渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

bobbycaldwell_whatyouwont_7
常日頃から音楽絡みの話題を漁っていると「ミュージシャンの〇〇が亡くなった」というニュースを見聞きします。
つい先日もBobby Caldwellが逝去したとニュースがありました。
ちょっと調べてみたのですが、Bobby Caldwellは、2015年にCool Uncleというアルバムをリリースしていますね。
イメージとしては、80年代のアーティストという印象だったのですが、2000年以降もコンスタントにアルバムをリリースしていて精力的に活動していた様子がうかがえます。
著名なミュージシャンが亡くなるとココ最近の風潮ではSNS等でそのミュージシャンへ対する哀悼の意を表するメッセージが数多く見受けられますね。
RIP 〇〇 みたいなカンジの投稿ですね。
情報系のサイトではなく、そういったSNS繋がりでアーティストの訃報を知ったっていうケースもあるでしょうね。

フェバリットなアーティストが逝去したコトは、とても悲しく辛いコトであるのですが、そのアーティストが亡くなった途端、多くの人がそのアーティストの過去の曲を皆が一斉に聴きだすというコトに対してどうしてそういう心境になるんだろう・・ってコトに気になっていたんですよね。
フダンからそのミュージシャンの楽曲を頻繁に聴いている人であれば、その感情は結構大きいのは理解できますが、それホド、そのミュージシャンの曲を聴き込んでいない人も逝去したというニュースを知って聴いてみようって気持ちになるって言うのは、やはり亡くなったという事実がそのアーティストの曲を聴くというキッカケになっている部分ってかなり関係しているんでしょうね。
そういった亡くなったミュージシャンの曲を改めて聴く動機って聴く人それぞれの気持ちだと思うのですが、こんなケースが理由になるんじゃないでしょうか。
●亡くなったミュージシャンに対する敬意や追悼の気持ちから、その人の音楽を聴く。
●亡くなったミュージシャンの音楽が自分にとって思い出や感情を呼び起こすから、その人の音楽を聴く。
●亡くなったミュージシャンの音楽が悲しいものであれば、それによって自分の悲しみを表現したり、情緒的な感情を抱いたりするから、その人の音楽を聴く。

総じて逝去したミュージシャンは、音楽を通じて多くの人々にナンらかの影響を与えた存在だと思います。
その人の音楽を聴くことで、アーティストの功績や生き様、人柄を称えたり、感謝や尊敬の気持ちを表したりするコトができます。
また、彼らの音楽を聴くコトでお悔やみの気持ちを対外的に表明するというカンジにもなるし、敬意や追悼の気持ちは、その人の音楽を聴くコトで表現出来るような気もします。

ホトンドの多くの人は、直接的にそのミュージシャンとの接点は、ナイでしょう・・・一般人だとせいぜい、「昔、ライヴを見にいった」くらいがイチバンの接点だと思うし、トーゼン、直接会ったハナシをしたコトなんていないハズなのですが、音楽を通じて自分の過去の経験や思い出がかなり強く結びついているコトが、大きく影響しているのかもしれません。
音楽って不思議なモノでその曲の善し悪しって言うのもトーゼンあるのですが、ナゼかその曲を聴くとよくその曲を聴いていた時期の頃を想起させるんですよね。
「懐かしいな・・・」って感覚と同時に、「この曲をよく聴いていたあの頃、あんなコトがあったな・・・」とか「あの時、こんなカンジだったな・・・」みたいなノスタルジックなカンジになる・・・みたいなね。
ソレは、そのアーティストの接点ではなくカンゼンにリスナー側の思い出に過ぎないのだけど、ナンかあの曲と自分の思い出がピッタリとセットになったような印象になっちゃうんじゃないでしょうかね。
つまり、そのアーティストの音楽を聴くコトで、自分の成長や変化を振り返るるコトができたり、亡くなったミュージシャンの音楽が思い出や感情を呼び起こす理由は、その人の音楽が自分にとって特別な意味を持っているっていうカンジになるからそう思っちゃうのかな。

SNS上で「ミュージシャンの訃報を聴いて、ソレまでそのアーティストの曲なんて聴いたコトがなかった人が話題に便乗するみたいなカンジでニワカ・ファンになるみたいな現象は如何なものか」みたいな意見が述べられているのを見かけました。
ン〜たしかに、そういったニワカ・ファン的なカンジの人も中にはいるかも知れませんが、人が音楽を聴くキッカケとなるコトってそれぞれだと思うし、亡くなったミュージシャンの音楽を聴くコトは、その人に対する敬意や追悼の気持ちを表すひとつの方法だと思います。
フダンからその曲を聴いていない人でも、亡くなったというニュースを見聞きして再び聴くコトで、その人の音楽に触れる機会が増えるってコトは良いコトだと思うんですケドね。
亡くなったミュージシャン自身は、そういったニワカ・ファンのコトをどう思うかは窺い知れませんが、ミュージシャンの多くは、自分の音楽が多くの人に聴かれるコトを喜ばしいとカンジていると思うんですよね。
音楽はコミュニケーションのヒトツだと思うので、自分が創った音楽がキッカケはどうであれ、多くの人々の耳に届くコトは、亡くなったミュージシャンにとっても嬉しいコトだと思います。
モチロン、「ワタシの音楽を本当に理解して聴いてほしい」という気持ちもあると思いますが、それはリスナーに委ねられるコトだと思いますしね。

レコード店を営んでいて解ったですが、ミュージシャンの訃報をキッカケに急にその人・グループ・バンドのレコードが売れるという現象が顕著に現れるんですよね。
オイラの感覚だと、Michael Jacksonが亡くなった時アタリからこの訃報からレコード人気が高まって売り切れるって現象が著しくなったようなカンジです。
音楽を聴いて想いを馳せるって気持ちになるのは、よく判るのですがソレと同時に「あ〜あのアーティストのレコードが欲しいっ!」って気持ちになるっていうのは、どうしてなのかな・・・って。
コレは、アル種のレコード好きな人の性癖というか、音楽→自分の思い出→レコードを所有しなきゃっ!ってダイレクトに繋がるんでしょうね〜(笑)
で、この現象は、日本だけでなく世界中でも既に起こっているという・・・ん〜レコード・マニアの心境って世界共通なのかもしれません。

今回のBobby Caldwellの訃報を聴いてオイラの思い出話はというと・・・懐かしいと感じるエピソード的な思い出はまったくナイんですよね〜。
Bobby Caldwellの代表作である、What You Won't Do For Loveが発表されたのって1978年なんですよね。
現在は、既にイイおっさんの年齢になっているオイラもこの曲が流行った当時は、まだ小学生でこんな思慮深い曲の善し悪しなんて全然理解出来るハズがありません。
ま〜中学生くらいになって、数年前こんな曲が流行っていたな・・・的な感覚で聴いたくらいで自分の思い出とダイレクトに繋がる体験は、皆無でした。
曲に関しては、日本人がもっとも大好きな王道進行のコードで構成された代表曲なので個人的にはかなり好きな曲ではありますが・・・。
唯一、Bobby Caldwellとオイラが繋がったコトっていうのは、2022年の6月に下記のインスタ記事を書いた時ですね。
って、45年前の曲なのにオイラのBobby Caldwellへ対する思い出は、8ヶ月前という・・・(笑)
Bobby Caldwellの訃報を聴いて真っ先に思い出したのは下記の記事ですね・・・。


Bobby Caldwell / What You Won't Do For Love
Bobby Caldwell / What You Won't Do For Love の試聴
next recordsのサイトでBobby Caldwellのレコードを探してみる

ちなにみ上記の記事・・・本当は、もっと読み応えタップリの長い記事だったのですが、Instagramの文字制限に引っかかってしまい、あえなくいくつかのエピソードを端折るショートバージョンになっちゃったんですよね。
折角の機会なので上記の投稿で端折ったエピソードを書き留めておきます。
----------------------------------
●アルバムタイトルも本国では、そのまま「Bobby Caldwell」としてリリースされたのですが、日本盤は「イブニング・スキャンダル」という独自タイトルが帯にデカデカと付けられています。
「イブニング・スキャンダル」ってナニ?ってカンジですね〜日本盤って時には「コレだっ!」って原題を超えるメチャハマる邦題がつけられる時があるのですが、「イブニング・スキャンダル」は・・・ちょっとナイですよね〜。

●日本では「Mr. AOR」の二つ名を有しているBobby Caldwellなのですが、AOR(Adult-Oriented Rock の略)という音楽ジャンルは、これカンゼンに和製英語で世界的にはまったく通じませんしAORという音楽ジャンルは存在しません(笑)

●知名度も高くダントツに人気のWhat You Won't Do For Loveなのですが、B面に収録のLove Won't Waitもかなりイイ曲なので、ゼヒ聴いてみてくださいっ!
----------------------------------
ちなみに、上記のインスタ記事でも言及しましたが、2022年の時点でも世界的なアナログレコード人気の影響もあってBobby Caldwell / What You Won't Do For Loveのハート型アナログ盤はレア化しつつあるって紹介していますが、Bobby Caldwellの訃報で更にそのレア化にも拍車がかかって価格が高騰していますね。
タブン、今後ますます入手困難盤になりそうなカンジがします。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!



このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。


terrigonzalez_caughtup
渋谷でオリジナル原盤12インチシングル専門の中古レコード店を営んでいるnext recordsです。
当店は、中古レコード店なのですが、ご来店いただいたお客さんから 結構な割合でオーディオ関係のトラブルの相談をされるコトがあります。
「レコードで好きな音楽を聴きたいんだケド、ナニを用意すればイイんですか?」ってレコードを聴くという入り口の前にたったばかりのお客さんから、「いつも聴いているレコードの音が突然、変な音になった・・・」というトラブルまで様々な相談をされます。
ん〜ご相談していただくのは、別にイイんだけど、フツーに考えたらオーディオ関係のトラブルって困った時は、「電器屋」に相談するんじゃないかな・・・って思うんですよね。
だけど、オーディオ本体のトラブルなのにメディアを販売しているレコード屋に相談するという・・・ナゼなのかなって(笑)
イヤ全然、イイんですよ・・・ご相談いただいても、でもナンでレコード店へ訊くのかな〜って思うんです・・・イエ、本当にイイんですよ(笑)

先日も神妙なご様子の若いお客さんから「レコードの音が鳴らないんですケド・・・」ってご相談がありました。
状況は、こんなカンジです。
最近のアナログ・レコード・リバイバルを知って「レコードで音楽を聴いてみたい」と思った。
実家でお父さんが昔使っていたレコードプレーヤー・アンプ・スピーカー、一式を貰い受けた。
自宅に持ち帰って接続したのですが、音が鳴らない。
どうして音が鳴らないのでしょうか?←今、ココ。

知識や経験がまったくナイ中での初めて使うアナログ・オーディオ・・・しかも、中古の機材一式、ん〜なかなかハードでキビシイ状況です。
一応、ご自身ではネットでオーディオの接続や設定を一通り調べ尽くして見よう見まねで出来ているようなカンジだというコト。
だけど、レコードプレーヤーに針を落としてもプレーヤーのカートリッジ部分から「チャカチャカ♫」と小さな音が鳴っているのですが、スピーカーから音が鳴らない・・・とのコトです。
オイラとしては、上記の状況を聴いているとあまりにも音が鳴らない原因となる要因が多スギてまったく特定が出来ナイんですケド・・・。
そもそもレコードプレーヤー・アンプ・スピーカー・ケーブルが完動品であるのかどうかが不明です。
実家でお父さんがレコードを最後に再生したのは、タブン30〜40年前のようです。
画像を見せてもらうとレコードプレーヤーは、ターンテーブル部分が独特なデザインのDENONの昔メチャ、流行ったヤツでした・・・思わず、「懐かしい・・・」って思っちゃいました。
こんなカンジのデザインのヤツですね。タブン、70年代後半〜80年代前半に生産されたモデルでしょう。
1978_dp50m

オーディオ関係のトラブルで一番アリガチなのが、ケーブルの結線やアンプのソース・セレクターが正しく選ばれていないコトが原因で音が鳴らないってコトなのです。
自分では、正しくプラグとジャックを接続したつもりでいるのですが、PHONOジャックに繋がなければイケないプラグをLINEに繋いじゃった的なうっかりミスです。
特にアンプは、背面にジャックがたくさん並んでいるので、自室にアンプを設置した時に背面がスペース的に見難いので正しく接続できていなかった場合が結構あります。
あと、アンプのソース・セレクターでPHONOが選ばれていないとか、ミュートボタンがONになっていたとか、スピーカー・セレクターが接続されていない方が選択されていたとか・・・。
以前には、アンプのヘッドホンジャックに変換プラグが刺さったママになっていて音が出なかったというポカミスのケースもありました。

しかし、今回ご相談いただいたケースは、正直、ナニがトラブルの原因なのかまったく解りません。
というのも、ご相談いただいた若いお客さんがアナログ・オーディオを初めて触った超ビギナーさんであるコト。
さらに貰い受けたオーディオ一式が、そもそも完動品であるかどうかが不明なコト。
トーゼンですが、古いオーディオが完動品か故障品であるかなんて超ビキナーさんには、調べるすべがまったくナイコトも大きな要因となります。
タブン、判る人がそのオーディオ・システムを見たら、「あ〜コレは、ココが原因ですねっ!」ってソッコー解決出来るかもしれませんし、「その時は、こうすればイイですよ!」って適切なアドバイスを得られるかもしれない・・・。
オーディオ自体の故障か、ケーブルの結線トラブルか、アンプの設定ミスなのか・・・初めて古いアナログ・オーディオを扱う人には、解らないですよね・・・そんなの。
若いお客さんは、オイラへの説明のためにスマホにご自身のオーディオ、ケーブル等の画像をたくさん撮影してソレを見せてもらったのですが、画像だけでは、判断できません。
そもそもアンプが故障しているかもしれないしね。
で、説明したのが音の信号の流れを順にたどって問題の部分を特定していく方法です。

アナログレコードから再生された音は、カートリッジへ信号が流れる

その信号は、レコードプレーヤーからアンプに流れる

アンプのコントローラー部で設定したソースからの入力された信号が増幅されてスピーカーへ出力される

スピーカーから音が鳴る

というカンジで上記のように信号の入り口から順番にチェックしていけばイイんですケドね。
コレ、文字やコトバにするのは、カンタンなのですが、知識がナイ人からすると「どうすればイイんだ?」ってなるんでしょうね。
ホント、今回のご相談のトラブルの原因はナニかってコトを特定するファクターがちょっと多すぎですよね〜。
お店にソレ等、持ってきてもらえばチェックしてあげてもイイんですが、サスガに持ってくるコトは、出来ないですしね。
まずは、信号の入り口であるカートリッジからチェックしてみればイイのでは・・・というコトをお伝えしました。
で後日、取り外した古いカートリッジを持ってきてご来店されました。
店頭のターンテーブルに接続すると、針先が相当劣化している様で音が歪んでいましたが、とりあえず鳴ることは確認出来ました。
「このレコード針は、もうダメですね・・・」ってお伝えすると、カートリッジをご購入していただきました〜ありがとうございます!
タブン、レコードプレーヤー自体は、回っているので大丈夫なようです・・・が、ベルトドライブだったら、ベルトが劣化して回転ムラが起きているかもしれませんが、DENONのこのモデルはタブン、ダイレクトドライブだと思うので大丈夫じゃないかな。
次にアンプですね・・・故障しているか、完動品か単純な設定ミスであればイイのですが。
「修理すれば、イイんですかね?」って相談されたのですが古いアンプは、修理費だけでも最低1万円以上かかるので、中古の完動品を手に入れるか、新品でパワードスピーカーを購入したほうがイイかもしれません。
ん〜貰い受けたスピーカーも相当な年代モノなのでもしかしたらウーハーのエッジ部分が劣化してボロボロになっているかもしれません。
なんか、紆余曲折を経てレコードの音は、なんとか再生出来てもその次には、「良い音で、レコードが鳴らない・・・」って音質のコトで、悩みそうですね・・・。

ご相談いただいた若いお客さん、はたしてイイ音でレコードの再生が出来るのか?
ゼヒともレコードが聴けるようになれば、良いのにな・・・って思う次第であります。

TERRI GONZALEZ / CAUGHT UP (IN ONE NIGHT LOVE AFFAIRS)
TERRI GONZALEZ / CAUGHT UP (IN ONE NIGHT LOVE AFFAIRS) の試聴
next recordsのサイトでTERRI GONZALEZのレコードを探してみる

また、別のお客さんからはこんな相談を受けました。
「友人からレコード・プレーヤーをもらったのですが、音が鳴らないので見てください」というコトでした。
なんでも、今持ってきていているとのコト。
で、リュックから出てきたのが、ポータブルレコードプレーヤーでした(笑)
コレですね。
m29981920347_1

当店は、中古レコード店なのでプレーヤーの修理とかヤっていないんですが・・・。
「じゃあ。見るだけなら・・・」というコトで、持参していただいたポータブルレコードプレーヤーを見ると1秒で原因が、判明しましたっ!
その原因は・・・「コレ、レコード針が付いていませんよ。」
コレ単体でレコードが再生できるポータブルレコードプレーヤーでも、レコードの針が付いていないと再生できませんよ〜(笑)
若い人たちの世代を越えて古いレコードで音楽を聴きたいというニーズに関しては、レコート店を営むオイラにとってとても喜ばしいコトなのですが、サスガにレコード針が付いていないプレーヤーで再生させようというのは、ちょっとフクザツな想いであります。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

mesanjarzoffunk_funkin_pr
こんにちは、レコード店のオンラインショッピングを考える会、会長のネクストです(笑)
以前にも少し触れたのですがオンライン・ショップのリニューアルを検討中です。
イヤ、もう既にWeb屋さんには発注済みで現在進行形で制作にはいっている状態です。
ま〜現在のHPも全然、イイのですが、如何せんオイラやお店側が「まだまだ全然、使えるでしょっ!」って思っていてもオンライン・ショップをめぐる環境や状況がソレを許してくれないという事情があってHPをリニューアルしなければイケなくなりました。
要するにHPの運営している側としては、HPには手間やコストが結構かかっているので出来るだけ長く使い続けたいという気持ちなのですが、利用してくれるお客さんの買い物の仕方や決済周りのセキュリティの環境などが絡んでいてなかなか運営者側の思い通りにはならないんですよね。
今の当店のHPは、5代目にあたるのですが、初めてnext. recordsのHPを作ったのが2003年くらいからなのでもう、オンライン販売歴20年になるんですね・・・ン〜なかなかの経歴です。
ちなみに初代のHPは、オイラが自力で「はじめてのホームページ制作」的な解説本と格闘しながら作りました。
当時は、ショッピング・カートも搭載されていないホント、ド素人丸出しの今思うとショボショボなHPでしたケドね。

その後は下記のような進化を遂げてきました。
ショッピング・カートの搭載

店頭の全在庫をオンラインで販売

全レコードの試聴

ケータイサイト(もちろんガラケー)の制作

クレジットカード決済 & 後払い決済の導入

スマホへの最適化

上記の進化を経て現在へ至るというカンジなのですが、最後にHPをリニューアルしたのが2018年なんですよね。
ソレ以降も細かな手直しをチョコチョコ実施していたのですが、今後のオンライン販売のあり方的な先を見据えると・・・
「今のうちにリニューアルしておいた方が、イイかも・・・」という判断に至りました。

やっぱり、ココ1〜2年の間でオンライン販売におけるお客さんの買い物のスタイルが劇的に変化した来たコトが大きいですね。
ちなみに皆さんは、当店のHPをナニで見ていただいていますか?スマホ?PC?
当店のHPのアクセスログを見てみると約7割の人がスマホからの閲覧という状況です。
イヤ〜もうホトンドの人がスマホで当店のHPを見て買い物をしているという実情です。
しかし、レコード店のオンライン・ショップを運営している側からオイラからすると、中古レコードの販売ってスマホで買い物するというのは、あまり向いていないアイテムだと思うんですよね〜。
あくまでも「PCと比べて」という印象なのですが、とにかく中古レコードってお客さんに商品を購入してもらうために案内しなければイケない情報量がとにかく多いんですよ。
ソレを小さなスマホ画面に表示させるとなると・・・どうしても、ゴチャゴチャっとしてしまうんですよね。
PCだと解像度の高いワイドなモニタにスッキリと表示出来るレイアウトもスマホ画面に置き換えるとグゴチャっとなっちゃうんですよね。
そんな中でも当店のHPは、出来るだけわかりやすく & 見やすく という表示になるよう努めたのですが・・・最近は、また別の問題が出てきました。
ソレは・・・文字が小さいっ!というコトです。
先日もご来店していただいた常連のお客さんが見せてくれた当店のHPの画面がオイラの想定の範疇を超えた状況になっていました。
というのも、レコード・マニアの高齢化問題と深く関わっているという・・・(笑)
要するに当店のメインのお客さんが占めているであろう40代〜50代の著しい老眼化問題が顕在化してきたというワケです。
前記した常連のお客さんは、当店のHPの文字が小さいためによく見えないのでスマホでの文字サイズを大きく表示していたワケです。
ソレはソレで文字が大きくなるので読みやすくなるのですが、レイアウトは著しく崩れるという状況になるのですが、はやりアーティスト名やタイトルが読めないと購入できませんし、レイアウトの崩れよりも可読性の高さのほうが優先されるというコトなんでしょうね。

それとココ近年の決済周りの利用状況が劇的に変化してきたコトへの対応も迫られています。
当店では、クレカ決済・コンビニ後払い・Amazon Pay・現金代引きの決済を既に導入済みなのですが、クレカ決済をもっと便利に出来ないものかって常々おもっているワケです。
上記でも言及しましたが、とにかく7割ものお客さんがスマホで買い物をしていただいているのですが、購入の時にクレジットカード決済を選んだら毎回、おサイフからクレジットカードを取り出してクレカの番号や有効期限・セキュアナンバーを入力しなければイケない状況です。
で、特に頻繁にご注文をいただいているお客さんは、この毎回注文の度にクレカを取り出して入力しなきゃイケないのはどうにかならないものか・・・って思ってるんじゃないかな〜ってカンジているんですよね。
この部分に関しては、以前にも書いたコトがあるのですが、Apple PayやGoogle Payをゼヒとも使えるようにしたいって思っているんですよ。
レコードをカートに入れてお支払いでApple Payを選んで顔認証で既にスマホに登録されているクレジットカードでお支払いが出来るっ!コレ、とてもカンタンで良いと思うんですよね。
当店のHPでは、Amazon Payが使えるのですが、2018年の導入時には、なかなかAmazon Payって利用してもらえなかったんですよね。
ま〜ナンダカよく解らないし、不安だから・・・っていうカンジもあったのかもしれません。
しかし、ココ最近Amazon Payの利用が激増しているんですよね・・・まぁ〜タブン、1度使ってみたら思いのほか便利だったってコトなんでしょうね、ソレにAmazon Payの知名度もアガってきたっていうのもありますね。
Amazon Payの利用イメージはこんなカンジです。
お届け先の住所・氏名・電話番号・クレカ番号の煩わしい登録は、一切ナシというお手軽さ。

やはりメンドーなんですよ。スマホでポチポチ住所を入力するのって。
というワケで、すでにAmazonでお買い物したコトがあれば、ゼヒAmazon Payを使ってみてください。

MESANJARZ OF FUNK ft. LORD FINESSE & L BOOGIE / FUNK IN DA TRUNK
MESANJARZ OF FUNK ft. LORD FINESSE & L BOOGIE / FUNK IN DA TRUNK の試聴
next recordsのサイトでMESANJARZ OF FUNKのレコードを探してみる

見やすく、そして買い物がしやすい理想的なレコード店のHPってどんなのだろう・・・。
手前ミソですが、next recordsのHPって割とイイ線いっていると思うのですが、オイラ的にはまだまだ完成形ではないんですよね。
「もっとこうなればイイのにっ!」って思うコトは、多々あるのですが技術的に導入が難しかったり、出来るケド手間がかかったり、費用と労力が見合わなかったり・・・と様々な事情が絡んでくるんですよね。
最近は、HPのリニューアルのコトもあって他のレコード店HPや異業種のオンライン・ショッピングサイトをよく見ているのですが、なかなか「コレはイイっ!」って思えるモノがないですね。
以前、外国からご来店していただいたお客さんから言われたのですが、「キミのトコロのWebサイト、レコードの試聴が出来るなんてスゴイねっ!」って言われたんですよね。
オイラも知ってはいたのですが、海外のレコード店のサイトって試聴できるトコロってあまりナイんですよね。
たま〜に試聴できるオンラインサイトもありますが、在庫している全部のレコードの試聴が出来るトコロは、ほとんど見かけることがありません。
一方、日本のレコード店のHPは、結構な割合でHPからレコードの試聴が出来るってコトを考えると、レコードのオンライン販売ってジャンルだけに限ってだと結構、他国に比べて進んでいるのかもしれませんね。
はたして、next recordsのHPは、いまより見やすく、そしてレコードを選びやすく & お買い物が便利なHPになるのでしょうか・・・乞うご期待っ!

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!

ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

garysgang_makinmusic
1ヶ月ホド前に下記の記事を書きました。
他国のレコード店オーナーさんの悩み
海外からの訪日外国人がメチャ増えてきましたよ的な話題に絡めてモチロン観光もするケド、レコード・ハンティングもやっちゃうよっ!的な話題を綴ったエントリーです。
ホント、コレ先月のハナシなのですが、アレから1ヶ月で明らかに訪日外国人がさらに激増してきたってカンジがします。
ソレに伴ってか、どうかでは定かではありませんが、当店へご来店いただける海外からのお客さんの数も爆増しています。
旅行で訪れる外国人には、土日も休みもまったくカンケーがないのでホント、当店のフツーの日には、日中のご来店客は、すべて外国人というカンジになっています。
そういえば、コロナが顕在化する2019年ごろってフツーの日も土日も当店へのご来店客は、ホトンド外国人客でした。
あの頃ってアナログ・レコードは、流行ってはいましたケド、日本人のニーズ的には、シティポップがメインでダンス系のレコードは、見向きもされていない状況だったなぁ。
しかしっ!アレから4年の歳月が経過して、ジワジワとアナログレコードでのDJプレイ人気が起こりつつあるような気配がカンジられるようになってきなような・・・って結構、希望的観測 & 思惑が絡んだ心境ではありますが・・・(笑)
上記で紹介している過去記事の訪日外国人の数のグラフから毎月の訪日外国人数の経緯は、
「10月は50万人、11月は90万人、12月は130万人超え」と書いています。
ソレを増加率にすると1.8倍・1.4倍ってカンジでもうハンパない人が日本に訪れているのが見て取れます。
で、1月の訪日客の数字が発表されたのですが、1月だけで150万人が日本に訪れたようです。
ちなみに旅行業界では、1月というのは欧米市場を中心に閑散期にあたるそうで本来であれば、ガクーーーっとこの時期の訪日客が減るそうなのですが、特に東アジア市場からの訪日外客数が100万人を超えて訪れたのでトータルとして前月より増加したようです。

1月に書いた記事では、韓国から来たお客さんがメチャ増えたーっ!ってコトを書いたのですが、2月は、韓国からのお客さんは相変わらず、多いのですがそれに加えてタイからのお客さんが多くなってきたようなカンジです。
ん〜タイですか・・・オイラのイメージでは、タイとアナログレコードがまったく結びつかナイのですが、とにかくタイではアナログレコードがナニやら人気だそうです・・・って、ご来店頂いたタイ人のお客さんが言ってました。
でっ!どんなジャンルの音楽が人気なのかって訊いたトコロ、「日本のポップスが人気だけど、ダンスミュージックも人気ですよっ!」とのコト。
「ま、ま、マジでっ!?」とちょっとした驚きが・・・。
当店へご来店のお客さんからのコメントなので多少、偏った部分もあるとは、思いますケドね。
しかし、タイから訪れたお客さんの当店でレコードの買いっプリたるや、ハンパないんですよ。
先日ご来店いただいたタイからのカップル客は、「HipHopでオススメのレコードを紹介してください」ってリクエストを頂いたので、数枚適当に選んで試聴してもらったトコロ、ほぼすべてが「イイねコレ!OKっ!買いますっ!」ってプレイすれば、ちょっと聴いただけで「OK Good!」ってカンジでモノ凄いイキオイでレコードが積み上がっていきました。
なんか選んだレコードのセレクションからするといわゆる「メジャーヒット」なタイトルがかなりイケるようで、お客さんの年齢がタブン、20代後半くらいなので2000年以降の流行った曲は、全部ツボにハマるみたいです。
50 Cent / In Da Club とかEminem / Lose Yourself とかのメインストリームがお気に入りのようです。
で、間にいわゆる定番のHipHop ClassicのNaughty By Nature とかDe La Soul、Snoopや2 Pacなんかも聴いてもらうと「Oooh!Good!」ってサムズアップ 👍 の連発でした(笑)
そして調子にノッてBeyonce やNe-Yo、Mary J. Blige なんかも試聴してもらうと「Nice!」って全然R&Bもイッちゃうカンジで。
で、トータル35枚くらいのお買い上げでご精算となりました。
で、もう帰るのかな・・・って思ったら、「今からショッピングに行きたいので、2時間後にココに戻ってくるからその時にディスコのオススメを20枚ほど聴かせてください」って一時退店されました。
えーーーーまだイクのかーーーっ!ってカンジで、定番のディスコ・クラシックやMTV系の80sヒットを折曲混ぜて40枚くらいセレクトしてお二人が再び戻ってくるのを待っていました。
で、2時間後にアパレル・ブランドの袋を抱えて戻ってきたカップルさんへ今度は、ディスコの試聴をしてもらっていると、3枚くらい聴いたトコロで、「OK!あなたのセレクトは、サイコーだっ!全部買いますっ!」ってセレクトしたレコードすべてをお買い上げっ!
いや〜もうその買いっプリがハンパないカンジで、ナンダカ2000年ころに当店がオープンした当時のDJブームをホーフツとさせるようなカンジでした。
イロイロ、タイでのハナシを訊いてみたトコロ、ご本人はDJ兼ナイトクラブのオーナーだそうです。
で、ご自身のお店でDJプレイしているトコロの写真を見せてもらうと、Technicsのターンテーブル2台にTLCとUsherの12インチシングルが載っている状態でした(笑)
「また、2ヶ月後に来るよっ!」といって80枚近くのレコードと買い物した洋服をお持ち帰りになりました〜(笑)

でその2日後、今度は、またタイから訪れた20代前半の女の子2人組のご来店です。
HouseのDJだというコトでご来店の時点で既にもう5つくらい他店のロゴマークが入ったレコード袋を持っていました。
コチラもガンガン、エサ箱からレコードを抜いていきます。
タイの20代前半の女子でHouse DJ・・・なかなか、オイラの想像の範疇を超えたカンジです。
で、彼女達にタイのレコード店事情を訊いてみると「レコード店は、数件あるよ」とのコト。
だけど、当店のようなダンスミュージックや12インチシングルというように特定のジャンルやカテゴリーにコダわったような専門店は、ナイそうです。
まぁ〜日本でも、オリジナル12インチシングル専門のレコード店という存在もかなり稀有な存在ですからね〜(笑)
で、「あなたのフェバリットなHouse Musicのレコードは、ローカルで買えるの?」って訊いてみると「売ってるケド、値段が高いです。あなたのお店の価格の2倍〜3倍の値段で売っていますよ」とのこと。
ん〜そりゃあ、日本に訪れてレコードを買いまくるワケですね・・・。
結局コチラの女子2人組は、レコード30枚ホド & カートリッジをお買い上げいただきました。
で、当店のショップカードをお渡して、「Webサイトでもレコードを買うコトが出来ますし、タイにもレコード送りますよ!」
とお伝えすると、「ホントっ!?100枚以上欲しいレコードがアルんだけどっ!」って超アガっているご様子でした〜(笑)

GARY'S GANG / MAKIN' MUSIC
GARY'S GANG / MAKIN' MUSIC の試聴
next recordsのサイトでGARY'S GANGのレコードを探してみる

タイからお越しいただいたお客さんに「どうやってココのお店を知ったの?」って訊いてみると
「東京のレコード店を紹介しているWebサイトがあってココのお店は、そのHPで知ったんです。」とのコト。
タイのGoogleで調べてみるとこんな検索結果でした。
Thai_records_Shop

記事の見出しのタイトルは「東京のレコードショップ10選を紹介。有形の音楽を所有する魅力を持つ」となっています。
Tower Recordsの次にNext Records shibuya って下記の様にコメント付きで紹介されていますね。
------------------------------------------------
ร้านนี้เป็นร้านที่ขายแผ่นเสียงเป็นหลัก เน้นขายมือสองไปทางแนว hip hop, R&B, disco and dance classics ซึ่งส่วนใหญ่เน้นมาจากทางอเมริกาและยุโรป ร้านนี้เปิดมานานกว่า 10 ปีทั่วโลก stock ของแน่นและเน้นคุณภาพ มีแต่ของหายาก และของrare item
------------------------------------------------
まったく読めません・・・(笑)
Google翻訳で訳してみると・・・。
------------------------------------------------
この店は主にレコードを販売する店です。 中古のヒップホップ、R&B、ディスコ、ダンス クラシックを中心に、主にアメリカとヨーロッパから買い付けしています。 世界中で10年以上営業しているこのお店は、在庫が逼迫しており、品質にこだわっています。 珍品・希少品ばかりです。
------------------------------------------------
ちょ、ちょ、ちょ・・・『このお店は、在庫が逼迫している』って書いてますケド・・・コレは、オイラがブログで「レコードがナイっ!」ってコトを時々嘆いているのを呼んで「逼迫している」ってコメントになっているのか?
コレじゃ、まるでいつも在庫がナイみたいじゃない?
ん〜文末の「品質にこだわっています。 珍品・希少品ばかりです。」っていう理由で「いつも在庫が逼迫している」っていうちょっとポジティブなイミで逼迫しているっていうふうに表現になっているのか?
ワカランっ!・・・というか、もしかしてあんまりレコードの在庫がナイってコトは、書かないほうがイイのかな・・・。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

earth_rmxes_blue
このブログでも度々、書いたコトがありますが、最近レコードを聴きはじめた人が増えてきたと同時に、以前レコードをコレクションしていたのだけど、生活環境の変化や興味の移り変わりでレコードを聴くのを辞めたんだけど再び、昨今のレコードの話題に触れて再びレコード熱が再燃したいわゆるリターン組も増えてきました。
ん〜レコード店主的には、とてもウレシイコトであります・・・。

最近レコードを聴きはじめた人もリターン聴きの人も、ずっとレコードを聴いていた人も多くのレコード好きがブチ当たる悩ましい問題があったりします。
ソレが今回のテーマ「レコードの価値と気持ち」であります・・・ちょっと韻を踏んでみましたが(笑)

店頭で、お客さんと接していてよく訊かれるコトのひとつに
「〇〇のレコードは、ありますか?」という質問があります。
ま〜タブン、この質問が間違いなくNo.1で訊かれる質問じゃないかな〜。
で、そのお探しのレコードがあれば、「ありますよ〜コレですっ!」ってお出ししますし、なければ「すいません、今は、在庫ないですね」ってお伝えします。
そしてお探しのレコードの在庫がなかった時にさらに訊かれるのは「あったらイクラくらいですか?」っていうのが、あります。
「アッタラ・イクラ」ナニゲに韻を踏んでますね(笑)

中古レコードの価格というのは、当たり前ですがやはり需要と供給のバランスによって決まってきます。
そのレコードを欲しいと思う人が多ければ、価格は揚がるし、人気がなければ激安で売られるという極々当たり前のコトです。
まぁ〜最近、レコードを聴きはじめた人からすると、100円で売られているレコードもあれば、数万円もの高額なレコードもあったりとその価格の落差に驚かれる人もいるかと思います。
だけど面白いですよね・・・レコードの存在って音楽の収録というのが本来の目的であるのに対して、今だとストリーミング・サービスやYouTubeというホトンド、タダ同然で聴ける状況であるにも関わらず、収録されているメディア自体に価値を見出すというカンジになっているワケですね。
イイ曲や好きな曲という理由も当然アルのですが、必ずしも良い曲のレコードだから高額って言うワケでもナイという・・・。

先日、お客さんから聞いたハナシですが、とあるレコード店でレア盤が販売されていたそうです。
そのお客さんもそのレコードは、いずれ手に入れたいレコードだったそうなのですがその価格が、二桁万円に届く値付けがされていたそうです。
お客さん自身もコレまで30年以上のレコードコレクション歴で店頭でそのレコードが販売されていたのを見たのは人生ではじめてだったようです。
オイラもその曲、トーゼン知っていますし、超がつくほどのレア盤であることも知っています。当店でも創業から20年以上のレコード店の営業歴においてそのレコードが入荷できたのは過去に1枚だけでした。
まぁ〜オイラ的には、コレまでの入手困難な状況から妥当だと思う価格なのですが、お客さん的には「いくらナンでも高スギる」という感覚であったようです。
コレね・・・難しいですよね〜タブン、レア盤といえども年に数回販売されているコトを見かけるようなレコードだったらアル程度の相場観みたいなモノがあって高額・適正価格・安価って判断が出来ると思うのですが、人生で初めて売っているのを見たレコードなのでその価格の妥当性が判断できないってケースですね。
お客さん的にはいくらナンでも1枚のレコードの価格としては高いっ!って一般的な感覚で趣味へ投じるコトのレコードの1枚の価格ではナイって思ったようで、オイラに「コレ、高いですよね・・・」ってご自身の感覚に対して共感を求められたようなカンジだったんですが、オイラはそのレコードが世界中のレコードコレクターが欲しているのを知っていたし、とても入手困難なレコードであるのも知っていました。
そのレコードの相場感にしてもまぁ〜滅多に販売されているコトがナイのでホトンド、あってナイようなカンジです。
しかし、なかなかそうそうお目にかかるコトが出来ないコトは、事実です。
ホントにそのレコードを自分のコレクションに加えたいのであれば絶好の買いの機会だとオイラは思うのですが、おハナシを聞いたお客さんは、買わなかったそうです。

ん〜なかなかムズいですよね・・・ずっと欲しい、ゼッタイに手に入れたいっ!って思って探していたご所望のレコードが、イザ出てきたら自分の想像を上回る価格だったっていう・・・。
じゃあイッタイいくらなら買ってもイイって思うのかですよね〜。
先にも書いたようにレア盤ってなかなか出てこないからレア盤なワケでちょいレア〜普通レア〜鬼レアってカンジでレアにも段階があるのですが、今回のレコードは、超絶ウルトラ・スーパー・レアなワケです。
だけど、価格は二桁万円いかないくらいです、普通にシゴトをして収入を得ている人からするとそのレコードを買ったからといっても生活が困窮するワケではありません。
まぁ〜別の味方をすれば、5000円のレコードを20枚くらい買ったと同じです。
おハナシを聞いたお客さんのレコード履歴は30年以上で相当な枚数のレコードを所有しているコトは想像に難くないワケでタブン、コレまでレコード購入に投じた金額はかるく1千万円は超えていると思います。
そんな経験があっても初めて売っているのを見たレコードの購入に躊躇しちゃう・・・人の気持ちって難しいですよね〜。

オイラの経験からこういった時って、だいたい後になって「あ〜、あの時のレコード買っておけば良かった・・・」って後悔するんですよね。
で、そのコトがトラウマとなってココロに深く刻まれてその後、何十年にも渡って「あの時、買わなかったレコード」って気持ちを持ち続けるというカンジになる・・・みたいな。
オイラも若い時は、とにかくお金がなかったので「カネがナイっ!」というコトをそのレコードを買わない理由の言い訳にして、半ば諦めるという強制的に自分の気持的に妥協していたのですが、今となっては「カネがナイ」というコトに関しては、言い訳にならないんですよね。
まぁ〜結局、そのレコードの価値と自分の気持ちを天秤にかけてそのレコードにちゃんと妥当性を見いだせるか否か・・・って言う部分ですよね。
タブン、今回のケースだと購入を見送った理由って「1枚のレコードの価格としては高額だ」って思ったんでしょうね・・・じゃあ、「イクラなら買いなのか?」ですよ。
今回のレコード、半額の値段なら買い?タブン、そんな価格では出てこないでしょう・・・もし出てきてもコンディションは、どうでしょうか、キレイなレコードで二桁万円に近い価格がイイのか、傷があってプチノイズが出てレーベルにも書き込みがあるレコードが半額だとどうしますか?ドッチがいいでしょうか?
また、もしかして半年後に今回見逃したレコードよりも高い値付けになっていたら・・・。
この悶々とした「あの時、見て買わなかったあのレコード」って気持ちをずっと持ち続けるというストレスは、その価格と見合わないでしょうか?
コレね・・・意外と購入時にちょっと気持ち的にムリしても買ってそのレコードを手に入れちゃうとスッキリするんですよね〜。
もうそのレコードを買わなくてイイ、もうそのレコードを探さなくてもイイって安堵感は、なかなかのモノです。
というか、そんな自分の気持を落ち着かせるためにレコードを買っているのか・・・ってハナシですが(笑)
そもそもタダでも聴ける環境があるにも関わらず、アイテムとして所有したいって気持ちがデカいのでレコードを持ちたいという気持ち自体は合理的ではナイのですが・・・アタマでは解っているんだケド、欲しいんですよね〜困ったものですね(笑)

EARTH, WIND & FIRE / SEPTEMBER (FANTASTIC PLASTIC MACHINE REMIX)
EARTH, WIND & FIRE / SEPTEMBER (FANTASTIC PLASTIC MACHINE REMIX) の試聴
next recordsのサイトでEARTH, WIND & FIREのレコードを探してみる

結局つまるトコロ、これは個人的な嗜好と価値観に関する問題であり、絶対的な正解はナイですよね。
まず、購入者にとってレコード・音楽はナニをイミするのか、そしてこの特定の曲が購入者にとってどのようなイミを持っているのかを考えてみるのはどうでしょうか。
自分にとってレコードとは、音楽とは、趣味とは・・・って、ん〜なかなか哲学的ですね。
最後に、長年探しているそのレコードを購入するコトで、それによって生じる費用と利益を比較してみるのもアリですよね。
この場合、コストと利益は単純な数字だけではなく、購入するコトで得られる喜びや満足感も含まれます。
価値が高いアイテムを所有するコトで得られる満足感や喜びは、費用を上回る場合がありますからね。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。



↑このページのトップヘ