渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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「レコード好きですか?」
って訊かれたら「モチロン好きですよ~」
って応えるのですが、意外とそのレコードが
どうやって作られているのかは知らなかったりします。

どちらかというと「レコード好き、音楽好き」 って
曲の作り方の方に興味がわいたりするんじゃないでしょうか。

曲の制作って、やはり・・・
楽器が弾けて、パソコンに取り込んで、エディットしたりして
曲を作ったりするのですが、曲を作っている人も
自分の作ったその曲のレコードがどういう工程を経て
レコード盤になるのかというのは、
あまり知っている人は多くないんじゃないでしょうか。

今回は、レコード盤が作られるまでを詳しく解説したモノが
話題のYOUTUBEにアップされているので紹介します。

レコード好きはかなり興味をそそる内容です。

ムービーは2つありまして上の方を先に見て
下がその続きです。





どうでした?
結構タイヘンですね。
かなり手間がかかっているカンジがします。
CDをパソコンで「チーン!」と焼くのとはワケが違いますねぇ。

なんか全てオートメーションで作られているんだけど
機械の動きがアナログなカンジがしてオモシロい。

レコード盤でよくあるプレスミスでセンターレーベルがズレている盤や
レーベルの紙が2枚重なってシワになっているレコードがあるんだけど
「なんでそんなプレスエラーがあるんだろう?」って思ってたのですが
この動画をみて納得しました。
あとレコード屋泣かせなのが、盤の異物混入のプレスミスも
あんな風にレーベルをカットして貼り付けていたら
キリクズが落ちるのもムリないなと思いますね。

レコード盤の制作工程をカンタンに説明すると・・・

マスターディスクっていう芯になる盤に、液体ラッカーを塗布します。
ラッカーが塗布された盤はラッカーディスクと言うモノになります。

次にラッカーディスクにはまだ、ミゾが彫られていないので
レコーディングマシン(カッティングマシン)という機器で音ミゾを彫ります。
日本人的な感覚だと音ミゾは「彫る」って感じなのですが
英語の解説では「カット(CUT)」するものなんですね。
カットしている針はサファイアのチップって説明しています。
ミュージシャンが録音した音をこのサファイア製の針を振動させて
音ミゾを彫るということですね。

ちなみにオイラは、レーベルと音ミゾの間の無音部分に彫られている刻印は
「あんな風に彫ってたんだ・・・」って感心しました。
この部分って意外と面白いんですよね。
音符♪マークが彫ってあったり、スマイルマークが彫ったあったりとかね。
たま~にシリアル番号間違えてバツXしてその横に書き直したりしているのも
ありますよ。

次にラッカーディスクを水できれいに洗浄してシルバーをメッキします。
さらにその上にニッケルをメッキします。
メッキが2層された後、ラッカーディスクからメッキをはがします。
このはがしたメッキがコーティングされた金属をスタンパーといいます。

顕微鏡でセンターがちゃんと真ん中に来るように確認して
センターホールを開けます。
ここがテキトーだと盤になったとき針が左右に揺れたりするんですね~

その後、スタンパーの余分なフチを切り取ってスタンパーは出来上がり。
モチロンA面、B面と2つ作られます。

次はセンターレーベルのカットです。重ねて一気に丸くカットします。

次に、大きな鍋みたいなタンクに黒い砂みたいなのを入れてたでしょ。
あれがレコード盤の元になる塩化ビニールのペレットです。
粒状の塩化ビニールのペレットは、加熱されて
ちょっと大きめなビスケットのサイズに成型されます。
そのビスケットサイズに成型された塩化ビニールを
上下からセンターレーベルで挟んで、プレス機の上下にセットされた
スタンパーで加熱圧縮されます。
圧縮されたときに「ぶにゅ~」ってフチが出てくるのでそれをカットします。

フチをカットされたレコードを積み重ねてレコードの完成です。

「レコードレーベルって盤にどうやってくっついてるのかな?」って
疑問に思ったことがあるのですがどうやら熔けて圧縮された塩ビが
レーベルの紙の繊維にガッチリ食い込んでひっついてるんですね。

いや~レコードってこれみると「工業製品なんだ~」って
今まで思ってもみなかった感じがしました。
こんなドキュメンタリー番組を作ったDiscovery Channelってスゴイね。
また、こんなスゴイ映像がいつでも、何回でも見れるYouTubeも
マジでヤバイです。
著作権の問題でヤリダマにあげられるYouTubeですがオイラ的には
カナリ好きなサイトです。


今回紹介するのは、
NEW ORDER / BLUE MONDAY
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/n/neworder_bluemonday.ram

リリースは1983年と言うことですので今から23年前の曲ですね。
今聴いてもそんなに古い感じが全然しません。
NEW ORDER はUKのNEW WAVEのグループで
元々JOY DIVISIONっていうグループのVocalであったIAN CURTISが
自殺して残りのメンバーで結成されたバンドです。

BLUE MONDAYってこの曲は、真偽は定かでないけれど当時、
JOY DIVISIONのIAN CURTISが自殺した事を月曜日に知らされたメンバーの
心境を歌にしているといわれてました。
こんなにダンサブルな曲だけど実は、とても暗い内容のリリックなんですよね。
しかもこの曲、UKでは爆発大HITしました。
一説にはUKで一番売れた12インチシングルだといわれています。

ジャケット写真では解りにくいかもしれませんが、
このNEW ORDER / BLUE MONDAYのレコードジャケットってちょっと変わった
穴が開いていたりするんですよね。
オイラがこの曲が流行った当時に読んだインタヴュー記事では
NEW ORDERのメンバーの友達がこのジャケットをデザインしていたのだけど
奇抜なデザインに凝りたかったみたいでこんな風にしたみたいなんですよ。
オイラもデザイン業界に携わっていたので解るのですが、
こういう印刷以外に凝ったデザインって結構コストがかかるんですよ。
で、NEW ORDERのメンバーの話では、レコードが売れれば売れるほど
ジャケットの制作コストにお金がかかったみたいで、赤字になったって
言ってました。
結局、このBLUEE MONDAYのある時期からのジャケットに関しては
穴が開いていたところがタダの線(印刷)に変更されました。

今回、レコードの制作の手間をムービーで見たんだけど
ジャケットの制作も見てみたいですね~。

このブログは、サイトで試聴できるレコードショップ
渋谷next recordsが、運営しています。





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このブログを読んでくれている人は、まぁ大体、
レコードが好きだったり、音楽を聴いたりするのが好きな人だと思います。
で、好きな曲のレコードやらCDやら買って
それぞれ楽しんでると思います。
だけど曲って星の数ほどいっぱいあって自分がイイなって持っているレコードやCDって
ほんの少しなんですよね。
もっと、イイって思える曲ってたくさんあるハズなんだけど、
どうやったらそういったイイ曲達に出会えるのかってコトを、
ちょっと考えてみました。

とりあえず、そのイイ曲の存在自体知らないと話にならないので、
とにかく音楽を聴く!というのがベーシックな部分なんだけど
じゃ、どうやってその音楽を聴くかです。
クラブやMIX CD、音楽関係の書籍、ラジオ等イロイロな手段があるけど、
「レコードで欲しい!」って言うのに限って言えばレコード屋の店員さんに
訊くのが経験では一番イイと思います。

クラブやMIX CDで聴いて
「お~この曲スゲーいいな~」
って感じること多々あると思いますが、いざレコードで欲しいとなると
意外とすぐに壁にぶち当たる事がオイラの経験だと多いですね。
クラブのDJ PLAYだとメロディーはバッチリアタマに入ってても
アーティスト、曲名がわからないと探すのは厳しいし、
MIX CDだとアーティスト、曲名は判っても、
そのレコードはどこの国の盤であるとか、プロモ盤にだけ収録されているとか
そう言った詳細な部分って判らないですしね。
レコード屋の店員さんなら
「あ~そのMIXならUK盤のPROMOにだけ入っているよ」
なんてこと教えてくれますよ。
(そのお店のスタッフの知識にもよるけど・・・)

オイラがお店に立ってると意外に
「この曲だれの曲なんだろう?」
「レコードあるのかな?」
なんて、コトを悩んでいるお客さんって多いんですよ。
また、MIXテープに収録されている曲でレコードでは
存在しない曲を一生懸命探しているとかね。
存在しないものを探しても永遠に出てきませんからね。
一言レコード屋の人に訊けばすぐに解ることだけど・・・

こういうことってレコードを聴いている人だけでなく音楽を好きで
日常音楽を聴いている人には普通に疑問としてあるんでしょうね。
東京のFM番組ではリスナーが電話口でハミングで曲を歌って
DJが答えるなんてコーナーもありますからね。

上で書いたコトって偶然に聴いた曲で自分が
「イイ曲だ!」って思った場合の時のコトだけど、
そうそうハートにググッととくる曲が偶然聴くことのタイミングって現実厳しいですね。
イイ曲を聴く事が出来る偶然が、そんなに頻繁にあるワケないしね。
結構HIT率がいいのは、やはり同じテイストの曲が好きな友達や
音楽の事を詳しい先輩とかですかね~

nextでは、
「こういったタイプの曲を探しているんだけど・・・」
なんて、お客さんのリクエストでオススメしたりすること多いですよ。

最近だとオイラは、このサイトを自分の好みの曲を探すのに活用してマス。
この、PANDRAってサイト、かなり使えるんですよ

http://www.pandora.com/

まあ、カンタンに説明すると、
自分がお気に入りのアーティストや曲のタイトルを入力すると
PANDRA独自のアルゴリズムで、同タイプの曲や似たような曲を
次々紹介してくれるんです。
しかも、その曲をアタマから終わりまで全て聴かせてくれるんですよね。
これってスゴくないですか?
音質は、普通のネットラジオ並なのでそんなに聴き苦しくはないしね。
また、紹介された曲に、「この曲はイイ!」「これはダメだ・・・」なんて
良し悪しの評価をつけるコトによって、同タイプの曲を紹介する選曲の
精度を上げる機能があります。
MIXはしてくれないけど、例えるなら自分専用のDJが曲を
チョイスしてくれるカンジですね。

やはりライセンスの絡みがあるみたいで、何億曲という莫大な曲の中から
選ばれるワケではなく決まった音源の中(約30万曲)からチョイスしているのですが、
かなり使える音楽系サイトなのは間違いないと思います。

「へ~スゴいな~どうやって曲と曲の関連付けしているんだろ?
なんて感心してちょっと調べてみたら、実は人力にかかる部分が
大きいみたいです。
スゴい労力だ。

next recordsのサイトの中にこういった機能を
組み込みたいって思う今日このごろです。


今回紹介するのは、
X-SAMPLE / DREAMIN' IN BURISTED ROAD
DISCOGSの情報
http://www.discogs.com/release/729527
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/rb/x/xsample_dreamininbus.ram

この曲のリリースは1991年で、オイラは当時会社務めしていたデザイン事務所で
かかっていたFMで偶然聴いたんですよね。

オイラも例にもれず、EURYTHMICS / THERE MUST BE AN ANGEL の
タラリラリラリラ~~♪ という特徴的かつインパクト大なイントロで
この曲にハメられたクチです。

試聴を聴いてもらえば解ると思いますけどイントロの
EURYTHMICS / THERE MUST BE AN ANGEL ってネタ使いといえども
そんなにしつこい使い方しているワケではないのですが
スゴく印象に残るんですよね~
制作者側の考えからすれば「ツカミはOK」みたいな感じなのかも知れませんw
(全然私見ですけど・・・)

MACEO & THE MACKS / SOUL POWER のこれまたネタで有名な
オリジナリティあるSAXのメロディが入ってくるところなんか、イカにもITALOな
感じがしますね~
同ネタ使いの BLACK MACHINE / HOW GEE もまた同じくITALOな曲ですが・・・

続くその後のメロディが唯一のオリジナルのメロディなのかな?
(もしかしてこれもネタ使いかも・・・)

ま~何にせよミックスジュースのようなアチコチから持ってきた
ネタ使いの曲なのですが、上手い使い方していて結構ステキな曲になっています。

当時は、誰のなんて曲なのか全然解りませんでしたが、イキツケのレコード屋で
「EURYTHMICS のタラリラリラリラ~~♪のイントロを
ネタで使っている曲のレコード探しているんですよ~」
って言ってレコード店のお兄さんに教えてもらいました。

当時の事を思えば今は幸せですね~調べたいことがあっても
ちょっとした解っている情報だけでもネットですぐに調べられるしね。
今回紹介した、PANDRAってサイトでも興味のあるアーティストを
入れるだけでタイプの曲を紹介してくれるワケだし、
マジで「恵まれた環境だな・・・今って」って感じます。

ちなみに、この曲のレコードを教えてくれたレコード屋さんで
「ちょっと聴かしてください」って確認の為に店員さんに聞いたのですが
「試聴はやってません!」って冷たくあしらわれましたね。
ちょっとだけ悲しかったオイラの1991年の思いでです。

EURYTHMICS / THERE MUST BE AN ANGEL の試聴
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/e/eurythmics_theremust.ram

MACEO & THE MACKS / SOUL POWER
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/m/maceo_soulpower74.ram

BLACK MACHINE / HOW GEE の試聴
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/rb/b/blackmachine_howgee.ram

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過去のコラム「渋谷レコード店日記」をまとめました。
2006 4月分までのコラムをnext recocordsの中にバックナンバーとして
まとめました。
ちょっとだけ加筆したり、試聴やレコードのジャケット写真を
つけたりして見やすくしました。

http://www.nextrecordsjapan.com/blog/index.html

ぜひ、のぞいて見てください。

このブログは渋谷 next recordsが運営しています。
http://www.nextrecordsjapan.com/

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「レコード1枚 100円」

100円レコードってありますよね。
レコード屋の片隅にボソッと置かれていたり、
バーゲン品や見切り品みたいに、どちらかと言うと日影もの扱いで
売られているアレです。

あのレコード達も、もともと1000~ 2000円のちゃんとした値段が
付けられて売られていたレコードなんですよね。

ま、レコードって新譜でリリースされた後に、プレミアが付いて
価格が高く盤っていうのは、ほんの数パーセント(確実に1%以下の確率)の
レコードだけなんですよね。
ほとんどのレコードは、新譜の時には売られていた値段の
半額から1/3 以下の価格が付けられて中古レコード店で
売られるワケです。

そのプライスで売れればイイのですが、
中にはやはり売れないレコードも出てきます。
そういったレコードが段階を踏んで
100円レコードになったりするワケです。

その100円レコードを売ってるレコード店的には多分、
売値は50円でも80円でも売れれば、もう
「どっちでもイイ」という扱いになっているのかもしれません。
お店の立場では、この段階のレコードの価値はほとんど0円に
限りなく近いと思います。
売れて売上が立つ喜びより売れてスペースが広くなる方のが
嬉しかったりするかもしれません。

先日、ある中古レコード店にある100円レコードを見て
思ったのですが、そこの100円レコードってそんなにリリースが
古いレコードじゃないんですょ。
2000年以降のHIP HOPやR&Bの12インチシングルがほとんどなんです。
多分、何人かのオーナーの手に渡り歩いて100円レコードになった
と言うよりワンオーナーからいきなり100円になったカンジです。
そのレコード屋のお店の人に訊いたら何枚かまとまった枚数の
レコードの買い取りに出したお客さんが

「もう要らないので処分してください。」

って言って買い取り不可能なレコードを置いて行ったみたいです。

置いていったお客さんにしてみれば、持って帰るにも値しない
レコードなんでしょうね。
この曲、「カッコイ!」って判断して1000円出して買ったのは
そのお客さんなのですが、数年後にはゴミ扱いになってしまった様です。

仕方ないって言ってしまえばそれまでなんですが、
ちょっと寂しいカンジがするんですよね。
こういったレコードを見るとね。

一方、そういった100円レコードの中に埋もれている
「チョ~ヤバいレコード」があるのも事実です。

一般的に数千円で販売されているレコードが100円で
売られているコトもあったりするので、
レコード好きは100円レコードコーナーは、
確実に無視出来ない存在ですね。

「オレ、○○のレコードを100円で掘ったぜ!」

なんて、レコ掘り仲間同士の話しでは武勇伝になったりしますね。

「あのレコ屋で●●●が100円で出たみたいだよ」

ということもレコ好き仲間の間で広まったりすることも
よくありますね。

こういうのって中毒になるみたいで、
100円レコード掘りがクセになったりもしますね。
そう言った美味しい思いをしたレコード屋は、自分の中で
「イイレコード店」という扱いになったりしますね。
(100円レコードコーナーだけだけども・・・)

現実はそんなに甘くはないんだけど、
「また出るんじゃないかな?」って頻繁に
通ったりしちゃいますしね。

こんな「お宝100円で出ました」って、お店の目利きが全てなので
価値に詳しいスタッフが入ったりするとガラッとプライスが
見直されたりしますしね。

まぁ、市場価格なんて関係なくマイベストなレコードを
100円というお手軽価格で探すのっていうのも
100円レコード掘りの楽しみですね。

レコードを買うお客さん側から思うコトは、
せめて100円レコードも邦人アーティスト、海外アーティストの区別と
LP と 12インチシングルの区別くらいは、
ちゃんと分けて欲しいなぁと思います。

100円レコードって悲しい存在なんだけど、レコード掘りにとって
夢のある存在でもある不思議なレコード達なのでした。


今回紹介するのは、
DOUBLE DEE / HEY YOU

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/d/doubledee_heyyou.ram
これも実は100円レコードだったりします。
HOUSEのレコードって、大体どこのレコード店でも
そんなにプレミアプライスが付かないですよね。
ま~主にHOUSEのレコードを買う人が新しい音のレコードを買う方に
比重を置いているからかもしれませんが、マイナーな曲だったり
スモールレーベルのレコードだったりすると更に安いプライスに
なったりしているような気がします。

あくまで個人的な主観によりますが、すごく良い曲だったりしても
そんなにお構い無しに100円レコードコーナーとかに入れられたり
することも少なく無いような気がします。
多分、100円コーナーに入れたレコード店スタッフは、
イチイチ見たこともタイトルも知らないようなHOUSEのレコードなんて
聴いて無いんでしょうね。
ま~買い取りの値段も多分タダみたいなモノだったりするからかも
しれませんが。

このレコードは、next recordsスタッフのKが紹介してくれた
レコードなんですけど、
「安くても良い曲」をちゃんと証明してますね。
音的にはHOUSE CLASSICで有名なRUDOULPHO / SUNDAY AFTERNOONに
チョイ似なDEEP HOUSEですが、確実に100円以上の価値のある内容だと
思うんですけどね。いわゆるコストバリューが高いレコードですね。
個人的には、コストバリュー率800%くらいです。w
(800円でも買ってるってコト)

考え方は、人それぞれですですが、コストバリュー率の低い
新譜を1000円出して買うよりコストバリュー率の高い100円レコードを
自分の耳でちゃんと聴いて判断した方が確実に残るレコードが
手許にあるような気がするんですけどね。

DOUBLE DEE / HEY YOU ってマイナーレコードだと思っていましたが
DISCOGSで、ちょっと調べてみると、ちゃんと紹介されていました。
http://www.discogs.com/release/309613
しかも、この人かなりの作品を手掛けているようです。
こういう事を知ると、DOUBLE DEEが手掛けた他のレコードも聴いてみたく
なりますね~

このブログは渋谷 next recordsが運営しています。

http://www.nextrecordsjapan.com/

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今回は、レコードショップにおける試聴について思うコトを
書いてみました。

next recordsの店頭では、基本的に在庫のレコードが
すべて試聴できます。
シールドのレコードは、さすがに開けての試聴はムリだけど
そういう時はパソコンの中に入っているサイトの試聴用の
音源データで聴いてもらっています。

来店していただいたお客さんからよく

「何枚まで試聴出来るのですか?」
って訊かれるコトがあるんですよ。

「全然何枚でもOKですよ~」
って応えますが、お客さんが、試聴の枚数制限のコトを
確認する裏側には枚数制限をしているレコードショップが
多いからなんだろうなぁと思うのです。

レコードショップが試聴をさせない、枚数に制限をつける理由
として例えば、

試聴に対するお客さんの対応が大変。

買うか買わないかわからないのに対応してられない。

試聴されることによって買ってくれなくなるかもしれない。

なんてコトがあるんでしょうね。
人員不足ってのもあるかもしれません。

なんか、背景に
「試聴させてあげている・・・」
みたいな高ピシャというか傲慢な気持ちが
見え隠れするんような気がするんですけど・・・

オイラが渋谷にnext recordsをオープンさせたのは、
2000年なんだけどオープン準備に渋谷に来て、
他のレコード屋に回ったとき驚いたコトがあるんですよ。
まず、お店に入っても
「いらっしゃいませ」
って店員さんが言わない。
お金を払ってレコードを買ってるのに
「ありがとうごさいました」
って店員さんが言わない。
「試聴したいんですけど・・・」
って訊くと
「あ?あ~・・・」
っカンジに明らかに「めんどくさいなぁ」
って具合に対応される。

中古レコード屋なのに一切試聴させてくれない
レコード屋もありました。

その当時は、ちょっとしたDJ人気やレコードブームな
コトもあってレコード店で働いているスタッフも
「自分はイケてるレコードショップスタッフ」
って勘違いしている人が多かったような気がします。
さすがに今は、こういった気分がワルくなるようことは
なくなりましたけどね。

渋谷では、試聴に関しては、ここ3-4年程前から
当たり前のように広がったんですよね。
だけど「枚数制限とかホント必要なのかな?」
って思うんですよ。
枚数制限が必要な時ってお客さんがモリモリと
来店している時だけだと思います。
お客さんが1人だったり試聴が混んでなければ
好きなだけレコードを聴いてもらえばイイのにって思います。
インターネットのサイトでさえ試聴出来るのに
リアルのレコード店での試聴に枚数制限をつけるなんて
ある意味ナンセンスだと思うんですよ。

レコード店側の立場から見れば300 ~ 800円の
比較的安価なレコードを試聴されれば、
売れなくなるってということも判りますが、
それじゃ、「内容がバレたら困るってことなのか?」
って感じますね。
内容がイマイチなレコードをお客さんに知らせずに
買ってもらおうってコトなんでしょうか。
じゃ、内容がイマイチなレコードを仕入れたのは誰なのか。
販売するコトが厳しいレコードをナゼ仕入れたのか。
そういう観点がなんか抜けていると思うんだけど・・・
試聴されることによって内容がイマイチなのが、
バレて困るとか販売するのが難しいと思えるレコードは、
仕入れなきゃいいのにって同業として思います。

レコードを長年買い続けている人は判っていると思うけど
レコード屋のコメントって絶対に販売にマイナスになる事は
書かないのです。 
(確かにレコード屋のコメントで「アタル」事も確実にあるのです・・・)
そのレコードの曲の良し悪しは、人それぞれ評価が違うので、
知っているレコードは試聴しなくてもイイと思いますが、
うろ覚えのタイトルのレコードやレコード屋のコメントを見て
興味があるレコードはそのままレジに持っていかずに
新譜のレコードでも中古のレコードでも必ず試聴して
自分の耳で確認して買った方がイイと思います。

自分のレコード箱を見るとレコード屋のコメント買いした
レコードや試聴をせずに買ったレコードとかは、
そのレコードを見てどんな曲だったか覚えてもいないような
いわゆる無くても困らないレコ率が高いと思うんですけど。


今回紹介するのは、
JONI MITCHELL / BIG YELLOW TAXI

JANET JACKSONが、GOT 'TIL IT'S GONE って曲で
サンプリングネタに使ってHIP` HOP/ R&B好きに
一躍広く知れ渡った曲です。

元々は、シンプルなアコースティックギターの音色が
美しいフォークな曲なのですが、12インチシングルでは
ハッキリとしたビートが加わったR&B調なアレンジのMIXが
収録されています。

スゴく良い曲なんだけど、タイトルのBIG YELLOW TAXI って
直訳すれば「デカいタクシー」って事ですよね。
「デカいタクシー」の事を歌っているのかって素朴な疑問が
フト湧いてきまして、いつものようにリリックを調べてみました。

http://www.jonimitchell.com/lyrics/song.cfm?id=BigYellowTaxi

あ~良いこと書いてますね。
簡単に説明すれば、
彼等はパラダイスを掘り起こして駐車場とピンクのホテルとブティック、
歓楽街を建てた って言う例えから
失うまで自分が持っていたモノが、どれだけ大切なモノだったか
気付かないなんて・・・

という風に歌っています。

で、タイトルのBIG YELLOW TAXIは歌詞の最後に出てくるんだけど
BIG YELLOW TAXIが、私のOLD MAN(彼氏のこと)を乗せて去った
ってことですね。
別れ話みたいなカンジですが、
居なくなってその彼氏の大切さが気付いたっていうことかな。

なんか、コトワザみたいなくだりですね。

レコードに例えれば、
自分が持っているレコードで
「もう聴かないな~」なんて処分したんだけど
なくなった後で、「やはり処分しなきゃよかった・・・」って
思うことでしょうか。
こういう風に例えると「そんなコトあったな~ワカルワカル」
ってオイラは思える程、心当たりが数多くあるんだけどね。

JONI MITCHELLは、ハワイのホテルの窓から見える
大平洋の山々と駐車場を見てこの歌詞を思い付いたようですね。


曲の良さと同じくらい、リリックの内容も良かった
BIG YELLOW TAXIでした。

http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/rb/j/joni_bigyellowtaxi.ram


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