渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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レコード屋で他人が掘ったレコードがかなり気になります。
これは、オイラがレコード屋を営んでいるからとかじゃなく、
中古レコードを漁るようになった数十年前からです。

中古レコード屋でレコードを見ていると視線に入っている他のお客さんがスコスコとエサ箱から
レコードを抜いているのを見ると
「もしかしたらアノ場所にイイレコードが固まっているのかな・・・」
とか
「何を見つけたんだろう・・・」
なんて思うと気になって仕方ないのです。

そのお客さんが、自分の欲しがったレコードをもしかしたら先に抜いているんじゃないか、
とか思っちゃうのです。
その人がオイラの気になるレコードを持っていたりしたら、もうず~っと目で追ってますからね。
なぜかって言うと、気が変わって買うのを止めてエサ箱に戻すんじゃないかとか、
全然違う場所にコッソリ忍ばせるんじゃないかとか(いわゆる隠すってヤツです)
もしかしたら買えるんじゃないか?なんて微かに淡い期待を寄せるワケです。
大抵は、こういった甘い考えは期待通りいかずそのままレジでお会計されるんですけどね。

新譜のレコードなら、ストックが幾らかはあるハズなんで全く他人が何を持っているかなんて
気にならないけど、ほとんどのレコードが一枚限りの現品しかない中古レコードに関しては
事情が全く違うのでこちらの気構えもライバルがいるのといないのとでは変わってきますからね。
ライバル・・・そう同じレコード屋でレコードを掘っている人は全てライバルになり得るんですょ。
(ちょっと極端な言い方だけど)

自分が今見ているレコード箱にイイレコードが入っているか、いないかは運やツキの部分に
よるところが大きいと思ってるので、アノ人より速くレコードを見て、
先にお目当てのレコードを見つけなきゃ・・・って思ったりするんですよね~
そんなコト思ってるのオイラだけかなw

レコード屋に先客がいたら、その人のレコードの堀り進み方を見て
その人が、アーティスト名のアルファベットの「A」から見始めていて、今「D」のトコロを
見ている様なら先回りして、「H」のあたりから見始めるとかして対抗したりします。
かなりイヤラシイけどその人がもう既にみたレコードを見るよりまだ見られていないレコードを見た方が
どう考えても有利ですからね。
モチロン、普段レコードを見るスピードより高速で見るしね。
だけど、その人が「D」を見ている真横の「E」に手を出すのはちょっと露骨すぎるので気が引ける
遠慮がちな部分もあったりします。

むこうの人が気づかずマッタリとレコードを見ていてくれればイイけど、
中には激しい人もいて、更に見ている場所を変えたり一枚一枚見ないでザックリとした見方で
ペースを上げたりするコトもあったりしてアル意味、駆け引きになったりということになることも
少なくありません。
1対1ならこういった対応の仕方もできるけど複数になると、もうダメですね。
対応のしようがないのでマイペースで行きますけど。
唯一抵抗できるのは見るスピードをアップするくらいか。

いや~だけど視線に入るお客さんがスッコンスッコンとレコードをエサ箱から掘り出して山盛りの
購入希望レコードを積んでいるのを見るとホント気持ちが焦るのでレコード屋では、
お客さんは自分一人っていう環境が個人的にはベストなんです。

BRIAN ENO - DAVID BYRNE / THE JEZEBEL SPIRIT
BRIAN ENO - DAVID BYRNE / THE JEZEBEL SPIRIT の試聴
この二人の名前を見ればピンとくるでしょう。まさにTALKING HEADSと同路線の飛び曲です。
next recordsのサイトでBRIAN ENO - DAVID BYRNEのレコードを探してみる

このエントリー書いていて思い出したコトがありました。
もう20年ほど前のコトですが、あるデパートのレコード祭の会場で、オイラが超探していたレコードを
知らないお客さんが、真横でエサ箱から見つけて掘り出したのです。
パッと目に入った瞬間、オイラは「アッ」って軽く仰け反るくらい反応してしまいました。
その人はレーベルのクレジットを「フ~ン・・・」って感じで何気に見ていたのですが
オイラの反応を察したのか購入予定レコードの中に入れられました。
「あ~ヤラれた~」って感じで愕然としました。
でも、もしかしてやはり買わなくて後でエサ箱に戻すんじゃないかなって遠目に見てチェックしていたんですよ。
もう、その抜かれたレコードが気になって気になって目の前のレコードを真剣に掘り進めることが
出来ないくらいでした。
その時はもうホント焦ってたんでしょうね~気持ち的に。
何をトチ狂ったのか、全く知らないその人に
「すいません。そのレコード譲って貰えないですか?」って声かけたんですよね。
「あ、イヤ。買う予定なんで。」って怪訝な顔されてあえなく撃沈・・・
当たり前ですよね。だけど今思えばよくあんな恥ずかしいコト言えたな~って思います。
若かったんですよ。若気の至りというか、過ちだったんですよ。
思い出したら恥ずかしくなってきました・・・w

他人が見つけたレコードをあわよくば譲って貰おうなんて気持ちじゃダメですね。




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YouTubeで自分のアカウントを作ってお気に入りな曲のPVをアカウントの中で
ライブラリー化して楽しんでいました。
先日、気になる曲の動画を検索して視聴しようとしたら映像は流れるのですが音声が鳴りません。
「アレッ?スピーカー壊れたのかな。」
なんて思って他の曲を再生したらちゃんと音が鳴ります。

ちょっと調べてみたらYouTube側で著作権の問題があるコンテンツに関しては
これまでコンテンツそのものをゴッソリ削除して対応していたのが、音声のみ削除するようにする
オプションを加えたとニュースになっていました。

う~ん。どうなんだろ。音声のみ削除って。
それなら今まで通りのまるごと削除の方がよかったんじゃないかなぁ。
なんか映像だけ見せられてちょっと欲求不満なカンジもするし。
確かに動画関係のサイトは、権利の問題をキチンとクリアにしなければイケナイものが
たくさんアップロードされていて何らかの対応をしなければコンテンツホルダー側の顔をたてなきゃ
イケナイっていうのは理解出来るのですが・・・
だいたいWebの進化に法整備がついていけてないし・・・

今まで削除されていた動画は、YouTube内で検索にHITしなかったけど音声だけ消されたモノはHITするし、
同じ内容のコンテンツなのに音声が消されていないものもあったりで紛らわしいし・・・。
やはり映像だけ寸止めのように見せられて欲求不満なカンジがするし。
ちょっとガックリなカンジがします。
サウンドのないPVって今回は初めて視聴したけどなんてつまらないモノなんだと思いました

まぁ動画サイトは、YouTubeだけでなく他にもいっぱいあるのでどうしても・・・っというワケでは
ないのですけど。
でも、音楽関係はYouTubeが確実に一番充実してました。
YouTubeも画面がワイドになったりステレオサウンドに出来たり高画質対応になったりと
スペック面では順調に高性能化してきたんですけどね。
やはりコンテンツのクリアランス問題のハードルはスペックを上げるより高いみたいです。
時代的には、データは自分のパソコンには保存しないでサーバー側に預けて、
利用したい時にどこからでもアクセス出来るようになるような流れになって来ているようなんですが
データを置いてあるサーバー側がルール変更したコトで今まで使えていたモノが利用出来なくなるって
いうのはやはり自分で保存、管理した方がいいのかなぁ~なんて思います。
実際、YouTubeの動画をダウンロードして保存している人も多いようですし。

レコードの絡みでいうと、例えばアナログ12インチにしか収録されていない様な
ちょっと珍しいREMIXなんかがYouTubeにアップされていたりしました。
あくまで音がメインなので動画部分は、レコードのジャケットであったり、レーベルだったりと
たいしたことないんですけど、その曲をわざわざレコードから音を取り込んでYouTubeにアップして
「イイ曲なんでみんなに聴かしてやろう!」というある種のその曲に対する愛情が感じられたのですけどね。
私のライブラリィの中でもそういったAUDIO ONLYの動画がいくつかあったのですが、
数曲が削除されていました。
これは仕方ないと言えばそうなんですけど、もしかしたらその曲を知らない人が
曲を知るキッカケになったりする可能性もあったかも知れないのに、機会損失って感じがします、
こう言った問題は、アタマのイイ先生達がア~じゃないコ~じゃないとず~っと議論している最中なんですけど
法律とか、利権とか、その国の事情なんかが複雑に絡んでいてみんなが納得出来るイイ方法が
見つからないみたいですね。
だけど・・・ホントちょっともったいないカンジがします・・・機会損失って。
普段聴くことが難しい珍しい音源であればある程ね。
音源が消されるというよりその曲を知るキッカケがなくなるというコトがね。

CHANGE / PARADISE
CHANGE / PARADISEの試聴
チョッパーベースが印象的な世界的ヒット。UKとは若干バージョンが違います。本当に良い曲!!
next recordsのサイトでCHANGEのレコードを探してみる

YouTubeがまだ日本語でサービスされるず~っと前にnext recordsのサイトの中で
「商品の紹介ページにYouTubeの動画をエンベッドしたらオモシロいんじゃないか?」
なんてコトを一時期考えていたことがあります。
結局、アナログレコードと動画を見せるコトはあまり直接的に関係ないんじゃないの~?という
結論に至ってこのアイデアは、ボツったんですがその後、本当にレコード屋のサイトで商品ページに
YouTubeの動画を埋め込むお店が出てきて 、
「あ~ヤッパリ考えるコト、みんな同じなんだなぁ 」
なんて思って商品ページ内のPVをポチポチとクリックして視聴していたのですが
やはり削除されているPVも結構あって視聴出来なかったりするのを見て
「こりゃあサイトのメンテナンスがタイヘンだなぁ。やらなくてよかった ホッ・・・」
なんて実感したことありました。

レコードはやはり旬なキーワードとしてCHANGE の PARADISE をセレクトしてみました。

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久しぶりのレコード買い付けネタです。
レコードの買い付けの為に海外の国に訪れた際は、当然ホテルに泊まって寝ます。 (当たり前だ)
そんな中、ちょっとコレは・・・なホテルも中にはあったりします。
何回も訪れたことのある街だと大体、泊まるホテルって決まっているのだけど
初めて訪れた街では、行き当たりばったりでテキトーに泊まるホテルが決まります。

寝るベッドが毎日変わるっていうのも相当ストレスが溜まるのですが、
まともに寝るコトすら出来ないホテルとかもあったりするのでホント疲れます。
あくまでも個人的な感覚なんですけどね。
アメリカは、やはりモーテルが充実しているので泊まるトコロを探すのに苦労はないんですけどね。
イギリスなんかの片田舎ではホテル探しにホント苦労していました。
ホテルっていうと大きな建物のようなイメージですが、そういうトコロはやはり料金もハンパなく高いので
専らB&Bと言われる日本で言うところの民宿?のような一般の住宅を改造してホテルにしている宿に
泊まることが多いです。
外見がもう普通の家と全く同じなので、見つけるのがかなり面倒なんですよ。
個人的には、このホテル探しっていうのにかなり苦手意識を持っています。
昼間からレコ屋が閉店する夕方まで、精力的にレコードをガツガツ掘っているので
ホテル探しはどうしても陽が沈んだ夜になるのですが、見知らぬ街の住宅街の中を通る道路を
クルマを運転しながら一般住宅と見分けがつかない建物のB&Bと書いてある小さな電飾カンバンを
キョロキョロしながら探すっていうのが面倒なんですよ。
この手のB&Bといわれるホテルは、殆どが家族経営でやっていて夜遅くなると
目印の電飾カンバンを消してしまうので早く見つけてチェックインしないと・・・
という気持ちもあってか焦るんですよね。
そうは言っても何とかいつも寝るところだけは確保は出来ているんですけどね。

そんな中、特に印象深いホテルのキツかったエピソードを・・・
片田舎の町でその日は、全然、ホテルを見つけるコトが出来ず夜10時を過ぎていました。
適当に探しても見つからないのでガソリンを入れた時に、そのガソリンスタンドの人に
「ホテルの場所を教えてください」って訊いて迷いながらも何とかたどり着きました。
呼び鈴を押して「部屋は空いていますか?」と訊くと空いているとのこと。
いつもだったら部屋の中を一応見せて貰って泊まるか、やめるか、ということを決めるのですが
その時はもう時間も遅かったので部屋を見ずに泊まるのを決めました。
部屋に入る時に渡されたルームキーが、ディズニーのアニメに出てくるような
おもちゃみたいなカギには笑っちゃいました。
建物の中に入るとものスゴい刺激臭がします。(タブン香辛料のニオイ )
「うわ~結構ニオイきついな・・・」
と思ったんですよね。
通された部屋も予想通り臭ってます。
疲れてたので、シャワー浴びてスグに寝ようと思ってシャワールーム(一応部屋に完備)に入って
お湯が出るようにコックをひねったのですが冷たい水しか出ず・・・
まぁ、海外ではこれはよくあることでしばらく水を出しっぱなしにしとけば次第に温水になるのですが
一向に温かくならず水のまま。 (もしかしてガスの元栓切られていたのかも?)
シャワーはあきらめてベッドに入ったんですが、古いベッドなんでしょうね。
なんだか背中からお尻にあたる部分がスゴい極端にヘコんでいて寝心地が超ワルいんですよ。
だれも寝てない状態でも真ん中部分が人型に沈んでいるって感じです。
しかもフトンからも香辛料のニオイがする上になんだかちょっとカビ臭いし・・・

なんとかガマンしてベッドに入ったあともなんだか気持ち悪いんですよね。
寝ている間に部屋にだれか入ってきて襲われるんじゃないかって心配もあって。
部屋の鍵がおもちゃですし・・・
とりあえずサイフとパスポートはまくらの下に隠したりしてました。

BLOOD OF ABRAHAM / FUTURE PROFITS (LP)
BLOOD OF ABRAHAM / FUTURE PROFITS (LP)の試聴
人気の"DEVIL'S GET NO DAP"をはじめJAZZエッセンスが入ったアッパーなHIP HOP TUNEがぎっしり詰まったLP!!
next recordsのサイトでBLOOD OF ABRAHAMのレコードを探してみる

ちょっと寝返るとギィギィと金属音が鳴るベッドのおかげと時差ボケと香辛料のニオイと相まって
殆ど寝付けずでした。
宿泊費は安かったけど結局全然休めなかったのを考えれば多少追加で払っても
ちゃんと寝れるトコロに泊まればよかったなぁ・・・と後悔しました。
その後、オイラの中では香辛料のニオイがするB&Bへは泊まるのをやめようと心に決めたのでした。

買い付け人Nに「ホテルに泊まってキツイこととかあった?」って訊いたら
「隣室でパーティして騒いでいる時がたまにあってそう言う時はハズしたって思うなぁ」
「あ~そういうシーン、映画とかで見るね。」
わざわざ安モーテルでやることないと思うけど・・・




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今年初のエントリー。
巷では、アナログレコードの衰退なんてことをなんだか言われていますが、個人的には
「全然、そんなコトないんだけど・・・」
と印象を持っています。
まぁ、アナログレコードと言っても新譜あり、中古ありの上、それぞれのジャンルもあったりと
多岐に渡って事情は異なるのでひと括りて物言いするのは不可能だと思うのですけどね。

ウチのネクストレコードの扱っているジャンルだけのコトを言えば、お店的には全然レコードが
足らない状態がず~っと続いています。
仕入れ先は、買い付けとレコード買取とディーラーから送ってもらっている分とあるのですが、
まだまだもっと仕入れたいと思っているんですよね。
お客さんのニーズはココ最近の傾向として感じていることなのですが、
数年前に比べて幅が広がってきているなぁと思っています。
なので今まで扱ってなかった曲とかも仕入れたいんですよね。

これまでは誰かのミックスCDに収録されていたとか、著名なDJがプレイしていたとかなど
ある程度人気のラインっていうのが顕著に感じられたというか、結構そういうことが
解りやすかったのですが、近頃は従来の様な人気のラインもありつつ、
こんなレコードも売れちゃうんだみたいなことが良くあります。

昨年は、ネクストレコードでは今まで扱っていなかったレアリティのそれほど高くない様な
所謂ちょっと探せばスグに見つけることが出来るレコードなんかも扱うようになったのですが、
ナニゲにそういうレコード達もそれなりにちゃんと売れたりするのがわかりました。
あと、HOUSEの中古レコードも結構売れたりします。
これは、担当バイヤーのセンスによる部分がかなり大きいですケドね。

扱うレコードの数も2005~2006年頃は、2000枚位(タイトル数のことね)だったのが
今じゃ在庫のレコードのタイトル数が3500枚前後に増えています。

2000枚前後のアイテム数の頃から今までに至るまで、意図的に扱うレコードのタイトル数を
増やそうと思っていたわけではないのですが、前記したようにニーズの幅が出てきたので
試しに仕入れた1枚のレコードが結構早く売れたりするのを実感として思うようになって
レギュラーで仕入れるタイトルに昇格してタイトル数が自然的に増えてきたって感じです。

まぁ、2009年はどういったカンジになるかなんて全く想像も出来ず解りませんけど、
ネクストレコードとしては、今まで以上にレコードに熱意を持ってイイレコードを仕入れて、
お客さんにレコメンド出来るように努力しようと思います。

そんな感じでがんばりますので、今年もよろしくお願いします・・・

以前書いた、お正月の渋谷宇田川町レコード街についてのエントリーもあるのでゼヒ読んでみてください。

INNER LIFE / AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH
INNER LIFE / AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGHの試聴
THE GARAGE VERSIONと銘打たれたLARRY LEVANによる最高峰のMIX!! いつの時代も盛り上がるまさにクラシックな1曲!!!
next recordsのサイトでINNER LIFEのレコードを探してみる

ちょっとこれからの気持というか思いを込めて紹介したいレコードです。
メッセージこもってます・・・






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レコードを購入する時ってどこの国でプレスされた盤か気にしますか?

前々回に、「敷居の低いレコードショップを目指そうと思います」 なんて内容のエントリーを書いていて
今回は少々マニアックな内容のハナシで恐縮なんですが。
この欲しいレコードをUS盤で手に入れるのか、UK盤やその他の国の盤で手に入れるのかっていうコトは、
気にしていない人には全然関係ないどっちでも同じデショ的なコトなのですが、
コダワリのあるレコード人としては悩ましい困った問題でもあったりします。
実際、お店に来てくれた多くのお客さんがこのコトについてアタマを悩ましているのを何回も目にしています。

まったく同じ曲なんだけど中古のアナログレコードの場合、US盤か、UK盤かでビミョーに
価値や人気、プライスにいたるまで異なっている場合が多々あります。
同じ曲なのにUK盤だとお手頃な価格なのにUS盤だとン万円の価格がついているってコトも結構あります。
また内容によっては、逆のパターンもあります。
どこの国で作られたか盤かというこの辺のコダワリがそんなに強くない人だと
同じ曲なら安い値段の方の国の盤で別に構わないんじゃないかと思われるのですが、
値段が安い = イイ ○
値段が高い = ダメ ×
という単純な図式でないというか気持ち的に割り切れない部分があったりします。

スゴくフェバリットな曲のレコードを中古レコ屋で見つけた。

だけどUK盤だった。

本当はUS盤で欲しい。

「この曲のUS盤の在庫はないですか?」とレコード屋の人に訊いてみる。

今はUS盤はないけどたまに入荷すると言われる。

じゃあ、UK盤は諦めてUS盤の入荷を待とうと思う。

だけど、お店の人にいつ入荷するか解らないし、入荷しても人気があるのでスグに売れてしまうと言われる。

だったらUK盤でもイイかなと思う。

でも、もしかしてUS盤を売っているのを見たらUK盤を買ってしまった事を後悔するんじゃないか?
だったら、いつ手に入るか解らないけどUS盤を見つけるまで待とうか。

しかし、この曲スゴくイイ曲なんだよな。しかもUK盤ですらレコ屋で売っていることも見かけないし・・・
とりあえずUK盤で買っておこうかな ・・・

だけどUS盤をこの先見た時にまた、買い直すのは勿体ないしなぁ。

やはりココは、グッとこらえてUS盤の入荷を待とうかな

待てよ、入荷したUS盤のコンディションがイイとは限らないしな・・・
とりあえずこのUK盤のコンディションは良好だから確実なUK盤を買った方がイイのかな・・・
だけどこのUK盤45回転なんだよな。あの~スイマセン US盤は33回転ですか?

US盤は33回転ですよ。あとUS盤はプロモしか出てなくてちょっとレアなんですよ。
お知り合いの人の中でも持っている人は少ないんじゃないですか。
なんてレコード屋の人が言ってる
やはりココは待ちなのかな・・・
ん~どうしよう・・・

なんてアタマ中でいろんなパターンのシュミレーションがよぎって
「一体どうすればイイんだ・・・」
ってなる事もあったりします。

全く同じ曲なのになんでUK盤よりUS盤が欲しくなるんでしょうか。
■US盤の方がレアだから。
■US盤の方が音がイイから。
(実際は必ずしもそうじゃないけど)
■リスペクトしているDJがUS盤をプレイしているから 。
■絶対レコードはUS盤でなくちゃ
■US盤は33RPMだから
(コレも必ずしもそうじゃないけど)
などなど、いろんな理由が想像出来るのですが、コレだ って言える確実な理由は、
人それぞれアルみたいだし、またその曲に対する思い入れ度とかも関係してくると思うし、
その人のコダワリが全ての様な感じがします。

今の時代、一般大衆とは異なった音楽の聴き方、収集の仕方をしている事自体、
音楽というかレコードに強いコダワリがあるワケだからどうしても、
どこの国で作られたレコードなのかっていうところにまで更に突き詰めていくようになるのかもしれませんね。

CDとかだとまだ同様のコダワリがある人もいるように思えますが、
カタチのないMP3とか音源データになるとアメリカのBeatportで買おうか、イギリスのJuno Recordsで
買おうが全く関係ないですしね。

PATTI AUSTIN / DO YOU LOVE ME
PATTI AUSTIN / DO YOU LOVE MEの試聴
30代の人にはたまらないQUINCY JONESによる今でも色褪せないDISCO CLASSIC!!
next recordsのサイトでPATTI AUSTINのレコードを探してみる

お客さんによく訊かれる値付けのことなんですが必ずしも
UK盤 < US盤 というワケではありませんよ。
やはり、人気度による部分が大きいと思います。
とはいえ、next recordsを利用してくれているお客さんは、
やはりUS盤支持の人がちょっと多いような気がします。
UK盤には、ピクチャージャケットがついていたりとUS盤にはない要素もあったりして
それなりに興味をそそる部分もあるんですけどね。
だけどUSプロモ盤の無愛想なジャケットもなんだかイイんですよね。





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