペースにオイラを含めて5〜6人のお客さんだけでした。
レコード店でエサ箱に入った中古レコードを掘り進めて買うという方法ってアル程度の音楽の知識やレコードに対しての知見がナイとなかなかムズいと思うのです。
ソレに中古レコード店のエサ箱に入っているレコードってモチロン有名なアルバムもあれば、どマイナーなアルバムも混在している状態で入っているので、最近のレコード人気がキッカケてレコードを聴き始めた人からするとレコードが入ったエサ箱を見たトコロで「ナンだ、コレ?全然、わからんっ!」ってなりそうですしね。
そういったイミでは店内中に見たコトのあるアルバムがズラ〜っとディスプレイされている方が親しみやすいってカンジるのかもしれませんね。
タブン、今はそういった多くのライトユーザーが結構、アナログレコード市場のシーンを引っ張っているんでしょうね。
そういった状況を踏まえると多くの人が知っている知名度の高いアルバムの再発盤が、バンバンリリースされるのもナンとなく解りますね。

そんな久しぶりに訪れたレコード店なのですが、やはりオイラが見るのは・・・モチロン12インチシングルなのです。
だけど、お客さんが多い人気のレコード店でも、結構残念な取扱いのされ方でした・・・。
一応、12インチシングルのコーナーは、あったのですがお店の規模からすると1/100くらいのボリュームの扱いでエサ箱に入っているレコードは、オリジナル盤・再発盤・ブート盤が混在している状況です。
大型店の規模感からするともっと多くの12インチシングルのタイトルを扱っていてもイイと思うのですが、まぁ〜スペースの都合もあるので相当、取扱タイトルを絞っているのか、あまり売れ行きがよくないので小規模な扱いにしているのだと思われます。
あとコレ、メチャ気になったのが、エサ箱に入っているレコードの穴あきジャケットからのぞいているレーベルの向きっ!
ピクチャージャケットであれば全く問題ナイのだけど、12インチシングルってよくレーベル部分はくり抜かれた穴あきジャケットにはいっている場合が多いのですが、この穴あきジャケットから見えているレーベルが、アーティスト名・タイトルが読みやすいようにまっすぐになっていないままエサ箱に入っているんですよ。
本来であれば読みやすいようにこうなっていればイイのに
IMG-6275
テキトーにジャケットにレコード盤が入れられちゃっってレーベルの向きが不均一になっている・・・。
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コレを見ちゃうと、オイラ的には「あ〜12インチシングルってゾンザイな扱いになってるなぁ〜」ナンて思っちゃうんですよね。
まぁ〜細かなコトですが、オイラからするとホント、レコード店に於いてはレコードを商品として店頭に並べる場合は基本的というか当たり前のコトだと思うのですが、スタッフさんが忙しくてソコまで気がまわらないのか、そもそもそんなコト知らないのか・・・。
他のお店のコトなので、どうでもイイコトなのですが、ちょっと気になりました。

久しぶりに訪れた同業他店のレコード店なのですが、今のニーズの方向性やお客さんの嗜好、求められるレコード店のあり方など多くのちょっとした気付きがありました。
で、そういった今現在のニーズに対応したお店つくりをしている同業他店を訪れて改めてカンジたのは、「next recordsの超マニアックぶり」ってコトです。
このブログでも、お店の方向性や運営の仕方、商品の品揃え等について様々なコトをコレまで書いてきましたが、全くお客さんの方におもねっていないぁ〜って思いましたね。
ん〜ナニがナンでもオリジナル盤 & 12インチシングルだけという商品構成・・・明らかにマニアな路線へ全フリしていますね〜(笑)
多くのお客さんにお店へ来てもらいたいっ!もっとレコードを購入してもらいたいっ!なんて思っているワケですが、そのためにセオリーとしてお店側がお客さんのニーズへ柔軟的に応じるべきだと思うのですが、ソレが全く出来ていないという・・・(笑)
まぁ〜だけど当店と同じ様なオリジナル盤の12インチシングル好きならば、思っきりブッ刺さる商品構成という品揃え・・・こんなレコード店ってあまり見かけないですよね〜やっぱり。
レコードをライトに楽しみたい人がナニも解らずふらァ〜っと当店へ立ち寄るものなら、「ナンだ?このレコード店はっ!?知らないレコードばかり・・・しかもジャケットもついてないし・・・」って思っきり違和感をカンジちゃいますよね〜。

SALSOUL ORCHESTRA / OOH, I LOVE IT (LOVE BREAK)  
SALSOUL ORCHESTRA / OOH, I LOVE IT (LOVE BREAK) の試聴
next recordsのサイトでSALSOUL ORCHESTRAのレコードを探してみる

そんなオリジナル盤・12インチシングルに特化したレコード店ですが、ナンダカンダとありつつも今年でお店をはじめて23年目ですよ・・・こんな品揃えにも関わらず、ホントよく続けてこれたな〜って改めて思う次第であります(笑)
先日、海外からご来店いただいたお客さんから
「このレコードショップ、素晴らしいラインナップだねっ!ワタシは、多くの国のレコード店を訪れたコトがあるケド、こんなレコード店は、はじめてだよっ!」ってありがたいコメントを頂戴いたしました。
まぁ〜確かにオイラも色んな国のレコード店を訪れましたが、12インチシングルだけってお店は、Club Musicを扱っているお店では、タマにありますが、再発盤と新譜と中古が一緒に並んでいるんですよね・・・「オリジナル盤だけでっ!」っていう部分は、どうしても出来ないようです。
多くのレコード店が、今のニーズに出来るだけマッチした品揃えになりつつある中で特定の分野に全フリしたレコード店だからこそ、もしかして長く営業を続けてこれたのかもしれませんね・・・違うかな・・・ワカラナイケド(笑)
他店では、12インチングルの扱いは、イマイチだからこそ、もしかして当店のような12インチングル専門店が際立ってきているのかも?って思うと、他の店はそのままテキトーな内容で12インチングルを扱っておいてくれた方がイイのかも?(笑)

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stevearrington_feelsoreal
相変わらず、アナログレコードに関する話題が頻繁に取り沙汰されていますね。
音楽とかカンケーないようなファッションやカルチャー系、飲食系等のメディアや広告、TVCMのシーンに何気なくレコードジャケットが飾ってあったり、レコードをプレイするシーンがイメージとして使われたりとオイラの感覚ではココ20年ぐらいでもっともアナログレコードが露出しているんじゃにかなぁ〜ってカンジるホドです。
最近、特に気になったのはこのCM

思わず「あっ!ヤってもうてるっ!」ってツッコミ入りますが(笑)
それにこんな雑誌も出ました。
POPEYE 「レコードと時計。」特集
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オイラは、アナログレコードに関する情報が新しくネットにアップされると通知が届くように設定しているのですが、ホント毎日のように新しく報じられたアナログレコード関連のニュースが届きます。
過去の名盤がアナログレコードで再発されるとか、最新の曲がアナログレコードでもリリースされるとか、アナログレコードの売上がどうなったとか・・・そういった類の話題が次々と流れてくるってカンジです。
先日、メインの取引先の銀行員さんから
「社長っ!レコードがとても人気だそうですねっ!ご融資の方は、いかがでしょうか?」
なんてケータイに連絡があったりして、まぁ〜このレコード人気でさぞかしレコード店は商売繁盛しているように見えているのかもしれません。

先日も、ご来店いただいたお客さんに「レコード店ってどうなんですか?」って訊かれました。
どうなんですか?ってちょっとオブラートに包むような表現ですが、要するに「儲かりまっか?」ってコトですね。
訊いていいただいたお客さんは、ビジネス的な観点でレコードを販売するコトにちょっと興味を持った様なカンジですね。
でも、もしかして「ちょっとレコード店、やってみたいな〜」なんて思っている人もいたりして〜(笑)
少し前にレコード店のビジネスプランについて言及した記事を投稿しました。
「レコード店のビジネスプラン コダワリ路線 or 拡大路線」

上記以外にも過去にレコード店をはじめるコトについていくつもの関する記事を書いたコトがあります。
まぁ〜メディアに取り上げられるホドなので客観的に見て
レコードが人気という話題

レコードが売れてる

レコード関連のビジネスは盛況

レコード店は商売繁盛している
みたいな印象になっているのかもしれませんね。
ん〜商売繁盛しているのか・・・って言われるとレコード店の業界全体から見ると今は、上昇気流にノッているようなカンジではあるかもしれませんね。
まぁ〜でも上昇気流にノッているからと言ってドコのお店もウハウハになっているワケではないでしょう。

当店の場合だとレコードが売れていくのは結構なコトなんだケド、在庫数の減少が目下の悩みであったりします。
店頭にご来店していただける常連のお客さんから「エサ箱のレコードがめちゃ少なくなってきましたね〜」ってご指摘をいただいたコトもありますからね〜もうパッと目で見て「あ〜少なくなってるな・・・」ってコトが解るレベルというコトです。
ホント、前にこのブログでも書きましたが今年に入ってからくらいからかなり店頭の在庫数が減ってきている状況です。
「レコードの在庫数が減っている  = 儲かっている」って思われるかもしれませんが、なかなかそんなカンタンではなくって円安のコトもあるし、海外からの仕入れもレコード人気のアオリをモロにくらって仕入れ価格が上昇しているし、その他ダンボール代やレコード袋、はたまた宅配便の送料まで値上げ&値上げで昨今のインフレの波が確実に当店のような零細商店にも訪れてきています。
海外からの仕入れは、円安と仕入れ値の上昇の影響をモロに受けるので、国内での買い取りもガンバってはいるのですが、レコードの買い取りも競合他店と結構、熾烈な争いになってきています。
まぁ〜わかりますよ・・・規模の小さな当店ですが在庫数が減ってきている状況なので大手のレコード店は、もっと在庫が足らない状況だと思います。
レコードの買い取りに関してはホトンド、「ネット広告がすべて」ってカンジなんですよね。
「レコード 買い取り」って検索した時にドレだけ露出が出来ているかがすべてなワケです。
レコードが人気といえどもナンでも売れるワケではないので、やはりお客さんに望まれる「このレコードが欲しいっ!」って思われるタイトルをドレだけ店頭に揃えるコトが出来るかって部分がとても大切なワケです。
この仕入れの部分をテキトーにしたり、疎かにするとやっぱりお客さんから「良いレコードないなぁ」って思われて、いずれ買ってもらえなくなる・・・みたいなコトになりますからね。

レコード店は、儲かるのか・・・ってコトですが、一時的に売上げがあがっても次の仕入れをどうするのか・・・てコトまで考えるとかなりフクザツなんじゃないかなぁ〜って思います。
例えば、今月◯百万円売上がありました、だけど仕入れが上手く出来ませんでした・・・となると、売上げが落ちますよね・・・だからといってカンタンに手に入るようなレコードをとりあえず寄せ集めたとしてもタブン、次の月は売れないでしょう・・・となると、毎月必要な店舗の運営コストが嵩んでソレまでの売上を消費してしまい、最後はヤっていけなくなるみたいなコトになりかねません。
当店は、DJブームの真っ只中の2000年に当時、世界で最もレコード店が密集しているといわれたレコードの聖地、渋谷 宇田川町で営業をはじめて、DJブームの中でのニーズの高まり〜最盛期〜衰退期を経て今のレコード人気の状況を迎えています。
DJブームの最盛期は、そうはいってもホンの一部のマニアックな分野だけの人気でした。
当時、海外ではレコードは全然人気がなくって日本で数千円でソッコー売れるような人気の高いタイトルが海外へ買い付けに行くと50セントや1ドルで仕入れできる状況でした。
そういった日本と海外での仕入れ値と販売価格の差が結構あったので飛行機にノッて現地でレンタカーを借りて街から街へ移動しながら買い付け旅行して仕入れたレコードを航空便で送ってもまだまだ全然利益を出せる状況だったのですが、最近だとそんな価格差はあまりないんですよね。
というか、もしかしたら日本って世界一良いレコードが安価で売られている国なんじゃないかなぁ〜って思ったりするくらいです。
アメリカ人がUS HIPHOPのレコードを日本で買っていくってコトもこのブログで書いたコトもあります。
しかもコレまでレコードの人気って一部の欧米先進国だけのマニアックなモノだったのが、最近は東南アジア等の途上国の富裕層にまで広がって来ていますしね。
外国人客のレコードニーズがマジ高!そして買いっプリもヤバい!

先日、ベトナムでレコード店をはじめようと計画している外国人のお客さんが来店されました。
で、尋ねられたんですよ・・・「ワタシがお店をはじめる時に卸売りしてもらえますか?」って。
ベトナムでもアナログレコードの人気が高まっているのは、ちょっと知っていたのですが、日本で仕入れして売るのか・・・もしかして日本は、世界のレコードマニア & 業者の狩場になっているのかも?(笑)
で、オイラの返事は、「イエスっ!オフコースっ!」でした・・・そうなるともっと仕入れしなきゃ・・・どうしよ(焦)

STEVE ARRINGTON / FEEL SO REAL
STEVE ARRINGTON / FEEL SO REAL の試聴
next recordsのサイトでSTEVE ARRINGTONのレコードを探してみる

時々「ネクストさんは、もう20年以上レコード店をやっているので安泰でしょう〜」なんてお客さんから言われるコトがありますが、安泰なんてトンデモないですよ〜ホントに、毎日・毎月、必死のパッチですからね。
レコードの人気が高まって求められるコトってホントにありがたいコトだし、嬉しいのですが販売面が好調になると仕入れ面が追いつかなくなるという問題もあるので、単純に「儲かったぁ〜ヒャッポ〜イっ♪」ってならないですよね。
少し前のこのブログの記事でも「最近、新規オープンするレコード店の実店舗が増えてきた」ってコトを書きましたが、レコード店をはじめる前は準備期間もあるし開店時に店頭へ並べる在庫をある程度事前に用意して仕込むコトも出来ますが、レコード店をはじめたら販売しながら仕入れを並行に進めてなおかつ商品のクォリティを維持しながら運営し続けるってコレはなかなか難しいんですよね。
よくあるハナシだけど、オープンしたばっかりの時は、イイレコードが店頭に並んでたけど、1年後にはもうイイレコードがあんまりない・・・ってパターン。
結局、レコード店は今儲かるのか・・・ん〜どうなんだろう、イケイケドンドンで上手くやっているお店もある一方、はやりそうではないレコード店もあるので大きな括りでいえないんじゃないかなぁ〜ってオイラは、思いますね。

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bonniebyer_nevernever
こんなコラムを読みました。
山下達郎のレコード・カセット再販で爆売れ。なぜいま世界でアナログメディアが復興?

明らかに今のアナログレコード・ブームをけん引しているシティポップの最右翼、山下達郎のアルバムが40年以上ブリに再発されたコトに関する記事です。
記事にも書いていますが、41年ブリに再発された山下達郎 / For You がオリコン週間アルバムランキングで第4位にランクインしたとのコト。
一応発売日が2023年5月3日でその週の売上2.0万枚っ!
要するに1週間で2万枚売れたって・・・ちょっとスゴいっすね。
どんだけみんな欲しかったんでしょうね〜(笑)
というか、単純に2万人の人がこのレコードを購入したってコトでしょう・・・当店とはジャンルこそ違いますがまだまだマーケットの規模が想像の規模以上に大きいな・・・ってちょっとカンドーしました。
でオモシロイのがこの爆発的な人気を受けてラジオ番組に出演した山下達郎氏ご本人に「どうしてこの時期にアナログのLPレコードがブームになっているのでしょうか?」って訊くと
「わからない・・・」って。(笑)

まぁ〜コレ、オイラも時々お客さんとシティポップに限らず、アナログレコードの人気についてハナシをした時にその理由を訊かれるんですが明確な「人気の理由は、コレだっ!」っていうコトができないんですよね。
ホント正直に「わかりません」ってカンジで。
今回のFor Youのアナログレコードの再発盤にしてもコレまでズ〜っとCDは、売られ続けていたのだから楽曲としての良さはモチロンあると思うのですがソレ以上にコレクション・アイテムとしての「アナログレコード」がニーズとして求められてきたんではないでしょうかね。

で、こういった人気のアイテムの再発盤がリリースされるとオリジナル盤の価値がいつも問われるようです。
あ〜このパターン・・・ホント、ありガチですね。
今回、再発されたFor Youについてオリジナル盤と再発盤の価格推移が気になったのでちょっと調べてみました。
まずは、基本情報です。
山下達郎 / For You 再発盤 発売日 2023年5月3日 定価4400円
で、再発盤が販売される前は、ヤフオクでは、オリジナル盤はだいたい5000〜9000円くらいの相場で落札されていたようなカンジです。
オリジナル盤は、ライナーノート等の有無やジャケット・レコード盤の盤質によって価格の幅がありますね。
比較的盤質の良い平均の落札価格体は、7000〜8000円くらいのようです。
一応、山下達郎 / For Youの再発盤がリリースされるという情報は、2023年1月には情報としてあったのですが、その時にオリジナル盤の価格にはあまり影響がなかったようなカンジでしたね。
で、5月3日に再発盤がリリースされます。
と同時にオリジナル盤の落札価格がちょっと下がって5000〜6000円ホドになりました。
で、5月3日の再発盤の発売日を境に再発盤の出品数が爆増していますね。
いわゆる大量の転売ヤーがココに参入して来きたようです。
5月3日の発売日に大手のレコード店の店頭にFor Youは、並んだようですが結構早い段階で売り切れちゃったようですね。
ま〜元々、人気のアイテムだったので転売ヤーも事前に目星をつけて仕入れに動いていたようですね。
今では、Amazonをはじめとしてネット販売ではドコのオンラインショップでも「売り切れ」表示がされていて購入はできない状況です。
そしてヤフオクでは、今だと再発盤の落札価格は、6500〜7000円が相場のようです。
中には、即決8000円オーバーで落札されているのもありますね。
一方、オリジナル盤は、またまた少し上昇して6000〜7000円くらいになっています。
タブン、再発盤の人気がアガってそのアオリを受けてオリジナル盤の価格が影響しているような状況でしょうか。

中古盤だけど、リリース当時の空気感で奏でられるエモい雰囲気のオリジナル盤か
通常盤よりも高音質でプレス出来る重量盤でなおかつ最新のデジタル・リマスタリングを施された再発盤か
まだ、For Youを持っていない人からすると悩ましい問題でしょう〜(笑)
コレまでは、オリジナル盤一択という選択しかできなかった中に再発盤がリリースされることによって「ドッチがイイのか?」って思いますよね。
で、実際に聴き比べをしている動画もすでにYouTubeにアップロードされていますね。

まぁ〜オリジナル盤と再発盤の聴き比べは、かなりその人の主観による部分が大きいので一概に「絶対にコッチの方がイイっ!」って言い切れないので難しい判断ですよね。
あと、リスナーの再生環境、イチバン大切な部分は、どういった環境でそのレコードを聴くかって部分は、とても大切ですからね。
コレ、難しいのですが必ずしも「音質」だけでドッチがイイのかって判断できないっていう部分もありますからね。

世界的なレコードマーケットでもあるDiscogsでも Tatsuro Yamashita / For You は、Want数がすでに200オーバーとコチラも人気が加熱しているようです。
かなり利益を上乗せしているセラーが多いですが、実際に売れているのはヤフオクと同じくらいの6500円くらいの価格帯ですね。
一方、オリジナル盤は、日本よりも価値が高くてMintコンデションで12000円くらいですね。
 
で、この山下達郎の過去の名盤が再発されるのは、今回の For You が第一弾で、6月にはRide On Time 7月にはMoonglow とGo Ahead! 8月にはSpacy とCircus Town 9月にはIt's A Poppin' Time とGreatest Hits! Of Tatsuro Yamashita という5ヶ月連続での怒涛の名盤再発ラッシュとなります。
タブン、今回のFor Youと同じ状況になりそうですね。
ニーズの高い人気版が再発されて次々とリリースされるってのは、今のレコード人気では、致し方ない部分があるとは思いますが、コレを追いかける方も結構、タイヘンですね。
今回の山下達郎の歴代の再発盤はリリースされるコトに対して山下達郎氏ご本人は、どういった心境なのか知りたいですね。
山下達郎氏自身、超がつくほどの鬼レコードコレクターであるコトは、有名ですね。
2017年の時点、6万枚のコレクションを所有しているとのコトなので今だと更に増えていると思われます。
そんなレコードコレクターでもあるご本人なのでオリジナル盤・再発盤等の思い入れや見識は相当なモノだと思うのですが、自身の作品となると結構、フクザツな心境なのではないのかなぁ〜って勝手に思っちゃうのですが、どうなんでしょうね。

そう言えば、2022年7月に下記の内容で記事を投稿しました。
人気の高いレコードは、ニセモノが出てくるっ!
奇しくも今回、正式なレコード・レーベルから再発盤がリリースされたFor Youの中国産ブート盤(ニセモノ盤)について言及した記事です。
一応、今でも中国で最大規模のECサイト「タオバオ」でブート盤は、販売されていますがコレもういずれ淘汰されるでしょうね・・・。

BONNIE BOYER / GOT TO GIVE IN TO LOVE
BONNIE BOYER / GOT TO GIVE IN TO LOVE の試聴
next recordsのサイトでBONNIE BOYERのレコードを探してみる

今回のFor Youの件は、今はまだ再発盤がリリースされたばかりでその状況がかなり流動的ではあるのですが、ナン年か後には、再発盤は「再発盤」という評価に定まってくると思います。
コレまでにもレコードは、多くのタイトルで再発盤がリリースされて存在していますが、よほどナニか特別な事情がない限り、再発盤がオリジナル盤の価値を上回るコトってオイラの経験上あまりナイんですよね。
もしかしたら再発盤がリリースされることによって認知度がより高まってオリジナル盤の価値が高騰するパターンもケースとしてはありますからね〜むしろコチラのケースのほうが多いような気がします。
最近はアナログレコードがとても人気になったコトもあって話題に挙がるコトも影響してかライトなレコードリスナーが増えてきています。
でも、そういったライトなレコードリスナーさんもオリジナル盤とはナニか、再発盤とナニがどう違うのか・・・人気で有名なビッグ・タイトルが再発されるコトでイロイロ思う部分があるんじゃないかなぁ〜ナンて思ったりするのですが、どうでしょうか・・・そんなコト思わない?(笑)

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